JPH07270376A - 酸化還元状態検出装置 - Google Patents

酸化還元状態検出装置

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JPH07270376A
JPH07270376A JP6057244A JP5724494A JPH07270376A JP H07270376 A JPH07270376 A JP H07270376A JP 6057244 A JP6057244 A JP 6057244A JP 5724494 A JP5724494 A JP 5724494A JP H07270376 A JPH07270376 A JP H07270376A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陶磁器焼成炉などの雰囲気ガスの酸化還元状
態を定性的・定量的にかつ連続的に検出することができ
る酸化還元状態検出装置を得る。 【構成】 酸化還元状態検出装置が、雰囲気ガスの酸化
還元状態を検知する限界電流式酸素センサ1と、これに
交流電圧を印加する電源部2と、限界電流式酸素センサ
からの出力の直流成分の極性とその出力値とを検出し、
この極性によって出力を酸化状態信号S1と還元状態信
号S2とに分離する出力分離部3とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陶磁器焼成用の炉内な
どにおける雰囲気ガスの酸化還元状態を電気的に検出す
ることができる酸化還元状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば陶磁器などの焼成工程において、
炉内の雰囲気ガスの酸化還元状態を検知しこれを制御す
ることは、製品の品質管理上極めて重要である。従来、
この炉内の雰囲気ガスの酸化還元状態を検知する方法と
しては、焼成炉の壁に貫通孔を設けて、焼成中にこの貫
通孔から炎が吹き出す場合は炉内は還元状態であり、吹
き出さなければ酸化状態である、などと判断していた。
これは、炉内に還元性のCOガスが存在する場合、それ
が貫通孔から吹き出して炉外で燃焼して炎となる現象を
検知手段として利用したものである。また、酸化還元状
態の制御は、焼成中の陶磁器試片を取り出してその発色
状態などを観察するか、または多くの経験と勘などか
ら、炉内に空気を送入するブロアの流量と、煙突からの
排ガスの流量を調整することなどによって行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炎の吹き出し
は、必ずしもCOガスの存在のみに依存するものではな
い。例えば炉内の圧力上昇などによって酸化状態でも炎
が吹き出すことがある。従って、この炎による検知方法
は不正確であり、また、焼成中の炉内の酸化還元状態の
程度を連続的かつ正確に検知することもできなかった。
さらに、炉の構造によっては炉内の部位によって酸化還
元状態が異なる場合もあるが、このような炉内の酸化還
元状態の分布を正確に計測することはできなかった。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、従ってその目的は、被測定雰囲気の
酸化還元状態を定性的・定量的にかつ連続的に検出する
ことができる酸化還元状態検出装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、雰囲気ガ
スの酸化還元状態を検知する限界電流式酸素センサと、
これに交流電圧を印加する電源部と、限界電流式酸素セ
ンサからの出力の直流成分の極性とその出力値とを検出
し、この極性によって出力を酸化状態信号と還元状態信
号とに分離する出力分離部とを有する酸化還元状態検出
装置を提供することによって解決できる。
【0006】請求項2記載の酸化還元状態検出装置は、
出力分離部からの酸化状態信号と還元状態信号とをそれ
ぞれ表示する出力表示部を有することが好ましい。
【0007】請求項3記載の酸化還元状態検出装置は、
ガスの酸化還元状態に対応して、出力分離部からの酸化
状態信号と還元状態信号のいずれか一方を選択出力する
出力選択部を有することが好ましい。
【0008】請求項4記載の酸化還元状態検出装置は、
雰囲気ガスを限界電流式酸素センサに接触させるための
ガス導入管を有することが好ましい。
【0009】ここで、限界電流式酸素センサとは、固体
電解質薄膜の両面にガス透過性電極を設け、この電極間
