JPH07267358A - 環状物の着脱装置 - Google Patents

環状物の着脱装置

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Publication number
JPH07267358A
JPH07267358A JP8731094A JP8731094A JPH07267358A JP H07267358 A JPH07267358 A JP H07267358A JP 8731094 A JP8731094 A JP 8731094A JP 8731094 A JP8731094 A JP 8731094A JP H07267358 A JPH07267358 A JP H07267358A
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JP
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hook
core
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annular
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JP8731094A
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Inventor
Masaki Yoshioka
雅樹 吉岡
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一対のプーリーに掛けられている芯体などの
環状物を確実につかんでフックに引っかけたり、フック
上に掛けられた環状物を確実につかんで取り除いたりす
ることができる環状物の着脱装置をを提供する。 【構成】 フック4やプーリー2U・2Dに対し板状の
装置本体16を対向して進退自在に配設し、装置本体1
6に、所定の間隔をあけて回転中心を有し且つ相互に噛
合する一対の歯車18・18を回動自在に軸着し、環状
の芯体Bをはめ入れ得る溝21aを長手方向に沿って内
側に有する一対のアーム21・21の上端を、各歯車1
8の下端で且つ回転中心を通る線上に固定し、装置本体
16に駆動モータ19を取り付け、このモータ19の駆
動軸に一体回転可能に取着した駆動歯車19aを一方の
歯車18に噛合させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばラップドVベ
ルトの製造工程において環状のベルト用芯体などの円形
復元弾性力をもつ環状物をフックやプーリーに対し掛け
たり取り外したりするための環状物の着脱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記ラップドVベルトの製造方法は、
円筒状のスラブを成形し、スラブを輪切りして環状の
ベルト用芯体を作り、ベルト用芯体を断面V形にカッ
トし(スカイビングという)、V形芯体を乾燥し、
V形芯体を布製カバーでラップし、加硫する、という
のが一般的である。なお、のラップ工程は芯体を反転
して2回行うことがある。こうした製造工程において、
各工程間における芯体の移動を、フックに芯体を吊り下
げて行うことが提案されている。また、上記のスカイ
ビング作業は上下一対のプーリーに芯体を掛けた状態
で、芯体を回転させながら刃物でV形に切削することに
より行なわれており、さらに、上記のラップ作業も、
上下一対のプーリーに芯体を掛けた状態で作業が行なわ
れている。
【0003】そのような場合、環状の芯体を掛ける一対
のプーリーは、互いの位置関係が可変、すなわち軸間距
離が変更可能になっているのが普通である。芯体を掛け
たり外したりするときは軸間距離を縮め(プーリー同士
を接近させ)て作業を容易にし、製造や測定・使用のた
めに張力を付与するときには、軸間距離を開く。
【0004】一方、軸間距離を縮めた接近状態にあるプ
ーリー間に芯体を掛けるための、いわゆる芯体掛け装置
については、従来、つぎの機能をするものが知られてい
る。すなわち、芯体の最上部をつかむことによって、受
け取り位置(芯体が供給される位置)からプーリーの位
置(掛けようとする一対のプーリーのまわりを芯体が囲
