JPH07266696A - 感熱記録媒体 - Google Patents
感熱記録媒体Info
- Publication number
- JPH07266696A JPH07266696A JP6057887A JP5788794A JPH07266696A JP H07266696 A JPH07266696 A JP H07266696A JP 6057887 A JP6057887 A JP 6057887A JP 5788794 A JP5788794 A JP 5788794A JP H07266696 A JPH07266696 A JP H07266696A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording medium
- layer
- protective layer
- thermosensible
- thermosensible recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐光性が良好で且つ表面電気抵抗の低い感熱
記録媒体を提供する。 【構成】 感熱記録層3と、この感熱記録層3の上に設
けられた保護層4とを有する。この保護層4は、亜鉛含
有ヒドロペルオキシド分解安定剤を含有する。 【効果】 保存時における紫外線等による黒色かぶり等
が起こらず、さらに、表面電気抵抗を低く抑えること
で、埃が付着しずらく、また、プリンター中の搬送にも
なんら問題がなく、印字感度を良好にすることができ
る。
記録媒体を提供する。 【構成】 感熱記録層3と、この感熱記録層3の上に設
けられた保護層4とを有する。この保護層4は、亜鉛含
有ヒドロペルオキシド分解安定剤を含有する。 【効果】 保存時における紫外線等による黒色かぶり等
が起こらず、さらに、表面電気抵抗を低く抑えること
で、埃が付着しずらく、また、プリンター中の搬送にも
なんら問題がなく、印字感度を良好にすることができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録層が設けられ
た感熱記録媒体であって、詳しくは、発色感度及び耐光
性が優れ、且つ表面電気抵抗が低い感熱記録媒体に関す
る。
た感熱記録媒体であって、詳しくは、発色感度及び耐光
性が優れ、且つ表面電気抵抗が低い感熱記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、感熱記録方法は、現像が不要
であり、支持体に用いられる材質が一般紙に近く、取扱
いが容易であり、発色濃度が高く、記録装置が簡単で廉
価であり、記録時の騒音がない等の利点があるため、フ
ァクシミリやプリンターの分野で近年急速に普及し、感
熱記録の用途も拡大している。
であり、支持体に用いられる材質が一般紙に近く、取扱
いが容易であり、発色濃度が高く、記録装置が簡単で廉
価であり、記録時の騒音がない等の利点があるため、フ
ァクシミリやプリンターの分野で近年急速に普及し、感
熱記録の用途も拡大している。
【0003】このような背景のもと、近年オーバーヘッ
ドプロジェクター(OHP)、あるいは多色化に適応す
るために、サーマルヘッドで直接記録できる透明な感熱
記録媒体の開発が望まれるに至った。しかし、サーマル
ヘッドで記録できる公知の感熱記録媒体の感熱記録層は
不透明であり、これを透明な支持体上に塗布しても透明
な感熱記録媒体を得ることはできなかった。また、透明
な感熱記録媒体として、原稿と密着させて光を照射する
ことにより、原稿の画像部の温度を高め、これにより感
熱記録フィルムを発色させるというものが知られている
が、この透明な感熱記録媒体は、サーマルヘッドで記録
できるほど高感度のものではなかった。
ドプロジェクター(OHP)、あるいは多色化に適応す
るために、サーマルヘッドで直接記録できる透明な感熱
記録媒体の開発が望まれるに至った。しかし、サーマル
ヘッドで記録できる公知の感熱記録媒体の感熱記録層は
不透明であり、これを透明な支持体上に塗布しても透明
な感熱記録媒体を得ることはできなかった。また、透明
な感熱記録媒体として、原稿と密着させて光を照射する
ことにより、原稿の画像部の温度を高め、これにより感
熱記録フィルムを発色させるというものが知られている
が、この透明な感熱記録媒体は、サーマルヘッドで記録
できるほど高感度のものではなかった。
【0004】さらに、近年、透明な感熱記録媒体の別の
発色方法として、発色剤を内包したマイクロカプセル
と、顕色剤を有機溶剤に溶解して乳化分散した乳化分散
物とを透明な支持体上に塗布した感熱記録媒体が知られ
ている。この種の感熱記録媒体の中で、サーマルヘッド
により記録可能な感度を有するものとして、特開昭63
−265682号公報が提案されている。
発色方法として、発色剤を内包したマイクロカプセル
と、顕色剤を有機溶剤に溶解して乳化分散した乳化分散
物とを透明な支持体上に塗布した感熱記録媒体が知られ
ている。この種の感熱記録媒体の中で、サーマルヘッド
により記録可能な感度を有するものとして、特開昭63
−265682号公報が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の感熱記
録媒体は、保存中に徐々に失透したり、かぶりが生じる
