JPH0726988U - 光学式記録ディスク - Google Patents
光学式記録ディスクInfo
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- JPH0726988U JPH0726988U JP006412U JP641294U JPH0726988U JP H0726988 U JPH0726988 U JP H0726988U JP 006412 U JP006412 U JP 006412U JP 641294 U JP641294 U JP 641294U JP H0726988 U JPH0726988 U JP H0726988U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光学式記録ディスクの特徴を生かし表面の有
効利用を図ることにより比較的安価に得ることのできる
種々情報のプレゼント商品を提供する。 【構成】 内部にディジタル情報を記録した光学式記録
ディスクの表面に印刷層5を形成し、その印刷層5が、
伝言タイトルが印刷により形成される伝言タイトル領域
(第1領域5a)と、筆記具にて伝言を記入可能な伝言
記入領域(第2領域5b)とを有する。
効利用を図ることにより比較的安価に得ることのできる
種々情報のプレゼント商品を提供する。 【構成】 内部にディジタル情報を記録した光学式記録
ディスクの表面に印刷層5を形成し、その印刷層5が、
伝言タイトルが印刷により形成される伝言タイトル領域
(第1領域5a)と、筆記具にて伝言を記入可能な伝言
記入領域(第2領域5b)とを有する。
Description
【0001】
本考案はコンパトディスクと称されるディジタルオーディオディスク等の光学 的にディジタル情報が記録されている光学式記録ディスクに関する。
【0002】
コンパクトディスクと称されるディジタルオーディオディスク(以下CDと称 する)が、たとえば「放送技術」昭和56年3月号第316〜317頁,「日経 エレクトロニクス」1981年8月17日号第187〜206頁等にて紹介され ており、種々の会社から多数種が販売されている。
【0003】 この従来の一般的なCDは情報記録密度が高く、直径12cmの小さなディス クに片面1時間以上のきわめて高品質の音楽が再生できる特徴を有している。し たがって、情報読出し表面(読出しビームが照射される側の表面)と反対側の表 面には図3に示す如く、ブランド名,曲名等が領域a,b…eに印刷されている が、スペース的には有効利用されていない空間が多い。
【0004】 一方、近年若者達の間ではクリスマスやバレンタインデーの時等に種々の物品 がプレゼントに供されているが、オーディオ情報のプレゼント商品はほとんど見 られず、あったとしても商品と別個に伝言カードを添付しなければならず、高価 になると共に伝言カードを紛失してしまうと何のプレゼントであったか分からな くなってしまう欠点、すなわち記念品としての保存性に欠ける点があった。
【0005】
本考案は上記点を考慮して、光学式記録ディスクの特徴を生かし表面の有効利 用を図ることにより比較的安価に得ることのできる種々情報のプレゼント商品を 提供せんとするものである。
【0006】
本考案は内部にディジタル情報を記録し、表面に伝言タイトルを記載するタイ トル領域と該タイトル領域外で筆記具にて記入可能な伝言記入領域とを設けた光 学式記録ディスクにある。
【0007】
表面に伝言記入領域を設けたことにより表面の有効利用が図れ、ディスクと別 個に伝言カードを付けることなくオーディオ情報等をプレゼントに供することが できる。
【0008】
本考案の一実施例を図1および図2に従い説明する。
【0009】 図1は光学式記録ディスクの平面図、図2は同断面図を示し、1はポリカード ネート等の透明のディスク状基板で、一面の記録面2にオーディオ情報がピット (凹部)の形でディジタル的に記録されており、この上にアルミニウム反射膜3 が設けられており、更にこの上にたとえば紫外線硬化型の樹脂保護層4が設けら れている。そして、この保護層4上に図2で示すシルク印刷等の手段で印刷層5 が形成されている。
【0010】 上記印刷層5は複数の領域5a,5b,5c,5dからなっており、第1領域 5aは「Happy Birthday」,「Merry Christmas 」…等の一つの伝言(Greeting)タイトルが印刷によって形成される伝 言タイトル領域で文字,マーク等のみが印刷層となっているが、文字部分の周囲 の領域を印刷層として文字をネガティブに形成しても良い。こうして形成された 伝言タイトルに対応して前記記録面2には1曲または数曲の伝言タイトルに相応 した曲、たとえばタイトルが「Happy Birthday」であれば“ハッ ピバースディトウユウ”の曲等をディジタル記録するものである。したがってオ ーディオ情報の記録部分はディスクの内周側のリードイン部から所定の領域であ り、外周部分は非記録部分となる。こうして収録曲数を少なくすることでCDの 販売価格を低減し、若者が購入し易い価格としている。なお、上記の収録曲数は 消費者のニーズに合わせて種々変更可能である。
