JPH0726713Y2 - 熱電対周辺回路 - Google Patents
熱電対周辺回路Info
- Publication number
- JPH0726713Y2 JPH0726713Y2 JP1184390U JP1184390U JPH0726713Y2 JP H0726713 Y2 JPH0726713 Y2 JP H0726713Y2 JP 1184390 U JP1184390 U JP 1184390U JP 1184390 U JP1184390 U JP 1184390U JP H0726713 Y2 JPH0726713 Y2 JP H0726713Y2
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- JP
- Japan
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- thermocouple
- converter
- power supply
- peripheral circuit
- voltage
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は熱電対の周辺回路に関し、さらに詳しくは、熱
電対に積分型アナログ・デジタル変換器(以後、A/D変
換器と称する)を接続した回路で、熱電対の断線を検出
するバーンアウト検出回路を設けたときの出力誤差の低
減対策に関するものである。
電対に積分型アナログ・デジタル変換器(以後、A/D変
換器と称する)を接続した回路で、熱電対の断線を検出
するバーンアウト検出回路を設けたときの出力誤差の低
減対策に関するものである。
〈従来の技術〉 第3図は従来のバーンアウト検出回路の一例を示した図
である。図において、1は内部インピーダンスがrの熱
電対、Vsは直流電源で、出力電位もVsで表す。Rは一端
が直流電源Vsに、他端が熱電対1の出力端子に接続され
た抵抗である。2はコンパレータであり、直流電圧Vsに
より熱電対1の入力端子間に生ずる電圧v0と、基準電圧
Vを比較する。
である。図において、1は内部インピーダンスがrの熱
電対、Vsは直流電源で、出力電位もVsで表す。Rは一端
が直流電源Vsに、他端が熱電対1の出力端子に接続され
た抵抗である。2はコンパレータであり、直流電圧Vsに
より熱電対1の入力端子間に生ずる電圧v0と、基準電圧
Vを比較する。
この従来のバーンアウト検出回路では、熱電対内部イン
ピーダンスrによる出力端子間の電位差は、 v0={r/(R+r)}×Vs となり、この電位差v0がコンパレータ2の入力とな
り、基準電圧Vと比較してバーンアウトを検出する。こ
のとき、内部インピーダンスが何Ω以上の時断線とする
かによって基準電圧Vを設定し、電位差v0が基準電圧
Vより大きいときは、ハイレベルを出力し、断線である
と判断する。
ピーダンスrによる出力端子間の電位差は、 v0={r/(R+r)}×Vs となり、この電位差v0がコンパレータ2の入力とな
り、基準電圧Vと比較してバーンアウトを検出する。こ
のとき、内部インピーダンスが何Ω以上の時断線とする
かによって基準電圧Vを設定し、電位差v0が基準電圧
Vより大きいときは、ハイレベルを出力し、断線である
と判断する。
〈考案が解決しようとする課題〉 従来のバーンアウト検出回路に第4図のように、2個の
A/D変換器AD1、AD2を熱電対に並列に接続して、A/D変換
器AD1でバーンアウト検出用の信号をデジタル信号に変
換し、A/D変換器AD2で温度測定用の信号をデジタル信号
に変換する(A/D変換器AD1、AD2はそれぞれ非同期に動
作する)。この装置において、A/D変換器AD2で変換した
デジタル信号に基づいて熱電対1の測定値の検出を行う
場合、直流電圧Vsによる電位差v0のために、実際の測定
値にv0の誤差を含んだ測定結果となり、正確な測定が行
えない問題があった。
A/D変換器AD1、AD2を熱電対に並列に接続して、A/D変換
器AD1でバーンアウト検出用の信号をデジタル信号に変
換し、A/D変換器AD2で温度測定用の信号をデジタル信号
に変換する(A/D変換器AD1、AD2はそれぞれ非同期に動
作する)。この装置において、A/D変換器AD2で変換した
デジタル信号に基づいて熱電対1の測定値の検出を行う
