JPH07267606A - 改質装置 - Google Patents

改質装置

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JPH07267606A
JPH07267606A JP6062828A JP6282894A JPH07267606A JP H07267606 A JPH07267606 A JP H07267606A JP 6062828 A JP6062828 A JP 6062828A JP 6282894 A JP6282894 A JP 6282894A JP H07267606 A JPH07267606 A JP H07267606A
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annular
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潔 都留
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貞敏 高柳
Michioku Fujimoto
路奥 藤本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 炭化水素に水蒸気を添加して燃料電池の燃料
ガスとして用いられる水素リッチガスを生成する改質装
置を小型化する。 【構成】 燃料ガスの燃焼装置7と、この燃焼装置7の
火炎放出方向に設けられた燃焼空間8と、燃焼装置7お
よび燃焼空間8の周囲に配置された円筒状の輻射管21
と、この輻射管21の外側に同心状に配置される3重管
からなり、この3重管の内管と外管の燃焼空間側端部が
エンドキャップで接続され、内管と3重管の中間管との
間に形成され触媒が充填される第1の環状空間と、この
第1の環状空間とエンドキャップ接続部分で連通し中間
管と外管との間に形成される第2の環状空間とからなる
反応管3と、輻射管21と反応管3との間に燃焼空間と
連通する第3の環状空間が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化水素に水蒸気を添
加して燃料電池の燃料ガスとして用いられる水素リッチ
ガスを生成する改質装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば特開昭63−14771
1号公報に示された従来の改質装置を示す断面図であ
る。図中、1は改質装置の炉体、2は放熱防止用の断熱
材、3は環状の改質反応管で、内管3a、中間管3b、
外管3cの3重管と内管3aと外管3bの端部に配置さ
れた環状のエンドキャップ3dよりなる。4は内管3a
と中間管3bとの間に形成され原料ガスが導入される第
1の環状部、5は第1の環状部に触媒が充填されて形成
された触媒層、6は中間管3bと外管3cとの間に形成
された改質原料ガスと水蒸気の混合ガス(以下、単に混
合ガスと呼ぶ。)が触媒層5を通過することにより改質
反応し、生成される改質ガスが通過する第2の環状部、
7は燃焼装置で燃料管7a、空気噴出孔7b、燃料室7
c、空気室7dよりなる。また、7eは燃焼装置の火炎
を示す。8は燃焼空間、9は燃焼装置7を着火させるた
めのパイロットバーナである。10は充填材、11は充
填材を保持するための金網、12は燃焼装置7で燃焼し
内管3a中を通過して排出される燃焼ガスマニホールド
である。13は断熱材であり、燃焼ガスが外管3cを過
熱することを防ぐ。14は燃料導入口、15空気導入
口、16は原料ガス導入口、17は改質ガス排出口、1
8は燃焼ガス排出口である。19は改質装置の原料を改
質反応管3に分配するための原料ガスマニホールド、2
0は改質反応管で生成した改質ガスを排出する改質ガス
マニホールドである。
【0003】次に動作について説明する。混合ガスが混
合ガス導入口16より改質炉1に導入され、混合ガスマ
ニホールド19により分配され改質反応管3に送られ
る。混合ガスは内管3aと中間管3bの第1環状部4に
触媒が充填された触媒層5中を通過する際に改質反応を
生じ、水素リッチな改質ガスとなる。改質ガスはエンド