という問題があった。また、支持体にポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムを用いるため、感熱記録
媒体の表面電気抵抗が大きくなり、静電気を帯び易くな
る。このため、プリンター中で各感熱記録媒体がくっつ
き、これらの搬送不良が起こったり、感熱記録媒体に埃
が付着し易くなる等の問題があった。
録媒体は、保存中に徐々に失透したり、かぶりが生じる
という問題があった。また、支持体にポリエチレンテレ
フタレート(PET)フィルムを用いるため、感熱記録
媒体の表面電気抵抗が大きくなり、静電気を帯び易くな
る。このため、プリンター中で各感熱記録媒体がくっつ
き、これらの搬送不良が起こったり、感熱記録媒体に埃
が付着し易くなる等の問題があった。
【0006】そこで、従来知られている感熱記録媒体に
関して、感熱記録層上に保護層を設けることにより、各
種の耐性を付与したものがあるが、長期保存中に紫外線
等の影響により、かぶりが生じる等の問題があり、この
問題は解消されなかった。さらに、感熱記録媒体の表面
電気抵抗が大きいため、これに埃が付着し易く、或いは
プリンター中で搬送不良を越し易いといった問題も解消
されなかった。
関して、感熱記録層上に保護層を設けることにより、各
種の耐性を付与したものがあるが、長期保存中に紫外線
等の影響により、かぶりが生じる等の問題があり、この
問題は解消されなかった。さらに、感熱記録媒体の表面
電気抵抗が大きいため、これに埃が付着し易く、或いは
プリンター中で搬送不良を越し易いといった問題も解消
されなかった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、耐光性が良好で、且つ表面電気抵抗の低い感熱記録
媒体を提供することを目的とする。
り、耐光性が良好で、且つ表面電気抵抗の低い感熱記録
媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、感熱記録層と、この感熱記録層の上に
設けられた保護層とを有し、この保護層は、下記一般式
(1)で示される化合物の構造を有する安定剤を含有す
る。
めに、本発明は、感熱記録層と、この感熱記録層の上に
設けられた保護層とを有し、この保護層は、下記一般式
(1)で示される化合物の構造を有する安定剤を含有す
る。
【化2】 但し、R1、R2=アルキル基、ベンジル基から選ばれる
置換基感熱記録層は、無色または淡色の塩基性染料の粒
子と、顕色剤の粒子と、これらを互いに独立した形で分
散させる高分子結着剤等のバインダーとを有するのが好
ましい。保護層は、高分子樹脂を母体とし、この母体の
中に上記安定剤を分散させて含有させるのが好ましい。
置換基感熱記録層は、無色または淡色の塩基性染料の粒
子と、顕色剤の粒子と、これらを互いに独立した形で分
散させる高分子結着剤等のバインダーとを有するのが好
ましい。保護層は、高分子樹脂を母体とし、この母体の
中に上記安定剤を分散させて含有させるのが好ましい。
【0009】以下、本発明を、図面を用いて詳細に説明
する。図1は、本発明の感熱記録媒体を示し、この感熱
記録媒体は、支持体1上に、アンカー層2、感熱記録層
3、保護層4を順次積層した構成にされている。支持体
1としては、従来から感熱記録媒体の支持体として用い
られているものの中で、透明なものを使用することがで
き、例えば、ポリエステルフィルム、特にはPETフィ
ルム、ポリオレフィンフィルム等を好ましく使用するこ
とができる。支持体の厚さは、特に制限はなく、必要に
応じて適宜選択できる。
する。図1は、本発明の感熱記録媒体を示し、この感熱
記録媒体は、支持体1上に、アンカー層2、感熱記録層
3、保護層4を順次積層した構成にされている。支持体
1としては、従来から感熱記録媒体の支持体として用い
られているものの中で、透明なものを使用することがで
き、例えば、ポリエステルフィルム、特にはPETフィ
ルム、ポリオレフィンフィルム等を好ましく使用するこ
とができる。支持体の厚さは、特に制限はなく、必要に
応じて適宜選択できる。
【0010】アンカー層2は、支持体1と感熱記録層3
との接着性を補うため、支持体1と感熱記録層3との双
方に接着が良好なものであればよく、特に限定されな
い。なお、アンカー層2は、支持体1と感熱記録層3と
の接着性に問題がない場合は、省略してもよい。
との接着性を補うため、支持体1と感熱記録層3との双
方に接着が良好なものであればよく、特に限定されな
い。なお、アンカー層2は、支持体1と感熱記録層3と
の接着性に問題がない場合は、省略してもよい。
【0011】感熱記録層3は、塩基性染料の粒子と、顕
色剤の粒子と、これらを互いに独立した形で分散させる
高分子結着剤等のバインダーとを有する。塩基性染料
(いわゆるロイコ染料)としては、トリフェニルメタン
・フタリド系、フェノチアジン系、スピロジピラン系、
インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミン
ラクタム系、リューコオーラミン系等が挙げられる。顕
色剤としては、塩基性染料と熱溶融時に反応するもの
で、例えば、フェノール化合物、サリチル酸金属塩等が
用いられるが、フェノール化合物を用いるのが一般的で
ある。このフェノール化合物として、t-ブチルフェノ
