JPH07269858A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

液体燃料燃焼装置

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Publication number
JPH07269858A
JPH07269858A JP5842694A JP5842694A JPH07269858A JP H07269858 A JPH07269858 A JP H07269858A JP 5842694 A JP5842694 A JP 5842694A JP 5842694 A JP5842694 A JP 5842694A JP H07269858 A JPH07269858 A JP H07269858A
Authority
JP
Japan
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temperature
thermistor
carburetor
combustion
vaporizer
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Application number
JP5842694A
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English (en)
Inventor
Akemi Gotou
朱美 後藤
Kazuo Yamazaki
和雄 山崎
Koji Yoshida
浩司 吉田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変質灯油を使用したこと等によって燃焼不良
や燃焼量の低下等の現象が発生したとき、その現象を検
出し報知する。 【構成】 気化器本体部16の予熱が完了すると、灯油
fをバーナ13に供給して燃焼を開始し、制御部におい
て、電磁ポンプ11から灯油fの流量変化を読み取り、
最大燃焼をしている場合に機器内部温度検出用サーミス
タ26の検出温度T1℃と、室温検出用サーミスタ25
の検出室温T2℃とを読み込む。そして、これらの検出
温度差(T1−T2)がT3℃以上であれば気化器9は正
常であると判定して燃焼を継続し、引き続き温度差(T
1−T2)の判定を行う。また、温度差(T1−T2)がT
3℃以下であれば異常判定を行い、クリーニングランプ
を点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石油ファンヒータ等の
ように、液体燃料を気化して燃焼させる液体燃料燃焼装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8〜図10は、この種液体燃料燃焼装
置の一般的な構成を示し、図8はその外観を、図9はそ
の縦断正面を、図10はその縦断側面をそれぞれ示して
いる。これらの図に示す装置の外殻を構成する本体1に
は、その背面側に吸気口2が、また、前面側に温風吹出
口3がそれぞれ形成されている。また、装置本体1の内
部には、吸気口2に臨んで対流送風機4が配設されてい
るとともに、該対流送風機4と温風吹出口3との間に燃
焼部5が組み込まれた燃焼室6が設けられている。7は
燃焼室6の上部に配設された風向板である。
【0003】そして運転時には、対流送風機4が回転駆
動することによって吸気口2から装置本体1内に導入さ
れた外気は、バーナ燃焼部5によって加熱され、温風と
なって温風吹出口3から外部に吹き出される。また、装
置本体A内にはマイクロコンピュータからなる制御部
(図示せず)が設けられており、燃焼モードにおいて
は、該制御部により装置各部に配設されたサーミスタの
温度検出信号等に基づき、燃焼部及び対流送風機の出力
を制御するように構成されている。
【0004】図11は燃焼部5の一般的構成を示してい
る。この図において、8は燃料タンク、9は液体燃料気
化用の気化器であって、該燃料タンク8と気化器9とは
送油パイプ10を介して連通接続されており、燃料タン
ク8の送油パイプ10との接続部に設けられた電磁ポン
プ11によって燃料タンク8内に収容されている液体燃
料としての灯油fが気化器9へ送給される。
【0005】燃料タンク8の上面には燃料補給用カート
リッジタンク12が着脱自在に装着されており、該カー
トリッジタンク12から灯油fが補給されることによ
り、燃料タンク8内の油面レベルは定油面高さに維持さ
れる。13はバーナであって、該バーナ13は後述する
気化器9のノズル14と対向して配設されている。この
