JP2003083319A - 吸着パットと吸着バルブ、及びこれらを用いた貼り合わせ反転機 - Google Patents

吸着パットと吸着バルブ、及びこれらを用いた貼り合わせ反転機

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JP2003083319A
JP2003083319A JP2001276147A JP2001276147A JP2003083319A JP 2003083319 A JP2003083319 A JP 2003083319A JP 2001276147 A JP2001276147 A JP 2001276147A JP 2001276147 A JP2001276147 A JP 2001276147A JP 2003083319 A JP2003083319 A JP 2003083319A
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Masahiro Kato
正弘 加藤
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸のある板や多様な形状の板に即して柔軟
に使用することのできる貼り合わせ反転機を提供するこ
と。 【解決手段】 バルブ軸21とキャップ22とバルブピ
ン23とスプリング24とカラー25とナット26とを
具備する吸着バルブ20に凹凸吸収部13を具備する吸
着パット10を組み合わせた吸着部30を複数固定した
複数のアーム41と、各アーム41を連動して回動させ
る回動手段42と、吸着部30を減圧する減圧手段43
とを備えた貼り合わせ反転機40。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁パネ
ル等の製造時の貼り合わせ工程に用いられる貼り合わせ
反転機において、接着する板を吸着するための吸着パッ
トと吸着バルブ、及びこれらを用いた貼り合わせ反転機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材となる板状パネル等に、化粧
板や補強板等を貼り合わせて外壁パネル等を製造する場
合、これらの貼り合わせ工程では、化粧板や補強板等の
接着する板の接着する側の面を下面に向けて、上面に接
着剤の塗布された板状パネル等の被接着パネルの上方か
ら密着させ、適度な圧力を加えて接着する必要がある。
【0003】この貼り合わせ工程には、貼り合わせ反転
機が用いられている。図11は、従来の貼り合わせ反転
機90の動作を示した模式図であり、この貼り合わせ反
転機90は、反転アーム91に接着する板92を吸着固
定した後(図11(a))、反転アーム91を回動させ
て、接着する板92を反転させながら(図11
(b))、接着剤93aの塗布された被接着パネル93
に覆い被せ(図11(c))、そのまま適度の圧力を加
えて接着するものである。
【0004】前記貼り合わせ反転機90には、図12に
示すような、複数の吸着部94が前記反転アーム91に
設けられていて、接着する板92を吸着するものであ
る。該吸着部94は、吸盤状のパット941と、該パッ
ト941を減圧する吸引ホース942と、パット941
と吸引ホース942を遮断または通気可能とするバルブ
943、及びこれらを支持するフレーム944からなっ
ており、前記反転アームの所定の箇所に溶接、又はボル
ト等により固定されているものである
【0005】前記吸着部94は、図に示すように、バル
ブ943が開放された状態で接着する板92に接触し、
図示しない減圧源により、吸引ホース942を通じてパ
ット941と接着する板92が作る空間95が減圧され
ることにより、該空間95と外気圧との差によって、接
着する板92を吸着する。このとき、前記吸着部94
が、貼り合わせ反転機90の反転アーム91に固定され
ていることで、吸着する板92を反転アーム91ととも
に回動することが可能となる。
【0006】ところが、従来の貼り合わせ反転機90で
は、接着する板の表面に凹凸がある場合には、吸着部9
4のパット941と接着する板92が、十分に密着する
ことが出来ず、パット941と接着する板92が作る空
間95は、外気と十分遮断されないため、十分に減圧す
ることが出来ず、所要の吸着力を得ることが難しかっ
た。また、バルブ943は手動にて開閉する必要があっ
たため、接着する板92のサイズが小さい場合には、空
気漏れの抑止のため、複数設けられている吸着部94の
うち、接着する板92と密着しない部分の吸着部94の
バルブ943を閉じる必要があった。この場合、再度大