む位置)までその芯体を運ぶものである。プーリーの周
囲に芯体を位置させると、あとは上述のようにプーリー
の軸間距離を開くことにより、芯体が適正に掛けられて
張力も与えられる。
【0005】なお、他の製造方法においても、フックや
プーリーに対し芯体などの環状物を掛けたり取り外した
りする作業を要することがあるが、従来この種の作業は
全て人手で行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の芯
体掛け装置にはつぎのような不都合がある。つまり、イ ) 最上部のみをつかんで芯体をプーリーの位置まで移
動するので、プーリーの外側の最も望ましい位置へ正確
に芯体を運ぶことは難しい。環状の芯体の一部分のみを
つかむのでは、芯体の揺れを十分には防止できないから
である。また、芯体を全体的に拘束するのではなく一部
分のみをつかむので、芯体を横向きなどにするのは不可
能である。したがって、接近状態でもプーリーが横(水
平)に並んでいる場合や、プーリーの配置面が水平(各
プーリーの軸が鉛直)であるような場合には、そうした
従来の装置でベルト掛けをするのは不可能である。
【0007】ロ) 芯体をとくに変形させないで(つま
り、重力の作用で多少形が変わる以外は円形のままで)
プーリー位置へ運ぶので、周長の短い芯体については複
数のプーリー間に掛けることが難しい。円形をなす芯体
の直径(内径)が、接近状態にあるプーリー間の外のり
寸法(または外接円の直径)に満たない場合には、たと
えば作業員が手を貸して、長円形などに芯体を変形させ
てやらないと、そのプーリー間への芯体掛けは不可能で
ある。
【0008】また、上記したラップドVベルトの製造工
程で芯体の搬送の自動化を図ろうとすれば、環状の芯体
をフックやプーリーに対し自動的に掛けたり取り外した
りする装置を開発する必要がある。さらに、フックに芯
体を吊り下げて搬送する場合に、フック上の芯体の位置
や姿勢にはバラツキがあるので、フック上での芯体のつ
かみ位置を決めるとともに、芯体の姿勢を整えておかな
ければ、芯体を確実につかむことができない。
【0009】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
一対のプーリーに掛けられている芯体などの環状物を確
実につかんでフックに引っかけたり、フック上に掛けら
れた環状物を確実につかんで取り除いたりすることがで
きる環状物の着脱装置を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の装置は、フックやプーリーに対し環状ベルトなど
の円形復元弾性力(円形以外の形状に変形させられる
と、円形に戻ろうとする弾性力)をもつ環状物を掛けた
り取り外したりするための環状物の着脱装置であって、
a)前記フックやプーリーに対し板状の装置本体を対向し
て進退自在に配設し、b)前記装置本体に、所定の間隔を
あけて回転中心を有し且つ相反方向に回転可能に連係し
た一対の回転板を回動自在に軸着し、c)環状物をはめ入
れ得る溝を長手方向に沿って内側に有する一対のアーム
の上端を、前記各回転板の下端で且つ前記回転中心を通
る線上に固定し、d)前記装置本体に駆動装置を取り付
け、この駆動装置を回転力を伝達可能に一方の回転板と
接続している。
【0011】請求項2記載のように、e)前記回転板を相
互に噛合する一対の歯車で構成し、前記駆動装置として
モータを用い、このモータの駆動軸に一体回転可能に取
着した駆動歯車を一方の前記歯車に噛合させることがで
きる。
【0012】請求項3に記載したとおり、f)前記装置本
体に位置決めバーの上端部を前記歯車の噛合位置の接線
方向に摺動自在に取り付けて、前記位置決めバーの下端
を前記装置本体の下方へ延設し、g)前記位置決めバーの
上端部に一対の等長リンクの一端をそれぞれ展開可能に
枢着し、各等長リンクの他端を前記各アーム上端部の対
応する位置にそれぞれ枢支連結するとなおよい。
【0013】
【作用】本発明の環状物の着脱装置は、つぎのように取
り扱うことによって一対のプーリー間に掛けられていた
環状物をつかみ、フックに引っかける。
【0014】 一対のアームを開いた状態にして装置
本体がプーリーの位置まで前進し、環状物の受け取り位
置で待機する。
【0015】 プーリー間に掛けられた環状物に対す
