JPH0726688A - 建造物における建造材の取付構造および取付用支持具 - Google Patents

建造物における建造材の取付構造および取付用支持具

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JPH0726688A
JPH0726688A JP17155693A JP17155693A JPH0726688A JP H0726688 A JPH0726688 A JP H0726688A JP 17155693 A JP17155693 A JP 17155693A JP 17155693 A JP17155693 A JP 17155693A JP H0726688 A JPH0726688 A JP H0726688A
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Kazue Itou
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建造物の壁部43への建造材12の取付けを熟
練を要することなく容易で、確実で、取替えが簡単で、
かつ短時間で行え、しかも目地合わせが自然にできて見
栄えがよい仕上げになるようにすること。 【構成】建造材12を、その下端面にて壁部43に固定
した取付用支持具20の受承部22に受承して、受承部
22に設けた係合部22aと下端面に設けた係合部12
bとを互いに係合させて固定し、かつ建造材12の上端
面にて壁部43に固定した係合部材23に弾撥的に当接
させて、係合部材23に設けた係合部23cと上端面に
設けた係合部12aとを互いに係合させて固定したこ
と。建造材12は取付用支持具20と係合部材23間に
押し込むのみで、これら両者20,23に挟持されて容
易に取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物の壁部、天井部
等構造部の外側または内側に沿って建造材を取付けてな
る建造物における建造材の取付構造、および同取付構造
に採用する取付用支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製、木製、金属枠製、その
他各種の建造物の構造部には、その外側および/または
内側に石材タイル、プレート状またはブロツク状のレン
ガ、石材、木材等建造材を取付けることが多いが、一般
には建造物の構造部にモルタル、有機系接着剤等を用い
て直接張り付ける手段が採られ、また材質によっては釘
打ち、ネジ止め等により直接取付ける手段が採られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、建造物の構
造部への建造材の取付けはその殆どが手作業であるとと
もに、強固で確実な取付け状態を要求されることから、
取付け作業には熟練を要するとともに、特に取付け面積
が大きい場合には取付け作業に長時間を要し、さらには
大きな建造材にあっては重量が大きいことから、取付け
作業には大きな労力が要求されるとともに、取付け作業
それ自体が容易ではない。従って、本発明の目的は、建
造物の構造部への建造材の取付けを熟練を要することな
く容易で、確実で、かつ短時間で行え、しかも目地合わ
せが自然になされて見栄えがよい仕上げになるようにす
ることにあり、さらには取付けた建造材の取り替え作業
も容易にすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、建造物の構造
部の外側または内側に同構造部に沿って建造材を取付け
てなる建造物における建造材の取付構造、および同取付
構造に採用する取付用支持具に関するものである。
【0005】しかして、本発明に係る取付構造は、建造
物の構造部に沿って建造材を取付けてなる建造物におけ
る建造材の取付構造であり、前記建造材は、同建造材の
一端面にて前記建造物の構造部に固定した取付用支持具
の支持部に支持され同支持部に設けた係合部と前記一端
面に設けた係合部とが互いに係合して固定され、かつ同
建造材の他端面にて前記構造部に固定した係合部材に弾
撥的に当接して同係合部材に設けた係合部と前記他端面
に設けた係合部とが互いに係合して固定されていること
を特徴とするものである。
【0006】当該取付構造においては、前記取付用支持
具の支持部と、同取付用支持具に支持された建造材に隣
接して取付けられた建造材の他端面に当接する係合部材
との間に、同係合部材を撓ませる押圧部材を介在させる
態様を採ることができ、また前記取付用支持具の前記構
