JPH0726502Y2 - 壁体作業用ラダー - Google Patents

壁体作業用ラダー

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JPH0726502Y2
JPH0726502Y2 JP1716390U JP1716390U JPH0726502Y2 JP H0726502 Y2 JPH0726502 Y2 JP H0726502Y2 JP 1716390 U JP1716390 U JP 1716390U JP 1716390 U JP1716390 U JP 1716390U JP H0726502 Y2 JPH0726502 Y2 JP H0726502Y2
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ladder
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wall body
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勝範 松井
安廣 玉田
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石川島建材工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、たとえばセグメントを連結してなるタンク等
の壁体を構築する際、セグメントの連結作業や連結部の
止水作業等を行うために、足場として構築中の前記壁体
に据え付けて用いる壁体作業用ラダーに関する。
[従来の技術] 円形の地下貯水タンクを地下に構築する工法の一つとし
て、構築する地盤上に環状の側壁体を設置してから、こ
の側壁体の内側の地盤土砂を掘削・除去していくことに
より前記側壁体を地盤中に沈設し、次いで、側壁体の内
部に基礎底版をコンクリートの現場打ちによって形成
し、上床版を側壁体の開口部に据え付けた後、側壁体の
周囲および上床版を埋め戻すといった、いわゆる潜函
(ケーソン)工法と呼ばれる工法がある。
この工法において、前述のように側壁体を地盤上に設置
するにあたっては、その地盤上において、あらかじめ製
造された円弧版状のコンクリート製セグメントを環状に
連結して組み立てるといった手段をとる場合が多くなっ
てきている。
このようにセグメントによって側壁体を構築する際、タ
ンクの深さ即ち地盤上からの側壁体の高さが高いため、
その連結作業や連結部の止水処理等を行うには足場が必
要であり、この足場としては、従来、鋼製の建枠・布板
・筋違い・ジャッキベース等を用いて組立ててなるいわ
ゆる鋼製枠組み足場(ビティ足場)や、一般的な梯子が
用いられている。
[考案が解決しようとする課題] 上記鋼製枠組み足場は、構成部材、および組立てるため
のボルト・ナット等の組立て用金具が多数必要なことか
ら取り扱いや運搬に手間がかかるとともに、工具を使っ
てこれらを一々組立てたり分解する手間がきわめて面倒
である。
また、一般的な梯子は、組立て・分解の必要がないもの
の、反面小型化ができないからかさばり、この点でやは
り取り扱いや運搬に支障をきたすとともに、梯子の支持
が不安定なことから足場としての安全なものとはなりに
くいといった不満がある。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであっ
て、組立て・分解が容易で、小型化も実現できることに
より取り扱いや運搬もたやすく行えるとともに、安全な
足場として用いることのできるものとしての壁体作業用
ラダーを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記課題を目的を達成するためになされたもの
であって、壁体の上端面にまたがった状態で載置され、
この上端面に沿って走行可能な走行手段が設けられたト
ップベースと、作業員の足載せ用バーを有し、上端部お
よび下端部に設けられた連結部を介して互いに連結され
ることにより梯子をなすとともに、前記トップベースの
側部に設けた連結部に対して前記上端部の連結部を連結
することにより壁体に沿って吊り下げられる複数のラダ
ーユニットと、前記作業員がその内側を通過可能な大き
さを有するとともに、前記ラダーユニットに係脱自在に
