JPH07268239A - 安定な銅含有顔料組成物 - Google Patents
安定な銅含有顔料組成物Info
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- JPH07268239A JPH07268239A JP8374094A JP8374094A JPH07268239A JP H07268239 A JPH07268239 A JP H07268239A JP 8374094 A JP8374094 A JP 8374094A JP 8374094 A JP8374094 A JP 8374094A JP H07268239 A JPH07268239 A JP H07268239A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09C—TREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
- C09C1/00—Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性が改善され、同時に分散性が向上した
安定な銅含有顔料組成物を提供することにある。 【構成】 亜酸化銅粉末表面上に、Al,TiまたはZ
rから選ばれた1種以上の金属化合物の被膜を形成して
なる安定な銅含有顔料組成物である。
安定な銅含有顔料組成物を提供することにある。 【構成】 亜酸化銅粉末表面上に、Al,TiまたはZ
rから選ばれた1種以上の金属化合物の被膜を形成して
なる安定な銅含有顔料組成物である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定な銅含有顔料組成
物に関する。本発明に係る銅含有顔料組成物は船底用塗
料等の防汚用塗料,接着剤,殺菌剤等に利用することが
できる。
物に関する。本発明に係る銅含有顔料組成物は船底用塗
料等の防汚用塗料,接着剤,殺菌剤等に利用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】銅含有顔料、就中、亜酸化銅は防汚塗料
用顔料として使用されている。その他の難溶性銅化合物
は粒度,分散性,溶解度,耐酸性,耐アルカリ性等の諸
物性が多様であって、多くの提案があるけれども亜酸化
銅以外に防汚塗料用顔料としてはほとんど使用されてい
ない。
用顔料として使用されている。その他の難溶性銅化合物
は粒度,分散性,溶解度,耐酸性,耐アルカリ性等の諸
物性が多様であって、多くの提案があるけれども亜酸化
銅以外に防汚塗料用顔料としてはほとんど使用されてい
ない。
【0003】近時、有機錫防汚塗料は環境汚染の問題が
指摘されており、亜酸化銅系塗料が再評価されるに至っ
ている。
指摘されており、亜酸化銅系塗料が再評価されるに至っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら銅含有顔
料のうち、最も代表的に使用されている亜酸化銅は不安
定な化合物であり、次第に酸化されて酸化銅へと経時変
化し易い。
料のうち、最も代表的に使用されている亜酸化銅は不安
定な化合物であり、次第に酸化されて酸化銅へと経時変
化し易い。
【0005】また、銅含有顔料は一般に硫化水素ガスと
の反応により硫化物を形成したり、併用する防汚剤また
は樹脂と反応して変化する問題がある。
の反応により硫化物を形成したり、併用する防汚剤また
は樹脂と反応して変化する問題がある。
【0006】更に、海水への銅イオンの溶出速度は専ら
亜酸化銅の粒子径とビヒクル組成に依存し、調整が困難
であるという問題もある。
亜酸化銅の粒子径とビヒクル組成に依存し、調整が困難
であるという問題もある。
【0007】そこで、銅含有顔料に該顔料粒子よりも微
細な不定形シリカ粒子を含有する安定な銅含有顔料が提
案されている(特開平1−289871号公報)。
細な不定形シリカ粒子を含有する安定な銅含有顔料が提
案されている(特開平1−289871号公報)。
【0008】本発明は、この様な従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は不定形シリカより少ない量
で効果が高い安定な銅含有顔料組成物を提供することに
ある。
れたものであり、その目的は不定形シリカより少ない量
で効果が高い安定な銅含有顔料組成物を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は銅含有顔
料にAl,TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属
化合物を含有してなることを特徴とする安定な銅含有顔
料組成物に係るものである。
料にAl,TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属
化合物を含有してなることを特徴とする安定な銅含有顔
料組成物に係るものである。
【0010】本発明において銅含有顔料とは、水に難溶
性の無機銅化合物をいい、例えば銅酸化物,塩基性塩化
