JPH07269654A - 捩じり振動減衰装置およびトルクコンバータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置 - Google Patents

捩じり振動減衰装置およびトルクコンバータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置

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JPH07269654A
JPH07269654A JP5766994A JP5766994A JPH07269654A JP H07269654 A JPH07269654 A JP H07269654A JP 5766994 A JP5766994 A JP 5766994A JP 5766994 A JP5766994 A JP 5766994A JP H07269654 A JPH07269654 A JP H07269654A
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JP
Japan
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torsional vibration
rotating body
fluid chamber
side rotating
vibration damping
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Application number
JP5766994A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Matsuoka
佳宏 松岡
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Exedy Corp
Original Assignee
Daikin Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07269654A publication Critical patent/JPH07269654A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0221Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
    • F16H2045/0226Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール性を向上させるとともに、組付け性を
向上させる。 【構成】 捩じり振動減衰装置14は、ドリブンプレー
ト14と流体室24とフライダ25とチョーク部とを備
えている。流体室24は、円周方向に延びる隙間29を
有している。スライダ25は、流体室24内で円周方向
に相対移動自在であり、流体室24内を円周方向に区画
しかつ隙間29を通してドリブンプレート14に係合す
る区画部25aと区画部25aに一体に形成されて隙間
29に密着するシールバンド25bとを有する。チョー
ク部には、スライダ29の前記相対移動により流体室2
4内の流体が通過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、捩じり振動減衰装置、
特に、入力側回転体から出力側回転体に伝達されるトル
クの捩じり振動を減衰するための捩じり振動減衰装置に
関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】捩じり振動減衰装置は、
入力側回転体から出力側回転体に伝達されるトルクの捩
じり振動を減衰するものであり、クラッチディスク、フ
ライホイ−ル組立体、トルクコンバータのロックアップ
装置等のダンパー装置に採用されている。本件出願人が
既に提案しているトルクコンバータのロックアップ装置
(実願平4−46861号)の捩じり振動減衰装置は、
円周方向に延び内部に流体(トルクコンバータの作動
油)が充填されたケースと、ケース内で円周方向に移動
自在に配置されたスライダとから構成されている。そし
て、ケースとスライダとが相対回転する際に両者間のク
リアランスに流体が流れ、そこで発生する粘性抵抗によ
り所望の減衰効果が生じる。
【0003】この場合、ケースには、スライダに係合す
るドリブンプレートの外周部が挿入される弧状開口が形
成されている。この弧状開口部分は、開口面とドリブン
プレートとの当接によりシールされているが、流体室内
に圧力が発生するとこの開口部分から流体が外部に漏れ
てしまい、所望の粘性抵抗が得られなくなる。そこで、
開口部分にシール部材を設けることも考えられるが、そ
