JPH07263810A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JPH07263810A
JPH07263810A JP5410094A JP5410094A JPH07263810A JP H07263810 A JPH07263810 A JP H07263810A JP 5410094 A JP5410094 A JP 5410094A JP 5410094 A JP5410094 A JP 5410094A JP H07263810 A JPH07263810 A JP H07263810A
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semiconductor laser
laser device
contact layer
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JP5410094A
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Shigetoshi Ito
茂稔 伊藤
Toshiyuki Okumura
敏之 奥村
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 横モードが安定で、無効電流の少ない、内部
ストライプ構造を有する半導体レーザ素子を提供する。 【構成】 第1導電型半導体基板11上に、第1導電型
下部クラッド層13、活性層14、第2導電型上部クラ
ッド層15、第2導電型中間層16を具備し、これら上
部クラッド層15および中間層16はリッジストライプ
に加工され、このリッジストライプ構造上の全面に第2
導電型コンタクト層17が形成されている半導体レーザ
素子であって、上部クラッド層15とコンタクト層17
の界面で、多数キャリアの輸送に関するバンドについ
て、多数キャリアに対するエネルギーレベルが上部クラ
ッド層15の方で大きく、少数のキャリアの輸送に関す
るバンドについて、少数キャリアに対するエネルギーレ
ベルがコンタクト層17の方で大きいことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内部ストライプ型の半導
体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体発光素子内部に電流狭搾機
構および光導波機構を有する、いわゆる内部ストライプ
型半導体レーザ装置の一つとして、図8に示すような構
造(特開昭63−81884号公報)が開示されてい
る。図8において、n−GaAs基板51上にはn−G
aAsバッファ層52、n−In0.5Ga0.5Pバッファ
層53、n−In0.5Al0.5P下部クラッド層54、I
0.5Ga0.5P活性層55、n−In0.5Al0.5P上部
クラッド層56さらにp−In0.5Ga0.5P中間層57
が順次形成され、これら上部クラッド層56および中間
層57はリッジストライプに加工されている。さらに、
上部クラッド層56および中間層57上の全面にはp−
GaAsコンタクト層58が形成されており、ウェハー
の上下全面には電極59、50が形成されている。
【0003】このp−GaAsコンタクト層58は、p
−In0.5Al0.5P上部クラッド層56よりもエネルギ
ーバンドギャップが小さく、これらの界面では、コンタ
クト層58から上部クラッド層56への正孔の移動を抑
制するような価電子帯のバンドオフセットが存在する。
しかし、リッジストライプ部では、コンタクト層58と
上部クラッド層56の間に、エネルギーバンドギャップ
がコンタクト層58と上部クラッド層56の中間値を取
るp−In0.5Ga0.5P中間層57が挿入されており、
バンドオフセットは小さな2つのバンドオフセットに分
割されているので、正孔は移動することができる。こう
して、p層中での多数キャリアである正孔はリッジスト
ライプ部を通じてのみ活性層55に注入され、電流狭搾
機構が実現される。
【0004】また、リッジストライプ外部では、上部ク
ラッド層56が光を閉じ込めるのに不十分な厚さに形成
されており、光がp−GaAsコンタクト層58に吸収
されるので、リッジストライプ部のみを光は導波する。