【0011】 第2領域5bはアウトライン6で囲まれる部分を印刷層とし、その表面にボー ルペン,マジックインキ,鉛筆等の一種または複数種の筆記具(図示しない)で 具体的な伝言を記入可能とした伝言記入領域となっている。7…はその部分を印 刷層としないか、または他の部分と区別できる色で印刷する等して形成したケイ 線である。なお、線8にて囲まれた部分にも印刷層を形成して伝言記入領域を拡 大できる。
【0012】 更に、印刷層5の上にはディスク全表面(第2領域5b上のみでも良い)に剥 離可能な透明(透明でなくても良い)の保護膜(またはフィルム)9を設け、印 刷層5の保護、特に第2領域5bの汚れ防止をなすように構成している。なお、 保護膜9は一度剥離した後、再度貼着可能なものとしても良い。
【0013】 第3,第4領域5c,5dはブランド名,曲名,作曲者名等の種々の情報を適 宜印刷記録する領域である。
【0014】 このような構成の本考案のディスクにおいて、購入者は先ず保護膜9を剥がし 第2領域5bを露出させた後、ケイ線7に沿って第2領域5b上に適当な筆記具 を用いて具体的な伝言を記入した後、所望の人にプレゼントとして供すれば良い 。
【0015】 なお、上記各領域5a,5b,5c,5dの配置、占有面積の割合は上記実施 例に限定されるものではなく種々変更可能である。
【0016】 また、上記実施例では第2領域5bを印刷層としているが、印刷層を形成する ことなく、第2領域の形状をした紙等(図示しない)を貼り、この紙に具体的伝 言を適当な筆記具で記入するように構成しても良い。この場合紙の材質は記入し 易さ、記入内容の長期保存性をディスクの厚み規格内の寸法を考慮して選定する ことが望ましい。
【0017】 更に、第2領域5bを印刷層や紙とすることなく、保護層4の表面を粗面加工 する等の処理を施して伝言記入領域に形成することもできる。
【0018】 更に、また、本考案の応用としてCDに限らずその応用商品であるCD−RO M,CD−I,CD−V等のディスクにも利用でき、また、記入内容も利用者の 個人的,集団的な意志を伝達する情報として拡大記入することも可能である。こ のようにディジタル情報である一枚の光ディスクの中に極めて人間的なアナログ 筆書き等の情報を加味することにより一枚のディスクの持つ情報の価値を飛躍的 に高めることができる。
【0019】
上記の如く構成された本考案によれば、ディスク表面に伝言記入領域を設けた ことでディスク表面の有効利用を図ることができ、しかもディスクプレゼント時 に伝言記入領域に具体的な伝言を記入して贈るので、別途伝言カードを付ける必 要がなく経済的で、伝言カードの紛失による欠点を解消できる。
【0020】 以上の如く、本考案は従来になく、しかも比較的安価なオーディオ情報等の種 々情報のプレゼント商品を提供できる等多大なる効果を発揮するものである。
【提出日】平成6年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
本考案は、たとえば、コンパクトディスク(以下CDという)等の光学的に読 取り可能なディジタル化したディジタル情報を記録した光学式記録ディスクに関 する。
【0002】 詳しくは、透明のディスク状基板における一方の主表面にディジタル情報を記 憶した記録面を有し、他方の主表面より入射光を受けかつ記録面よりの反射光を 放出して前記ディジタル情報を再生する光学式記録ディスクに関する。
【0003】
この種の光学式ディスクにおいて、従来から一般的に知られているものに、た とえば、「放送技術」(昭和56年3月号第316〜317頁)や「日経エレク トロニクス」(1981年8月17日号第187〜206頁)、さらには、実開 昭57−146208号公報,実開昭59−28891号公報に記載されている ものがある。
【0004】 この従来の光学式記録ディスクの断面構造は、透明性を有するディスク状基板 の一方の主表面にディジタル情報を記録するための記録面が形成され、その記録 面の前記一方の主表面の上に反射膜が形成され、さらにその反射膜の前記一方の 主表面側の上に保護膜が形成されていた。そして、その保護膜の上にたとえば作 曲者や曲名等の記録情報に関連する情報を表わす印刷層が形成されたものがあっ た。この保護膜は、ディジタル情報が記録されている前記記録面や反射膜を本来 的に印刷の際の圧力等から保護するものであり、印刷の際の圧力その他の外力等 が加わって記録面や反射膜が損傷し正確な記録情報の再生ができなくなることを 防止する機能を有する。