キャップ3d内で流れ方向を反転し、中間管3bと外管
3cの間の第2環状部6を通り改質ガスマニホールド2
0で集合し改質炉1外に取り出される。上記改質反応は
吸熱反応であるため、反応のためには反応熱を供給する
ことが必要であり、そのため改質炉1内に燃焼装置7を
設け、その燃焼ガスから反応熱を供給する。燃料導入口
14から燃焼室7cに供給された燃料は、燃料管7aを
通り燃焼空間8に吐出される。空気導入口15から空気
室7dを通り空気噴射孔7bより吐出される空気と混合
されて燃焼空間8で燃焼する。火炎が改質反応管に触れ
ないようにするために、燃焼装置7を改質反応管に対し
て下方にずらして改質炉1に取り付け、燃焼空間8を大
きくする必要がある。燃焼ガスは環状の改質反応管3の
中央部を通り、内管3aおよび充填材10を加熱して混
合ガス導入部の反対側に設けた燃焼ガスマニホールド1
2で集合し吐出される。充填材10は燃焼ガスから内管
への伝熱を促進する役割を果たす。また、断熱材13
は、燃焼ガスによる外管の加熱を防止する。改質装置
は、長期間の運転で触媒層5中の触媒の活性が低下する
ため、一定期間毎に混合ガスマニホールド19を切断
し、触媒層5の触媒を交換する必要がある。また、燃焼
装置7も長期間の運転で酸化腐食が進むため、燃焼装置
7を分解し消耗部材を交換することが必要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の改質装置は以上
のように構成されているので、改質炉の高さは改質反応
管の長さと燃焼装置や燃焼空間の高さを加算したものが
必要で、改質装置が大きくなるという問題点があった。
また、触媒層の触媒交換作業や燃焼装置の部品交換作業
にはメインテナンス空間が必要であるが、メインテナン
スを実施する箇所が炉の上下に分散しているため、メイ
ンテナンス作業のためのスペースが炉の上下に必要とな
るため小型化できなかった。また、内管と外管に温度差
が生じ、それによる熱膨張の差が反応管に応力を発生さ
せるため、内管と外管の温度差を所定の範囲内に保つよ
う運転条件を制限しなければならないという問題点があ
った。
【0005】本発明は、以上のような問題点を解消する
ためになされたもので改質炉をコンパクトに構成し、メ
インテナンス用のスペースを少なくして小型化するこ
と、および触媒交換作業の容易な改質装置を得ること、
および反応管に生じる応力を低減することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る改質装置は、燃料ガスの燃焼装置と、この燃焼装置の
火炎放出方向に設けられた燃焼空間と、燃焼装置および
燃焼空間の周囲に配置された円筒状の輻射管と、この輻
射管の外側に同心状に配置される3重管からなり、この
3重管の内管と外管の燃焼空間側端部がエンドキャップ
で接続され、内管と3重管の中間管との間に形成され触
媒が充填される第1の環状空間と、この第1の環状空間
とエンドキャップ接続部分で連通し中間管と外管との間
に形成される第2の環状空間とからなる反応管と、輻射
管と反応管との間に燃焼空間と連通する第3の環状空間
が形成され、第1の環状空間と連通し第1の環状空間の
燃焼装置側端部に形成される環状の混合ガスマニホール
ドと、第2の環状空間と連通し第2の環状空間の燃焼装
置側端部に形成される環状の改質ガスマニホールドと、
第3の環状空間と連通し第3の環状空間の燃焼装置側端
部に形成される環状の燃焼ガスマニホールドと、反応管
と燃焼空間を覆う炉体とを備えたものである。
【0007】また、この発明の請求項2に係る改質装置
は、燃料ガスの燃焼装置と、この燃焼装置の火炎放出方
向に設けられた燃焼空間と、燃焼装置および燃焼空間の
周囲に配置された円筒状の輻射管と、この輻射管と同心
状に配置される3重管からなる反応管と、この反応管の
内管の燃焼空間側端部に設けられた第1の鏡板と、反応
管の中間管の燃焼空間側端部に第1の鏡板との間に内管
と中間管との間の第1の環状空間と連通する第1の円盤
状空間を形成し、中央部に貫通孔を有する第2の鏡板
と、反応管の外管の燃焼空間側端部に第2の鏡板との間
に外管と中間管との間の第2の環状空間と連通する第2