銅,塩基性硫酸銅,硫化銅,炭酸銅,チオシアン酸銅,
亜クロム酸銅,珪酸銅またはリン化銅等が挙げられ、そ
れらは1種又は2種以上であっても差し支えない。これ
らのうち、特に、防汚顔料として有用な亜酸化銅が実用
上の点から最も好適である。
性の無機銅化合物をいい、例えば銅酸化物,塩基性塩化
銅,塩基性硫酸銅,硫化銅,炭酸銅,チオシアン酸銅,
亜クロム酸銅,珪酸銅またはリン化銅等が挙げられ、そ
れらは1種又は2種以上であっても差し支えない。これ
らのうち、特に、防汚顔料として有用な亜酸化銅が実用
上の点から最も好適である。
【0011】本発明に係る銅含有顔料組成物は、Al,
TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属化合物を含
有してなるものである。
TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属化合物を含
有してなるものである。
【0012】ここに、Al,TiまたはZrから選ばれ
た1種以上の金属化合物を含有してなるとは、銅含有顔
料表面にAl,TiまたはZrから選ばれた1種以上の
金属化合物(以下、「Al化合物等」という)が実質的
に連続性の被膜として沈積形成された場合の他、実質的
な被膜として形成せずにその一部が遊離の粒子として顔
料粒子間に介在する場合も含まれるものであるが、好ま
しくは被膜の状態で含有されたものの方が好ましい。ま
た、実質的な連続被膜とは、顔料の表面にAl化合物等
が一様に覆われて顔料の表面が殆ど露出していない状態
をいう。その金属化合物は酸化物,水酸化物等である。
た1種以上の金属化合物を含有してなるとは、銅含有顔
料表面にAl,TiまたはZrから選ばれた1種以上の
金属化合物(以下、「Al化合物等」という)が実質的
に連続性の被膜として沈積形成された場合の他、実質的
な被膜として形成せずにその一部が遊離の粒子として顔
料粒子間に介在する場合も含まれるものであるが、好ま
しくは被膜の状態で含有されたものの方が好ましい。ま
た、実質的な連続被膜とは、顔料の表面にAl化合物等
が一様に覆われて顔料の表面が殆ど露出していない状態
をいう。その金属化合物は酸化物,水酸化物等である。
【0013】係るAl化合物等の粒子は銅含有顔料粒子
よりも微細なものであり、Al化合物等が実質的な連続
性被膜として形成されているか否かは電子顕微鏡による
観察で容易に確認することができる。
よりも微細なものであり、Al化合物等が実質的な連続
性被膜として形成されているか否かは電子顕微鏡による
観察で容易に確認することができる。
【0014】また、Al化合物等の上記顔料に対する含
有量は全重量当り金属として少なくとも0.01重量%
以上であるが、好ましくは0.1〜10重量%の範囲に
ある。この理由は、銅含有顔料の種類,使用目的または
Al化合物等の含有形態によって異なるけれども、金属
として0.01重量%未満では銅含有顔料の安定性や分
散性が不充分であり、また、上限は銅含有顔料の固有の
溶解度を適度に有する程度に適宜設定されるが、多くの
場合20重量%が限度である。
有量は全重量当り金属として少なくとも0.01重量%
以上であるが、好ましくは0.1〜10重量%の範囲に
ある。この理由は、銅含有顔料の種類,使用目的または
Al化合物等の含有形態によって異なるけれども、金属
として0.01重量%未満では銅含有顔料の安定性や分
散性が不充分であり、また、上限は銅含有顔料の固有の
溶解度を適度に有する程度に適宜設定されるが、多くの
場合20重量%が限度である。
【0015】次に、本発明に係る安定な銅含有顔料の製
造方法は、銅含有顔料の水性スラリーにAl,Tiまた
はZrから選ばれた1種以上のゾルまたは可溶性金属塩
を添加反応させたのち、中和処理することにより得るこ
とができる。
造方法は、銅含有顔料の水性スラリーにAl,Tiまた
はZrから選ばれた1種以上のゾルまたは可溶性金属塩
を添加反応させたのち、中和処理することにより得るこ
とができる。
【0016】その実施態様は幾つかの態様があり、例え
ば亜酸化銅等の銅含有顔料の水性スラリーに活性なア
ルミナゾル,チタニアゾル,ジルコニアゾルを添加混合
する方法、Al,TiまたはZr等の水溶性塩類、例
えば硫酸アルミニウム,塩化アルミニウム,硝酸アルミ
ニウム,硫酸チタン,燐酸チタン,四塩化チタン,塩化
ジルコニウム,硫酸ジルコニウム等の水溶液を銅含有顔
料の水性スラリーに加えた後、水酸化ナトリウム及び水
酸化カリウム等による中和又は重炭酸アンモニウムによ
る複分解によって銅含有顔料粒子表面上に被覆する方
法、銅含有顔料の水性スラリーにAl,TiまたはZ
r等の水溶性塩類と水酸化ナトリウム等を徐々に同時添
加する方法等である。
ば亜酸化銅等の銅含有顔料の水性スラリーに活性なア
ルミナゾル,チタニアゾル,ジルコニアゾルを添加混合
する方法、Al,TiまたはZr等の水溶性塩類、例
えば硫酸アルミニウム,塩化アルミニウム,硝酸アルミ
ニウム,硫酸チタン,燐酸チタン,四塩化チタン,塩化
ジルコニウム,硫酸ジルコニウム等の水溶液を銅含有顔