バーナ13の上面には電源に接続された点火ヒータ15
及びフレームセンサ16が設けられており、フレームセ
ンサ16によりバーナ13の炎が検出され、その検出出
力に基づき点火ヒータ15がON/OFFされる。
【0006】このような構成の液体燃料燃焼装置に使用
される気化器9は、従来より、シーズヒータやセラミッ
クヒータ等からなる気化ヒータによって、気化器に内装
される気化素子を250〜400℃の高温に保ち、該気化素子
内に灯油を通過させることにより、灯油を蒸発気化させ
るように構成されている。
【0007】すなわち、気化器9は図12〜図14に示
すように、本体部16にノズル14を設けるとともに、
気化素子17を内装する一方、ニードル18をノズル1
4と同軸に設けるとともに、気化器9の後方に電磁ソレ
ノイド19を取り付け、この電磁ソレノイド19の駆動
によってニードル18を開閉動作することにより、ノズ
ル14が開閉される。
【0008】また、電磁ソレノイド19と気化器9のノ
ズル14を結ぶ管路の途中には、燃料タンク8に連通す
る戻しパイプ20が接続されており、電磁ソレノイド1
9によってノズル14を閉止したとき、気化室内の灯油
fは該戻しパイプ20を経由して燃料タンク8に戻され
る。
【0009】気化素子17は燃料タンク8から送油パイ
プ10を介して送給されてきた灯油fを通過させ、その
通過中に前述のように蒸発気化させるもので、円筒状に
成形された多孔質材料の成型品により構成されている。
21は気化器本体部16に外付けされた気化器加熱用ヒ
ータであって、該気化器加熱用ヒータ21で発生した熱
は本体部16を介して気化素子17に伝達される。
【0010】気化器本体部16のバーナ13と対向する
側には、該バーナ13上に延び、その輻射熱を伝える伝
熱体22が一体形成されており、該伝熱体22によって
バーナ13の燃焼熱を回収して、気化器9を温めるよう
にしており、これによって気化器加熱用ヒータ21の消
費電力の低減化を図っている。
【0011】図示例では、図12に示すように、気化器
本体部16には気化器内部温度を検出するための気化器
温度検出用サーミスタ23が設けられており、該サーミ
スタ23の温度検出信号が制御部に送られることによ
り、気化器加熱用ヒータ21がON/OFF制御され
る。また、気化器9の燃料流入部には、負特性サーミス
タからなる燃料流入部温度検出用サーミスタ24が設け
られ、該サーミスタ24からの温度検出信号によって電
磁ポンプ11からの灯油fの流量変化が検知されるよう
になっている。
【0012】さらに、図8及び図10に示すように、装
置本体1の背面外側には室温を検出するための室温検出
用サーミスタ25が設けられている。また、図9及び図
10に示すように、風向板7の外側には、機器内部温度
検出用サーミスタ26が配設されている。そして、装置
本体1の温度が異常に上昇した場合に、これを検出して
消火する必要があるが、この消火が必要な温度検出も該
機器内部温度検出用サーミスタ26によって行われる。
図8において、27は電源である。
【0013】上記構成の燃焼装置では、燃料タンク8内
の灯油fは電磁ポンプ11によって汲み上げられ、送油
パイプ10を経て気化器9内へ送り込まれる。気化器9
では気化器加熱用ヒータ21によって高温に加熱されて
いる気化素子17を灯油fが通過する間に蒸発気化さ
れ、同時に電磁ソレノイド19がOFFし、ノズル14
からバーナ13内へ気化ガスが噴出され、さらに点火ヒ
ータ15によって点火されて、燃焼が開始され、そのバ
ーナ13による燃焼がそのまま継続される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、燃
料タンク8あるいはカートリッジタンク12中に、前年
の使用期間から持ち越して変質した灯油が存在すると
き、これを新しい灯油と交替することなく、そのまま使
用することが往々にして行われているが、このような変
質灯油を使用した場合、あるいは良質な灯油であっても
長期間運転を行った場合には、炭化物質が気化器9に内
装されている気化素子17や気化器本体部16の内壁に
付着し、その結果、気化器9が詰まった状態となって該
気化器9の内圧が上昇し、燃焼不良や燃焼量の低下等の
不都合な現象が発生する。
【0015】このような場合、気化器内部に付着した炭
化物質を除去するには、気化器加熱用ヒータ21によっ
て気化器9を通常の制御温度以上に上昇させて気化器内
部の炭化物質を焼き切る、いわゆるクリーニングを行っ
ている。
【0016】しかしながら、上記従来構成の場合、この
ような不都合な現象が生じていても、構造上の問題か
