JP3003127B2 - 海苔情報管理装置 - Google Patents

海苔情報管理装置

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JP3003127B2
JP3003127B2 JP7141151A JP14115195A JP3003127B2 JP 3003127 B2 JP3003127 B2 JP 3003127B2 JP 7141151 A JP7141151 A JP 7141151A JP 14115195 A JP14115195 A JP 14115195A JP 3003127 B2 JP3003127 B2 JP 3003127B2
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健 片渕
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株式会社戸上電機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙葉海苔を製造する際に
必要となる各種海苔の情報を管理する海苔情報管理装置
に関し、特に順次搬入される海苔原藻の特性、品質、品
種、状態、収穫年月日、収穫場所又は摘採回数等の各種
種類に応じた海苔の情報を管理する海苔情報管理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に海苔製造装置は、収穫した海苔原
藻をミンチ処理及び水洗い処理により海苔原料を生成
し、この海苔原料と水とを所定濃度となるように混合制
御して海苔調合液を生成し、この海苔調整液を抄製し、
さらに乾燥して紙葉状の完成乾海苔を製造する構成であ
る。
【0003】この海苔調合液の濃度を制御する従来の装
置として特開昭61−227766号公報に開示される
ものがる。この従来の海苔調合液濃度制御装置を図7及
び図8に示す。この図7は従来装置の全体ブロック構成
図、図8は従来装置における制御盤の正面図である。
【0004】同図において従来装置は、濃度調整部8の
濃度調整槽81に貯留される海苔調合液800の濃度を
検出し、この検出された検出濃度と濃度設定部11で設
定された設定濃度とに基づいて濃度制御部40が濃度調
整槽81に貯留される海苔調合液800の濃度を調整制
御し、前記検出濃度を現在値表示器68がディジタル的
に表示すると共に、設定濃度を設定値表示器69が前記
現在値表示器68の桁数および各桁位置を揃えてディジ
タル的に表示する構成である。
【0005】前記濃度調整槽81は、調合機80からの
適正濃度に近い濃度の海苔調合液800と給水ポンプ8
3によって供給される水槽82からの水を流入して貯留
するように設置される。また、濃度調整槽81には取出
口に濾過スクリーン87が取り付けられた排水ポンプ8
4が備えられ、低濃度のとき濃度調整槽81から水分を
濾過して排出させる。さらに濃度調整槽81には槽内に
貯留された海苔と水との混合物である海苔調合液800
の濃度を検出するための濃度検出部21と、槽内の水位
が設定された上限水位および下限水位に達したときにそ
れぞれ作動して電気的信号を発信するフロートスイッチ
86とが取付けられている。
【0006】前記現在値表示器68及び設定値表示器6
9は海苔調合液800の現在値及び設定値の濃度をそれ
ぞれ3桁程度の数字でディジタル表示するパネルメータ
であって、制御盤95の中央部に上下に2段に並設して
いる。この制御盤95の盤面上には、濃度調節ダイヤル
110、濃淡表示用ランプL1、L2、L3、L4、L5、
給水ポンプ83用の入力スイッチ830、排水ポンプ8
4の入力スイッチ840、警報ブザー79、この警報ブ
ザー79用のスイッチ790、手動−自動切り換えスイ
ッチ820及び電源スイッチ810が各々設けられる構
成である。
【0007】前記濃度検出部21は、例えば発光ダイオ
ードのような発光素子を有する発光部21aと、例えば
フォトトランジスタやフォトダイオードのような受光量
に応じてその電気出力を変化する受光素子を有する受光
部21bとをセンサとして有する構成である。この発光
部21aによって発せられた光信号は、混合物を透過し
て受光部21bに到達し、受光部21bからは、透過光
量によって変化する出力信号が発生される。この出力信
号は増幅器21dにより増幅され、差動増幅器33によ
り設定値発生器111から出力される設定濃度の基準信
号と比較し、その偏差値が増幅された後、電圧弁別器3
4に供給される。この電圧弁別器34により電圧の大き
さに従って例えば5段階の電圧信号に弁別される。
【0008】この弁別された5段階の電圧信号は、それ
ぞれ濃淡表示部77に供給され、その電圧の大きさに応
じて濃淡表示用ランプL1、L2、L3、L4、L5のいず
れか1つのランプを点灯させ、濃度検出部21によって
検出された海苔調合液800の濃度を設定濃度値と比較
して表示する。濃淡表示用ランプL1は最大の高濃度
「濃過」を、濃淡表示用ランプL2は中程度の高濃度
「濃」を、濃淡表示用ランプL3は適正濃度「良」を、
濃淡表示用ランプL4は中程度の低濃度「薄」を、濃淡
表示用ランプL5は最大の低濃度「薄過」を、それぞれ
表示するように設定されている。
【0009】次に、前記構成に基づく従来装置における
海苔調合液の濃度制御動作について説明する。まず、海
苔原藻をミンチ機(図示を省略)により細小片に裁断し
てミンチ化し、このミンチ化した海苔原藻を水洗いして
塩分・夾雑物を取除いた後に、調合機80に供給する。
この調合機80へは前記ミンチ化した海苔原藻と同時に
水も供給され、所望の厚さの紙葉海苔を得るのにほぼ等
しい海苔調合液800とされる。
【0010】この海苔調合液800は調合機80から濃
度調整槽81内に供給される。この濃度調整槽81に貯
留される海苔調合液800の水位が設定された上限水位
に達すると、フロートスイッチ86が作動してリミット
信号が調合機80側にフィードバックされ、この調合機
80からの供給が停止する。この濃度調整槽81内に貯
留されている海苔調合液800は、海苔と水との分離を
防ぐために攪拌器85により攪拌されつつ、濃度調整槽
81に設置された濃度検出部21によりその濃度が検出
される。
【0011】また、濃度設定部11で海苔調合液800
の適正濃度値が設定される。この設定濃度値が設定値表
示器69にディジタル表示されると共に前記検出された
検出濃度が現在値表示器68に各々表示される。この現
在値表示器68及び設定値表示器69は各々桁数及び各
桁位置を揃えて表示することから、各々の状態を操作者
が容易に判断できることとなる。
【0012】前記検出された検出濃度値及び設定濃度値
が各々差動増幅器33に入力され、その偏差濃度値が演
算されて電圧弁別器34に出力される。この電圧弁別器
34は偏差濃度値の信号電圧値に応じて全段階に弁別し
て出力する。この弁別された各信号によりタイマ回路4
4、46を始動させて、このタイマ回路44、46によ
り設定される時間だけ駆動回路45、47を駆動させ
る。この駆動回路45は排水ポンプ84を駆動させて水
を排出して濃度を高くし、また駆動回路47は給水ポン
プ83を駆動させて水を供給することにより濃度を低下
させる。このようにして、適正濃度に調整された海苔調
合液800は濃度調整槽81から海苔抄機(図示を省
略)に供給されて海苔が抄かれ、余った海苔調合液80
0は濃度調整槽81に戻される。
【0013】なお、濃度調整槽81の水位が設定された
下限水位まで低下すると、フロートスイッチ86が作動
して調合機80に信号が送られるので調合機80の弁装
置が作動し、水位が設定上限水位に達するまで海苔調合
液800を濃度調整槽81に供給する。このように、濃
度調整槽81内の海苔調合液800の濃度が適正濃度の
範囲を外れた場合にも、自動的にその濃度を適正濃度に
調整することを可能にし、以て製品である紙葉海苔の厚
さの適正かつ均一化が図られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の海苔調合液濃度
制御装置は以上のように構成されていたことから、海苔
調合液の設定濃度と検出濃度とを一致させるようにフィ
ードバック制御を行ったとしても海苔原藻の特性、品
質、品種、状態等の種類により、最終製品たる紙葉海苔
の出来具合い、例えば紙葉海苔の所定枚数当りの重量が
区々となり、目的とする条件を満足する紙葉海苔を製造
するための海苔調合液の濃度調整を正確に行なうことが
できないという課題を有していた。
【0015】このような海苔調合液の設定濃度又は検出
濃度から海苔原藻の各種状態に応じた紙葉海苔の出来具
合いを類推することは濃度調整作業に長年の勘及び熟練
を必要とするが、この長年の勘及び熟練をもってしても
海苔原料の各種状態又は種類などにより結果として誤っ
た濃度調整を行なうこととなる課題を有していた。
【0016】特に、紙葉海苔が仕上った後にこれを操作
者が観察して紙葉海苔の厚み(重量)を変更しなければ
ならないと判断した場合においても濃度調整をどの程度
行なえば目的とする紙葉海苔の厚み(重量)になるか不
明であり、この濃度調整作業も操作者にとって困難な作
業となっていた。
【0017】このように長年の経験者又は熟練者の試行
錯誤により目的の濃度調整又は海苔の乾燥を行なうこと
ができたとしても、海苔原藻が搬入される都度に試行錯
誤による再調整が必要となる。特に、海苔原藻の収穫が
11月から翌年の3月までという短期間であり、海苔製
造期間も同様に短期であり収穫・製造のシーズンが終了
すると長期間海苔製造が行われないことから、前シーズ
ンの調整動作を参考にできないという課題を有してい
た。
【0018】また、海苔調合液の濃度調整作業は海苔原
藻の搬入毎に各々の海苔原藻の各種状態又は種類などが
異なることから、この各種類の海苔原藻に応じた海苔調
合液の状態を作業者が即座に判断して設定値を調整しな
ければならないことから、濃度調整が極めて困難且つ複
雑化するという課題を有していた。
【0019】さらに、海苔製造、特に海苔の乾燥処理は
外部の温度・湿度等の天候状態に密接な関連を有し、こ
れらの外部環境に影響を受けて目的とする品質の完成乾
海苔が安定して製造できないという課題を有していた。
本発明は前記課題を解消するためになされたもので、紙
葉状の海苔を製造する際に必要となる各種情報の履歴情
報及び単位設定値当りの仕上り重量を管理することによ
り、海苔の調整動作及び製造動作を支援することができ
る海苔情報管理装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理の説
明図である。同図において本発明に係る海苔情報管理装
置は、紙葉状の海苔又は当該海苔を製造するための海苔
調合液についての各種海苔情報、又は前記海苔又は海苔
調合液に関連する各種関連情報を入力する情報入力手段
と、前記海苔情報及び関連情報を順次記憶し、当該記憶
した情報を履歴情報として保持する記憶手段と、 前記
海苔情報と関連情報とを関連付けて記憶手段への書込み
を制御し、海苔情報又は関連情報に基づいて関連情報又
は海苔情報を記憶手段から読出し制御する記憶制御手段
と、前記記憶手段から記憶制御手段が読出した履歴情報
に基づいて、前記海苔調合液の濃度を設定する設定値の
単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算する重量演算手段
とを備えるものである。
【0021】また、本発明に係る海苔情報管理装置は必
要に応じて、重量演算手段は、各種海苔情報及び各種関
連情報のうちの選択された一又は複数の情報が同じ履歴
情報に基づいて単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算す
るものである。また、本発明に係る海苔情報管理装置は
必要に応じて、重量演算手段は、前記選択された一又は
複数の情報が同じ複数の履歴情報のうち、前記設定値が
同一の履歴情報における各乾燥海苔重量の平均値を演算
し、当該平均値に基づいて単位設定値当りの乾燥海苔重
量を演算するものである。
【0022】また、本発明に係る海苔情報管理装置は必
要に応じて、重量演算手段は、前記選択された一又は複
数の情報が同じ複数の履歴情報のうち、前記設定値が異
なる履歴情報における各乾燥海苔重量の偏差と設定値の
偏差とから単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算するも
のである。
【0023】また、本発明に係る海苔情報管理装置は必
要に応じて、情報入力手段は、紙葉状の海苔の重さ、当
該海苔を製造する際の乾燥温度又は海苔調合液の濃度等
を任意に選択して海苔制御情報として入力するものであ
る。また、本発明に係る海苔情報管理装置は必要に応じ
て、情報入力手段は、紙葉状の海苔を製造する際の天
気、温度若しくは湿度等又は海苔調合液に使用される海
苔原藻の特性、品質、品種、状態、収穫年月日、収穫場
所若しくは摘採回数等を任意に選択して海苔情報として
入力するものである。
【0024】また、本発明に係る海苔情報管理装置は必
要に応じて、記憶制御手段から読出された履歴情報、当
該履歴情報に関連する各種情報又は単位設定値当りの乾
燥海苔重量のうち少なくとも1つを表示する表示手段を
備えるものである。また、本発明に係る海苔情報管理装
置は必要に応じて、記憶制御手段から読出された海苔情
報、関連情報又は重量演算手段で演算された単位設定値
当りの乾燥海苔重量に基づいて海苔調合液の濃度を調整
制御する濃度制御手段を備えるものである。
【0025】
【作用】本発明装置においては、情報入力手段から海苔
情報及び各種関連情報を入力し、この海苔情報と関連情
報とを記憶制御手段が関連付けて記憶手段に履歴情報と
して書込み、この書込まれた履歴情報を記憶制御手段が
制御して適宜読出し、この読出した履歴情報に基づいて
重量演算手段が単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算す
るようにしたので、海苔原藻が搬入される毎に単位設定
値当りの乾燥海苔重量を参照しつつ海苔調合液の濃度を
設定する設定値を単位設定値毎に補正できることとな
り、海苔製造に関する調整動作及び製造動作を支援でき
る。このように海苔製造に関する基準を即座に読出して
制御できることから搬入された海苔原藻が履歴情報に適
合していない場合であっても目的とする品質の完成乾海
苔を安定して製造できる。
【0026】また、本発明装置においては、各種海苔情
報及び各種関連情報のうちの選択された一又は複数の情
報が同じ履歴情報に基づいて重量演算手段が単位設定値
当りの乾燥海苔重量を演算するようにしたので、履歴情
報の各種海苔情報及び各種関連情報を選択できることと
なり、搬入された海苔原藻の特徴を考慮して海苔の濃度
調整ができる。
【0027】また、本発明装置においては、選択された
一又は複数の情報が同じ複数の履歴情報のうち、設定値
が同一の履歴情報における各乾燥海苔重量の平均値を重
量演算手段が演算し、この平均値に基づいて単位設定値
当りの乾燥海苔重量を演算するようにしたので、複数の
履歴情報に基づいて誤差の少ない単位設定値当りの乾燥
海苔重量で目的とする品質の完成乾海苔製造の調整がで
きる。
【0028】また、本発明においては、選択された一又
は複数の情報が同じ複数の履歴情報のうち、設定値が異
なる履歴情報における各乾燥海苔重量の誤差と設定値の
偏差とから単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算するよ
うにしたので、より誤差の少ない単位設定値当りの乾燥
海苔重量で目的とする品質の完成乾海苔の製造をより正
確に調整できる。
【0029】また、本発明装置においては、海苔情報と
して海苔情報入力手段が海苔重量、乾燥温度又は海苔調
合液濃度等を入力するようにしたので、海苔の濃度調整
から完成乾海苔の製造まで一貫した制御が可能となり、
より海苔製造動作が容易なものとなると共に、高品質な
完成乾海苔が製造できることとなる。
【0030】また、本発明装置においては、関連情報と
して関連情報入力手段が天候、海苔原藻の収穫に関する
各種情報を入力するようにしたので、海苔自体の特性に
適応した海苔製造の制御ができることとなり、より高品
質の完成乾海苔を製造できることとなる。また、本発明
装置においては、海苔情報、関連情報及び単位設定値当
りの乾燥海苔重量を表示部に表示するようにしたことか
ら、海苔製造の各種調整制御をさらに高精度化且つ迅速
化できることとなる。
【0031】さらに、本発明においては、海苔情報管理
装置により管理された情報及び重量演算手段で演算され
た単位設定値当りの乾燥海苔重量に基づいて濃度制御手
段が海苔調合液の濃度を調整制御するようにしたので、
海苔の各種種類に適合した海苔調合液の濃度を調整でき
ることとなり、目標とする海苔調合液の濃度に迅速且つ
適正に制御できる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る海苔情報管理
装置が組み込まれた海苔製造装置を図2ないし図6に基
づいて説明する。この図2は本実施例装置の全体ブロッ
ク構成図、図3は海苔の調合から抄製・乾燥までの製造
概略説明図、図4は本実施例装置における表示部の詳細
説明図、図5は本実施例装置における記憶部の海苔情報
及び関連情報の記憶フォーマット、図6は本実施例装置
の動作フローチャートを示す。
【0033】前記各図において本実施例に係る海苔製造
装置は、紙葉状の海苔を製造するに伴う各種情報を検知
し又は検出して入力する海苔情報入力部10と、この海
苔情報入力部10から入力される海苔情報に関連する制
御情報を含む各種関連情報を入力すると共に海苔製造に
伴う各種指令を入力するキー入力部24と、前記海苔情
報及び関連情報を順次記憶し、この各々記憶した情報を
履歴情報として保持する記憶部3と、前記海苔情報と関
連情報とを関連付けて記憶部3への書込みを制御すると
共に、記憶部3に記憶された海苔情報及び関連情報の読
出しを制御する記憶制御部2と、この記憶制御部2で読
出した海苔情報及び関連情報の履歴情報に基づいて海苔
調合液800の濃度を設定する設定値の単位設定値当り
の紙葉海苔として仕上った乾燥海苔の乾燥海苔重量(以
下、仕上り重量)を演算する重量演算部5と、この読出
した海苔情報、関連情報、海苔情報入力部10から入力
された情報又は重量演算部で演算された仕上り重量に基
づいて海苔調合液800の濃度を調整制御する濃度制御
部4と、前記読出した海苔情報、関連情報及び仕上り重
量を表示する表示部6とを備える構成である。
【0034】前記記憶制御部2は、読出した海苔情報又
は関連情報を、仕上り重量を演算する重量演算部5と、
この各情報を表示する表示部6と、海苔調合液800か
ら抄製部100が抄製した紙葉状の海苔を乾燥する乾燥
部200とへ各々出力する構成である。
【0035】前記記憶部3は、記憶制御部2の制御によ
り図5に示すように品種、場所、摘採回数等の海苔情報
と、設定値と、仕上り重量とを各々関連づけて書込ま
れ、また、この各種情報を記憶する各種メモリを、例え
ば磁気テープ・磁気ディスク・光磁気ディスク等の不揮
発性メモリで構成することもできる。
【0036】前記海苔情報入力部10は、乾燥部200
の乾燥温度を検知する温度センサ12と、乾燥部200
の乾燥湿度を検知する湿度センサ13と、海苔原藻をミ
ンチ・水洗処理にて生成した海苔原料と水を混合して得
られる海苔調合液800の濃度調整槽81内における濃
度を検出する濃度検出部21と、乾燥部200により乾
燥された完成乾海苔の所定枚数当りの重量を検出する重
量検出部22と、海苔製造に関する年月日の暦を管理す
るために数年分の暦を記憶したカレンダーIC等で形成
される暦管理部23とを備える構成である。
【0037】前記キー入力部24は、テンキーの他に、
給水ポンプ83及び排水ポンプ84の試験用スイッチ、
強制停止用スイッチと、濃度設定の値を登録する登録ス
イッチと、濃度設定の値を記憶部3から読出しを指令す
る読出しスイッチと、海苔原藻の採取場所を特定するス
イッチと、濃度設定部11で設定した設定濃度で濃度制
御部4が濃度制御を行なうか又は読出した設定値で濃度
制御を行なうか否かを選択する制御選択スイッチと、ブ
ザー79が発報した場合に制御動作を停止させる停止ス
イッチ等が含まれる。なお、前記各スイッチのうちいず
れかを選択的に設ける構成とすることもでき、また、こ
れらの各キーの動作指令をテンキーの操作により代替す
ることもできる。
【0038】前記濃度制御部4は、記憶制御部2で記憶
部3から読出された海苔情報のうちの設定濃度、濃度設
定部11で設定された設定濃度又は重量演算部5で演算
された仕上り重量に基づいて変更された設定濃度のいず
れかと濃度検出部21で検出された検出濃度との比較演
算により偏差濃度を算出する偏差濃度演算部41と、こ
の偏差濃度に基づいての濃度調整槽81内の海苔調合液
800の濃度を給水ポンプ83又は排水ポンプ84の駆
動制御により調整制御する濃度制御駆動部42とを備え
る構成である。この偏差濃度演算部41は、キー入力部
24から入力される収穫年月日、収穫場所、摘採回数等
に基づいて偏差濃度又は設定濃度を補正するように構成
することもできる。
【0039】前記乾燥部200は、記憶制御部2で記憶
部3から読出された海苔情報のうち温度データ、湿度デ
ータ及び設定乾燥温度が各々入力され、この各データを
参照して抄製部100で紙葉状に抄かれた海苔を乾燥処
理する構成である。前記表示部6は、記憶制御部2から
海苔情報及び関連情報が入力されると共に、濃度制御部
4からフィードバック制御における各種制御データ(例
えば、設定濃度、検出濃度等)が入力され、各情報の内
容に対応する表示制御を行なう表示制御部61と、前記
重量演算部5で演算された仕上り重量を表示する重量表
示部60と、前記入力された海苔情報のうち装置動作の
現時点における年月日、この年月日における温度、湿度
を表示する暦・温度・湿度表示部62と、濃度制御の設
定濃度、乾燥制御の設定乾燥温度等の設定値を表示する
設定値表示部63と、濃度制御の検出濃度、乾燥制御の
検出温度等の検出値を表示する検出値表示部64と、給
水ポンプ83及び排水ポンプ84の駆動状態を表示する
駆動表示部65とを備える構成である。
【0040】また、前記表示部6は、前記図6に記載の
従来装置と同様に濃度の程度を5段階に表示する濃淡表
示部77と、濃度制御の異常又は乾燥制御の異常を報知
するブザー79とを備える構成である。この動作につい
ては従来装置と略同様であり説明を省略する。
【0041】前記濃度検出部21は、所定光量の光を発
生させるための駆動電圧を出力する光信号発生回路21
Cと、この駆動電圧により発生する、例えば、発光ダイ
オード等の発光素子にて形成される発光部21aと、こ
の発光部21aからの光を受光する、例えばフォトトラ
ンジスタ、フォトダイオード等の受光素子にて形成され
る受光部21bとを備える構成である。この発光部21
aの発光素子には、それから発生される光を太陽光また
は電灯からの光と区別し得るようにするために、光信号
発生回路(21c)から変調信号が供給される。なお、
濃度検出部21は本実施例においては濃度調整槽81内
に設ける構成としたが、この発光部21a及び受光部2
1bは濃度調整槽81から導出される導出管89の途中
に設けることもできる。また、発光素子には白熱電球を
使用し、受光素子にCdsを使用してもよい。
【0042】次に、前記構成に基づく本実施例の濃度制
御の動作について説明する。まず、前提として起動時に
おいてフィードバック濃度制御系を解除してオープンル
ープモードに設定する。この状態において海苔原藻をミ
ンチ処理及び水洗処理の各処理を行なうことにより海苔
原料を生成する(ステップ1)。
【0043】この海苔原料と水とを調合機80が混合す
る比率を調合機80の調合設定部(図示を省略)で設定
する(ステップ2)。また、この設定された設定調合濃
度に対応する比率で海苔原料と水とを調合機80が混合
して海苔調合液800を生成する(ステップ2)。前記
設定した設定調合濃度は表示部6の設定値表示部62に
表示させることもできる。
【0044】この生成された海苔調合液800が濃度調
整槽81内にフロートスイッチ86が作動するまで供給
されて貯留される(ステップ3)。この記憶制御部2は
記憶部3に過去の海苔情報及び関連情報である履歴情報
が存在するか否かを判断する(ステップ4)。
【0045】前記貯留された海苔調合液800の濃度を
攪拌器85による攪拌状態で濃度検出部21が検出する
(ステップ5)。この検出された検出濃度は検出値表示
部64に表示させることもできる。この表示内容を確認
しつつこの検出濃度と同じ値にフィードバック濃度制御
系の基準となる設定濃度を濃度設定部11が設定する
(ステップ6)。この設定された設定濃度は表示部6の
設定値表示部62に表示させることができる。
【0046】また、前記ステップ4において記憶制御部
2が記憶部3内に履歴情報が存在した場合には、この履
歴情報を図5に示す情報番号毎に表示部6に順次表示し
(ステップ15)、この表示された履歴情報中で現在の
状態に最も近い履歴情報を選択してその海苔情報及び関
連情報を読出す(ステップ16)。即ち、履歴情報の中
で海苔情報の任意の要素(品種、場所、摘採回数等)が
同じ履歴情報を読出すこととなる。例えば、操作者が搬
入された海苔原藻の品種、場所、摘採回数を特定し、こ
の品種がA1、場所がB1、摘採回数C1、であるとす
る。この場合において図5中の情報番号3−2の仕上り
重量300[g]が最も近い値と操作者が判断し、この
品種A1、場所B1、摘採回数C1、設定値50、仕上り
重量300[g]を選択すると、この各情報が記憶制御
部2から読出されて重量演算部5へ出力される。さら
に、品種A1、場所B1、摘採回数C1の海苔情報が同じ
履歴情報、図5中においては情報番号2−1、3−1、
3−3、4−1、4−2が記憶制御部2から読出されて
重量演算部5へ出力される。
【0047】この重量演算部5は、前記記憶制御部2か
ら読出された履歴情報に基づいて、前記濃度調整槽81
に貯留される海苔調合液800の濃度を設定する設定値
の単位設定値当りの仕上り重量を演算する(ステップ1
7)。具体的には、前記読出された履歴情報のうち選択
された情報番号3−2の設定値50と同じ履歴情報(情
報番号3−1、3−3が相当する。)について仕上り重
量の平均値300[g](=(310+300+29
0)/3)を演算する。この仕上り重量の平均値300
[g]と情報番号2−1、4−1、4−2の各仕上り重
量の偏差重量10[g]、20[g]、20[g]を演
算する。また、この各偏差重量に対応する各設定値の偏
差設定値「1」、「2」、「2」を演算し、この各偏差
重量と各偏差設定値とから設定値「0.1」当り(即
ち、単位設定値当り)の仕上り重量1.0[g]、1.
0[g]、1.0[g]を演算する。さらに、この単位
設定値当りの各仕上り重量から平均値1.0[g](=
(1.0+1.0+1.0)/3)を単位設定値当りの
仕上り重量として演算する。
【0048】この単位設定値当りの仕上りが演算された
か否かを判断し(ステップ18)、演算できたと判断さ
れた場合にはこの単位設定値当りの仕上り重量(例え
ば、1.0[g])を表示部6の仕上り重量表示部60
に表示する(ステップ19)。前記仕上り重量表示部6
0に単位設定値当りの仕上り重量が表示された場合、ま
たは前記ステップ18で演算できないと判断された場合
には、いずれの場合も前記ステップ16において操作者
により選択された履歴情報(前記具体例では情報番号3
−2)の設定値「50」の設定濃度と同じ値に記憶制御
部2がフィードバック濃度制御系の基準となる設定濃度
として設定する(ステップ20)。
【0049】前記設定濃度が設定された状態で、操作者
はフィードバック濃度制御系をクローズドループモード
の設定をすることにより、濃度制御のフィードバック動
作を開始させる。このフィードバック動作の開始によ
り、濃度調整槽82内の海苔調合液800を設定濃度に
一致させるように制御する(ステップ7)。この濃度制
御の状態は駆動表示部65及び濃淡表示部77で表示さ
せることもできる。この濃度制御により設定濃度に一致
した海苔調合液800は導出管89を介して抄製部10
0へ給送され(ステップ8)、抄製部100が海苔調合
液を抄製して紙葉状に抄かれた海苔を生成する(ステッ
プ9)。
【0050】前記紙葉状に抄かれた海苔は乾燥部200
へ送出され、乾燥部200が紙葉状に抄かれた海苔を完
成乾海苔に製造する(ステップ10)。この完成乾海苔
は重量検出部22で所定枚数(例えば、100枚単位)
毎に計量され、この計量値が検出重量として記憶制御部
2に出力される(ステップ11)。なお、この検出重量
は表示部6の検出値表示部64に表示させることもでき
る。
【0051】また、この重量検出部22は、検出重量を
予め設定された重量(例えば、300g)と比較して適
正重量か否かを判断する(ステップ12)。前記適正重
量と判断された場合には、操作者が前記ステップ11で
乾燥された紙葉海苔の状態を観察して仕上り重量の変更
が必要か否かを判断する(ステップ13)。この仕上り
重量の変更が必要と判断された場合には、操作者は前記
ステップ19で仕上り重量表示部60に表示された単位
設定値当りの仕上り重量(例えば、1.0[g])を参
照しつつ設定値の設定濃度を変更する(ステップ2
1)。
【0052】この設定値の設定濃度が変更された後、又
は前記ステップ13で仕上り重量の変更が必要でないと
判断された場合には、変更後の設定濃度又は適正重量と
判断された際における設定濃度を現在実行中のフイード
バック制御系における海苔情報の関連情報と関連付けて
記憶制御部2が記憶部3に履歴情報として書込み情報管
理動作を終了する(ステップ14)。
【0053】また、前記適正重量でないと判断された場
合には、前記ステップ7に戻り、ステップ12までの動
作を繰り返すこととなる。なお、前記ステップ15にお
ける記憶部3への書込みは、関連情報として検出重量も
含めることができる。この場合には海苔原藻の特性、海
苔調合液800の濃度及び検出重量を各々関連付けて一
連のデータとして取扱うことができることとなる。
【0054】なお、前記実施例においては履歴情報が同
じものとして品種、場所、摘採回数の3種を特定する構
成としたが、前記以外の海苔情報として海苔原藻の特
性、品質、収穫年月等の任意の種類又は任意の数を特定
する構成とすることもできる。なお、前記各実施例にお
いては海苔情報管理装置で管理する情報に基づいて濃度
調整液800の濃度を制御する構成としたが、前記情報
に基づいて乾燥部200の乾燥動作をフィードバック制
御する構成とすることもできる。この場合に乾燥部20
0の乾燥動作に関連する各種情報を表示部6に表示する
こともできる。
【0055】さらに、前記乾燥部200の乾燥動作と濃
度制御部4の制御動作とを連動させて相互にフィードバ
ック制御することもできる。さらにまた、前記実施例に
おいては濃度制御部4又は乾燥部200を記憶制御部2
からの海苔情報に基づいて制御する構成としたが、前記
海苔情報に基づいて抄製部100の抄製動作を制御する
構成とすることもできる。この抄製動作の制御は、海苔
の種類、例えば摘採回数などから抄製中の脱水プレス量
を制御することもできる。この抄製制御の情報も記憶制
御部2が履歴情報として記憶部3に格納し、さらにこの
情報と乾燥制御の情報とを併せて乾燥部200の乾燥動
作を調整制御することもできる。
【0056】また、前記実施例においては各種情報の入
力を情報入力部10から入力する構成としたが、この各
種情報の一部又は全てをキー入力部24から入力する構
成とすることもできる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明装置においては、情
報入力手段から海苔情報及び各種関連情報を入力し、こ
の海苔情報と関連情報とを記憶制御手段が関連付けて記
憶手段に履歴情報として書込み、この書込まれた履歴情
報を記憶制御手段が制御して適宜読出し、この読出した
履歴情報に基づいて重量演算手段が単位設定値当りの乾
燥海苔重量を演算するようにしたので、海苔原藻が搬入
される毎に単位設定値当りの乾燥海苔重量を参照しつつ
海苔調合液の濃度を設定する設定値を単位設定値毎に補
正できることとなり、海苔製造に関する調整動作及び製
造動作を支援できる。このように海苔製造に関する基準
を即座に読出して制御できることから搬入された海苔原
藻が履歴情報に適合していない場合であっても目的とす
る品質の完成乾海苔を安定して製造できるという効果を
奏する。また、本発明装置においては、各種海苔情報及
び各種関連情報のうちの選択された一又は複数の情報が
同じ履歴情報に基づいて重量演算手段が単位設定値当り
の乾燥海苔重量を演算するようにしたので、履歴情報の
各種海苔情報及び各種関連情報を選択できることとな
り、搬入された海苔原藻の特徴を考慮して海苔の濃度調
整ができるという効果を有する。また、本発明装置にお
いては、選択された一又は複数の情報が同じ複数の履歴
情報のうち、設定値が同一の履歴情報における各乾燥海
苔重量の平均値を重量演算手段が演算し、この平均値に
基づいて単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算するよう
にしたので、複数の履歴情報に基づいて誤差の少ない単
位設定値当りの乾燥海苔重量で目的とする品質の完成乾
海苔製造の調整ができるという効果を有する。また、本
発明においては、選択された一又は複数の情報が同じ複
数の履歴情報のうち、設定値が異なる履歴情報における
各乾燥海苔重量の誤差と設定値の偏差とから単位設定値
当りの乾燥海苔重量を演算するようにしたので、より誤
差の少ない単位設定値当りの乾燥海苔重量で目的とする
品質の完成乾海苔の製造をより正確に調整できるという
効果を有する。また、本発明装置においては、海苔情報
として海苔情報入力手段が海苔重量、乾燥温度又は海苔
調合液濃度等を入力するようにしたので、海苔の濃度調
整から完成乾海苔の製造まで一貫した制御が可能とな
り、より海苔製造動作が容易なものとなると共に、高品
質な完成乾海苔が製造できることとなるという効果を有
する。また、本発明装置においては、関連情報として関
連情報入力手段が天候、海苔原藻の収穫に関する各種情
報を入力するようにしたので、海苔自体の特性に適応し
た海苔製造の制御ができることとなり、より高品質の完
成乾海苔を製造できることとなるという効果を有する。
また、本発明装置においては、海苔情報、関連情報及び
単位設定値当りの乾燥海苔重量を表示部に表示するよう
にしたことから、海苔製造の各種調整制御をさらに高精
度化且つ迅速化できることとなるという効果を有する。
さらに、本発明においては、海苔情報管理装置により管
理された情報及び重量演算手段で演算された単位設定値
当りの乾燥海苔重量に基づいて濃度制御手段が海苔調合
液の濃度を調整制御するようにしたので、海苔の各種種
類に適合した海苔調合液の濃度を調整できることとな
り、目標とする海苔調合液の濃度に迅速且つ適正に制御
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る海苔情報管理装置の原理説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係る海苔製造装置の全体ブ
ロック構成図である。
【図3】図2に記載の実施例装置における海苔の調合か
ら抄製・乾燥までの製造概略説明図である。
【図4】図2に記載の実施例装置における表示部の詳細
構成図である。
【図5】図2に記載の実施例における記憶部の海苔情報
及び関連情報の記憶フォーマットである。
【図6】図2に記載の一実施例に係る海苔製造装置の動
作フローチャートでである。
【図7】従来装置の全体ブロック構成図である。
【図8】従来装置における制御盤の正面図である。
【符号の説明】
2 記憶制御部(記憶制御手段) 3 記憶部(記憶手段) 4 濃度制御部(濃度制御手段) 5 重量演算部 6 表示部(表示手段) 8 濃度調整部 10 海苔情報入力部 11 濃度設定部 12 温度センサ 13 湿度センサ 21 濃度検出部 22 重量検出部 23 暦管理部部 41 偏差濃度演算部 42 濃度制御駆動部 83 給水ポンプ 84 排水ポンプ 100 抄製部 111 設定値発生器 200 乾燥部 800 海苔調合液

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉状の海苔又は当該海苔を製造するた
    めの海苔調合液についての各種海苔情報、又は前記海苔
    又は海苔調合液に関連する各種関連情報を入力する情報
    入力手段と、 前記海苔情報及び関連情報を順次記憶し、当該記憶した
    情報を履歴情報として保持する記憶手段と、 前記海苔情報と関連情報とを関連付けて記憶手段への書
    込みを制御し、海苔情報又は関連情報に基づいて関連情
    報又は海苔情報を記憶手段から読出し制御する記憶制御
    手段と、 前記記憶手段から記憶制御手段が読出した履歴情報に基
    づいて、前記海苔調合液の濃度を設定する設定値の単位
    設定値当りの乾燥海苔重量を演算する重量演算手段とを
    備えることを特徴とする海苔情報管理装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の海苔情報管理装置
    において、 前記重量演算手段は、各種海苔情報及び各種関連情報の
    うちの選択された一又は複数の情報が同じ履歴情報に基
    づいて単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算することを
    特徴とする海苔情報管理装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の海苔情報管
    理装置において、 前記重量演算手段は、前記選択された一又は複数の情報
    が同じ複数の履歴情報のうち、前記設定値が同一の履歴
    情報における各乾燥海苔重量の平均値を演算し、当該平
    均値に基づいて単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算す
    ることを特徴とする海苔情報管理装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の海苔情報管理装置において、 前記重量演算手段は、前記選択された一又は複数の情報
    が同じ複数の履歴情報のうち、前記設定値が異なる履歴
    情報における各乾燥海苔重量の偏差と設定値の偏差とか
    ら単位設定値当りの乾燥海苔重量を演算することを特徴
    とする海苔情報管理装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    の海苔情報管理装置において、 前記情報入力手段は、紙葉状の海苔の重さ、当該海苔を
    製造する際の乾燥温度又は海苔調合液の濃度等を任意に
    選択して海苔制御情報として入力することを特徴とする
    海苔情報管理装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1ないし5のいずれかに記載
    の海苔情報管理装置において、 前記情報入力手段は、紙葉状の海苔を製造する際の天
    気、温度若しくは湿度等又は海苔調合液に使用される海
    苔原藻の特性、品質、品種、状態、収穫年月日、収穫場
    所若しくは摘採回数等を任意に選択して海苔情報として
    入力することを特徴とする海苔情報管理装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1ないし6のいずれかに記載
    の海苔情報管理装置において、 前記記憶制御手段から読出された履歴情報、当該履歴情
    報に関連する各種情報又は単位設定値当りの乾燥海苔重
    量のうち少なくとも1つを表示する表示手段を備えるこ
    とを特徴とする海苔情報管理装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1ないし7のいずれかに記載
    の海苔情報管理装置における記憶制御手段から読出され
    た海苔情報、関連情報又は重量演算手段で演算された単
    位設定値当りの乾燥海苔重量に基づいて海苔調合液の濃
    度を調整制御する濃度制御手段を備えることを特徴とす
    る海苔調合液濃度制御装置。
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