る作業(たとえばスカイビング作業)が終了すると、駆
動装置により一対の回転板をアームが相互に接近する方
向に回転させて、対向するアームが平行に配置された、
閉じた状態にする。この状態で、各アームは、プーリー
間に掛けられた長円形状の環状物の平行な二辺と平行且
つ接近した状態になる。いいかえれば、各アームは、一
対のプーリーの共通接線のすぐ外側にあって各接線とほ
ぼ平行な状態になる。
【0016】 一方のプーリーに対して他方のプーリ
ーが接近し、プーリー間から環状物が外れると、環状物
はその弾性復元力によって円形に近い形に拡がろうとす
るので、アームの内側の長手方向の溝に環状物の対向す
る部分がはまり込む。この状態では、環状物は円形に近
い形まで拡がっていないから、アームの溝間に挟まれた
姿勢で保持されている。
【0017】 装置本体を後退させることにより、環
状物はプーリーから離れるが、この移動の間に、環状物
が揺れたり脱落したりすることはなく、所定の位置(フ
ックの位置)へ確実に運ばれる。
【0018】 駆動装置により一対の回転板をアーム
が相互に離間する方向に回転させ、対向するアームの下
端側を展開した、開いた状態にする。これにより、アー
ムの溝間に挟まれていた環状物はさらに拡がり、円形に
近い形となってフック上に落下して引っかけられる。
【0019】請求項2に記載の着脱装置は、回転板を歯
車にして相互に噛合させたから、一対の回転板を相反対
方向に回転させるための連係機構(歯車や、プーリーと
その接続用ベルトなど)が不要になり、また駆動モータ
の駆動歯車を一方の歯車に噛合させるだけで駆動力を歯
車に伝達できるので、構造が簡素化される。
【0020】請求項3に記載の着脱装置は、とくにフッ
クに吊り下げられた状態の環状物をつかむのに有効で、
つぎのようにしてつかむ。
【0021】1) アームが開いた状態では、アームの展
開に伴って一対の等長リンクがそれらの枢着点を中心に
拡がり、直線に近い状態になるため、等長リンクの枢着
点の位置が下がり、位置決めバーが装置本体に対し下降
する。なお、この下降時の位置決めバーの下端部が、フ
ックの位置にくるようあらかじめ設定しておく。
【0022】2) 装置本体をフックに対して前進させる
ことにより、フック上の環状物の上端付近に位置決めバ
ーの下端部が当たり、フック上に沿って環状物を所定の
位置まで押し込む。これにより、環状物はフック上の基
準位置へ移動する。
【0023】3) 駆動モータにより一対の歯車をアーム
が相互に接近する方向に回転させ、対向するアームが平
行に配置された、閉じた状態にする。これにより、円形
に近い形の環状物の一部がアームの溝にはまり込み、さ
らに溝間で挟まれて環状物は長円形に変形する。これに
より、円形に復元しようとする環状物の弾性力によっ
て、環状物は対向するアームの溝間にしっかりと挟ま
れ、保持される。一方、アームが閉じた状態になると、
アームの接近に伴って一対の等長リンクがそれらの枢着
点を中心に閉じられ、二等辺三角形状になるため、等長
リンクの枢着点の位置が上がり、位置決めバーが装置本
体に対し上昇する。このため、位置決めバーの下端がフ
ックのかなり上方へ移動することになり、環状物の上端
よりも離れるから、位置決めバーは邪魔にならず、つま
りアームによる環状物のつかみ作業に支障をきたすこと
がない。
【0024】4) 装置本体を後退させることにより、環
状物はフックから離れるが、この移動の間に、環状物が
揺れたり脱落したりすることはなく、所定の位置(プー
リーの位置)へ確実に運ばれる。
【0025】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を紹介す
る。図1〜図4に示す例は、伝動用ラップドVベルトの
製造過程で芯体BをV形に切削するスカイブ機2や芯体
Bの表面にカバー布Aを巻くカバー巻き機(図示せず)
におけるものである。
【0026】図5に示すように、本例のラップドVベル
トの製造装置1では、成形された円筒状のスラブAを一
定幅ずつ輪切りカットして形成する未加硫ゴムの芯体B
を、スカイブ機2などに搬送する手段として、ベルト送
りされるフック4を用いている。環状のシンクロベルト
3には所定間隔ごとにフック4が取着され、一列に並べ
て配置される各工程の機械に沿ってフック4に芯体Bを
