JPH07265Y2 - 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造 - Google Patents

射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造

Info

Publication number
JPH07265Y2
JPH07265Y2 JP630290U JP630290U JPH07265Y2 JP H07265 Y2 JPH07265 Y2 JP H07265Y2 JP 630290 U JP630290 U JP 630290U JP 630290 U JP630290 U JP 630290U JP H07265 Y2 JPH07265 Y2 JP H07265Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
tip
flooring
screw tip
molding machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP630290U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0398028U (ja
Inventor
従昭 大森
富康 後藤
Original Assignee
オ−クマ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オ−クマ株式会社 filed Critical オ−クマ株式会社
Priority to JP630290U priority Critical patent/JPH07265Y2/ja
Publication of JPH0398028U publication Critical patent/JPH0398028U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH07265Y2 publication Critical patent/JPH07265Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 インラインスクリュー式射出成形機のスクリューチップ
及びバックフローリングの構造に関するものである。
従来の技術 従来、インラインスクリュー式射出成形機は第6図に示
すように加熱シリンダ101内でスクリュー102が回転し、
樹脂素材が順次溶融状態に変化しながら前進する可塑化
工程において、スクリュー102は前端に溜る溶融樹脂の
反力で後退し、バックフローリング103の前端面103aが
スクリューチップ105の羽根105aの端面105bと接触し、
溶融樹脂はバックフローリング103と弁座リング104の間
にできた隙間を通り、更にスクリューチップ105の羽根1
05a間の溝を通って加熱シリンダ101の先端部に充満され
る。そして先端に溜まった溶融樹脂が所定の射出量に達
すると、スクリュー102を前進させる射出工程に切換え
られ、バックフローリング103は前後の圧力差で後退し
て、弁座リング104のシート弁座104aとバックフローリ
ングの後端の当接弁座103bが密着して溶融樹脂の逆流を
阻止し、先端部に充満された溶融材料を射出する形式が
一般的である。
考案が解決しようとする課題 従来の技術で述べたインラインスクリュー式射出成形機
のスクリューチップ105及びバックフローリング103の構
造は、スクリューチップの羽根105aの端面105bが軸線に
対して垂直な壁であるため、可塑化工程でバックフロー
リングは、前端面103aが羽根の端面105bに密着した状態
でスクリュー102が後退する。このため射出工程に切換
わってスクリューの前進が始まってもスクリューチップ
とバックフローリングとの間に溶融樹脂が入り込みにく
く、バックフローリングの後退を開始する時期が遅れ、
溶融樹脂の逆流を止めるまでの時間にむらが生じ、射出
量が不安定になるという問題点を有している。
本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
なされたものであり、その目的とするところは、射出開
始と同時に溶融樹脂が当接面に入り込みやすいようにし
て、バックフローリングを速やかに後退させることによ
り、安定した射出量が得られるスクリューチップとバッ
クフローリングの構造を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために本考案における射出成形機の
スクリューチップ及びバックフローリングの構造は、イ
ンラインスクリュー形式の射出成形機において、スクリ
ューチップの複数の広巾の羽根の後側両かどにR面取部
を設け、バックフローリングの穴の前端にテーパを設け
たものである。
作用 可塑化工程において、加熱シリンダ先端部に貯えられる
溶融樹脂の反力でスクリューが後退するとき、バックフ
ローリング内の流路断面積よりスクリューチップの羽根
部の溝の総断面積の方が狭いため、溶融樹脂の流れがバ
ックフローリングのテーパ穴のある前端面に作用してバ
ックフローリングを押し戻そうとして接触圧を軽減す
る。
射出工程に切換わり、スクリューが前進を開始すると、
バックフローリングの前方からの受圧面積はスクリュー
チップの羽根後端面のR面取部により十分に確保されて
おり、更にテーパ穴の端面とR面取部を有する羽根後端
面に溶融樹脂が入り込んで当接面が素早く離れてバック
フローリングが後退し弁座を閉じる。
実施例 実施例について第1図〜第5図を参照して説明する。
公知のインライン式の射出成形機において、枠体1に穿
設された水平方向の穴1aに加熱シリンダ2の後端部が嵌
着され、加熱シリンダ2の外周に複数のバンドヒータ3
が各グループに分けて取付けられ、各グループごとに加
熱ゾーンが形成されている。そして使用材料に適した温
度を保つために複数のサーモカップル4が各ゾーン毎に
取付けられている。加熱シリンダ2の中心穴2a内に、ス
クリュー溝5aの底部が谷径が前方に進むにつれて次第に
大きくなるように形成されたスクリュー5が回転及び軸
方向移動可能に嵌挿され、スクリュー5は図示しない駆
動装置により回転されるとともに射出用油圧シリンダに
より軸方向移動されるようになっている。加熱シリンダ
