JPH11228104A - 燃料改質器 - Google Patents
燃料改質器Info
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- JPH11228104A JPH11228104A JP10034778A JP3477898A JPH11228104A JP H11228104 A JPH11228104 A JP H11228104A JP 10034778 A JP10034778 A JP 10034778A JP 3477898 A JP3477898 A JP 3477898A JP H11228104 A JPH11228104 A JP H11228104A
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- reforming
- heat
- cylinder
- cylindrical body
- tank
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】熱交換器を備えずとも高効率で使用でき、かつ
触媒層に充填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない
ものとする。 【解決手段】同心円状に配した内側筒体11、中間筒体
12、外側筒体13により環状の内槽と外槽を形成し、
内槽に触媒層5を充填した改質管1を、内部に組み込ん
だバ─ナ─2で生成した熱媒体で加熱し、改質管1に供
給する原料ガスを改質するものにおいて、内側筒体11
とバ─ナ─2の間に、燃焼筒体8を配して、バ─ナ─2
より下端へと達し、折り返して燃焼筒体8と内側筒体1
1との間の環状空間を流れる熱媒体により触媒層5を加
熱することとし、原料ガスは、まず触媒層5を充填した
改質管1の内槽へと供給して改質し、そののち外槽を通
流させて内槽の加熱に用いたのち外部へ取り出す。
触媒層に充填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない
ものとする。 【解決手段】同心円状に配した内側筒体11、中間筒体
12、外側筒体13により環状の内槽と外槽を形成し、
内槽に触媒層5を充填した改質管1を、内部に組み込ん
だバ─ナ─2で生成した熱媒体で加熱し、改質管1に供
給する原料ガスを改質するものにおいて、内側筒体11
とバ─ナ─2の間に、燃焼筒体8を配して、バ─ナ─2
より下端へと達し、折り返して燃焼筒体8と内側筒体1
1との間の環状空間を流れる熱媒体により触媒層5を加
熱することとし、原料ガスは、まず触媒層5を充填した
改質管1の内槽へと供給して改質し、そののち外槽を通
流させて内槽の加熱に用いたのち外部へ取り出す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、炭化水素系の原
燃料を粒状改質触媒により水蒸気改質して水素に富む改
質ガスを得る、燃料電池発電装置の燃料ガス製造用等の
燃料改質器に係わり、特に加熱に用いる熱媒体と原料ガ
スが効果的に熱交換するよう構成された燃料改質器に関
する。
燃料を粒状改質触媒により水蒸気改質して水素に富む改
質ガスを得る、燃料電池発電装置の燃料ガス製造用等の
燃料改質器に係わり、特に加熱に用いる熱媒体と原料ガ
スが効果的に熱交換するよう構成された燃料改質器に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の燃料改質器としては、天然ガス
やナフサ等の炭化水素系の原燃料に水蒸気を添加し、熱
媒体で加熱しつつ粒状改質触媒により改質して水素に富
む改質ガスを生成し、さらにこの改質ガスを一酸化炭素
変成器等を経て燃料電池に供給する燃料ガスを生成する
こととして、改質反応に必要な熱量の供給方法を改良す
る構成の燃料改質器が特開平3−97602号公報に開
示されている。
やナフサ等の炭化水素系の原燃料に水蒸気を添加し、熱
媒体で加熱しつつ粒状改質触媒により改質して水素に富
む改質ガスを生成し、さらにこの改質ガスを一酸化炭素
変成器等を経て燃料電池に供給する燃料ガスを生成する
こととして、改質反応に必要な熱量の供給方法を改良す
る構成の燃料改質器が特開平3−97602号公報に開
示されている。
【0003】図4は、従来の燃料改質器の代表的な構成
例を示す縦断面図、また、図5は、図4の燃料改質器の
B−B面における横断面図であり、本構成は、上記公報
の構成にさらに粒状改質触媒への伝熱性能を改良して構
成したものである。本燃料改質器は、図4にみられるご
とく、三個の円筒体を用いて構成された改質管1、改質
管1の内側に配されたバーナー2、改質管1の外側およ
び下部を覆う炉容器3、ならびに炉容器3の外周を覆う
断熱層4より構成されている。このうち金属材料製の改
質管1は、上下方向に直立した円筒状の中間筒体12、
その内側に同心状に配された内側筒体11、中間筒体1
2の外側に同じく同心状に配された外側筒体13の三個
の円筒よりなり、中間筒体12の上端と内側筒体11の
上端はいずれも上部板14に接合され、外側筒体13の
