JP2843486B2 - ステンレス管用管継手 - Google Patents

ステンレス管用管継手

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JP2843486B2 JP5144623A JP14462393A JP2843486B2 JP 2843486 B2 JP2843486 B2 JP 2843486B2 JP 5144623 A JP5144623 A JP 5144623A JP 14462393 A JP14462393 A JP 14462393A JP 2843486 B2 JP2843486 B2 JP 2843486B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレア接続形の管継手に
関するもので、特にステンレス管を接続するのに好適な
管継手である。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭52−86718号公報に
は図5に示すフレア形の管継手が開示されている。この
ものは管1の先端部1aを袋ナット2内に嵌挿し、管の
先端部1aを袋ナットの内底面にそってテ−パ状に拡開
し、袋ナット2を回動自在にしてこの袋ナット2に、先
端がテ−パ面でこのテ−パ面にOリングパッキン5を装
着した継手本体4を螺合して接続するものである。継手
本体4のテ−パ面に装着したOリングパッキン5によっ
て管の拡開面との気密性を確実に保持するようにしたも
のである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、管
1の拡開面はパッキン5と圧接して気密性を保持する
が、継手本体4のテ−パ面にはパッキン5の介在によっ
て、特にパッキン5の大径側テ−パ面6と小径側のテ−
パ面7の一方が圧接していない状態で接続が完了してい
る場合がある。特に管1の拡開は工事現場で行われるた
め、管の拡開初めの部分8がなだらかな形状になり易
く、また本体4と袋ナット2の締付けねじの近傍側に管
の拡開端部1aがあるため、管1が大径側のテ−パ面6
と当接して袋ナット2の締付けが終了し、管の拡開内面
とパッキン5の小径側のテ−パ面7との間に隙間が生じ
た状態で袋ナットの螺合締付けが完了し易い。
【0004】管1がステンレス管にあっては、管を接続
後、上記管の拡開内面と継手本体4のパッキン5より小
径側のテ−パ面7との僅かな隙間に管1内の水が侵入
し、管1と継手本体4の当接部分でステンレス鋼特有の
スキマ腐食を起こす。このため長期の間に錆が発生し赤
水の原因およびスキマ腐食による漏水の原因となる恐れ
がある。本発明は上記の課題を解消して、接続部にステ
ンレス鋼特有のスキマ腐食が発生せずまた長期に渡って
シール性能が優れたステンレス管用のフレア接続形管継
手を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、端部に
フレア状の拡開部を有するステンレス管を接続する管継
手であって、端部に先細りのテーパ外周面を有する継手
本体と、テーパ内周面を有する袋ナットとからなり、前
記継手本体と袋ナットの螺合締付けにより前記継手本体
テーパ外周面にステンレス管の拡開部内面を圧接して
接続するフレア形の管継手において、前記継手本体のテ
ーパ外周面に環状溝と該環状溝から小径側端部に亘って
前記テーパ外周面の延長線より小径の環状切欠き部を設
け、前記環状溝に係止する断面円弧部と該断面円弧部か
ら継手本体の小径側に延びる断面帯状部とを有するゴム
パッキンを装着し前記ステンレス管の拡開部の大径側
内面が前記継手本体のテーパ外周面に圧接され、前記拡
開部の小径側内面が継手本体との間で前記ゴムパッキン
を介して圧縮されるようにしたことを特徴とするステン
レス管用管継手である。上記において、前記継手本体と
袋ナット間で圧縮されるゴムパッキンのつぶし代は、前
記断面円弧部より断面帯状部が大きくなるようにゴムパ
ッキンの形状を設けたことを特徴とするステンレス管用
管継手である。
【0006】
【作用】本発明は上記の構成であるから、継手本体と袋
ナットとを螺合すると、ステンレス管の拡開内面はまず
ゴムパッキンに当接してゴムパッキンを継手本体との間
で圧縮する。次にステンレス管の拡開内面が継手本体の
パッキンより大径側のテ−パ外面に当接密着して袋ナッ
トの締付け接続が完了する。
【0007】このためステンレス管の拡開部の内周側で