きなサイズの接着する板92を吸着するには、閉じられ
ていた吸着部94のバルブ943を開放する必要があ
り、多様な形状のパネルを混在して貼り合わせるには生
産効率の悪いものであった。さらに、吸引ホース942
が吸着部94毎に設けられていたため、吸引ホース94
2の取り廻し等で構造が複雑となり保守性も良いもので
はなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みてなされたもので、凹凸のある板に対しても密着性
のよい吸着パット、及び、バルブの開閉を多様な形状の
板に即して行うことのできる吸着バルブ、及び、これら
を用いた、凹凸のある板や多様な形状の板に即して柔軟
に使用することのできる貼り合わせ反転機を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前項の目的を達するた
め、請求項1記載の吸着パットは、接着する板を吸着し
て保持する吸着パットであって、弾性材によって形成さ
れた吸盤状のパット部と、該パット部の中央に形成され
表面と裏面を貫通するエア抜き孔と、該パット部の外周
縁に延設された薄膜状の凹凸吸収部と、裏面において前
記エア抜き孔の周縁に凸設された結合部と、表面におい
て前記エア抜き孔の周縁に凹設されたナット溝と、を具
備することを特徴としている。
【0009】請求項2記載の吸着バルブは、接着する板
を吸着して保持する吸盤状の吸着パットを支持するとと
もに、外気を遮断するためのバルブを備えた吸着バルブ
であって、その下端側面にバルブの一開口端となるバル
ブ孔を具備する頭部と、その内径と外径が該頭部よりも
小径に形成され、その下端がバルブの他の開口端となる
脚部と、該頭部と該脚部との間に形成された中間部と、
バルブ軸を支持するための支持部とからなる中空状のバ
ルブ軸と、前記バルブ軸内に内挿され、前記頭部の内径
と略同径に形成された閉塞部と、該閉塞部下端中央から
所要長さ延設されたロッド部からなるバルブピンと、前
記バルブ軸の上端に螺設されたキャップと、一端が前記
キャップに、他端が前記バルブピンに規制されるように
設けられ、前記バルブピンに軸方向の所要の押圧力を付
加するスプリングと、前記脚部に外嵌されたリング状の
カラーと、前記脚部下端に外嵌螺合され、前記吸着パッ
トを前記カラーと挟持して支持するナットと、を具備す
ることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の貼り合わせ反転機は、接着
する板を吸着保持しながら反転し、被接着パネルに密着
させ、所要の圧力を加えて接着する貼り合わせ反転機で
あって、請求項1記載の吸着パットを請求項2記載の吸
着バルブの前記カラーと前記ナットとで挟持して形成し
た複数の吸着部と、複数の該吸着部を複数固定した複数
のアームと、各アームを連動して回動させる回動手段
と、吸着部を減圧する減圧手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0011】請求項4記載の貼り合わせ反転機は、請求
項3記載の貼り合わせ反転機において、各アームに配列
固定された前記吸着部の配置は、多様の形状の接着する
板に即して、適切な吸着力を得るために疎密が設けられ
たことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形
態にかかる吸着パット10と吸着バルブ20からなる貼
り合わせ反転機の吸着部30の正面図であり、図2は前
記吸着部30が複数設けられた貼り合わせ反転機40を
示す平面図である。
【0013】図3(a)乃至(c)は、前記吸着パット
10を示す図であり、それぞれ裏面図、側面図、断面図
である。前記吸着パット10は、図に示すように、略円
形の吸盤状に形成されたパット部11と、該パット部1
1の中央を表面から裏面へ貫通するエア抜き孔12と、
パット部11の外周縁に延設された薄膜状の凹凸吸収部
13と、裏面においてエア抜き孔12の周縁にその外面
が平面となるよう凸設された結合部14と、表面におい
てエア抜き孔12の周縁に凹設されたナット溝15から
なるものである。なお、前記吸着パット10は、全体が
ウレタンゴム等の気密性を有する弾性材から形成される
ものであるが、その他の弾性を有する合成樹脂を用いて
形成されていてもよい。
【0014】次に、前記吸着バルブ20について、図4
乃至図7に示す、正面図、側面図、上面図、断面図に基
づいて説明する。なお、図では便宜上、前記吸着パット
10の外形を仮想線で示しており、図7の断面図におい
てはスプリング24を平面的に示している。図に示すよ