2の先端にシリンダキャップ6が螺着され、シリンダキ
ャップ6の先端に図示しないノズルが螺着されている。
更に枠体1にはスクリュー5の谷径の小さい後側上に吐
出口7aを有する材料供給用ホッパ7が固着されている。
スクリュー5の先端に、先端が円錐形の頭部の大径側に
円周上等間隔の羽根8aを有するスクリューチップ8が、
当接弁座9aを有する弁座リング9を介して螺着されてい
る。加熱シリンダ2の中心穴先端部にシート弁座10aを
有する弁座リング10が軸方向に滑動可能に嵌挿されてお
り、このバックフローリング10は、スクリューチップ8
の羽根8aの後端面8bと弁座リング9の当接弁座9aとの間
に内周,軸方向共に大きな隙間を有して嵌合されてい
る。
スクリューチップ8の羽根8aは比較的大きな幅T1を有
し、後端面8bのかどが大きなR面取部8cに形成されてお
り、バックフローリング10の前端面10bと当接する部分
の幅T2は従来通り確保されている。またバックフローリ
ング10の穴の前端にテーパ10cが形成されており、前端
面10bには羽根の後端面8bとの接触面積を確保するため
軸線に対する垂直面が残されている。
続いて本実施例に作用について説明する。
ホッパ7に貯蔵された樹脂素材は、吐出口7aから自重に
よって加熱シリンダ2内に落下し、スクリュー5の回転
によって混練されつつ、スクリュー溝5aに沿って加熱シ
リンダ2の先端部に送られる。このとき樹脂素材は、加
熱シリンダ2外周のバンドヒータ3によって外部から加
熱されるとともに、混練作用によって発生する摩擦熱が
これに加わって内部からも温度が上昇し、溶融状態とな
って送られて加熱シリンダ2先端部に貯えられる。溶融
樹脂が貯えられるにつれて溶融樹脂の反力によってスク
リュー5は回転しながら次第に後退し、バックフローリ
ング10の前端面10bにスクリューチップ8の羽根の後端
面8bと当接してスクリュー5と共に後退する。このとき
のバックフローリング10とスクリューチップ8の両当接
面10b,8bの状態は、第3図に示すように、バックフロー
リング10内の溶融樹脂の流路断面積S1より、スクリュー
チップ8の羽根間の溝の総断面積S2の方が小さくなって
いるため、溶融樹脂がR面取部8cより外周方向に流れ
る。このためバックフローリング10のテーパ穴10cにも
外周方向の力が加わり、バックフローリングを押し戻そ
うとする力が働いて両当接面8b,10b間の接触圧がさが
り、摩耗等の発生がおさえられる。
スクリュー5が所定位置まで後退して、加熱シリンダ先
端部に所定射出量の溶融材料が貯えられると、スクリュ
ー5の回転を停止させ、図示しない射出用シリンダの後
室に圧油が送られてスクリュー5が前進され射出工程に
入る。射出工程では溶融樹脂の射出反力による前後の圧
力差で、バックフローリング10は後方に押されて移動す
るが、第4図に示すようにスクリューチップ8の羽根8a
の後端面8bのかどが大きなR面取部8cとされているの
で、バックフローリングの前端面10bの受圧面積は十分
確保されており、更に第5図に示すように、スクリュー
チップ8の羽根8aの端面8bが密着しているバックフロー
リングの前端面10bの穴には、テーパ10cがあるので、こ
のテーパ部分及びR面取部8cより溶融樹脂が入り込みや
すく、バックフローリング10は素早く羽根端面8bより離
れて後方に移動し、弁座リング9の当接弁座9aにシート
弁座10aが圧接されて密着し、隙間が閉じて溶融樹脂の
逆流が阻止され、スクリュー5が射出プランジャとなっ
て加熱シリンダ先端部に貯えられた溶融樹脂を高圧のも
とに先端ノズルから図示しない金型内に射出する。
考案の効果 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
スクリューチップの羽根の後端面かどにR面取部を設
け、バックフローリングの穴の前端にテーパを設けて、
溶融樹脂が入り込みやすい形状となしたため、可塑化工
程におけるスクリュー後退時のバックフローリングとス
クリューチップの両当接面の接触圧が下がり摩耗が減少
するとともに、射出工程が開始されると素早くバックフ
ローリングが移動して弁座が閉じるので、射出量が安定
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のスクリューチップ及びバックフロー
リングの断面図、第2図は射出成形機の加熱シリンダ及
びスクリュー部を表す断面図、第3図は一部断面で表し
たスクリューチップ及びバックフローリングの斜視図、
第4図はスクリューチップの羽根の後端面とバックフロ
ーリングの前端面を表す部分図、第5図はスクリューチ
ップの羽根とバックフローリングの前端面の当接面を表
す部分断面図、第6図は従来のスクリューチップ及びバ
ックフローリングの断面図である。 8……スクリューチップ、8a……羽根 8c……R面取部、10……バックフローリング 10c……テーパ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】インラインスクリュー形式の射出成形機に
    おいて、スクリューチップの溝の総断面積がバックフロ
    ーリング内の流路断面積より小さくなるように広幅に形
    成した複数の羽根の後側両かどにR面取部又はテーパ面
    取部を設け、バックフローリングの穴の前端にテーパ又
    はR面取を設けたことを特徴とする射出成形機のスクリ
    ューチップ及びバックフローリングの構造。
JP630290U 1990-01-27 1990-01-27 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造 Expired - Lifetime JPH07265Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP630290U JPH07265Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP630290U JPH07265Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0398028U JPH0398028U (ja) 1991-10-09
JPH07265Y2 true JPH07265Y2 (ja) 1995-01-11

