JPH07261357A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH07261357A
JPH07261357A JP6047242A JP4724294A JPH07261357A JP H07261357 A JPH07261357 A JP H07261357A JP 6047242 A JP6047242 A JP 6047242A JP 4724294 A JP4724294 A JP 4724294A JP H07261357 A JPH07261357 A JP H07261357A
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JP
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solid processing
processing agent
tank
processing
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Moeko Hagiwara
茂枝子 萩原
Takeshi Haraguchi
剛 原口
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 複数の顆粒の混合物から成る固体処理剤を収
納した収納容器から、所定量ずつ分割秤量して固体処理
剤を排出して処理槽に補充するとき、高湿度の環境下に
おいても、複数の顆粒同士の相互作用を防止し、ブロッ
キングの発生を解消して、正確な補給量を補給可能な固
体処理剤補充装置を有する自動現像機を提供する。 【構成】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機の処
理槽または該処理槽に連通する部分の処理液に、固体処
理剤Kを一定量ずつ計量して自動供給する計量手段を有
するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機において、
前記計量手段が固体処理剤Kの一定容積を計量する方式
であり、かつ該固体処理剤Kが平均粒径が150μmないし
3000μmであって、複数種の処理剤成分を一括して混合
してなるものであって、さらに前記固体処理剤Kの粒度
分布が前記平均粒径の固体処理剤Kを少なくとも50%含
有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料用の自動現像機に関し、更に詳しくは自動現像機のコ
ンパクト化及び溶解作業をなくし大幅に作業性の改善が
はかられた感光材料処理装置の固体処理剤による補充装
置を有する自動現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、感光材料と称することもある)は、露光後、現像、
脱銀、洗浄、安定化等の工程により処理される。又黒白
ハロゲン化銀写真感光材料は露光後現像、定着処理され
る。
【0003】このような処理は通常自動現像機(以下、
自現機とも称する)等で上記の各処理工程により順次自
動的に感光材料を搬送させることによって行われる。
【0004】さて、このような自動現像機で処理する場
合、処理液槽内の処理液の活性度を一定に保つために処
理剤を補充する方式が一般に広く採られている。
【0005】具体的には、補充用タンク(以下、補充槽
とも称する)から、補充液を適時処理液槽内に供給しつ
つ処理作業を行うようにしている。
【0006】この場合、補充用タンクに貯溜される補充
液自体は一般には別の場所で調整され作成されたもので
あるが近年急増しているミニラボと呼ばれる自動現像機
等では現像機内に近接して設置された補充タンクにて補
充液がなくなった時点で一定量一度に作製されるのが普
通であり、その作製に当っては、手作業による溶解また
はミキサーによる溶解混合が行われてきた。
【0007】すなわち、ハロゲン化銀写真感光材料用処
理剤(以下、写真処理剤と称することもある)は粉末状
あるいは液体状で市販されており、使用にあたっては、
粉末の場合は一定量の水に手作業で溶解することにより
調液され、又、液体状の場合も濃縮されているから一定
量の水を加え手作業で撹拌し希釈調液して用いられる。
【0008】上記補充液作製作業には、溶解のためにあ
る程度の時間を要し、上記ミニラボ等においては、作業
中は処理液槽への未溶解状態のため、大きく規定の濃度
から異なった補充液を送液してしまうことのないように
送液を停止する必要があった。
【0009】一般的には、感光材料の連続処理を一時的
に停止させ、補充液作製の後、再スタートする方式が採
られており、感光材料の連続処理による作業の効率化の
大きな妨げとなっている。
【0010】一方、近年地球環境保護の観点から、前記
写真処理剤の固体処理剤化の開発が行われてきており、
例えば特開平2-109042号、同2-109043号、同3-39379
号、同3-39735号、同4-19655号、同4-230748号の各公報
等に、前記固体処理剤の開示がなされている。
【0011】しかし、上記固体処理剤を用いて、補充液
を作製する場合、液体状の場合に比較して、その溶解時
間が増大し、結果連続処理停止時間の増大を引き起こ
し、著しく作業効率を悪化させることとなり、この問題
の解決が望まれている。
【0012】また、近年の地球環境に対する意識の高ま
りから、写真処理廃液量を低減させることが望まれてお
り、この技術の一環として安定液を定着液または漂白定
着液に流し込むことにより総廃液量を低減させる技術
は、特開昭58-14834号、特開昭58-3448号、特開昭60-23
5133号、特開昭63-212935号各公報により既に提案され
ている。
【0013】しかしながら、これらの技術は、すべて液
体処理剤キットの使用を前提としたものであり、液体処
理キットは以下の欠点を有する。
【0014】(1)補充液溶解度を越した濃度にはでき
ない(溶解度を超過すると結晶が析出するため)から、
迅速処理や低補充化に限界をもたらしている (2)補充液溶解混合が繁雑で面倒である (3)液体処理剤の輸送上の危険や、取り扱い上の危険
を伴う (4)ユーザー自身の手作業による濃縮キットの溶解作