上端は中間筒体12の上部側面に接合されている。ま
た、これらの三個の円筒体のうち内側筒体11の下端と
外側筒体13の下端はリング状の底板15に接合されて
おり、中間筒体12の下端はこの底板15から所定の間
隙を備える位置に配されている。
例を示す縦断面図、また、図5は、図4の燃料改質器の
B−B面における横断面図であり、本構成は、上記公報
の構成にさらに粒状改質触媒への伝熱性能を改良して構
成したものである。本燃料改質器は、図4にみられるご
とく、三個の円筒体を用いて構成された改質管1、改質
管1の内側に配されたバーナー2、改質管1の外側およ
び下部を覆う炉容器3、ならびに炉容器3の外周を覆う
断熱層4より構成されている。このうち金属材料製の改
質管1は、上下方向に直立した円筒状の中間筒体12、
その内側に同心状に配された内側筒体11、中間筒体1
2の外側に同じく同心状に配された外側筒体13の三個
の円筒よりなり、中間筒体12の上端と内側筒体11の
上端はいずれも上部板14に接合され、外側筒体13の
上端は中間筒体12の上部側面に接合されている。ま
た、これらの三個の円筒体のうち内側筒体11の下端と
外側筒体13の下端はリング状の底板15に接合されて
おり、中間筒体12の下端はこの底板15から所定の間
隙を備える位置に配されている。
【0004】中間筒体12と内側筒体11との間に形成
された環状の内槽には、原料ガスの改質に用いられる粒
状改質触媒を充填した触媒層5が備えられており、触媒
層5の上端には粒状改質触媒の飛散を防止するための金
網6Aが、また触媒層5の下部の中間筒体12の下端と
底板15との間隙には粒状改質触媒の流出を防止するた
めの金網6Bが備えられている。なお、触媒層5を効果
的に加熱するために、図5に見られるごとく、触媒層5
に接する内側筒体11の外周部に多数の上下方向に延び
る伝熱フィン16が溶接等によって接合されている。
された環状の内槽には、原料ガスの改質に用いられる粒
状改質触媒を充填した触媒層5が備えられており、触媒
層5の上端には粒状改質触媒の飛散を防止するための金
網6Aが、また触媒層5の下部の中間筒体12の下端と
底板15との間隙には粒状改質触媒の流出を防止するた
めの金網6Bが備えられている。なお、触媒層5を効果
的に加熱するために、図5に見られるごとく、触媒層5
に接する内側筒体11の外周部に多数の上下方向に延び
る伝熱フィン16が溶接等によって接合されている。
【0005】また、外側筒体13の上部側面には原料ガ
スを導入する供給口が、また中間筒体12の上部側面に
は原料ガスを改質して得られた改質ガスを取り出す排出
口が備えられており、上記供給口より導入された原料ガ
スは、中間筒体12と外側筒体13との間に形成された
環状の外槽を下方へと流れ、下端の金網6Bを通過して
中間筒体12と内側筒体11との間に形成された環状の
内槽へと入り、触媒層5の内部を通流して改質され、得
られた改質ガスが上記の排出口より取り出される。
スを導入する供給口が、また中間筒体12の上部側面に
は原料ガスを改質して得られた改質ガスを取り出す排出
口が備えられており、上記供給口より導入された原料ガ
スは、中間筒体12と外側筒体13との間に形成された
環状の外槽を下方へと流れ、下端の金網6Bを通過して
中間筒体12と内側筒体11との間に形成された環状の
内槽へと入り、触媒層5の内部を通流して改質され、得
られた改質ガスが上記の排出口より取り出される。
【0006】外側筒体13と炉容器3との間に形成され
た環状の空間は、バーナー2で生成した高温の熱媒体を
通流させる流路として用いられており、炉容器3の上部
の側面には熱媒体放出用の出口が設けられている。すな
わち、バーナー2に燃料と燃焼用空気を取り込んで燃焼
させて得られた熱媒体は、内側筒体11の内部空間を流
れて、内側筒体11および伝熱フィンを介して触媒層5
を加熱し、改質反応の促進に寄与する。内側筒体11を
通過した熱媒体は下端より前記の外側筒体13と炉容器
3との間に形成された環状の空間へと流れ、本空間の内
側の外側筒体13と中間筒体12との間に形成された環
状の外槽を流れる原料ガスの加熱にさらに有効に用いら
れる。
た環状の空間は、バーナー2で生成した高温の熱媒体を
通流させる流路として用いられており、炉容器3の上部
の側面には熱媒体放出用の出口が設けられている。すな
わち、バーナー2に燃料と燃焼用空気を取り込んで燃焼
させて得られた熱媒体は、内側筒体11の内部空間を流
れて、内側筒体11および伝熱フィンを介して触媒層5
を加熱し、改質反応の促進に寄与する。内側筒体11を
通過した熱媒体は下端より前記の外側筒体13と炉容器
3との間に形成された環状の空間へと流れ、本空間の内
側の外側筒体13と中間筒体12との間に形成された環
状の外槽を流れる原料ガスの加熱にさらに有効に用いら
れる。
【0007】なお、炉容器3の外周を覆う断熱層4は耐
火断熱材で構成されており、バーナー2で生成された熱
媒体の熱の外部への放散を抑制して、熱媒体を所定温度
に維持する役割を果たしている。また、内側筒体11の
上部内壁のバーナー2の出口近傍に配されている断熱層