ール、ビスフェノールA、2,2・ビス(4・ヒドロキシフ
ェニル)-n-ペプタン、4・フェニルフェノール、4,4・
シクリヘキシリデンフェノールが挙げられる。これら塩
基性染料と顕色剤の組み合わせは、いずれの組み合わせ
であっても良好な発色効果が得られる。バインダーとし
ては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタ
ン、アクリル等の高分子結着剤が用いられる。
色剤の粒子と、これらを互いに独立した形で分散させる
高分子結着剤等のバインダーとを有する。塩基性染料
(いわゆるロイコ染料)としては、トリフェニルメタン
・フタリド系、フェノチアジン系、スピロジピラン系、
インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミン
ラクタム系、リューコオーラミン系等が挙げられる。顕
色剤としては、塩基性染料と熱溶融時に反応するもの
で、例えば、フェノール化合物、サリチル酸金属塩等が
用いられるが、フェノール化合物を用いるのが一般的で
ある。このフェノール化合物として、t-ブチルフェノ
ール、ビスフェノールA、2,2・ビス(4・ヒドロキシフ
ェニル)-n-ペプタン、4・フェニルフェノール、4,4・
シクリヘキシリデンフェノールが挙げられる。これら塩
基性染料と顕色剤の組み合わせは、いずれの組み合わせ
であっても良好な発色効果が得られる。バインダーとし
ては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタ
ン、アクリル等の高分子結着剤が用いられる。
【0012】保護層4は、感熱記録層3に対して各種の
耐性を与えるが、従来から用いられている高分子樹脂中
に、下記一般式(1)で示される亜鉛含有ヒドロペルオ
キシド分解安定剤を適量混合して形成される。
耐性を与えるが、従来から用いられている高分子樹脂中
に、下記一般式(1)で示される亜鉛含有ヒドロペルオ
キシド分解安定剤を適量混合して形成される。
【化3】 但し、R1、R2=アルキル基、ベンジル基から選ばれる
置換基この亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤は、
耐光性に優れ、且つ導電性が良好であるので、表面電気
抵抗の低い感熱記録媒体を提供することができる。この
亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤の含有量として
は、全重量に対して、0.05〜5.00重量%、好ま
しくは0.50〜2.00重量%であるのが好ましい。
この含有量が0.05重量%を下回ると、表面電気抵抗
は従来の安定剤を全く含有していない感熱記録媒体より
はるかに良好であるが、耐光性が弱く、長期保存におい
ては、紫外線等の影響により、かぶりが生じる。一方、
含有量が5.00%を上回ると、効果的には問題ない
が、透明性が失われ、本来の透明な感熱記録媒体として
の性能に影響する。亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安
定剤のR1,R2は、アルキル基、ベンジル基を用いるの
が好ましく、特に好ましい組み合わせとしては、 (R1,R2)=(CH3,CH3),(C4H9,C
4H9),(C6H5,C2H5) があげられる。
置換基この亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤は、
耐光性に優れ、且つ導電性が良好であるので、表面電気
抵抗の低い感熱記録媒体を提供することができる。この
亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤の含有量として
は、全重量に対して、0.05〜5.00重量%、好ま
しくは0.50〜2.00重量%であるのが好ましい。
この含有量が0.05重量%を下回ると、表面電気抵抗
は従来の安定剤を全く含有していない感熱記録媒体より
はるかに良好であるが、耐光性が弱く、長期保存におい
ては、紫外線等の影響により、かぶりが生じる。一方、
含有量が5.00%を上回ると、効果的には問題ない
が、透明性が失われ、本来の透明な感熱記録媒体として
の性能に影響する。亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安
定剤のR1,R2は、アルキル基、ベンジル基を用いるの
が好ましく、特に好ましい組み合わせとしては、 (R1,R2)=(CH3,CH3),(C4H9,C
4H9),(C6H5,C2H5) があげられる。
【0013】
【作用】本発明は保護層に、亜鉛含有ヒドロペルオキシ
ド分解安定剤を含有させたものであるので、長期にわた
る保存においても黒色かぶりの起こらない、さらに、表
面電気抵抗を低く抑えたため、埃が付着しずらく、プリ
ンター中の搬送不良が抑えられる。
ド分解安定剤を含有させたものであるので、長期にわた
る保存においても黒色かぶりの起こらない、さらに、表
面電気抵抗を低く抑えたため、埃が付着しずらく、プリ
ンター中の搬送不良が抑えられる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を詳細に説明する。 (実施例1)まず、塩基性染料の分散液を、下記の材料