このように、この構造では、電流狭搾機構と光導波機構
が同時に実現されている。
【0005】このような半導体装置のp−GaAs/p
−In0.5Al0.5P/In0.5Ga0 .5P接合におけるバ
ンドダイアグラムを模式的に図9に示した。図9におい
て、p−GaAsは上述した従来の半導体レーザ装置に
おけるコンタクト層58に、p−In0.5Al0.5Pは上
部クラッド層56に、In0.5Ga0.5Pは活性層55に
対応している。上述したように、GaAs/In0.5
0.5P界面には、価電子帯にp−GaAsコンタクト
層58からIn0.5Al0.5P上部クラッド層56への正
孔の移動を妨げるようなバンドオフセットが存在し、多
数キャリアである正孔の移動による電流は流れない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の半導体レーザ装置では、リッジストライプ外部での
上部クラッド層56の厚さは代表的には0.2μm程度
と電子の拡散長と同程度であり、なおかつ、界面におい
て、コンタクト層58の方が上部クラッド層56よりも
伝導帯のエネルギーレベルが低い。したがって、活性層
55からp−In0.5Al0.5P上部クラッド層56へオ
ーバーフローした電子はコンタクト層58へ注入されや
すく、活性層55からコンタクト層58への電子の移動
を招きやすい構成となっていた。この電子の流れは発光
に寄与しない漏れ電流であり、レーザ素子特性の悪化に
繋がっており、特に、電子のオーバーフローが顕著にな
る高温での素子特性の悪化を引き起こしていた。また、
漏れ電流の大きさは、上部クラッド層56の不純物濃度
やリッジストライプ外部での上部クラッド層56の厚さ
に敏感に依存し、素子製造上で歩留まりの低下を招いて
いた。
【0007】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、横モードが安定で、無効電流が少なく高効率である
半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1導電型半
導体基板上に、第1導電型下部クラッド層、活性層、さ
らにリッジストライプ形状からなる第2導電型上部クラ
ッド層を設け、リッジストライプ形状部の上面に第2導
電型中間層を設け、第2導電型上部クラッド層および第
2導電型中間層の上面に第2導電型コンタクト層を設け
た半導体レーザ装置において、第2導電型上部クラッド
層と第2導電型コンタクト層との界面で、多数キャリア
の輸送に関するバンドについて、多数キャリアに対する
エネルギーレベルが第2導電型コンタクト層よりも第2
導電型上部クラッド層で大きいオフセットを有し、か
つ、少数キャリアの輸送に関するバンドについて、少数
キャリアに対するエネルギーレベルが第2導電型上部ク
ラッド層よりも第2導電型コンタクト層で大きいオフセ
ットを有する構成としたものであり、そのことにより上
記目的が達成される。
【0009】また、好ましくは、本発明の半導体レーザ
装置における第2導電型をp型とする。また、好ましく
は、本発明の半導体レーザ装置における第1導電型半導
体基板はn−GaAs、第1導電型下部クラッド層はn
−InAlGaP、活性層はInAlGaP、第2導電
型上部クラッド層はp−InAlGaP、第2導電型中
間層はp−InAlGaP、第2導電型コンタクト層は
p−AlxGa1-xAs(x≧0.3)で構成される。さ
らに、好ましくは、本発明の半導体レーザ装置における
第1導電型下部クラッド層はn−MgZnSSe、活性
層はCdZnSe、第2導電型上部クラッド層はp−M
gZnSSeで構成され、第2導電型中間層はp−Mg
ZnSSeTe、第2導電型コンタクト層はp−ZnS
Teで構成される。さらに、好ましくは、本発明の半導
体レーザ装置における第1導電型下部クラッド層はn−
MgCdSSe、活性層はCdZnSe、第2導電型上
部クラッド層はp−MgCdSSe、第2導電型中間層
はp−MgCdZnSSe、第2導電型コンタクト層は
p−MgZnSeで構成される。
【0010】
【作用】本発明の請求項1に基づく半導体レーザ装置
は、第2導電型上部クラッド層と第2導電型コンタクト
層との界面で、多数キャリアの輸送に関するバンドにつ
いて、多数キャリアに対するエネルギーレベルが第2導