引っかけて移動する。この例では、フック4に1本ずつ
引っかけて搬送される芯体Bを、フック4から取り外し
たのち、スカイブ機2側へ芯体Bを移動して、スカイブ
機2のプーリー2U・2D間に掛けたり、またプーリー
2U・2D間から芯体Bを取り外し、シンクロベルト3
側へ芯体Bを移動し、フック4に引っかけたりするため
に、環状物着脱装置10をスカイブ機2側に備えてい
る。
【0027】着脱装置10は、図5におけるシンクロベ
ルト3のフック4とスカイブ機2のプーリー2U・2D
との間で芯体Bを取り扱うが、その構成は以下のとおり
である。すなわち、図2のように、着脱装置10はスカ
イブ機2の上面に、高さ調整可能な一対の螺杆11・1
1を介して取り付けられている。装置10の下面の支持
板12は各螺杆11に対しナット11aで挟持して支持
されている。支持板12上の後端部に駆動モータ13が
固定され、その前方にスクリューシャフト14が一対の
軸受ブラケット14a・14aにて回動自在に支持され
ている。また、スクリューシャフト14の後端は、駆動
モータ13の駆動軸にカップリング13aにより接続さ
れている。
【0028】支持板12上でスクリューシャフト14の
両側に、一対のリニアガイド15・15がスクリューシ
ャフト14と平行に設けられ、それらのリニアガイド1
5・15を介して前後方向に摺動自在なガイドバー15
aの前端に、背の高い中央板16aを介して板状の装置
本体16が固定されている。スクリューシャフト14に
はナット部材14bが回動自在に螺合し、このナット部
材14bにL字形連結部材14cを介してガイドバー1
5aが連結されている。したがって、駆動モータ13に
よりスクリューシャフト14を回転させることによっ
て、ナット部材14bおよびガイドバー15aを介して
装置本体16がスライブ機2(図5)に対し進退する。
【0029】図1・図2のように、装置本体16の前面
に一対の支軸17・17が、後述する一対のアームの間
隔に対応する間隔をあけて固定され、各支軸17に歯車
18が回動自在に且つ相互に噛合させて装着されてい
る。装置本体16の一方の歯車18の上方に、電磁ブレ
ーキ付き駆動モータ19が固定され、この駆動モータ1
9の駆動軸19aに駆動歯車19bが取着されており、
駆動歯車19bは歯車18に噛合させてある。芯体Bを
挟みつけ得る一対のクランプアーム21の基端部が、支
軸17の下方で歯車18の下端部に歯車18と一体回転
可能に取り付けられている。各アーム21は、その内側
(互いに向き合った側)に、芯体B(図3)をはめ入れ
得る溝21aを形成している。サイズの異なる大小の芯
体Bをつかめるように、アーム21の寸法はやや長めで
ある。
【0030】また、装置本体16の幅方向の中心位置
に、歯車18・18の共通接線に沿って下方に延びる位
置決めバー22が上下動自在に装着されている。装置本
体16の裏面に下方にガイド溝部材23が延設され、こ
のガイド溝部材23の溝部に位置決めバー22の上端部
のピン22aが摺動自在に嵌挿されている。位置決めバ
ー22のピン22aのすぐ上方に、一対の等長リンク2
4・24の基端がピン24aで枢着されている。各リン
ク24・24の他端は、クランプアーム21の基部の、
他方のアーム21と対応する位置に枢支連結されてい
る。この構成によって、図1のようにアーム21・21
が実線で表された閉鎖位置にくると、リンク24・24
のピン24aがガイド溝部材23の溝部に沿って上昇
し、位置決めバー22が上方に移動する。逆にアーム2
1・21が仮想線で表された開放位置にくると、リンク
24・24のピン24aがガイド溝部材23の溝部に沿
って下降し、位置決めバー22が下方に移動する。
【0031】位置決めバー22の下端には、図2のよう
に側方より見て逆L形の支持具25の一端が固定され、
支持具25の下部を水平に貫通して棒材26が摺動自在
に配設されている。棒材26の前端には押し板27が固
着され、押し板27と支持具25の下部との間に圧縮ス
プリング28が縮装されている。棒材26の後端にはス
トッパー26aが取着されている。押し板27の幅は、
図1のように一対のフック4・4の間隔より小さく形成
して、フック4・4間を押し板27が移動できるように
してある。この押し板27は、図4のようにフック4上
に吊り下げられた環状の芯体Bを基準位置まで押すとと
