JPH07269740A - 弁の開度保持機構 - Google Patents

弁の開度保持機構

Info

Publication number
JPH07269740A
JPH07269740A JP8396294A JP8396294A JPH07269740A JP H07269740 A JPH07269740 A JP H07269740A JP 8396294 A JP8396294 A JP 8396294A JP 8396294 A JP8396294 A JP 8396294A JP H07269740 A JPH07269740 A JP H07269740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
bonnet
pressing plate
valve rod
locking member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8396294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3348966B2 (ja
Inventor
Takeo Hanaoka
威夫 花岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Original Assignee
Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago Thermal Engineering Co Ltd filed Critical Takasago Thermal Engineering Co Ltd
Priority to JP08396294A priority Critical patent/JP3348966B2/ja
Publication of JPH07269740A publication Critical patent/JPH07269740A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3348966B2 publication Critical patent/JP3348966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preventing Unauthorised Actuation Of Valves (AREA)
  • Lift Valve (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成の下で、弁の開度を無段階の任意
の位置で保持する。 【構成】 バルブケース2内の流路を回転によって遮断
する弁体8は、弁棒7の下端部に固定され、弁棒7は、
バルブケース2の外周に固定されたボンネット6内に回
転自在に納められ、その上部はボンネット6から突出し
ている。ボンネット6外周に固定されたフランジ11と
押圧板15との間に介在させた支持シャフト13の外周
にコイルスプリング16を設け、支持シャフト13の径
小部分13aを押圧板15から突出させ、その端部に調
節ナット17を螺着させる。弁棒7外周に固着された係
止リング18の下面は粗いブレーキ面となっており、コ
イルスプリング16によって押圧された押圧板15との
間で大きな摩擦力が発生し、弁棒7は容易に回転せず、
弁体8の開度はそのままの状態にて保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弁の開度保持機構に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】水配管等に使用される例えばボール弁、
バタフライ弁などの開閉弁においては、一般的にその一
端部が、管状のバルブケースの外側に直交して取り付け
られたボンネットと、このボンネットの軸回りに回転自
在となるようにボンネット内に取り付けられた弁棒とを
有しており、さらにバルブケース内の流路には、前記弁
棒の先端に取り付けられたボール形状や円板形状をなす
弁体が取り付けられており、この弁棒の回転によって、
前記弁体の開度が調節されるように構成されている。そ
してこのような弁の開度を調節する構成として、従来は
例えばウォームギヤ方式やロックレバー方式が採用され
ていた。
【0003】ウォームギヤ方式は、弁棒の端部にウォー
ムホイルを固着し、他方弁棒と直角に配されるウォーム
軸に前記ウォームホイルと歯合するウォームを固着し、
かかる構成のいわゆるウォームギヤによって生ずる、力
のモーメント差によって弁体の開度を保持するようにな
っていた。
【0004】他方、ロックレバー方式は、例えばウレタ
ン樹脂からなり、内周に突起を有するロックリングをボ