業は、完全自動化補充が困難である (5)多くの内蔵補充タンクを備えることにより、自動
現像機のコンパクト化が困難である (6)液体補充液の長期貯蔵時には酸化により成分変動
が発生する (7)液体用ポリボトルを使用するため、廃棄ボトル処
理によるプラスチック公害が発生する。
【0015】これら液体処理剤の問題を解決するため
に、固体処理剤を処理槽に直接投入し溶解する方法が特
開平5-119454号、同5-188533号等の各公報に提案されて
いる。しかしながら、これらの技術をもってしても、一
定量の固体処理剤を常時安定して正確に補充することは
困難であった。
【0016】特に、顆粒状や粉体状や丸薬状をなす固体
処理剤を収納容器内から定量的に切り出して補給する
際、固体処理剤補給量に誤差があると、感光材料を安定
して処理することは困難である。従って固体処理剤の補
給に精度が要求される。
【0017】通常、顆粒状固体処理剤や粉体状固体処理
剤の補給時の秤量は、容積を計量する方式が一般的であ
り、補給装置も安価である。しかしハロゲン化銀写真感
光材料処理用固体処理剤の場合、保存安定性の問題から
成分を複数のパートに分割し、複数の種類の顆粒、粉
体、丸薬を作り、それぞれ別々に供給する方式が知られ
ている(実開平1-179729号公報他)。しかしこのような
補給装置では、1品種の処理槽に対して複数台の補給装
置が必要になり、かつ各補充装置毎の供給制御手段を要
し、機器が複雑化しコスト高となるばかりでなく、該補
給装置のスペース増によりこれを内蔵する自現機が大型
化する欠点がある。
【0018】そこで、複数種の顆粒または粉体の混合物
を作製し、この混合物収納容器から所定量を切り出して
秤量供給することが有利となる。ところで上記混合物を
秤量供給しようとすると、各顆粒または粉体同士が相互
作用を起し、ブロッキングを起し易くなる。特に、自現
機内のような湿度の高い環境下では、この現象が強調さ
れ、補給不良を発生しやすい。
【0019】上記問題点を回避するため、顆粒や粒体等
の固形処理剤の一定量をフィルム状シートの袋内に防湿
収納する分包供給方式があるが、袋の切断開封の不確実
性や、袋内残量固体処理剤の散乱や、使用済み袋の処分
や、袋の開封搬送機構の複雑化等の問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記諸
問題を解決するため種々検討した結果、以下の成果が得
られる改良された固体処理剤補充装置を有する自現機の
提供を目的とするものである。
【0021】(i)補給量誤差を解消し、安定した組成
の処理液が得られる。
【0022】(ii)環境湿度による固体処理剤の形状,
容積,重量,成分の偏り等の変化でもブロッキングを起
こさず、精度の良い秤量供給が行われる。
【0023】(iii)複雑,精密な補充装置を要せず、
安価な補充装置で安定した固体処理剤補給を行うことが
できる。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明者等は以下の構成により上記問題が解決でき達
成されることを見いだした。
【0025】上記目的は、ハロゲン化銀写真感光材料用
自動現像機の処理槽または該処理槽に連通する部分の処
理液に、固体処理剤を一定量ずつ計量して自動供給する
計量手段を有するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像
機において、前記計量手段が固体処理剤の一定容積を計
量する方式であり、かつ該固体処理剤が平均粒径が150
μmないし3000μmであって、複数種の処理剤成分を一括
して混合してなるものであって、さらに前記固体処理剤
の粒度分布が前記平均粒径の固体処理剤を少なくとも50
%含有するものであることを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料用自動現像機によって達成される。
【0026】本発明に用いられる固体処理剤は、収納容
器内に所定量が収納され、1セット分にまとめられてお
り、固体処理剤は、処理剤生産工場で収納容器内に所定
量に秤量されて、包装されており、補充制御は固体処理
剤を複数回に分割して処理槽内に投入するものである。
本発明の固体処理剤は、粉末、顆粒、小粒錠剤、丸薬な
どいずれでも良く、これらの混合でも問題はない。又危
険物とならない水のような安全なものでは液状のものを
併用しても本発明の目的は達成される。顆粒、粉末の場
合はアルカリ可溶性フィルムやプラスティックフィル
ム、紙などで所定量を包装して1セットにしてあること
が望ましい。
【0027】図1(A)はシート上印画紙現像処理用の
自現機APの構成図である。自現機APでは、シート状
印画紙paは、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定
槽1C,1D,1E内の各処理液により処理されたのち
乾燥される。図1(A)において、液面レベルとして漂
白定着槽1Bに対し、安定槽1C,1D,1Eが順次高
くなっている。従って1Eからのオーバーフロー液は重
力により1D,1C,1Bと流れこむような構造(カウ
ンターカレント方式)となっている。
【0028】図1(B)はネガフィルム現像処理用の自
現機AFの構成図である。該自現機AFでは、ネガフィ
ルムfは、発色現像槽7A、漂白定着槽7B、定着槽7
C,7D、安定槽7E,7F,7G内の各処理液により
処理されたのち乾燥される。上記発色現像槽7A、漂白
槽7B、定着槽7Dも安定槽7Gの各処理槽には、それ
ぞれ固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置8A,8
B,8D,8Gが設けてある。なお、補充水タンク4
は、図1(A)とほぼ同じ構成であるから、同一符号を
付してある。
【0029】さらに、処理液槽のオーバーフロー液を該
処理液槽の前浴処理液槽の補充水として利用すれば、感
光材料を処理することにより持ち出された前浴処理液槽
の有効成分もオーバーフロー液に含まれるため、固体処
理剤の必要量も減少することが可能となり、又該処理液
槽の補水量も減少できるなどの効果もある。
【0030】本発明でいう粉末とは、微粒結晶の集合体