は、継手本体外周面の環状溝とテーパ外周面の延長線よ
り小径の環状切欠き部に装着されているゴムパッキンが
圧縮されるので、確実にシールされると共に継手本体と
管とがゴムパッキンの断面帯状部の介在によって互いに
離反して接触せず、ゴムパッキンより大径側の継手本体
テーパ外周面とステンレス管拡開部の大径側内面が圧接
される部分にまで管内の水が侵入しない。このため金属
同士が接触する部分に水が侵入することによって生じる
ステンレス鋼特有のスキマ腐食が起らないので、赤水の
発生やステンレス管の腐食による漏れの恐れがない。ま
た管拡開部の大径側内面が継手本体のテーパ外周面に圧
接されるので、前記小径側内面でのゴムパッキンによる
シールと合わせて二重シールが行われ、更に管拡開部の
大径側が継手本体に圧接されるので、拡開部内周側での
ゴムパッキンの過大な圧縮締付けが防止され、適正なパ
ッキン圧縮量が保たれることによって良好なシール性と
長期のパッキン寿命を確保することができる。
【0008】またゴムパッキンの断面円弧部は継手本体
の環状溝に係止されるので、継手本体から脱落せずに装
着され、接続作業が容易に行える。しかもゴムパッキン
が圧縮されるつぶし代を、ゴムパッキンの断面円弧部よ
り断面帯状部側を大きくすることによって、管の拡開部
の内周側で断面帯状部が強く圧縮され、例えばステンレ
ス管の軸線方向に形成されるビード部等、内面の凹凸
面に対して初期的なシール性の確保を行い、つぶし代
小さい断面円弧部ではパッキンの耐久性が向上し長期の
シール性が確保される。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例について図面に基づき説
明する。図1、図2は接続前と接続後の部分断面図で、
図3は要部拡大断面図である。図において10はステン
レス鋼よりなる継手本体で、外面端部に袋ナットとの螺
合用おねじ11を有する。その端部側には先細りのテ−
パ外面12及びテ−パ外面12の端部側に環状溝13と
環状溝13に続いて継手本体の先端部14までテ−パ外
面の延長線16より小径側に離反する環状切欠き部15
を設けてある。
【0010】30は上記環状溝13から環状切欠き部1
5に装着したゴムパッキンで、形状は図3の拡大断面図
で示すごとく継手本体の環状溝13に係止する断面が円
弧部31と円弧部31から継手本体の先端部14まで延
びた帯状部32よりなる。そして継手本体10に装着し
た状態で継手本体のテ−パ外面12の延長線16より外
側に突出している。大略この突出した量がステンレス管
40の拡開内面41で圧縮される。環状切欠き部15で
圧縮されるパッキンの帯状部32はそのつぶし代を約2
5〜45%に設定してあり、環状部13で圧縮されるパ
ッキンの円弧部31はそのつぶし代を約8〜25%に設
定してある。
【0011】袋ナット20はステンレス鋼製の材料から
なり、接続するステンレス管40の外径より若干大きい
内径21と大略継手本体のテーパ外周面12の角度と同
じテーパ内面22を有する。管40の端部に袋ナット2
0を勘挿した後、ステンレス管40の端部を治具によっ
て袋ナットのテーパ内面22とほぼ同じ角度でフレア状
に拡開し拡開内面41を形成する。次に袋ナット20を
継手本体10に螺合すると、まず拡開内面41が袋ナッ
トで軸線方向に押圧されので、図1のように拡開内面の
小径側がゴムパッキン30に当接する。更に袋ナット2
0を締め付けるとゴムパッキン30が継手本体10の環
状溝13から切欠き部15の間で圧縮されるとともに、
管40の大径側拡開内面41が継手本体のテーパ外面1
2に当接してこの当接部が圧縮される。
【0012】この管40と継手本体10との金属面同志
の圧着によって袋ナットの締付けが終了し、この状態で
ゴムパッキン30とのシ−ルと、金属面同志の圧着によ
るメタルシ−ルの二重シールが果たされる。ステンレス
管40の拡開内面41は特に小径側の管内の流体と触れ
る部分でゴムパッキン30を圧縮して継手本体との間を
シ−ルしているので、管40内の水が金属面同志の圧着
部分にまで侵入せず、ステンレス鋼特有のスキマ腐食が
起こらない。また金属面同志の圧着はゴムパッキン30
の大径側だけであるから強い圧着面圧力が得られ、例え
ば火災時等においてもメタルシールによるシ−ル性を保
つことが出来る。
【0013】図4は別の実施例の継手本体の端部とゴム
パッキンの形状を示す。ゴムパッキン35は継手本体1
0の先端部14に被さる部分36を設けてある。また断