料の水性スラリーに加えた後、水酸化ナトリウム及び水
酸化カリウム等による中和又は重炭酸アンモニウムによ
る複分解によって銅含有顔料粒子表面上に被覆する方
法、銅含有顔料の水性スラリーにAl,TiまたはZ
r等の水溶性塩類と水酸化ナトリウム等を徐々に同時添
加する方法等である。
【0017】本発明では、スラリー系でゾルを発生さ
せ、粒子表面に沈積被膜形成させるの方法が最も好ま
しい。
せ、粒子表面に沈積被膜形成させるの方法が最も好ま
しい。
【0018】いずれの方法においても銅含有顔料の水性
懸濁液は、顔料粒子ができるだけ均一に分散された状態
の水性スラリーに調製しておくことが望ましい。
懸濁液は、顔料粒子ができるだけ均一に分散された状態
の水性スラリーに調製しておくことが望ましい。
【0019】従って、二次的に凝集している各粒子を効
果的に再分散させるため、所望の分散剤の存在下通常攪
拌,高速攪拌,剪断分散や超音波分散等により銅含有顔
料を強制的な物理的手段で可能な限り一次粒子近くに分
散させるのが好ましい。
果的に再分散させるため、所望の分散剤の存在下通常攪
拌,高速攪拌,剪断分散や超音波分散等により銅含有顔
料を強制的な物理的手段で可能な限り一次粒子近くに分
散させるのが好ましい。
【0020】銅含有顔料のスラリー濃度は生産性と分散
性との兼ね合いから設定されるが、概ね3〜40重量%
の範囲が実用的である。
性との兼ね合いから設定されるが、概ね3〜40重量%
の範囲が実用的である。
【0021】添加反応は、添加する方法によって異なる
けれども、通常常温ないし加温下に攪拌しながらスラリ
ーpHを3〜11の範囲内に適宜設定し、添加反応を行
えばよい。
けれども、通常常温ないし加温下に攪拌しながらスラリ
ーpHを3〜11の範囲内に適宜設定し、添加反応を行
えばよい。
【0022】反応終了後、必要に応じて熟成をした後、
常法により、濾過,水洗し乾燥および粉砕して安定な銅
含有顔料を得る。なお、乾燥段階でスプレードライ法の
操作を適用すれば、乾燥品をそのまま製品とすることが
できる。
常法により、濾過,水洗し乾燥および粉砕して安定な銅
含有顔料を得る。なお、乾燥段階でスプレードライ法の
操作を適用すれば、乾燥品をそのまま製品とすることが
できる。
【0023】
【作用】本発明に係る安定な銅含有顔料は、該顔料にA
l,TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属化合物
を含有していることにより、顔料特性が改善されたもの
である。
l,TiまたはZrから選ばれた1種以上の金属化合物
を含有していることにより、顔料特性が改善されたもの
である。
【0024】Al,TiまたはZrから選ばれた1種以
上の金属化合物が実質的に連続被膜として形成されたも
のにあっては、外部刺激に対して不透過性の作用を有す
るために安定性に優れ、また分散性および流動性共に優
れた作用を示す。
上の金属化合物が実質的に連続被膜として形成されたも
のにあっては、外部刺激に対して不透過性の作用を有す
るために安定性に優れ、また分散性および流動性共に優
れた作用を示す。
【0025】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明の安定な銅含
有顔料を更に説明する。
有顔料を更に説明する。
【0026】実施例1 亜酸化銅粉末500重量部に水2000重量部を加えた
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、80〜85℃の温度にあるスラリーを
調製した。このスラリーに、塩基性塩化アルミニウム水
溶液から調製したアルミナゾル50重量部を、水酸化ナ
トリウムでpH9.5±0.2に制御しながら約80分
で添加した。
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、80〜85℃の温度にあるスラリーを
調製した。このスラリーに、塩基性塩化アルミニウム水
溶液から調製したアルミナゾル50重量部を、水酸化ナ
トリウムでpH9.5±0.2に制御しながら約80分
で添加した。
【0027】添加終了後、液のpHを6.5に中和し、
濾過して母液を分離した。
濾過して母液を分離した。
【0028】この濾過ケーキを3000重量部の水に分
散し洗浄し、再び濾過した。この操作を3回繰り返し
た。
散し洗浄し、再び濾過した。この操作を3回繰り返し
た。
【0029】次に、得られた濾過ケーキは、常法により
100℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、
アルミニウムがAlとして1.0重量%被覆された安定
な亜酸化銅の粉末を得た。
100℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、
アルミニウムがAlとして1.0重量%被覆された安定
な亜酸化銅の粉末を得た。
【0030】実施例2 実施例1のアルミナゾルに代えてジルコニアゾル15重
量部を使用した他は、実施例1と同様な操作を行った結