を配合することにより調液する。 塩基性染料 20部 分散剤 4部 PVA水溶液(20%) 20部 消泡剤 微量 防腐剤 微量 水 50部 これらをサンドミルで粉砕・分散し、塩基性染料の分散
液を作製する。
を配合することにより調液する。 塩基性染料 20部 分散剤 4部 PVA水溶液(20%) 20部 消泡剤 微量 防腐剤 微量 水 50部 これらをサンドミルで粉砕・分散し、塩基性染料の分散
液を作製する。
【0015】一方、顕色剤の分散液を、下記の材料を配
合することにより調液する。 顕色剤 20部 分散剤 5部 PVA水溶液(20%) 20部 消泡剤 微量 防腐剤 微量 水 50部 これらをサンドミルで粉砕・分散し、顕色剤の分散液を
作製する。
合することにより調液する。 顕色剤 20部 分散剤 5部 PVA水溶液(20%) 20部 消泡剤 微量 防腐剤 微量 水 50部 これらをサンドミルで粉砕・分散し、顕色剤の分散液を
作製する。
【0016】また、保護層の分散液を、下記の材料を配
合することにより調液する。 ポリウレタン樹脂水溶液(32%) 200部 亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤 1部 亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤は、下記一般式
(1)で示される。
合することにより調液する。 ポリウレタン樹脂水溶液(32%) 200部 亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤 1部 亜鉛含有ヒドロペルオキシド分解安定剤は、下記一般式
(1)で示される。
【化4】 但し、(R1,R2)=(CH3,CH3) 分散剤 2部 上記組成でサンドミルにて粉砕・分散した後、 シリコーンオイル水溶液(33%) 20部 エポキシ系硬化剤 6部 を加え、さらに撹拌混合し、保護層の分散液を作製す
る。
る。
【0017】これらを用い、感熱記録媒体を作製する。
まず、支持体1となる透明な100μmPETフィルム
に、アンカー層2となる塩素化ポリオレフィンを1.0
〜1.5μm塗布し、この上に感熱記録層3を形成す
る。この感熱記録層3は、塩基性染料の分散液30部、
顕色剤の分散液80部を均一に撹拌混合し、この混合液
をアンカー層2上に塗工して形成する。さらに、この上
に保護層4として、保護層の分散液を感熱記録層3上に
1.3μm塗工する。その後、40℃で24時間エージ
ングすることにより、感熱記録媒体を形成する。
まず、支持体1となる透明な100μmPETフィルム
に、アンカー層2となる塩素化ポリオレフィンを1.0
〜1.5μm塗布し、この上に感熱記録層3を形成す
る。この感熱記録層3は、塩基性染料の分散液30部、
顕色剤の分散液80部を均一に撹拌混合し、この混合液
をアンカー層2上に塗工して形成する。さらに、この上
に保護層4として、保護層の分散液を感熱記録層3上に
1.3μm塗工する。その後、40℃で24時間エージ
ングすることにより、感熱記録媒体を形成する。
【0018】(比較例1)塩基性染料の分散液、顕色剤
の分散液の調液は、上記実施例1と同様な材料を配合
し、分散方法も同様に行う。ここで、保護層の分散液の
調液は、実施例1の保護層の分散液から単に亜鉛含有ヒ
ドロペルオキシド分解安定剤を取り除いたもので、各水
溶液を単に撹拌混合して作製する。これらを用い、感熱
記録媒体を作製する。まず、実施例1と同様に、支持体
1に、アンカー層2、感熱記録層3を設け、この感熱記
録層3の上に保護層を1.3μm厚で塗工し、その後、
これを実施例1と同様にエージングすることにより、感
熱記録媒体を形成する。
の分散液の調液は、上記実施例1と同様な材料を配合
し、分散方法も同様に行う。ここで、保護層の分散液の
調液は、実施例1の保護層の分散液から単に亜鉛含有ヒ
ドロペルオキシド分解安定剤を取り除いたもので、各水
溶液を単に撹拌混合して作製する。これらを用い、感熱
記録媒体を作製する。まず、実施例1と同様に、支持体
1に、アンカー層2、感熱記録層3を設け、この感熱記
録層3の上に保護層を1.3μm厚で塗工し、その後、
これを実施例1と同様にエージングすることにより、感
熱記録媒体を形成する。
【0019】次に、これら感熱記録媒体の印字比較評価
を行う。まず、実施例1、比較例1にて作製した感熱記
録媒体をU1PRO607Ai(松下電器産業製)で印
字して黒色画像を得る。この黒色画像の反射濃度をマク
ベス反射濃度計RD−918で測定する。その結果を表
1に示す。
を行う。まず、実施例1、比較例1にて作製した感熱記
録媒体をU1PRO607Ai(松下電器産業製)で印
字して黒色画像を得る。この黒色画像の反射濃度をマク
ベス反射濃度計RD−918で測定する。その結果を表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1より、両者とも画像として、問題の無
い発色濃度を示す。次に、実施例1、比較例1にて作製
した感熱記録媒体について、温度が20℃、湿度が40
%RH環境下で、表面電気抵抗値をMegaresta
HT−301(シンド静電気製)より測定し、その結果
を表2に示す。
