JPH07267834A - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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JPH07267834A
JPH07267834A JP8238694A JP8238694A JPH07267834A JP H07267834 A JPH07267834 A JP H07267834A JP 8238694 A JP8238694 A JP 8238694A JP 8238694 A JP8238694 A JP 8238694A JP H07267834 A JPH07267834 A JP H07267834A
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泰之 浅見
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−p−フェニレンジアミンまたはその塩、(b)p
−トルイレンジアミンまたはその塩、および(c)p−
アミノフェノール、2−クロル−p−フェニレンジアミ
ン、p−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノー
ル、レゾルシン、p−メチルアミノフェノール、4−ニ
トロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェ
ニレンジアミン、ピクラミン酸、5−(2−ヒドロキシ
エチルアミノ)−2−メチルフェノール、1−アミノ−
4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラ
キノンおよびこれらの塩からなる群から選ばれる少なく
とも1種以上を含有するからなることを特徴とする染毛
剤組成物。 【効果】 この染毛剤組成物により、耐光性および染め
上がりに優れた効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は染毛剤組成物に関するも
ので、耐光性および染め上がり優れている染毛剤組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、染毛剤としては酸化染料中間体を
含有する第1剤と酸化剤を含有する第2剤よりなる二剤
型の酸化染毛剤が広く利用されている。この染毛剤は無
色の低分子の酸化染料中間体を毛髪中に浸透させ、髪の
中で酸化重合を行なわせることにより色素を生成させ毛
髪を染着するものである。これらの染毛剤は要望に応じ
た種々の色調に毛髪を染毛することができ、しかも、そ
の染毛力も優れているので非常に便利なものであり、広
く利用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記酸
化染毛剤を用いた場合、日光により退色がみられるこ
と、および染毛したことが第三者にわかるような不自然
な染め上がりとなるという欠点があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決し、耐光性およ
び染め上がりに優れた染毛剤組成物を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】すなわち、本発
明の趣旨は、(a)N,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)−p−フェニレンジアミンまたはその塩、(b)p
−トルイレンジアミンまたはその塩、および(c)p−
アミノフェノール、2−クロル−p−フェニレンジアミ
ン、p−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノー
ル、レゾルシン、p−メチルアミノフェノール、4−ニ
トロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェ
ニレンジアミン、ピクラミン酸、5−(2−ヒドロキシ
エチルアミノ)−2−メチルフェノール、1−アミノ−
4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラ
キノンおよびこれらの塩からなる群から選ばれる少なく
とも1種以上を含有するからなることを特徴とする染毛
剤組成物にある。
【0006】以下、本発明の構成について詳細に説明す
る。
【0007】本発明において(a)群成分として使用さ
れるのは、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p
−フェニレンジアミンおよびその塩である。(a)群成
分の配合量は0.01〜15重量%であり、0.01重
量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られず、15重
量%を越えても、その効果は変わらず経済的ではない。
なお、配合量の下限については、0.1重量%が好まし
く、0.1重量%以上配合することにより、より優れた
染毛効果が得られる。上限については、10重量%が好
ましく、10重量%を越えた場合は染毛効果の上昇は少
なくなる。
【0008】(a)群成分と共に、(b)群成分とし
て、p−トルイレンジアミンまたはその塩を含有するこ
とにより、耐光性および染め上がりを向上させることが
できる。(b)群成分の配合量は0.01〜10重量%
であり、0.01重量%よりも少ないと十分な耐光性お
よび染め上がりが得られず、10重量%を越えても、そ
の効果は変わらず経済的ではない。なお、配合量の下限
については、0.1重量%が好ましく、0.1重量%以
上配合することにより、より優れた耐光性および染め上
がりが得られる。上限については、5重量%が好まし
く、5重量%を越えた場合は耐光性および染め上がりの
上昇は少なくなる。
【0009】さらに(c)群成分として、p−アミノフ
ェノール、2−クロル−p−フェニレンジアミン、p−
アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノール、レゾ