Family

ID=31509979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP630290U Expired - Lifetime JPH07265Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07265Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0398028U (ja) 1991-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5861182A (en) Preplasticizing injection apparatus
EP0893227B1 (en) Back-flow preventing apparatus
JPH0788909A (ja) 射出スクリュ
JP3418639B2 (ja) 射出成形装置
JPH07265Y2 (ja) 射出成形機のスクリューチップ及びバックフローリングの構造
JPH0397518A (ja) スクリュープリプラ式射出成形機
US6033205A (en) Reciprocating screw for an injection molding machine
JPH08183078A (ja) プリプラ式射出装置
JP2612069B2 (ja) 射出成形機のシール機構
JP3483748B2 (ja) プリプラ式射出装置
JP3089204B2 (ja) スクリュ式射出成形装置
JPS6243772Y2 (ja)
JP2514272Y2 (ja) 射出成形機の逆流防止弁
JPS6357213B2 (ja)
JP2626830B2 (ja) 樹脂成形スクリュ用逆止リング
JPH07246643A (ja) 射出成形機用スクリュヘッド
JP2646154B2 (ja) 可塑化装置
JPH07290533A (ja) 射出成形機
JP3250183B2 (ja) 射出装置
JP2000117776A (ja) 射出ノズル
JPH08230000A (ja) プリプラ式射出装置
JPH0646655Y2 (ja) 射出成形機の可塑化装置
JPH04369518A (ja) スクリュヘッド構造体
JP3582828B2 (ja) プリプラ式射出装置
JPS6113967B2 (ja)