ら、そのことを検出することは不可能であり、しかもユ
ーザーには発熱量の低下や燃焼不良が発生していること
を判断しにくく、クリーニング実施時期が分からず、変
質灯油を使用し続け、その結果、運転不能状態を招く等
の問題点があった。
【0017】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、変質灯油を使用したこと等によ
って燃焼不良や燃焼量の低下等の現象が発生したとき、
その現象を検出し、報知する機能を備えた液体燃料燃焼
装置を提供することを目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、装置本体内の燃焼室に配設された気化
器、ノズル及びバーナと、燃料供給手段とを備え、前記
燃料供給手段から液体燃料を前記気化器に圧送し、該気
化器によって加熱気化された燃料を前記ノズルから前記
バーナに向けて噴出し、該バーナで燃焼させるように構
成された燃焼部を具備するものとしている。
【0019】そして、室温検出用サーミスタを配設する
とともに、機器内部温度検出用サーミスタを配設し、さ
らに燃焼時における前記機器内部温度検出用サーミスタ
の検出温度と、そのときの室温検出用サーミスタの検出
温度との温度差に基づき前記気化器のタール詰まりを検
出する制御手段と、この制御手段のタール詰まり検出信
号を受けて前記気化器のクリーニング時期を報知する報
知手段とを設けている。
【0020】前記制御手段は、燃焼部の燃焼運転時にお
いて、予め設定された通常レベル以上の一定の発熱量で
の運転を強制的に行い、この運転中に室温検出用サーミ
スタと機器内部温度検出用サーミスタとの温度差を検出
するように構成することができる。
【0021】また、制御手段は、タール詰まりを検出し
たとき、次のような対応動作を行うものとすることがで
きる。第1には、運転を停止させる。第2には、運転を
停止させ、その後に気化器のクリーニングを行うクリー
ニングモードに移行させる。第3には、タール詰まりの
検出時点、運転スイッチをOFFした時点、または装置
本体に設けられた消し忘れ消火手段により消火した時点
で、気化器のクリーニングを行うクリーニングモードに
移行させる。
【0022】
【作用】前述のように、液体燃料に持ち越し灯油等の変
質灯油を使用した場合に、タール等が気化器内、つまり
気化素子内外に付着することがあり、その時点で気化器
が詰まった状態となり、その結果、気化器内圧が上昇
し、燃焼不良や燃焼量の低下等の現象が起こり、気化器
内部の温度が下がるため、機器内部温度検出用サーミス
タの検出温度が低下する。
【0023】したがって、この機器内部温度検出用サー
ミスタで検出した温度と、室温検出用サーミスタで検出
した室温との差によって気化器のタール付着による燃焼
不良や燃焼量低下が早期に検知でき、報知手段によって
クリーニング時期を報知することによって、機器が運転
不能になる前にクリーニングを実行したり、あるいは変
質灯油の使用中止のための警告を発することができる。
【0024】このような気化器詰まりの検出プロセスに
おいて、機器が弱運転等のように発熱量が少ないとき
に、機器内部温度検出用サーミスタと室温検出用サーミ
スタとの検出温度差が小さくなるため、強制的に一定の
高発熱量で運転させることによって、その温度差を大き
くし検出しやすくすることができる。
【0025】上記検出プロセスによって気化器詰まりを
検出したときに、運転を停止することによって、不良灯
油の使用や、気化器詰まりの悪化を防止することが可能
となる。また、気化器詰まりを検出した後に運転を停止
させ、自動的にクリーニングモードに入ることにより、
ユーザーの手を煩わせることなく、低下した発熱量を回
復させることができる。さらに、運転スイッチをOFF
したとき、または消し忘れ消火手段により消火した時点
で、クリーニングモードに入ることにより、暖房中に運
転が停止するといった不具合を与えることなく自動的に
発熱量を回復させることができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、以下に掲げる各実施例装置の基本的構
成は前述の図6〜図12に示した一般的な構成の燃焼装
置と共通しているので、重複を避けるためにその説明を
省略する。本実施例装置における制御部は、燃焼時にお
ける機器内部温度検出用サーミスタ26の検出温度と、
そのときの室温検出用サーミスタ25の検出温度との温
度差に基づき気化器9のタール詰まりを検出し、その検
出時に気化器9のクリーニング時期を報知するクリーニ