もに、芯体Bの姿勢を整えるためのものである。このた
め、フック4・4上の基準位置には、係止部材29がフ
ック4・4間に跨がって固定されている。また、アーム
21が開いて位置決めバー22が下方に移動した状態
で、位置決めバー22下端の押し板27が、フック4・
4上の芯体Bの上端部分に当たるように、作業開始前に
螺杆11に螺合されているナット11aの位置を調整
し、着脱装置10の据え付け高さが調節される。
【0032】上記した構成からなる着脱装置10によっ
てフック4上の芯体Bをつかんで移動させ、プーリー2
U・2Dに掛ける手順は、つぎのとおりである。
【0033】 一対のクランプアーム21を駆動モー
タ19により開いた状態にして、アーム21をスカイブ
機2の前方のフック4上の芯体Bの受け取り基準位置
に、前進させる。この前進動作は、駆動モータ13によ
りスクリューシャフト14を特定方向に回転させて行
う。
【0034】 受け取り基準位置にアーム21が移動
するときに、フック4上の芯体Bは押し板27で押され
て係止部材29に当たるまで移動し、係止部材29と押
し板27間で挟まれて芯体Bの姿勢(向き)は、フック
4に直交する。
【0035】 の状態で、駆動モータ19により歯
車18を回転し、一対のクランプアーム21を相平行す
る位置まで閉鎖すると、芯体Bはアーム21の溝21a
にはまって挟持され、弾性力に抗して長円形に変形す
る。このとき、位置決めバー22の下端(押し板27の
位置)は、フック4よりかなり上方へ移動する。
【0036】 アーム21間で挟んだ芯体Bを、スカ
イブ機2(図5)の、接近状態にされたプーリー2U・
2Dの外側まで運ぶ。つまりアーム21をスカイブ機2
側へ後退させるが、この後退動作は、駆動モータ13に
よりスクリューシャフト14を逆方向に回転させて行
う。このとき芯体Bは、上記のとおり長円形になってい
るので、プーリー2U・2Dの外側の位置へスムーズに
運ばれる(図3(a))。
【0037】 プーリー2Dが所定の位置へ下降し、
プーリー2U・2D間が開いて芯体Bがプーリー2U・
2Dにかかると同時に、芯体Bに所定の張力が作用して
芯体Bは上下方向に引き伸ばされる。このため、アーム
21の溝21aから芯体Bが抜け出す(図3(b))。
【0038】 再び一対のクランプアーム21を駆動
モータ19により開いた状態にし、芯体Bからアーム2
1を遠ざける(図3(c))。この状態で、プーリー2U
・2Dにより芯体Bを回転させると同時に、カッター
(図示せず)が芯体Bに当たって切削作業が開始され、
V形に形成される。
【0039】 スカイビング作業が終了すると、上記
と逆の手順により、一対のクランプアーム21が閉じ、
続いてプーリー2Dが元の位置へ上昇するとともに、プ
ーリー2Uに付属の撥ね出し具30(図3)が外方に延
びて半回転し、プーリー2U・2Dから芯体Bが外れ
る。このとき、芯体Bはその円形復元弾性力により、円
形に戻ろうとし、アーム21の溝21aに芯体Bがはま
り込み、保持される。このあと、上記と逆の手順で、フ
ック4にスカイビング作業済みの芯体Bが掛けられる。
【0040】それから、芯体Bは乾燥工程を経て、カバ
ー布が巻かれるカバー巻き機(図示せず)に搬送される
と、スカイブ機2のプーリー2U・2Dとの受け渡しと
同様に、カバー巻き機側に設置された上記着脱装置10
と同一構造の着脱装置(図示せず)によって、フック4
上の芯体Bをつかんで、カバー巻き機側のプーリー間に
掛ける。芯体Bにカバー布を巻き付ける作業(ラップ作
業)が終了すると、着脱装置によってプーリー間から芯
体Bが外され、再び、フック4に掛けられる。そして、
最終工程である加硫機(図示せず)へ芯体Bが運ばれ、
そこで加硫作業が終了すると、ラップドVベルトの一連
の製造工程が終了することになる。
【0041】以上、一実施例を紹介したが、本発明の着
脱装置は以上の例のみに限定されるものではない。たと
えば下記のような実施も可能である。
【0042】イ) 一対の歯車18に代えて回転板を使用
し、各回転板の支軸17にプーリーを取着して欅掛けの
ベルトで接続し、一方の支軸17をクランクレバーを介
して駆動装置としてのシリンダ装置のロッドと接続し、
ロッドの往復運動により回転板を所定角度の範囲で往復
回転させる。
【0043】ロ) 歯車18を用いる場合でも、クランプ