連結される枠体上に、板状の足場プレートが枠体の内側
を開閉するごとく上下に回動自在にヒンジ結合されて載
置された足場とを備えてなり、前記ラダーユニットどう
しの連結部および前記トップベースとラダーユニットと
の連結部は、トップベースおよびラダーユニットの下端
部に設けられる被連結片と、ラダーユニットの上端部に
設けられラダーユニットの上下の回動操作により係脱自
在に係合されラダーユニットが吊り下がった状態でラダ
ーユニットが脱落不能となる連結片とから構成されてい
ることを特徴としている。
[作用] 本考案の壁体作業用ラダーによれば、壁体の上端面に載
置したトップベースの側部に設けた被連結片に、ラダー
ユニットの連結片を係合させるとともに、このラダーユ
ニットに、複数のラダーユニットを、被連結片に連結片
を係合させることで吊り下げて複数連結し、さらにラダ
ーユニットに足場を連結することによって壁体に対し据
え付けられる。そして、ラダーユニットのバーに足を載
せることによりラダーユニットを昇降し、かつ、足場の
足場プレートに乗って壁体に対して作業を行う。また、
足場プレートを上方に回動させて跳ね上げることによ
り、足場が邪魔にならずラダーユニットを昇降できる。
各分割構成体であるトップベース、複数のラダーユニッ
トおよび足場を連結して作業用ラダーとして組み立てた
りあるいはそれらを分解する際、工具はいっさい不要で
あり、かつ構成部品も多くないから、極めて容易に、か
つ短時間で行える。また、これら1つ1つを分解させた
状態で運搬作業を行うことによりその作業が楽に行え、
さらにこれらをまとめた状態でもコンパクトであるか
ら、運搬に際するスペースの低減と運搬作業の簡便化が
図られる。
また、梯子をなすラダーユニットをトップベースおよび
互いに連結して吊り下げることにより安定したラダーユ
ニットの支持状態が得られ、さらに、ここに装着される
足場も安定して装着されることから、安全な作業用足場
として用いることができる。しかも、作業用ラダー自体
がトップベースに設けられた走行手段により壁体に沿っ
て移動可能であるから、作業する箇所に対してその都度
足場を設けるといった面倒な手間が省かれて作業の効率
化が図られる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図において符号1で示すものは、上記[従来の技
術]の項で述べた地下貯水タンクを構成する環状の側壁
体であり、地下貯水タンクを構築する地盤G上にて組み
立てられる。
この側壁体1は、複数の円弧版状コンクリート製セグメ
ント(以下単にセグメントと称す)2が互いに連結さ
れ、かつ複数段(この場合2段)積み重ねて連結されて
なるもので、セグメント2…の連結は、互いの接合端面
の外周側に埋設された継手金具3をボルト結合すること
によってなされている。また、このセグメント2どうし
の連結部(継ぎ目)は、所定の止水処理がなされ、その
後側壁体1は地盤Gに沈設される。
そして、上記セグメント2の連結作業や止水処理等の側
壁体1に対する作業は、側壁体1に据え付けた本考案に
係る作業用ラダー4によって行うことができるようにな
っており、以下、この作業用ラダー4を説明する。
この作業用ラダー4は、第1図ないし第4図に示すよう
に、側壁体1の上端面1aにこの上端面1aに沿って移動可
能に載置されるトップベース5と、このトップベース5
に連結されるとともに互いに連結されて梯子をなすラダ
ーユニット6と、このラダーユニット6に装着される足
場7とを主として構成されている。
トップベース5は第5図ないし第8図に示すように、互
いに平行に並べられたLアングルからなる2本の横フレ
ーム8A、8B間に、足載せ用の2枚のプレート9A、9Bが各
横フレーム8A、8Bの長手方向に直行する方向に互いに離
接するよう設けられ、さらに、横フレーム8A、8Bに、前
記プレート9A、9Bを側壁体1の上端面1aに沿って走行さ
せるための走行用ローラ10A、10B、11A、11Bが設けられ
たものである。
詳述すると、各横フレーム8A、8Bの互いの対向面には、
横フレーム8A、8Bに直行して延びる所定長さを有した一
対のLアングル製ガイドアーム12A・13A、12B・13Bが、
それぞれ同間隔に溶接され、互い違いの状態でガイドア
ーム12Aと13B、ガイドアーム13Aと12Bが合わせられてい
る。この状態における内側の各ガイドアーム12A・12Bに