果、ジルコニウムがZrとして0.3重量%被覆された
安定な亜酸化銅の粉末を得た。
量部を使用した他は、実施例1と同様な操作を行った結
果、ジルコニウムがZrとして0.3重量%被覆された
安定な亜酸化銅の粉末を得た。
【0031】実施例3 亜酸化銅粉末500重量部に水2000重量部を加えた
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、室温でスラリーを調製した。このスラ
リーに10%濃度の硫酸チタニウム水溶液の所定量を徐
々に添加した。添加後における反応系のpHは5であっ
た。引き続き室温において1時間攪拌を続け、希アンモ
ニア水(NH3として2.8重量%)を加えてpH7に
中和した。処理後のスラリーを濾過し母液を分離した。
この濾過ケーキを3000重量部の水に分散し洗浄し、
再び濾過した。この操作を3回繰り返した。
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、室温でスラリーを調製した。このスラ
リーに10%濃度の硫酸チタニウム水溶液の所定量を徐
々に添加した。添加後における反応系のpHは5であっ
た。引き続き室温において1時間攪拌を続け、希アンモ
ニア水(NH3として2.8重量%)を加えてpH7に
中和した。処理後のスラリーを濾過し母液を分離した。
この濾過ケーキを3000重量部の水に分散し洗浄し、
再び濾過した。この操作を3回繰り返した。
【0032】次に、得られた濾過ケーキは、常法により
100℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、
チタンがTiとして0.1重量%被覆された安定な亜酸
化銅の粉末を得た。
100℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、
チタンがTiとして0.1重量%被覆された安定な亜酸
化銅の粉末を得た。
【0033】実施例4 亜酸化銅粉末500重量部に水2000重量部を加えた
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、室温でスラリーを調製した。このスラ
リーに10%濃度の硫酸ジルコニウム水溶液の所定量を
徐々に添加した。添加後における反応系のpHは5であ
った。引き続き室温において1時間攪拌を続け、希苛性
ソーダ水溶液(NaOHとして5重量%)を加えてpH
7に中和した。処理後のスラリーを濾過し母液を分離し
た。この濾過ケーキを3000重量部の水に分散し洗浄
し、再び濾過した。この操作を3回繰り返した。
スラリー(スラリー濃度25重量%)を高速攪拌して良
く分散させた後、室温でスラリーを調製した。このスラ
リーに10%濃度の硫酸ジルコニウム水溶液の所定量を
徐々に添加した。添加後における反応系のpHは5であ
った。引き続き室温において1時間攪拌を続け、希苛性
ソーダ水溶液(NaOHとして5重量%)を加えてpH
7に中和した。処理後のスラリーを濾過し母液を分離し
た。この濾過ケーキを3000重量部の水に分散し洗浄
し、再び濾過した。この操作を3回繰り返した。
【0034】次に、得られた濾過ケーキを常法により1
00℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、ジ
ルコニウムがZrとして1.0重量%被覆された安定な
亜酸化銅の粉末を得た。
00℃で20時間乾燥後、この乾燥品を軽く粉砕し、ジ
ルコニウムがZrとして1.0重量%被覆された安定な
亜酸化銅の粉末を得た。
【0035】(熱安定性試験)実施例1〜4で得られた
安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)を、湿度9
5%,温度40℃のオーブン中に入れて24時間毎の色
の変化を肉眼で観察した。評価は3段階で行った。その
結果を表1に示す。
安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)を、湿度9
5%,温度40℃のオーブン中に入れて24時間毎の色
の変化を肉眼で観察した。評価は3段階で行った。その
結果を表1に示す。
【0036】◎ ・・・・・ 変化なし ○ ・・・・・ やや黒変する × ・・・・・ 著しく黒変する
【0037】(吸油試験)実施例1〜4で得られた安定
な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)をガラス板上に
とり、煮あまに油を滴下して銅ベラで練り合わせ、全体
がパテ状になった時の煮あまに油の容量を試料重量に対
する%で表す。その結果を表1に示す。
な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)をガラス板上に
とり、煮あまに油を滴下して銅ベラで練り合わせ、全体
がパテ状になった時の煮あまに油の容量を試料重量に対
する%で表す。その結果を表1に示す。
【0038】(分散性・流動性試験)実施例1〜4で得