ンネット内上部に固着し、このロックリングの前記突起
と係止し合う突起をその外周に設けた適宜のエレメント
を弁棒上部外周に固着し、前記突起の係止によって弁体
の開度が保持されるように構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前者のウ
ォームギヤ方式によれば、全体として構造が複雑にな
り、それに伴ってコストも高くなる。しかもウォーム軸
は弁棒と直角に配置されるので、例えばパイプ、ダクト
並びに他のバルブ等が輻輳した狭い空間においては、ス
ペース的にその取付ができないおそれがあった。
【0006】また後者のロックレバー方式によれば、構
造は単純化されるが、突起の相互係止によって保持する
ようになっているため、トルク調整ができず、操作性が
芳しくなかった。しかも操作を繰り返していくと突起が
摩耗して所望の開度に保持できなくなるおそれもあり、
また基本的に無段階に開度を連続して調節、保持できる
ものではなかった。
【0007】本発明はかかる点に鑑みてなされものであ
り、単純な構成を採り、そのコストを低廉に抑えつつ無
段階に連続して弁の開度が調整でき、しかもトルク調整
も自在な新しい弁の開度保持機構を提供して、前記問題
の解決を図るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1によれば、その一端部が、管状のバルブケ
ースの外側に直交して取り付けられたボンネットと、こ
のボンネットの軸回りに回転自在となるようにボンネッ
ト内に取り付けられた弁棒と、この弁棒に取り付けられ
てこの弁棒の回転によってバルブケース内の流路を遮断
自在な弁体とを備えた弁における、前記弁体の開度を保
持するための機構であって、 前記ボンネット外周に支持部材を固着すると共に、ボン
ネットの他端部から突出する弁棒外周に、バルブケース
側の面にブレーキ面を有する係止部材を固定し、前記係
止部材に対してボンネット側から押圧される押圧板を、
弁棒の軸方向に摺動自在となるように設け、さらに前記
押圧板を前記係止部材側に付勢する付勢部材を、前記押
圧板と支持部材との間に介装したことを特徴とする、弁
の開度保持機構が提供される。ここでいうところのブレ
ーキ面とは、その表面を粗面として摩擦抵抗を高めた面
をいう。
【0009】また請求項2によれば、前記したようなブ
レーキ面を係止部材ではなく、押圧板側に設けたことを
特徴とするものである。さらに請求項3では、かかるブ
レーキ面を係止部材と押圧板との両方に設けたことを特
徴とするものである。
【0010】そのように構成された開度保持機構におい
て、請求項4に記載したように、付勢部材の付勢力の強
弱を、調節自在に構成すればさらにこのましい作用効果
が得られる。
【0011】かかる場合、請求項5に記載したように、
付勢部材はコイルスプリングによって構成され、さらに
一端部が支持部材側に固定され、かつ他端部が押圧板を
遊貫突出するように構成された支持シャフトの周りに、
このコイルスプリングが配され、前記支持シャフトの突
出端部に調節ナットが螺着されたことを特徴とする構成
としてもよい。
【0012】また請求項6に記載したように、付勢部材
はコイルスプリングによって構成され、このコイルスプ
リングがいわば被冠する支持シャフトの一端部を押圧板
側に固定し、他端部は支持部材を遊貫突出するように構
成し、前記支持シャフトの突出端部に調節ナットが螺着
されたことを特徴とする構成にしてもよい。
【0013】
【作用】請求項1によれば、押圧板と支持部材との間に
介装された付勢部材によって、押圧板は係止部材側へと
付勢され、係止部材のブレーキ面に押圧される。このブ
レーキ面は、前記したごとくその表面が粗面となってい
るから摩擦抵抗が大きく、それゆえブレーキ面への押圧
板の押圧により、極めて大きな摩擦力が発生する。した
がってバルブケース内を流れる流体から弁体が受ける圧
力によって弁棒が回転しようとしても、前記押圧とこの
摩擦力によって弁棒の回転は阻止され、弁体の開度はそ
のままの状態で維持される。そして弁の開閉操作を行う
には、例えば弁棒に操作レバー等を固定し、前記摩擦力
に抗してこのレバーを回して弁棒を回転させればよい。
したがって無段階で連続した弁の開閉が実施できる。
【0014】請求項2によれば、請求項1とは逆に、押
圧板側にブレーキ面が形成されているが、押圧板の係止
部材側への押圧により、請求項1と同様、極めて大きな
摩擦力が発生し、押圧とこの摩擦力によって弁棒の回転
は阻止され、弁体の開度はそのままの状態で維持され
る。
【0015】さらに請求項3では、かかるブレーキ面が
係止部材と押圧板との両方に設けられているので、押圧
板の係止部材側への押圧によって発生する摩擦力は、請
求項1、2よりもさらに大きいものとなっており、それ
