JPH0726811Y2

JPH0726811Y2 - 電磁弁の給電装置

Info

Publication number: JPH0726811Y2
Application number: JP6164191U
Authority: JP
Inventors: 藤秀治佐; 子隆司郎金
Original assignee: エスエムシー株式会社
Priority date: 1991-07-10
Filing date: 1991-07-10
Publication date: 1995-06-14
Anticipated expiration: 2005-06-14
Also published as: JPH056807U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、電磁弁の給電装置に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】電磁弁におけるソレノイド部の一側に設
けた基板に、電磁弁の給電端子と、ソレノイド部の通電
に必要な電気・電子部品を設けるとともに、ソレノイド
部のコイル端子を挿通させ、上記基板に設けた給電端子
とコイル端子及び上記電気・電子部品とを電気的に接続
させる給電回路によって、ソレノイド部と必要な電気・
電子部品とに給電する電磁弁の給電装置は、特に例示す
るまでもなく既に知られている。しかしながら、上記公
知の電磁弁の給電装置は、ソレノイド部の一側に、給電
端子、コイル端子及び必要な電気・電子部品を設置する
ために、電気・電子部品を取付けるためのスペースを確
保できないことがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】本考案が解決しようと
する課題は、ソレノイドの通電に必要な電気・電子部品
の設置スペースを確保できる電磁弁の給電装置を提供す
ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の電磁弁の給電装置は、弁部、ソレノイド
部、及び該ソレノイド部の一側面にコイル端子を有する
電磁弁と、上記コイル端子の設置面に装着した第１基板
と、この面と直交する面に装着した第２基板とを備え、
上記第１基板が、該基板に沿う屈曲部を有する略Ｌ字形
の給電端子と、上記コイル端子に電気的に接続する第１
ソケットと、上記給電端子と第１ソケットを電気的に接
続させる給電回路とを備え、上記第２基板が、ソレノイ
ドの通電に必要な電気・電子部品と、上記給電端子の屈
曲部に電気的に接続する第２ソケットと、上記電気・電
子部品と第２ソケットを電気的に接続させる給電回路と
を備えていることを特徴としている。

【０００５】

【作用】第１基板をソレノイド部の一側面に装着する
と、第１基板に設けた第１ソケットがコイル端子に電気
的に接続され、第２基板をこの面と直交する面に装着す
ると、第２基板に設けた第２ソケットが給電端子の屈曲
部に電気的に接続される。したがって、これらの基板に
設けた給電回路によって、給電端子からコイル端子と電
気・電子部品に給電することができる。この場合、ソレ
ノイド部の通電に必要な電気・電子部品を、給電端子と
コイル端子とを電気的に接続させる第１基板とは別個の
第２基板に設けたので、電気・電子部品の設置スペース
を十分に確保することができる。

【０００６】

【実施例】図は本考案の実施例を示し、この実施例にお
ける電磁弁は、弁部１とソレノイド部２とを備え、上記
弁部１は、複数（図においては３個）のポートと、これ
らのポートを連通させる流体流路中の弁座、及びこれら
の弁座を開閉する弁体（いずれも図示省略）を有し、ソ
レノイド部２のコイル４への通電及びその解除により上
記弁体が弁座を開閉するものとして構成されている。一
方ソレノイド部２は、コイル４への通電により固定鉄心
が可動鉄心を吸着するものとして構成され、コイル４に
電気的に接続されたコイル端子６，・・（１個のみ図
示）は、ソレノイド部２を覆うカップ状のハウジング５
の一側面に設けた取付部５ａの外方に突出している。

【０００７】給電装置を構成する第１基板７は、コイル
端子６，・・に電気的に接続する導電性の第１ソケット
８，・・と、略Ｌ字形の給電端子９，・・（１個のみ図
示）と、これらの給電端子９，・・と第１ソケット８，
・・とを電気的に接続させる印刷した給電回路とを備
え、該基板７に沿って延長する給電端子９，・・の屈曲
部９ａ，・・は、ハウジング５の頂面より上方に突出し
ている。また、第１基板７を覆う端子カバー１０は、給
電端子９，・・に電気的に接続する給電ソケット（図示
省略）の挿入孔１０ａと、第１ソケット８，・・の押え
部１０ｂを有し、上記取付部５ａに適宜の手段によって
取付けられており、第１基板７は、端子カバー１０によ
ってハウジング５の取付部５ａに取付けられる。