ルシン、p−メチルアミノフェノール、4−ニトロ−o
−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジ
アミン、ピクラミン酸、5−(2−ヒドロキシエチルア
ミノ)−2−メチルフェノール、1−アミノ−4−メチ
ルアントラキノン、1,4−ジアミノアントラキノンお
よびこれらの塩をからなる群から選ばれる少なくとも1
種以上を含有することにより、耐光性および染め上がり
を向上させることができる。これらの中でもp−アミノ
−o−クレゾール、4−ニトロ−o−フェニレンジアミ
ン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、ピクラミン
酸、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチル
フェノールおよびこれらの塩が耐光性および染め上がり
の点でさらに優れた効果が得られるので特に好ましい。
その配合量は0.01〜10重量%であり、0.01重
量%よりも少ないと十分な耐光性および染め上がりが得
られず、10重量%を越えても、その効果は変わらず経
済的ではない。なお、配合量の下限については、0.1
重量%が好ましく、0.1重量%以上配合することによ
り、より優れた耐光性および染め上がりが得られる。上
限については、5重量%が好ましく、5重量%を越えた
場合は耐光性および染め上がりの上昇は少なくなる。な
お、(a)〜(c)群成分の塩としては、例えば、有機
酸の塩あるいは無機酸の塩、すなわち、硫酸塩、塩酸
塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、クエ
ン酸塩等が挙げられる。
【0010】(a)群成分、(b)群成分および(c)
群成分の重量比はa:b:c=1:0.01〜3:0.
01〜5であると、より優れた耐光性および染め上がり
が得られる。さらにa:b:c=1:0.02〜2:
0.1〜3の範囲が耐光性および染め上がりの点で一層
好ましい。
【0011】さらに、(d)群成分として高級アルコー
ルおよび/または炭化水素を加えると、安定性、染毛操
作性(例えば毛髪への塗布のしやすさ、垂れ落ちない、
混合操作の容易さなど)、染色性および堅牢性の点で優
れた効果が得られる。その配合量は3〜30重量%であ
り、3重量%よりも少ないと十分な安定性、染毛操作
性、染色性および堅牢性が得られず、30重量%を越え
ても、その効果は変わらず経済的ではない。なお、配合
量の下限については、5重量%が好ましく、5重量%以
上配合することにより、より優れた安定性、染毛操作
性、染色性および堅牢性の効果が得られる。上限につい
ては、20重量%が好ましく、20重量%を越えた場合
は安定性、染毛操作性、染色性および堅牢性の効果の上
昇は少なくなる。
【0012】高級アルコールとしては、例えば、ラウリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、
オレイルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オ
クチルドデカノールなどが挙げられる。これらの中でも
特に安定性の点から直鎖高級飽和アルコールであるラウ
リルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコー
ル、ベヘニルアルコールが好ましい。
【0013】炭化水素としては、例えば、パラフィン、
流動パラフィン、流動イソパラフィン、軽質流動パラフ
ィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィ
ン、ワセリン、スクワラン、セレシン、マイクロクリス
タリンワックス、オゾケライト、プリスタンなどが挙げ
られる。
【0014】さらに(e)群成分として次に挙げる界面
活性剤を少なくとも1種以上加えると染色性及び堅牢性
の点で優れた効果が得られる。例えば、アニオン性界面
活性剤としては次のものが挙げられる。
【0015】1.硫酸エステル塩 1−1)アルキル硫酸エステル塩 ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノール
アミン、ラウリル硫酸アンモニウム、セチル硫酸ナトリ
ウム、ステアリル硫酸ナトリウムなど 1−2)アルキル及びアルキルアリルエーテル硫酸エス
テル塩 ポリオキシエチレン(以下、POEと略す。)ラウリル
エーテル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸
トリエタノールアミン、POEラウリルエーテル硫酸ア
ンモニウム、POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム、
POEアルキルエーテル硫酸トリエタノールアミン、P
OEアルキルエーテル硫酸ジエタノールアミン、POE
アルキルエーテル硫酸アンモニウムなど 1−3)高級脂肪酸エステル塩の硫酸エステル塩 硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウムなど 1−4)高級脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル
塩 1−5)硫酸化油硫酸化ヒマシ油など 2.リン酸エステル塩 POEラウリルエーテルリン酸、POEオレイルエーテ
ルリン酸、POEセチルエーテルリン酸、POEステア
リルエーテルリン酸、POEアルキルエーテルリン酸、
POEアルキルフェニルエーテルリン酸、およびその塩
(ナトリウム塩、トリエタノールアミン塩)など 3.スルホン酸塩 3−1)α−オレフィンスルホン酸塩 3−2)高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩 3−3)高級脂肪酸アミドのスルホン酸塩 ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウロイルロ
チルタウリンナトリウムなど 3−4)アルキルベンゼンスルホン酸塩 ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミンなど 3−5)スルホコハク酸塩 スルホコハク酸ナトリウム、スルホコハク酸ラウリル二
ナトリウム、POEスルホコハク酸二ナトリウム、PO
Eスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、スルホコハク
酸POEラウロイルエタノールアミドエステル二ナトリ
ウム、ウンデシレノイルアミドエチルスルホコハク酸二
ナトリウムなど 4.カルボン酸塩 4−1)高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物 ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサル
コシン塩、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウ
ム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸二ナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウムな
どN−アシルグルタミン酸塩 4−2)脂肪酸石鹸 オレイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸
などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミ
ン塩あるいはアンモニウム塩
【0016】また、非イオン性界面活性剤としては次の
ものが挙げられる。 1.POEアルキルエーテル POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、P
OEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、PO
Eラウリルエーテルなど 2.POEアルキルアリルエーテル POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニ
ルエーテルなど 3.POEソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸P
OEソルビタン、モノパルミチン酸POEソルビタン、
モノラウリン酸POEソルビタン、トリオレイン酸PO
Eソルビタンなど 4.POEグリセリルモノ脂肪酸エステル モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸
POEグリセリンなど 5.POEソルビトール脂肪酸エステル テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン
酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビッ
ト、POEソルビットミツロウなど 6.ヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体 POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油など 7.POE脂肪酸エステル モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチ
レングリコールなど 8.高級脂肪酸グリセリンエステル 親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリ
ン酸グリセリン、自己乳化型モノステアリン酸グリセリ
ンなど 9.ソルビタン脂肪酸エステル モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソル
ビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸
ソルビタンなど 10.ラノリン誘導体 POEラノリン、POEラノリンアルコール、POEソ
ルビトールラノリンなど 11.アルキロールアミド ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノ
ールアミドなど 12.POE脂肪酸アミド POEステアリン酸アミドなど 13.ショ糖脂肪酸エステル 14.アルキルアミンオキシド ジメチルラウリルアミンオキシドなど
【0017】また、両性界面活性剤としてはカルボン酸
型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型
などが挙げられ、例えば、2−アルキル−N−カルボキ
シメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタ
イン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ウンデシ
ノイル−カルボキシメトキシエチルカルボキシメチルイ
ミダゾリニウムベタインナトリウム、ウンデシルヒドロ
キシエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ウン
デシル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシメチル
イミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチ
ルグリシン液、ステアリルジヒドロキシエチルベタイ
ン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリ
ルジメチルベタインナトリウム液、ビス(ステアリル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリン)クロル酢酸錯体、
ヤシ油アルキル−N−カルボキシエチル−N−ヒドロキ
シエチルイミダゾリニウムベタインナトリウム、ヤシ油
アルキル−N−カルボキシエトキシエチル−N−カルボ
キシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒドロキシ
ド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシエチル−
N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナトリウムヒ
ドロキシド、ヤシ油アルキル−N−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシエチルイミダゾリニウムジナト
リウムラウリル硫酸、ヤシ油アルキルベタイン、ヤシ油
脂肪酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸−N−カ
ルボキシメトキシエチル−N−カルボキシエチルイミダ
ゾリニウムベタインナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸トリエタノールアミン、β−ラウリルアミノプロ
ピオン酸ナトリウム、ラウリルN−カルボキシメトキシ
エチル−N−カルボキシメチルイミダゾリニウムジナト
リウムドデカノイルサルコシン、ラウリルジアミノエチ
ルグリシンナトリウム、ラウリン酸アミドプロピルベタ
イン液等が挙げられる。
【0018】また、カチオン性界面活性剤としては、下
記(1)式に示す一般式で表されるものが用いられる。
例えば、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリル
トリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアン
モニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化
ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメ
チルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウ
ム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩
化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げ
られる。
【0019】
【化1】 (1)式中、R1,R2,R3,R4の1〜2個は直鎖また
は分枝鎖の炭素数8〜20の長鎖アルキル基、または長
鎖ヒドロキシアルキル基を示し、残余は炭素数1〜3の
アルキル基またはヒドロキシアルキル基を示し、Xはハ
ロゲン原子または炭素数1〜2のアルキル硫酸基を示
す。
【0020】その配合量は、0.01〜40重量%であ
り、0.01重量%よりも少ないと十分な染色性および
堅牢性が得られず、40重量%を越えても、その効果は
変わらず経済的ではない。なお、配合量の下限について
は、0.1重量%が好ましく、0.1重量%以上配合す
ることにより、より優れた染色性および堅牢性が得られ
る。上限については、30重量%が好ましく、30重量
%を越えた場合は染色性および堅牢性の上昇は少なくな
る。特に、アニオン性界面活性剤及び/又は非イオン性
界面活性剤を用いると染色性、堅牢性の点でより優れた
効果が得られる。また、(d)群成分と(e)群成分の
重量比はd:e=1:0.1〜10であると、より優れ
た染色性と堅牢性が得られる。
【0021】その他の酸化染料中間体としては、パラフ
ェニレンジアミン類、パラトルイレンジアミン類、アミ
ノフェノール類、アミノニトロフェノール類、ジフェニ
ルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニル
フェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類等およびそ
れらの塩類が挙げられる。その配合量は例えば、染毛剤
組成物の全重量に対して0.01〜10重量%程度であ
る。また、カップラーとして、ピロガロール、カテコー
ル、メタフェニレンジアミン等を配合することができ
る。また、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発
行,薬事日報社)に収載されたものを用いることができ
る。更に、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール等の保湿剤、亜硫酸塩、アスコルビン
酸等の安定剤、カルボキシメチルセルロース、キサンタ
ンガム等の増粘剤、アンモニア、アルカノールアミン等
のアルカリ剤、香料などを必要に応じて適宜、配合する
ことができる。
【0022】一方、酸化剤としては、過酸化水素、過酸
化尿素等を含有し、また、フェナセチン、EDTA等の
安定剤、界面活性剤、油脂類、高級アルコール、酸、p
H調整剤、香料などを必要に応じて適宜、配合すること
ができる。
【0023】この染毛剤を使用する場合は、染毛処理の
直前に染毛剤組成物と酸化剤とを混合して染毛液を調製
し、毛髪に塗布する。剤型は液状、クリーム、ゲル、ペ
ーストなどが挙げられるが、これらの中でもクリーム状
のものが、染毛時の毛髪への付着性がよく、染色性およ
び堅牢性の点で好ましい。また、徐染性タイプとすれ
ば、2〜数回染毛操作を繰り返すことにより、人に気づ
かれずに徐々に白髪を目立たなくさせることができる。
【0024】
【実施例】
<実施例1および比較例〜3>
【0025】
【表1】
【0026】 酸化剤 重量% 過酸化水素水(35%) 15.0 EDTA 0.5 セタノール 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 0.5 フェナセチン 0.1 精製水で100%にする。
【0027】<評価方法>10名のパネラーから採取し
た毛束を、上記の染毛剤組成剤と酸化剤を1:1で混合
した染毛液で染色し、耐光性および染め上がりについて
下記の基準により評価し、最も多い評価を表1に示し
た。 1.耐光性 染色毛を日光に60日間曝露し、該処理を行わない染色