のことをいう。本発明でいう顆粒とは、粉末に造粒工程
を加えたもので、粒径50〜5000μmの粒状物のことをい
うが、本発明の効果を有効に発揮させるためには、平均
粒径150μmないし1500μmであり、さらに粒度分布とし
て150μmないし1500μmの粒径の固体処理剤を50%以上
含有させることが必要である。50μm以下の微粉物が多
いと、投入装置に目詰まりし易く、投入誤差の原因とな
る。また、湿気によって影響を受けやすく湿気を帯びた
微粉がやや大きい粒子に付着することにより、ブロッキ
ングの主要となる。また、写真用の現像処理剤の場合、
発色現像主薬のような酸性の顆粒とアルカリ剤の顆粒が
あり、混合物とする場合には、粒径が小さいと接触面積
が増加し、反応によりブロッキングを起し誤差の原因と
なる他、タールや着色が発生し易くなり、ついには成分
の減少が起こり現像性に影響を及ぼしてしまう。
【0031】一方、5000μm以上の粒子が多い場合に
は、粒子間の間隙が大きくなり、誤差を生じ易くなる。
特に、造粒した顆粒の場合、粒径が大きいものは崩れ易
く、包装の底部分の顆粒が崩れ、かえって微粉を生じ易
くなるという欠点がある。微粉が多くなると、上記の如
くブロッキングや、目詰まり等により誤差を生じる他、
空気中に飛散し、目や皮膚に付着するなど、安全性の面
からも好ましくない。本発明でいう錠剤とは、粉末又は
顆粒を一定の形状に圧縮成型したもののことを言う。
【0032】さらに好ましくは顆粒の造粒時、各成分毎
例えばアルカリ剤、還元剤、漂白剤、保恒剤等を分別造
粒し、それを混合した混合物を使用する。
【0033】顆粒型固体処理剤は、例えば、特開平2-10
9042号、同2-109043号、同3-39735号及び同3-39739号等
の明細書に記載される一般的な方法で製造できる。更に
また粉末処理剤は、例えば、特開昭54-133332号、英国
特許725,892号、同729,862号及びドイツ特許3,733,861
号等の明細書に記載されるが如き一般的な方法で製造で
きる。
【0034】上記の固体処理剤の嵩密度は、その溶解性
の観点と、本発明の目的の効果の点から錠剤である場合
1.0〜2.5g/cm3が好ましく1.0g/cm3より大きいと得
られる固形物の強度の点で、2.5g/cm3より小さいと得
られる固形物の溶解性の点でより好ましい。固体処理剤
が顆粒又は粉末である場合嵩密度は0.40〜0.95g/cm3
のものが好ましい。
【0035】
【表1】
【0036】本発明に係るハロゲン化銀写真感光材料現
像用顆粒状固体処理剤は、少なくともアルカリ剤と現像
主薬を一括して含有するもので、該固体処理剤の比容積
が0.6〜2.0cm3/g、水分含有率が0.1〜15重量%で、か
つ、固体処理剤の少なくとも一部が造粒物である。該固
体処理剤は、前記アルカリ剤と現像主薬を別個の成分パ
ーツとして含有しているものである。または、前記アル
カリ剤及び現像主薬の少なくとも一方を含有する成分パ
ーツが造粒物である固体処理剤である。あるいは、アル
カリ剤及び現像主薬を含有する成分パーツがそれぞれ別
の造粒物である固体処理剤である。そして前記造粒物の
平均粒径は、150〜1500μmの範囲にある。
【0037】前記アルカリ剤と現像主薬を一括して含有
する現像用固体処理剤において、現像用固体処理剤の含
水率が15重量%を越えると、含有する水分によってアル
カリ剤と現像主薬との接触による反応が発生し、ブロッ
キングが発生し、投入誤差を生じる。また現像主薬が酸
化されたり、不安定化されたりして現像主薬含有量を一
定に保つことが困難になる。逆に、含水率が0.1重量%
未満になると、粒子の結合力が低下し、強度が弱くなっ
てしまい、粉々に粉砕され微粉の発生を引き起こしてし
まう。
【0038】また、固体処理剤の比容積が2.0cm3/gを
越えると、固体処理剤内の空間が大きくなり、誤差の要
因になる。またこれにつれて固体処理剤が吸収する水分
量も増加するものと思われるが、現像主薬の酸化が促進
され、固体処理剤内の現像主薬含有量が低下することが
判明した。逆に、固体処理剤の比容積が0.6cm3/g未満
になると、反応性の成分の接触面積が増加し、ブロッキ
ングの原因となる。また長期保存した際に、固体処理剤
に着色を生じる。
【0039】上記実験結果に基づき、検討したところ、
アルカリ剤と現像主薬を一括して含有するハロゲン化銀
写真感光材料現像用固体処理剤において、固体処理剤の
比容積を0.6〜2.0cm3/gとし、水分含有率を0.1〜15重
量%とし、固体処理剤の少なくとも一部を造粒物とする
ことにより、ブロッキングを起こさず、誤差の少ない安
定な投入を与え経時保存性も良好な、安定したハロゲン
化銀写真感光材料用の固体処理剤を提供できる。
【0040】固体処理剤の水分含有率は0.1〜15重量%
の範囲であればよいが、効果の点からすると、好ましく
は0.3〜10重量%の範囲であり、最も好ましくは1〜8
%の範囲である。また微粒子状の固体処理剤の比容積は
0.6〜2.0cm3/gの範囲であればよいが、効果の点から
すると、好ましくは0.8〜1.5cm3/gの範囲である。
【0041】水分含有率とは、市販の電子式水分計を用
い、105℃で恒量になるまで加熱し、減少した重量を求
め、この減少した重量を含有水分量として算出した含有
率をいい、また、比容積とは、市販の25ミリリットル用
メスシリンダーに試料10gを静かに注入し、そのときの
容積を測定し、式(比容積)=(容積)/(重量)によ
り求めたものをいう。
【0042】現像用固体処理剤は、少なくとも1種のア
ルカリ剤と少なくとも1種の現像主薬を一括して含有す
る固体処理剤であり、これら固体処理剤は、単に固体の
原材料を混合した混合物であっても、粉末状の固体物を
数種混合して造粒したものを混合したものであってもよ
い。
【0043】現像用固体処理剤においては、効果をより
発揮させるためには、アルカリ剤と現像主薬との接触を
できるだけ小さくする方が好ましく、この点から前記ア
ルカリ剤及び現像主薬の少なくとも一方が在留物である
と、本発明の効果がより顕著に発現するので好ましい。
さらに、前記アルカリ剤及び現像主薬の何れもが造粒物
であることが好ましい。これは前記アルカリ剤及び現像