に電圧を印加したとき、雰囲気中の酸素量に比例した電
流が発生する性質を利用した酸素センサである。以下、
この限界電流式酸素センサを単にセンサと称する。
【0010】
【作用】このセンサは、その電極に交流電圧を印加する
と、雰囲気のO2 濃度及びCO濃度にそれぞれ対応し
て、極性の異なる直流成分を発生する。この極性によっ
て直流成分を分離すれば、雰囲気ガスが酸化状態にある
か還元状態にあるかを検知することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を用いて本発明を詳しく説明す
る。図1ないし図3は、本発明の酸化還元状態検出装置
の一実施例を示すブロック図である。この酸化還元状態
検出装置は、センサ1と、これに交流電圧を印加する電
源部2と、センサ1からの出力の直流成分の極性とその
出力値とを検出し、この極性によって出力を酸化状態信
号S1と還元状態信号S2とに分離する出力分離部3と
を有する。
【0012】ここで用いられるセンサ1は、電界中の酸
素がイオン化してジルコニアなどの固体電解質薄膜中に
電流を生ぜしめる性質を利用したもので、従来から公知
のものであり、またその特性を改善するために、各種の
改良提案もなされている(例えば、特開昭59−166
854号公報参照)。
【0013】このセンサ1は、図2の回路に示すよう
に、その電極1a,1bが負荷抵抗RL と直列に交流電
源2に接続される。また、このセンサ1は、その検知部
を一定温度に加熱して、検知部を透過する雰囲気ガスの
イオン化を促進し、作動を安定化させるためのヒータR
H を有していて、このヒータRH は、加熱用電源BH
よって加熱されるようになっている。
【0014】この交流電源2から、例えば10Hz程度
の交流電圧を電極1a,1bに印加すると、両電極間に
直流の電圧Vが発生する。この直流電圧Vは、センサ1
の検知部に導入されたガスが酸化性か還元性かによっ
て、その極性が逆転する。すなわち、図3に測定例を示
すように、この直流電圧Vは、O2 雰囲気下では+とな
り、CO雰囲気下では−となる。そして、その電圧値
は、この測定例においてO2 濃度20%以内、CO濃度
10%以内で、それぞれ雰囲気ガスの濃度に比例して変
化する。
【0015】そこで、図1の出力分離部3において、両
電極間の電圧を積分するなどして直流成分を取り出し、
得られた直流信号電圧をダイオードなどによってそれぞ
れの極性に分離すれば、それぞれ対応する極性の出力電
圧または出力電流が、酸化状態信号S1または還元状態
信号S2として出力される。これらの信号S1,S2
は、いずれも、それぞれO2 濃度またはCO濃度に比例
した出力値を持っているので、このそれぞれの信号を酸
化・還元状態の表示、または炉の制御などに利用するこ
とができる。
【0016】この酸化還元状態検出装置を用いて、例え
ば炉内などの酸化還元状態を検出するには、検出したい
部位の雰囲気ガスをセンサ1に接触させる必要があるの
で、このためにその部位にセンサ1を挿入設置するか、
または雰囲気ガスをガス導入管7を用いて引き出してセ
ンサ1に接触させる。一般に、炉内などでは温度が高く
かつ不安定であるから、ガス導入管7を用いて雰囲気ガ
スを引き出すことが好ましい。このガス導入管7には必
要なら導入用のファンを設けることもできる。
【0017】この酸化還元状態検出装置は、センサ1を
必要に応じてヒータRH で所定の温度に加熱し、交流電
源2から交流電圧を電極1a,1bに印加し、次いで雰
囲気ガスをセンサ1に接触させると、出力分離部3か
ら、酸化状態信号S1または還元状態信号S2が、ガス
の酸化還元状態に応じて電流値または電圧値として出力
される。
【0018】つぎに、図4は本発明の酸化還元状態検出
装置の第2実施例を示すものであり、図に示すように、
出力分離部3からの酸化状態信号S1と還元状態信号S
2とをそれぞれ表示する出力表示部4、すなわち酸化状
態表示部4aおよび還元状態表示部4bを有する。これ
らの出力表示部4a,4bは、それぞれ単独に、アナロ
グ式表示装置またはデジタル式表示装置であることがで
きる。これらの出力表示部4a,4bは、それぞれ、セ
ンサ1に接触した雰囲気ガスの酸化状態または還元状態
を定性的・定量的に表示する。
【0019】図5は本発明の酸化還元状態検出装置の第
3実施例を示すものであり、図に示すように、出力分離
部3が検出した直流信号の極性に応じて、酸化状態信号
S1と還元状態信号S2のいずれか一方を選択して出力