い発色濃度を示す。次に、実施例1、比較例1にて作製
した感熱記録媒体について、温度が20℃、湿度が40
%RH環境下で、表面電気抵抗値をMegaresta
HT−301(シンド静電気製)より測定し、その結果
を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】表2から明らかなように、実施例1の感熱
記録媒体の表面電気抵抗が、はるかに比較例1の感熱記
録媒体に比べて小さいことが判る。また、上記U1PR
O607Aiにて印字した実施例1及び比較例1の感熱
記録媒体を、カーボンアークフェードメーター中で24
時間放置する。その後、目視によりそれぞれの感熱記録
媒体の白色、及び黒色かぶりの発生を確認すると、実施
例1の感熱記録媒体は全く問題なく、これに対して、比
較例1の感熱記録媒体では非印字部に黒色かぶりの発生
が確認された。
記録媒体の表面電気抵抗が、はるかに比較例1の感熱記
録媒体に比べて小さいことが判る。また、上記U1PR
O607Aiにて印字した実施例1及び比較例1の感熱
記録媒体を、カーボンアークフェードメーター中で24
時間放置する。その後、目視によりそれぞれの感熱記録
媒体の白色、及び黒色かぶりの発生を確認すると、実施
例1の感熱記録媒体は全く問題なく、これに対して、比
較例1の感熱記録媒体では非印字部に黒色かぶりの発生
が確認された。
【0024】
【発明の効果】本発明の感熱記録媒体によれば、感熱記
録層上の保護層に、下記一般式(1)で示される化合物
を含有させたので、保存時における紫外線等による黒色
かぶり等が起こらず、さらに、表面電気抵抗を低く抑え
ることで、埃が付着しずらく、また、プリンター中の搬
送にもなんら問題がなく、印字感度を良好にすることが
できる。
録層上の保護層に、下記一般式(1)で示される化合物
を含有させたので、保存時における紫外線等による黒色
かぶり等が起こらず、さらに、表面電気抵抗を低く抑え
ることで、埃が付着しずらく、また、プリンター中の搬
送にもなんら問題がなく、印字感度を良好にすることが
できる。
【化5】 但し、R1、R2=アルキル基、ベンジル基から選ばれる
置換基
置換基
【図1】本発明の感熱記録媒体を示す断面図である。
【符号の説明】 1 支持体 2 アンカー層 3 感熱記録層 4 保護層
Claims (1)
- 【請求項1】 感熱記録層と、この感熱記録層の上に設
けられた保護層とを有する感熱記録媒体において、前記
保護層には、下記一般式(1)に示される化合物の構造
を有する安定剤が含有されていることを特徴とする感熱
記録媒体。 【化1】 但し、R1、R2=アルキル基、ベンジル基から選ばれる
置換基
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057887A JPH07266696A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 感熱記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057887A JPH07266696A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 感熱記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07266696A true JPH07266696A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13068509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6057887A Withdrawn JPH07266696A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 感熱記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07266696A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2736304A1 (fr) * | 1995-07-04 | 1997-01-10 | Ricoh Kk | Support d'enregistrement thermosensible resistant a la lumiere contenant un dithiocarbamate de zinc |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6057887A patent/JPH07266696A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2736304A1 (fr) * | 1995-07-04 | 1997-01-10 | Ricoh Kk | Support d'enregistrement thermosensible resistant a la lumiere contenant un dithiocarbamate de zinc |
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