JPH072693U - 流体荷役用継手 - Google Patents

流体荷役用継手

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JPH072693U
JPH072693U JP3656693U JP3656693U JPH072693U JP H072693 U JPH072693 U JP H072693U JP 3656693 U JP3656693 U JP 3656693U JP 3656693 U JP3656693 U JP 3656693U JP H072693 U JPH072693 U JP H072693U
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JP
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sub
nut
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pipe
screw
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Application number
JP3656693U
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English (en)
Inventor
忠也 高橋
久夫 竹沢
博 松井
隆 山田
Original Assignee
株式会社新潟鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者の労力を軽減して、短時間にしかも容
易に脱着可能な、極低温(−162℃)においても、十
分な気密性を保持しうる流体荷役用継手を提供する。 【構成】 一端が先細り状の曲面テ−パ外面1aを持つ
パイプ状のメ−ルサブ1と、該メ−ルサブ1に嵌着され
たナット3と、該ナット3の内周に刻設されたねじ3a
と螺合するねじ2bが外周に刻設されたパイプ状のフィ
メ−ルサブ2を備えた流体荷役用継手において、上記フ
ィメ−ルサブ2端面内周部に沿って、上記一端が先細り
状の曲面テ−パ外面1aに接する側を斜辺とする、断面
ほぼ直角三角形状を有するリングの耐極低温性のある樹
脂から構成されるシ−ルパッキン4を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、LNG(液化天然ガス)を低温貯蔵タンクからタンクロ− リ−等に荷役する際に使用するロ−ディングア−ムとタンクロ−リ−側ノズルと を接続する流体荷役用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流体荷役用継手として、第1に、フランジ継手が知られている。フラン ジ継手とは、管の締結部にフランジを作り、複数のボルト、ナットで締めつける 管継手をいう。フランジ継手を流体荷役用継手として用いる場合、気密性を保つ ためにガスケットを2枚のフランジの間に入れて、フランジを複数のボルト、ナ ットで締めつけて接続する。
【0003】 第2に、ユニオン継手が知られている。ユニオン継手とは、管の端にねじを切 って結合するねじ込み型管継手の一種で、ナットをゆるめるだけで取りはずしが できるので、便利であるという特徴を有する。
【0004】 ユニオン継手の構造は、図4に示されている。パイプ状のメ−ルサブ(オス側 )1にナット3が嵌合されている。ナット3はメ−ルサブ1とフィメ−ルサブ( メス側)2の接続ないし、切り離しのために用いられる。パイプ状のフィメ−ル サブ2の一端の外周には、ナット3の内周に刻設されたねじ3aと螺合するねじ 2bが刻設されている。 又、フィメ−ルサブ2のねじ2b側の端部内周面に沿って、断面ほぼ矩形状の シ−ルパッキン4がメ−ルサブ1の対向側に設けられている。シ−ルパッキン4 の素材としては、通常、気密性を高めるために弾力性に富んでいるゴムが用いら れる。
【0005】 ナット3をハンマ−等の工具を使用して回転させ締めつけると、メ−ルサブ1 に形成された先細り状の曲面テ−パ外面1aとフィメ−ルサブ2に形成された外 広がり状のテ−パ内面2aとが当接すると共に、メ−ルサブ1がフィメ−ルサブ 2に設けられたシ−ルパッキン4を圧縮することにより気密性が保たれる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、フランジ継手では、4〜8本のボルト、ナットをスパナ−等の工具 を使用して締めつけ、荷役終了後の切離し時には、4〜8本のボルト、ナットを 緩める作業を行うために、接続、切離しに多大の労力、時間を必要とする。 そればかりでなく、フランジ接続時のボルト、ナットの締め付けは、対向する ボルト、ナットを順次締め付けてゆかないと、片締め状態となり、ガスケットの 気密性が保持できないことから、フランジ接続作業に経験ないし熟練を要すると いう問題点があった。