電型コンタクト層よりも第2導電型上部クラッド層で大
きいようなオフセットを有し、かつ、少数キャリアの輸
送に関するバンドについて、少数キャリアに対するエネ
ルギーレベルが第2導電型上部クラッド層よりも第2導
電型コンタクト層で大きいようなオフセットを有する。
これにより、リッジストライプ外部では、多数キャリア
の第2導電型コンタクト層から第2導電型上部クラッド
層への移動が抑制され、多数キャリアが活性層へほとん
ど注入されないうえに、活性層で閉じ込まらずにコンタ
クト層へ向けてオーバーフローしようとする少数キャリ
アの移動も抑制される。しかしながら、中間層を有する
リッジストライプ内部では、コンタクト層から上部クラ
ッド層に多数キャリアが移動することができる。よっ
て、半導体レーザ素子に電圧を印加した場合、より効果
的に、中間層が積層されたリッジストライプの中のみに
電流が流れることになり、無効電流の低減が図られる。
また、第2導電型上部クラッド層がリッジストライプ形
状を有しているために、光を横方向に閉じ込めて導波さ
せることができ、安定した横モードでのレーザ発振が得
られる。これにより、特性の良好な半導体レーザ素子、
特に、従来の技術と比較して高温での特性の良好な半導
体レーザ素子を、歩留まりよく形成することができる。
【0011】また、本発明は、第1導電型をn型、第2
導電型をp型とする場合、第1導電型をp型、第2導電
型をn型とする場合のいずれにも適用できるが、一般に
正孔と電子を比較した場合、正孔の方が移動度が小さく
動きにくいので、多数キャリアが正孔である方が、電流
の阻止には効果的である。従って、前者組み合せの請求
項2の構成の方がより望ましいことになる。
【0012】さらに、本発明の請求項3に基づく半導体
レーザ装置のAlGaAs/InAlGaP界面には、
AlGaAs層からInAlGaP層への正孔の移動を
妨げるような価電子帯のバンドオフセットが存在し、か
つ、InAlGaP層からAlGaAs層への電子の移
動を妨げるような伝導帯のバンドオフセットが存在す
る。この接合では、p−AlGaAsコンタクト層から
p−InAlGaP上部クラッド層への正孔の移動によ
る電流が阻止されるだけでなく、InAlGaP活性層
からInAlGaP上部クラッド層さらにp−AlGa
Asコンタクト層への電子オーバーフローによる漏れ電
流も抑制される。
【0013】さらに、本発明の請求項4に基づく半導体
レーザ装置のZnSTe/MgZnSSe界面には、Z
nSTe層からMgZnSSe層への正孔の移動を妨げ
るような価電子帯のバンドオフセットが存在し、かつ、
MgZnSSe層からZnSTe層への電子の移動を妨
げるような伝導帯のバンドオフセットが存在する。この
接合では、p−ZnSSeコンタクト層からp−MgZ
nSSe上部クラッド層への正孔の移動による電流が阻
止されるだけでなく、CdZnSe活性層からp−Mg
ZnSSe上部クラッド層およびp−ZnSTeコンタ
クト層への電子のオーバーフローによる漏れ電流も抑制
される。
【0014】さらに、本発明の請求項5に基づく半導体
レーザ装置のMgZnSe/MgCdSSe界面には、
MgZnSe層からMgCdSSe層への正孔の移動を
妨げるような価電子帯のバンドオフセットが存在し、か
つ、MgCdSSe層からMgZnSe層への電子の移
動を妨げるような伝導帯のバンドオフセットが存在す
る。この接合では、p−MgZnSeコンタクト層から
p−MgCdSSe上部クラッド層への正孔の移動によ
る電流が阻止されるだけでなく、CdZnSe活性層か
らp−MgCdSSe上部クラッド層およびp−MgZ
nSeコンタクト層への電子のオーバーフローによる漏
れ電流も抑制される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0016】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける半導体レーザ装置の構造を示す断面図である。以下
に述べる製造方法に従って半導体レーザ素子を作製す
る。図1において、まず、n−GaAs基板11上に、
通常のエピタキシャル成長方法を用いて、n−GaAs
バッファ層12、n−In0.5Al0.5P下部クラッド層
13、In0. 5Ga0.5P活性層14、p−In0.5Al
0.5P上部クラッド層15さらにp−In0 .5Al0Ga
0.5P中間層16を順次連続的に積層する。続いて、フ
ォトリソグラフィーとエッチングにより、上部クラッド
層15と中間層16を幅3μmのリッジストライプ状に
加工する。次に、通常のエピタキシャル成長方法を用い
て、全面にp−Al0.35Ga0.65Asコンタクト層17
さらにp−GaAsコンタクト層18を順次連続的に積
層する。最後に、ウェハーの上下に電極19,10を形
成して、半導体レーザウェハーを作製する。
【0017】本実施例1では、基板11上に積層した各
半導体層の厚さおよび不純物濃度を、例えば次にように
形成する。
【0018】バッファ層12 膜厚0.3μm、
Siドープ1×1019cm-3 下部クラッド層13 膜厚1.2μm、Siドープ1
×1019cm-3 活性層14 膜厚60nm、アンドープ 上部クラッド層15 膜厚1μm(ストライプ内)・
0.2μm(ストライプ外)、Mgドープ1×1018
-3 中間層16 膜厚0.1μm、Mgドープ1
×1018cm-3 コンタクト層17 膜厚1μm、Mgドープ5×1
18cm-3 コンタクト層18 膜厚1μm、Mgドープ1×1
19cm-3 この本実施例1に基づく半導体レーザ装置のリッジスト
ライプ外部における、p−Al0.35Ga0.65As/p−
In0.5Al0.5P/In0.5Ga0.5P接合のバンドダイ
アグラムを模式的に図2に示す。図2に示すように、こ
れらp−Al0. 35Ga0.65Asはコンタクト層17に、
p−In0.5Al0.5Pは上部クラッド層15に、In
0.5Ga0.5Pは活性層14に対応している。Al0.35
0.65As/In0.5Al0.5P界面には、Al0.35Ga
0.65As層からIn0.5Al0.5P層への正孔の移動を妨
げるような価電子帯のバンドオフセット(約0.5e
V)が存在し、かつ、In0.5Al0.5P層からAl0.35
Ga0.65As層への電子の移動を妨げるような伝導帯の
バンドオフセット(約0.1eV)が存在する。ここ
で、バンドオフセットの値は、フィジカル・レビューB
39巻1871〜1883ページ(PHYSICAL REVIEW B
Vol.39[1989]pp.1871-1883)に示されている方法によっ
て見積ることができる。以上のように、本接合では、p
−Al0.35Ga0.65Asコンタクト層17からp−In
0.5Al0.5P上部クラッド層15への正孔の移動による
電流が阻止されるだけでなく、In0.5Ga0.5P活性層
14からIn0. 5Al0.5P上部クラッド層15さらにp
−Al0.35Ga0.65Asコンタクト層17への電子オー
バーフローによる漏れ電流も抑制される。
【0019】また、p−In0.5Ga0.5P中間層16
は、p−In0.5Al0.5P上部クラッド層15とp−A
0.35Ga0.65Asコンタクト層17の間の大きな価電
子帯のバンドオフセットをその両側に分割し、正孔に対
する障壁を軽減する役割を果たす。これにより、p−A
0.35Ga0.65Asコンタクト層17からp−In0.5
Al0.5P上部クラッド層15に多数キャリアである正
孔が移動でき、ストライプ内部を電流が流れる。また、
p−GaAsコンタクト層18は、半導体と電極19の
間の電気的接触を良好にするために設けられている。こ
れにより、本発明の半導体レーザ素子に電圧を印加した
場合、従来例と比較して、より効果的に、中間層が積層
されたリッジストライプの中のみに電流が流れることに
なり、無効電流の低減が図られる。
【0020】さらに、リッジストライプ外部では、上部
クラッド層15の膜厚は光を閉じ込めるのに不十分であ
り、p−Al0.35Ga0.65Asコンタクト層17のエネ
ルギーバンドギャップはIn0.5Ga0.5AlP活性層1
4のエネルギーバンドギャップよりも小さいために、こ
の活性層14で発せられた光は、コンタクト層17の吸
収を感じるので、ロスガイドモードでリッジストライプ
に沿って導波する。
【0021】以上のようにして得られたウェハーによ
り、共振器長250μmのレーザ素子を作製したところ
で、室温にて、発振波長660nm、発振閾値70mA
であり、20mWの光出力まで電流−光出力曲線にキン