うに、前記吸着バルブ20は、中空状のバルブ軸21
と、該バルブ軸21の上端を封止するキャップ22と、
バルブの弁体となるバルブピン23と、該バルブピン2
3に所要の押圧力を付加するスプリング24と、前記吸
着パット10を挟持して支持するカラー25とナット2
6からなる。
【0015】前記バルブ軸21は、中空状円筒で形成さ
れた頭部210と、該頭部210よりも内径、外径とも
小径に形成された中空状円筒からなる脚部211と、該
頭部210と該脚部211の間で、その外径が頭部21
0と同径に、その内径が脚部211と同径に形成された
中間部212と、脚部211の上端で側方に突設される
支持部213からなるものであり、頭部210の軸方向
上端内周面には雌ねじ210aが螺刻され、軸方向下端
には頭部210の内周面と外周面を挿通するバルブ孔2
14が対向して2箇所に設けられていて、バルブの一開
口端となっている。また、脚部211の軸方向下端の外
周面には雄ねじ211aが螺刻され、下面は開口となっ
ていて、バルブの他の開口端となっている。また、支持
部213は角型板状に形成されて側方に突出し、貼り合
わせ反転機40等にボルト等で固定するための支持穴2
15が、軸方向に挿通するように2箇所に設けられてい
る。
【0016】前記キャップ22は、雄ねじの螺刻された
ねじ部220と、その上部に形成された円盤状の蓋部2
21からなり、該ねじ部220が、前記バルブ軸21の
雌ねじ210aに螺合されてバルブ軸21の上端を封止
する。なおねじ部220の下端面は前記スプリング24
を係止するために凹溝が形成されている。
【0017】前記バルブピン23は、バルブ軸21の頭
部210の内径と略同径に形成され、頭部210に内接
して摺動可能に設けられた閉塞部230と、該閉塞部2
30の下端面中央から、棒状に延設されたロッド部23
1からなる。該閉塞部230の上端は、前記スプリング
24の一端を係止するように凹溝となっている。また、
ロッド部231の軸方向の長さは、前記バルブ軸21の
脚部211の軸方向の長さよりも長く形成されており、
前記閉塞部230が、バルブ軸21の頭部210の下端
に位置したときに、バルブ軸21から所要長さ突出する
ように設定されている。また、閉塞部230が頭部21
0の下端に位置するときは、バルブ孔214を閉塞する
ように、閉塞部230の軸方向長さ、及びバルブ孔21
4の開口径及び位置が設定されている。また、前記スプ
リング24が、一端を前記キャップ22のねじ部220
の凹溝に、他の端をバルブピン23の閉塞部230の凹
溝に係止されて設けられており、その復元力によりバル
ブピン23を軸方向下方に押圧している。
【0018】前記カラー25及びナット26は、ともに
バルブ軸21の脚部211に外嵌されるリング状の部材
であり、カラー25の下端面が前記吸着パット10の結
合部14に、ナット26の上端面がナット溝15にそれ
ぞれ密着して、吸着パット10を挟持する。このとき、
カラー25の上端面が支持部213に密着するように、
ナット26がバルブ軸21の雄ねじ211aに締結され
て、吸着パット10を吸着バルブ20に固定する。な
お、前記吸着バルブ20は、炭素鋼により形成されたも
のであるが、これに限らずステンレス鋼やアルミ合金
等、所要の剛性を持つものによって形成することができ
る。
【0019】以上のように構成された、吸着パット10
と吸着バルブ20は、吸着パット10が吸着バルブ20
のカラー25とナット26に挟持されて固定されて、貼
り合わせ反転機40の吸着部30を構成する。
【0020】次に、上述の吸着パット10、及び吸着バ
ルブ20を用いた吸着部30を具備する貼り合わせ反転
機40について説明する。図2に示すように、貼り合わ
せ反転機40は、前記吸着パット10と吸着バルブ20
からなる吸着部30が複数設けられた複数のアーム41
と、各アーム41を連動して回動させる回動手段42
と、吸着部30を減圧する減圧ポンプ(減圧手段)43
からなる。なお、図2では、便宜上、吸着部30に吸着
される接着する板50を仮想線にて示している。
【0021】前記アーム41は、中空状の角パイプで形
成され、前記吸着バルブ20のバルブ軸21の支持部2
13の支持穴215に合致するような係合孔が、所要の
取付け箇所に設けられており、吸着バルブ20は、ボル
トとナット等により、各アーム41の所要の位置に取付
けられる。該所要の位置は、この貼り合わせ反転機40
が扱う多様な形状の接着する板50が、必要な吸着力を
得ることができるよう、配置、個数が設定される。この
とき、吸着部30が整列して配置される必要はなく、配