【0005】 図3は、従来の光学式記録ディスクを示す平面図である。この従来の光学式記 録ディスクの情報読出表面と反対側の表面にはブランド名,曲名等が表示される 固定情報表示領域a〜eが形成されている。この固定情報表示領域は前記保護膜 上に印刷層を施し、その印刷層により構成されている。
【0006】
一方、近年若者達の間では、クリスマスやバレンタインデーのとき等に種々の 物品がプレゼントに供されているが、光学式記録ディスクのプレゼント商品は余 り見られなかった。そこで、光学式記録ディスクをプレゼント商品に仕立て上げ ることを考えてみるに、「誕生日おめでとう」等のような、プレゼントする相手 に伝えたいメッセージ等の伝言を付する必要がある。そこで、商品と別個に伝言 カードを付し、その伝言カードに前述したような伝言を書込むことが考えられる が、後にその伝言カードを紛失してしまうことがよくあり、誰からのどのような プレゼントがあったかわからなくなってしまう欠点、すなわち、記念品としての 保存性に欠けるという欠点がある。
【0007】 すなわち、光学式記録ディスクをプレゼント商品として使用する場合は、光学 式記録ディスクとしての正確な記録情報の再生ができるという製品機能面からの 本来的要求機能ばかりでなく、プレゼント商品としてのデザインの優美性や長年 にわたってそのプレゼント商品としての価値が維持されるという記念品としての 保存性が要求される。
【0008】 そこで、前記記念品としての保存性の要求を満たすべく、光学式記録ディスク 自体に伝言が書込める自由情報記入領域を形成することが望まれる。しかし、光 学式記録ディスクの場合には、透明のディスク状基板における入射光を受けて反 射光を放出する他方の主表面に筆記具にて伝言が書込める自由情報記入領域を形 成したのでは、その伝言が書込まれた自由方法記入領域が前記入射光を遮ってし まい記録情報の再生ができなくなるために、前記ディスク状基板における前記入 射光を受ける他方の主表面とは反対側の一方の主表面に前記自由情報記入領域を 形成せざるを得ない。しかし、この一方の主表面には、ディジタル情報を記録し ている記録面が設けられており、しかもこの記録面は、前記入射光を反射するた めの面が、前記ディジタル情報に応じた凹凸形状に構成されているために、何ら かの外圧がこの記録面に加わった場合にはその凹凸形状が変形されてしまい、記 録しているディジタル情報が狂った情報になってしまうという不都合が生ずる。 すなわち、記録面は、その凹凸形状によりディジタル情報を記録しているもので あり、外圧によるその凹凸形状が変形するということは光学式記録ディスクとし て致命的な事態となる。このような実情に鑑み、このディスク状基板における前 記他方の主表面に前記自由情報記入領域を形成し、筆記具にてその自由情報記入 領域に伝言を記入した場合には、その筆記具における筆圧が加わってしまい、そ の筆圧に伴って前記記録面における凹凸形状が狂ってしまうのではないかと従来 から考えられていた。そのために、この光学式記録ディスクの分野においては、 従来から、前記ディスク状基板における他方の主表面に筆記具にて伝言を記入で きる自由情報記入領域を形成することなど、技術常識からして考えられなかった のである。
【0009】 しかし、本考案の考案者らはこの従来からの技術常識を敢えて覆さんとし、こ のディスク状基板における前記他方の主表面側に筆記具にて伝言が書込める自由 情報記入領域を形成する方法を試みた。具体的方法として、まず、前記保護膜状 の所定箇所をサンドブラスト法やエッチング法等を用いて粗面加工して筆記具に て伝言が書込める自由情報記入領域に形成する方法を試みた。この方法を採用し た場合には、前記保護膜の保護機能が低下し反射膜や記録面の十分な保護ができ なくなる。特に、その保護機能が低下した保護膜上に筆記具で伝言を書込んだ場 合、筆圧が前記反射膜や記録面に伝わり反射膜や記録面に悪影響を及ぼして正確 な記録情報の再生ができなくなるおそれが生じ、前記製品機能面からの本来的要 求機能を満たせなくなる欠点が生ずる。しかも、粗面加工された領域は見た目に 粗雑なイメージを与えてしまい、特に前記印刷層で形成された固定情報表示領域 とデザイン的にマッチしにくく、前記プレゼント商品としてのデザインの優美性 に欠ける欠点も生じる。