は、その長手方向に沿って長孔12a・12bがそれぞれ形成
されている。
また、これら各一対のガイドアーム12A・13A、12B・13
B、ならびに横フレーム8A、8Bの上には、これらと一体
に、略三角形状の前記プレート9A、9Bがそれぞれ固定さ
れている。これらプレート9A、9Bは、互いに対向する縁
が横フレーム8Aおよび8Bに対して斜めにカットされその
縁が互いに平行な状態となっている。
これらプレート9A、9Bの下面の所定位置にはガイド突起
9a、9bがそれぞれ形成されている。そして、プレート9A
の突起9aはガイドアーム12Bの長孔12bに、プレート9Bの
突起9bはガイドアーム12Aの長孔12aに嵌められている。
この状態で、各プレート9A、9Bは、各突起9a、9bがそれ
ぞれ長孔12b、12aにガイドされて、横フレーム8A、8B、
ガイドアーム12A・13A、12B・13Bとともに横フレーム8
A、8Bの長手方向に直交する方向に互いに離接するよう
スライドするようになっている。
そして、各ガイドアーム12A・13A、12B・13Bの基端部側
には、その長手方向に沿ってそれぞれ2つ一組としてナ
ット14、15が固着されており、これらナット14…、15…
のうちのいずれか一方のナット14(15)対してボルト16
をそれぞれ締め付けることにより、双方の横フレーム8
A、8B、プレート9A、9Bがガイドアーム12A・13A、12B・
13Bを介して互いに連結される。すなわち、各プレート9
A、9B間(横フレーム8A・8B間)の間隔は、いずれか一
方のナット14(15)にボルト16を装着することにより2
段階に設定される。
なお、第5図は、ガイドアーム12A・13A、12B・13Bの先
端部側のナット15…にボルト16…を装着してプレート9A
・9B間が広い方の状態を示している。
上記各横フレーム8A、8Bの両端部の内側には、ブラケッ
ト17A、17Bを介して前記走行用ローラ10A、10Bがそれぞ
れ回転自在に設けられている。これら走行用ローラ10
A、10Bは、その軸10a、10bが、前記プレート9A、9Bを側
壁体1の上端面1a上にこの上端面1aと平行に配した状態
で、側壁体1の径方向と略平行な状態となるようブラケ
ット17A、17Bに装着されている。
さらに、各横フレーム8A、8Bの両端部の下面には、横フ
レーム8A、8Bに直交して下方に延びる各一対のブラケッ
ト18A、18Bを介して前記走行用ローラ11A、11Bがそれぞ
れ2つずつ設けられている。これら走行用ローラ11A、1
1Bの軸11a、11bは、ブラケット18A、18Bの長さ方向に沿
っており、各走行用ローラ11A、11Bは前記プレート9A、
9Bと平行な面に沿って回転する。
また、各横フレーム8A、8Bには、外側に延びる各一対の
ステー19A、19Bを介して各横フレーム8A、8Bと平行な補
強バー20A、20Bが取り付けられ、さらに、各一対のステ
ー19A、19Bの両端には、前記ラダーユニット6を連結す
るための被連結片21がそれぞれ設けられている。この被
連結片21は、L字状の薄い板状片であって、その表裏面
が前記ブラケット18A、18Bの長さ方向に沿った状態で、
かつ一端部(先端部)が下方に向けられ、その他端面が
前記各一対のステー19A、19Bに溶接されている。
また、各横フレーム8A、8Bの互いにはす向かいとなる一
端部の上面には、吊り孔22aが形成された上方に延びる
吊り金具22がそれぞれ固着されている。
さらに各横フレーム8A、8Bの両端部上面には、後述する
手擦り23を当該トップベース5に着脱自在に装着するた
めの支持ポスト24がそれぞれ立設されている。
上記構成のトップベース5は、各走行用ローラ10A、10B
を、その転がり方向を側壁体1の上端面1aの円弧に沿わ
せてこの上端面1aに載せた状態で、プレート9A、9Bが上
端面1aから若干浮き、かつ、各走行用ローラ11Aは側壁
体1の外周面1Aに接し、各走行用ローラ11Bは側壁体1
の内周面1Bに接する。
この状態で、トップベース5は、各走行用ローラ10A・1
0B、11A・11Bの転がり作用により側壁体1の上端面1aに
沿って移動できるようになっている。
次いで、前記ラダーユニット6を第9図ないし第13図を
参照して説明する。
このラダーユニット6は、左右一対の互いに平行に配さ