置に粗密を設けて適切に配置されることができる。この
とき、副アーム41Aを用いて、配置をさらに密にする
こともできる。また、吸着バルブ20のアーム41への
取付けに際しては、吸着バルブ20のバルブ軸21のバ
ルブ孔214が、アーム41の中空部側と連通するよう
に取付けられるため、アーム41の中空部は、吸着バル
ブ20を通じて外部と連通することになる。
【0022】前記回動手段42は、アーム41の基端部
が取付けられ、貼り合わせ反転機40のフレーム44に
回動自在に固定された回転ロッド420と、該回転ロッ
ド420を駆動するための、回転駆動源421からな
る。該回転駆動源421は、例えばステップモーター等
の制御駆動源であり、回転ロッド420の一端に同軸と
なるように固定されて、少なくともアーム41が略半周
以上回動可能となるよう、回転ロッド420を駆動す
る。
【0023】前記減圧ポンプ43は、各アーム41の基
端に連結管45を通じて連結され、各アーム41の中空
部を減圧することができるようになっている。なお、ア
ーム41の中空部は外部と略気密状態となるよう、吸着
部30の吸着バルブ20を通じて外気と連通する以外
は、全ての開口が閉塞されているものである。
【0024】次に、以上のように構成された貼り合わせ
反転機40の動作について図8に基づいて説明する。な
お、あらかじめ別設されたローラーコンベアー等の移送
機により、貼り合わせ反転機40の右側方に化粧板や補
強板等の接着する板50が、左側方には、板状パネル等
の被接着パネル51が準備されているものとし、該被接
着パネル51の表面には接着剤52が塗布されているも
のとする。
【0025】まず、貼り合わせ反転機40のアーム41
が回動手段42により回動して、下方から接着する板5
0に密着し、吸着部30によりアーム41に保持固定す
る(図8(a))。これは、アーム41に設けられた複
数の吸着部30が減圧ポンプ43により減圧されて、接
着する板50を吸着保持するものである。次に、アーム
41を回動手段42により回動させて、接着する板50
の表面を反転させながら移送する(図8(b))。次
に、一連の回動動作を持続して、被接着パネル51の上
方から接着する板50を密着させ、そのまま、回動手段
42による所要の圧力を加えて、接着する板50と被接
着パネル51を接着する(図8(c))。そして、減圧
ポンプ43での減圧を停止して、吸着部30が接着する
板50を吸着することを停止し、アーム41を接着する
板50から取り外す(図8(d))。この後は、別設の
移送機により、接着する板50と被接着パネル51が貼
り合わされたパネルを移動し、新たな接着する板50と
被接着パネル51を所定の箇所に配置して、同様の動作
を繰り返すことになる。
【0026】図9は、前記貼り合わせ反転機40の一の
吸着部30が接着する板50に吸着する場合の図である
が、まず、吸着パット10が接着する板50に接触する
前は、図9(a)に示すように、吸着バルブ20のバル
ブピン23は、収縮したスプリング24の復元力によ
り、バルブ軸21の頭部210の下端に押し付けられて
いるため、バルブピン23の閉塞部230が、バルブ軸
21のバルブ孔214を閉塞し、バルブが「閉状態」と
なっている。このため、アーム41の中空部が、減圧ポ
ンプ43により減圧されていたとしても、バルブ孔21
4を通して外気が導入されることはない。
【0027】次に、アーム41が回動手段42より回動
して、アーム41に固定されている吸着部30の吸着パ
ット10が、接着する板50に接触すると、図9(b)
に示すように、バルブピン23のロッド部231が接着
する板50に接触し、さらに、アーム41が回動される
ことによって、該バルブピン23は、バルブ軸21内奥
(上方)に向かって進入する。また、吸着パット10の
パット部11の外縁部が接着する板50に接触し、吸着
パット10と接着する板50で囲まれた空間Sを外気と
遮断する。このとき、パット部11の外周縁に薄膜状の
凹凸吸収部13が設けられているため、接着する板50
に凹凸がある場合でも、凹凸吸収部13が変形して、接
着する板50に密着し、空間Sを略気密状態に保つこと
ができる。
【0028】一方、バルブピン23がバルブ軸21内深
く進入することによって、バルブピン23の閉塞部23
0もバルブ軸21内上方に移動し、バルブ軸21のバル
ブ孔214よりも奥(上方)に位置することとなり、バ
ルブ孔214が、貼り合わせ反転機40のアーム41の
中空部とバルブ軸21の内部、及び前記空間Sとを連通
する。これは吸着バルブ20の「開状態」である。これ
により人手を介することなくバルブを開閉することが可
能となる。