【0007】 また、ユニオン継手においては、気密性を保持するためにシ−ルパッキンとし てゴムパッキンが用いられているが、ユニオン継手をLNG荷役用として使用し た場合、ゴムパッキン類には極低温(−162℃)に耐えるものがなく、気密性 を保持できないという問題点があった。 そこで、テフロン等の耐極低温性のある樹脂材料をシ−ルパッキンとして使用 することも考えられるが、樹脂材料はゴムのような弾力性がないため気密性が乏 しいという欠点がある。又、シ−ルパッキンである樹脂材料が極低温時において 熱収縮を生じて、気密性を損なう欠点がある。
【0008】 さらに、シ−ルパッキンを使用しない方法(いわゆるメタルシ−ル構造)もあ るが(例えば、実開平2−12588号公報参照)、気密性を保持するためにナ ットを非常に大きなトルクで締め付けなければならないという問題点があった。
【0009】 本考案は、上記のようなフランジ継手およびユニオン継手の欠点を解消するた めに創案されたものであり、作業者の労力を軽減して、短時間にしかも容易に脱 着可能な、しかも、極低温(−162℃)においても十分な気密性を保持しうる 流体荷役用継手を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の流体荷役用継手においては、一端が先細 り状の曲面テ−パ外面を持つパイプ状のメ−ルサブと、該メ−ルサブに嵌着され たナットと、該ナットと螺合するねじを外周部に刻設したパイプ状のフィメ−ル サブとを備えた流体荷役用継手において、上記フィメ−ルサブの外周部のねじ側 端部内周面に沿って、上記一端が先細り状の曲面テ−パ外面に接する側を斜辺と する、断面ほぼ直角三角形状を有するリングの耐極低温性のある樹脂からなるシ −ルパッキンを設けたものである。
【0011】 上記ナットにハンドルを設け、上記ナットと上記フィメ−ルサブとを異なる材 料で構成するとより効果的である。
【0012】
【作用】
この考案は、上記のように構成されているので、作業員が(ハンドルを握って )ナットを回転させると、フィメ−ルサブに刻設されたねじとナットのねじが噛 み合い接続され、ナットの締め付けが進むにつれて、メ−ルサブの先細り状の曲 面テ−パ外面部がフィメ−ルサブに設けられたシ−ルパッキンを圧縮することに より、気密性が保持される。さらに、従来のユニオン継手は極低温流体を荷役し た場合、メ−ルサブ、フィメ−ルサブ及びシ−ルパッキンに熱収縮を生じ、気密 性が損なわれる欠点があったが、本考案の継手は極低温においても、シ−ルパッ キンの熱収縮を利用して気密性を高める構造である。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図1〜図3に示した一実施例に基づいて説明する。な お、前記図4の従来の技術に示した構成要素と同一の要素については、同一符号 を付す。 図1において、符号1はパイプ状のメ−ルサブであって、メ−ルサブ1の一端 1bは、ロ−ディングア−ム先端部のドロップパイプ5に溶接で接続され、メ− ルサブ1の他端には、先細り状の曲面テ−パ外面1aが形成されている。符号2 はパイプ状のフィメ−ルサブであって、フィメ−ルサブ2の一端にはフランジ6 が取りつけられており、LNGロ−リ−車接続フランジ7とボルト、ナットで接 続されている。フィメ−ルサブ2の他端内周面に沿って、シ−ルパッキン4が設 けられている。シ−ルパッキン4の形状は、図で示す如く上記先細り状の曲面テ −パ外面1aとの接触側を斜辺とする、断面ほぼ直角三角形状を有してリングを なしている。シ−ルパッキン4の材料としては、耐極低温性のある樹脂(例えば 、テフロン樹脂等)が用いられている。
【0014】 フィメ−ルサブ2の反フランジ側の一端の外周部にはねじ2bが刻設されてお り、メ−ルサブ1に嵌着されたナット3の内周に刻設されたねじ3aと螺合する ように構成されている。メ−ルサブ1、フィメ−ルサブ2の材料としては、極低 温(−162℃)でも、ぜい化現象を生じないステンレス鋼、銅合金などが用い られている。
【0015】 また、フィメ−ルサブ2とナット3のねじ接合部には数千kgの荷重が作用す ることから、ステンレス鋼のような硬度の低い材料の場合には、ねじ部相互に固 着現象(ガジリ現象)が生じ、ねじ部の回転ができなくなる。これを避けるため にフィメ−ルサブ2とナット3とは異なる材料を使用するとより効果的である。 例えば、フィメ−ルサブ2の材料として銅合金を用いた場合、ナット3の材料 としてステンレス鋼を用い、これとは逆に、フィメ−ルサブ2の材料としてステ ンレス鋼を用いた場合、ナット3の材料として銅合金を用いるのである。 なお、符号9はハンドル8のホルダ−であって、ハンドル8はナット3に水平 方向に取りつけられている(図3参照)。
【0016】 図2は要部拡大図であって、LNG荷役時には、継手部の温度が、常温状態か ら−162℃の極低温状態に低下するが、シ−ルパッキン4の素材である樹脂( テフロン樹脂等)は、メ−ルサブ1、フィメ−ルサブ2の素材である金属(ステ ンレス鋼、銅合金等)に比し熱収縮率が5倍以上あるので、ユニオン本体(メ− ルサブ1、フィメ−ルサブ2)の熱収縮よりシ−ルパッキン4の熱収縮が大きい ので、シ−ルパッキン4が矢印方向(内径方向)に熱収縮し、メ−ルサブ1とフ ィメ−ルサブ2間の溝内部に入り込む状態となり、極低温時でも気密効果を損な うことなく、逆に気密効果を高める作用がある。