場合、直流電圧Vsによる電位差v0のために、実際の測定
値にv0の誤差を含んだ測定結果となり、正確な測定が行
えない問題があった。
本考案はこのような問題を解決するために為されたもの
で、従来のバーンアウト検出回路により熱電対の測定機
器に測定誤差を与えないような熱電対周辺装置を提供す
ることを目的とする。
で、従来のバーンアウト検出回路により熱電対の測定機
器に測定誤差を与えないような熱電対周辺装置を提供す
ることを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、 熱電対の出力端子に接続されていて、熱電対のバーンア
ウト検出を行う第1のA/D変換器換器と、この第1のA/D
変換器換器と並列に接続されていて、熱電対の測定値を
検出する積分型の第2のA/D変換器換器とからなる熱電
対周辺回路において、 交流電源と、 一端がこの交流電源に接続され、他端が前記熱電対の高
電位側の出力端子に接続された抵抗とを備え、 前記交流電源の電源周波数は、前記第2のA/D変換器換
器の積分周波数の整数倍になることを特徴とする熱電対
周辺回路である。
ウト検出を行う第1のA/D変換器換器と、この第1のA/D
変換器換器と並列に接続されていて、熱電対の測定値を
検出する積分型の第2のA/D変換器換器とからなる熱電
対周辺回路において、 交流電源と、 一端がこの交流電源に接続され、他端が前記熱電対の高
電位側の出力端子に接続された抵抗とを備え、 前記交流電源の電源周波数は、前記第2のA/D変換器換
器の積分周波数の整数倍になることを特徴とする熱電対
周辺回路である。
〈作用〉 このような本考案においては、熱電対の出力端子に、バ
ーンアウト検出用のA/D変換器と、熱電対の測定値を検
出する積分型のA/D変換器を並列に接続し、熱電対の出
力端子に抵抗を介して交流電源を接続し、前記2つのA/
D変換器換器を非同期に動作させる。ここで、交流電源
の電源電圧を熱電対の測定値検出用の積分型のA/D変換
器の積分周波数の整数倍に設定しておき、A/D変換器が
測定値を検出する一周期分の積分時間の間に、バーンア
ウト時に出る誤差電圧は整数倍の周期分の平均値がとら
れてキャンセルされる。
ーンアウト検出用のA/D変換器と、熱電対の測定値を検
出する積分型のA/D変換器を並列に接続し、熱電対の出
力端子に抵抗を介して交流電源を接続し、前記2つのA/
D変換器換器を非同期に動作させる。ここで、交流電源
の電源電圧を熱電対の測定値検出用の積分型のA/D変換
器の積分周波数の整数倍に設定しておき、A/D変換器が
測定値を検出する一周期分の積分時間の間に、バーンア
ウト時に出る誤差電圧は整数倍の周期分の平均値がとら
れてキャンセルされる。
〈実施例〉 以下図面を用いて、本考案を詳細に説明する。
第1図は本考案に係る熱電対周辺装置の一実施例の回路
構成図である。尚、第3図、第4図と同じ構成要素には
同一符号を付し、説明を省略する。図において、Veは交
流電源で、その電源周波数はA/D変換器AD2の積分周波数
の整数倍に設定されている。
構成図である。尚、第3図、第4図と同じ構成要素には
同一符号を付し、説明を省略する。図において、Veは交
流電源で、その電源周波数はA/D変換器AD2の積分周波数
の整数倍に設定されている。
次に、第2図を用いて本考案の動作を説明する。
第2図は交流電源による熱電対の出力端子間の誤差電圧
と波形とその周期とA/D変換器の積分周期を示した図で
ある。熱電対1の測定値を検出する際に、熱電対の出力
値に交流電圧による電位差v0がのり、実際の測定値に
誤差を生じる。しかし、交流電圧の周波数は第2図で示
すようにA/D変換器AD2の積分周波数の整数倍であるの
で、積分時間内で誤差v0は正側と負側でキャンセルさ
れ、全体としてA/D変換器AD2による変換後の検出値は、
誤差v0を含まない、熱電対1の熱起電力に正確に対応し
たものとなる。
と波形とその周期とA/D変換器の積分周期を示した図で
ある。熱電対1の測定値を検出する際に、熱電対の出力
値に交流電圧による電位差v0がのり、実際の測定値に
誤差を生じる。しかし、交流電圧の周波数は第2図で示
すようにA/D変換器AD2の積分周波数の整数倍であるの
で、積分時間内で誤差v0は正側と負側でキャンセルさ
れ、全体としてA/D変換器AD2による変換後の検出値は、