ゆえ請求項1、2の場合よりもより流体の圧力が大きい
弁に対して適用できる。
【0016】請求項4に記載したように、付勢部材の付
勢力の強弱が、調節自在に構成されていると、摩擦力を
発生させる押圧力(抗力)の大きさを変化させることが
できるので、バルブケース内を流れる流体の圧力に応じ
て、開度を保持するための必要なトルク設定が容易に行
える。
【0017】かかる場合、請求項5、6によれば、調節
ナットを適宜締めたり緩めたりすることによって、コイ
ルスプリングの伸長状態を変化させることができるの
で、付勢力を容易に変化させることが可能となってい
る。なおこの請求項5、6では、コイルスプリングの付
勢力によって押圧力を得ているから、例えば既述したよ
うに操作レバーを弁棒に固定して弁棒を回転させる場
合、よりスムーズな開閉操作を得るためには、例えばこ
の操作レバーに、作用点をコイルスプリングを収縮させ
る位置に設定した「てこ」の機能を持たせ、レバーの押
し上げ、あるいは押し下げによってコイルスプリングの
付勢力を一旦解除するように構成しておけば、開度を保
持するための摩擦力が解除され、より小さい力で弁の開
閉操作を実行することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
れば、図1は、本実施例を採用したバタフライ弁1の断
面を示しており、このバタフライ弁1に使用されたバル
ブケース2は、市販鋼管やスクラップ管などの管材を必
要長さに輪切り切断して構成されており、その一端部
(図中の右側端部)にはラッパ状に開口したつば部3、
他端部には外側に向けて環状のへこみ部4を有する球座
部5が形成されている。前記つば部3は、市販鋼管やス
クラップ管を輪切り切断し、その端部を例えばベーリン
グ(Belling)加工法を用いて拡管成形加工し、その後こ
れをレーザビーム溶接することによってバルブケース2
の一端部外周に固着して構成したものである。
【0019】このバルブケース2の中央に、やはり市販
鋼管やスクラップ管などを利用した管体からなるボンネ
ット6の下端部が、バルブケース2と直交する形でバル
ブケース2の外周に固定されている。図示の例では、溶
接によってボンネット6の下端部をバルブケース2の外
周に固定することによって取り付けられている。この場
合のボンネット6の固定にあたっては、まずバルブケー
ス2の所定箇所に、図2に示したように、円形に平坦部
2aを形成し、この平坦部に後述の弁棒7の挿通孔2b
を穿ち、その後ボンネット6の下端面を平坦部2aに固
着するようにすれば、ボンネット6の下端面をバルブケ
ース2の外形に合わせていわゆる「鞍形」に成形しなく
てもよい。
【0020】前記ボンネット6の上端部は、その外周に
ネジが切られたすり割りのテーパ形状に成形され、また
このボンネット6の上方側外周には、支持部材となるフ
ランジ11が固着されている。そして弁棒7は、このボ
ンネット6内に回転自在に挿入され、その挿入下端部
は、前記挿通孔2bからバルブケース2内に突出してそ
の突出端部には、円板状の弁体8が取り付けられてい
る。
【0021】他方弁棒の上部約1/3は、ボンネット6
の上端部から突出しており、さらに弁棒7におけるボン
ネット6内の上端部近傍には、環状凹部7aが形成され
ており、この環状凹部7a内にOリング9が嵌め込ま
れ、ボンネット6上端部に締め付けられる押えキャップ
10の締め付けによって、当該Oリング9は押圧され
て、ボンネット6と弁棒7との間の水密性が強固に確保
されている。
【0022】なお弁棒7は、ボンネット6から抜け出な
いようにする必要があるが、かかる要求を満たすために
は、例えば弁棒7の下端部と弁体8とを固着したり、あ
るいは図3に示したように、弁棒7の外周に環状凸部7
bを形成して、この環状凸部7bを前記押えキャップ1
0の内面に係止させるようにしたりしてもよく、さらに
は図4に示したように、ボンネット6内における弁棒の
7の外周適宜箇所に環状凹部7cを形成し、弁棒7挿入
後にボンネット6外周から、図4に示したように図中の
Xで示されるように、いわゆる「ダボ打ち」によってボ
ンネット6内壁を前記環状凹部7c内に突出させるよう
にしてもよい。
【0023】そして本実施例にかかる開度保持機構は、
前記フランジ11を支持部材として構成されている。即
ち、まずドーナツ板状の基板12の上面側に、環状に9
0゜おきに計4本の支持シャフト13の下端部が固着さ
れており、さらにこの基板12は、ボルト・ナット等の
固定部材14によって、前記フランジ11に形成された
孔11aを介して、このフランジ11に固着されてい
る。また支持シャフト13の上端部は径小となってお
り、この径小部分13aにはネジが切られている。
【0024】他方押圧板15は、図5に示したような形