れた縦フレーム25・25の下端とされる一端間、およびそ
の中央部間にわたってそれぞれ足載せ用のバー26が架け
渡されてなるラダーユニット本体27と、このラダーユニ
ット本体27の各縦フレーム25の下端に設けられた被連結
片28、および支持ローラ29と、前記各縦フレーム25の上
端とされる他端にそれぞれ設けられ前記被連結片28に係
脱自在に係合される連結片30とを備えている。
前記被連結片28は、前述したトップベース5の横フレー
ム8A、8Bにステー19A、19Bを介して溶接された被連結片
21とその形状および寸法が同じであり、その表裏面が縦
フレーム25の長さ方向に沿った状態で、かつ一端部(先
端部)が下方に向けられてその他端面が縦フレーム25の
外側面に溶接されている。
各縦フレーム25の下端部であってラダーユニット6の内
側(第10図で左側)とされる面にはそれぞれブラケット
31が溶接され、これら各ブラケット31に、縦フレーム25
の長さ方向を軸として回転する前記支持ローラ29が軸受
け31aを介して回転自在に取り付けられている。
前記ラダーユニット本体27の各縦フレーム25の上端に
は、L字状のブラケット32が、互いの内面を向かい合わ
せた状態で補強ステー33とともに溶接されており、これ
らブラケット32の内面に、前記連結片30がそれぞれ溶接
されている。
この連結片30は、第12図および第13図に示すように、切
欠き34aが形成されて断面略C字状とされたリング片34
の軸方向一端側の内周面にストッパ片35が設けられたも
のである。そして、ストッパ片35を下にして、かつ、切
欠き34aをラダーユニット6の内側とされる方向に向け
て、ストッパ片35が設けられた側とは反対側の端面が、
各ブラケット32の内面に互いに対向する状態でそれぞれ
溶接されている。
この連結片30を、ラダーユニット6全体を水平にしてリ
ング片34の切欠き34aを下に向け、この切欠き34aから被
連結片28をリング片34内に入れて引っ掛け、その状態か
ら連結片30を軸としてラダーユニット6を下に回転させ
ると、被連結片28の先端部がストッパ片35とブラケット
32の間に挟まれ、連結片30は被連結片28に係合される。
このように連結片30を被連結片28に係合させることによ
り、ラダーユニット6どうしが複数連結されて梯子状に
組み立てられるようになっている。なお、この状態で、
各縦フレーム25の下端面に一体に固着された支圧板25a
がブラケット32の内面に重なるようになっており、また
各ラダーユニット6のバー26間は略等間隔となる。
また、同様にして前記トップベース5の一対の被連結片
21に連結片30を係合させることにより、トップベース5
の各横フレーム8A、8Bの下にラダーユニット6が連結さ
れるようになっている。
このようにして1つのラダーユニット6をトップベース
5に連結し、さらにそのラダーユニット6に順次ラダー
ユニット6…を連結させた状態で、側壁体1の外周面1A
あるいは内周面1Bに沿って上下にラダーユニット6…が
梯子状に組まれる。この際、前記各支持ローラ29が、外
周面1A(あるいは内周面1B)に当接することにより、ラ
ダーユニット本体27は、前記バー26…に作業員が足を載
せて側壁体1方向に力がかかっても、側壁体1の外周面
1A(内周面1B)から一定の距離が保持され、かつ略鉛直
な状態に保持されるようになっている。
そして、トップベース5を、横フレーム8A、8Aの長さ方
向に押すと、各走行用ローラ10A・10B、11A・11Bが転が
ってトップベース5は側壁体1の上端面に沿って円弧状
に移動し、また、これとともに、連結されるラダーユニ
ット6…も、支持ローラ29が外周面1A(内周面1B)を転
がっていくことにより円滑にその外周面1A(内周面1B)
の周面に沿って移動可能となっている。
次いで、前記足場7を、第14図ないし第16図を参照して
説明する。
この足場7は、略正方形状の枠体36と、この枠体36の上
面に載置され作業員が乗るための足場プレート37と、枠
体36の後部に取り付けられた支柱フレーム38とを主とし
て構成されている。
前記枠体36は、前記ラダーユニット6の幅(一対の縦フ
レーム25間の長さ)よりも長いLアングルからなるフレ
ーム36a、36b、36c、36dが組まれることによって略正方
形状に形成されたもので、内側の空間は人が通り抜けら
れる程度の大きさとなっている。