7は、断熱層4と同じく耐火断熱材で構成されており、
生成直後の高温の熱媒体による内側筒体11の損傷を防
止する役割を果たすものである。
火断熱材で構成されており、バーナー2で生成された熱
媒体の熱の外部への放散を抑制して、熱媒体を所定温度
に維持する役割を果たしている。また、内側筒体11の
上部内壁のバーナー2の出口近傍に配されている断熱層
7は、断熱層4と同じく耐火断熱材で構成されており、
生成直後の高温の熱媒体による内側筒体11の損傷を防
止する役割を果たすものである。
【0008】このように構成された燃料改質器によって
天然ガスのごとき原燃料を水蒸気改質する際には、極め
て高い運転温度で改質反応が行われており、改質管1の
表面温度が900〜950℃に達する場合もあり、改質
管1はすべて耐熱鋼により構成されている。図6は、燃
料電池発電装置用の燃料改質器における原料/改質ガス
と熱媒体の温度挙動の典型例を模式的に示す特性図であ
る。図において横軸は燃料改質器における上下方向の位
置を示している。図中の実線で示した特性は原料/改質
ガスの温度特性であり、併記した矢印はガスの流れ方向
を表している。点Aは原料ガスの供給口、点Bは改質管
1の下端部すなわち触媒層5の入口部、また点Cは触媒
層5の出口部のガスの温度を示しており、点Bより点C
へ至る間が触媒層5の内部に対応している。また、点線
で示した特性は熱媒体の温度特性であり、点Dは触媒層
5の上部に対応する位置、点Eは改質管1の底板15と
炉容器の底面との間、点Fは熱媒体の出口部分における
熱媒体の温度を示しており、点線に併記した矢印は熱媒
体の流れを表している。図に見られるように、熱媒体は
触媒層5の上部において約920℃の高温で供給され、
原料ガスは約500℃に加熱して供給されている。原料
ガスは熱媒体との熱交換により触媒層5の入口部で約6
00℃に加温されて触媒層5へと送られる。触媒層5に
おける改質反応は吸熱反応であるが、さらに高温の熱媒
体により加熱されることにより温度上昇し、触媒層5の
出口部分の改質ガスの温度は約720℃に達している。
一方熱媒体は、熱交換により温度が下がり、約650℃
で出口より排出されている。
天然ガスのごとき原燃料を水蒸気改質する際には、極め
て高い運転温度で改質反応が行われており、改質管1の
表面温度が900〜950℃に達する場合もあり、改質
管1はすべて耐熱鋼により構成されている。図6は、燃
料電池発電装置用の燃料改質器における原料/改質ガス
と熱媒体の温度挙動の典型例を模式的に示す特性図であ
る。図において横軸は燃料改質器における上下方向の位
置を示している。図中の実線で示した特性は原料/改質
ガスの温度特性であり、併記した矢印はガスの流れ方向
を表している。点Aは原料ガスの供給口、点Bは改質管
1の下端部すなわち触媒層5の入口部、また点Cは触媒
層5の出口部のガスの温度を示しており、点Bより点C
へ至る間が触媒層5の内部に対応している。また、点線
で示した特性は熱媒体の温度特性であり、点Dは触媒層
5の上部に対応する位置、点Eは改質管1の底板15と
炉容器の底面との間、点Fは熱媒体の出口部分における
熱媒体の温度を示しており、点線に併記した矢印は熱媒
体の流れを表している。図に見られるように、熱媒体は
触媒層5の上部において約920℃の高温で供給され、
原料ガスは約500℃に加熱して供給されている。原料
ガスは熱媒体との熱交換により触媒層5の入口部で約6
00℃に加温されて触媒層5へと送られる。触媒層5に
おける改質反応は吸熱反応であるが、さらに高温の熱媒
体により加熱されることにより温度上昇し、触媒層5の
出口部分の改質ガスの温度は約720℃に達している。
一方熱媒体は、熱交換により温度が下がり、約650℃
で出口より排出されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
燃料改質器では、バーナー2により生成した熱媒体で触
媒層5ならびに原料ガスを加熱して改質反応を促進し、
改質ガスの生成を行っており、燃料電池発電装置の燃料
ガスの生成等に用いられているが、本構成の燃料改質器
においても、なお以下のごとき問題点がある。
燃料改質器では、バーナー2により生成した熱媒体で触
媒層5ならびに原料ガスを加熱して改質反応を促進し、
改質ガスの生成を行っており、燃料電池発電装置の燃料
ガスの生成等に用いられているが、本構成の燃料改質器
においても、なお以下のごとき問題点がある。
【0010】すなわち、図6に示したごとく、本燃料改
質器で得られる改質ガスの温度は触媒層5の出口部分で
約720℃に達しており、排出口からでる改質ガスの温
度も650℃以上の高温である。このためシステムの熱
効率を上げるために、得られた改質ガスを用いて導入口
に供給する原料ガスを予め加熱する方法を採り、入口で
の温度を約500℃としている。したがって、本構成で
は、得られた改質ガスと温度の低い原料ガスを熱交換さ
せるための熱交換器が必要となるという難点がある。ま
た、原料ガスの入口温度が約500℃であり、このため
熱媒体の温度も出口部で約650℃と高温となるため、
原料/改質ガスの配管系も熱媒体の排出配管系も耐熱材