態を有しており、前記弁棒7が回転自在に通過する穴1
5aをその中心に有し、また周縁部近傍には、前記支持
シャフト13の径小部分13aのみが摺動突出自在な小
穴15bが、図示の如く、中心角90゜おきに4カ所に
穿設されている。そして前記4本の支持シャフト13の
外周に、夫々コイルスプリング16を被冠させた後、そ
の各径小部分13aを、前記小穴15bから突出させる
ようにして、押圧板15が弁棒7周りにセットされ、当
該径小部分13aに、図1、図6に示したように、夫々
調節ナット17が螺着されている。したがってこの調節
ナット17を適宜締め付けたり、緩めたりすることによ
って、コイルスプリング16の圧縮度が変化し、それに
伴って押圧板15の付勢力を調節することが可能になっ
ている。
【0025】本実施例においては、この押圧板15に押
圧される係止部材として、図7に示したような係止リン
グ18を採用している。この係止リング18は、同図に
示したように、その上面側中心に凸部18aが形成さ
れ、この凸部18aごと弁棒7が上下に遊貫する孔18
bが中心に穿設されている。またこの係止リング18の
下面は、その表面が粗く成形されたブレーキ面18cが
形成されている。
【0026】そして図1に示したように、適宜の固着ネ
ジ19を前記凸部18aを水平方向に螺嵌させて、弁棒
7の所定の箇所に螺着させることにより、係止リング1
8は、弁棒7の外周に固着されている。したがってこの
固着ネジ19を取り外すことによって、係止リング18
は、弁棒7から外すことが可能になっている。
【0027】一方、ボンネット6に対向した側のバルブ
ケース2の外側にも、円筒状のボトムケース21が、前
出ボンネット6の場合と同様に溶接によって取り付けら
れている。かかるボトムケース21固着の際にも、前出
ボンネット6取付と同様図2に示したように、まずバル
ブケース2の所定箇所に円形に平坦部2cを形成し、こ
の平坦部2cに、下部弁棒22挿通用の孔2dを穿設
し、その後前記平坦部2cにボトムケース21の上端部
を固着するようにすれば、ボトムケース21の当該上端
面を特にバルブケース2の外形に合わせて、いわゆる
「鞍形」形状に成形しなくともよく、製造が容易でかつ
強固な固着が実現できる。
【0028】そしてこのボトムケース21内に下部弁棒
22が回転自在に挿入されてその挿入端部、即ち上端部
は、前記孔2dを通過してバルブケース2内に突出し、
この上端部に弁体8の下部が支持・固定されている。、
またこのボトムケース21内における下部弁棒22の下
端部近傍には、環状凹部22aが形成されており、この
環状凹部22a内にOリング23が嵌め込まれ、ボンネ
ット6上端部に締め付けられる押えキャップ10と同一
構成になる押えキャップ24の締め付けによって、当該
Oリング23は押圧されて、ボトムケース21と下部弁
棒22との間の水密性が強固に確保されると共に、下部
弁棒22の脱落が防止されている。
【0029】なお図1における状態では、弁体8はバル
ブケース2の流路を遮断する位置にあり、この状態から
弁棒6を90゜回転させると、弁体8はバルブケース2
内の流路を最大に開放するようになる。そしてそのよう
に弁体8が遮断位置にあるときには、弁体8の外周縁と
バルブケース2の内周面との間のシールを完全にする必
要があり、そのため本実施例ではシール材としてゴム製
のシートリング31を用い、このシートリング31を、
筒状のシートリングリテーナ32、33でバルブケース
2の内面に固定する構成を採った。これら各シートリン
グリテーナ32、33のバルブケース2の内面への固定
にあたっては、バルブケース2の内面に形成した環状溝
34、35に対して、シートリングリテーナ32、33
をバルジングによって膨出成形することによってなされ
ている。
【0030】本実施例を採用したバタフライ弁1は以上
の構成を有しており、弁体8の開閉操作を行うには、例
えば弁棒7の外周に着脱自在な操作レバー(図示せず)
を用意して、この操作レバーを弁棒7周りに回転させる
ことによって、弁体8の開閉を行うことができる。
【0031】そして所定の開度の状態で操作レバーを離
しても、コイルスプリング16の付勢によって押圧板1
5が係止リング18を押圧しており、しかもこの係止リ
ング18における被押圧面は、既述の如くその表面が粗
く成形されたブレーキ面18cであるから、大きな摩擦
力が生じており、前記押圧とこの摩擦力によって、バル
ブケース2内を流れる流体の圧力による弁体8の回動が
防止されている。即ち、そのままの状態で開度が保持さ
れるのである。またかかる摩擦力の設定、即ち、抗回転
トルクの設定は、調節ナット17を適宜締め付けたり、
緩めたりしてコイルスプリング16の圧縮度を変化させ
ることによって、これを容易に行うことができる。
【0032】しかもそのようにして弁体8の開度が保持
