JP2005083110A - マンホール鉄蓋 - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄蓋本体の外表面に防錆塗膜が形成されたマンホール鉄蓋において、鉄蓋本体上に道路舗装工事時のアスファルトが付着しても、このアスファルトが簡単に除去できるようにしたマンホール鉄蓋を得る。
【解決手段】鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が一体に積層形成されている。樹脂皮膜5は、これの表面からアスファルト6が容易に剥離除去できる性質を有する。
【選択図】図1
【解決手段】鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が一体に積層形成されている。樹脂皮膜5は、これの表面からアスファルト6が容易に剥離除去できる性質を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、道路の舗装工事の際に付着のアスファルトが容易に除去できるようにしたマンホール鉄蓋に関する。
道路の舗装工事の際に、路面に敷設のマンホール鉄蓋の外表面にアスファルト(タールピッチ)の飛沫が飛来して付着しやすい。舗装ローラがマンホール鉄蓋を踏んで鉄蓋外表面にアスファルトが転着することもある。一般にマンホール鉄蓋には、鉄蓋本体の外表面に黒色の防錆塗膜が形成されている。したがって、アスファルトは、加熱下で防錆塗料に付着することになるので、容易なことでは除去できない。そのため、とくに新設のマンホール鉄蓋の場合に、外観上の体裁が悪くなるところに問題があった。
そこで、特許文献1、2では、アスファルト路面への締め固め時に、予めマンホール鉄蓋の外表面を個別に蓋カバーで覆っておき、アスファルトがマンホール鉄蓋に直に付着するのを防止している。
しかし、先の従来形式では、多数敷設した各マンホール鉄蓋ごとにいちいち蓋カバーを装着し、次いで舗装工事後に蓋カバーを取り外す作業を強いられ、この着脱作業に多大な労力を要し、コストの面でも得策ではない。
そこで本発明の目的は、鉄蓋本体の外表面にアスファルトが付着しても、これを簡単に除去できるマンホール鉄蓋を得るにある。
請求項1記載の本発明に係るマンホール鉄蓋は、鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が一体に積層形成されており、樹脂皮膜5が、これの表面からアスファルト6が容易に剥離除去できるものであることを特徴とする。この樹脂皮膜5は、アスファルト6がサッと掃き取り、掻き取り、拭き取りできる性質を有すれば足り、マンホール鉄蓋の敷設後におけ耐久性(耐候性)までは問わない。その樹脂皮膜5は、スプレー塗布、塗装焼付けなどで形成することができる。本発明のマンホール鉄蓋とは、必ずしも作業者が出入りする開口部を閉じるためのものに限られず、手や工具などを内部に差し入れるための開口部を閉じる蓋部材も含む。
防錆塗膜4は、比較的分厚い30〜70μm厚に形成して防錆性を確保する一方、樹脂皮膜5は、0.5〜20μm厚に形成することができる。
防錆塗膜4は、エポキシ系樹脂を含む着色防錆塗料を用いて、鉄蓋本体1の少なくとも外表面に塗装焼付けないしドブ浸け塗装で形成することができる。更に具体的には、防錆塗膜4はアクリル系樹脂とエポキシ系樹脂とを含む着色防錆塗料を用いて電着法で形成することができる。
樹脂皮膜5は、アクリル系樹脂などにシリコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料で形成することができる。この場合は、樹脂皮膜5を透して防錆塗膜4が見えるものとなる。
請求項6記載の本発明に係るマンホール鉄蓋は、鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が積層形成されており、樹脂皮膜5が、防錆塗膜4の表面からアスファルト6ごと容易に剥離除去できるようにしたことを特徴とする。