の円盤状空間を形成する第3の鏡板と、輻射管と反応管
との間に燃焼空間と連通する第3の環状空間が形成さ
れ、第1の環状空間および第1の円盤状空間に触媒を充
填するとともに第1の環状空間と連通し第1の環状空間
の燃焼装置側端部に形成される環状の混合ガスマニホー
ルドと、第2の環状空間と連通し第2の環状空間の燃焼
装置側端部に形成される環状の改質ガスマニホールド
と、第3の環状空間と連通し第3の環状空間の燃焼装置
側端部に形成される環状の燃焼ガスマニホールドと、反
応管と第3の鏡板を覆う炉体とを備えたものである。
【0008】また、この発明の請求項3に係る改質装置
は、請求項1に係る改質装置の内管あるいは外管と混合
ガスマニホールドあるいは改質ガスマニホールドとの間
を熱膨張補償機構で接続したものである。
【0009】また、この発明の請求項4に係る改質装置
は、請求項2に係る改質装置の第2の鏡板中央部とこの
第2の鏡板中央部およびこの第3の鏡板中央部と対向す
る位置の炉体に貫通孔を設けるとともに取り外し可能な
蓋を設けたものである。
【0010】さらにまた、この発明の請求項5に係る改
質装置は、請求項2に係る改質装置の第1の円盤状空間
に第1の鏡板と連接するフィンを設けたものである。
【0011】
【作用】この発明の請求項1による改質装置は、混合ガ
スが改質に導入されて改質反応管の周方向に分配され、
第1環状部に充填された触媒層中を通過する際に、輻射
管、第3環状部を流通する燃焼ガスからの反応熱の供給
により改質反応が進行する。改質ガスはエンドキャップ
内で流れ方向を反転して触媒層に熱を供給しながら第2
環状部を通って吐出される。燃料導入口から供給される
燃料は、燃焼空気と混合し燃焼する。燃焼ガスは輻射管
を加熱しながら、輻射管の内側を通り上部の炉空間で流
れ方向を180度変えて第3環状部を流れ燃焼ガス排出
口から吐出される。このとき、燃焼ガスは内管および充
填材も加熱する。
【0012】また、この発明の請求項2による改質装置
は、混合ガスが第1の環状空間と第1の円盤状空間に充
填された触媒層を通過する時、第1の鏡板を通しての伝
熱と、内管を通して輻射管からの輻射熱と、第3の環状
空間を流通する燃焼ガスから供給される反応熱で改質反
応が進行する。改質ガスは第2の鏡板に設けた貫通孔で
流れ方向を反転し、第2の円盤状空間と第2の環状空間
を通り改質ガスマニホールドに至る。燃焼ガスは輻射管
とともに第1の鏡板も加熱し上部で流れ方向を180度
変え第3の環状空間を流れる。
【0013】また、この発明の請求項3による改質装置
は、燃焼ガスに接する内管と改質ガスに接する外管との
間に生ずる熱膨張の差をベローズが吸収する。
【0014】また、この発明の請求項4による改質装置
では、触媒充填作業あるいは触媒交換作業が、触媒充填
孔と貫通孔を利用して行われる。
【0015】さらにまた、この発明の請求項5による改
質装置は、第1の鏡板が補強され、また改質ガスを混合
して温度分布を均一にする。
【0016】
【実施例】以下に述べる実施例のすべては、立型で燃焼
装置からでる火炎が上方に向かうものとして説明する
が、この逆の形式のものでも、また横型のものでもよ
い。なお、すべての図面において、上述の従来例と同一
または相当する部分は同一の符号で示して、重複する説
明は省略する。もちろん、改質反応の過程も上述した従
来例と同一であり、説明は省略する。
【0017】実施例1.以下、この発明の実施例1を図
について説明する。図1は第1の実施例を示す改質装置
の断面図である。21は燃焼装置7からの燃焼ガスによ
り加熱される輻射管であり、燃焼装置7の上方には燃焼
空間8が設けられている。13は伝熱抑制用の断熱材で
輻射管21の1/5〜1/2の長さにわたって設られて
いる。3は輻射管21の外側に同心状に配置された3重
管の反応管で、内管3aと外管3cの上部がエンドキャ
ップ3dで接続され、内管3aと中間管3bとの間に触
媒層5が充填される第1の環状空間と、この第1の環状
空間とエンドキャップ3dの部分で連通し中間管3bと
外管3cとの間に形成される第2の環状空間からなって
いる。22は反応管3の上部で流れの方向を反転した燃