料を用いて構成しなければならないこととなる。
質器で得られる改質ガスの温度は触媒層5の出口部分で
約720℃に達しており、排出口からでる改質ガスの温
度も650℃以上の高温である。このためシステムの熱
効率を上げるために、得られた改質ガスを用いて導入口
に供給する原料ガスを予め加熱する方法を採り、入口で
の温度を約500℃としている。したがって、本構成で
は、得られた改質ガスと温度の低い原料ガスを熱交換さ
せるための熱交換器が必要となるという難点がある。ま
た、原料ガスの入口温度が約500℃であり、このため
熱媒体の温度も出口部で約650℃と高温となるため、
原料/改質ガスの配管系も熱媒体の排出配管系も耐熱材
料を用いて構成しなければならないこととなる。
【0011】さらにまた、上記の構成では、触媒層5の
内側が加熱側、外側が放熱側であるため、内側筒体11
の温度が高く中間筒体12の温度が低くなり、特にその
温度差が大きいので、熱膨張差によって触媒層5の幅が
狭まり、充填された粒状改質触媒が圧壊する危険性が高
いという問題点がある。この発明は、上記のごとき従来
技術の難点を考慮してなされたもので、その目的は、原
料ガスと熱媒体との熱交換が効率的に行われ、また原料
ガスと熱媒体の出口温度が低く抑えられて、熱交換器を
備えずとも高熱効率で使用できるとともに、触媒層に充
填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質器
を提供することにある。
内側が加熱側、外側が放熱側であるため、内側筒体11
の温度が高く中間筒体12の温度が低くなり、特にその
温度差が大きいので、熱膨張差によって触媒層5の幅が
狭まり、充填された粒状改質触媒が圧壊する危険性が高
いという問題点がある。この発明は、上記のごとき従来
技術の難点を考慮してなされたもので、その目的は、原
料ガスと熱媒体との熱交換が効率的に行われ、また原料
ガスと熱媒体の出口温度が低く抑えられて、熱交換器を
備えずとも高熱効率で使用できるとともに、触媒層に充
填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質器
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明においては、互いに間隔をおいて同心円状
に配した三個の筒体により下端で互いに連通する環状の
内槽と環状の外槽を形成してなる改質管と、改質管の内
側空間に配されたバーナーを備え、バーナーで生成され
た熱媒体により改質管の内槽に内蔵された改質触媒を加
熱し、改質管に導入された炭化水素系の原料ガスを水蒸
気改質して水素に富む改質ガスを得る燃料改質器におい
て、 (1)熱媒体を下方に放出するよう改質管の内側空間の
上部に配されたバーナーと、改質管の内側筒体との間
に、内側筒体と間隔を有して同心円状に配された、上端
より下方へと延伸する燃焼筒体を備え、燃焼筒体の内側
の空間を熱媒体を下方に導く流路とし、燃焼筒体と改質
管の内側筒体との間に形成される環状の空間を燃焼筒体
の内側の空間を通流した熱媒体を導いて上方へと通流さ
せる流路とする。また、改質管の内槽の上端近傍に原料
ガスを導入する供給口を、また外槽の上端近傍に水蒸気
改質された改質ガスを外部に排出する排出口を備えて、
導入された原料ガスが内槽を下方へと通流して内蔵され
た改質触媒に接して流れたのち外槽を上方へと通流する
よう構成する。
めに、本発明においては、互いに間隔をおいて同心円状
に配した三個の筒体により下端で互いに連通する環状の
内槽と環状の外槽を形成してなる改質管と、改質管の内
側空間に配されたバーナーを備え、バーナーで生成され
た熱媒体により改質管の内槽に内蔵された改質触媒を加
熱し、改質管に導入された炭化水素系の原料ガスを水蒸
気改質して水素に富む改質ガスを得る燃料改質器におい
て、 (1)熱媒体を下方に放出するよう改質管の内側空間の
上部に配されたバーナーと、改質管の内側筒体との間
に、内側筒体と間隔を有して同心円状に配された、上端
より下方へと延伸する燃焼筒体を備え、燃焼筒体の内側
の空間を熱媒体を下方に導く流路とし、燃焼筒体と改質
管の内側筒体との間に形成される環状の空間を燃焼筒体
の内側の空間を通流した熱媒体を導いて上方へと通流さ
せる流路とする。また、改質管の内槽の上端近傍に原料
ガスを導入する供給口を、また外槽の上端近傍に水蒸気
改質された改質ガスを外部に排出する排出口を備えて、
導入された原料ガスが内槽を下方へと通流して内蔵され
た改質触媒に接して流れたのち外槽を上方へと通流する
よう構成する。
【0013】(2)さらに、上記の燃焼筒体の内側側面
と外側側面のうち少なくともいずれかの側面に断熱材を
貼付するか、あるいは、または同時に、燃焼筒体の少な
くとも一部を断熱体により構成する。上記(1)のごと
く構成すれば、改質管の内槽に内蔵された改質触媒は、
燃焼筒体と改質管の内側筒体すなわち内槽の内壁との間
の環状空間を上方へと流れる熱媒体により加熱される。
また、原料ガスは、従来例と異なり改質触媒を備えた内
槽を下方へと流れたのち外側に隣接する外槽を上方へ流