この枠体36の後側とされるフレーム36aの内面には、左
右一対のブラケット39が固着されている。これらブラケ
ット39は前方に向かって延びており、フレーム36aの中
央から等距離であって、その互いの間隔が前記ラダーユ
ニット6のバー26の長さと略同じとなる箇所に溶接され
ている。
また、前側のフレーム36bには、前記ラダーユニット6
のバー26に係脱自在に引っ掛けられる左右一対の係止片
40が一体に固着されている。これら係止片40は、下方に
開口してその内部に前記バー26が嵌合される嵌合穴40a
と、このバー26の嵌合状態を保持するストッパ片40bと
が形成されており、前記各ブラケット39の延長上の位置
に固着されて前方に延びている。
また、左右のフレーム36c、36dには、吊り孔41aが形成
さた半円弧状の吊り金具41がそれぞれ一体に形成されて
いる。
さらに、枠体36の四隅には、後述する手擦り42を当該枠
体36に着脱自在に装着するための支持ポスト43ががそれ
ぞれ立設されている。
前記足場プレート37は、角がカットされた略正方形状の
板材で、周部が前記枠体36上に載る大きさに形成された
もので、下面に固定された左右一対のステー44を介して
前記枠体36の前記ブラケット39にヒンジ結合されてお
り、その周部が枠体36上に載って枠体36内を塞いだ状態
から上方に回動するようになっている。
また、足場プレート37の後部中央には、この足場プレー
ト37を上方に回動させて略鉛直になった状態を保持する
ストッパ45が設けられている。このストッパ45は、第16
図に示すように、その先端にストッパ片45aが形成され
て鈎状をなしており、その中央部よりもやや基端部45b
側の箇所が、足場プレート37に一体に形成されたブラケ
ット46にピン結合され、足場プレート37に直交する面内
に沿って回動自在とされている。
そして、足場プレート37を上方に回動させるとともにス
トッパ45を回動させ、ストッパ片45aを枠体36のフレー
ム36aの背面に引っ掛けることにより、足場プレート37
は、略鉛直に立てられ、枠体36内があいた状態が保持さ
れる。また、ストッパ45は足場プレート37に形成された
スリット37aに嵌まっており、その基端部45bが足場プレ
ート37の裏面側に配され、この基端部45bでストッパ45
を回動操作するようになっている。
前記支柱フレーム38は、Lアングルでできており、前記
枠体36の後側のフレーム36aの両端部に固着された下方
に延びるブラケット47に、基端部となる一端に設けられ
たステー38aを介しフレーム36aの長さ方向を軸として回
動自在にピン結合されている。
各支柱フレーム38は、先端が互いに接近するように前記
ブラケット47に取り付けられており、その先端に設けら
れた係止片48が、前記ラダーユニット6のバー26に係脱
自在に引っ掛けられるようになっている。この係止片48
には、バー26が嵌合する下方に開口した嵌合穴48aと、
この嵌合穴48aに嵌合したバー26の抜け止めをなすスト
ッパ片48bが形成されている。また、係止片48の外側面
には、この外側面との間に前記ラダーユニット6の縦フ
レーム25を挟む断面L字状の挾持片49が設けられてい
る。
上記足場7は、前述のようにトップベース5に連結され
たラダーユニット6のバー26のうちの一方に枠体36前方
の各係止片40を引っ掛け、そのバー26から1本おいた下
のバー26に支柱フレーム38先端の係止片48を引っ掛け、
かつ係止片48と挾持片49によって縦フレーム25を挾むこ
とにより、ラダーユニット6に取り付けられて足場とな
る。この取り付け状態で、枠体36およびこの上に載る足
場プレート37は、略水平の状態が保持されるようになっ
ている。
次いで、前述したトップベース5の横フレーム25に固定
された支持ポスト24に装着される手擦り23と、足場7の
枠体36に固定された支持ポスト43に装着される手擦り42
について説明する。
まず、手擦り23は第17図に示すように、パイプ製の縦フ
レーム50に、やはりパイプ製の上フレーム51と中フレー
ム52とが固定され2つの手擦り分割体53が、上フレーム
51どうしおよび中フレーム52どうしに挿入された各連結
棒54を介して連結されてなるものである。連結棒54は一
方の手擦り分割体53(第17図では左側)の上フレーム51