うすると各部品の組付け性が悪くなる。
【0004】本発明の目的は、シール性を向上させると
ともに組付け性を向上させることにある。本発明の他の
目的は、コストを低下させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一見地に係る捩
じり振動減衰装置は、入力側回転体から出力側回転体に
伝達されるトルクの捩じり振動を減衰するための装置で
あり、回転部材と流体室とスライド部材とチョーク部と
を備えている。回転部材は、入力側回転体および出力側
回転体の一方に連結される。流体室は、入力側回転体と
出力側回転体の他方に連結され、円周方向に延びる開口
部を有する。スライド部材は流体室内で円周方向に相対
移動自在であり、流体室内を円周方向に区画しかつ開口
部を通して回転部材と係合する区画部と区画部に一体に
形成されて開口部に密着するシール部とを有する。チョ
ーク部には、スライド部材の相対移動により前記流体室
内の流体が通過する。
【0006】流体室は弧状であり、また、シール部は前
記区画部の両側に延びる弧状バンドであるのが好まし
い。シール部は、流体室の外側から開口部に密着してい
るのが好ましい。弧状流体室は弧状ケースで形成されて
いるのが好ましい。さらに、シール部は、弧状ケース
と、入力側回転体および出力側回転体の前記他方との間
に配置されているのが好ましい。ケースは1対のケース
構成部材が組み合わせられて構成されているのが好まし
い。回転部材は、開口部から流体室内に挿入されて区画
部に係合する突起を有しているのが好ましい。
【0007】本発明の他の見地に係る捩じり振動減衰装
置は、入力側回転体から出力側回転体に伝達されるトル
クの捩じり振動を減衰するための装置であり、回転部材
と複数の弧状流体室と複数の区画部と複数のシール部と
チョーク部とを備えている。回転部材は、入力側回転体
および出力側回転体の一方に連結される。弧状流体室
は、入力側回転体および出力側回転体の他方に連結さ
れ、円周方向に延びる開口部を有し、円弧状に配置され
ている。複数の区画部は、それぞれ各流体室内で円周方
向に相対移動可能に配置されており、開口部を通して円
板部材と係合しかつ各流体室内を円周方向に区画する。
複数のシール部は、各開口部にそれぞれ密着する。チョ
ーク部には、区画部の前記相対移動により流体室内の流
体が通過する。各弧状流体室における区画部とシール部
は一体形成されているのが好ましい。回転部材は、開口
部から各流体室内に挿入されて各区画部にそれぞれ係合
する複数の突起を有しているのが好ましい。
【0008】本発明のさらに他の見地に係るトルクコン
バータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置は、トル
クコンバータの入力側フロントカバーとトルクコンバー
タ本体との間に配置され、フロントカバーに圧接可能な
ピストンと、ピストンとトルクコンバータの出力側回転
体とを円周方向に弾性的に連結する弾性連結機構とを含
むトルクコンバータロックアップ装置であり、回転部材
と流体室とスライド部材とチョーク部とを備えている。
【0009】回転部材は、ピストンおよび出力側回転体
の一方に連結される。流体室は、ピストンおよび出力側
回転体の他方に連結され、円周方向に延びる開口部を有
する。スライド部材は、流体室内で円周方向に相対移動
可能であり、開口部を通して回転部材に係合しかつ流体
室内を円周方向に区画する区画部と、区画部に一体に形
成されて流体室の開口部に密着するシール部とを有して
いる。チョーク部は、スライド部材の前記相対移動によ
り流体室内の流体が通過する。
【0010】本発明のさらに他の見地に係るトルクコン
バータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置は、トル
クコンバータの入力側フロントカバーとトルクコンバー
タ本体との間に配置され、前記フロントカバーに圧接可
能なピストンと、前記ピストンと前記トルクコンバータ
の出力側回転体とを円周方向に弾性的に連結する弾性連
結機構とを含む装置であり、回転部材と複数の弧状流体
室と複数の区画部と複数の弧状シール部とチョーク部と
を備えている。回転部材は、ピストンおよび出力側回転
体の一方に連結される。複数の弧状流体室は、ピストン
および出力側回転体の他方に連結され、円周方向に延び
る開口部を有し、円弧状に配置されている。複数の区画
部は、各流体室内で円周方向に相対移動自在であり、開
口部を通して回転部材が係合しかつ各流体室内を円周方
向に区画する。複数の弧状シール部は、各開口部に密着
する。チョーク部には、スライド部材の前記相対移動に
より流体室内の流体が通過する。各弧状流体室における