誤差v0を含まない、熱電対1の熱起電力に正確に対応し
たものとなる。
〈考案の効果〉 以上詳細に説明したように、このような本考案において
は、熱電対のバーンアウト検出用に熱電対に接続された
電源を交流とし、さらに、この交流電圧の周波数を熱電
対の測定値検出用のA/D変換器の積分周波数の整数倍に
したため、A/D変換器が測定値を検出する一周期分の積
分時間の間に、バーンアウト時に出る誤差電圧は整数倍
の周期分の平均値がとられてキャンセルされる。これに
よって、熱電対の内部インピーダンスによる出力端子間
の誤差電圧がA/D変換器に与える誤差を0にすることが
できる。
は、熱電対のバーンアウト検出用に熱電対に接続された
電源を交流とし、さらに、この交流電圧の周波数を熱電
対の測定値検出用のA/D変換器の積分周波数の整数倍に
したため、A/D変換器が測定値を検出する一周期分の積
分時間の間に、バーンアウト時に出る誤差電圧は整数倍
の周期分の平均値がとられてキャンセルされる。これに
よって、熱電対の内部インピーダンスによる出力端子間
の誤差電圧がA/D変換器に与える誤差を0にすることが
できる。
第1図は本考案に係る熱電対周辺装置の一実施例の回路
構成図、第2図は交流電圧による誤差電圧の波形を示す
図、第3図は従来のバーンアウト検出回路の一例を示し
た図、第4図は2個のA/D変換器を熱電対に並列に接続
した装置の構成図である。 1……熱電対、r……内部インピーダンス R……抵抗、Ve……交流電源 AD1、AD2……A/D変換器
構成図、第2図は交流電圧による誤差電圧の波形を示す
図、第3図は従来のバーンアウト検出回路の一例を示し
た図、第4図は2個のA/D変換器を熱電対に並列に接続
した装置の構成図である。 1……熱電対、r……内部インピーダンス R……抵抗、Ve……交流電源 AD1、AD2……A/D変換器
Claims (1)
- 【請求項1】熱電対の出力端子に接続されていて、熱電
対のバーンアウト検出を行う第1のアナログ・デジタル
変換器と、この第1のアナログ・デジタル変換器と並列
に接続されていて、熱電対の測定値を検出する積分型の
第2のアナログ・デジタル変換器とからなる熱電対周辺
回路において、 交流電源と、 一端がこの交流電源に接続され、他端が前記熱電対の高
電位側の出力端子に接続された抵抗とを備え、 前記交流電源の電源周波数は、前記第2のアナログ・デ
ジタル変換器の積分周波数の整数倍になることを特徴と
する熱電対周辺回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1184390U JPH0726713Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 熱電対周辺回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1184390U JPH0726713Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 熱電対周辺回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03104870U JPH03104870U (ja) | 1991-10-30 |
JPH0726713Y2 true JPH0726713Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31515360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1184390U Expired - Lifetime JPH0726713Y2 (ja) | 1990-02-08 | 1990-02-08 | 熱電対周辺回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726713Y2 (ja) |
-
1990
- 1990-02-08 JP JP1184390U patent/JPH0726713Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03104870U (ja) | 1991-10-30 |
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