焼ガスが流通する輻射管21と反応管3の間に形成され
る第3環状部、51は外管3cを固定する外管支持板、
52は改質ガスマニホールド20と混合ガスマニホール
ド19を仕切り、中間管3bを固定する中間管支持板、
53は改質ガスマニホールド20と燃焼ガスマニホール
ド12を仕切り、外管3cを固定する内管支持板であ
る。
【0018】次に動作について説明する。混合ガスは、
混合ガス導入口16より改質装置に導入され、混合ガス
マニホールド19により改質反応管3の周方向に分配さ
れる。混合ガスは第1の環状空間4に充填された触媒層
5中を通過する時、輻射管21からの輻射熱と、第3の
環状空間22を流通する燃焼ガスからの伝熱を内管3a
を通して反応熱を供給され改質反応が進行する。改質ガ
スはエンドキャップ3d内で流れの方向を反転して触媒
層5に熱を供給しながら中間管3bと外管3cの間の第
2の環状空間6を通って改質ガスマニホールド20に集
合し吐出される。燃料導入口14から供給される燃料
は、燃料管7aを通り燃焼空間に吐出され、空気導入口
15から供給され空気噴出孔7bより吐出される燃焼空
気と混合して燃焼する。燃焼ガスは輻射管21を加熱し
ながら、輻射管21の内側を通り上部で流れ方向を18
0度変え、輻射管21の外側と反応管3の間に形成され
る第3の環状空間22を流れて、燃焼ガスマニホールド
12で集合し、燃焼ガス排出口18より吐出される。燃
焼ガスは内管3aおよび充填材10を加熱する。断熱材
13は輻射管21による混合ガスマニホールド付近の混
合ガスの加熱を防止する。触媒交換作業に必要な混合ガ
スマニホールド19の切断作業と燃焼装置7の部品交換
作業は、どちらも改質装置の下部で実施できるため、改
質装置の上部にはメインテナンススペースを必要としな
い。
【0019】実施例2.図2は第2の実施例を示す断面
図で、上記図1と共通する部分の説明は省略する。輻射
管21と同心状に配置された3重管の反応管3は、内管
3aの上端には部分球面状に成形された第1の鏡板27
が連接され、中間管の上端には第1の鏡板27との間に
第1の環状空間4と連通する第1の円盤状空間30を形
成し、その中央部に貫通孔32を有する第2の鏡板28
が連接され、外管の上端には第2の鏡板28との間に第
2の環状空間6と連通する第2の円盤状空間31を形成
する第3の鏡板29が連接され、輻射管21と反応管3
との間に燃焼空間と連通する第3の環状空間が形成され
ている。第1の環状空間4と第1の円盤状空間30には
触媒5がを充填されている。33は第2の鏡板に設けら
れた触媒押え板、34は触媒押え板33に設けられた改
質ガス流通孔である。
【0020】次に動作について説明する。上述の説明と
同様に、図1と共通する部分は省略する。混合ガスは、
第1の環状空間4と第1の円盤状空間30に充填された
触媒層5を通過する時、第1の鏡板27を通しての伝熱
と、内管3aを通して輻射管21からの輻射熱と、第3
の環状空間22を流通する燃焼ガスから供給される反応
熱で改質反応が進行する。改質ガスは貫通孔32で流れ
方向を反転し、第2の円盤状空間31と第2の環状空間
6を通り改質ガスマニホールド20に至る。触媒押さ板
33は触媒層5が飛散することを防止する。燃焼ガスは
輻射管21とともに第1の鏡板27も加熱し上部で流れ
方向を180度変え第3の環状空間22を流れる。燃焼
ガスが炉体上部の断熱材2を直接に加熱することがなく
炉体からの放熱を少なくでき、耐熱性が低く、安価な断
熱材を使用することができ、かつその厚さを小さくでき
る。
【0021】実施例3.図3は第3の実施例を示す断面
図であり、23は輻射管21の長さ方向に沿って燃焼ガ
スを第3の環状空間22に分散してさせるために輻射管
21に設けられた燃焼ガス分散口であり、他は図2と同
一である。こうすることで、輻射管21からの輻射熱の
分布を燃料ガスの改質反応を効率よく行わせるよう最適
化することができる。なお、図1に示した改質装置にこ
の実施例と同じように燃焼ガス分散口23を設けること
によって、同様の効果が得られる。
【0022】実施例4.図4は第4の実施例を示す断面
図であり、24は輻射管21の内表面に取り付けられた
フィンであり、他の部分は図2と同一である。こうする