する出力選択部5を有する。この出力選択部5は、例え
ばリレー6とその駆動回路とからなり、このリレー6
は、例えば出力分離部3が取り出した直流信号の極性を
ゼロクロスコンパレータなどにより検出して得られた極
性信号S3によって駆動され、これによって酸化状態信
号S1と還元状態信号S2とのいずれか一方を選択出力
Pとして出力する。この選択出力Pは、例えば炉内への
空気の吹き込み量や炉からの排ガス量の制御に用いるこ
とができる。また、その制御とともに、または単独で、
選択出力Pを表示装置のための信号として用いることも
できる。
【0020】つぎに、図6を用いてこの発明の第4実施
例を説明する。図6はこの発明の第4実施例の酸化還元
状態検出装置の回路図であり、陶磁器焼成炉に用いられ
るものである。ここで、電源2は、商用電源から12V
の直流を得るための安定化電源装置21と、これにより
得られた直流を交流に変換する低周波交流電源22とか
らなる。この低周波交流電源22は、一定振幅制御回路
(AGC)付きのウインブリッジ正弦波発振器であり、
これにより10Hzの交流を発生する。これとは別に、
電源2は、例えば位相発振器や、商用交流電源の周波数
を分周するものであってもよい。得られた交流出力は、
200Ωの負荷抵抗RL を介してセンサ1の電極1a,
1bに印加される。一方、安定化電源装置21から、直
流が引き出されてセンサ1のヒータRH に接続される。
【0021】このセンサ1の検知部は、気孔率2〜40
%、細孔径0.02〜1.2μmのアルミナ多孔質基板
上に、ガス透過性のよいPtからなる第1電極、特定方
向に結晶方位が配列した膜厚0.1〜30μmの結晶性
ZrO2 /Y2 3 からなる固体電解質薄膜、およびガ
ス透過性のよいPtからなる第2電極を積層したもので
ある。
【0022】このセンサ1は、陶磁器焼成炉(図示せ
ず)の内部に先端部を挿入したガス導入管7を通って導
出された雰囲気ガスと接触するようになっている。
【0023】センサ1の出力は、バッファBを経由して
出力分離部3に送られる。出力分離部3において、この
出力は、まず増幅器31で増幅され、次いで積分器32
で直流成分が直流信号として取り出され、この直流信号
は、中間点Aを経由して、それぞれ極性を逆にして並列
されたダイオードからなる整流器33aおよび33bに
送られる。整流器33aおよび33bの出力は、それぞ
れ増幅器34a,34bを経由して酸化状態信号端子S
1と還元状態信号端子S2に接続される。この酸化状態
信号端子S1と還元状態信号端子S2とはそれぞれ、出
力表示部4をなすアナログ電圧計4a,4bに接続され
る。
【0024】この実施例4の酸化還元状態検出装置にお
いて、センサ1に交流電圧を負荷し、ヒータRH を加熱
し、ガス導入管7を通してO2 またはCOを含む雰囲気
ガスを供給し、かつその出力を積分器32で積分すると
き、中間点Aに、+または−の極性を有する直流信号が
取り出される。この直流信号は、その極性に応じて整流
器33aまたは33bのいずれか一方を通過し、それぞ
れに接続された電圧計4aまたは4bのいずれかにその
電圧値が表示される。この電圧値は、それぞれ炉内雰囲
気ガスのO2 またはCO濃度に比例しているので、これ
により炉内ガスがO2 またはCOのいずれかを含むか、
またその濃度はいくらであるかを知ることができる。
【0025】(測定例)上記、実施例4の酸化還元状態
検出装置を用い、センサ1にガス導入管7からそれぞれ
濃度の異なるO2 またはCOガスを供給し、電圧計4a
または4bのいずれかに現れる電圧値を測定した。その
結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 表1の結果から、雰囲気ガスのO2 またはCO濃度は、
それぞれ電圧計4aまたは4bのいずれかに分離して表
示され、かつそれぞれの濃度が検出されたことがわか
る。
【0027】つぎに、図7を用いてこの発明の第5実施
例を説明する。図6に示した装置において、中間点A以
降の回路を除去し、代わりに図7に示す回路を接続し
た。図7において、中間点Aに現れた+または−の極性
を有する直流信号の経路は3分割され、その内の2経路
は、それぞれ極性を逆にして並列されたダイオードから
なる整流器33aおよび33bに接続され、他の1経路
は、ゼロクロスコンパレータからなる極性検出器33c
に接続される。
【0028】整流器33aの出力は、反転増幅器35a