造部への取付部と同構造部間にスペーサを介在させる態
様を採ることができる。さらには、当該取付構造におい
ては、前記構造部が前記建造物の壁部であって前記建造
材が上端面および下端面に係合部を有する壁材であるこ
と、または前記構造部が前記建造物の天井部であって前
記建造材が左右または前後の両側端面に係合部を有する
天井材であることが好ましい。また、前記建造材として
はプレート状またはブロック状の形状のもを採用するこ
とができる。
【0007】本発明に係る取付用支持具は、上記した取
付構造に採用される取付用支持具であり、当該取付用支
持具は前記構造部に沿って延びて同構造部に取付けられ
る取付部と同取付部の一端縁から直交状に延びて前記建
造材の一端面を支持する支持部とからなり、同支持部に
は前記建造材の一端面に設けた係合部に係合する凹状ま
たは凸状の形状の係合部を備えていることを特徴とする
ものである。
【0008】当該取付用支持具においては、同取付用支
持具が支持する建造材に隣接して取付けられる建造材の
他端面に当接する係合部材を備え、同係合部材の係合部
が前記支持部に並列して位置している構成とすることが
でき、また前記支持部における係合部は同支持部の先端
に位置しているように構成することができる。当該取付
用支持具は壁材の取付用支持具であって前記支持部が前
記壁材の下端面を受承する受承部に形成されているこ
と、または天井材の取付用支持具であって前記支持部が
前記天井材の一側端面に当接してこれを支承する支承部
に形成されていることが好ましい。
【0009】
【発明の作用・効果】本発明に係る取付構造において
は、建造材はその一端面にて建造物の構造部に固定した
取付用支持具の支持部に支持されて固定され、かつその
他端面にて構造部に固定した係合部材により支持されて
固定されているため、建造物の建造材に対する取付けは
確実かつ強固である。この場合、取付用支持具の取付部
と構造部間にスペーサを介在させることにより構造に対
する不陸調整ができ、かつ取付用支持具の支持部と係合
部材間に押圧部材を介在させれば係合部材が一層撓んで
建造材を一層強固に支持し、建造材の取付けが一層確実
になる。
【0010】また、当該取付構造を構成するには、先づ
取付用支持具および係合部材を建造物の構造部における
所定の部位に固定し、この状態の取付用支持具の支持部
に建造材の一端面側を支持させて、その他端面側を係合
部材の内側へ同係合部材を外側へ撓ませつつはめ込む。
これにより、建造材の一端面の係合部と支持部の係合部
とが係合し、かつ建造材の他端面の係合部と係合部材の
係合部とが係合して、建造材はその両端面にて取付用支
持具と係合部材とに挟持された状態で強固に固定され
る。換言すれば、建造材は構造部の所定部位に固定され
た取付用支持具と係合部材との間に押し込むことにより
取付けられ、このような建造材の取付けは熟練を要する
ことなく容易に、確実に、かつ短時間に行えるととも
に、一旦取付けられた建造材はわずかに一方へ移行させ
た状態で取り外すことができ、建造材の取り替えが容易
である。また、各建造材間の隙間である目地は取付用支
持具の支持部と係合部材との配設間隔で決定されるの
で、建造材を取付ければ所定間隔の目地が自然に形成さ
れ、当該目地は目地合わせを要することなく美麗で、か
つ見栄えが極めてよいものとなる。
【0011】また、本発明の取付用支持具によれば、係
合部材との協同により建造材の一端面を確実かつ容易に
支持してこれを固定することができ、特に係合部材を備
えた取付用支持具を採用する場合には、取付用支持具を
構造部に固定することにより係合部材も同時に構造部に
固定されるため、係合部材の構造部への固定作業を省く
ことができて取付け作業の作業時間の一層の短縮化を図
ることができるという利点がある。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
るに、図1には建造材である大理石を主体とする石材タ
イルを本発明に係る取付構造を採用してコンクリート製
の建造物の壁部に取付けた状態が示されている。当該取
付構造において、石材タイル11,12…は図2に示す
ように建物の室内の内壁を形成するもので所定の面積で
所定の厚みの略正方形を呈し、本発明に係る取付用支持
具20および係合用支持具30により取付けられてい
る。
【0013】取付用支持具20は図1および図3に示す
ように、断面略L字状のステンレス製のもので、上下方
向に延びる取付部21と、取付部21の下端から水平方
向に延びる受承部22とからなる本体と、本体の所定の
部位に固着された複数の係合部材23とにより構成され