および中フレーム52に溶接されており、これら連結棒54
に沿って他方の手擦り分割体53をスライドさせて両分割
体53の間隔が変えられるようになっている。
連結棒54が溶接されていない側の手擦り分割体53の中フ
レーム52の先端下部には、リング55が溶接され、このリ
ング55に挿入された抜け止め棒56の一端が、他方の手擦
り分割体53の中フレーム52に溶接されている。
抜け止め棒56の他端は屈曲しており、この屈曲部56aが
リング55に引っ掛かることにより、それ以上両分割体53
が離れず、かつ連結状態が保持されるようになってい
る。
また、連結棒54が固着された側の手擦り分割体53の下部
には、上下に回動自在にフック57が取り付けられてい
る。
そして上記構成の手擦り23は、トップベース5の横フレ
ーム8A、8B間に架け渡す状態で、それぞれの支持ポスト
24に縦フレーム50の下端部が挿入され、これにより、ト
ップベース5上に一対の手擦り23が着脱自在に装着され
る。なお、前記フック57は、支持ポスト24に形成された
フック穴(図示略)にその先端が嵌められ、この結果支
持ポスト24からの手擦り23の抜け止めがなされるように
なっている。
次いで、前記手擦り42は、第20図ないし第22図に示すよ
うに、背面フレーム58の両側に左方フレーム59と右方フ
レーム60が左右方向に回動自在にヒンジ結合されてなる
ものである。
背面フレーム58は、左右2本の縦フレーム61、62の上お
よび中央に横フレーム63、64が架け渡され、左側の縦フ
レーム61における横フレーム63、64の固定された位置か
らは、先端にブラケット65が取り付けられた短いフレー
ム66が前方に延びており、また右側の縦フレーム62にお
ける同様の位置には、前記ブラケット65と同一構成のブ
ラケット67がそれぞれ取り付けられている。
左方フレーム59は、縦フレーム68の上端と中央から、先
端にブラケット69が取り付けられた横フレーム70が延び
ているもので、また、右方フレーム60も同様の構成であ
って、縦フレーム71の上端と中央から、先端にブラケッ
ト72が取り付けられた横フレーム73が延びているもので
ある。
なお、上記各フレーム61、62、63、6466、68、70、71、
73はパイプでできている。
そして、左方フレーム59が各ブラケット69・65を介し
て、また、右方フレーム60が各ブラケット72・67を介し
てそれぞれヒンジ結合されている。
第22図に示すように、左方フレーム59および右方フレー
ム60を背面フレーム58に対して直交させた状態で、これ
らの自由端は揃うようになっており、さらに、右方フレ
ーム60から内側に回動させれば、各フレーム58、59、60
が互いに平行に重なった状態でコンパクトに折りたため
るようになっている。
なお、左方フレーム59および右方フレーム60における各
縦フレーム68、69の下部には、上下に回動自在にフック
74が取り付けられている。
そして上記構成の手擦り42は、前記足場7の枠体36に固
定された各支持ポスト43のうちの、後側の2つの支持ポ
スト43に背面フレーム58の各縦フレーム61、62の下端部
を挿入し、また、前側の各支持ポスト43に、左方フレー
ム59および右方フレーム60の各縦フレーム68、71の下端
部を挿入することにより、足場7に着脱自在に装着され
る。なお、前記フック74は、支持ポスト43に形成された
フック穴(図示略)にその先端が嵌められ、これにより
手擦り42の抜け止めがなされるようになっている。
さて、上記構成からなる本実施例の作業用ラダー4の使
用方法およびそれにともなう作用・効果等を以下に説明
する。
まず、クレーン等により、トップベース5を吊り上げ
る。吊り上げるには、横フレーム8A、8Bに形成された吊
り金具22の釣り孔22aにワイヤ等を通し、このワイヤを
介して吊り上げる。
地盤G上において作業員が手の届く高さにトップベース
5を移動させ、そこで、支持ポスト24に手擦り23を装着
するとともに、トップベース5の横フレーム8A、8Bにそ
れぞれ一対設けられた被連結片21に、ラダーユニット6
をその連結片30を係合させることにより、トップベース
5の外側および内側に1つずつラダーユニット6を連結
する。
次に、これをクレーンによって吊り上げながら、ラダー
ユニット6に順次ラダーユニット6…を連結させてい
き、トップベース5の外側および内側に複数のラダーユ
ニット6…をぶら下げた状態で連結する。連結する数
は、側壁体1の高さに応じる。
次いで、このようにトップベース5にラダーユニット6
…が連結されたものを、外側と内側のラダーユニット6
…間に側壁体1をはさんだ状態で吊り降ろしていき、ト
ップベース5を、側壁体1の上端面1a上に載せる。この
際には、走行用ローラ10A、10Bの転がり方向を上端面1a
の円弧に沿わせ、その走行用ローラ10A、10Bを上端面1a
に載せる。そして、走行用ローラ11A、11Bをそれぞれ側
壁体1の外周面1A、1Bにそれぞれ当接させる。
続いて、足場7の支持ポスト43に手擦り42を装着した状
態で、この足場7をクレーン等によって吊り上げ、作業
する位置に応じたラダーユニット6に装着する。すなわ
ち、ラダーユニット6…を作業員が上っていき、吊られ
た状態の足場7の枠体36前方の各係止片40をラダーユニ
ット6の上側のバー26に引っ掛け、支柱フレーム38先端
の係止片48を下側のバー26に引っ掛けるとともに挾持片
49と係止片48とでラダーユニット6の縦フレーム25を挟
む。足場7は適宜の位置に複数装着することはもちろん
可能である。なお、足場7を吊り上げるには、枠体36の
左右のフレーム36c、36dに形成された吊り孔41aを有す
る吊り金具41を利用する。
以上により、側壁体1に対して作業用ラダー4はセット
される。
そして、このようにセットされた作業用ラダー4によれ
ば、作業員は、地盤Gから外側のラダーユニット6…を
バー26に足を載せながら上がっていき、足場7の下にき
たら、足場プレート37を跳ね上げ、ストッパ45を枠体36
のフレーム36aの背面に引っ掛けて足場プレート37の跳
ね上げ状態を保持する。
次いで、枠体36の中を通過したら、足場プレート37を元
の状態にし、その上に作業員が乗って側壁体1の外周面
1Aに対し所定の作業を行う。
あるいは、枠体36の中を通過したら、さらにラダーユニ
ット6…を上った後、内側のラダーユニット6…を下が
っていってその途中に装着した足場7上にて側壁体1の
内周面1Bに対して作業を行う。
また、上記セット状態でトップベース5あるいはラダー
ユニット6…を側壁体1の周方向に沿って移動させるこ
とにより、各走行用ローラ10A、10Bならびに支持ローラ
11A、11Bの作用により作業用ラダー4全体がその方向に
円滑に移動する。したがって、セット状態で作業用ラダ
ー4を側壁体1に沿って一周させることができ、所望の
作業箇所に容易に移動させることができる。この移動
は、トップベース5上あるいは足場7上に作業員が乗っ
ている状態でも可能である。
側壁体1に対する所定の作業が完了したら、側壁体1を
徐々に沈設していくわけであるが、このときに、最も下
のラダーユニット6が地盤Gに接して不要となるから、
沈設に応じてその最も下のラダーユニット6を順次外し
ていく。また、足場7もクレーンによって吊り上げて適
宜外していく。
側壁体1が沈設されたら、トップベース5を吊り上げて
最終的に側壁体1から作業用ラダー4を撤去する。
上記作業用ラダー4によれば、各分解構成体であるトッ
プベース5、ラダーユニット6、足場7、および手擦り
23、42を連結して作業用ラダー4として組み立てたり分
解したりする際、工具はいっさい不要であり、かつ構成
部品も多くないから、極めて容易に、かつ短時間で行え
る。また、これら1つ1つを分解させた状態で運搬作業
を行うことによりその作業が楽に行え、さらにこれらを
まとめた状態でもコンパクトであるから、運搬に際する
スペースの低減を図ることが可能である。
また、梯子を構成するラダーユニット6…をトップベー
ス5ないし互いに連結することにより、安定したラダー
ユニット6の支持状態が得られ、さらに、ここに装着さ
れる足場7も安定して装着されることから、安全な作業
足場として用いることができる。
また、作業用ラダー4自体が側壁体1に沿って移動可能
であるから、作業する箇所に対してその都度足場を設け
るといった面倒な手間がいっさい省け、作業の効率化が
図られる。
さらに、トップベース5の各横フレーム8A、8B間の間隔
を調節できることにより、厚さの異なる各種の側壁体に
適用できる。また、径が異なる側壁体であっても、斜め
に装着された走行用ローラ10A、10Bの転がりは追従でき
るから、ある程度の範囲であれば各種径の異なる側壁体
に適用できる。
また、梯子をなす連結されたラダーユニット6の途中に
は足場7が連結されているわけであるが、この足場7の
足場プレート37を跳ね上げて枠体36の内側を通過するこ
とにより、足場7が邪魔になることなくラダーユニット
6…を昇降でき、非常に便利である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の壁体作業用ラダーによれ
ば、各分割構成体であるトップベース、複数のラダーユ
ニットおよび足場を連結して作業用ラダーとして組み立
てたりあるいはそれらを分解する際、工具はいっさい不
要であり、かつ構成部品も多くないから、極めて容易
に、かつ短時間で行える。また、これら1つ1つを分解
させた状態で運搬作業を行うことによりその作業が楽に
行え、さらにこれらをまとめた状態でもコンパクトであ
るから、運搬に際するスペースの低減と運搬作業の簡便
化が図られる。また、梯子をなすラダーユニットをトッ
プベースおよび互いに連結して吊り下げることにより安
定したラダーユニットの支持状態が得られ、さらに、こ
こに装着される足場も安定して装着されることから、安
全な作業用足場として用いることができ。しかも、作業
用ラダー自体がトップベースに設けられた走行手段によ
り壁体に沿って移動可能であるから、作業する箇所に対
してその都度足場を設けるといった面倒な手間がいっさ
い省け、作業の効率化が図られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第22図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図はその一実施例の作業用ラダーをタンクの側
壁体に据え付けた状態を示す斜視図、第2図はその作業
用ラダーの一部側面図、第3図はその全体側面図、第4
図はその正面図、第5図はトップベースの平面図、第6
図はその側面図、第7図は第5図のVII-VII線矢視図、
第8図はその正面図、第9図はラダーユニットの正面
図、第10図はその側面図、第11図は第10図のXI-XI線矢
視図、第12図はラダーユニットの連結部を示す側面図、
第13図は第12図のD−D線矢視図、第14図は足場の平面
図、第15図はその側面図、第16図は第14図のE−E線矢
視図、第17図はトップベースの手擦りを示す側面図、第
18図は第17図のF部拡大図、第19図は第18図のG−G線
矢視図、第20図は足場の手擦りを示す側面図、第21図は
その一部背面図、第22図はその平面図である。 1……側壁体、1a……上端面、4……作業用ラダー、5
……トップベース、6……ラダーユニット、7……足
場、26……バー、21、28……被連結片、30……連結片、
36……枠体、37……足場プレート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁体に据え付けられ該壁体に対する作業用
    足場とされる壁体作業用ラダーであって、 前記壁体の上端面にまたがった状態で載置され、この上
    端面に沿って走行可能な走行手段が設けられたトップベ
    ースと、 作業員の足載せ用バーを有し、上端部および下端部に設
    けられた連結部を介して互いに連結されることにより梯
    子をなすとともに、前記トップベースの側部に設けた連
    結部に対して前記上端部の連結部を連結することにより
    壁体に沿って吊り下げられる複数のラダーユニットと、 前記作業員がその内側を通過可能な大きさを有するとと
    もに、前記ラダーユニットに係脱自在に連結される枠体
    上に、板状の足場プレートが枠体の内側を開閉するごと
    く上下に回動自在にヒンジ結合されて載置された足場と を備えてなり、 前記ラダーユニットどうしの連結部および前記トップベ
    ースとラダーユニットとの連結部は、 トップベースおよびラダーユニットの下端部に設けられ
    る被連結片と、 ラダーユニットの上端部に設けられラダーユニットの上
    下の回動操作により係脱自在に係合されラダーユニット
    が吊り下がった状態でラダーユニットが脱落不能となる
    連結片と から構成されていることを特徴とする壁体作業用ラダ
    ー。
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