れて外部へ取出される。したがって、従来に比べて相対
的に低い温度の原料ガスを導入すれば、原料ガスは熱媒
体により加熱された改質触媒を通り、改質されて下端部
へと達し、外槽へと移行して上方へ流れることとなる。
外槽での温度降下は少ないので、内槽と外槽を区画する
筒体は内槽側より外槽側が高い温度となる。すなわち、
本構成では改質触媒が内側と外側の双方から効率的に加
熱されることとなる。また、改質されて外層を流れる改
質ガスもこのように改質触媒の加熱に寄与したのち排出
されるので、排出口での温度は従来に比べて大幅に低く
なり、従来のごとく熱交換器を用いて熱の有効利用を図
る必要が無くなる。
と外側側面のうち少なくともいずれかの側面に断熱材を
貼付するか、あるいは、または同時に、燃焼筒体の少な
くとも一部を断熱体により構成する。上記(1)のごと
く構成すれば、改質管の内槽に内蔵された改質触媒は、
燃焼筒体と改質管の内側筒体すなわち内槽の内壁との間
の環状空間を上方へと流れる熱媒体により加熱される。
また、原料ガスは、従来例と異なり改質触媒を備えた内
槽を下方へと流れたのち外側に隣接する外槽を上方へ流
れて外部へ取出される。したがって、従来に比べて相対
的に低い温度の原料ガスを導入すれば、原料ガスは熱媒
体により加熱された改質触媒を通り、改質されて下端部
へと達し、外槽へと移行して上方へ流れることとなる。
外槽での温度降下は少ないので、内槽と外槽を区画する
筒体は内槽側より外槽側が高い温度となる。すなわち、
本構成では改質触媒が内側と外側の双方から効率的に加
熱されることとなる。また、改質されて外層を流れる改
質ガスもこのように改質触媒の加熱に寄与したのち排出
されるので、排出口での温度は従来に比べて大幅に低く
なり、従来のごとく熱交換器を用いて熱の有効利用を図
る必要が無くなる。
【0014】また、本構成では、改質触媒を収納した内
槽の内筒と外筒の温度差が小さいので、熱膨張差による
内槽の幅の減少は小さく、従来例のごとく改質触媒の圧
壊する事態を生じる恐れはない。また、上記(2)のご
とく燃焼筒体の側面に断熱材を貼付したり、あるいは、
または同時に、燃焼筒体の少なくとも一部を断熱体によ
り構成すれば、熱媒体からの熱の伝達が変化するので、
改質管の内槽に内蔵された改質触媒の温度、特に上下方
向の温度分布を制御することが可能となる。すなわち、
バーナーの直下部分に対応する燃焼筒体の側面に断熱材
を貼付すれば、原料ガスが供給される改質触媒の上部で
は、過大な温度勾配を生じることなく加熱が行われ、加
熱により温度が上昇した改質触媒の下部では、断熱材に
阻まれることなく、赤熱した燃焼筒体からの輻射熱によ
り効果的に加熱されることとなる。
槽の内筒と外筒の温度差が小さいので、熱膨張差による
内槽の幅の減少は小さく、従来例のごとく改質触媒の圧
壊する事態を生じる恐れはない。また、上記(2)のご
とく燃焼筒体の側面に断熱材を貼付したり、あるいは、
または同時に、燃焼筒体の少なくとも一部を断熱体によ
り構成すれば、熱媒体からの熱の伝達が変化するので、
改質管の内槽に内蔵された改質触媒の温度、特に上下方
向の温度分布を制御することが可能となる。すなわち、
バーナーの直下部分に対応する燃焼筒体の側面に断熱材
を貼付すれば、原料ガスが供給される改質触媒の上部で
は、過大な温度勾配を生じることなく加熱が行われ、加
熱により温度が上昇した改質触媒の下部では、断熱材に
阻まれることなく、赤熱した燃焼筒体からの輻射熱によ
り効果的に加熱されることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の燃料改質器の一
実施例の基本構成を示す縦断面図であり、図2は、図1
の燃料改質器のA−A面の横断面図である。図1、図2
において、図4および図5に示した従来例の燃料改質器
と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その
説明を省略する。図1、図2に示した実施例の構成の従
来例との相異点を以下に説明する。
実施例の基本構成を示す縦断面図であり、図2は、図1
の燃料改質器のA−A面の横断面図である。図1、図2
において、図4および図5に示した従来例の燃料改質器
と同一機能を有する構成部品には同一符号を付し、その
説明を省略する。図1、図2に示した実施例の構成の従
来例との相異点を以下に説明する。
【0016】本実施例の第1の特徴は熱媒体の流路の構
成にある。すなわち、本実施例では、改質管1の内側筒
体11とバーナー2との間に、断熱材9を内側に貼付し
た円筒状の燃焼筒体8が新たに設置されており、バーナ
ー2により生成された熱媒体を、燃焼筒体8の内部を下
方へと通流させたのち燃焼筒体8の下端と底板15Aと
の間隙を通して内側筒体11と燃焼筒体8との間に形成
された環状空間へと導き入り、内側筒体11を介して改
質管1に内蔵された触媒層5を加熱させながら上方へと
通流させ、上端近傍に備えた出口より外部へ排出させる
よう構成している。したがって、従来例において熱媒体
の流路を形成するために組み込まれていた炉容器3は除
去され、改質管1の下端を従来の環状の底板15に替え