【0029】このとき、貼り合わせ反転機40のアーム
41の中空部は減圧ポンプ43によって減圧されている
ため、バルブ軸21の内部、及び、前記空間Sも外気圧
に比べて減圧された状態となる。したがって、この圧力
差により、吸着パット10、すなわち、貼り合わせ反転
機40は、接着する板50を吸着保持することになる。
【0030】前記アーム41には、複数の吸着部30が
取付けられてあり、また、アーム41は貼り合わせ反転
機40に複数設けられているため、接着する板50は、
複数の吸着パット10によって吸引されることになり、
貼り合わせ反転機40は、接着する板50を吸引したま
まアーム41を回動させるに十分な吸着力を持つことが
できる。
【0031】接着する板50の接着後、アーム41から
接着する板50を取り外す場合には、前記したように、
減圧ポンプ43による減圧を停止すればよい。この場
合、前記空間Sは、微少な開口等から空間Sに進入する
外気により、外気との圧力差が減少し、それとともに吸
着力も減少して、接着する板50を取り外すことができ
るようになる。
【0032】また、吸着パット10は、貼り合わせ反転
機40のアーム41の所定の箇所に取付けられているも
のであるが、図2に示したように、アーム41の基部側
には密に、先端側には疎に取付けられているため、接着
する板50Aの形状が小さい場合や(図10(a))、
接着する板50Bの形状が妻状である場合(図10
(b))などにも、十分な数の吸着パット10によって
吸着することができ、多様な形状の接着する板50、5
0A、50Bに即して適切な吸着力を得ることが可能で
ある。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の吸着パットは、弾性材に
よって形成された吸盤状のパット部と、該パット部の中
央に形成され表面と裏面を貫通するエア抜き孔と、該パ
ット部の外周縁に延設された薄膜状の凹凸吸収部と、裏
面において前記エア抜き孔の周縁に凸設された結合部
と、表面において前記エア抜き孔の周縁に凹設されたナ
ット溝とからなることとしたため、貼り合わせ反転機の
吸着部に用いれば、接着する板の表面に凹凸がある場合
に対しても、表面の凹凸にあわせて前記凹凸吸収部が密
着するため、接着する板を吸引する場合に、所要の減圧
を確実に行うことができ、十分な吸着力を得ることがで
きる。
【0034】請求項2記載の吸着バルブは、中空状のバ
ルブ軸と、該バルブ軸内に内挿され、前記バルブ軸の内
径と略同径に形成された閉塞部と、該閉塞部下端中央か
ら所要長さ延設されたロッド部からなるバルブピンと、
前記バルブ軸の上端に螺設されたキャップと、前記バル
ブピンに軸方向の所要の押圧力を付加するスプリング
と、前記バルブ軸に外嵌されたリング状のカラーと、前
記バルブ軸下端に外嵌螺合されたナットとからなること
としたため、貼り合わせ反転機の吸着部のバルブに用い
た場合に、接着する板の形状に即してバルブの開閉を行
うことができるようになり、接着する板が多様な形状で
混在した場合でも、各形状に即して人手を介することな
くバルブの開閉が行えるため、生産効率を上げることが
できる。
【0035】請求項3記載の貼り合わせ反転機は、請求
項1記載の吸着パットを請求項2記載の吸着バルブの前
記カラーと前記ナットとで挟持して形成して複数の吸着
部と、複数の該吸着部を複数固定した複数のアームと、
各アームを連動して回動させる回動手段と、吸着部を減
圧する減圧手段を備えたことを特徴としたため、接着す
る板の表面に凹凸のある場合でも、接着する板を吸着し
て貼り合わせることができる。また、接着する板の形状
が一定しない場合であっても、接着する板の形状に即し
て、人手の介入を伴うことなくバルブの開閉を行うた
め、生産効率の高い貼り合わせ反転機とすることができ
る。また、従来の貼り合わせ反転機と比べて、吸引ホー
ス等の設置の必要がなく、部品点数の少ない保守性のよ
い貼り合わせ反転機とすることができる。
【0036】請求項4記載の貼り合わせ反転機は、請求
項3記載の貼り合わせ反転機において、各アームに配列
固定された前記吸着部の配置は、多様な形状の接着する
板に即して、適切な吸着力を得るために疎密が設けられ
たことを特徴としたため、接着する板の形状が多様であ
る場合においても、各接着する板の形状に応じて、適切
な数の吸着部を使用する貼り合わせ反転機とすることが
できるため、多様な形状の接着する板に対して適切な吸
着力を得て、吸着不良等による不良品の発生のない、生
産効率の高い貼り合わせ反転機とすることができ、有効