請求項7記載の本発明に係るマンホール鉄蓋は、鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4上に、水を含むと膨潤する親水性樹脂を主成分とする樹脂皮膜5が形成されていることを特徴とする。この樹脂皮膜5は、比較的分厚い1.0〜5.0mm厚に設定することができる。ここでの樹脂被膜5は、架橋されておらず、樹脂分で早期に流失するものであってもよい。
鉄蓋本体1上においてアスファルト6は樹脂皮膜5の表面に付着する。しかるに、請求項1記載の本発明によれば、樹脂被膜5はアスファルト6などの付着物が容易に剥離除去できる性質を有する。したがって、新しいマンホール鉄蓋の敷設後に、路面のアスファルト舗装工事が行われてアスファルト6が付着しても、樹脂皮膜5の表面からアスファルト6を除去することにより、マンホール鉄蓋は先の新品状態に戻すことができる。鉄蓋本体1の防錆塗膜4上に樹脂皮膜5が予め一体に積層形成されているので、道路工事現場ではアスファルト6を除去する作業を行うだけでよく、工期の短縮化になる。樹脂皮膜5は、少なくともマンホール鉄蓋が敷設されるまでの間、防錆塗膜4の保護層にもなる。
鉄蓋本体1に剥離シートを剥離自在に貼付する形式を採るとき、剥離シートは剥離時に破れないよう分厚くしておく必要がある。この点、本発明では塗布形式であるから、30〜70μm厚の防錆塗膜4に対して樹脂皮膜5を0.5〜20μm厚に薄く形成しておくことで足りる。したがって、製造コストをアップさせることなく安価に製造できる。一般に防錆塗膜4は黒色の着色塗膜からなるところ、樹脂皮膜5が20μm以下の極薄に塗装仕上げされているので、厚みムラなどに起因して光の乱射で鉄蓋本体1の表面が部分的に白く光って見える白ボケ現象も出ない。その一方で、樹脂皮膜5の厚みは0.5μm以上に設定してあるので、製膜性をよく確保できる。樹脂皮膜5が透明であれば、着色した防錆塗膜4が見えることになり、樹脂皮膜5の存在が外観上の障害にならず、これら相まって外観上の体裁が良いものを得られる。
防錆塗膜4が電着法で形成されていると、量産性に優れる。また、塗工形式であるから、防錆塗膜4に対する樹脂皮膜5の被着性(親和性)を得ることができる。樹脂皮膜5がシリコン系樹脂を含んでいると、これからの付着物の除去性が更に確実なものになる。
請求項6記載の本発明によれば、樹脂皮膜5これ自体が鉄蓋本体1上の防錆塗膜4から容易に剥離除去できるものとなっているので、樹脂皮膜5上にアスファルト6が強力に付着しても、そのアスファルト6は樹脂皮膜5ごと防錆塗膜4から簡単に除去でき、後には鉄蓋本体1の汚れなき防錆塗膜4が露出状態で現われることになり、アスファルト6の除去に手間暇を要しない。
請求項7記載の本発明によれば、樹脂皮膜5が親水性樹脂からなり、水を含むと膨潤する仕様になっているので、樹脂皮膜5が膨潤した状態下でアスファルト6は浮遊状態になる。したがって、樹脂皮膜5上に浮遊させたアスファルト6は、布でも簡単に拭い取れる。水をかけるだけで鉄蓋本体1の外表面1aからアスファルト6を樹脂皮膜5ごと洗い流すことも可能になる。
図1において、符号1はマンホール鉄蓋の鉄蓋本体である。この鉄蓋本体1はマンホール口に固定の受枠2に嵌め込み装着されている。符号3はアスファルト路面である。鉄蓋本体1の少なくとも外表面1aには、合性樹脂塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、この防錆塗膜4の表面に樹脂皮膜5が積層形成されている。
かかるマンホール鉄蓋においては、道路舗装工事に際し、アスファルト路面3からアスファルト(タールピッチ)の飛沫が鉄蓋本体1上に飛来して付着する。そこで、本発明は前記樹脂被膜5に特徴ある改良を加えたものである。以下、その実施例を述べる。
(実施例1) アクリル樹脂とエポキシ樹脂とを含む黒色の防錆塗料を用いて、鉄蓋本体1の外表面1aに防錆塗膜4を電着法で50μm厚に形成し、アクリル系樹脂にシリコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料を用いて、防錆塗膜4の表面に2.0μm厚の樹脂被膜5をスプレー塗布で一体に積層形成した。これによれば、樹脂皮膜5上のアスファルト6が付着している部分のみ、布やブラシの類で擦することにより、樹脂皮膜5からアスファルト6を部分的に剥離除去できる。この樹脂皮膜5は敷設後に経時的に劣化して消失するものであってもよい。