られた安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)を回
転円筒法により安息角を測定して次の3段階により分散
性・流動性を評価する。その結果を表1に示す。
られた安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)を回
転円筒法により安息角を測定して次の3段階により分散
性・流動性を評価する。その結果を表1に示す。
【0039】◎ ・・・・・ 安息角50°以下 ○ ・・・・・ 安息角50°〜60° × ・・・・・ 安息角60°以上
【0040】(耐薬品性試験)実施例1〜4で得られた
安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)をハイソリ
ッドラッカーで塗料化し、ガラス板に塗布乾燥した。塗
膜上に硫化水素水1滴を滴下し、1時間後に拭き取り、
塗膜の色を観察した。その結果を表1に示す。
安定な銅含有顔料及び未処理品(亜酸化銅)をハイソリ
ッドラッカーで塗料化し、ガラス板に塗布乾燥した。塗
膜上に硫化水素水1滴を滴下し、1時間後に拭き取り、
塗膜の色を観察した。その結果を表1に示す。
【0041】◎ ・・・・・ 変化なし ○ ・・・・・ やや黒変する × ・・・・・ 著しく黒変する
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明に係る銅含有顔料は特に耐熱性が
改善され、同時に分散性・流動性も向上したものであ
る。
改善され、同時に分散性・流動性も向上したものであ
る。
【0044】従って、諸特性の改善された本発明の銅含
有顔料は、従来の顔料がその欠点のために利用できなか
った各種分野、例えば有機錫化合物の代替防汚塗料用材
として使用することができる。
有顔料は、従来の顔料がその欠点のために利用できなか
った各種分野、例えば有機錫化合物の代替防汚塗料用材
として使用することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 銅含有顔料にAl,TiまたはZrから
選ばれた1種以上の金属化合物を含有してなることを特
徴とする安定な銅含有顔料組成物。 - 【請求項2】 銅含有顔料は亜酸化銅である請求項1に
記載の安定な銅含有顔料組成物。 - 【請求項3】 Al,TiまたはZrから選ばれた1種
以上の金属化合物は、酸化物及び/又は水酸化物である
請求項1又は請求項2に記載の安定な銅含有顔料組成
物。 - 【請求項4】 Al,TiまたはZrから選ばれた1種
以上の金属化合物の含有量は、全重量当り金属として少
なくとも0.01重量%である請求項1乃至請求項3の
いずれかに記載の安定な銅含有顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8374094A JPH07268239A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 安定な銅含有顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8374094A JPH07268239A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 安定な銅含有顔料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268239A true JPH07268239A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13810928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8374094A Withdrawn JPH07268239A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 安定な銅含有顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07268239A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009093609A1 (ja) * | 2008-01-24 | 2009-07-30 | Nippon Chemical Industrial Co., Ltd. | 亜酸化銅被覆粉体及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP8374094A patent/JPH07268239A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009093609A1 (ja) * | 2008-01-24 | 2009-07-30 | Nippon Chemical Industrial Co., Ltd. | 亜酸化銅被覆粉体及びその製造方法 |
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