区画部とシール部は一体形成されているのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明に係る捩じり振動減衰装置では、入力側
部材からの捩じり振動がたとえば流体室に伝達される
と、流体室とスライド部材とが往復捩じり動作(相対回
転)する。このとき、チョーク部を流体が流れ、粘性抵
抗を発生する。この粘性抵抗により、捩じり振動が減衰
される。
【0012】このようにして流体室内で流体の圧力が発
生したとき、スライド部材のシール部が開口部をシール
しているのでシール性が向上する。そのため、流体室か
らの流体漏れを抑えることができ、所望の粘性抵抗が得
られる。しかも、区画部とシール部とが一体形成されて
いるので、組付け性が向上する。シール部が弧状である
場合は、組付け性がさらに向上する。シール部が流体室
の外側から開口部に密着している場合は、前記作用がさ
らに有効になる。シール部が入力側回転体および出力側
回転体の他方との間に配置されている場合は、シール性
がさらに向上する。ケースは1対のケース構成部材が組
み合わせられて構成されている場合は、流体室に圧力が
生じた時にケースがシール部に密着しやすい。したがっ
て、シール性が向上する。回転部材が開口部から流体室
内に挿入されて区画部に係合する突起を有している場合
は、組付け性が向上する。
【0013】本発明の他の見地に係る捩じり振動減衰装
置は、複数の弧状流体室は円周方向に延びる開口部を有
して円弧状に配置されており、弧状シール部によって各
開口部がシールされている場合は、シール部が円周方向
に一体でないために、組付け性が向上する。区画部とシ
ール部は一体形成されている場合は、組付け性がさらに
向上する。円板部材が開口部から各流体室内に挿入され
て各区画部にそれぞれ係合する複数の突起を有している
場合は、区画部を突起に組付ける際の組付け性が向上す
る。
【0014】本発明のさらに他の見地に係るトルクコン
バータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置では、ス
ライド部材の区画部とシール部とが一体形成されている
ため、シール性が向上するとともに組付け性が向上す
る。本発明のさらに他の見地に係るトルクコンバータロ
ックアップ装置の捩じり振動減衰装置では、弧状シール
部が各弧状流体室の各開口部をシールしているため、シ
ール性が高くなっているうえに、組付け性も向上する。
区画部とシール部は一体形成されている場合は、組付け
性がさらに向上する。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例が採用されたトル
クコンバータ1を示している。図において、O−Oがト
ルクコンバータ1の回転軸線であり、図の左側にエンジ
ン(図示せず)が図の右側にトランスミッション(図示
せず)が配置されている。トルクコンバータ1は、主
に、トルクコンバータ本体2とロックアップ装置3とか
ら構成されている。図示しないエンジン側部材に連結さ
れたフロントカバー4は、外周部にトランスミッション
側に突出する円筒状突起4aを有しており、この突起4
aはインペラ5のインペラシェル5aに固定されてい
る。フロントカバー4は、インペラシェル5aとともに
内部に作動油が充填された作動油室を形成している。
【0016】トルクコンバータ本体2は、インペラ5
と、インペラ5からの流体の流れにより駆動されるター
ビン6と、ステータ7とから主に構成されている。イン
ペラ5のインペラシェル5aは、その内周端部がインペ
ラハブ5cに固定されている。インペラシェル5aの内
部には、複数のインペラブレード5bが固定されてい
る。インペラ5と対向する位置には、タービン6が配置
されている。タービン6は、タービンシェル6aと、タ
ービンシェル6aに固定された複数のタービンブレード
6bとにより構成されている。タービンシェル6aの内
周端部は、タービンハブ8(出力側部材)のフランジ部
8aに複数のリベット9により固定されている。タービ
ンハブ8は、内周側にトランスミッションの入力軸(図
示せず)と係合するスプライン孔8bを有している。
【0017】インペラ5の内周部とタービン6の内周部
との間には、ステータ7が配置されている。ステータ7
は、タービン6からインペラ5へ戻される作動油の方向
を調整してトルク比を増大するものであり、円環状のス
テータキャリア7aと、ステータキャリア7aの外周面
に設けられた複数のステータブレード7bとから構成さ
れている。ステータキャリア7aはワンウエイクラッチ
機構を介してインナーレース10に連結されている。イ
ンナーレース10は、トランスミッション側から延びる
固定軸(図示せず)に連結される。
【0018】ロックアップ装置3は、フロントカバー4
とタービン6との間に配置されている。このロックアッ
プ装置3は、円板状のピストン11(入力側部材)と、
ドリブンプレート12と、ピストン11と、円板状のド
リブンプレート12とを弾性的に連結する弾性連結機構
13と、ピストン11とドリブンプレート12との間の
捩じり振動を減衰する捩じり振動減衰装置14とから構
成されている。
【0019】ピストン11は、半径方向内周端がタービ
ンハブ8の外周面に軸方向及び円周方向に摺動自在に支
持されている。ピストン11の外周部には、フロントカ
バー4の摩擦面4bと対向する面に円環状の摩擦部材1
5が接着されている。ピストン11は、外周側端部に軸
方向後方(図1の右方)に延びる筒状の外周壁11aを
有している。この外周壁11aには、円周方向に等間隔
で複数の切欠き11bが形成されている。
【0020】ドリブンプレート12は円板状の部材であ
り、外周端に径方向外方に突出する複数の突起部12a
が円周方向等間隔で形成されている。ドリブンプレート
12の内周端は、リベット9によりタービンハブ8のフ
ランジ部8aに固定されている。捩じり振動減衰装置1
4は、図1及び図2に示すように、所定の間隔をあけて
配置された1対の第1及び第2サイドプレート20,2
1と、流体室24を形成する1対の第1及び第2のケー
ス22,23と、流体室24内部に摺動自在に配置され
たスライダ25とから主に構成されている。
【0021】第1サイドプレート20と第2サイドプレ
ート21とは、外周部に円周方向に所定の間隔で突起部
20b,21b(図2及び図3参照)を有している。こ
の突起部20b,21bは複数のリベット26によって
互いに固定され、ピストン11の切欠き11bに軸方向
に摺動自在に係合している。また、両サイドプレート2
0,21の内周端はストッパーピン27によって固定さ
れている。なお、ストッパーピン27は軸方向に所定の
長さの胴部を有しており、この胴部によって1対のサイ
ドプレート20,21の内周部の軸方向の間隔が決定さ
れている。
【0022】ドリブンプレート12においてストッパー
ピン27が挿通される円周方向長孔12cが形成されて
いる。このため、サイドプレート20,21とドリブン
プレート12とが所定角度内で相対回転可能になってい
る。第1サイドプレート20の外周部には、ピストン1
1側に突出する溝部20aが円周状に形成されている。
この円周状の溝20aと第2サイドプレート21との間
の空間に、複数の弧状流体室24が円弧形状に配置され
ている。各弧状流体室24は、1対の第1ケース22と
第2ケース23とから構成されている。また、これらの
ケース22,23が配置された空間には、スタッドピン
28が軸方向に貫通している。このため、空間の軸方向
への拡がりがスタッドピン28によって規制される。
【0023】第1ケース22は、図4及び図5に示すよ
うに、円弧状に形成されており、断面コ字状である。そ
して第1ケース22は、第2ケース23側の側面が開口
しており、また下壁22aは上壁22bに比べて軸方向
長さが1/2以下となっている。またこの第1ケース2
2の円周方向両端には、支持ブロック22cが形成され
ており、この支持ブロック22cにはスタッドピン28
が挿通する半円状の切欠き22dが形成されている。
【0024】一方、第2ケース23は図6及び図7に示
すように、円弧状でかつ断面コ字状である。そして第1
ケース22側の側部は開口しており、下壁23aは上壁
23bに対して軸方向に1/2以下となっている。組付
状態では、第2ケース23の上壁23bと円周方向端部
の壁23cとは第1ケース22内部に挿入され、上壁2
3bは第1ケース22の上壁22bに密着して重なり部
を形成している。また、両ケースの下壁22a,23a
の間には所定の隙間29(図2参照)が形成されてい
る。この隙間29は、各弧状流体室24の半径方向内周
側において円周方向に延びる開口部になっている。
【0025】さらに、図3に示すように、第1ケース2
2及び第2ケース23によって形成される各流体室24
の内部には、トルクコンバータ本体2の作動油と同じ作
動油が充填され、さらにスライダ25が円周方向に摺動
自在に挿入されている。スライダ25は、図8に示すよ
うに、流体室24をR2側の分室24aとR1側の分室
24bとに区画する箱型区画部25aと、区画部25a
の内周側に一体形成された弧状シールバンド25bとか
ら構成されている。区画部25aと流体室24を形成す
る第1及び第2ケース22,23との間には、流体が通
過するチョークが形成されている。箱型区画部25aの
両側面内周側には円周方向に延びる凹部25cが形成さ
れている。この凹部25cとシールバンド25bが形成
する隙間内に、両ケース22,23の下壁22a,23
aが挿入されている。すなわち、シールバンド25bは
流体室24の外側に配置されている。シールバンド25
bは、両ケース22,23の下壁22a,23aと両サ
イドプレート20,21との間に摺動自在であり、両ケ
ース22,23の下壁22a,23aの間に形成された
隙間29をシールしている。箱型区画部25aおよびシ
ールバンド25bには、半径方向内側に突起挿入用切欠
きが形成されている。この切欠き内に、半径方向内側か
らドリブンプレート12の突起部12aが挿入されてい
る。このようにして、スライダ25とドリブンプレート
12とはともに流体室24内を円周方向に移動する。
【0026】第1サブプレート20と第2サブプレート
21の内周側には、切り起こし部20c,21cが形成
されており、さらにドリブンプレート12の外周部には
窓孔12bが形成され、これらによってトーションスプ
リング30が支持されている。このトーションスプリン
グ30が弾性連結機構13を構成している。次に動作に
ついて説明する。
【0027】エンジンが回転すると、フロントカバー4
にトルクが入力される。インペラ5はフロントカバー4
とともに回転し、インペラ5から流れる作動油がタービ
ン6を回転させる。タービン6からインペラ5へ戻る作
動油の流れはステータ7により調整される。そして、タ
ービン6の回転はタービンハブを介してトランスミッシ
ョンの入力軸(図示せず)に伝達される。
【0028】トランスミッションの入力軸が所定の回転
数に到達すると、トルクコンバータ1内の作動油室の油
圧が高められるとともに、フロントカバー4とピストン
11との間の油圧が解除され、その結果ピストン11が
フロントカバー4に対して押し付けられる。ピストン1
1の摩擦部材15がフロントカバー4の摩擦面4bに圧
接すると、フロントカバー4の回転はトルクコンバータ
本体2を介さずにロックアップ装置3を介して機械的に
タービンハブ8に伝達される。すなわち、フロントカバ
ー4→サイドプレート20,21→弾性連結機構13→
ドリブンプレート12の経路で動力が伝達される。ま
た、サイドプレート20,21の外周突起部20b,2
1bがピストン11の切欠き11bに係合し、さらに両
サイドプレート20,21と捩じり振動減衰装置14と
はスタッドピン28によって連結されているので、エン
ジンからのトルクは捩じり振動減衰装置14にも伝達さ
れる。
【0029】以上のロックアップ動作時に、エンジン側
のトルク変動がロックアップ装置3に捩じり振動として
伝達される。この捩じり振動伝達時には、第1及び第2
サイドプレート20,21とドリブンプレート12との
間で相対回転が発生し捩じり振動減衰装置14が作動す
る。捩じり振動減衰装置14において、流体室24内を
スライダ25が相対移動する際の動作について説明す
る。
【0030】図3の中立位置から、ケース22,23が
スライダ25に対してR1側に捩じれたとする、する
と、分室24aが小さくなり、分室24aの作動油は、
区画部25bとケース22,23との間の隙間(チョー
ク)を通って分室24bに流れる。このとき、作動油が
チョークを流通することによる粘性抵抗が発生し、捩じ
り振動が減衰される。また、R2側に捩じれた時も同様
である。
【0031】以上に説明した粘性抵抗発生時において、
流体室24内で発生する作動油の圧力は、軸方向におい
ては各ケース22,23の側壁を介して両サイドプレー
ト20,21に作用する。このとき、両サイドプレート
20,21はスタッドピン28によって固定されている
ので、両サイドプレート20,21の軸方向への拡がり
が防止され、この方向のチョーク面積の変化を防止でき
る。
【0032】一方、半径方向外周部分に作動油の圧力が
作用すると、第2ケース23の上壁23bと第1ケース
22の上壁22bとが互いに圧接し、シール性が高めら
れ、この方向からの流体の漏れを防止できる。半径方向
内周部分に作動油の圧力が作用すると、各ケース22,
23の下壁22b,23aはシールバンド31に圧接
し、この方向のシール性も高められる。各ケース22,
23が別部材であるので、それぞれ変形しやすくシール
バンド31を圧接しやすい。その結果、シール性がさら
に向上する。
【0033】このように本実施例の構造では、流体室2
4を構成するケース22,23と両サイドプレート2
0,21との間の隙間が、作動油の圧力が高まるととも
に小さくなり、シール性が高められる。このため所望の
粘性抵抗力が得られる。次に組立時における利点につい
て説明する。ドリブンプレート12を第1サイドプレー
ト20及び第1ケース22に取りつける前に、複数のス
ライダ25をドリブプレート12の突起部12aに半径
方向外側から嵌める。このとき、区画部25aとシール
バンド25bとが一体形成されているため、組付け性が
向上している。また、シールバンド25bが円周方向に
一体の構造でなく、円周方向に分割されているため、さ
らに組付け性が向上している。
