JPH0726605Y2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JPH0726605Y2 JPH0726605Y2 JP1989121369U JP12136989U JPH0726605Y2 JP H0726605 Y2 JPH0726605 Y2 JP H0726605Y2 JP 1989121369 U JP1989121369 U JP 1989121369U JP 12136989 U JP12136989 U JP 12136989U JP H0726605 Y2 JPH0726605 Y2 JP H0726605Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slinger
- lip
- sealing
- sealing device
- radial
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は相互に可動する二部材間の内空間と外部環境と
の間を密封すべく該二部材間に装着される密封装置に関
し、具体的には二つの密封材を組み合わせた密封装置の
改良に関するものである。
の間を密封すべく該二部材間に装着される密封装置に関
し、具体的には二つの密封材を組み合わせた密封装置の
改良に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種の組み合わされた密封装置としては、特開
昭57−103930号公報のような構造が多く実施されてい
る。これを図面によって説明すると、第2図に示すよう
に一対の環状リップ4、4′を持つ第1環状要素5をこ
れに対向する形状の第2環状要素6と組合せ、該環状リ
ップ4、4′をそれぞれ第2環状要素6の径方向部と軸
方向部に接触せしめ密封作用を期待している。
昭57−103930号公報のような構造が多く実施されてい
る。これを図面によって説明すると、第2図に示すよう
に一対の環状リップ4、4′を持つ第1環状要素5をこ
れに対向する形状の第2環状要素6と組合せ、該環状リ
ップ4、4′をそれぞれ第2環状要素6の径方向部と軸
方向部に接触せしめ密封作用を期待している。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、前記のような密封装置では、第2環状要
素6内に浸入した泥水の逃げ口がなくその空間内に溜る
から環状リップ4は常時該泥水に漬かった状態におかれ
る。従って、環状リップ4は泥・砂等を咬み込んで発熱
したり摺動不良を起こし密封性能を大きく低下させる不
具合を生じる。
素6内に浸入した泥水の逃げ口がなくその空間内に溜る
から環状リップ4は常時該泥水に漬かった状態におかれ
る。従って、環状リップ4は泥・砂等を咬み込んで発熱
したり摺動不良を起こし密封性能を大きく低下させる不
具合を生じる。
このような欠点に対し、摺接する環状リップ4を増設し
て対処する構造も考えられたがその基本部分で変改がな
いので単に回転トルクを増大させるだけに留まってい
た。
て対処する構造も考えられたがその基本部分で変改がな
いので単に回転トルクを増大させるだけに留まってい
た。
本考案はこのような欠点を除去し、高いシール性を示し
しかも低回転トルクを持って摺動部の発熱を抑え熱老化
の防止、耐久性の向上などを図った密封装置を提供する
ことを目的としている。
しかも低回転トルクを持って摺動部の発熱を抑え熱老化
の防止、耐久性の向上などを図った密封装置を提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案を図面に基ずいて説明すると、第1図の如く相互
に可動する二部材、例えばベアリングにおける内輪レー
ス及び外輪レース等に装着される密封要素1とスリンガ
ー2の組合せからなった密封装置であって、前記密封要
素1を略L字形状に、前記スリンガー2を断面コ字形状
にそれぞれ造形して組合せ、密封要素1に設けた軸部に
対し外部方向を向くラジアルリップ3aを前記スリンガー
2の外周側の軸方向部へ、軸部の内部方向を向くラジア
ルリップ3cを前記スリンガー2の内周側の軸方向部へそ
れぞれ接触せしめると共に、さらにその内側径方向部に
先端が外径方向に向くサイドリップ3bを摺接せしめたこ
とを特徴としている。
に可動する二部材、例えばベアリングにおける内輪レー
ス及び外輪レース等に装着される密封要素1とスリンガ
ー2の組合せからなった密封装置であって、前記密封要
素1を略L字形状に、前記スリンガー2を断面コ字形状
にそれぞれ造形して組合せ、密封要素1に設けた軸部に
対し外部方向を向くラジアルリップ3aを前記スリンガー
2の外周側の軸方向部へ、軸部の内部方向を向くラジア
ルリップ3cを前記スリンガー2の内周側の軸方向部へそ
れぞれ接触せしめると共に、さらにその内側径方向部に
先端が外径方向に向くサイドリップ3bを摺接せしめたこ
とを特徴としている。
[作用] 本考案の密封装置は前記のような構造を特徴としている
ためその泥水シール性能を大きく向上さし得た。
ためその泥水シール性能を大きく向上さし得た。
すなわち、本考案の密封装置に飛散する泥水等は、第1
図に示すようにスリンガー2の外部に露出した断面コ字
形状側面部とここから奥まった軸方向部に接触するラジ
アルリップ3aの外面に付着するが、該スリンガー2の側
面はコ字形状故開口部を持たないのでその浸入を全く許
さず、また前記ラジアルリップ3aは軸方向に接するから
泥水の浸入力も弱く最も外方の密封材として充分な密封
力を発揮せしめる。
図に示すようにスリンガー2の外部に露出した断面コ字
形状側面部とここから奥まった軸方向部に接触するラジ