されるので、開度は無段階かつ連続した任意の位置にて
保持することが可能である。しかも構造的にも極めて簡
易なものとなっており、製造コストも低廉に抑えること
が可能になっている。
【0033】なお前記実施例においては、摩擦力を発生
させる大きな要因となったブレーキ面が、係止リング1
8側に形成されていたが、これに代えて図5に示したよ
うに、押え板15における少なくとも係止リング18と
密着する面15cに形成しても全く同様な効果が得ら
れ、さらに押え板15と係止リング18と対向する両面
にそのようなブレーキ面を形成すれば、さらに大きな摩
擦力を得ることが可能である。
【0034】また前記実施例では、支持シャフト13の
径小部分13aを押圧板15側から突出させる構成とし
たが、これに代え支持シャフト13を押圧板15側に固
着し、その径小部分13aを基板12(フランジ11)
側に突出させて、当該突出端部に調節ナット17を螺着
するようにしてもよい。
【0035】なお前記バタフライ弁1のバルブケース2
の両端には、既述の如くつば部3と球座部5が形成され
ているから、図1に示したように、他の管体41と可撓
性のある継手接続が可能である。即ち、他の管体41の
接続端部に、バルブケース2のつば部3と同一構成のテ
ーパ状に開口したつば部42を形成しておき、球座部5
のへこみ部4にOリング43を装着し、他の管体41の
つば部42と球座部5とを向き合わせ、これらつば部4
2と球座部5の外側から、例えば2つの半割半円体によ
って構成されたれハウジング44をかぶせ、このハウジ
ング44を、ボルト・ナットなどの締め付け固定部材4
5によって締め付け、このハウジング44相互を締め付
けるだけで、継手接続を簡単に実現することができる。
【0036】このようにして構成された継手部分の水密
性は、つば部42と球座部5との間に介在して、両者で
押圧されるOリング43によって確保されており、さら
につば部42の端縁部がハウジング44の内周壁に当接
するまで、継手部分は可撓性を有している。従って、現
場での施工性が良好な上に、極めて実用性のある継手接
続が可能である。
【0037】
【発明の効果】請求項1、2によれば、付勢部材による
付勢力とそれによって生じた摩擦力で、弁の開度が連続
無段階で保持される。またその構造は、基本的には押圧
板、係止部材、付勢部材及び支持部材によって構成され
ているので、構造が簡素化され、コストも低廉に抑える
ことができる。
【0038】請求項3によれば、前記請求項1、2より
もさらに開度を保持する力が大きくなっており、より流
体の圧力が大きい弁に対して適用できる。
【0039】請求項4によれば、バルブケース内を流れ
る流体の圧力に応じて、開度を保持するための必要なト
ルク設定が、容易かつ自在に行える。
【0040】請求項5、6によれば、調節ナットを適宜
締めたり緩めたりすることによって、前記のトルク設定
が極めて簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が採り入れられたバタフライ弁
の縦断面図である。
【図2】図1のバタフライ弁におけるバルブケースの軸
方向縦断面図である。
【図3】図1のバタフライ弁における実施例において、
弁棒とボンネットとの離脱不可の関係を持たせる構成例
を示す、拡大縦断面図である。
【図4】図1のバタフライ弁における実施例において、
弁棒とボンネットとの離脱不可の関係を持たせる他の構
成例を示す、要部縦断面図である。
【図5】図1のバタフライ弁における実施例において使
用した押圧板の概観を示す斜視図である。
【図6】図1のバタフライ弁における実施例の平面図で
ある。
【図7】図1のバタフライ弁における実施例において使
用した係止リングの概観を示す斜め下から見た斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 バタフライ弁 2 バルブケース 6 ボンネット 7 弁棒 8 弁体 11 フランジ 13 支持シャフト 13a 径小部分 15 押圧板 15c ブレーキ面 16 コイルスプリング 17 調節ナット 18 係止リング 22 下部弁棒

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その一端部が、管状のバルブケースの外
    側に直交して取り付けられたボンネットと、このボンネ
    ットの軸回りに回転自在となるようにボンネット内に取
    り付けられた弁棒と、この弁棒に取り付けられてこの弁
    棒の回転によってバルブケース内の流路を遮断自在な弁
    体とを備えた弁における、前記弁体の開度を保持するた
    めの機構であって、 前記ボンネット外周に支持部材を固着すると共に、ボン