ている。取付用支持具20は各石材タイル11,12…
の横方向の長さと略同一の長さを有し、取付部21には
その長さ方向に所定間隔を保持して複数の取付孔21a
と切起部21bが形成されている。これら両者21a,
21bは取付部21の長さ方向に交互に位置している。
また、取付用支持具20の受承部22にはその先端に係
合部22aが形成されている。係合部22aは上方に円
弧状に膨出する断面形状のもので、受承部22の全長に
畝状に延びている。
【0014】係合部材23は図1、図3および図5に示
すように、断面略L字状のステンレス製のもので、上下
方向に延びる取付部23aと、取付部23aの下端から
水平方向に延びるバネ部23bとからなるもので、バネ
部23bの先端に係合部23cが形成されている。係合
部23cは下方に円弧状に膨出する断面形状のもので、
バネ部23bの全長に畝状に延びているとともに、受承
部22の係合部22aと対向している。係合部材23は
その取付部23aを取付用支持具20の挿通孔22bに
挿通した状態で、切起部21b内に嵌合して固着されて
いて、バネ部23bは取付用支持具20の受承部22の
下面側にて所定の間隔を保持して、同受承部22と並列
して位置している。係合部材23は取付用支持具20に
比較して板厚の薄いもので形成されていて、同支持具2
0に固着された状態においてバネ部23bは上下方向に
バネ力を有している。
【0015】係合用支持具30は図1および図4に示す
ように、上下方向に延びる取付部31とその上端から水
平方向へ突出して延びる複数のバネ部32とにより構成
されているもので、各石材タイル11,12…の横方向
の長さと略同一の長さに形成されたステンレス製のもの
である。取付部31にはその長さ方向に所定間隔を保持
して複数の取付孔31aが形成されている。また、係合
用支持具30のバネ部32は取付部31の上端に長さ方
向に所定間隔を保持して形成されており、それらの先端
には係合部32aが形成されている。係合部32aは下
方に円弧状に膨出する断面形状のもので、バネ部32の
全長に畝状に延びている。
【0016】なお、図6に示す部材は押圧部材41であ
り、所定長さのパイプをプレス成形にて楕円状および平
板状にしたものである。押圧部材41は、後述する取付
構造における取付用支持具20の受承部22と係合部材
23のバネ部23bとの両係合部22a,23c間に介
在される。また、図7に示す部材はスペーサ42であ
り、同スペーサ42には下端に開口する長孔42aが形
成されている。スペーサ42は後述する取付構造におけ
る取付用支持具20の取付部21と建物の壁部43との
間に介在される。
【0017】各石材タイル11,12…はかかる構成の
取付用支持具20および係合用支持具30により、図1
に示すように取付けられる。図1は図2の矢印1−1線
方向に見た縦断側面図であり、各石材タイル11,12
…の取付けに際しては、壁部43の所定の部位に取付用
支持具20および係合用支持具30を複数のネジ44に
より締め付け固定し、その後石材タイル11を取付用支
持具20と係合用支持具30間に、また石材タイル12
を上下両取付用支持具20間に押し込で取付ける。な
お、各石材タイル11,12…の上端面と下端面には略
V字状の係合溝11a,11b,12a,12bが形成
されている。
【0018】石材タイル11においては、その下端面を
取付用支持具20の受承部22に受承した状態で、その
上端面側を係合支持具30の各バネ部32の下側へ押し
込む。これにより、石材タイル11は取付用支持具20
の受承部22と係合用支持具30のバネ部32間に嵌合
して、係合溝11aが各バネ部32の係合部32aに係
合するとともに、係合溝11bが受承部22の係合部2
2aに係合することにより、両支持具20,30に上下
方向に挟持された状態で取付けられる。
【0019】また、石材タイル12においては、その下
端面を下方の取付用支持具20の受承部22に受承した
状態で、その上端面側を上方の取付用支持具20の係合
部材23の下側へ押し込む。これにより、石材タイル1
2は上下両取付用支持具20の受承部22と係合部材2
3のバネ部23b間に嵌合して、係合溝12aが上方の
取付用支持具20の係合部材23の係合部23aに係合
するとともに、係合溝12bが下方の取付用支持具20
の受承部22の係合部22aに係合することにより、両
取付用支持具20に上下方向に挟持された状態で取付け
られる。
【0020】なお、その他の各石材タイルの取付けにお
いては、石材タイル11に対応する壁部43の最上段の
石材タイルにあっては、石材タイル11と同様に取付用
支持具20と係合用支持具30間に嵌合して取付けら
れ、かつ石材タイル12に対応するそれ以外の石材タイ
ルにあっては、石材タイル12と同様に上下両取付用支
持具20間に嵌合して取付けられる。これらの取付手段
により全ての石材タイル11,12…が取付けられた後
には、各石材タイル11,12…間の目地にコーキング
材が押し込んで塗布される。
【0021】しかして、このような構成の取付構造にお
いては、取付用支持具20および係合用支持具30の壁
部43への固定に際してその取付部21,31と壁部4
3間に図1に示すように、取付ネジ44を跨いだ状態で
スペーサ42を介在させることができ、かかる介在手段
を採用すればこれら両者21,31と43間の不陸調整
が可能である。また、各石材タイル11,12…を嵌合
した状態において、取付用支持具20の受承部22の係
合部22aと係合部材23の係合部23c間に押圧部材
41を介在させることができ、かかる介在手段を採用す
れば、係合部材23のバネ部23bを下方へ撓ませて係
合部23cを石材タイル12…の係合溝12aに一層大
きな弾撥力で当接させることができる。
【0022】このような構成の取付構造において、石材
タイル11はその下端面にて壁部43に固定した取付用
支持具20の受承部22に受承されて固定され、かつそ
の上端面にて壁部43に固定した係合用支持具30のバ
ネ部32により支持されて固定されているととともに、
石材タイル12は上下両取付用支持具20の受承部22
と係合部材23のバネ部23bにより支持されて固定さ
れている。また、その他の全ての石材タイルも上記した
いずれかの手段により支持されて固定されている。この
ため、各石材タイル11,12…の壁部43に対する取
付けは確実かつ強固である。この場合、取付用支持具2
0および係合用支持具30の取付部21,31と壁部4
3間に図1に示すようにスペーサ42を介在させる態様
を採用すれば、取付用支持具20、係合用支持具30と
壁部43間の不陸調整ができ、かつ取付用支持具20の
受承部22と係合部材23の両係合部22a,23c間
に押圧部材41を押し込んで図1に示すように介在させ
れば、係合部材23のバネ部22bが一層撓んで石材タ
イル12…を一層強固に挟持してその取付けが一層確実
になる。
【0023】また、当該取付構造を採用して各石材タイ
ル11,12…を取付けるには、先づ必要な数の取付用
支持具20および係合用支持具30を壁部43における
所定の部位にネジ44止めして固定し、石材タイル1
1,12…を壁部43の所定部位に固定された両取付用
支持具20間、または取付用支持具20と係合用支持具
30間に押し込むことにより取付けられる。従って、こ
のような石材タイル11,12…の取付けは熟練を要す
ることなく容易に、確実に、かつ短時間に行えるととも
に、一旦取付けられた石材タイル11,12…はわずか
に上方へ持ち上げた状態で取り外すことができるため、
石材タイル11,12…の取り替えが容易である。ま
た、各石材タイル11,12…間の目地は取付用支持具
20の受承部22と係合部材23のバネ部23bとの位
置間隔で決定されるので、石材タイル11,12…を取
付けることにより目地が自然に形成され、当該目地は極
めて美麗であって石材タイル11,12…の取付け仕上
げの状態は見栄えが極めてよいものとなる。
【0024】また、当該取付用支持具20によれば、石
材タイル11,12…の下端面を確実かつ容易に受承し
てこれを固定することができ、特に係合部材23を備え
た取付用支持具20を採用する場合には、取付用支持具
20を壁部43に固定することにより係合部材23も同
時に壁部43に固定されるため、係合部材23の壁部4
3への固定作業を省くことができて、取付け作業の作業
時間の一層の短縮化を図ることができるという利点があ
る。
【0025】図8には本実施例に示した取付用支持具2
0の変形例が示されている。当該変形例に係る取付用支
持具20Aは上下方向に延びる取付部24と受承部25
とからなり、係合部材26が取付部24に固着されてい
る。当該取付用支持具20Aにおいては、取付部24、
受承部25および係合部材26は実施例の取付用支持具
20における取付部21、受承部22および係合部材2
3に類似するものであるが、受承部25に切欠部25c
が複数形成されている点で取付用支持具20とは大きく
相違する。各切欠部25cは各係合部材26の取付部に
対応して形成されていて、切欠部25cには係合部材2
6のバネ部26bの先端側が所定量露呈している。その
他の構成は実施例における取付用支持具20と同様なの
で、同一の部位には24〜26番台の類似の符号を付し