主薬の少なくとも一方が造粒物である場合、前述の効果
のみならず固体処理剤の保存による微粉発生量の増加が
一層防止されるという別なる効果もあるためである。
【0044】前記造粒物の製造方法としては、転動造
粒、押し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、撹拌造粒、流
動層造粒、噴霧乾燥造粒等の公知の方法を用いることが
できる。
【0045】また、前記アルカリ剤及び現像主薬のそれ
ぞれの造粒物の平均粒径は、150〜1500μmの範囲である
ことが好ましく、さらに好ましくは、300〜1000μmの範
囲である。
【0046】本発明に係る現像主薬は、発色現像主薬、
白黒現像主薬に何れであってもよい。
【0047】発色現像主薬としては、水溶性基を有する
p-フェニレンジアミン系化合物が好ましい。水溶性基を
有するp-フェニレンジアミン系化合物としては、p-フェ
ニレンジアミン系化合物のアミノ基に又はベンゼン核上
に少なくとも一つの水溶性基を有するものが挙げられ
る。具体的な水溶性基としては、−(CH2)nCH2OH、−(CH
2)mNHSO2(CH2)nCH3、−(CH2)mO(CH2)nCH3、−(CH2CH2O)
nCmH2m+ 1、−COOH基、−SO3H基(m及びnは各々、0以
上の整数を表す)等が好ましいものとして挙げられる。
【0048】発色現像主薬の具体的例示化合物として
は、特願平2-203169号(特開平4-86741号公報参照)26
〜31頁に記載されている(C−1)〜(C−16)、4-ア
ミノ-3-メチル-N-(3-ヒドロキシプロピル)アニリン等が
挙げられる。上記発色現像主薬は通常、塩酸塩、硫酸
塩、p-トルエンスルホン酸塩等の形で用いられる。これ
らの中でも、写真性能上から見ると、4-アミノ-3-メチ
ル-N-エチル-N-(β-メタンスルホンアミドエチル)アニ
リン3/2硫酸1水塩(CD-3)、4-アミノ-3-メチル-N-エチ
ル-N-(β-ヒドロキシエチル)アニリン硫酸塩(CD-4)が好
ましい。
【0049】また、白黒現像主薬の具体例としては、フ
ェニドン、ハイドロキノン、メトール、4-ヒドロキシメ
チル-4-メチル-1-フェニル-3-ピラゾリドン、4,4-ジメ
チル-1-フェニル-3-ピラゾリドン、ハイドロキノンモノ
スルホン酸等があげられる。
【0050】アルカリ剤とは、水溶液とした際にpH8
以上のアルカリ性を呈する化合物であり、好ましい具体
例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナ
トリウム、重炭酸カリウム、燐酸三ナトリウム、燐酸三
カリウム、燐酸二ナトリウム、燐酸二カリウム、ほう酸
ナトリウム、ほう酸カリウム、四ほう酸ナトリウム(ほ
う砂)、四ほう酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナ
トリウム、水酸化リチウム等が挙げられる。防湿性の点
からは、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、ほう酸ナ
トリウム、燐酸ナトリウム、燐酸三ナトリウム等が好ま
しい。とりわけ、この中でも炭酸ナトリウムが特に好ま
しく用いられる。固体処理剤とは、粉状、顆粒状、錠剤
状等固体の形状を有する処理剤をいい、本発明において
は、本発明の目的達成の点からすると、顆粒状または錠
剤状であるものが好ましい。
【0051】本願発明の固体処理剤が顆粒状である場
合、平均粒径150〜1500μmを有し、この範囲の粒径の顆
粒を50%以上含有している固体処理剤混合物が好まし
い。この条件を満たすものであれば、100μm以下の粉体
状固体処理剤を含んでいても良い。
【0052】現像用固体処理剤としては、アルカリ剤と
現像主薬が造粒物であるものが特に好ましい。ハロゲン
化銀写真感光材料用処理剤の他の添加剤は粉末状であっ
ても構わない。
【0053】固体処理剤には、ハロゲン化銀写真感光材
料現像用処理剤現像剤に通常用いられるキレート剤、現
像促進剤、現像抑制剤(ハロゲン化物等)、蛍光増白剤
及び保恒剤を適宜添加することができる。
【0054】固体処理剤中には固体の保恒剤を共存させ
ることが好ましく、更に、現像主薬を含む造粒物が、現
像主薬と保恒剤を混合し、造粒したものであるのが好ま
しい。
【0055】これらの保恒剤としては、亜硫酸塩(亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム等)、重亜硫酸塩(重亜
硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム等)、メタ重亜硫酸
塩(メタ重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム
等)、ヒドロキシルアミン誘導体等が挙げられる。
【0056】本発明に用いられる固体処理剤はある処理
剤の1部の成分のみ固体化することも本発明の範囲に入
るが、好ましくは該処理剤の全成分が固体化されている
ことである。各成分は別々の固体処理剤として成型さ
れ、同一個装されていることが望ましい。又別々の成分
が定期的に包装でくり返し投入される順番に包装されて
いることも本発明に包含される。
【0057】本発明においては、処理量情報に応じて各
処理液槽に補充する処理剤全てを固体処理剤として投入
することが好ましい。補充水が必要な場合には、蒸発量
情報、処理量情報又は別の補充水制御情報にもとづき補
充水が補充される。この場合処理液槽に補充する液体は
補充水のみとすることが出来る。本発明においては、該
補充水は、定着能を有する処理液槽に引き続く処理液、
またはオーバーフロー廃液を意味する。また、水タンク
を1個自現機の内部に置くことは自現機をコンパクトに
するためには好ましい方法である。
【0058】
【実施例】次に、この一実施例を添付図面に基づいて説
明するが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0059】本発明の自動現像機(以下、単に自現機と
もいう)の一例を図面に基づいて説明する。図2(A)
は、自現機APと写真焼付機Bとを一体的に構成したハ
ロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリンタープロセッ
サ)の全体構成図である。
【0060】図2(A)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画
紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジンM
がセットされる。マガジンから引き出された印画紙p
は、送りローラR1及びカッター部Ctを介して所定の
サイズに切断され、シート状印画紙pとなる。このシー
ト状印画紙pは、ベルト搬送手段Beによって搬送さ
れ、露光部Eにおいて光源およびレンズLにより、原画
Oの画像を露光される。露光されたシート状印画紙pは
さらに複数対の送りローラR2,R3,R4により搬送
され、自現機AP内に導入される。自現機APでは、シ
ート状印画紙pは、処理液槽であるそれぞれ発色現像槽
1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1D,1E内(実
質的に3槽構成の処理液槽1)をローラ搬送手段(参照
記号ナシ)により順次搬送され、それぞれ、発色現像処
理、漂白定着処理、安定化処理がなされる。前記各処理
がなされたシート状印画紙pは、乾燥部6において乾燥
されて機外に排出される。
【0061】なお、図中の一点鎖線は、印画紙pの搬送
経路を示す。また、実施例においては、印画紙pはカッ
トされた状態で自現機AP内に導かれるものであるが、
帯状で自現機AP内に導かれるものであってもよい。
【0062】また、本願発明に係る自現機APは、写真
焼付機Bと一体的に構成しても、自現機AP単体だけで
もよいことは言うまでもない。また、本発明の説明とし
て、発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C,1
D,1Eを有する実質的に3槽構成の処理液槽1を有す
る自現機APについて行うが、これに限られるものでは
なく、露光済みのネガフィルムfを処理する発色現像
槽、漂白槽、定着槽、安定槽を有する実質的に4槽また
は、それ以上の処理液槽を有する構成の自現機AF(図
4,図5参照)であっても本発明は適用できるものであ
る。
【0063】図2(B)は自現機APの平面構成図であ
る。上記発色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1E
の各処理液槽には、溶解槽2A,2B,2E、循環槽2
C,2D及び固体処理剤を供給する固体処理剤供給装置
3A,3B,3Eが設けてある。4は発色現像槽1A、
安定槽1Eに補充水を供給する補充水タンクである。
【0064】図3は、図2の自現機APのI−I断面に
おける処理液槽である漂白定着槽1Bの処理剤投入部と
処理剤供給手段との断面図である。なお、図には、構成
をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送手
段等は省略してある。また、本例においては、固体処理
剤として顆粒型固体処理剤Kを用いた場合について説明
する。
【0065】感光材料を処理する漂白定着槽1Bは、該
漂白定着槽1Bを形成する仕切壁21の外側に一体的に設
けた溶解槽2Bを有する。漂白定着槽1Bと溶解槽2B
とは連通窓21Aが形成された仕切壁21により仕切られて
おり、処理液(漂白定着液)は流通できるようになって
いる。
【0066】筒状のフィルター22は、溶解槽2Bの内部
に交換可能に設けられ、処理液中の不溶物を除去する機
能を果たす。このフィルター22の中は、溶解槽2Bの下
方壁を貫通して設けられた循環パイプ23Aを介して循環
ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通している。
【0067】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23A,23B、循環ポンプ24等で構成されている。前
記循環ポンプ24の吐出側に連通した循環パイプ23Bの他
端は漂白定着槽1Bの外壁を貫通し、該漂白定着槽1B
に連通している。このような構成により、循環ポンプ24
が作動すると処理液は溶解槽2Bから吸い込まれ、漂白
定着槽1Bに吐出されて、処理液は漂白定着槽1B内の
処理液と混じり合い、再び溶解槽2Bへと入り循環を繰
り返すことになる。処理液の循環方向は、図3に示した
方向に限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
【0068】廃液管11Bは、漂白定着槽1B内の処理液
をオーバーフローさせるためのものであり、液面レベル
を一定に保つとともに、他の処理液槽から感光材料に付
着して持ち込まれる成分や、感光材料から溶け出す成分
が貯留し、増加することを防ぐのに役立つ。
【0069】棒状のヒータ25は、溶解槽2Bの上方壁を
貫通して溶解槽2B内の処理液中に浸漬するよう配設さ
れている。このヒータ25は、溶解槽2Bおよび漂白定着
槽1B内の処理液を加温するものであり、換言すると漂
白定着槽1B内の処理液を処理に適した温度範囲(例え
ば20〜55℃)に保持する温度調整手段である。
【0070】前記溶解槽2Bに補充液を供給する手段
は、固体処理剤供給手段30、補充水供給手段40とから構
成されている。
【0071】処理量情報検出手段31は、自現機APの感
光材料搬送入口付近に設けられ、処理される感光材料の
処理量を検出するために用いられる。この処理量情報検
出手段31は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、
感光材料の幅を検出するとともに、検出されている時間
をカウントするための要素として機能する。感光材料の
搬送速度は機械的に予め設定されているので、幅情報と
時間情報とから感光材料の処理面積が算出できる。な
お、この処理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイ
クロスイッチ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬
送時間を検出できるものであればよい。また、間接的に
感光材料の処理面積が検出できるもの、例えば図2のよ
うなプリンタープロセッサの場合、焼付を行った感光材
料の量、あるいは、予め決まっている面積を有する感光
材料の処理数を検出するものでもよい。さらに、検出す
るタイミングは、本例では処理される前であるが、処理
した後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い
(このような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位
置を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置
に適宜変更することによりできる)。また、処理量情報
検出手段31は、各処理液槽1A,1B,1C,1D,1
E毎に設ける必要はなく、1台の自現機APに対して1
つ設けることが好ましい。供給制御手段32は前記処理量
情報検出手段31による信号を受けて固体処理剤の処理量
供給を制御する処理剤供給制御手段及び補充水の供給量
を制御する補充水量供給制御手段である。
【0072】本発明に用いることのできる固体処理剤供
給手段30は、顆粒型固体処理剤Kを収容する収納容器3
3、供給手段である供給装置本体34、駆動手段から構成
されている。自現機APの上部カバー301は、前記漂白
定着槽1Bおよび溶解槽2Bを収容する本体101と本体
背部の支軸302により揺動自在に結合されていて、該上
部カバー301は、図3の図示一点鎖線A方向に持ち上げ
て、操作者側の前面および上面を大きく開放することに
より、固体処理剤供給手段30の点検や、前記フィルター
22の交換作業をすることができる。
【0073】また、上記上部カバー301の上面の一部に
は、蓋303が揺動自在に結合されていて、該蓋303を図示
一点鎖線B方向に開放して、前記収納容器33の固体処理
剤Kの補充を行う。
【0074】図4は、本発明を適用したカラーネガフィ
ルム用自現機AFの正面側全体構成図、図5は該自現機
AFの側断面図である。該自現機AFは、発色現像槽7
A、漂白槽7B、定着槽7C,7D、安定槽7E,7
F,7Gの実質的4槽の処理液槽構成である。
【0075】前記各処理液槽7A,7B,7D,7G
は、それぞれ溶解槽9A,9B,9D,9Gが連通して
いて、循環ポンプ24A,24B,24D,24Gにより処理液
が循環撹拌される。また、該各溶解槽9A,9B,9
D,9Gの各上方には、前述の固体処理剤供給装置8
A,8B,8D,8Gが設置され、対応する適量の固体
処理剤が制御供給される。9C,9E,9Fは循環槽で
ある。
【0076】一方、共通の補充水タンク41内の補充水W
は、ベローズポンプ42、吸水管43、送小管44によって、
各溶解槽9A,9B,9D,9Gに供給される。
【0077】図4において一点鎖線はフィルムfの搬送
経路を示す。操作部内の装填手段に装着されたパトロー
ネからフィルムfが引き出され、発色現像槽7A、漂白
槽7B、定着槽7C,7D、安定槽7E,7F,7Gで
処理されたのち、乾燥部6のファンヒータ61により乾燥
されて機外に排出される。
【0078】図5において、12はオーバーフロー液を貯
溜する廃液タンク、26はサーモスタット、27は液面セン
サである。なお、図3と同一機能を有する部分には同一
符号を付した。
【0079】図6は固体処理剤供給手段30の詳細を示す
断面図である。
【0080】本実施例では、固体処理剤として顆粒また
は粉体あるいは丸薬等を用いている。
【0081】固体処理剤供給手段30は、上記顆粒型(ま
たは粉体状あるいは丸薬状)固体処理剤Kを収納し着脱
可能な収納容器(カートリッジ)33と、該収納容器33を
装脱可能にするとともに固体処理剤Kを受容して受入開
口34Aから排出開口34Bへ搬送スクリュウ35により搬送
して溶解槽2Bに供給する供給装置34と、排出開口34B
を開閉するシャッタ36と、駆動手段37とから構成されて
いる。前記収納容器33には、前記比容積0.6〜2.0c
m3/g、水分率0.1〜15重量%、平均粒径が150〜1500μ
m、粒径分布が150〜1500μmの粒径の顆粒を50%以上混
合した固体処理剤Kが収納され、未使用時には該収納容
器33の出口はシール331により密封されている。収納容
器33を供給装置34上に倒立させて装着したのち、シール
331を引き抜いて剥がすと、固体処理剤Kは駆動手段37
による搬送スクリュウの駆動回転により搬送されて排出
開口34Bから排出されて溶解槽2に投入される。排出開
口34Bの近傍に移動可能に設けられたシャッタ36は、モ
ータMに作動する駆動手段37のカム371によりばね372の
付勢力に坑して開かれて、固形処理剤Kを投入可能にす
る。固体処理剤Kの1回の供給量は、モータMの回転数
を制御することで、定量の固体処理剤Kを分割供給す
る。また、収納容器33内には1セット分の固体処理剤K
の所定量が1000cm3ないし2000cm3、好ましくは200cm3
いし1500cm3収納されている。上記供給装置34の排出開
口34Bの下方で前記溶解槽2Bの上方には、メッシュ状
の囲い28が設けてあり、上方の固体処理剤供給手段30か
ら投入される固体処理剤Kを受け入れる。前記囲い28は
固体処理剤Kを一時停滞させるフィルター部材である
が、補給された固体処理剤Kの未溶解または不溶解の成
分は溶解槽2Bへ移動しても支障ない。
【0082】図7は他の実施例を示すスクリュウ方式の
固体処理剤供給手段70の断面図である。
【0083】供給装置50は固体処理剤Kに入りパッケー
ジ51を装着(装填)し、ローラ53により自動的に開封す
る機能を有し、搬送スクリュウ52の回転数を制御するこ
とで定量の固体処理剤Kを排出部54により供給する装置
である。57は固体処理剤Kと補充水Wの受入手段、58は
フィルター部材、59は補充水供給パイプである。
【0084】この供給手段50は自動的にパッケージ51を
開封する機能を有しているため開封及び装着時に微粉末
が飛散することなく作業環境上良好である。
【0085】図8は本発明のさらに他の実施例を示すス
ライド方式の固体処理剤供給手段60の断面図である。