アーム21の回転範囲に応じて歯を一部(駆動歯車19
aとの噛合部および他方の歯車18との噛合部)にだけ
所定の角度設けてもよい。
【0044】ハ) 芯体Bなどの環状物を保持する一対の
棒クランプアーム21は、閉じた状態のとき、図2など
のように必ずしも両者間がほぼ平行にならねばならない
わけではない。
【0045】ニ) 着脱装置10は、フック4とプーリー
2U・2D間における環状物の受け渡しに限らず、フッ
ク4同士間あるいはプーリー2U・2D同士間での受け
渡しに使用できることは言うまでもない。またベルトの
製造工程のほか、各種の製造工程や検査等の過程、もし
くは使用段階において、フック4やプーリー2U・2D
に環状物を次々と多数回行わねばならない場合などに、
本発明の着脱装置は広く利用できる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の環状物の着脱装置によれば、 1) 一対のプーリーに掛けられている芯体などの環状物
を確実につかんでフックに引っかけたり、フック上に掛
けられた環状物を確実につかんで取り除いたりする作業
を自動的に行える。
【0047】請求項2の装置によると 2) 一対の回転板を相反方向に回転させるための連係機
構が不要になるなど、駆動系の構造がかなり簡素化され
る。
【0048】請求項3の装置によるとさらに、 3) とくにフックに吊り下げられた状態の環状物をつか
むのに有効で、フック上の基準位置で環状物を確実につ
かむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着脱装置の一実施例として、ラップド
Vベルトの製造装置においてスカイブ機に設置された着
脱装置10を示す正面図である。
【図2】着脱装置10の側面図で、図1のII−II線断面
図である。
【図3】図3(a)〜(c)はプーリー2U・2D間に芯体
Bを掛ける態様を順に示す、着脱装置10の概要正面図
である。
【図4】図4(a)・(b)はフック4に吊り下げられてい
る芯体Bを基準位置に押し込み姿勢を整える態様を順に
示す、フック4と位置決めバー22下端の押し板27の
側面図である。
【図5】図5(a)はラップドVベルトの製造装置の一部
を示す概要平面図、図5(b)は同概要正面図である。
【符号の説明】
1 ベルト製造装置 2 スカイブ機 2U・2D プーリー 4 フック 10 着脱装置 21 クランプアーム2 21a 溝 22 位置決めバー 27 押し板 B 芯体(環状物)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックやプーリーに対し環状ベルトなど
    の円形復元弾性力をもつ環状物を掛けたり取り外したり
    するための環状物の着脱装置であって、 前記フックやプーリーに対し板状の装置本体を対向して
    進退自在に配設し、 前記装置本体に、所定の間隔をあけて回転中心を有し且
    つ相反方向に回転可能に連係した一対の回転板を回動自
    在に軸着し、 環状物をはめ入れ得る溝を長手方向に沿って内側に有す
    る一対のアームの上端を、前記各回転板の下端で且つ前
    記回転中心を通る線上に固定し、 前記装置本体に駆動装置を取り付け、この駆動装置を回
    転力を伝達可能に一方の回転板と接続したことを特徴と
    する環状物の着脱装置。
  2. 【請求項2】 前記回転板を相互に噛合する一対の歯車
    で構成し、前記駆動装置としてモータを用い、このモー
    タの駆動軸に一体回転可能に取着した駆動歯車を一方の
    前記歯車に噛合させた請求項1記載の環状物の着脱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記装置本体に位置決めバーの上端部を
    前記歯車の噛合位置の接線方向に摺動自在に取り付け
    て、前記位置決めバーの下端を前記装置本体の下方へ延
    設し、 前記位置決めバーの上端部に一対の等長リンクの一端を
    それぞれ展開可能に枢着し、各等長リンクの他端を前記
    各アーム上端部の対応する位置にそれぞれ枢支連結した
    請求項1又は2記載の環状物の着脱装置。
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