JPH07265020A - 海苔調合液濃度制御装置 - Google Patents

海苔調合液濃度制御装置

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JPH07265020A
JPH07265020A JP6292428A JP29242894A JPH07265020A JP H07265020 A JPH07265020 A JP H07265020A JP 6292428 A JP6292428 A JP 6292428A JP 29242894 A JP29242894 A JP 29242894A JP H07265020 A JPH07265020 A JP H07265020A
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健 片渕
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】海苔調合液の生成から完成乾海苔の製造に至る
各製造工程の複数箇所において各工程の状況を監視しつ
つ海苔調合液の濃度調整を行なうことができる海苔調合
液濃度制御装置を提供すること。 【構成】海苔原料と水とを混合した海苔調合液800の
濃度を濃度検出部21が検出し、この検出濃度を複数箇
所に配設された表示部6、32に表示し、この検出され
た検出濃度及び複数箇所に配設された濃度設定部11、
31で設定された設定濃度に基づいて濃度制御部4が海
苔調合液800の濃度を調整制御するようにした海苔調
合液濃度制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙葉海苔を製造する際の
海苔調合液の濃度を制御する海苔調合液濃度制御装置に
関し、特に海苔製造の各段階において検査・確認による
海苔調合液の濃度制御を容易に行なうことができる海苔
調合液濃度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として特開昭61−
227766号公報に開示されるものがある。この従来
装置を図7及び図8に示す。この図7は従来装置の全体
ブロック構成図、図8は従来装置における制御盤の正面
図である。同図において従来装置は、濃度調整部8の濃
度調整槽81に貯留される海苔調合液800の濃度を検
出し、この検出された検出濃度と濃度設定部11で設定
された設定濃度とに基づいて濃度制御部40が濃度調整
槽81に貯留される海苔調合液800の濃度を調整制御
し、前記検出濃度を現在値表示器68がディジタル的に
表示すると共に、設定濃度を設定値表示器69が前記現
在値表示器68の桁数および各桁位置を揃えてディジタ
ル的に表示する構成である。
【0003】前記濃度調整槽81は、調合機80からの
適正濃度に近い濃度の海苔調合液800と給水ポンプ8
3によって供給される水槽82からの水を流入して貯留
するように設置される。また、濃度調整槽81には取出
口に濾過スクリーン87が取り付けられた排水ポンプ8
4が備えられ、低濃度のとき濃度調整槽81から水分を
濾過して排出させる。さらに濃度調整槽81には槽内に
貯留された海苔と水との混合物である海苔調合液800
の濃度を検出するための濃度検出部21と、槽内の水位
が設定された上限水位および下限水位に達したときにそ
れぞれ作動して電気的信号を発信するフロートスイッチ
86とが取付けられている。
【0004】前記現在値表示器68及び設定値表示器6
9は海苔調合液800の現在値及び設定値の濃度をそれ
ぞれ3桁程度の数字でディジタル表示するパネルメータ
であって、制御盤95の中央部に上下に2段に並設して
いる。この制御盤95の盤面上には、濃度調節ダイヤル
110、濃淡表示用ランプL1、L2、L3、L4、L5、
給水ポンプ83用の入力スイッチ830、排水ポンプ8
4の入力スイッチ840、警報ブザー79、この警報ブ
ザー79用のスイッチ790、手動−自動切り換えスイ
ッチ820及び電源スイッチ810が各々設けられる構
成である。
【0005】前記濃度検出部21は、例えば発光ダイオ
ードのような発光素子を有する発光部21aと、例えば
フォトトランジスタやフォトダイオードのような受光量
に応じてその電気出力を変化する受光素子を有する受光
部21bとをセンサとして有する構成である。この発光
部21aによって発せられた光信号は、混合物を透過し
て受光部21bに到達し、受光部21bからは、透過光
量によって変化する出力信号が発生される。この出力信
号は増幅器21dにより増幅され、差動増幅器33によ
り設定値発生器111から出力される設定濃度の基準信
号と比較し、その偏差値が増幅された後、電圧弁別器3
4に供給される。この電圧弁別器34により電圧の大き
さに従って例えば5段階の電圧信号に弁別される。
【0006】この弁別された5段階の電圧信号は、それ
ぞれ濃淡表示部77に供給され、その電圧の大きさに応
じて濃淡表示用ランプL1、L2、L3、L4、L5のいず
れか1つのランプを点灯させ、濃度検出部21によって
検出された海苔調合液800の濃度を設定濃度値と比較
して表示する。濃淡表示用ランプL1は最大の高濃度
「濃過」を、ランプL2は中程度の高濃度「濃」を、濃
淡表示用ランプL3は適正濃度「良」を、濃淡表示用ラ
ンプL4は中程度の低濃度「薄」を、濃淡表示用ランプ
L5は最大の低濃度「薄過」を、それぞれ表示するよう
に設定されている。
【0007】次に、前記構成に基づく従来装置における
海苔調合液の濃度制御動作について説明する。まず、海
苔原藻をミンチ機(図示を省略)により細小片に裁断し
てミンチ化し、このミンチ化した海苔原藻を水洗いして
塩分・夾雑物を取除いた後に、調合機80に供給する。
この調合機80へは前記ミンチ化した海苔原藻と同時に
水も供給され、所望の厚さの紙葉海苔を得るのにほぼ等
しい海苔調合液800とされる。
【0008】この海苔調合液800は調合機80から濃
度調整槽81内に供給される。この濃度調整槽81に貯
留される海苔調合液800の水位が設定された上限水位
に達すると、フロートスイッチ86が作動してリミット
信号が調合機80側にフィードバックされ、この調合機
80からの供給が停止する。この濃度調整槽81内に貯
留されている海苔調合液800は、海苔と水との分離を
防ぐために攪拌器85により攪拌されつつ、濃度調整槽
81に設置された濃度検出部21によりその濃度が検出
される。
【0009】また、濃度設定部11で海苔調合液800
の適正濃度値が設定される。この設定濃度値が設定値表
示器69にディジタル表示されると共に前記検出された
検出濃度が現在値表示器68に各々表示される。この現
在値表示器68及び設定値表示器69は各々桁数及び各
桁位置を揃えて表示することから、各々の状態を操作者
が容易に判断できることとなる。
【0010】前記検出された検出濃度値及び設定濃度値
が各々差動増幅器33に入力され、その偏差濃度値が演
算されて電圧弁別器34に出力される。この電圧弁別器
34は偏差濃度値の信号電圧値に応じて全段階に弁別し
て出力する。この弁別された各信号によりタイマ回路4
4、46を始動させて、このタイマ回路44、46によ
り設定される時間だけ駆動回路45、47を駆動させ
る。この駆動回路45は排水ポンプ84を駆動させて水
を排出して濃度を高くし、また駆動回路47は給水ポン
プ83を駆動させて水を供給することにより濃度を低下
させる。このようにして、適正濃度に調整された海苔調
合液800は濃度調整槽81から海苔抄機(図示を省
略)に供給されて海苔が抄かれ、余った海苔調合液80
0は濃度調整槽81に戻される。
【0011】なお、濃度調整槽81の水位が設定された
下限水位まで低下すると、フロートスイッチ86が作動
して調合機80に信号が送られるので調合機80の弁装
置が作動し、水位が設定上限水位に達するまで海苔調合
液800を濃度調整槽81に供給する。このように、濃
度調整槽81内の海苔調合液800の濃度が適正濃度の
範囲を外れた場合にも、自動的にその濃度を適正濃度に
調整することを可能にし、以て製品である紙葉海苔の厚
さの適正かつ均一化が図られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の海苔調合液濃度
制御装置は以上のように構成されていたことから、濃度
調節ダイヤル110で設定された海苔調合液の設定濃度
と濃度検出部21で検出された検出濃度とを一致させる
ようにフィードバック制御を行ったとしても海苔原藻の
特性、品質、品種、状態等の種類により、最終製品たる
紙葉海苔の出来具合い、例えば紙葉海苔の所定枚数当り
の重量が区々となり、目的とする条件を満足する紙葉海
苔を製造するためには海苔原藻の状態に応じて濃度調整
ダイヤル110を微調整する必要があった。
【0013】即ち、従来の海苔調合液濃度制御装置は、
海苔原料が採取時期、採取地域、銘柄等によって硬軟度
合、色素濃淡度合が異なるため、濃度検出部21が海苔
調合液の光の透過量の変化を検出することとなり、検出
した値に海苔調合液の濃度の他に、原料となる海苔の色
素も同様に含まれて検出していることになる。
【0014】また、従来の海苔調合液濃度制御装置は、
操作者が原料となる海苔原藻を視覚及び触覚により長年
の勘及び熟練に基づいて前記海苔原藻の種類を判断し、
この判断により海苔原料と水とを調合して海苔調合液を
濃度調整槽81に供給し、この濃度調整槽81に設けら
れた濃度検出部21で濃度を検出し、この検出濃度が現
在値表示器68に表示される上下変動幅の平均値又は中
間値を読取り、この読取られた検出濃度の値を調節ダイ
ヤル110で設定して以降のフィードバック制御の指標
としていた。
【0015】このように従来の海苔調合液濃度制御装置
は、海苔抄き作業毎に操作者(生産者)の判断により制
御の指標となる設定値を調節ダイヤル110にて設定す
る必要があるが、生産者によっては一度設定値を設定し
た後でも、海苔の抄き上り具合等を見ながら前記設定値
を微調整することがあった。
【0016】しかしながら、この海苔調合液濃度制御装
置は濃度調整槽81の近くに設定されており、海苔抄き
作業時に発生する水が床を濡らし、さらには各種ホース
が交鎖する煩雑な状況において濃度制御装置の扉面に配
置されている調節ダイヤル110を調整しなければなら
ず、迅速な調整動作を行なうことができず、さらに安全
上好ましくないという課題を有していた。
【0017】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、海苔調合液の生成から完成乾海苔の製造に至
る各製造工程の複数箇所において各工程の状況を監視し
つつ海苔調合液の濃度調整を行なうことができる海苔調
合液濃度制御装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理の説
明図である。同図において本発明に係る海苔調合液濃度
制御装置は、海苔原料と水とを混合した海苔調合液の濃
度を制御する海苔調合液濃度制御装置において、制御の
目標値となる海苔調合液の設定濃度を設定する濃度設定
手段と、前記混合された海苔調合液の現在の濃度を検出
して検出濃度として出力する濃度検出手段と、前記検出
される検出濃度又は設定濃度のうち少なくとも一つを表
示する表示手段と、前記設定濃度及び検出濃度に基づい
て海苔調合液の濃度を調整制御する濃度制御手段とを備
え、前記濃度設定手段及び表示手段を複数箇所に配設す
るものである。
【0019】また、本発明に係る海苔調合液濃度制御装
置は必要に応じて、濃度制御手段の濃度制御動作に優先
して海苔調合液の濃度調整を手動により制御する操作手
段を備え、前記操作手段を前記濃度設定手段及び表示手
段と共に複数箇所に配設するものである。
【0020】また、本発明に係る海苔調合液濃度制御装
置は必要に応じて、表示手段は検出濃度、設定濃度又は
当該検出濃度及び設定濃度の偏差を示す偏差濃度のいず
れか若しくはいずれかを組合わせて表示するものであ
る。さらに、本発明に係る海苔調合液濃度制御装置は必
要に応じて、前記複数箇所に配設される濃度設定手段、
表示手段及び操作手段のうち、少なくとも一つの濃度設
定手段、表示手段及び操作手段が携帯移動可能とするも
のである。
【0021】
【作用】本発明装置においては、海苔原料と水とを混合
した海苔調合液の濃度を濃度検出手段が検出し、この検
出された検出濃度を複数箇所の表示手段に表示し、この
検出された検出濃度及び複数箇所の濃度設定手段で設定
された設定濃度に基づいて濃度制御手段が海苔調合液の
濃度を調整制御するようにしたので、海苔調合液の生成
から抄製、抄製から乾燥、乾燥から完成乾海苔の製造に
至る各種工程において、調整の対象となる海苔調合液の
濃度を海苔原藻の特性、品質、品種、状態等の種類の相
違に拘らず各種の製造工程における製造状況を監視しつ
つ目標とする各種海苔原料の特性に適合した設定濃度に
緻密な調整制御を迅速且つ安全にできることとなり、最
終製品たる紙葉海苔を目標の品質に適合させることがで
きる。
【0022】また、本発明においては、濃度設定手段及
び表示手段と共に複数箇所に配設される操作手段によ
り、設定濃度及び検出濃度からフィードバック制御する
濃度制御手段に優先して手動で制御するようにしたの
で、複数箇所で濃度調整を監視して手動調整できること
となり、濃度調整の作業性を向上させる。
【0023】また、本発明においては、表示手段が検出
濃度、設定濃度又は偏差濃度のいずれか若しくはいずれ
かを組合わせて表示するようにしたので、濃度調整の状
態をより的確に認識できることとなり、調整精度を向上
させる。さらに、本発明装置においては、携帯移動可能
な濃度設定手段、表示手段及び操作手段を備え、この表
示手段で表示される内容及び移動先の各種工程における
状況の監視結果に基づいて濃度設定手段から設定濃度を
入力するようにし、又は操作手段から手動操作するよう
にしたので、多数の製造工程における複雑な製造ライン
のいずれにおいても迅速且つ安全な調整制御の変更・修
正が可能となる。
【0024】
【実施例】
(本発明の一実施例)以下、本発明の一実施例に係る海
苔調合液濃度制御装置を図2ないし図4に基づいて説明
する。この図2は本実施例装置の全体ブロック構成図、
図3は海苔の調合から抄製・乾燥までの製造概略説明
図、図4は本実施例装置における制御盤及び移動操作部
の詳細平面図を示す。
【0025】前記各図において本実施例に係る海苔調合
液濃度制御装置は、海苔原料と水とを混合した海苔調合
液の濃度制御の目標値となる海苔調合液800の設定濃
度を設定する濃度設定部11と、前記混合された海苔調
合液800の現在の濃度を光学的に検出して検出濃度と
して出力する濃度検出部21と、前記濃度設定部11と
同一の制御盤95上に配設され、海苔調合液800の濃
度制御に必要なデータを表示する表示部6と、前記濃度
設定部11と同様に海苔調合液800の設定濃度を設定
する移動設定部31と、この移動設定部31と同一のケ
ーシング内に収納され、海苔調合液800の濃度制御に
必要なデータを表示する移動表示部32と、前記設定濃
度と検出濃度とに基づいて海苔調合液の濃度制御に必要
な演算を実行する濃度演算部41と、この演算結果に基
づいて海苔調合液800の濃度を調整制御する濃度制御
駆動部42とを備える構成である。
【0026】前記濃度演算部41及び濃度制御駆動部4
2により濃度制御部4を構成し、後段の濃度調整部8の
給水ポンプ83又は排水ポンプ84を駆動制御する。ま
た、前記移動設定部31及び移動表示部32により移動
制御部3を構成し、前記制御盤95に制御ケーブル30
により接続されて制御に必要な各種データの伝送を行な
う。なお、移動制御部3と制御盤95との間における各
種データの伝送は、制御ケーブル30以外に無線等によ
るコードレス方式を採用することもできる。
【0027】前記濃度検出部21は、所定光量の光を発
生させるための駆動電圧を出力する光信号発生回路21
Cと、この駆動電圧により発生する、例えば、発光ダイ
オード等の発光素子にて形成される発光部21aと、こ
の発光部21aからの光を受光する、例えばフォトトラ
ンジスタ、フォトダイオード等の受光素子にて形成され
る受光部21bとを備える構成である。この発光部21
aの発光素子には、それから発生される光を太陽光また
は電灯からの光と区別し得るようにするために、光信号
発生回路21cから変調信号が供給される。なお、濃度
検出部21は本実施例においては濃度調整槽81内に設
ける構成としたが、この発光部21a及び受光部21b
は濃度調整槽81から導出される導出管89の途中に設
けることもできる。また、発光素子には白熱電球を使用
し、受光素子にCdsを使用してもよい。
【0028】前記表示部6は、濃度検出部21で検出さ
れた検出濃度を表示する現在値表示器68と、濃度設定
部11又は移動設定部31で設定された設定濃度を表示
する設定値表示器69と、海苔調合液の濃淡の程度を複
数の段階で表示する濃淡表示用のランプL1、L2、L
3、L4、L5とを備える構成である。この各種表示動作
は前記図6の従来装置と同様に表示動作を行なう。
【0029】前記移動表示部32は、制御盤95に配設
される表示部6の現在値表示器68及び設定値表示器6
9と各同じ数値を表示する表示領域を有する。次に、前
記構成に基づく本実施例の濃度制御の動作について説明
する。まず、前提として起動時においてフィードバック
濃度制御系を解除してオープンループモードに設定す
る。この状態において海苔原藻をミンチ処理及び水洗処
理の各処理を行なうことにより海苔原料を生成する。こ
の海苔原料と水とを調合機80が混合する比率を特定す
る設定調合濃度を調合機80の調合設定部(図示を省
略)で設定する。また、この設定された設定調合濃度に
対応する比率で海苔原料と水とを調合機80が混合して
海苔調合液800を生成する。
【0030】この生成された海苔調合液800が濃度調
整槽81内にフロートスイッチ86が作動するまで供給
されて貯留される。このフロートスイッチ86の上限値
は濃度調整による水位上昇分を考慮して設定することが
できる。前記貯留された海苔調合液800の濃度を攪拌
器85による攪拌状態で濃度検出部21が検出する。こ
の検出濃度と同じ値にフィードバック濃度制御系の基準
となる設定濃度を濃度設定部11で設定する。
【0031】前記設定濃度が設定された状態で、操作者
はフィードバック濃度制御系をクローズドループモード
に設定し、濃度制御のフィードバック動作を開始させ
る。さらに、前記濃度検出部21は濃度調整槽81に貯
留された海苔調合液800の濃度を攪拌器85で攪拌し
つつ検出する。この検出された検出濃度と前記設定濃度
とが濃度演算部41に入力され、この濃度演算部41で
濃度制御に必要なデータが演算される。
【0032】前記演算されたデータに基づいて濃度制御
駆動部42が濃度調整部8の給水ポンプ83又は排水ポ
ンプ84を駆動制御することにより濃度調整槽81内の
海苔調合液800の濃度を設定濃度に一致させるように
フィードバック制御する。前記設定濃度に一致した海苔
調合液800を抄製部100に供送し、この抄製部10
0で海苔調合液800が抄製され、この抄製され脱水さ
れた紙葉状に抄かれた海苔が乾燥部200で完成乾海苔
として生成される。
【0033】前記のように海苔調合液800の生成、こ
の海苔調合液800からの抄製、この抄製された紙葉状
の海苔の乾燥と順次移動する製造ライン中のいずれかに
おいて、操作者が海苔の製造異常、例えば抄製厚みが十
分でない又は、抄製厚みが厚すぎる等を発見した場合に
は、携帯している移動制御部3の移動設定部31を調整
することにより設定濃度を上げる(又は、下げる)こと
ができることとなる。このように製造ラインのいずれの
箇所においても、この箇所の製造工程を監視しつつこの
監視による判断により即座に海苔調合液800の濃度調
整を行えることとなり、さらに各種駆動部を有する製造
ライン中において安全な濃度制御動作が可能となる。
【0034】(本発明の他の実施例)本発明の他の実施
例に係る海苔調合液濃度制御装置を図5及び図6に基づ
いて説明する。図5は本実施例装置の全体ブロック構成
図、図6は図5に記載の実施例装置における制御盤及び
移動操作部の詳細平面図を示す。前記各図において本実
施例に係る海苔調合液濃度制御装置は、前記図1ないし
図4に記載の実施例と同様に濃度設定部11、濃度検出
部21、表示部6、移動設定部31、移動表示部32、
濃度演算部41、濃度制御駆動部42を共通して備え、
この構成に加え、前記濃度設定部11及び表示部6と同
一の制御盤95に収納され、濃度演算部41の濃度制御
に優先して濃度制御駆動部42の調整制御動作を手動入
力で操作する操作部51と、前記移動設定部31及び移
動表示部32と同一のケーシング内に収納され、濃度演
算部41の濃度制御に優先して濃度制御駆動部42の調
整制御動作を手動入力で操作する移動操作部33とを備
える構成である。
【0035】前記移動設定部31、移動表示部32及び
移動操作部33により移動制御部3を構成し、この移動
制御部3と前記制御盤95とが制御ケーブル30により
接続されている。前記移動操作部33は、移動制御部3
のケーシングの表面側に入力スイッチ330、340、
電源スイッチ310、手動自動切換スイッチ320が各
々配設されて構成されている。この入力スイッチ330
は給水ポンプ83の駆動・停止を制御するスイッチであ
り、入力スイッチ340は排水ポンプ84の駆動・停止
を制御するスイッチである。また、前記移動制御部3の
ケーシングには濃度調整動作等の異常を報知する警報ブ
ザー379が配設され、この警報ブザー379を前記ス
イッチ390の投入動作により駆動制御する構成であ
る。
【0036】次に、前記構成に基づく本実施例装置の動
作について説明する。前記図1ないし図4に記載の実施
例と同様にオープンループモードの設定からフィードバ
ック濃度制御系が始動する。この状態において本実施例
装置においては制御盤95の濃度設定部11においても
制御を行なえると共に、移動制御部3の移動設定部31
からもフィードバック濃度制御系の基準となる設定濃度
を設定することができる。
【0037】さらに、フィードバック濃度制御系がクロ
ーズドループモードに設定されて移動した後は、操作者
は濃度調整の状態を制御盤95においても監視すること
ができると共に、他の場所に配設又は可搬可能な移動制
御部3の濃淡表示用ランプL31、L32、L33、L34、L
35、移動用現在値表示器32a及び移動用設定値表示器
32bで監視することができる。この移動制御部におけ
る監視はスイッチ390の投入状態においては警報ブザ
ー79により濃度調整の状態を知ることができることと
なる。
【0038】このようなクローズドループモードの制御
動作中に制御盤95の操作部51又は移動制御部3の移
動操作部33から操作者はいずれにおいても手動により
強制的な濃度調整が可能となる。この手動による強制調
整は手動−自動切換スイッチ320を手動側へ切り換え
た後に入力スイッチ330、340のいずれかの投入に
より給水ポンプ83又は排水ポンプ84を駆動制御する
ことができる。
【0039】なお、前記各実施例において濃度設定部1
1及び移動設定部31をダイヤル式に回転されることに
より目標とする濃度の設定値を設定するように構成した
が、濃度設定部11及び移動設定部31は機械的な始
点、終点のないロータリエンコーダで構成することもで
きる。このロータリエンコーダの場合には、現在位置か
ら左、右へ何ポイント回転したかを濃度演算部41(又
は、CPU)で判断し、この判断結果に基づいて制御の
指標となる設定値を可変にすることができることとな
る。従って、濃度設定部11と移動設定部31との設定
値の変更が相互に干渉することなく濃度設定値の設定又
は変更が可能となる。
【0040】さらに、前記濃度設定部11及び移動設定
部31をロータリエンコーダで構成した場合には、電源
スイッチ810をオフ状態とすることにより、直前の設
定状態の設定値データが内部メモリから消失することと
なるが、濃度演算部41(又はCPU)にバックアップ
用電源を付加することにより電源スイッチ810のオフ
直前の設定値を内部メモリに保存状態とすることができ
る。
【0041】また、バックアップ用電源を用いない場合
には内部メモリを不揮発性のメモリで構成することもで
きる。このように構成することにより、電源スイッチ8
10を再投入した場合においてもオフ状態直前の設定濃
度値を内部メモリから読出して表示部6(及び移動表示
部32)に表示させ、さらに装置を再起動させることが
できる。
【0042】また、前記各実施例において移動制御部3
をコネクタ950を介して制御盤95に着脱自在に接続
する構成としたが、濃度制御部4の濃度演算部41に直
接接続する構成とすることもできる。この場合には濃度
演算部41は濃度設定部11又は移動設定部31のいず
れかから最新に入力された値を優先して設定濃度として
採用するように構成することもでき、さらにこの方式は
他の実施例の場合にも適用することができる。
【0043】さらに、前記他の実施例として、1個の移
動制御部3を制御ケーブル30で接続し、又は1個の移
動制御部3から無線等により操作するように構成するこ
ともできる。この制御ケーブル30及び無線等を任意に
組み合わせて操作し、さらに任意の複数個で移動制御部
3を構成することもできる。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明装置においては、海
苔原料と水とを混合した海苔調合液の濃度を濃度検出手
段が検出し、この検出された検出濃度を複数箇所の表示
手段に表示し、この検出された検出濃度及び複数箇所の
濃度設定手段で設定された設定濃度に基づいて濃度制御
手段が海苔調合液の濃度を調整制御するようにしたの
で、海苔調合液の生成から抄製、抄製から乾燥、乾燥か
ら完成乾海苔の製造に至る各種工程において、調整の対
象となる海苔調合液の濃度を海苔原藻の特性、品質、品
種、状態等の種類の相違に拘らず各種の製造工程におけ
る製造状況を監視しつつ目標とする各種海苔原料の特性
に適合した設定濃度に緻密な調整制御を迅速且つ安全に
できることとなり、最終製品たる紙葉海苔を目標の品質
に適合させることができる。また、本発明においては、
濃度設定手段及び表示手段と共に複数箇所に配設される
操作手段により、設定濃度及び検出濃度からフィードバ
ック制御する濃度制御手段に優先して濃度調整を手動で
制御するようにしたので、複数箇所で濃度調整を監視し
て手動調整できることとなり、濃度調整の作業性を向上
させるという効果を有する。また、本発明においては、
表示手段が検出濃度、設定濃度又は偏差濃度のいずれか
若しくはいずれかを組合わせて表示するようにしたの
で、濃度調整の状態をより的確に認識できることとな
り、調整精度を向上させるという効果を有する。さら
に、本発明装置においては、携帯移動可能な濃度設定手
段、表示手段及び操作手段を備え、この表示手段で表示
される内容及び移動先の各種工程における状況の監視結
果に基づいて濃度設定手段から設定濃度を入力し又は操
作手段から手動操作するようにしたので、多数の製造工
程における複雑な製造ラインのいずれにおいても迅速且
つ安全な調整制御の変更・修正が可能となるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海苔調合液濃度制御装置の原理説
明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る海苔調合液濃度制御装
置の全体ブロック構成図である。
【図3】図2に記載の実施例装置における海苔の調合か
ら抄製・乾燥までの製造概略説明図である。
【図4】図3に記載の実施例装置における制御盤及び移
動操作部の詳細平面図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る海苔調合液濃度制御
装置の全体ブロック構成図である。
【図6】図5に記載の実施例装置における制御盤及び移
動操作部の詳細平面図である。
【図7】従来装置の全体ブロック構成図である。
【図8】従来装置における制御盤の正面図である。
【符号の説明】
3 移動制御部 4 濃度制御部(濃度制御手段) 6 表示部(表示手段) 8 濃度調整部 11 濃度設定部(濃度設定手段) 21 濃度検出部(濃度検出手段) 31 移動設定部 32 移動表示部 41 濃度演算部 42 濃度制御駆動部 83 給水ポンプ 84 排水ポンプ 100 抄製部 111 設定値発生器 200 乾燥部 800 海苔調合液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海苔原料と水とを混合した海苔調合液の
    濃度を制御する海苔調合液濃度制御装置において、 制御の目標値となる海苔調合液の設定濃度を設定する濃
    度設定手段と、 前記混合された海苔調合液の現在の濃度を検出して検出
    濃度として出力する濃度検出手段と、 前記検出される検出濃度又は設定濃度のうち少なくとも
    一つを表示する表示手段と、 前記設定濃度及び検出濃度に基づいて海苔調合液の濃度
    を調整制御する濃度制御手段とを備え、 前記濃度設定手段及び表示手段を複数箇所に配設するこ
    とを特徴とする海苔調合液濃度制御装置
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の海苔調合液濃度制
    御装置において、 前記濃度制御手段の濃度制御動作に優先して海苔調合液
    の濃度調整を手動により制御する操作手段を備え、 前記操作手段を前記濃度設定手段及び表示手段と共に複
    数箇所に配設することを特徴とする海苔調合液濃度制御
    装置
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の海苔調合液
    濃度制御装置において、 前記表示手段は検出濃度、設定濃度又は当該検出濃度及
    び設定濃度の偏差を示す偏差濃度のいずれか若しくはい
    ずれかを組合わせて表示することを特徴とする海苔調合
    液濃度制御装置
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の海苔調合液濃度制御装置において、 前記複数箇所に配設される濃度設定手段、表示手段及び
    操作手段のうち、少なくとも一の濃度設定手段、表示手
    段及び操作手段が携帯移動可能であることを特徴とする
    海苔調合液濃度制御装置。
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