面が略T字形で中央部が継手本体の環状部に係止するよ
うになっている。この場合も上記実施例と同様の効果が
ある。
【0014】次に腐食試験の結果を下記する。 1.試料 継手:図5の従来品と図1ないし図3の本発明品、材質
は本体ナットともSUS304 管 :SUS304、サイズ20su 2.試料数:従来品、本発明品共各6個 3.試験方法 管と接続後の管継手を80°Cの試験水、200ppm
Cl−水(純水+NaCl)内に30日間浸漬、(15
日目に新しい試験水と交換する)尚、孔食の深さは表面
粗さ計で測定する
【0015】 4.試験結果 本 発 明 品 従 来 品 NO 管、継手の錆 NO 管内面の錆と深さ(μ) 継手側の錆 1 錆び無し 7 2ヶ所(15、5) テ−パ面 2 錆び無し 8 2ヶ所(5、20) テ−パ面とパッキン溝 3 錆び無し 9 1ヶ所(20) パッキン溝 4 錆び無し 10 4ヶ所(15、20、15、15)テ−パ面とパッキン溝 5 錆び無し 11 2ヶ所(5、6) テ−パ面 6 錆び無し 12 2ヶ所(5、5) パッキン溝 5.考察 従来品では管の内面及び継手の端部とも腐食が発生して
おり、管側の腐食の程度は特に大きい。条件次第では1
年以内で管を貫通する恐れがある。一方本発明品は管及
び継手とも全く腐食が認められなかった。
【0016】
【発明の効果】以上説明のごとく本発明のステンレス管
用管継手は、スキマ腐食がないので赤水の発生や腐食に
よる漏れの恐れがない。また管の拡開内面と継手本体の
テーパ外面との当接によって二重シールが行われて、更
にゴムパッキンの過大な圧縮締付けが防止され、適正な
パッキンの圧縮によって良好なシール性と長期の寿命が
確保される。またゴムパッキンは継手本体の環状溝に係
止されるので、継手本体から脱落せずに装着され、接続
作業が容易に行える。しかもゴムパッキンの圧縮される
つぶし代は、ゴムパッキンの断面円弧部より断面帯状部
側を大きくすることによって、管の拡開部の内周側で断
面帯状部が強く圧縮され、例えばステンレス管の軸線方
向に形成されるビード部等、管内面の凹凸面に対して初
期的なシール性の確保を行い、つぶし代が小さい断面円
弧部ではパッキンの耐久性が向上し長期のシール性が確
保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例を示す接続前の部分断面図である。
【図2】 実施例を示す接続後の部分断面図である。
【図3】 実施例を示す要部拡大断面図である。
【図4】 他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図5】 従来技術を示す接続前の部分断面図である。
【符号の説明】
10 継手本体 12 テ−パ外面 13 環状溝 14 継手本体の先端部 15 環状切欠き部 20 袋ナット 22 テ−パ内面 30 ゴムパッキン 31 円弧部 32 帯状部 40 ステンレス管 41 拡開内面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にフレア状の拡開部を有するステン
    レス管を接続する管継手であって、端部に先細りのテー
    パ外周面を有する継手本体と、テーパ内周面を有する袋
    ナットとからなり、前記継手本体と袋ナットの螺合締付
    けにより前記継手本体のテーパ外周面にステンレス管の
    拡開部内面を圧接して接続するフレア形の管継手におい
    て、前記継手本体のテーパ外周面に環状溝と該環状溝から小
    径側端部に亘って前記テーパ外周面の延長線より小径の
    環状切欠き部を設け、 前記環状溝に係止する断面円弧部と該断面円弧部から継
    手本体の小径側に延びる断面帯状部とを有するゴムパッ
    キンを装着し前記ステンレス管の拡開部の大径側内面が前記継手本体
    のテーパ外周面に圧接され、前記拡開部の小径側内面が
    継手本体との間で前記ゴムパッキンを介して圧縮される
    ようにした ことを特徴とするステンレス管用管継手。
  2. 【請求項2】 前記継手本体と袋ナット間で圧縮される
    ゴムパッキンのつぶし代は、前記断面円弧部より断面帯
    状部が大きくなるようにゴムパッキンの形状を設けた
    とを特徴とする請求項1記載のステンレス管用管継手。
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