毛を対照として下記の基準で評価した。 ○…均一に、自然な黒褐色に染まる。 △…ややむらに、褐色に染まる。 ×…むらに、灰褐色に染まる。 2.染め上がり ○…光沢のある自然な、まろやかな染め上がり △…やや光沢のない不自然な、まろやかさに欠ける染め
上がり ×…光沢のない不自然な、まろやかさに欠ける染め上が
【0028】 実施例2 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 7.0 トルエン−2,5−ジアミン硫酸塩 0.5 m−アミノフェノール 0.3 1−アミノ−4−メチルアントラキノン 0.3 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 0.5 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ラウリルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0029】 実施例3 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン硫酸塩4.0 トルエン−2,5−ジアミン塩酸塩 0.8 2−クロル−p−フェニレンジアミン 0.2 2−ニトロ−p−フェニレンジアミン 0.2 ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 15.0 セトステアリルアルコール 8.0 流動パラフィン 2.0 28%アンモニア水 pH9とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0030】 実施例4 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 5.5 トルエン−2,5−ジアミン 0.6 p−メチルアミノフェノール 0.2 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 1.0 ポリオキシエチレン(21)ラウリルエーテル 10.0 セチル硫酸ナトリウム 2.0 セチルアルコール 5.0 ワセリン 5.0 ステアリン酸 2.0 プロピレングリコール 3.0 エデト酸二ナトリウム 0.1 28%アンモニア水 pH9.2とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0031】 実施例5 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン二塩酸塩 3.3 トルエン−2,5−ジアミン 1.2 レゾルシン 0.5 ピクラミン酸 0.1 1,4−ジアミノアントラキノン 0.1 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ラウリル硫酸ナトリウム 5.0 ミリスチルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0032】 実施例6 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン硫酸塩1.0 トルエン−2,5−ジアミン 0.5 p−アミノフェノール 0.2 レゾルシン 0.5 p−アミノ−o−クレゾール 0.5 4−ニトロ−o−フェニレンジアミン 0.2 ピクラミン酸 1.0 ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル 10.0 ステアリルアルコール 8.0 メチルフェニルポリシロキサン 5.0 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0033】 実施例7 重量% N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン 3.0 トルエン−2,5−ジアミン 0.5 p−アミノフェノール 0.5 m−アミノフェノール 0.5 5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール 0.3 オレイン酸 5.0 ポリエチレングリコール 20.0 亜硫酸ナトリウム 0.5 28%アンモニア水 pH9.5とする量 精製水で100%にする。実施例1と同様に染毛する
と、実施例1と同様に優れた耐光性および染め上がりが
得られた。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明の染毛剤組成物は、
耐光性および染め上がりに優れている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)N,N−ビス(2−ヒドロキシエ
    チル)−p−フェニレンジアミンまたはその塩、(b)
    p−トルイレンジアミンまたはその塩、および(c)p
    −アミノフェノール、2−クロル−p−フェニレンジア
    ミン、p−アミノ−o−クレゾール、m−アミノフェノ
    ール、レゾルシン、p−メチルアミノフェノール、4−
    ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フ
    ェニレンジアミン、ピクラミン酸、5−(2−ヒドロキ
    シエチルアミノ)−2−メチルフェノール、1−アミノ
    −4−メチルアントラキノン、1,4−ジアミノアント
    ラキノンおよびこれらの塩からなる群から選ばれる少な
    くとも1種以上を含有するからなることを特徴とする染
    毛剤組成物。
  2. 【請求項2】 (a)群成分、(b)群成分および
    (c)群成分の重量比がa:b:c=1:0.01〜
    3:0.01〜5であることを特徴とする請求項1記載
    の染毛剤組成物。
  3. 【請求項3】 さらに、(d)高級アルコールおよび/
    または炭化水素を含有することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の染毛剤組成物。
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