前記比容積、水分率、平均粒径、粒度分布を有する顆粒
型固体処理剤Kを収納した収納容器61は供給装置63に
着脱可能に取り付けられる。感光材料の処理量に応じ制
御されて駆動するピストン65が水平方向(右へ)に移動
し、計量孔62に定量の固体処理剤Kが入り、ピストン65
が水平反対方向(左へ)に移動し、排出部64により定量
固体処理剤Kを受入手段67へ供給する。上記排出部64の
下方には、受入手段67、フィルター部材68及び補充水供
給パイプ69が設けてある。
【0086】図9は本発明のさらに他の実施例を示すロ
ータ回転方式の固体処理剤供給手段70の断面図である。
【0087】前記比容積、水分率、平均粒径、粒度分布
を有する顆粒型(または粉体状あるいは丸薬状)固体処
理剤Kを収納する収納容器71は、供給装置74の上部に着
脱可能に装着される。供給装置74の固定本体741は、受
入開口741Aと、排出開口741Bと、回転搬送部材(ロー
タ)75を摺動回転させる円筒状空洞部とを有する。回転
搬送部材(ロータ)75は固体処理剤Kの一定量を分割受
容して搬送する計量穴75Aを有する。収納容器71内の固
体処理剤Kは、回転搬送部材75Aの回転により、受入開
口741Aから導入されて、計量穴75Aで一定量が分割受
容後、排出開口741Bから溶解槽2に投入される。76は
溶解槽2の上方に設けた受入手段で、上方から補充され
る固体処理剤Kおよび補充水Wを受け入れ、フィルタ部
材77を通過させて溶解槽2内の処理液中に投入させる。
【0088】図10(A)は、本発明に適用可能な回転デ
ィスク計量手段を有する固体処理剤補充装置80の縦断面
図、図10(B)は図10(A)におけるII−II水平断面図
である。これらの図において、81は顆粒状または粉体状
の固体処理剤Kを収容するホッパ、82は供給口でホッパ
81の下端出口に該当する。83はホッパーベースで、計量
ハウジング85の上面のカバーの役割をなすとともに、ホ
ッパ81とスクレーパ84がこれに固定されている。計量ハ
ウジング85には底部に排出開口86が穿設されている。計
量ハウジング85の中央部面の開口から上方へ、駆動源に
接続する駆動軸89が突出していて、該駆動軸89に計量デ
ィスク87が連結されている。該計量ディスク87には、排
出開口86の回転半径と同一半径円周上に10分割して、即
ち36度毎に計量穴87Aが合計10箇所設けられている。
【0089】ホッパ81内の固体処理剤Kは、供給口82を
経て、排出開口86の上流側のスクレーパ84の湾曲板部84
Aの内方に投入される。
【0090】次に計量ディスク87の水平駆動回転によ
り、ホッパ81から投入された固体処理剤Kは、計量穴87
Aに充填され、更にスクレーパ84により掻き取られて、
計量穴87A内の一定量の固定処理剤Kが搬送されて、排
出開口部86から落下して図示しない下方の溶解槽に補給
される。
【0091】図11は、本発明に適用可能な計量手段を有
する固体処理剤補充装置の他の実施例を示す断面図であ
る。該補充装置90は、モータ94に連動して回転するスパ
イラルスクリュウ92の駆動回転数により、ホッパ91内か
ら補給すべき固体処理剤Kを容易に調節することができ
る。更に排出開口91Aの先端には可動蓋93を設けること
により、処理層95内の処理液から発生する気体の進入を
防止することができる。
【0092】図12は本発明に適用可能な計量手段を有す
る固体処理剤補充装置のさらに他の実施例を示す断面図
である。
【0093】固体処理剤補充装置900は、容器本体901の
倒立時に顆粒または粉体である固体処理剤Kを案内する
ロート902と、その上部にあって固体処理剤Kを一次的
に受け止める定量皿903とを容器本体901の内部に備え、
定量皿903にロート902の出口部904に対応して逆流防止
用突起部905を有する。906は容器本体の排出開口であ
る。容器本体901の外壁の内側には、支軸907が一体に設
けられていて、該支軸907は軸受908に回転自在に支持さ
れている。該支軸907の一端は、歯車等の伝達手段910を
介して駆動源Mに連結している。駆動源Mの駆動回転に
より、容器本体は図12(A)の倒立状態から図12(B)
の正立状態を経て図12(C)の倒立状態に至るまで1回
転して停止する。
【0094】容器本体901を倒立すると、図12(A)に
示すように固体処理剤Kは、ロート901の出口904から定
量皿903へ落下し、出口部904が充満したところか、それ
以上の流下は停止される。
【0095】そこで、図12(B)のように容器本体901
を正立させると、突起部905の上方にある固体処理剤K
は容器本体901内に戻り、一方、定量皿903に溜まった定
量された固体処理剤Kは、定量皿903の突起部905がある
ために出口部904から容器本体901へ逆流せず、ロート90
2外側の円錐面に沿って滑り落ち、その周囲の環状の凹
部909に集まる。
【0096】次いで、図12(C)のように再び容器本体
901を倒立させると、固体処理剤Kは排出開口906から投
下される。それと同時に図12(A)で説明したように定
量が行われる。このようにして、容器本体901を繰り返
して駆動回転すれば、連続して定量の固体処理剤Kを計
量補給することができる。
【0097】図13は固体処理剤と補充水とを供給制御す
るブロック図である。前記自現機APへ送り込まれる感
光材料(印画紙p)の処理量情報が、検知手段31により
検知されて供給制御手段32に送られると、所定量の固体
処理剤Kおよび補充水Wが、各供給手段30,40により溶
解槽2に投入補給される。この固体処理剤Kおよび補充
水Wの補給は、検知手段31の信号発生毎、複数回(k1
〜kn)にわたって間欠的に行われる。
【0098】上記供給制御は、固体処理剤補充条件設定
入力手段39によって予め設定された設定値、すなわち固
体処理剤Kの投入時間間隔、1回の投入量が各補充剤毎
に設定され、供給制御手段32に入力されている。
【0099】固体処理剤Kの残留検知手段による収納容
器33(51,61,71)内に残存する固体処理剤Kの排出完
了を検知したとき、収納容器33の1セット分の補給を終
了する。
【0100】このようにして収納容器33(51,61,71)
内の固体処理剤全量排出終了後に、収納容器変換のアラ