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる吸着パットと吸着
バルブを用いた吸着部の正面図。
【図2】本発明の実施の形態にかかる貼り合わせ反転機
を示した平面図。
【図3】吸着パットを示した図。
【図4】吸着バルブの正面図。
【図5】吸着バルブの側面図。
【図6】吸着バルブの上面図。
【図7】図6のB−B線断面図。
【図8】貼り合わせ反転機の動作を示した図。
【図9】貼り合わせ反転機の吸着部の動作を示した図。
【図10】形状の異なる板を吸着した貼り合わせ反転機
を示した図。
【図11】従来の貼り合わせ反転機の動作を示した図。
【図12】従来の貼り合わせ反転機の吸着部を示した
図。
【符号の説明】
10 吸着パット 11 パット部 12 エア抜き孔 13 凹凸吸収部 20 吸着バルブ 21 バルブ軸 210 頭部 211 脚部 212 中間部 213 支持部 214 バルブ孔 22 キャップ 23 バルブピン 230 閉塞部 231 ロッド部 24 スプリング 25 カラー 26 ナット 30 吸着部 40 貼り合わせ反転機 41 アーム 42 回動手段 43 減圧ポンプ(減圧手段) 50、50A、50B 接着する板 51 被接着パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着する板を吸着して保持する吸着パッ
    トであって、 弾性材によって形成された吸盤状のパット部と、該パッ
    ト部の中央に形成され表面と裏面を貫通するエア抜き孔
    と、該パット部の外周縁に延設された薄膜状の凹凸吸収
    部と、裏面において前記エア抜き孔の周縁に凸設された
    結合部と、表面において前記エア抜き孔の周縁に凹設さ
    れたナット溝と、を具備することをを特徴とする吸着パ
    ット。
  2. 【請求項2】 接着する板を吸着して保持する吸盤状の
    吸着パットを支持するとともに、外気を遮断するための
    バルブを備えた吸着バルブであって、 その下端側面にバルブの一開口端となるバルブ孔を具備
    する頭部と、その内径と外径が該頭部よりも小径に形成
    され、その下端がバルブの他の開口端となる脚部と、該
    頭部と該脚部との間に形成された中間部と、バルブ軸を
    支持するための支持部とからなる中空状のバルブ軸と、 前記バルブ軸内に内挿され、前記頭部の内径と略同径に
    形成された閉塞部と、該閉塞部下端中央から所要長さ延
    設されたロッド部からなるバルブピンと、 前記バルブ軸の上端に螺設されたキャップと、 一端が前記キャップに、他端が前記バルブピンに規制さ
    れるように設けられ、前記バルブピンに軸方向の所要の
    押圧力を付加するスプリングと、 前記脚部に外嵌されたリング状のカラーと、 前記脚部下端に外嵌螺合され、前記吸着パットを前記カ
    ラーと挟持して支持するナットと、 を具備することを特徴とする吸着バルブ。
  3. 【請求項3】 接着する板を吸着保持しながら反転
    し、被接着パネルに密着させ、所要の圧力を加えて接着
    する貼り合わせ反転機であって、 請求項1記載の吸着パットを請求項2記載の吸着バルブ
    の前記カラーと前記ナットとで挟持して形成した複数の
    吸着部と、 複数の該吸着部を複数固定した複数のアームと、各アー
    ムを連動して回動させる回動手段と、吸着部を減圧する
    減圧手段とを、備えたことを特徴とする貼り合わせ反転
    機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の貼り合わせ反転機におい
    て、各アームに固定された前記吸着部の配置は、多様な
    形状の接着する板に即して、適切な吸着力を得るために
    疎密が設けられたことを特徴とする請求項3記載の貼り
    合わせ反転機。
JP2001276147A 2001-09-12 2001-09-12 吸着パットと吸着バルブ、及びこれらを用いた貼り合わせ反転機 Pending JP2003083319A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108584412A (zh) * 2018-03-30 2018-09-28 山东七星实业有限公司 一种内墙板搬运机器人
CN112571444A (zh) * 2020-11-30 2021-03-30 哈工大机器人(合肥)国际创新研究院 一种机械臂真空吸附系统及其控制方法

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