【0017】 気密効果を更に高めるために、図3に示す如く、ナット3にハンドル8を取り つけてもよい。ハンドル8を取り付けることによってナット3を締めつけるトル クが増大する。 4本のホルダ−9を持つハンドル8は、円板10に溶接で固着され、該円板1 0は、ボルト11でもつてナット3に固着されている。なお、ホルダ−の数は、 何ら4本に限られるものでなく、その数を適宜増減しても良いことは勿論である 。又、ハンドル8とナット3との取り付けに、円板10を介さない構成としても 良いことは言うまでもない。
【0018】 次に、以上の構成による作用を図1に基づいて説明する。 まず、ロ−ディングア−ム先端部のドロップパイプ5に取りつけられたメ−ル サブ1、ナット3をフィメ−ルサブ2の近傍に移動する。次に、作業員が(ハン ドル8を握って)ナット3を回転させる。すると、フィメ−ルサブ2に刻設され たねじ2bとナット3のねじ3aが、噛み合い接続される。ナット3の締めつけ が進むにつれて、メ−ルサブ1の先細り状の曲面テ−パ外面1aがシ−ルパッキ ン4を圧縮し、シ−ルパッキン4と圧着することによってシ−ル機構が構成され る。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような 効果を奏する。
【0020】 シ−ルパッキンの形状を、メ−ルサブの先細り状の曲面テ−パ外面に接する側 を斜辺とする断面ほぼ直角三角形状を有するリングとしたので、シ−ルパッキン とメ−ルサブ端面との接触面積が小さくなり、シ−ル面圧力を高めると共に、L NG荷役時に継手部の温度が、常温状態から−162℃の極低温状態に低下した 時、シ−ルパッキンがメ−ルサブとフィメ−ルサブ間の溝内部に入り込む状態と なり、気密効果を高めることができる。それによって、ゴム等に比し弾力性の乏 しいテフロン等の耐極低温性のある樹脂をシ−ルパッキンの材料として用いるこ とができる。
【0021】 又、ナットにハンドルを水平方向に取りつけたので、容易にナットを回転して 接続作業を行い得ると共に、ナットの締めつけトルクを従来の2〜4倍にするこ とが可能となり、前記の樹脂製のシ−ルパッキンでも容易にシ−ル効果を得るこ とが可能となった。
【0022】 更に、フィメ−ルサブとナットの材質を異なる材料で構成したので、ねじ部の 固着現象に起因する不良を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す部分断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部拡大図である。
【図3】ナットにハンドルを取りつけた実施例を示す斜
視図である。
【図4】従来例の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 メ−ルサブ 2 フィメ−ルサブ 3 ナット 4 シ−ルパッキン 5 ドロップパイプ 8 ハンドル
フロントページの続き (72)考案者 松井 博 東京都大田区蒲田本町1−9−3 株式会 社新潟鉄工所機械事業部チクサンセンタ− 技術部内 (72)考案者 山田 隆 東京都大田区蒲田本町1−9−3 株式会 社新潟鉄工所機械事業部チクサンセンタ− 技術部内

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が先細り状の曲面テ−パ外面を持つ
    パイプ状のメ−ルサブと、該メ−ルサブに嵌着されたナ
    ットと、該ナットと螺合するねじを外周部に刻設したパ
    イプ状のフィメ−ルサブとを備えた流体荷役用継手にお
    いて、上記フィメ−ルサブの外周部のねじ側端部内周面
    に沿って、上記一端が先細り状の曲面テ−パ外面に接す
    る側を斜辺とする、断面ほぼ直角三角形状を有するリン
    グの耐極低温性のある樹脂からなるシ−ルパッキンを設
    けたことを特徴とする流体荷役用継手。
  2. 【請求項2】 上記ナットにハンドルを設けたことを特
    徴とする請求項1記載の流体荷役用継手。
  3. 【請求項3】 上記ナットと上記フィメ−ルサブとを異
    なる材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の流
    体荷役用継手。
JP3656693U 1993-06-10 1993-06-10 流体荷役用継手 Pending JPH072693U (ja)

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JP3656693U JPH072693U (ja) 1993-06-10 1993-06-10 流体荷役用継手

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JPH072693U true JPH072693U (ja) 1995-01-13

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Cited By (2)

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19961022