ームを発生させ、容器交換操作が行われる。
【0101】以上の実施例は、カラー印画紙を処理する
自現機APにおける発色現像槽1A、漂白定着槽1B、
安定槽1C,1D,1Eの実質的3槽構成の処理液槽に
ついて述べたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、発色現像槽7A、漂白槽7B、定着槽7C,7D、
安定槽7E,7F,7Gを有する実質的4槽構成、また
はそれ以上の処理液槽を有する構成のカラーネガフィル
ムの処理用の自現機AFにおいても、本発明の収納容器
内の顆粒型固体処理剤Kの補充装置は適用可能である。
【0102】本願に係る固体処理剤は、特開平2-109042
号公報に記載とほぼ同様の製造方法を用いて、顆粒状の
カラーペーパー用固体処理剤を作成した。
【0103】上記各固体処理剤の1包装単位を1回当た
りの投入量を下記に示す。
【0104】
【表2】
【0105】コニカカラーQAペーパータイプA6(コ
ニカ(株)社製)を1日当たり8m2ずつ240m2まで25℃80
%条件下で処理した。
【0106】この際、使用する発色現像剤用の顆粒剤の
物性を乾燥時間、整粒機のメッシュ、ふるい等により下
記の表3に示すように変化されたものを作成した。
【0107】
【表3】
【0108】(摘要) * 現像処理性は5m2当たりにコニカカラーQAペーパ
ーコントロールマトリップス処理し、160m2まで処理し
た時のHD部分の濃度差を示す。
【0109】** ○タール着色なし △着色あり ×
タールある 本発明の粒径の顆粒を用いることにより、ブロッキング
もなく、現像処理性のハンチングも小さいことから、投
入安定性が高いことがわかる。また、本発明外の粒径の
顆粒では、ブロッキングが発生し、現像ハンチングも大
きい。また、着色も大きくタールの発生もあることがわ
かった。また、比容積、水分含有率も好ましい範囲内に
することにより、現像処理ハンチング、処理液の着色等
に効果のあることが判った。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のハロゲ
ン化銀写真感光材料用固体処理剤補充装置を有する自動
現像機は、下記の効果を奏する。
【0111】(i)環境湿度や搬送時の振動等により固
体処理剤の形状,容積,重量,成分の偏り等の変化が発
生しても補給量誤差を生じない (ii)複雑,精密な補充装置を要せず、安価な補充装置
で補給制度が得られる(iii)処理槽内の沈澱の発生が
なく、フィルタの目詰まりがないから、フィルタ部の補
充液循環が安定し、処理ムラが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動現像機の構成図。
【図2】ハロゲン化銀写真感光材料処理装置の全体構成
図。
【図3】この発明に係る自動現像機の断面図。
【図4】ネガフィルム用自現機の正面全体構成図。
【図5】上記ネガフィルム用自現機の側断面図。
【図6】固体処理剤供給手段の断面図。
【図7】固体処理剤供給手段の他の実施例を示す断面
図。
【図8】固体処理剤供給手段の他の実施例を示す断面
図。
【図9】固体処理剤供給手段のさらに他の実施例を示す
断面図。
【図10】本発明に適用可能な計量手段を有する固体処
理剤補充装置の断面図。
【図11】計量手段の他の実施例を示す断面図。
【図12】計量手段のさらに他の実施例を示す断面図。
【図13】固体処理剤と補充水とを供給制御するブロッ
ク図。
【符号の説明】
1 処理液槽 1A,7A 発色現像槽 1B 漂白定着槽 1C,1D,1E,7E,7F,7G 安定槽 2A,2B,2E,9A,9B,9D,9G 溶解槽 3A,3B,3E 固体処理剤供給装置 4 補充水タンク 5 補充水供給手段 7B 漂白槽 7C,7D 定着槽 22 フィルター 30 固体処理剤供給手段 31 処理量情報検出手段 32 供給制御手段 33,51,61,71 収納容器(カートリッジ) 34 供給装置 35 搬送スクリュウ 36 シャッタ 37 駆動手段 40 補充水供給手段 52 搬送スクリュウ 65 ピストン 75 回転搬送部材(ロータ) AP,AF 自現機 K 顆粒型固体処理剤 p 印画紙(感光材料) f フィルム(感光材料)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機
    の処理槽または該処理槽に連通する部分の処理液に、固
    体処理剤を一定量ずつ計量して自動供給する計量手段を
    有するハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機におい
    て、前記計量手段が固体処理剤の一定容積を計量する方
    式であり、かつ該固体処理剤が平均粒径が150μmないし
    3000μmであって、複数種の処理剤成分を一括して混合
    してなるものであって、さらに前記固体処理剤の粒度分
    布が前記平均粒径の固体処理剤を少なくとも50%含有す
    るものであることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料用自動現像機。
  2. 【請求項2】 前記固体処理剤が、顆粒状,粉剤状また
    は丸薬状をなすことを特徴とする請求項1記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
  3. 【請求項3】 前記処理槽または該処理槽に連通する部
    分の処理液に補充水を供給する補充水供給手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載のハロゲン化銀
    写真感光材料用自動現像機。
  4. 【請求項4】 前記計量手段がハロゲン化銀写真感光材
    料処理量情報に応じて制御される制御手段を有すること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れか1項記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
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