【0034】〔他の実施例〕前記実施例では、本考案を
ロックアップ装置の捩じり振動減衰装置に採用したが、
他の動力伝達部の捩じり振動減衰装置に適用してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】本発明の一見地に係る捩じり振動減衰装
置では、スライド部材のシール部が開口部をシールして
いるのでシール性が向上する。そのため、流体室からの
流体漏れを抑えることができ、所望の粘性抵抗が得られ
る。しかも、区画部とシール部とが一体形成されている
ので、組付け性が向上する。シール部が弧状である場合
は、前記効果がさらに有効になる。シール部が流体室の
外側から開口部に密着しているため、前記効果がさらに
有効になる。シール部が入力側回転体および出力側回転
体の他方との間に配置されている場合は、シール性が向
上する。ケースは1対のケース構成部材が組み合わせら
れて構成されている場合は、シール性が向上する。回転
部材は、開口部から流体室内に挿入されて区画部に係合
する突起を有している場合は、組付け性が向上する。
【0036】本発明の他の見地に係る捩じり振動減衰装
置は、複数の弧状流体室は円周方向に延びる開口部を有
して円弧状に配置されており、弧状シール部によって各
開口部がシールされている。シール部が円周方向に一体
でないために、組付け性が向上する。区画部とシール部
は一体形成されている場合は、組付け性がさらに向上す
る。
【0037】本発明のさらに他の見地に係る捩じり振動
減衰装置では、円板部材が開口部から各流体室内に挿入
されて各区画部にそれぞれ係合する複数の突起を有して
いるため、区画部を突起に組付ける際の組付け性が向上
する。本発明のさらに他の見地に係るトルクコンバータ
ロックアップ装置の捩じり振動減衰装置では、スライド
部材の区画部とシール部とが一体形成されているため、
シール性が向上するとともに組付け性が向上する。
【0038】本発明のさらに他の見地に係るトルクコン
バータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置では、弧
状シール部が各弧状流体室の各開口部をシールしている
ため、シール性が向上するうえに、組付け性も向上す
る。区画部とシール部は一体形成されている場合、組付
け性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例が採用されたトルクコンバー
タの縦断面部分図。
【図2】その一部拡大図。
【図3】前記ロックアップ装置の正面部分図。
【図4】前記トルクコンバータに採用された捩じり振動
減衰装置の第1ケースの正面図。
【図5】そのV−V断面図。
【図6】前記捩じり振動減衰装置の第2ケースの正面
図。
【図7】そのVII−VII断面図。
【図8】前記捩じり振動減衰装置のドリブンプレートと
スライダーの斜視部分図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 2 トルクコンバータ本体 3 ロックアップ装置 4 フロントカバー 14 捩じり振動減衰装置 20,21 サイドプレート 22,23 ケース 25 スライダ 25a 区画部 25b シールバンド

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体から出力側回転体に伝達され
    るトルクの捩じり振動を減衰するための捩じり振動減衰
    装置であって、 前記入力側回転体および前記出力側回転体の一方に連結
    される回転部材と、 前記入力側回転体および前記出力側回転体の他方に連結
    され、円周方向に延びる開口部を有する流体室と、 前記流体室内で円周方向に相対移動自在であり、前記流
    体室内を円周方向に区画しかつ前記開口部を通して前記
    回転部材と係合する区画部と前記区画部に一体に形成さ
    れて前記開口部に密着するシール部とを有するスライド
    部材と、 前記スライド部材の前記相対移動により前記流体室内の
    流体が通過するチョーク部と、を備えた捩じり振動減衰
    装置。
  2. 【請求項2】前記流体室は弧状であり、 前記シール部は前記区画部の両側に延びる弧状バンドで
    ある、請求項1に記載の捩じり振動減衰装置。
  3. 【請求項3】前記シール部は、前記流体室の外側から前
    記開口部に密着している、請求項1または2に記載の捩
    じり振動減衰装置。
  4. 【請求項4】前記弧状流体室は弧状ケースで形成されて
    おり、 前記シール部は、前記弧状ケースと、前記入力側回転体
    および前記出力側回転体の前記他方との間に配置されて
    いる、請求項3に記載の捩じり振動減衰装置。
  5. 【請求項5】前記ケースは1対のケース構成部材が組み