で極性が反転されかつ出力レベルが1〜5Vとなるよう
に調整される。整流器33bの出力は、レベルシフト増
幅器35bで出力レベルが1〜5Vとなるように調整さ
れる。これによって、整流器33aおよび33bからの
出力信号は、いずれも同一極性、同一レベルに調整さ
れ、リレー61のそれぞれの静止端子に接続される。一
方、極性検出器33cの出力は、リレー61およびリレ
ー62の可動端子を連動して駆動するように接続され
る。
【0029】このリレー61の可動端子からの出力は、
2分割され、一方はアナログ出力端子Mに接続される。
他方は、出力表示部4に接続される。
【0030】この出力表示部4は、リレー61からの出
力信号をA/D変換器41でデジタル信号に変換し、得
られたデジタル信号出力を、ドライバ42を経て電光式
セグメント表示器43に導入する。また、酸化状態表示
灯44aと還元状態表示灯44bとの電源回路がそれぞ
れ、リレー62のそれぞれの静止端子に接続される。
【0031】この第5実施例の装置において、中間点A
に現れたアナログ直流信号は、極性検出器33cが検出
した極性に従って駆動されるリレー61によって、整流
器33aまたは33bのいずれか一方を通過した後に2
分割され、一方はアナログ出力端子Mに送られる。この
アナログ信号は、焼成炉の燃焼制御用などとして使用さ
れる。また出力表示部4に送られたアナログ信号は、デ
ジタル変換された上で、電光式セグメント表示部43に
2 またはCOの濃度値を数値表示する。また別に、リ
レー62が、酸化状態表示灯44aと還元状態表示灯4
4bとの点灯電源回路をいずれかに選択して、いま濃度
表示している雰囲気ガスがO2 であるかまたはCOであ
るかを表示する。
【0032】このように、第5実施例の酸化還元状態検
出装置は、端子Mにおいて焼成炉などの制御用出力信号
が得られるとともに、同一表示器4上に、酸化状態また
は還元状態の区別と、それぞれの場合の濃度の数値が表
示されるので、精密な工程管理に便利に用いることがで
きる。
【0033】次に、本発明の第6実施例を説明する。い
ま、図1におけるセンサ1に直流電圧を印加し、この電
圧を−から+にアナログ的に変化させたとき、酸化雰囲
気か還元雰囲気かによって、得られる電流特性は異なる
ものになる。その一例を図8および図9に示す。図8は
酸化雰囲気下における電流変化であり、図9は還元雰囲
気下における電流変化である。このように、酸化雰囲気
(図8)においても還元雰囲気(図9)においても、直
流電圧印加によって得られる出力には第3象限および第
一象限に直線出力が現れる。この直線出力はセンサ1の
固体電解質自体の還元電流であるため長時間使用すると
センサの破壊につながる。
【0034】一方、このセンサ1に交流を印加した場合
にも酸化雰囲気か還元雰囲気かによって出力の波形は異
なるものとなる。それぞれの波形を図10および図11
に示す。図10は酸化雰囲気において酸素濃度が変化し
たときの出力波形の変化を示している。ここでは、酸素
濃度が変化すると+側の出力値のみが、例えば酸素濃度
20%のときの波形aと酸素濃度10%のときの波形c
のように変化し、−側の出力値は波形b,dのように酸
素濃度によって変化しない。一方、図11は還元雰囲気
下において水素濃度が変化したときの出力波形の変化を
示している。ここでは、水素濃度が変化すると−側の出
力値のみが、例えば水素濃度5%のときの波形fと水素
濃度2%のときの波形hのように変化し、+側の出力値
は波形e,gのように水素濃度によって変化しない。
【0035】この現象を利用し、上記波形の面積の差を
積分回路を通して取り出すことにより、得られた出力は
酸化、還元状態でそれぞれ極性が変化することになる。
その領域は印加電圧と周波数とを変えて認定することが
できる。
【0036】本発明の酸化還元状態検出装置における交
流印加の、直流印加に対する利点を上げれば次のように
なる。 (1)直流印加においては酸化状態、還元状態の検出に
それぞれ別個のセンサが必要であって、2個のセンサを
要するが、交流印加の場合は1個のセンサで両方の状態
を検出することができる。 (2)上記の理由からセンサ部を小型化することができ
る。 (3)センサが1個で済むので、特性の揃ったペアー素
子を必要としない。 (4)強還元雰囲気下でもセンサの部材が還元され難く
寿命が向上する。
【0037】
【発明の効果】本発明の酸化還元状態検出装置は、ガス
の酸化還元状態を検知する限界電流式酸素センサと、こ
れに交流電圧を印加する電源部と、限界電流式酸素セン