ングランプ(図示せず)を点灯させる。
【0027】次に、上記制御部の動作内容を図1のフロ
ーチャートを参照しながら説明する。まず、ステップ#
5で運転スイッチ(図示せず)をONし、電源27を投
入すると、ステップ#10で気化器加熱用ヒータ21が
ONされるとともに、ステップ#15で電磁ソレノイド
19がONして共に通電状態となり、これによって気化
器本体部16及び気化素子17が予熱状態となる。
【0028】ステップ#20で機器内部温度検出用サー
ミスタ26によって、気化器本体部16の温度が予熱完
了モードになったことが検出され、その温度検出信号が
送られると、ステップ#25で電磁ポンプ11がON
し、さらにステップ#30でマイクロコンピュータに内
蔵のタイマによる経時動作が完了すると、ステップ#3
5で電磁ソレノイド19がOFFする。
【0029】このとき、気化器加熱用ヒータ21により
気化温度(例えば280℃)まで昇温した気化素子17内に
灯油fが送り込まれ、灯油fは前述のように気化素子1
7を通過する間に気化され、ノズル14からバーナ13
内に噴出される。このとき噴出された気化燃料ガスは通
電状態にある点火ヒータ15によって点火され、バーナ
13の燃焼が開始される。ステップ#40では燃焼が開
始された後、気化器本体部16の温度が燃焼量に応じて
安定したことを確認する。
【0030】ステップ#45では、燃焼が開始され、安
定してくる10分後に、電磁ポンプ11から灯油fの流
量変化を読み取り、最大燃焼をしている場合に機器内部
温度検出用サーミスタ26で検出された気化器本体部温
度がT1℃になると、その温度データを読み込み、次い
でステップ#50では、その時点において室温検出用サ
ーミスタ25で検出された室温T2℃の温度データを読
み込む。
【0031】そして、ステップ#55で機器内部温度検
出用サーミスタ26及び室温検出用サーミスタ25の検
出温度差(T1−T2)がT3℃以上であれば気化器9は
正常であると判定して燃焼を継続し、ステップ#45に
戻り、引き続き温度差(T1-T2)の判定を行う。また、
両サーミスタ26、25の検出温度差(T1−T2)がT
3℃以下であれば異常判定を行い、ステップ#60でク
リーニングランプをONさせる。
【0032】
【表1】
【0033】表1は制御部における気化器9の正常・異
常の各状態の判定基準となる温度値の一例を示してい
る。同表において、T1は機器内部温度検出用サーミス
タ26によって検出された気化器本体部16の温度、T
2は室温検出用サーミスタ25によって検出された室
温、T3は異常燃焼時における機器内部温度検出用サー
ミスタ26と室温検出用サーミスタ25との検出温度値
の差値(T1−T2)をそれぞれ示している。また、機器
内部温度検出用サーミスタ26の位置Aは図2に示す風
向板7上に記した番号と対応している。
【0034】図3は本発明の第2実施例における制御部
の動作内容を示している。この図において、まず、ステ
ップ#105で運転スイッチをONすると、ステップ#
110で気化器加熱用ヒータ21がONされるととも
に、ステップ#115で電磁ソレノイド19がONして
共に通電状態となり、これによって気化器本体部16及
び気化素子17が予熱状態となる。
【0035】ステップ#120で機器内部温度検出用サ
ーミスタ26によって、気化器本体部16の温度が予熱
完了モードになったことが検出され、その温度検出信号
が送られると、ステップ#125で電磁ポンプ11がO
Nし、さらにステップ#130でタイマによる経時動作
が完了すると、ステップ#135で電磁ソレノイド19
がOFFする。
【0036】このとき、気化器加熱用ヒータ21により
気化温度(例えば280℃)まで昇温した気化素子17内に
灯油fが送り込まれて気化され、ノズル14からバーナ
13内に噴出される。このとき噴出された気化燃料ガス
は通電状態にある点火ヒータ15によって点火され、バ
ーナ13の燃焼が開始される。ステップ#140では燃
焼が開始されたとき、ステップ#145で発熱量が小さ
いと判断すれば、強制的に強燃焼をさせ、機器内部温度
検出用サーミスタ26の検出温度T1と室温検出サーミ
スタ25での検出温度T気化器本体部16の温度が燃焼
量に応じて安定したことを確認する。
【0037】ステップ#145では、燃焼が開始され、
室温が設定温度に達すると、ステップ#150で室温制
御を行い、ステップ#155で室温が安定してくるt1
時間経過後、ステップ#160で強燃焼に対応する設定
カロリーで運転を行う。ステップ#165でt2時間経
過後、ステップ#170で機器内部温度検出用サーミス