【0010】 一方、前記自由情報記入領域を生成する他の手段として、前記保護膜の所定箇 所に、筆記具で記入可能な表面を有するシートを別途接着剤にて貼り付けて自由 情報記入領域を形成することも考えられる。しかし、この場合には、シートの厚 みによりディスク事態の厚みが厚くなり、また接着剤の量によりその厚みのむら やばらつきが生じやすく、ディスクの重心軸が傾いて再生時にディスクの回転バ ランス等が再生装置に基準値通りにならなくなり、正確な記録情報の再生ができ なくなるばかりでなく、場合によっては再生不能の状態が生ずるおそれがあり、 前記製品機能面からの本来的要求機能を満たせない欠点が生ずる。つまり、シー ト貼着方式を採用した場合には、シートの貼着工程での貼着条件により再生装置 の基準値を保つための回転バランス等を有する光学式記録ディスクを製造しにく いのである。しかも、このようなシートが貼着された光学式記録ディスクを長年 使用した場合には、貼着したシートが一部剥がれて捲れる場合があり、そのよう な光学式記録ディスクにより記録情報を再生した場合には、捲れて盛り上がった シート部分によりディスクの片側が持上げられ、ディスクが傾いた状態で再生す ることとなり、ますます記録情報の再生が悪くなるばかりでなく、製品としての デザインの優美性がなくなる。その結果、たとえばプレゼント商品として用いた 場合には、プレゼントされた当初のデザインの優美性を維持したいという記念品 としての保存性にも欠けることとなる。
【0011】 本考案の目的は、係る実情に鑑み、記録情報を正確に再生できるという製品機 能面からの本来的要求機能を損なうことなく、商品としてのデザインの優美性や 記念品としての保存性の要求機能にも応えることのできる光学式記録ディスクを 提供する点にある。
【0012】
本考案は、一方の主表面にディジタル情報を記録した記録面を有し、他方の主 表面より入射光を受けかつ前記記録面よりの反射光を放出して前記ディジタル情 報を再生する光学式記録ディスクであって、 前記一方の主表面の側に前記記録面を有したかつ他方の主表面は前記入射光を 受け前記反射光を放出するように露呈された透明のディスク状基板と、 前記記録面の前記一方の主表面の側の上に形成される反射膜と、 この反射膜の前記一方の主表面の側の上に形成される保護膜と、 この保護膜の前記一方の主表面の側の上に直接印刷により形成される印刷層と を備え、 前記記録面は、前記ディスク状基板の前記一方の主表面に接して前記入射光を 反射するための面が、前記ディジタル情報に応じた凹凸形状に形成されており、 前記印刷層は、該印刷により記録ディジタル情報の内容に関する情報を表示し た固定情報表示領域と、筆記具にて伝言を記入するための自由情報記入領域とに 分けられ、前記自由情報記入領域は前記一方の主表面の側の表面が筆記具にて伝 言を記入可能な状態に前記印刷層が印刷され、それによって前記自由情報記入領 域は前記反射膜に対して前記保護膜と前記印刷層とを含む複層で構成されている ことを特徴とする。
【0013】
本考案によれば、記録面にディジタル情報が記録されている。この記録面は、 ディスク状基板の前記一方の主表面に接して前記入射光を反射するための面が、 前記ディジタル情報に応じた凹凸形状に構成されている。そして、透明のディス ク状基板から入射した光がその記録面の凹凸形状の面に到達し、その記録面の一 方の主表面側の上に形成された反射膜によりその入射光が反射されて反射光が放 出される。その反射光に基づいて前記記録面に記録されているディジタル情報が 再生される。前記反射膜の前記一方の主表面の側の上には保護膜が形成されてお り、この保護膜により前記記録面と反射膜が保護される。保護膜の前記一方の主 表面の側の上に直接印刷により形成された印刷層が固定情報表示領域と自由情報 記入領域とに分けられている。その固定情報表示領域により固定情報が表示され 、自由情報記入領域に筆記具にて伝言を記入することができる。さらに、この自 由情報記入領域は、前記反射膜に対して前記保護膜と前記印刷層とを含む複層で 構成されているために、保護膜のみによる単層構造に比べて外力に対する保護機 能が増大し、その自由情報記入領域に筆記具で伝言を記入したとしても、筆記具 の筆圧による悪影響が前記反射膜や記録面に及ぶことが極力防止される。
【0014】 しかも、固定情報表示領域と自由情報記入領域との両領域とも印刷層で形成さ れているために、色彩や模様等において自由なデザインを施しやすく、デザイン 面における自由度が比較的高く、しかも、両領域ともに印刷層という同質のもの であるために質感が共通して違和感がなく両者ともにデザイン的にマッチしやす い。さらに、固定情報表示領域と自由情報記入領域とは印刷層で構成されている ため、シート貼着方式の場合の種々の欠点、すなわち自由情報記入領域用のシー トの貼着作業等に際して生じる接着剤貼着むらや、その貼着シートが剥がれて捲 れ上がる不都合が極力防止でき、再生装置の基準値から逸脱することなく設計通 りのディスクを製造しやすく、かつ、商品の製造当初のデザインの優美性を長期 間にわたって維持しやすい。
【0015】
本考案の一実施例を図1および図2に従い説明する。
【0016】 図1は光学式記録ディスクの平面図、図2は同断面図を示し、1はポリカード ネイト等の透明のディスク状基板で、1面の記録面2にオーディオ情報がピット (凹部)の形でディジタル的に記録されており、この上にアルミニウム反射膜3 が設けられており、さらにこの上にたとえば紫外線硬化型の樹脂保護膜4が設け られている。そして、この保護膜4上に図2に示すシルク印刷等の手段で印刷層 5が形成されている。
【0017】 前記印刷層5は、複数の領域5a,5b,5c,5d…からなる。 前記領域5aは、タイトルの表示部を構成しており、たとえば「Happy Birthday」,「Merry Christmas」…等の1つの伝言( Greeting)タイトルを印刷により形成する。この際、文字やマーク等を 印刷層とするが、文字部分の周囲の領域を印刷層として文字をネガティブに形成 してもよい。そして、この伝言タイトルに対応して前記記録面2には1曲または 数曲の曲,たとえばタイトルが「Happy Birthday」であれば、“ ハッーピーバースディーツーユー”曲等をディジタル記録する。なお、ディジタ ル情報の記録部分はディスクの内周側のリードイン部から所定の領域であり、外 周部分は非記録部分となる。したがって収録曲数を少なくすることでCDの販売 価格を低減し、若者が購入しやすい価格にできる。ただし、上記の収録曲数は消 費者のニーズに合わせて種々変更可能である。
【0018】 前記領域5c,5dは、ブランド名,曲名,作曲者名等の表示部を構成してい る。
【0019】 しかし、前記領域5a(タイトルの表示部)および領域5c,5d(ブランド 名等の表示部)は、記録面2に記録されるオーディオ情報の客観的内容を直接ま たは間接に表示する「固定情報表示部」を構成し、これが前記印刷層5により表 現されている。
【0020】 一方、前記領域5bは、アウトライン6で囲まれる部分に施された印刷層5か ら構成され、CDを購入したユーザが、前記印刷層5の表面にボールペン,マジ ックインキ,鉛筆等の1種または数種の筆記具(図示せず)にて具体的な伝言を 記入可能とした自由欄(自由情報記入領域)とされている。図例の場合、前記領 域5b中にて印刷層5を欠如しせめたりまたは他の部分と区別できる色で印刷層 5上に多色印刷する等して形成したケイ線7を設けているが、必須ではない。ま た、線8にて囲まれた部分にも印刷層5を形成することにより伝言記入可能な領 域5bを拡大してもよい。しかして、前記領域5b(自由欄)は、CDを購入し たユーザが主観的な伝言を筆記具にて自由に記入できる(自由情報記入領域)を 構成し、これが前記印刷層5の表面により形成されている。
【0021】 さらに、図示実施例の場合、印刷層5の上にはディスク全表面(自由情報記入 欄5bのみでもよい)に離脱可能な透明または半透明もしくは不透明な保護シー ト(またはフィルム)9を設け、印刷層5の保護,特に自由情報記入欄5bの汚 れ防止を図っているが、必須ではない。なお、保護シート9は一度剥離した後、 再度貼着可能なものとしてもよい。
【0022】 なお、上記各領域5a,5b,5c,5dの配置,占有面積の割合は、図例に 限定されるものではなく種々変更可能である。
【0023】 また、本考案は、CDに限らず、その応用商品であるCD−ROM,CD−Y ,CD−V等のディスク(本明細書ではこれらを総称して光学式記録ディスクと いう)にも利用できる。
【0024】
上記のごとく構成された本考案によれば、固定情報表示領域と自由情報記入領 域とのデザイン面における自由度が比較的高く、かつ、それら両領域が互いに質 感が共通して違和感がなくデザイン的にマッチしやすいために、商品としてのデ ザインの優美性の要求に応えやすい。しかも伝言が直接ディスクの自由情報記入 領域に記入することができてその伝言の記録を長期間にわたって保存できるとと もに、商品の当初のデザインの優美性も長期間にわたって維持できるために、た とえば記念品としての保存性の要求に応えやすい。さらに、自由情報記入領域へ の記入の際の筆記具の筆圧による悪影響が反射膜や記録面に及ぶことを極力防止 できるとともに、再生装置の基準値から逸脱することなく設計通りのディスクを 製造しやすいために、記録情報を正確に再生できるという製品面から要求される 本来的要求機能も満足し得る。