    合わせられて構成されている、請求項4に記載の捩じり
    振動減衰装置。
  6. 【請求項6】前記回転部材は、前記開口部から前記流体
    室内に挿入されて前記区画部に係合する突起を有してい
    る、請求項1ないし5のいずれかにに記載の捩じり振動
    減衰装置。
  7. 【請求項7】入力側回転体から出力側回転体に伝達され
    るトルクの捩じり振動を減衰するための捩じり振動減衰
    装置であって、 前記入力側回転体および前記出力側回転体の一方に連結
    される回転部材と、 前記入力側回転体および前記出力側回転体の他方に連結
    され、円周方向に延びる開口部を有する、円弧状に配置
    された複数の弧状流体室と、 それぞれ前記各流体室内で円周方向に相対移動可能に配
    置されており、前記開口部を通して前記回転部材と係合
    しかつ前記各流体室内を円周方向に区画する複数の区画
    部と、 前記各開口部にそれぞれ密着する複数の弧状シール部
    と、 前記区画部の前記相対移動により前記流体室内の流体が
    通過するチョーク部と、を備えた捩じり振動減衰装置。
  8. 【請求項8】前記各弧状流体室における前記区画部と前
    記シール部は一体形成されている、請求項7に記載の捩
    じり振動減衰装置。
  9. 【請求項9】前記回転部材は、前記開口部から前記各流
    体室内に挿入されて前記各区画部にそれぞれ係合する複
    数の突起を有している、請求項7または8に記載の捩じ
    り振動減衰装置。
  10. 【請求項10】トルクコンバータの入力側フロントカバ
    ーとトルクコンバータ本体との間に配置され、前記フロ
    ントカバーに圧接可能なピストンと、前記ピストンと前
    記トルクコンバータの出力側回転体とを円周方向に弾性
    的に連結する弾性連結機構とを含むトルクコンバータロ
    ックアップ装置の捩じり振動減衰装置であって、 前記ピストンおよび前記出力側回転体の一方に連結され
    る回転部材と、 前記ピストンおよび前記出力側回転体の他方に連結さ
    れ、円周方向に延びる開口部を有する流体室と、 前記流体室内で円周方向に相対移動可能であり、前記開
    口部を通して前記回転部材に係合しかつ前記流体室内を
    円周方向に区画する区画部と、前記区画部に一体に形成
    されて前記流体室の前記開口部に密着するシール部とを
    有しているスライド部材と、 前記スライド部材の前記相対移動により前記流体室内の
    流体が通過するチョーク部と、を備えたトルクコンバー
    タロックアップ装置の捩じり振動減衰装置。
  11. 【請求項11】トルクコンバータの入力側フロントカバ
    ーとトルクコンバータ本体との間に配置され、前記フロ
    ントカバーに圧接可能なピストンと、前記ピストンと前
    記トルクコンバータの出力側回転体とを円周方向に弾性
    的に連結する弾性連結機構とを含むトルクコンバータロ
    ックアップ装置の捩じり振動減衰装置であって、 前記ピストンおよび前記出力側回転体の一方に連結され
    る回転部材と、 前記ピストンおよび前記出力側回転体の他方に連結さ
    れ、円周方向に延びる開口部を有し、円弧状に配置され
    た複数の弧状流体室と、 それぞれ前記各流体室内で円周方向に相対移動可能に配
    置されており、前記開口部を通して前記回転部材が係合
    しかつ前記各流体室内を円周方向に区画する複数の区画
    部と、 前記各開口部にそれぞれ密着する複数の弧状シール部
    と、 前記スライド部材の前記相対移動により前記流体室内の
    流体が通過するチョーク部と、を備えたトルクコンバー
    タロックアップ装置の捩じり振動減衰装置。
  12. 【請求項12】前記各弧状流体室における前記区画部と
    前記シール部は一体形成されている、請求項11に記載
    のトルクコンバータロックアップ装置の捩じり振動減衰
    装置。
JP5766994A 1994-03-28 1994-03-28 捩じり振動減衰装置およびトルクコンバータロックアップ装置の捩じり振動減衰装置 Pending JPH07269654A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100427794C (zh) * 2006-12-08 2008-10-22 湖南大学 扭转式阻尼减振器
JP2011127697A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Toyota Motor Corp 動力伝達装置

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