タ26で検出された気化器本体部温度T1℃を読み込
み、次いでステップ#175では、その時点において室
温検出用サーミスタ25で検出された室温T2℃の温度
データを読み込む。
【0038】ステップ#180では機器内部温度検出用
サーミスタ26及び室温検出用サーミスタ25の検出温
度差(T1−T2)を計算する。この場合、ステップ#1
60では弱燃焼運転を行っていれば、強制的に強燃焼さ
せるのであり、これによって両サーミスタ26、25の
検出温度差(T1−T2)を大きくして検出しやすくする
のである。
【0039】そして、ステップ#180で前記検出温度
差(T1−T2)がT3℃以上であれば気化器9は正常で
あると判定して燃焼を継続し、引き続き温度差(T1
2)の判定を行う。また、該温度差(T1−T2)がT3
℃以下であれば異常判定を行い、クリーニングランプを
ONさせる。
【0040】図4は本発明の第3実施例における制御部
の動作内容を示している。なお、この図において、ステ
ップ#205〜ステップ#255は前記第1実施例にお
けるステップ#5〜ステップ#55と同様である。すな
わち、ステップ#205で運転スイッチをONすると、
ステップ#210、#215で気化器加熱用ヒータ2
1、電磁ソレノイド19が通電状態となり、これによっ
て気化器本体部16及び気化素子17が予熱状態とな
る。
【0041】ステップ#220で機器内部温度検出用サ
ーミスタ26によって、気化器本体部16の温度が予熱
完了モードになったことが検出されると、ステップ#2
25〜#235で気化器温度が予熱完了完了モードにな
ると、電磁ソレノイド19がOFFし、気化器加熱用ヒ
ータ21により気化温度(例えば280℃)まで昇温した気
化素子17内に灯油fが送り込まれ、気化されてノズル
14からバーナ13内に噴出され、さらに点火ヒータ1
5によって点火され、バーナ13の燃焼が開始される。
【0042】ステップ#240で点火確認後、ステップ
#245、#250では、燃焼が開始され、安定してく
る10分後に、電磁ポンプ11から灯油fの流量変化を
読み取り、最大燃焼をしている場合に機器内部温度検出
用サーミスタ26の検出温度T1℃と、室温検出用サー
ミスタ25の検出室温T2℃を読み込む。そして、ステ
ップ#255で機器内部温度検出用サーミスタ26及び
室温検出用サーミスタ25の検出温度差(T1−T2)が
3℃以上であれば気化器9は正常であると判定して燃
焼を継続し、ステップ#245に戻り、引き続き温度差
(T1−T2)の判定を行う。
【0043】また、両サーミスタ26、25の検出温度
差(T1−T2)がT3℃以下であれば異常判定を行い、
この場合、ステップ#260でタール詰まりを検出した
として、燃焼運転を停止させる。
【0044】図5は本発明の第4実施例における制御部
の動作内容を示している。なお、この図において、ステ
ップ#305〜ステップ#360は前記第3実施例にお
けるステップ#205〜ステップ#260と同様であ
る。すなわち、ステップ#305で運転スイッチをON
すると、ステップ#310、#315で気化器加熱用ヒ
ータ21、電磁ソレノイド19が通電状態となり、これ
によって気化器本体部16及び気化素子17が予熱状態
となる。
【0045】ステップ#320で機器内部温度検出用サ
ーミスタ26によって、気化器本体部16の温度が予熱
完了モードになったことが検出されると、ステップ#3
25〜#335で気化器温度が予熱完了完了モードにな
ると、電磁ソレノイド19がOFFし、気化器加熱用ヒ
ータ21により気化温度(例えば280℃)まで昇温した気
化素子17内に灯油fが送り込まれ、気化されてノズル
14からバーナ13内に噴出され、さらに点火ヒータ1
5によって点火され、バーナ13の燃焼が開始される。
【0046】ステップ#340で点火確認後、ステップ
#345、#350では、燃焼が開始され、安定してく
る10分後に、電磁ポンプ11から灯油fの流量変化を
読み取り、最大燃焼をしている場合に機器内部温度検出
用サーミスタ26の検出温度T1℃と、室温検出用サー
ミスタ25の検出室温T2℃を読み込む。そして、ステ
ップ#355で機器内部温度検出用サーミスタ26及び
室温検出用サーミスタ25の検出温度差(T1−T2)が
3℃以上であれば気化器9は正常であると判定して燃
焼を継続し、ステップ#345に戻り、引き続き温度差
(T1−T2)の判定を行う。
【0047】また、両サーミスタ26、25の検出温度
差(T1−T2)がT3℃以下であれば異常判定を行い、
この場合、ステップ#360でタール詰まりを検出した
として、燃焼を停止させる。