アルリップ3aの外面に付着するが、該スリンガー2の側
面はコ字形状故開口部を持たないのでその浸入を全く許
さず、また前記ラジアルリップ3aは軸方向に接するから
泥水の浸入力も弱く最も外方の密封材として充分な密封
力を発揮せしめる。
それでもその内方に泥水が浸入した場合、スリンガー2
の径方向奥の途中部に摺接するサイドリップ3bが全く逆
方向の長い浸入経路にあって摺動作用を働かせるから泥
水などの浸漬から逃れ強い密封力を発揮する。このとき
該サイドリップ3cは先端が外方を向いて配設されている
ので自己排出作用をも有する。
の径方向奥の途中部に摺接するサイドリップ3bが全く逆
方向の長い浸入経路にあって摺動作用を働かせるから泥
水などの浸漬から逃れ強い密封力を発揮する。このとき
該サイドリップ3cは先端が外方を向いて配設されている
ので自己排出作用をも有する。
さらに、これらの奥方にはスリンガー2の固定部裏面に
接触するラジアルリップ3cがあり、外部は勿論内部の潤
滑剤に対する有用な密封力を生じせしめる。
接触するラジアルリップ3cがあり、外部は勿論内部の潤
滑剤に対する有用な密封力を生じせしめる。
[実施例] 本考案を実施するに、第1図では内輪部材が回転する場
合を想定して構成したものを示したが、外輪部材が回転
する場合に適用しても差し支えなく、この場合は断面形
状で前記構造を逆に(すなわち、スリンガー2を外輪側
に固定する)構成すれば回転に影響を受けない密封作用
を発揮するものとなりその作用は変わるものでない。
合を想定して構成したものを示したが、外輪部材が回転
する場合に適用しても差し支えなく、この場合は断面形
状で前記構造を逆に(すなわち、スリンガー2を外輪側
に固定する)構成すれば回転に影響を受けない密封作用
を発揮するものとなりその作用は変わるものでない。
[考案の効果] 本考案の密封装置によると、泥水等の溜る箇所を排除し
摺動するリップ本来の密封性能を全て引き出す。また、
最も外側に位置するラジアルリップ3aは泥水の飛着と浸
入の少ない軸方向に接触しておりその耐久性は高い。
摺動するリップ本来の密封性能を全て引き出す。また、
最も外側に位置するラジアルリップ3aは泥水の飛着と浸
入の少ない軸方向に接触しておりその耐久性は高い。
また、リップのそれぞれは略コ字形状のスリンガー2の
内面と外面とに方向と状態を変えて接触するので巾広い
密封性能を持つものとなる。
内面と外面とに方向と状態を変えて接触するので巾広い
密封性能を持つものとなる。
第1図は本考案の密封装置の一実施例を表した断面図で
ある。第2図は従来の密封装置を示す断面図である。 1……密封要素、2……スリンガー、3a……ラジアルリ
ップ、3b……サイドリップ、3c……ラジアルリップ
ある。第2図は従来の密封装置を示す断面図である。 1……密封要素、2……スリンガー、3a……ラジアルリ
ップ、3b……サイドリップ、3c……ラジアルリップ
Claims (1)
- 【請求項1】相互に可動する二部材に装着される密封要
素1とスリンガー2の組合せからなった密封装置であっ
て; 前記密封要素1を略L字形状に、前記スリンガー2を断
面コ字形状にそれぞれ造形して組合せ、 密封要素1に設けた軸部に対し外方向を向くラジアルリ
ップ3aを前記スリンガー2の外周側の軸方向部へ、軸部
奥方向を向くラジアルリップ3cを前記スリンガー2の内
周側の軸方向部へそれぞれ接触せしめると共に、 さらにその内側径方向部に先端が外径方向に向くサイド
リップ3bを摺接せしめたことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989121369U JPH0726605Y2 (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989121369U JPH0726605Y2 (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0359561U JPH0359561U (ja) | 1991-06-12 |
JPH0726605Y2 true JPH0726605Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31669403
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989121369U Expired - Fee Related JPH0726605Y2 (ja) | 1989-10-16 | 1989-10-16 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726605Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4735798B2 (ja) * | 2004-05-11 | 2011-07-27 | Nok株式会社 | 密封装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59164457A (ja) * | 1983-02-12 | 1984-09-17 | Nippon Seiko Kk | 密封装置組立体 |
-
1989
- 1989-10-16 JP JP1989121369U patent/JPH0726605Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0359561U (ja) | 1991-06-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |