JPH07267410A - 吸着パッド - Google Patents

吸着パッド

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JPH07267410A
JPH07267410A JP5600594A JP5600594A JPH07267410A JP H07267410 A JPH07267410 A JP H07267410A JP 5600594 A JP5600594 A JP 5600594A JP 5600594 A JP5600594 A JP 5600594A JP H07267410 A JPH07267410 A JP H07267410A
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suction
lip
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wall
cup
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Tomoyuki Morishita
智之 森下
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Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】薄いシート状のフイルムを吸着するに最適な吸
着パッドに関する。 【構成】吸引孔8を設けた金属カップ部2の外壁縁に柔
軟なリップ11を配設し、該カップ体の内壁に螺合して
封着し前記リップの内方となる縦断面皿状の底壁部7に
貫通する複数の小孔5を設け、該底壁部の底面に前記小
孔を挟み連通する吸引溝6を不銹鋼の当接板14を一体
化して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを吸着し、例え
ばロボット等の移動手段によって他の場所に移動後、こ
のワークを離すことにより移載する吸着パッドに関し、
詳細には薄いシート状のフイルムを吸着するのに適した
吸着パッドに係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、積載された板状体は種々の手
段からなる移載装置を介して移動され、その移載するワ
ークの例えば板状体を支持する手段として吸着パッドを
使用することは知られている。
【0003】例えば特開平3−293237号の公報に
は、中心部に吸引孔を有しゴムからなる吸盤本体の外側
に中間薄膜を配設し、この中間薄膜の外周縁を吸盤本体
の外周縁より外方に突出して設け、前記中間薄膜を外側
から押さえる補強盤を配設し、この補強盤の中心部を前
記吸盤本体の中心部に固着し、且つ補強盤の外周縁を中
間薄膜の外周縁よりも外方に突出して設けた吸着パッド
が開示され、また先に本出願人が提案した実公平5−4
4375号の公報には、外周部分に形成するリブ部を有
する縦断面皿状のゴムまたは柔軟な樹脂製カップ体と、
該カップ体に一体成形した補強部材と、該補強部材に対
応するカップ体内面に通気する部分を有するように形成
した同心円状の凸状部とからなる吸着具において、前記
リブ部と前記同心円状の凸状部にかけてのカップ体内面
で、かつ前記補強部材の外周部から前記リブ部の付根部
分の領域に同心円状の補助リブ部を設け、しかも該補助
リブ部の高さが前記同心円状の凸状部の高さより0.2
〜3mm高く、かつ前記リブ部の高さよりも低い吸着部
が開示され、また実公昭55−11878号の公報に
は、積層フイルムをその側端部付近において吸着するよ
うに取付枠に枢着したチャックと、該チャックを積層フ
イルムに吸着した状態において前記枢軸を中心に回動せ
しめ該フイルムの端部を他の積層フイルムから離隔する
ための駆動手段とからなり、前記チャック部はその下方
開口部に柔軟なシートが配され、その周辺部がシール部
材により囲繞された吸着部を具備しており、この吸着部
には複数個の真空孔がシートを貫いて設けられており、
更に真空孔にはシートの裏側に位置するように金網ある
いは織布が張設され、前記積層フイルムの端部を離隔し
た状態で取出すように構成したフイルムの自動取出し装