    ネットの他端部から突出する弁棒外周に、バルブケース
    側の面にブレーキ面を有する係止部材を固定し、前記係
    止部材に対してボンネット側から押圧される押圧板を、
    弁棒の軸方向に摺動自在となるように設け、さらに前記
    押圧板を前記係止部材側に付勢する付勢部材を、前記押
    圧板と支持部材との間に介装したことを特徴とする、弁
    の開度保持機構。
  2. 【請求項2】 その一端部が、管状のバルブケースの外
    側に直交して取り付けられたボンネットと、このボンネ
    ットの軸回りに回転自在となるようにボンネット内に取
    り付けられた弁棒と、この弁棒に取り付けられてこの弁
    棒の回転によってバルブケース内の流路を遮断自在な弁
    体とを備えた弁における、前記弁体の開度を保持するた
    めの機構であって、 前記ボンネット外周に支持部材を固着すると共に、ボン
    ネットの他端部から突出する弁棒外周に係止部材を固定
    し、前記係止部材に対してボンネット側から押圧される
    押圧板を、弁棒の軸方向に摺動自在となるように設け、
    この押圧板における係止部材側の面にブレーキ面を設
    け、さらに前記押圧板を前記係止部材側に付勢する付勢
    部材を、前記押圧板と支持部材との間に介装したことを
    特徴とする、弁の開度保持機構。
  3. 【請求項3】 その一端部が、管状のバルブケースの外
    側に直交して取り付けられたボンネットと、このボンネ
    ットの軸回りに回転自在となるようにボンネット内に取
    り付けられた弁棒と、この弁棒に取り付けられてこの弁
    棒の回転によってバルブケース内の流路を遮断自在な弁
    体とを備えた弁における、前記弁体の開度を保持するた
    めの機構であって、 前記ボンネット外周に支持部材を固着すると共に、ボン
    ネットの他端部から突出する弁棒外周に、バルブケース
    側の面にブレーキ面を有する係止部材を固定し、前記係
    止部材に対してボンネット側から押圧される押圧板を、
    弁棒の軸方向に摺動自在となるように設け、この押圧板
    における係止部材側の面にブレーキ面を設け、さらに前
    記押圧板を前記係止部材側に付勢する付勢部材を、前記
    押圧板と支持部材との間に介装したことを特徴とする、
    弁の開度保持機構。
  4. 【請求項4】 付勢部材の付勢力はその強弱が調節自在
    に構成されたことを特徴とする、請求項1、2又は3に
    記載の弁の開度保持機構。
  5. 【請求項5】 付勢部材はコイルスプリングによって構
    成され、さらに一端部が支持部材側に固定され、かつ他
    端部が押圧板を遊貫突出するように構成された支持シャ
    フトの周りに、このコイルスプリングが配され、前記支
    持シャフトの突出端部に調節ナットが螺着されたことを
    特徴とする、請求項1、2又は3に記載の弁の開度保持
    機構。
  6. 【請求項6】 付勢部材はコイルスプリングによって構
    成され、一端部が押圧板側に固定され、かつ他端部は支
    持部材を遊貫突出するように構成された支持シャフトの
    周りに、このコイルスプリングが配され、前記支持シャ
    フトの突出端部に調節ナットが螺着されたことを特徴と
    する、請求項1、2又は3に記載の弁の開度保持機構。
JP08396294A 1994-03-30 1994-03-30 弁の開度保持機構 Expired - Fee Related JP3348966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08396294A JP3348966B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 弁の開度保持機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08396294A JP3348966B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 弁の開度保持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07269740A true JPH07269740A (ja) 1995-10-20
JP3348966B2 JP3348966B2 (ja) 2002-11-20

Family