て円板状の底板を接合して塞ぎ、改質管1の下面と側面
に接して耐火断熱材製の断熱層4を配している。
成にある。すなわち、本実施例では、改質管1の内側筒
体11とバーナー2との間に、断熱材9を内側に貼付し
た円筒状の燃焼筒体8が新たに設置されており、バーナ
ー2により生成された熱媒体を、燃焼筒体8の内部を下
方へと通流させたのち燃焼筒体8の下端と底板15Aと
の間隙を通して内側筒体11と燃焼筒体8との間に形成
された環状空間へと導き入り、内側筒体11を介して改
質管1に内蔵された触媒層5を加熱させながら上方へと
通流させ、上端近傍に備えた出口より外部へ排出させる
よう構成している。したがって、従来例において熱媒体
の流路を形成するために組み込まれていた炉容器3は除
去され、改質管1の下端を従来の環状の底板15に替え
て円板状の底板を接合して塞ぎ、改質管1の下面と側面
に接して耐火断熱材製の断熱層4を配している。
【0017】本実施例の第2の特徴は、原料ガスの改質
管1の内部での通流方向にある。すなわち、従来例にお
いては、中間筒体12と外側筒体13との間に形成され
た環状の外槽を下方へと通流させたのち、中間筒体12
と内側筒体11との間に形成された環状の内槽へ導き、
触媒層5の内部を通流させて改質させて外部へ取り出す
よう構成されていたのに対して、本実施例では、上部に
設けられた導入口からまず内槽へと供給し、下方へと流
して触媒層5の内部を通流させ、そののち外槽へと導い
て上部の排出口から取り出すよう構成している。
管1の内部での通流方向にある。すなわち、従来例にお
いては、中間筒体12と外側筒体13との間に形成され
た環状の外槽を下方へと通流させたのち、中間筒体12
と内側筒体11との間に形成された環状の内槽へ導き、
触媒層5の内部を通流させて改質させて外部へ取り出す
よう構成されていたのに対して、本実施例では、上部に
設けられた導入口からまず内槽へと供給し、下方へと流
して触媒層5の内部を通流させ、そののち外槽へと導い
て上部の排出口から取り出すよう構成している。
【0018】図3は、図1、図2に示した実施例におけ
る原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動を模式的に示した
特性図である。図6に示した従来例の場合と同じく、図
中に実線で示した特性は原料/改質ガスの温度特性、ま
た点線で示した特性は熱媒体の温度特性であり、併記し
た矢印はガスあるいは熱媒体の流れ方向を示すものであ
る。図中の点Aは触媒層5の上端部、点Bは触媒層5の
下端部、また点Cは改質して得られた改質ガスの出口部
での温度を示しており、点Aより点Bへ至る間が触媒層
5の内部に対応している。また、点Dは燃焼筒体8の内
部の触媒層5の上端と同等の高さの部位、点Eは燃焼筒
体8の下端と改質管1の底板15Aとの間隙、点Fは燃
焼筒体8と内側筒体11の間に形成された環状空間の上
端部における熱媒体の温度を示している。
る原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動を模式的に示した
特性図である。図6に示した従来例の場合と同じく、図
中に実線で示した特性は原料/改質ガスの温度特性、ま
た点線で示した特性は熱媒体の温度特性であり、併記し
た矢印はガスあるいは熱媒体の流れ方向を示すものであ
る。図中の点Aは触媒層5の上端部、点Bは触媒層5の
下端部、また点Cは改質して得られた改質ガスの出口部
での温度を示しており、点Aより点Bへ至る間が触媒層
5の内部に対応している。また、点Dは燃焼筒体8の内
部の触媒層5の上端と同等の高さの部位、点Eは燃焼筒
体8の下端と改質管1の底板15Aとの間隙、点Fは燃
焼筒体8と内側筒体11の間に形成された環状空間の上
端部における熱媒体の温度を示している。
【0019】図に見られるように、本構成においては、
約200℃と従来例に比べて大幅に低い温度の原料ガス
を導入している。導入された原料ガスは熱媒体により加
熱された改質触媒を通って改質され、触媒層5の出口部
すなわち点Bにおいて約700℃となる。外槽へと移行
して上方へと流れるガスの温度降下は少なく、内槽側よ
り外槽側が高い温度となる。すなわち、改質触媒は内側
からのみならず外側からも効率的に加熱されることとな
る。また、得られた改質ガスは、このように改質触媒の
加熱に寄与したのち排出されるので、排出口での温度は
約400℃と従来に比べて大幅に低くなる。したがっ
て、従来のごとく熱交換器を用いて熱の有効利用を図る
必要が無くなる。また、本構成では、特性A−B−C、
特性E−Fから推測されるように、改質触媒を収納した
内槽の内側筒体11と中間筒体12の温度差は小さく、
熱膨張差による内槽の幅の減少が小さいので、改質触媒
が圧壊する恐れはない。
約200℃と従来例に比べて大幅に低い温度の原料ガス
を導入している。導入された原料ガスは熱媒体により加
熱された改質触媒を通って改質され、触媒層5の出口部
すなわち点Bにおいて約700℃となる。外槽へと移行
して上方へと流れるガスの温度降下は少なく、内槽側よ
り外槽側が高い温度となる。すなわち、改質触媒は内側
からのみならず外側からも効率的に加熱されることとな
る。また、得られた改質ガスは、このように改質触媒の
加熱に寄与したのち排出されるので、排出口での温度は
約400℃と従来に比べて大幅に低くなる。したがっ
て、従来のごとく熱交換器を用いて熱の有効利用を図る
必要が無くなる。また、本構成では、特性A−B−C、
特性E−Fから推測されるように、改質触媒を収納した
内槽の内側筒体11と中間筒体12の温度差は小さく、
熱膨張差による内槽の幅の減少が小さいので、改質触媒
が圧壊する恐れはない。
【0020】なお、本構成では、改質管1への伝熱量の
分布を調整して上下方向の温度勾配を制御するために、
円筒状の燃焼筒体8の内側に断熱材9を貼付している
が、断熱材9を燃焼筒体8の外側に貼付することとして
もよく、あるいは、燃焼筒体8の一部を断熱体により構
成することとしてもよい。また、燃焼筒体8の一部を断
熱体により構成し、さらに断熱材9を貼付しても同様に
上下方向の温度勾配を制御することができる。
分布を調整して上下方向の温度勾配を制御するために、
円筒状の燃焼筒体8の内側に断熱材9を貼付している
が、断熱材9を燃焼筒体8の外側に貼付することとして
もよく、あるいは、燃焼筒体8の一部を断熱体により構
成することとしてもよい。また、燃焼筒体8の一部を断
熱体により構成し、さらに断熱材9を貼付しても同様に
上下方向の温度勾配を制御することができる。
【0021】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、互いに
間隔をおいて同心円状に配した三個の筒体により下端で
互いに連通する環状の内槽と環状の外槽を形成してなる
改質管と、改質管の内側空間に配されたバーナーを備
え、バーナーで生成された熱媒体により改質管の内槽に
内蔵された改質触媒を加熱し、改質管に導入された炭化
水素系の原料ガスを水蒸気改質して水素に富む改質ガス
を得る燃料改質器において、 (1)熱媒体を下方に放出するよう改質管の内側空間の
上部に配されたバーナーと、改質管の内側筒体との間
に、内側筒体と間隔を有して同心円状に配された、上端
より下方へと延伸する燃焼筒体を備え、燃焼筒体の内側
の空間を熱媒体を下方に導く流路とし、燃焼筒体と改質
管の内側筒体との間に形成される環状の空間を燃焼筒体
の内側の空間を通流した熱媒体を導いて上方へと通流さ
せる流路とする。また、改質管の内槽の上端近傍に原料
ガスを導入する供給口を、また外槽の上端近傍に水蒸気
改質された改質ガスを外部に排出する排出口を備えて、
導入された原料ガスが内槽を下方へと通流して内蔵され
た改質触媒に接して流れたのち外槽を上方へと通流する
よう構成することとしたので、原料ガスと熱媒体との熱
交換が効率的に行われ、また原料ガスと熱媒体の出口温
度が低く抑えられることとなり、熱交換器を備えずとも
高熱効率で使用でき、かつ、触媒層に充填された粒状改
質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質器が得られること
となった。
間隔をおいて同心円状に配した三個の筒体により下端で
互いに連通する環状の内槽と環状の外槽を形成してなる
改質管と、改質管の内側空間に配されたバーナーを備
え、バーナーで生成された熱媒体により改質管の内槽に
内蔵された改質触媒を加熱し、改質管に導入された炭化
水素系の原料ガスを水蒸気改質して水素に富む改質ガス
を得る燃料改質器において、 (1)熱媒体を下方に放出するよう改質管の内側空間の
上部に配されたバーナーと、改質管の内側筒体との間
に、内側筒体と間隔を有して同心円状に配された、上端
より下方へと延伸する燃焼筒体を備え、燃焼筒体の内側
の空間を熱媒体を下方に導く流路とし、燃焼筒体と改質
管の内側筒体との間に形成される環状の空間を燃焼筒体
の内側の空間を通流した熱媒体を導いて上方へと通流さ
せる流路とする。また、改質管の内槽の上端近傍に原料
ガスを導入する供給口を、また外槽の上端近傍に水蒸気
改質された改質ガスを外部に排出する排出口を備えて、
導入された原料ガスが内槽を下方へと通流して内蔵され
た改質触媒に接して流れたのち外槽を上方へと通流する
よう構成することとしたので、原料ガスと熱媒体との熱
交換が効率的に行われ、また原料ガスと熱媒体の出口温
度が低く抑えられることとなり、熱交換器を備えずとも
高熱効率で使用でき、かつ、触媒層に充填された粒状改
質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質器が得られること
となった。
【0022】(2)さらに、上記の燃焼筒体の内側側面
と外側側面のうち少なくともいずれかの側面に断熱材を
貼付するか、あるいは、または同時に、燃焼筒体の少な
くとも一部を断熱体により構成することとすれば、改質
管の上下方向の温度勾配が効果的に制御され、原料ガス
と熱媒体との熱交換がより効率的に行われるので、熱交
換器を備えずとも高熱効率で使用でき、かつ、触媒層に
充填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質