置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】吸着部を吸着用の薄
膜を含む多層構造にして表面に凹凸のある製品、部品等
を吸着する特開平3−293237号の公報の吸着パッ
ドや、特定な高さの補助リブ部を特異な場所に配設し、
しなり、たわみあるいは傾き等が生じ易い板状体を安全
確実に吸着する実公平5−44375号の公報の吸着パ
ッドのいずれも、吸着時に被吸着体と圧接する部分はゴ
ムあるいは樹脂から作られており、多層に積み上げられ
ているフイルム、例えば合わせガラスに使用されるポリ
ビニルブチラール膜を一枚一枚吸着して移載していく
と、可塑剤の移行、すなわち接触表面に可塑剤等が吹き
出すしみ出しが発生し、該しみ出しが直接、あるいは空
気中の塵埃が付着してフイルムに転写し、部分的に汚染
されたフイルムによる合わせガラスは製品不良としての
問題があり、積層フイルムを吸着して取り出す実公昭5
5−11878号のものは、吸着孔に吸い込まれるフイ
ルムは金網によって防止され、さらにチャックのシリン
ダーによる首振りで残存フイルムの負圧対策をも設けて
あるが、フイルムと圧接する部分の柔軟なシート、その
周辺部のゴムのようなシール部材により取換えもでき
ず、前記同様に汚染個所を生ずるという問題があった。
【0005】
【問題点を解決するための手段】かかる問題の解決を図
るため本発明は、天井に吸引孔を設けた金属カップ部の
外壁縁にゴムあるいは柔軟な樹脂からなるリップを配設
し、該カップ部の内壁に螺合して封着し前記リップの内
方となる縦断面皿状の底壁部に貫通する複数の小孔を設
け、該底壁部の底面に前記小孔を挟み連通する吸引溝を
不銹鋼の当接板を配設して形成するようにし、前記当接
板をステンレス鋼あるいはクロム鋼もしくはクロムメッ
キとし、前記底面に溶着あるいは接着、また前記当接板
を放射状にして前記リップの付け根まで延設するように
し、さらに前記リップを前記カップ部の外壁縁に螺合す
る環体を介して配設する吸着パッドを提供する。
【0006】
【作用】カップ部と底壁とにより吸引のチャンバーを大
きく、さらに放射状の当接板をリップの付け根まで延設
することにより吸引域をより拡大して吸引力を高め、従
来のゴムや樹脂の表面に可塑剤等が吹き出るしみ出しも
当接板を不銹鋼にすることにより解消して汚染を無く
し、材質が懸念されるリップは底壁部の螺着構成により
適度に取り替えて汚れを防止する。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は図2のA−A視した本発明の縦断
面図を示し、図2は図1に示した吸着パッドを底面側か
らみた平面図を示し、図3は吸着パッドの取り付けを説
明する斜視図である。
【0008】吸着パッドは、金属からなる円筒容器状
のカップ部2と、該カップ部の外周縁に螺合する環体1
2を介して固着されるリップ部3と、該カップ部の開口
側の内壁に螺合封着してチャンバー4を形成する複数個
の小孔5、5・・・を穿設した底壁部7とからなり、各
部の詳細な構成は、まずカップ部2には天井の中心部に
図示されない開閉の電磁弁と減圧用のエジェクタとを連
設するチューブを継手を介して接続する吸引孔8と、円
筒壁に穿設して吸着パッドの取り付け用対向一対の螺
孔9と、円筒外壁面にリング状の鍔部10とを設ける。
つぎにカップ部2の外周縁に装着するリップ部3は、ゴ
ムあるいは柔軟な樹脂、好ましくは可塑剤等のしみ出し
の極めて少ないウレタン系樹脂からなるラッパ状のリッ
プ11を環体12に固着し、該環体を前記鍔部10まで
吸引リークを防止するパッキン13を介して押圧螺着
し、一方底壁部7はその底面に穿設する前記小孔5、5
・・を挟んで薄板の例えばステンレス鋼からなる放射状
の当接板14をスポット溶接による溶着により一体化
し、あるいは接着剤による接着、かつ前記リップ11の
付け根まで延設して吸引溝6、6・・を設けたものであ
る。
【0009】吸着パッドの取り付けは、図3に示すよ
うにリング体15にカップ部2を挿入し、該リング体を
カップ部に穿設する対向の螺孔9に軸着するボルト軸1
6により回動自在に取り付け、対向する該ボルト軸間の
中心で直交する位置に設けた取付孔17、17を図示さ
れない軸体で軸支すれば吸着パッドは、リング体を介
して揺動自在となる。
【0010】リップ11を除く吸着パッドの材質は、
不銹鋼で機械加工し易く、価格の易いステンレス鋼が望
ましいが限定されるものではなく、特に当接板14には
ニッケル、クローム、チタン等、あるいはその合金材、
メッキでもよく、一方リップ11はゴム硬度70°で可
塑剤等のしみ出しの少ないウレタン樹脂が望ましいが、
ネオプレーン系でもよく、特に限定するものではない。
【0011】以下、本発明の作用を説明する。リング体
15にボルト軸16、16を介して支えられた吸着パッ
は、取付孔17、17を図示されない軸材により支
持し、図示されない被吸着体のフイルムにリップ11を
当接し当接板14の圧接後、図示されない電磁弁とエジ
ェクタの作動によって吸引孔8よりチャンバー4内の空
気を吸引して減圧すると、該被吸着体と底壁部7との空
隙に滞在する空気は当接板14、14・・により形成さ
れる吸引溝6、6から小孔5、5・・を経由して吸引さ
れて被吸着体を吸着し、吸着パッドを装着する図示さ
れない移載手段により、被吸着体を所定の場所へ移動し
て吸引を解除することを繰り返し行うが、圧接を繰り返
し行う当接板14、14・・は不銹鋼からなることによ
り銹の圧着転移もなく、柔軟なリップ11とフイルムと
の接触は、可塑剤等の移行が極めて少ないウレタン系樹
脂を使用していることと、当接板14、14・・の押圧
力に比べてリップ11のわずかな吸引圧接力により被吸
着体のフイルムを汚染させることなく移動処理ができ、
リップ11から可塑剤等のしみ出しの懸念が生じた場合
には、当接板14、14・・と一体化した底壁部7をカ
ップ部2の内壁から取り外し、該カップ部の外壁縁に螺
着する環体12を取り外してリップ部3を交換すればよ
く、カップ部2による容積の大きなチャンバー4の構成
と、当接板14、14・・を放射状にリップ11の付け
根まで拡げたことにより従来の同心円の吸引溝に比べ吸
着性能をより高め、チャンバー4、あるいはリップ部3
を螺着方式としたことにより容易な組立となり、パッキ
ン13あるいは螺孔9へのボルト軸16の螺合を市販の
シールテープを使用すれば、螺合個所からのリークを防
ぎシール性能を確保して吸着の確実性をより高めことが
できる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、容積の大きいチャンバーと、
底壁部の底面に溶着の不銹鋼からなる当接板を放射状に
リップの付け根まで延設したことにより、被吸着体のフ
イルムを汚染することなく吸引性能を高めて確実な吸着
を行い、各部材を螺着するうにした構成から製作やリッ
プの取り替えを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A視した本発明の縦断面図を示す。
【図2】図1に示した吸着パッドを底面側からみた平面
図を示す。
【図3】吸着パッドの取り付けを説明する斜視図であ
る。
【符号の説明】 ・・・・・・吸着パッド 2・・・・・・カップ部 5・・・・・・小孔 6・・・・・・吸引溝 7・・・・・・底壁部 11・・・・・・リップ 14・・・・・・当接板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井に吸引孔を設けた金属カップ部の外壁
    縁にゴムあるいは柔軟な樹脂からなるリップを配設し、
    該カップ部の内壁に螺合して封着し前記リップの内方と
    なる縦断面皿状の底壁部に貫通する複数の小孔を設け、
    該底壁部の底面に前記小孔を挟み連通する吸引溝を不銹
    鋼の当接板を配設して形成するようにしたことを特徴と
    する吸着パッド。
  2. 【請求項2】前記当接板をステンレス鋼あるいはクロム
    鋼もしくはクロムメッキとし、前記底面に溶着あるいは
    接着するようにしたことを特徴とする請求項1記載の吸
    着パッド。
  3. 【請求項3】前記当接板を放射状にして前記リップの付
    け根まで延設するようにしたことを特徴とする請求項
    1、2記載の吸着パッド。
  4. 【請求項4】前記リップを前記カップ部の外壁縁に螺合
    する環体を介して配設することを特徴とする請求項1、
    2、3記載の吸着パッド。
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