【0048】ところで、本実施例では、図6に示すよう
な自動クリーニング装置28を具備している。この装置
28は燃料タンク8と気化器9との間に介装されるもの
で、制御部の動作によって異常時に燃焼停止した後、ポ
ンプ吸気弁用ソレノイド29が駆動され、吸気孔30が
開となり、ポンプ31が駆動されることによって、気化
器9内に空気を送り込むものである。
【0049】また、上記自動クリーニング装置28は気
化器9内に送気すると同時に、気化器加熱用ヒータ21
により気化器温度を400℃前後に保ち、気化器9内のタ
ールの蒸発を促進して、タールの除去を行う。したがっ
て、該自動クリーニング装置28を使用することによ
り、気化器クリーニングが人手を要することなく自動的
に行うことができるようになる。
【0050】図7は本発明の第5実施例における制御部
の動作内容を示している。なお、この図において、ステ
ップ#405〜ステップ#455は前記第4実施例にお
けるステップ#305〜ステップ#355と同様であ
る。すなわち、ステップ#405で運転スイッチをON
すると、ステップ#410、#415で気化器加熱用ヒ
ータ21、電磁ソレノイド19が通電状態となり、これ
によって気化器本体部16及び気化素子17が予熱状態
となる。
【0051】ステップ#420で機器内部温度検出用サ
ーミスタ26によって、気化器本体部16の温度が予熱
完了モードになったことが検出されると、ステップ#4
25〜#435で気化器温度が予熱完了完了モードにな
ると、電磁ソレノイド19がOFFし、気化器加熱用ヒ
ータ21により気化温度(例えば280℃)まで昇温した気
化素子17内に灯油fが送り込まれ、気化されてノズル
14からバーナ13内に噴出され、さらに点火ヒータ1
5によって点火され、バーナ13の燃焼が開始される。
【0052】ステップ#440で点火確認後、ステップ
#445、#450では、燃焼が開始され、安定してく
る10分後に、電磁ポンプ11から灯油fの流量変化を
読み取り、最大燃焼をしている場合に機器内部温度検出
用サーミスタ26の検出温度T1℃と、室温検出用サー
ミスタ25の検出室温T2℃を読み込む。そして、ステ
ップ#455で機器内部温度検出用サーミスタ26及び
室温検出用サーミスタ25の検出温度差(T1−T2)が
3℃以上であれば気化器9は正常であると判定して燃
焼を継続し、ステップ#445に戻り、引き続き温度差
(T1−T2)の判定を行う。
【0053】また、両サーミスタ26、25の検出温度
差(T1−T2)がT3℃以下であれば異常判定を行う。
この場合、ステップ#460でユーザーがタール詰まり
を検出したとして、運転スイッチをOFFしたとき、ま
たは消し忘れ消火装置により消火した後、例えば前記自
動クリーニング装置28が駆動され、気化器9内に空気
を送り込まれるとともに、気化器加熱用ヒータ21によ
り、気化器温度を400℃前後に保って、気化器9内のタ
ールの蒸発を促進して、タールの除去が行われる。
【0054】なお、前記表1から明らかなように、両サ
ーミスタ26、25の検出温度差(T1−T2)は気化器
9の形状、発熱量等により変化するものである。また、
本発明は、特に上記各実施例に限定されるものでなく、
本発明の範囲内で上記各実施例に多くの修正及び変更を
加え得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の液体燃料燃
焼装置によるときは、燃焼時における機器内部温度検出
用サーミスタの検出温度と、そのときの室温検出用サー
ミスタの検出温度とから読み込んだ温度を比較し、液体
燃料を気化する気化器内部にタール等が付着して燃焼不
良や燃焼量が低下したことを検知し、気化器のクリーニ
ング時期を報知するように構成しているので、気化器の
タール付着による燃焼不良や燃焼量低下が早期に検知で
き、報知手段によってクリーニング時期を報知すること
によって、機器が運転不能になる前にクリーニングを実
行したり、あるいは変質灯油の使用中止のための警告を
発することができる。
【0056】請求項2によるときは、燃焼部の燃焼運転
時において、予め設定された通常レベル以上の一定の発
熱量での運転を強制的に行い、この運転中に室温検出用
サーミスタと機器内部温度検出用サーミスタとの温度差
を検出するように構成しているので、弱運転等のように
発熱量が少なく、機器内部温度検出用サーミスタと室温
検出用サーミスタとの検出温度差が小さくなるときに、
強制的に一定の高発熱量で運転させることによって、そ
の温度差を大きくし検出しやすくすることができる。
【0057】請求項3によるときは、タール詰まりを検
出したとき、運転を停止させるようにしているので、不
良灯油の使用や、気化器詰まりの悪化を防止することが
できる。
【0058】請求項4によるときは、運転を停止させ、
その後に気化器のクリーニングを行うクリーニングモー
ドに移行させるようにしているので、ユーザーの手を煩
わせることなく、低下した発熱量を回復させることがで
きる。
【0059】請求項4によるときは、タール詰まりの検
出時点、運転スイッチをOFFした時点、または装置本
体に設けられた消し忘れ消火手段により消火した時点
で、気化器のクリーニングを行うクリーニングモードに
移行させるようにしているので、暖房中に運転が停止す
るといった不具合を与えることなく自動的に発熱量を回
復させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例における制御部の動作内
容を示すフローチャート。
【図2】 風向板上における機器内部温度検出用サーミ
スタの位置を示す正面図。
【図3】 本発明の第2実施例における制御部の動作内
容を示すフローチャート。
【図4】 本発明の第3実施例における制御部の動作内
容を示すフローチャート。
【図5】 本発明の第4実施例における制御部の動作内
容を示すフローチャート。
【図6】 自動クリーニング装置を示す正面図。
【図7】 本発明の第5実施例における制御部の動作内
容を示すフローチャート。
【図8】 一般的な液体燃料燃焼装置の構成を示す外観
図。
【図9】 その縦断正面図。
【図10】 その縦断側面図。
【図11】 その燃焼部の基本構成を模式的に示す側面
図。
【図12】 気化器、バーナ及びその周辺構造を示す一
部切欠側面図。
【図13】 その気化器を示す正面図。
【図14】 同気化器の側面図。
【符号の説明】
8 燃料タンク 9 気化器 11 電磁ポンプ 13 バーナ 15 点火ヒータ 16 気化器本体部 14 ノズル 17 気化素子 19 電磁ソレノイド 21 気化器加熱用ヒータ 23 気化器温度検出用サーミスタ 24 燃料流入部温度検出用サーミスタ 25 室温検出用サーミスタ 26 機器内部温度検出用サーミスタ 28 自動クリーニング装置 f 液体燃料(灯油)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24C 5/16 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体内の燃焼室に配設された気化器、
    ノズル及びバーナと、燃料供給手段とを備え、前記燃料
    供給手段から液体燃料を前記気化器に圧送し、該気化器
    によって加熱気化された燃料を前記ノズルから前記バー
    ナに向けて噴出し、該バーナで燃焼させるように構成さ
    れた燃焼部を具備する液体燃料燃焼装置であって、室温
    検出用サーミスタを配設するとともに機器内部温度検出
    用サーミスタを配設し、さらに燃焼時における前記機器
    内部温度検出用サーミスタの検出温度と、そのときの室
    温検出用サーミスタの検出温度との温度差に基づき前記
    気化器のタール詰まりを検出する制御手段と、この制御
    手段のタール詰まり検出信号を受けて前記気化器のクリ
    ーニング時期を報知する報知手段とを設けたことを特徴
    とする液体燃料燃焼装置。
  2. 【請求項2】制御手段は、燃焼部の燃焼運転時におい
    て、予め設定された通常レベル以上の一定の発熱量での
    運転を強制的に行い、この運転中に室温検出用サーミス
    タと機器内部温度検出用サーミスタとの温度差を検出す
    るように構成されている請求項1の液体燃料燃焼装置。
  3. 【請求項3】制御手段は、タール詰まりを検出したと
    き、運転を停止させるように構成されている請求項1ま
    たは2の液体燃料燃焼装置。
  4. 【請求項4】制御手段は、タール詰まりを検出したと
    き、運転を停止させ、その後に気化器のクリーニングを
    行うクリーニングモードに移行させるように構成されて
    いる請求項1または2の液体燃料燃焼装置。
  5. 【請求項5】制御手段は、タール詰まりの検出時点、運
    転スイッチをOFFした時点、または装置本体に設けら
    れた消し忘れ消火手段により消火した時点で、気化器の
    クリーニングを行うクリーニングモードに移行させるよ
    うに構成されている請求項1または2の液体燃料燃焼装
    置。
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