ことで、燃焼ガスが輻射管21とともにフィン24も加
熱するので燃焼ガスから輻射管21への伝熱が促進さ
れ、フィンがない場合に比べて高温になる。高温となっ
た輻射管21からの輻射熱により内管3aへの伝熱量が
大きくなる。なお、図1に示した改質装置にこの実施例
と同じようにフィン24を設けることによって、同様の
効果が得られる。
【0023】実施例5.図5は第5の実施例を示す断面
図であり、25は輻射管21の外表面に取り付けられた
フィン、26は内管3a内表面に取り付けられたフィン
であり、他は図2と同一である。こうすることで、燃焼
ガスが第3の環状空間22を通る時、燃焼ガスが輻射管
21およびフィン25を高温に加熱する。輻射管および
フィン25は、内管3aおよびフィン26を輻射熱によ
り加熱するためこれらのフィンがない場合に比べて、燃
焼ガスから内管3aへの伝熱量が大きくなる。また、燃
焼ガスはフィン26を加熱し、フィン26からの伝達熱
により内管3aはさらに加熱され、フィン25、26の
ない場合よりも燃焼ガスの熱を有効に利用できる。な
お、図1に示した改質装置にこの実施例と同じようにフ
ィン25およびフィン26を設けることによって、同様
の効果が得られる。
【0024】実施例6.図6は第6の実施例を示す断面
図であり、71は輻射管21の内径側下部に設けられ燃
焼装置、72は燃焼装置71を支える支え板であり、他
は図2と同一である。こうすることで、燃焼装置71は
輻射管21の内部空間に設けられるので、燃焼ガスマニ
ホールド12の下部に燃焼装置71の設置スペースが不
要となる。また、燃焼装置71全体が輻射管21の内部
空間に設けられたので、燃焼装置71からの放熱が削減
できる。なお、図1に示した改質装置にこの実施例と同
じように燃焼装置71および支え板72を設けることに
よって、同様の効果が得られる。
【0025】実施例7.図7は第7の実施例を示す断面
図であり、35は改質装置上部の炉体1、断熱材2、第
3の鏡板29を貫通して設けた触媒充填孔、36は改質
ガスが改質装置から漏出しないように触媒充填孔35を
閉じる蓋である。なお、触媒押え板35は蓋36と同様
に取り外しができるようになされている。その他の部分
は図6と同一である。こうすることで、触媒充填作業あ
るいは触媒交換作業に、触媒充填孔35と貫通孔32を
利用できるため、これらの作業が混合ガスマニホールド
19を切断することなく容易に行える。
【0026】実施例8.図8は第8の実施例を示す断面
図であり、37は第1の鏡板27の半径方向に設けられ
た鏡板フィンである。その他の部分は図2と同一であ
る。こうすることで、鏡板フィン37は第1の鏡板27
から第1の円盤状空間30に充填された触媒への伝熱量
を大きくができると同時に、反応管3内部圧力に対する
第1の鏡板27の補強としても作用するため第1の鏡板
を薄くできる。
【0027】実施例9.図9は第9の実施例を示す断面
図であり、38は第1の鏡板27にラセン状に設けられ
たラセン状鏡板フィンである。なお、この場合は以下に
述べる実施例10とともに、第1の鏡板27の上には触
媒層がない。その他の部分は図2と同一である。第1の
環状空間4を流通する混合ガスまたは第2の環状空間6
を流通する改質ガスの不均一な流れが改質ガスまたは反
応管3の円周方向の温度ばらつきを生じる原因となる。
温度ばらつきを小さくするためには、混合ガスまたは改
質ガスの流量の反応管3内部の円周方向の分布を均一化
することが必要である。改質ガスが第1の円盤状空間3
0に達した時、円周方向に温度のばらつきがあっても、
ラセン状鏡板フィン38が貫通孔32へ集中する改質ガ
スを混合するので、温度分布が均一化するため、反応管
3の温度を上げることなく触媒層5での反応温度を上げ
ることができ、改質ガスの組成を改善できる。
【0028】実施例10.図10は第10の実施例を示
す断面図であり、39は第1の環状空間4へ流通する混
合ガスの流量を充填粒子等で調節するために反応管3の
第1の鏡板27の触媒層側に第1の鏡板27から内管3
a上部までの範囲に亘って設けた改質ガスの流通路を分
割するための半径方向に延在する仕切板である。その他