サからの出力の直流成分の極性とその出力値とを検出
し、この極性によって出力を酸化状態信号と還元状態信
号とに分離する出力分離部とを有するものであるので、
被測定ガスの酸化還元状態を定性的・定量的にかつ連続
的に検出することができる。
【0038】この酸化還元状態検出装置が、出力分離部
からの酸化状態信号と還元状態信号とをそれぞれ表示す
る出力表示部を有するものであれば、被測定ガスの酸化
還元状態をそれぞれ別の表示器に表示することができ
る。従ってこの装置は、陶磁器の焼成炉などにおいて、
酸化状態または還元状態のいずれか一方を主として監視
し、または制御する場合に便利である。
【0039】また、この酸化還元状態検出装置が、ガス
の酸化還元状態に対応して、出力分離部からの酸化状態
信号と還元状態信号のいずれか一方を選択して出力する
出力選択部を有するものであれば、雰囲気ガスの酸化還
元状態を、同一表示器上にその濃度とともに表示するこ
とができ、また制御信号としての出力も得られるので工
程管理上きわめて有効である。
【0040】この酸化還元状態検出装置が、雰囲気ガス
を限界電流式酸素センサに接触させるためのガス導入管
を有するものであれば、限界電流式酸素センサを例えば
炉内などに挿入せずに、好適な条件での作動が可能であ
り、また、ガス導入管の先端を炉内の特定の部位に配置
すれば、その部位の局部的な酸化還元状態を検知するこ
とができ、また複数のガス導入管を用いれば、雰囲気全
体の平均的な酸化還元状態を検知することもできる。
【0041】本発明の酸化還元状態検出装置は、陶磁器
の焼成炉ばかりでなく、セラミクスやガラスの焼成炉、
金属溶解炉、焼成炉などの炉内雰囲気ガスの酸化還元状
態の検知と制御などに有効に使用できることはいうまで
もない。また、内燃機関などの燃焼状態の検知と制御、
また大気汚染やストーブなどによる室内のCO汚染の検
知などにも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例における部分回路図。
【図3】本発明の一実施例における作用を示すグラフ。
【図4】本発明の第2実施例を示すブロック図。
【図5】本発明の第3実施例を示すブロック図。
【図6】本発明の第4実施例の回路図。
【図7】本発明の第5実施例の部分回路図。
【図8】本発明の第6実施例の作用を示す説明図。
【図9】本発明の第6実施例の作用を示す説明図。
【図10】本発明の第6実施例の作用を示す説明図。
【図11】本発明の第6実施例の作用を示す説明図。
【符号の説明】
1 限界電流式酸素センサ 2 電源部 3 出力分離部 4 出力表示部 5 出力選択部 7 ガス導入管

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雰囲気ガスの酸化還元状態を検知する限
    界電流式酸素センサと、これに交流電圧を印加する電源
    部と、限界電流式酸素センサからの出力の直流成分の極
    性とその出力値とを検出し、この極性によって出力を酸
    化状態信号と還元状態信号とに分離する出力分離部とを
    有する酸化還元状態検出装置。
  2. 【請求項2】 上記出力分離部からの酸化状態信号と還
    元状態信号とをそれぞれ表示する出力表示部を有する請
    求項1記載の酸化還元状態検出装置。
  3. 【請求項3】 雰囲気ガスの酸化還元状態に対応して、
    上記出力分離部からの酸化状態信号と還元状態信号との
    いずれか一方を選択して出力する出力選択部を有する請
    求項1または2記載の酸化還元状態検出装置。
  4. 【請求項4】 雰囲気ガスを限界電流式酸素センサに接
    触させるためのガス導入管を有する請求項1ないし3の
    いずれかに記載の酸化還元状態検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009500594A (ja) * 2005-06-15 2009-01-08 ファーバー・ボリス 混合ガス測定用に信号出力安定度を改良するためのセンサ条件の方法
JP2016540965A (ja) * 2013-10-16 2016-12-28 エミセンス テクノロジーズ エルエルシーEmisense Technologies, Llc 電圧−電流時間差分を用いる電気化学センシング

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