(実施例2) 鉄蓋本体1の防錆塗膜4の表面に、アクリル系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料を用いて、2.0μm厚の樹脂被膜5を塗布形成し、樹脂被膜5これ自体が防錆塗膜4の表面から容易に剥離除去できる性質のものにした。その他の点は実施例1と同じである。これによれば、鉄蓋本体1上において防錆塗膜4の表面から樹脂皮膜5を先のアスファルト6ごと剥離除去することになる。
(実施例3) イソプロピルアルコールに親水性樹脂(アクリル酸塩とビニルアルコールの4:6共重合物)を8重量%含ませた塗料を調整し、この塗料を防錆塗膜4の表面に塗工したのち焼付け処理し、防錆塗膜4上に約3.0mm厚の樹脂皮膜5を全面的に積層形成した。
実施例3の樹脂皮膜5上に水を掛けると、樹脂皮膜5は水を含んで膨潤する(体積膨潤率1.5〜2.0)。これで樹脂皮膜5の表面にアスファルト6が浮いた状態になるので、布でアスファルト6を簡単に拭い取れる。このとき、先の親水性樹脂は実質的に架橋していないので、膨潤した樹脂皮膜5は、水を含んで流出する。そこまで行かなくても、強く擦れば除去できるが、放置しておいても短時日のうちに鉄蓋本体1上から自然に流出して消える。
1 鉄蓋本体
1a 鉄蓋本体の外表面
4 防錆塗膜
5 樹脂皮膜
6 アスファルト
1a 鉄蓋本体の外表面
4 防錆塗膜
5 樹脂皮膜
6 アスファルト
Claims (7)
- 鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、
この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が一体に積層形成されており、
樹脂皮膜5が、これの表面からアスファルト6が容易に剥離除去できるものであることを特徴とするマンホール鉄蓋。 - 防錆塗膜4が、30〜70μm厚に形成されており、
樹脂皮膜5が、0.5〜20μm厚に形成されている請求項1記載のマンホール鉄蓋。 - 防錆塗膜4が、エポキシ系樹脂を含む着色防錆塗料を用いて電着法で形成されている請求項2記載のマンホール鉄蓋。
- 樹脂皮膜5が、シリコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料で形成されている請求項2または3記載のマンホール鉄蓋。
- 樹脂皮膜5が、アクリル系樹脂にシリコン系樹脂を含む透明の合成樹脂塗料で形成されている請求項2または3記載のマンホール鉄蓋。
- 鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、
この防錆塗膜4上に合成樹脂塗料で樹脂皮膜5が積層形成されており、
樹脂皮膜5が、防錆塗膜4の表面からアスファルト6ごと容易に剥離除去できるようにしたものであることを特徴とするマンホール鉄蓋。 - 鉄蓋本体1の外表面1aに、合成樹脂の防錆塗料で防錆塗膜4が全面的に形成されており、
この防錆塗膜4上に、水を含むと膨潤する親水性樹脂を主成分とする樹脂皮膜5が形成されていることを特徴とするマンホール鉄蓋。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003317815A Pending JP2005083110A (ja) | 2003-09-10 | 2003-09-10 | マンホール鉄蓋 |
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JP2012127143A (ja) * | 2010-12-16 | 2012-07-05 | Aquaintech Corp | 地下構造物用蓋体 |
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JP2013104237A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Aquaintech Corp | 地下構造物用蓋体および地下構造物用蓋体受枠 |
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