【０００８】上記ハウジング５の頂面に設置される第２
基板１２は、屈曲部９ａ，・・に電気的に接続する導電
性の第２ソケット１３，・・と、ソレノイド部２の通電
に必要な電気・電子部品１４の一例としての抵抗器１４
ａ、トランジスタ１４ｂ及び表示素子（発光ダイオー
ド）１４ｃと、上記電気・電子部品１４と第２ソケット
１３，・・とを電気的に接続させる印刷した給電回路と
を備え、第２基板１２は透明または半透明の合成樹脂で
形成した表示灯カバー１５で被覆されている。

【０００９】上記実施例は、給電端子９，・・と第１ソ
ケット８，・・とを有する第１基板７をハウジング５の
取付部５ａに当接すると、第１ソケット８，・・がそれ
ぞれ対応するコイル端子６，・・に電気的に接続され、
ハウジング５の取付部５ａに端子カバー１０を取付ける
と、第１基板７が取付部５ａに取付けられる。次いで、
ハウジング５の頂面に電気・電子部品１４と第２ソケッ
ト１３，・・とを有する第２基板１２を設置すると、第
２ソケット１３，・・がそれぞれ対応する屈曲部９ａ，
・・に電気的に接続され、表示灯カバー１５を被冠する
ことによって給電装置がソレノイド部２に組み付けられ
る。

【００１０】上記実施例は、ソレノイド部２の通電に必
要な電気・電子部品１４を、給電端子９，・・とコイル
端子６，・・とを電気的に接続させる第１基板７とは別
個の第２基板１２に設けたことにより、電磁弁が小形化
されても、必要な電気・電子部品１４を取付けるための
スペースを十分確保することができる。また、第２基板
１２を、取付部５ａと直交するハウジング５の頂面に設
けたので、別個の基板７と１２に設けた屈曲部９ａ，・
・と第２ソケット１３，・・の電気的接続、及び表示灯
１４ｃの点灯の確認が容易である。

【００１１】

【考案の効果】本考案における電磁弁の給電装置は、ソ
レノイド部の通電に必要な電気・電子部品を、給電端子
とコイル端子とを接続させる第１基板とは別個の第２基
板に設けたので、電磁弁が小形化されても、必要な電気
・電子部品を設置するためのスペースを確保することが
できる。また、第１基板と第２基板を、ソレノイド部の
相互に直交する面に設けたことにより、第２基板のソレ
ノイド部への設置によって第２ソケットと給電端子が電
気的に接続するので、電気・電子部品を給電端子とは別
個の第２基板に設けたものであっても、これらの電気的
接続が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の要部縦断面図である。

【符号の説明】１弁部、２ソレノイド部、６コイル端子、
７第１基板、８第１ソケット、９給電端子、
９ａ屈曲部、１２第２基板、１３第２ソケッ
ト、１４電気・電子部品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】弁部、ソレノイド部、及び該ソレノイド
部の一側面にコイル端子を有する電磁弁と、上記コイル
端子の設置面に装着した第１基板と、この面と直交する
面に装着した第２基板とを備え、上記第１基板が、該基板に沿う屈曲部を有する略Ｌ字形
の給電端子と、上記コイル端子に電気的に接続する第１
ソケットと、上記給電端子と第１ソケットを電気的に接
続させる給電回路とを備え、上記第２基板が、ソレノイドの通電に必要な電気・電子
部品と、上記給電端子の屈曲部に電気的に接続する第２
ソケットと、上記電気・電子部品と第２ソケットを電気
的に接続させる給電回路とを備えている、ことを特徴とする電磁弁の給電装置。