て詳細な説明を省略する。
【0026】このように構成された取付用支持具20A
においては、係合部材26のバネ部26bの先端側は上
方へ撓んだ場合には切欠部25cを通して上動すること
が可能である。従って、係合部材26としてバネ部26
bの撓みの大きいものを採用すれば、また両係合部25
a,26c間の間隔を小さく設定すれば、石材タイル1
1,12…間の目地の小さい取付けが可能であり、比較
的小型の石材タイルの取付けに好適に採用し得る。
【0027】なお、図1は本発明に係る取付構造の最適
な実施例を示しているものであり、当該取付構造におい
ては押圧部材41およびスペーサ42が採用されている
が、本発明の取付構造においてはこれら両部材41,4
2の採用はかならずしも必要ではなく、任意に採用し得
るものである。また、当該取付構造においては、取付用
支持具として係合部材23を備えた取付用支持具20を
採用しているが、本発明の取付構造においては係合部材
23を一体的に備えてはいない取付用支持具の使用も可
能である。この場合には、係合部材23または係合用支
持具30、その他これらと同等の係合部材を別途採用す
る必要があり、かつ当該係合部材を取付用支持具とは別
に壁部に固定する必要がある。
【0028】また、本発明の取付構造は石材タイルの取
付けのみならず、プレート状またはブロツク状のレン
ガ、石材、木材等の各種材質で、各種形状の建造材の取
付けに適用されるものであり、これらの建造材としては
壁材のみならず天井材、その他の各種の用途のもを採用
することができる。特に、天井材の取付けに当たっては
上記した実施例に採用した取付用支持具20および係合
用支持具30と同様の支持具を採用することができ、こ
の場合天井材は取付用支持具と係合用支持具間に下方か
ら嵌合することにより、これら両支持具により挟持され
た状態で支承されて取付けられ、上記実施例と同様の作
用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る壁材である石材タイル
の取付構造を示す部分縦断側面図である。
【図2】同取付構造を採用して石材タイルを取付けた建
造物の室内を示す部分斜視図である。
【図3】同取付構造に採用した取付用支持具の部分斜視
図である。
【図4】同取付構造で採用した係合用支持具の部分斜視
図である。
【図5】同取付用支持具に取付けた係合部材の斜視図で
ある。
【図6】同取付構造に採用した押圧部材の斜視図であ
る。
【図7】同取付構造に採用したスペーサの斜視図であ
る。
【図8】取付用支持具の変形例を示す部分斜視図であ
る。
【符号の説明】 11,12…石材タイル、20,20A…取付用支持
具、21,24…取付部、21a,24a…取付孔、2
2,25…受承部、22a,25a…係合部、23,2
6…係合部材、23b,26b…バネ部、23c,26
c…係合部、30…係合用支持具、31…取付部、31
a…取付孔、32…バネ部、32a…係合部、41…押
圧部材、42…スペーサ、43…壁部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の作用・効果】本発明に係る取付構造において
は、建造材はその一端面にて建造物の構造部に固定した
取付用支持具の支持部に支持されて固定され、かつその
他端面にて構造部に固定した係合部材により支持されて
固定されているため、建造物の建造材に対する取付けは
確実かつ強固である。この場合、取付用支持具の取付部
と構造部間にスペーサを介在させることにより構造部に
対する不陸調整ができ、かつ取付用支持具の支持部と係
合部材間に押圧部材を介在させれば係合部材が一層撓ん
で建造材を一層強固に支持し、建造材の取付けが一層確
実になる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】なお、その他の各石材タイルの取付けにお
いては、石材タイル11に対応する壁部43の最上段の
石材タイルにあっては、石材タイル11と同様に取付用
支持具20と係合用支持具30間に嵌合して取付けら
れ、かつ石材タイル12に対応するそれ以外の石材タイ
ルにあっては、石材タイル12と同様に上下両取付用支
持具20間に嵌合して取付けられる。これらの取付手段
により全ての石材タイル11,12…が取付けられた後
には、各石材タイル11,12…間の目地にコーキング
材が押し込まれて塗布される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11,12…石材タイル、20,20A…取付用支持