【0025】 つまり本考案の光学式記録ディスクは、高音質の音を再生可能という製品面か ら要求される本来的要求機能を損なうことなく、商品としてのデザインの優美性 やたとえば記念品としての保存性の要求機能にも応えることができ、光学式記録 ディスクをたとえばプレゼント商品として用いたとしても十分期待に応えること ができる。
【0026】 しかも、ディジタル情報の記録方式として、記録面を、ディジタル情報に応じ た凹凸形状に構成するという形状による情報記録方式を採用したがために、たと えば電荷や磁気による情報記録方式に比べて、静電気や外部からの磁界の影響等 により記録情報が狂ったりまたは消去されてしまうことが極力防止でき、記録情 報の長期間の保存という要求機能にも応えやすくなり、前記記念品としての保存 性の要求機能とも相まって、たとえばプレゼント商品としての要求機能により一 層応えることのできる光学式記録ディスクを提供できる。
【図1】本考案の一実施例による光学式記録ディスクの
平面図である。
平面図である。
【図2】本考案の一実施例による光学式記録ディスクの
断面図である。
断面図である。
【図3】従来例の平面図である。
1はディスク基板、2は記録面、3は反射膜、4は保護
層、5は印刷層、9は保護膜である。
層、5は印刷層、9は保護膜である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 光学式記録ディスク
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例による光学式記録ディスク
の平面図である。
の平面図である。
【図2】 本考案の一実施例による光学式記録ディスク
の断面図である。
の断面図である。
【図3】 従来例の平面図である。
【符号の説明】 1はディスク基板、2は記録面、3は反射膜、4は保護
膜、5は印刷層、9は 保護膜である。
膜、5は印刷層、9は 保護膜である。
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にディジタル情報を記録し、表面に
伝言タイトルを記載するタイトル領域と該タイトル領域
外で筆記具にて記入可能な伝言記入領域とを設けた光学
式記録ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006412U JP2541529Y2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光学式記録ディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994006412U JP2541529Y2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光学式記録ディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726988U true JPH0726988U (ja) | 1995-05-19 |
JP2541529Y2 JP2541529Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=11637660
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994006412U Expired - Lifetime JP2541529Y2 (ja) | 1994-06-06 | 1994-06-06 | 光学式記録ディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541529Y2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1431056A2 (en) * | 2002-10-04 | 2004-06-23 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Optical recording medium |
EP1431056A3 (en) * | 2002-10-04 | 2005-07-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Optical recording medium |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2541529Y2 (ja) | 1997-07-16 |
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