の部分は図7および図9と同一である。仕切板39は実
施例9で説明したラセン状鏡板フィンと同様に作用する
と同時に、温度分布をさらに改善する必要が生じた場
合、触媒充填孔35から改質ガス温度の高い領域に、耐
熱性の高い例えばセラミックボールを充填物として充填
し混合ガスの流量を調節し、均一な流量にすることで改
質ガスあるいは反応管の周方向の温度ばらつきを小さく
することができ、改質ガスの組成を改善できる。
【0029】実施例11.図11は第11の実施例を示
す断面図であり、54は内管3aと内管支持板53とを
接続しているベローズである。その他の部分は図1と同
一である。こうすることで、エンドキャップ3dと内管
支持板53で固定され、燃焼ガスに接する内管3aと改
質ガスに接する外管3cとの間に生ずる熱膨張の差をベ
ローズ54により吸収でき、反応管と各マニホールドと
の間に発生する熱応力を低減できる。なお、外管3cと
外管支持板51をベローズで接続すれば同様の効果が得
られる。このようにすれば、ベローズが低温度領域に設
置されることになり、ベローズの信頼性が向上する。な
お、内管3aあるいは外管3cと内管支持板53あるい
は外管支持板51とをベローズで接続するものとして説
明したが、例えば熱膨張係数が内管3aあるいは外管3
cと異なり、内管3aと外管3cの熱膨張差を補償する
ような円筒で、内管3aあるいは外管3cと内管支持板
53あるいは外管支持板51とを接続してもよい。さら
には、軸方向に摺動可能に嵌合された2重円筒の一方の
円筒の一端を内管3aあるいは外管3cとと接続し、他
方の円筒の他端を内管支持板53あるいは外管支持板5
1とを接続してもよい。要は、内管3aあるいは外管3
cと内管支持板53あるいは外管支持板51との間に熱
膨張補償機構を設ければよい。
【0030】
【発明の効果】この発明の請求項1による改質装置は、
触媒交換作業および燃焼装置の部品交換作業は、どちら
も改質装置の下部で実施できるため、改質装置の上部に
はメインテナンススペースを必要とせず、コンパクトな
改質装置が実現できるという効果がある。
【0031】この発明の請求項2による改質装置は、請
求項1による改質装置で得られる効果に加えて、炉体か
らの放熱を少なくできるので、耐熱性が低く、安価な断
熱材を使用することができ、かつその厚さを小さくでき
るという効果がある。
【0032】この発明の請求項3による改質装置は、燃
焼ガスに接する内管と改質ガスに接する外管との間に生
ずる熱膨張の差を吸収でき、反応管と各マニホールドと
の間に発生する熱応力を低減できるという効果がある。
【0033】この発明の請求項4による改質装置は、触
媒充填作業あるいは触媒交換作業に、触媒充填孔と貫通
孔を利用できる、これらの作業が混合ガスマニホールド
を切断することなく容易に行えるという効果がある。
【0034】この発明の請求項5による改質装置は、改
質ガスが第1の円盤状空間に達した時、円周方向に温度
のばらつきがあっても、第1の鏡板に設けたフィンが貫
通孔へ集中する改質ガスを混合し、温度分布を均一に
し、反応管の温度を上げることなく触媒層5での反応温
度を上げることができので、改質ガスの組成を改善でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による改質装置の断面
図である。
【図2】この発明の第2の実施例による改質装置の断面
図である。
【図3】この発明の第3の実施例による改質装置の断面
図である。
【図4】この発明の第4の実施例による改質装置の断面
図である。
【図5】この発明の第5の実施例による改質装置の断面
図である。
【図6】この発明の第6の実施例による改質装置の断面
図である。
【図7】この発明の第7の実施例による改質装置の断面
図である。
【図8】この発明の第8の実施例による改質装置の断面
図である。
【図9】この発明の第9の実施例による改質装置の断面
図である。
【図10】この発明の第10の実施例による改質装置の
断面図である。
【図11】この発明の第11の実施例による改質装置の
断面図である。