器としてより好適である。
と外側側面のうち少なくともいずれかの側面に断熱材を
貼付するか、あるいは、または同時に、燃焼筒体の少な
くとも一部を断熱体により構成することとすれば、改質
管の上下方向の温度勾配が効果的に制御され、原料ガス
と熱媒体との熱交換がより効率的に行われるので、熱交
換器を備えずとも高熱効率で使用でき、かつ、触媒層に
充填された粒状改質触媒の圧壊の危険性のない燃料改質
器としてより好適である。
【図1】本発明の燃料改質器の一実施例の基本構成を示
す縦断面図
す縦断面図
【図2】図1に示した本発明の燃料改質器の一実施例の
A−A面の横断面図
A−A面の横断面図
【図3】図1に示した本発明の燃料改質器の一実施例に
おける原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動を模式的に示
す特性図
おける原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動を模式的に示
す特性図
【図4】従来の燃料改質器の代表的な構成例を示す縦断
面図
面図
【図5】図4の燃料改質器のB−B面における横断面図
【図6】従来の燃料電池発電装置用の燃料改質器におけ
る原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動の典型例を模式的
に示す特性図
る原料/改質ガスと熱媒体の温度挙動の典型例を模式的
に示す特性図
1 改質管 2 バーナー 4 断熱層 5 触媒層 6a,6b 金網 7 断熱層 8 燃焼筒体 9 断熱材 11 内側筒体 12 中間筒体 13 外側筒体 14 上部板 15A 底板 16 伝熱フィン
Claims (3)
- 【請求項1】互いに間隔をおいて同心円状に配した三個
の筒体により下端で互いに連通する環状の内槽と環状の
外槽を形成してなる改質管と、改質管の内側空間に配さ
れたバーナーとを備え、バーナーで生成された熱媒体に
より改質管の内槽に内蔵された改質触媒を加熱し、改質
管に導入された炭化水素系の原料ガスを水蒸気改質して
水素に富む改質ガスを得る燃料改質器において、 熱媒体を下方に放出するよう改質管の内側空間の上部に
配されたバーナーと、改質管の内側筒体との間に、内側
筒体と間隔を有して同心円状に配された、上端より下方
へと延伸する燃焼筒体を備え、燃焼筒体の内側の空間を
熱媒体を下方に導く流路とし、燃焼筒体と改質管の内側
筒体との間に形成される環状の空間を燃焼筒体の内側の
空間を通流した熱媒体を導いて上方へと通流させる流路
とするとともに、改質管の内槽の上端近傍に原料ガスを
導入する供給口を、また外槽の上端近傍に水蒸気改質さ
れた改質ガスを外部に排出する排出口を備え、導入され
た原料ガスが内槽を下方へと通流して内蔵された改質触
媒に接して流れたのち外槽を上方へと通流するよう構成
したことを特徴とする燃料改質器。 - 【請求項2】請求項1に記載の燃料改質器において、前
記の燃焼筒体の内側側面と外側側面のうち少なくともい
ずれかの側面に断熱材が貼付されていることを特徴とす
る燃料改質器。 - 【請求項3】請求項1または2に記載の燃料改質器にお
いて、前記の燃焼筒体の少なくとも一部が断熱体よりな
ることを特徴とする燃料改質器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10034778A JPH11228104A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 燃料改質器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10034778A JPH11228104A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 燃料改質器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11228104A true JPH11228104A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12423758
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10034778A Withdrawn JPH11228104A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 燃料改質器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11228104A (ja) |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10034778A patent/JPH11228104A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050920 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20051121 |