具、21,24…取付部、21a…取付孔、22,25
…受承部、22a,25a…係合部、23,26…係合
部材、23b,26b…バネ部、23c,26c…係合
部、30…係合用支持具、31…取付部、31a…取付
孔、32…バネ部、32a…係合部、41…押圧部材、
42…スペーサ、43…壁部。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の構造部に沿って建造材を取付けて
    なる建造物における建造材の取付構造であり、前記建造
    材は、同建造材の一端面にて前記建造物の構造部に固定
    した取付用支持具の支持部に支持され同支持部に設けた
    係合部と前記一端面に設けた係合部とが互いに係合して
    固定され、かつ同建造材の他端面にて前記構造部に固定
    した係合部材に弾撥的に当接して同係合部材に設けた係
    合部と前記他端面に設けた係合部とが互いに係合して固
    定されていることを特徴とする建造物における建造材の
    取付構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の取付構造において、前記
    取付用支持具の支持部と、同取付用支持具に支持された
    建造材に隣接して取付けられた建造材の他端面に当接す
    る係合部材との間に、同係合部材を撓ませる押圧部材を
    介在させたことを特徴とする建造物における建造材の取
    付構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の取付構造におい
    て、前記取付用支持具の前記構造部への取付部と同構造
    部間にスペーサを介在させたことを特徴とする建造物に
    おける建造材の取付構造。
  4. 【請求項4】請求項1,2または3に記載の取付構造に
    おいて、前記構造部が前記建造物の壁部であり、かつ前
    記建造材が上端面および下端面に係合部を有する壁材で
    あることを特徴とする建造物における建造材の取付構
    造。
  5. 【請求項5】請求項1,2または3に記載の取付構造に
    おいて、前記構造部が前記建造物の天井部であり、かつ
    前記建造材が左右または前後の両側端面に係合部を有す
    る天井材であることを特徴とする建造物における建造材
    の取付構造。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5に記載の取
    付構造において、前記建造材がプレート状またはブロッ
    ク状のものであることを特徴とする建造物における建造
    材の取付構造。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6に記載
    の取付構造に採用する取付用支持具であり、当該取付用
    支持具は前記構造部に沿って延びて同構造部に取付けら
    れる取付部と同取付部の一端縁から直交状に延びて前記
    建造材の一端面を支持する支持部とからなり、同支持部
    には前記建造材の一端面に設けた係合部に係合する凹状
    または凸状の形状の係合部を備えていることを特徴とす
    る取付用支持具。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の取付用支持具において、
    当該取付用支持具は同取付用支持具が支持する建造材に
    隣接して取付けられる建造材の他端面に当接する係合部
    材を備え、同係合部材の係合部が前記支持部に並列して
    位置していることを特徴とする取付用支持具。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の取付用支持具に
    おいて、前記支持部における係合部が同支持部の先端に
    位置していることを特徴とする取付用支持具。
  10. 【請求項10】請求項7,8または9に記載の取付用支
    持具において、当該取付用支持具は壁材の取付用支持具
    であり、前記支持部が前記壁材の下端面を受承する受承
    部に形成されていることを特徴とする取付用支持具。
  11. 【請求項11】請求項7,8または9に記載の取付用支
    持具において、当該取付用支持具は天井材の取付用支持
    具であり、前記支持部が前記天井材の一側端面を支承す
    る支承部に形成されていることを特徴とする取付用支持
    具。
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