【図12】従来の改質装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 改質装置の炉体 2 断熱材 3 反応管 5 触媒層 7 燃焼装置 8 燃焼空間 12 燃焼ガスマニホールド 19 混合ガスマニホールド 20 改質ガスマニホールド 21 輻射管 27 第1の鏡板 28 第2の鏡板 29 第3の鏡板 30 第1の円盤状空間 31 第2の円盤状空間 58 ベローズ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスの燃焼装置と、この燃焼装置の
    火炎放出方向に設けられた燃焼空間と、前記燃焼装置お
    よび前記燃焼空間の周囲に配置された円筒状の輻射管
    と、この輻射管の外側に同心状に配置される3重管から
    なり、この3重管の内管と外管の前記燃焼空間側端部が
    エンドキャップで接続され、前記内管と前記3重管の中
    間管との間に形成され触媒が充填される第1の環状空間
    と、この第1の環状空間と前記エンドキャップ接続部分
    で連通し前記中間管と前記外管との間に形成される第2
    の環状空間とからなる反応管と、前記輻射管と前記反応
    管との間に前記燃焼空間と連通する第3の環状空間が形
    成され、前記第1の環状空間と連通し前記第1の環状空
    間の前記燃焼装置側端部に形成される環状の混合ガスマ
    ニホールドと、前記第2の環状空間と連通し前記第2の
    環状空間の前記燃焼装置側端部に形成される環状の改質
    ガスマニホールドと、前記第3の環状空間と連通し前記
    第3の環状空間の前記燃焼装置側端部に形成される環状
    の燃焼ガスマニホールドと、前記反応管と前記燃焼空間
    を覆う炉体とを備えたことを特徴とする改質装置。
  2. 【請求項2】 燃料ガスの燃焼装置と、この燃焼装置の
    火炎放出方向に設けられた燃焼空間と、前記燃焼装置お
    よび前記燃焼空間の周囲に配置された円筒状の輻射管
    と、この輻射管と同心状に配置される3重管からなる反
    応管と、この反応管の内管の前記燃焼空間側端部に設け
    られた第1の鏡板と、前記反応管の中間管の前記燃焼空
    間側端部に前記第1の鏡板との間に前記内管と前記中間
    管との間の第1の環状空間と連通する第1の円盤状空間
    を形成し、中央部に貫通孔を有する第2の鏡板と、前記
    反応管の外管の前記燃焼空間側端部に前記第2の鏡板と
    の間に前記外管と前記中間管との間の第2の環状空間と
    連通する第2の円盤状空間を形成する第3の鏡板と、前
    記輻射管と前記反応管との間に前記燃焼空間と連通する
    第3の環状空間が形成され、前記第1の環状空間および
    前記第1の円盤状空間に触媒を充填するとともに前記第
    1の環状空間と連通し前記第1の環状空間の前記燃焼装
    置側端部に形成される環状の混合ガスマニホールドと、
    前記第2の環状空間と連通し前記第2の環状空間の前記
    燃焼装置側端部に形成される環状の改質ガスマニホール
    ドと、前記第3の環状空間と連通し前記第3の環状空間
    の前記燃焼装置側端部に形成される環状の燃焼ガスマニ
    ホールドと、前記反応管と前記第3の鏡板を覆う炉体と
    を備えたことを特徴とする改質装置。
  3. 【請求項3】 前記内管あるいは前記外管と前記混合ガ
    スマニホールドあるいは改質ガスマニホールドとの間を
    熱膨張補償機構で接続したことを特徴とする請求項1に
    記載の改質装置。
  4. 【請求項4】 前記第3の鏡板中央部およびこの第3の
    鏡板中央部と対向する位置の上記炉体に貫通孔を設ける
    とともに取り外し可能な蓋を設けたことを特徴とする請
    求項2に記載の改質装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の円盤状空間に前記第1の鏡板
    と連接するフィンを設けたことを特徴とする請求項2に
    記載の改質装置。
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