ID=13817192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08396294A Expired - Fee Related JP3348966B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 弁の開度保持機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3348966B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073898A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 アイシン精機株式会社 回転式バルブ装置
JP2017194129A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 前澤工業株式会社 補修弁
KR20220019029A (ko) * 2019-07-09 2022-02-15 프로테크나 에스. 에이. 밸브 샤프트 잠금 기구

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010073898A1 (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 アイシン精機株式会社 回転式バルブ装置
JP4761174B2 (ja) * 2008-12-22 2011-08-31 アイシン精機株式会社 回転式バルブ装置
US8127793B2 (en) 2008-12-22 2012-03-06 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Rotary valve apparatus
JP2017194129A (ja) * 2016-04-21 2017-10-26 前澤工業株式会社 補修弁
KR20220019029A (ko) * 2019-07-09 2022-02-15 프로테크나 에스. 에이. 밸브 샤프트 잠금 기구
JP2022538006A (ja) * 2019-07-09 2022-08-31 プロテクナ エスアー 弁棒ロック機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP3348966B2 (ja) 2002-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6213141B1 (en) Rotary valve apparatus and associated methods
JPS5924302B2 (ja) ボ−ル弁
JPH0266378A (ja) 締切兼流量調節弁
JP3653279B2 (ja) 改良された弁座を有するバルブ組立体
JPH07269740A (ja) 弁の開度保持機構
US3727879A (en) Shut-off valve
US4846441A (en) Methods and apparatus for adjusting a valve closure member
EP0974020B1 (en) Throttle valve
US4174557A (en) Method of mounting valve seats in a butterfly valve
US20020079740A1 (en) Rotary valve apparatus and associated methods
JP3294890B2 (ja) 仕切弁
JP3652292B2 (ja) スイベル継手
JPH07119848A (ja) 流量調整可能なボール弁型止水栓
JP3604783B2 (ja) 分水栓とその取付方法
JP2000240824A (ja) ボール弁のシート構造
JPH061942U (ja) 弁装置
JPH0972436A (ja) 偏芯回転弁
ZA200603014B (en) Adjustable sealing means
KR200222391Y1 (ko) 볼밸브용 시트링 고정장치
EP0524105B1 (fr) Organe de manoeuvre indémontable, notamment pour le réglage d'orientation de faisceau d'un projecteur de véhicule automobile
JPH0349333Y2 (ja)
US20050092954A1 (en) Plug valve adjustment means
JPH0451269Y2 (ja)
JPH11351420A (ja) ボールバルブ
JPS6242212Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020827

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees