JPH0726410B2 - 覆い蓋 - Google Patents
覆い蓋Info
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- JPH0726410B2 JPH0726410B2 JP1099975A JP9997589A JPH0726410B2 JP H0726410 B2 JPH0726410 B2 JP H0726410B2 JP 1099975 A JP1099975 A JP 1099975A JP 9997589 A JP9997589 A JP 9997589A JP H0726410 B2 JPH0726410 B2 JP H0726410B2
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- resin
- layer
- sprayed layer
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- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Description
線、ガス配管、電話回線等の地下埋設管路におけるマン
ホールの覆い蓋、あるいは排水用側溝等の溝渠の覆い蓋
など路面に配置される覆い蓋に関するものである。また
本発明は、表面に凹凸型を有さずとも優れた表面摩擦性
により高い耐スリップ性を発揮するとともに、耐蝕性、
耐摩耗性に優れかつ審美性の高い有色の覆い蓋に関する
ものである。
管路におけるマンホールの覆い蓋としては、従来、鋳鉄
製のものに黒色のタールエポキシ樹脂塗料を施したも
の、およびコンクリート製のものが一般に使用されてお
り、また、排水用道路側溝の覆い蓋としては、従来、鋼
板製のものおよびコンクリート製のものが一般に使用さ
れているが、これらの覆い蓋のうち、コンクリート製の
ものは施工時においてコンクリートの硬化工程を必要と
するために煩雑さを伴なうものであり、施工の簡易性の
面から鋳鉄あるいは鋼板などのいわゆる鉄蓋が主流をな
している。しかしながら、鉄蓋は上記したような施工の
簡易性、さらには強度および耐摩耗性においては、優れ
た特性を有する反面、その表面が滑り易いという欠点を
有するものである。このために鉄蓋表面には、通常、滑
り止めのための凹凸模様が付されてはいるものの、十分
な効果は得られず、特に雨天時においては通行人の転倒
などの事故が多く発生し問題となっている。
ら、歩道上に設置されるこのような覆い蓋にも彩色を施
す技術が検討されている。例えば、現在、鉄蓋の表面に
各種のデザインを凹凸の形で図案化し、それに彩色のエ
ポキシ樹脂系塗料で塗装し着色したもの、あるいは該凹
部に有色樹脂を充填して着色したものなどが開発され一
部商品化されている。
た塗膜と鉄蓋母材との密着力が弱いために、過酷な路面
環境においては短期間に塗膜が摩耗ないしは剥離してし
まうものであって施工初期の美観を長期間維持できず、
塗装の塗り替えに多額の維持費を必要とするものであ
り、また、樹脂充填品においても太陽光に長持間曝され
るために紫外線により褪色が見られ施工初期の色を長期
間維持できないという欠点を有するものであった。さら
にこのような彩色を施した鉄蓋においては、前記したよ
うな滑り性といった機能面からの要求は、何ら考慮され
ておらず、特に樹脂塗料塗装品は、表面が非常に滑り易
く安全性の面からも問題のあるものであった。
部面において、鉄系母材の表面上に全体にわたり耐蝕性
金属溶射層を形成し、少なくとも凸部においては前記耐
蝕性金属溶射層上にセラミックス溶射層を形成し、さら
にその上から全体にわたり樹脂系封孔材により封孔処理
を施してなる覆い蓋を提唱した(特願昭63-54846号)。
この覆い蓋は、前記した塗装着色品および樹脂充填着色
品に比較して、非常に優れた耐スリップ性を有するもの
であり、また高い耐摩耗性、耐腐蝕性を有しているため
セラミックス溶射層を有色のセラミックスによって構成
し彩色を施した場合においても、この色ないしそれによ
って表されるデザインは、長期間にわたり施工初期の状
態で維持されるものであった。しかしながら、このよう
に優れた特性を有するこの覆い蓋においても、以下に示
すような問題点が残るものであった。
る場合、従来の樹脂塗料塗装品および樹脂充填品と同様
に、滑り止めのために付される表面凹凸形状にそのデザ
インを導入して形成することとなるが、このような覆い
蓋表面に付されるデザインは、汎用性であることは少な
く、一般に各需要者(例えば各地方自治体など)ごとに
異なるものであるため、その図案毎に覆い蓋の鋳型を作
製する必要があり、またそれぞれにおいて必要とされる
覆い蓋の数は、一般に数個〜数十個と非常に少ないもの
である。このため、覆い蓋1個に対してかかる鋳型作製
費が大きなものとなり、覆い蓋の価格を割高なものとし
てしまうものであった。またこのように、鉄系母材に形
成された凹凸模様に合せて、セラミックス溶射層の有無
あるいは色変化を施そうとする場合、この凹凸模様のパ
ターンと、セラミック溶射層のパターンとの位置合せが
難しく、場合によって商品価値を下げてしまう虞れがあ
った。
それによって表されるデザイン自体は長期間にわたり施
工初期の状態で維持されるものであるが、表面の凹部に
は路面の砂やホコリが溜まりやすく、せっかく彩色を施
していても、清掃を怠ると凹部における本来の色が隠れ
てしまいデザイン効果が薄れてしまうこととなってい
た。
する。本発明はまた、表面に凹凸型を有さずとも高い耐
スリップ性を発揮するとともに、耐蝕性、耐摩耗性に優
れかつ審美性の高い有色の覆い蓋を提供することを目的
とするものである。本発明はまた、上部面に各種のデザ
インを形成しようとする場合において、その構造が容易
でかつ製造コストを安価におさえることのできる覆い蓋
を提供することを目的とするものである。本発明はさら
に、彩色を施した際に施工初期の色調を長期間維持する
ことのできるとともに特別な維持管理を必要としない覆
い蓋を提供することを目的とするものである。本発明は
さらに都市環境の美化推進を図ることのできる覆い蓋を
提供することを目的とするものである。
となした上部面を有しており、かつこの上部面において
は、鉄系母材の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミ
ックス溶射層が順次積層され、さらにその上から樹脂系
封孔材による封孔処理が施され層厚5〜100μmの樹脂
被覆層が形成されていることを特徴とする覆い蓋により
達成される。
従来、鉄蓋等の覆い蓋において滑り止めのために付され
ていた凹凸型のようなマクロ的な凹凸を有していない状
態を指すものである。この意味から、覆い蓋の上部面に
素材自体によるミクロ的な凹凸があるものであっても、
あるいは、覆い蓋の上部面がある程度のアールをもって
全体的に曲面状とされているものであっても、これら
は、本明細書における「平坦」という定義内に含まれる
ものである。
しており、かつこの上部面においては、鉄系母材の表面
上に耐蝕性金属溶射層およびセラミックス溶射層が順次
積層形成され、さらにその上から樹脂系封孔材による封
孔処理が施され層厚5〜100μmの樹脂被覆層が形成さ
れる。
めを目的として、その表面に凹凸型が形成されているの
が常である。これは、鉄系金属の耐摩耗性が十分ではな
く、粗面とする程度では共用後短期間において容易に摩
耗し、表面が平滑となって非常に滑りやすいものとなる
ためである。なお、母材表面を樹脂系塗料で覆ったとし
ても、このような塗膜は、表面の滑り抵抗を向上させる
上からはほとんど効果がなく、かつ容易に塗膜が摩耗な
いし剥離して、鉄系金属母材が露出するため、凹凸型の
形成は必須のものとなる。これらの点から明らかなよう
に、鉄系金属を母材とする覆い蓋において、その表面に
凹凸型を付さず平坦なものとするためには、この母材上
部に形成される被覆体が、その表面において優れた滑り
抵抗性を有するとともに、摩耗あるいは剥離等による消
失を長期にわたり起こさない必要がある。
明者らは、鋭意研究の結果、セラミックス溶射層は一般
にRmax40〜60μm程度という表面粗度を有するが、この
粗度が路面において適度な滑り抵抗をもたらすことを見
出した。従って、セラミック溶射層により鉄系母材の表
面を覆うことは、覆い蓋に必要とされる高い表面摩擦抵
抗を長期にわたり付与する上で極めて有効であるが、鉄
系母材に直接セラミックス溶射層を形成した場合、密着
力が弱く剥離等の欠損を生じやすく、またセラミックス
溶射層がかなりの気孔を有するものであるために防蝕性
は望めない。
べ溶射時の粘性が低いものであるなどの点から気孔の存
在が極めて少なく母材表面を緻密に覆うことができるも
のであり、加えて、鉄系母材表面上に形成される耐蝕性
金属溶射層は、鉄系母材との接合海面における密着性が
高く、衝撃力あるいは振動等が加わった場合においても
剥離等の脱落が極めて生じにくいものである。
金属溶射層を介して鉄系母材に密着させた場合、セラミ
ックス溶射層は十分強固に鉄系母材に保持されることと
なる。さらに、このようなセラミックス溶射層に樹脂系
封孔材で封孔処理すると、前記したごとき適度な表面粗
度を変化させることなく、セラミックス溶射層に存在す
る気孔を閉塞することができ、間に設けられた緻密な耐
蝕性金属溶射層と相乗して鉄系母材表面の十分な保護が
なされ、鉄系母材が外部環境に曝されることがなくな
り、耐蝕性の面でも十分なものとなる。
優れた特性を有する被覆耐により鉄系母材を覆うことに
よって、平坦な表面形状において、長期間にわたり高い
耐スリップ性を発揮することを始めて可能としたもので
ある。
止のための凹凸型の付与の必要性がなくなったため、覆
い蓋表面にデザインを付与しようとする場合、樹脂系封
孔材を透明なもので構成し、セラミックス溶射層をデザ
インパターンに応じて複数色の有色セラミックスで構成
するのみで足り、従来のごとくデザインが変わるごとに
鉄系母材の鋳型を新たに作製する必要がなく、共通の鋳
型を使用することができる。このため、製造コストが安
価になると同時に鋳型作製に要していた分の製造工期が
短縮される。また、セラミックス溶射パターンを、従来
のごとく凹凸模様に合せる必要がなくなったため、デザ
インの自由度が大きくなると共に、溶射施工も容易とな
り、位置合せのズレによる商品価値の低下といった問題
もなくなる。
るセラミックス溶射層は前記したように樹脂系封孔材で
封孔処理をなされたものであり、実質的に無気孔性であ
ることから、雨水、埃等の侵入による汚れの発生の虞れ
が少なく、また前記したように鉄系母材は完全に被覆耐
により覆われ耐蝕性が良好であることから鉄系母材から
の赤錆浮出しもなく、またセラミックスおよび耐蝕性金
属は共に科学的に極めて安定したものであり、また前記
したようにセラミックス溶射層は耐摩耗性に優れかつ剥
離などの欠損も生じにくい。加えて、本発明の覆い蓋に
おいては、上部面は平坦なものとされ、実質的に凹部を
有しないために、従来の覆い蓋におけるごとく、このよ
うな凹部に砂やホコリが溜って本来の色が隠れてしまい
デザイン効果が薄れてしまうなどといった問題も、本質
的に発生せず、前記のごとく樹脂系封孔材を透明なもの
で構成し、複数色の有色セラミックスで構成したセラミ
ックス溶射層の色によって覆い蓋の上部面に彩色デザイ
ンを施した場合、苛酷な路面環境下においても特別な維
持管理を行なわずとも施工当初の色調を変化させること
なく長期間維持できることが可能である。
であって、例えば、上下水道、電気配線、ガス配管、電
話回線等の地下埋設管理におけるマンホールの覆い蓋、
あるいは排水用側溝等の溝渠の覆い蓋など路面に配置さ
れる覆い蓋などが含まれるものである。
ル蓋体の構成を模式的に示す断面図である。
て、鋳鉄母材1の表面には全体にわたり耐蝕性金属溶射
層2が形成され、前記耐蝕性金属溶射層2上にはセラミ
ックス溶射層3が全体にわたり形成され、さらにその上
から全体にわたり封孔処理のために透明な樹脂系封孔材
による樹脂被覆層4が形成されている。しかしてこの上
部面5は、鋳鉄母材1表面が何ら特別に凹凸型を付され
たものでないために平坦なものである。
よび周縁側面7においても、鋳鉄母材1の表面全体に耐
蝕性金属溶射層2が形成され、さらにその上から全体に
わたり樹脂系封孔材による樹脂被覆層4が形成され、母
材表面を保護している。
クス溶射層3および樹脂被覆層4の厚さは誇張して描か
れている。
は、第2図に示すように、A部においてはライトブラウ
ンのセラミックスB部においてはホワイトのセラミック
ス、C部においてはグリーン、D部においてはブルーの
セラミックスというように複数の有色セラミックスが用
いられ、このように特定のパターンでセラミックスの色
を変えることにより、カラフルなデザインを表すものと
されている。なお、この実施態様において、前記樹脂被
覆層4を構成する樹脂系封孔材としては、透明なものが
用いられ、上記のごとき複数の有色セラミックスを用い
たセラミックス溶射層3によるデザインの発現を可能と
している。
は、鉄系母材を有するものであり、これにより覆い蓋と
して本来必要とされる機械的強度等を満足すると同時
に、経済性からも好ましいものとなる。なお、鉄系母材
としてより具体的には、鋳鉄あるいは鋼板などが挙げら
れ、例えばマンホール用覆い蓋においては鋳鉄、また側
溝用覆い蓋としては鋳鉄または鋼板などというようにそ
の用途に応じて適宜選択される。またこの鉄系母材の上
部面は、前記したように平坦なものとされる。
ず耐蝕性金属溶射層にて覆われている。耐蝕性金属溶射
層は、従来公知の溶射法を用いて鉄系母材の表面に形成
することができ、必要に応じて鉄系母材の表面に脱脂、
ブラスとなどの前処理を施した後、線状あるいは粉末状
となした耐蝕性金属を溶射ガンなどを用いて溶射するこ
とにより形成される。なお、耐蝕性金属溶射層を構成す
る耐蝕性金属としては、具体的には、例えばAl、Ni、C
r、Znおよびこれらの合金などが挙げられるが、経済的
な見地からAlないしAl合金、Ni-Al合金、Ni-Cr合金が好
ましい。なお、耐蝕性金属溶射層を複数の金属よりなる
合金系として構成する場合、予めこのような合金とされ
た線材ないし粉末を溶射することはもちろん可能である
が、各構成金属の粉末を混合し同時に溶射して合金系の
溶射皮膜を構成してもよい。また耐蝕性金属溶射層の層
厚としては、特に限定されるものではないが、50〜300
μm、より好ましく100〜200μmの範囲にあることが望
まれる。すなわち、層厚が50μm未満のものであると、
貫通気孔が多くなり、十分な防蝕効果が得られない虞れ
が生じ、一方、層厚が300μmを越えるものであると、
コスト的に不利なものとなる虞れが大きいためである。
射層上に例えば、プラズマジェット溶射法等の従来公知
のセラミックス溶射法を用いて溶射することによりセラ
ミックス溶射層が形成されているが、第1〜2図に示す
実施態様におけるように、複数色のセラミックス溶射層
を形成する場合には、まず所定部以外にマスキングを施
してひとつの色のセラミックス溶射を行ない、続いて残
りの色のセラミックス溶射層に関してもこの操作を順次
繰返して複数色のセラミックス溶射層を形成すればよ
い。なお、セラミックス溶射層を構成するセラミックス
として各種のものが用いられるが、色彩的効果を付与し
ようとする場合には、Al2O3、TiO2、Cr2O3、ZrO2、Co
O、SiO2、Fr2O3等を主成分に色によって各種の添加物を
配合した酸化物系などのセラミックスが用いられ、例え
ば、白色を呈するAl2O3、黒色ないし灰色を呈するAl2O3
-CoO、淡黄色を呈するZrO2-Y2O3等のセラミックスが好
ましく用いられる。また、セラミックス溶射層の層厚と
しては、特に限定されるものではないが、100〜300μ
m、より好ましくは150〜200μmの範囲にあることが望
まれる。すなわち、層厚が100μm未満のものである
と、耐摩耗性が十分なものとはならず、長期間にわたり
適度な表面粗度を得られない虞れが生じ、一方、層厚が
300μmを越えるものであると、コスト的に不利なもの
となる虞れが大きいためである。なお、セラミックス溶
射層は、意匠的効果を必要としない場合は、単色のセラ
ミックスによって形成することももちろん可能である。
ス溶射層に、樹脂系封孔材による封孔処理が施されてい
るが、この封孔処理は、セラミックス溶射層表面にハケ
塗り、スプレー塗布、浸漬塗布などの方法により樹脂系
封孔材を塗布することにより行なわれ得る。このような
封孔処理を施すと、第1図に示す実施態様におけるよう
に、セラミックス溶射層上に樹脂系封孔材の皮膜が形成
されることとなるが、セラミックス溶射層における気孔
が樹脂系封孔材により閉塞されている限りにおいては、
該樹脂系封孔材の皮膜は特に必要なものではなく、例え
ば、上部面において、通行体との接触により該封孔材の
皮膜が摩耗してなくなってしまっても何ら差しつかえな
い。このような樹脂系封孔材としては、具体的には、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系
樹脂、シリコーン系樹脂およびこれらのポリマーブレン
ドなどが挙げられるが、前記したようにセラミックス溶
射層の色により覆い蓋に彩色を施そうとする場合には、
樹脂系封孔材として透明なものを用いることが必要とさ
れる。またこのような樹脂系封孔材により第1図に示す
実施態様においけるようにセラミックス溶射層ないしは
耐蝕性金属溶射層上に形成される樹脂被覆層は、前記し
たようにセラミックス溶射層における気孔が該樹脂系封
孔材により閉塞されている限りにおいて特に必要とされ
るものではないが、その層厚は5〜100μm、より好ま
しくは30〜60μm程度のものとされることが望ましい。
すなわち、層厚が5μm未満のものであるとセラミック
ス溶射層における気孔を十分に閉塞できない虞れがあ
り、一方、層厚が100μmを越えるものであると、セラ
ミックス溶射層によって付与される上部面における適度
な表面粗度が、該樹脂被覆層によって埋められてしま
い、施工初期において、該覆い蓋が比較的滑りやすいも
のとなってしまう虞れがあるためである。
ニッケル−アルミニウム粉末をガスプラズマガンを用い
て溶射し、層厚200μmのニッケル−アルミニウム溶射
層を形成した。続いて、灰色を呈するセラミック(グレ
ーアルミナ)をガスプラズマガンにより溶射し、前記ニ
ッケル−アルミニウム溶射層上に層厚150μmのセラミ
ックス溶射層を形成した。さらに封孔処理のために透明
なエポキシ系樹脂プレポリマーを塗布し、乾燥硬化させ
て、層厚60μmのエポキシ系樹脂封孔皮膜層を形成し
た。得られた試験辺に対し以下に示すような条件下で、
摩耗性、滑り抵抗値(BPN)、汚れ性および皮膜の密着
力を試験した。結果を第1表に示す。
脂塗装を施した(膜厚約60μm)ものを作成した。得ら
れた試験片に対し、実施例1と同様に摩耗性、滑り抵抗
値(BPN)、汚れ性および皮膜の密着力を調べた。結果
を第1表に示す。
行なった後、灰色を呈するセラミックス(グレーアルミ
ナ)をガスプラズマガンにより溶射し、鋳鉄製基板表面
に層厚150μmのセラミックス溶射層を直接形成したも
のを作成した。得られた試験片に関し、実施例1と同様
に摩耗性、滑り抵抗値(BPN)、汚れ性および皮膜の密
着力が調べた。結果を第1表に示す。
で鋼球のボールを用いて、加圧重量3.0Kg、回転数70rpm
にて回転させ、平均摩耗深さを測定した。
ブル・スキッドレジスタンステスターを用いて、滑り抵
抗値を測定した。
合で塗布し、5分後に水洗し、その後に試験片表面に残
存する汚れの度合を目視により評価した。なお評価は、
汚れのほとんどなく極めて良好なものを◎、汚れのなく
良好なものを○、汚れの多少めだつものを△、汚れの極
めて多いものを×とする4段階評価により行った。
を約10kgの荷重を加えて十回往復させて擦りつけた後、
タワシを用いて水洗し、その後に試験片表面に残存する
汚れの度合を目視により評価した。なお評価は、上記と
同様の4段階評価により行なった。
表面に残存する汚れの度合を目視により評価した。なお
評価は、上記と同様の4段階評価に行なった。
れた皮膜の密着力を調べた。
ト処理した後、アーク溶射法により層厚100μmのアル
ミニウム溶射層を形成した。続いて、第2図に示すよう
な所定のパターンにより、ライトブラウン、ホワイト、
グリーンおおびブルーの各色を有するセラミックスを順
にマスキングしながらガスプラズマガンにより溶射し、
前記アルミニウム溶射層上に層厚150μmのセラミック
ス溶射層を形成した。さらに封孔処理のために透明な塩
化ビニル系樹脂クリアーを塗布し乾燥させて、層厚60μ
mの塩化ビニル系樹脂封孔皮膜層を形成した(実施例
2)。
凹凸模様として形成した鉄製蓋体を用いて。上記と同様
なアルミニウム溶射層、セラミックス溶射層および封孔
皮膜層の形成を行なった(比較例3)。
は、複数の有色セラミックスによって、第2図に示すよ
うな所定のパターンがきれいに形成されその美的効果が
極めて高いのに対し、比較例3のものは鉄製母材に形成
された凹凸パターンと有色セラミックスによって形成さ
れた色のパターンとの間に若干のズレが見られ、その外
観が実施例2のものと比べるとやや劣るものであった。
の往来のある路面上に配置し、その汚れ具合等を観察し
たところ、いずれのものも特に目立った汚れの発生およ
び褪色などは見られなかったものの、やはり比較例3の
ものは凹部に土ボコリなどが溜り、表面に付されたデザ
インがぼやけてしまうものとなった。
表面に衝撃力および摩擦力を加えてみたが、いずれのも
のにおいても、被覆層の割れあるいは剥離などの問題は
生じなかった。
面を有しており、かつこの上部面においては、鉄系母材
の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミック溶射層が
順次積層形成され、さらにその上から樹脂系封孔材によ
る封孔処理が施され層厚5〜100μmの樹脂皮膜層が形
成されていることを特徴するものであり、表面に凹凸型
を有していないにもかかわらず、その高い表面摩擦抵抗
と良好な体摩耗製により、路面に配置された際における
高い滑り防止効果を長期間に渡り発揮するものであり、
さらに従来、このような表面に凹凸型を付する必要性に
よって生じていた、上部面デザイン変更による鋳型の問
題、デザインの自由度の問題等の製造上の問題が解決さ
れ、より安価にかつ簡単にしかも高品質のデザイン化覆
い蓋の作製を可能とし、さらに凹部へのホコリの堆積等
の問題も生じることなしに、施工初期の色調を長期間維
持することのできるものであって、機能面、経済面、製
造面、維持管理面および美的な面などのいずれにおいて
も優れた効果が発揮されるものである。
示す断面図、第2図は同実施態様において用いられた彩
色パターンの例を模式的に示す図面である。 1……鋳鉄母材、2,……耐蝕性金属溶射層、3……セラ
ミックス溶射層、4……樹脂被覆層、5……上部面、6
……下部面、7……周縁側面。
Claims (2)
- 【請求項1】路面に配置される覆い蓋であって、平坦と
なした上面部を有しており、かつこの上面部において
は、鉄系母材の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミ
ックス溶射層が順次積層され、さらにその上から樹脂系
封孔材による封孔処理が施され層厚5〜100μmの樹脂
被覆層が形成されていることを特徴とする覆い蓋。 - 【請求項2】前記セラミックス溶射層を複数色の有色セ
ラミックスにより構成し、また樹脂系封孔材として透明
な樹脂系封孔材を用いるものである請求項1に記載の覆
い蓋。
Priority Applications (1)
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JP1099975A JPH0726410B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 覆い蓋 |
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JP1099975A JPH0726410B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 覆い蓋 |
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JP1099975A Expired - Fee Related JPH0726410B2 (ja) | 1989-04-21 | 1989-04-21 | 覆い蓋 |
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Cited By (1)
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JP2007231585A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nagashima Imono Kk | 地下構造物用発光表示装置 |
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- 1989-04-21 JP JP1099975A patent/JPH0726410B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH02279826A (ja) | 1990-11-15 |
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