クが見られず、遠視野像は単峰であった。これらによ
り、電流狭搾が行われ、かつ良好なモード制御が行われ
ていることがわかった。
【0022】ここで、従来例の半導体レーザ装置と本実
施例の半導体レーザ装置を試作して比較したところ、光
出力10mW以上発振可能である温度が、従来例の半導
体レーザでは100℃であったが、本実施例の半導体レ
ーザ装置では150℃と高温での特性が改善されたこと
が判明した。また、「室温において電流−光出力曲線に
10mW以下でキンクが見られない素子を良品とする」
という条件で歩留まりを調べたところ、従来例の半導体
レーザ装置では約40%であったのに対して、本実施例
1の半導体レーザで装置では約80%と、大幅に改善さ
れていることが判明した。
【0023】以上のように本実施例1によれば、電流狭
搾が確実で、高温特性の良好な半導体レーザ素子を高歩
留まりで作製することができる。
【0024】ここで、本実施例1においては第1導電型
としてn型、第2導電型としてp型を用いたが、これは
コンタクト層/上部クラッド層界面における多数キャリ
アが、移動度の小さい正孔であるほうが漏れ電流の抑制
に効果があるためである。また、本実施例1において
は、InAlGaP下部クラッド層、InAlGaP活
性層、InAlGaP上部クラッド層、InAlGaP
中間層、AlxGa1-xAsコンタクト層の組成が上述し
たような特定の値である例を示したが、これは本発明の
趣旨を逸脱しない範囲で種々変形できる。ただし、活性
層から上部クラッド層・コンタクト層へ拡散する少数キ
ャリアの移動を抑制するようなバンドオフセットが生じ
るためには、x≧0.3である必要がある。
【0025】(実施例2)本発明は実施例1に示したよ
うなIII−V族半導体レーザ装置に限らず、II−VI族半
導体レーザ装置にも適用することができ、本発明の実施
例2としてII−VI族半導体レーザに適用した場合を示
す。
【0026】図3は本発明の実施例2における半導体レ
ーザ装置の概略構造を示す断面図である。以下に述べる
製造方法に従って半導体レーザ素子を作製する。図3に
おいて、まず、n−GaAs基板21上に、通常のエピ
タキシャル成長方法を用いて、n−ZnSeバッファ層
22、n−Mg0.1Zn0.90.2Se0.8下部クラッド層
23、Cd0.1Zn0.9Se/ZnS0.07Se0.93−多重
量子井戸活性層24、p−Mg0.1Zn0.90.2Se0.8
上部クラッド層25さらにp−(Mg0.1Zn0 .90.2
Se0.81-y(ZnS0.65Te0.35y中間層26を順
次連続的に積層する。本実施例2においては、多重量子
井戸活性層24は、3層のCd0.1Zn0.9Se井戸層
と、4層のZnS0.07Se0.93障壁層の交互積層構造と
する。続いて、フォトリソグラフィーとエッチングによ
り、上部クラッド層25と中間層26を幅2μmのリッ
ジストライプ状に加工する。次に、通常のエピキシャル
成長方法を用いて、これら上部クラッド層25および中
間層26上の全面にp−ZnS0.65Te0.35コンタクト
層27を積層し、最後に、ウェハーの上下に電極28,
29を形成して半導体レーザウェハーを作製した。
【0027】ここで、中間層26は上部クラッド層25
に接するところでy=0、コンタクト層27に接すると
ころでy=1、その間はyが順次変化するような組成で
あり、上部クラッド層25とコンタクト層27間の傾斜
接合を構成している。この傾斜接合を制御性よく作製す
るために、Mg0.1Zn0.90.2Se0.8超薄膜とZnS
0.65Te0.35超薄膜を量子効果が現れるほど薄く交互に
数十層積層し、それぞれの膜厚をMg0.1Zn0.90.2
Se0.8超薄膜では上部クラッド層25に近いほど、Z
nS0.65Te0.35超薄膜ではコンタクト層27に近いほ
ど厚く形成した。このとき、超薄膜の積層構造は、実効
的に傾斜接合の役割を果たしている。
【0028】本実施例2では、基板21上に順次積層し
た各半導体層の厚さおよび不純物濃度を、例えば次のよ
うに形成する。 バッファ層22 膜厚0.1μm、Clドープ1
×1018cm-3 下部クラッド層23 膜厚1.5μm、Clドープ5
×1017cm-3 量子井戸層 膜厚6nm、アンドープ 障壁層 膜厚10nm、アンドープ 上部クラッド層25 膜厚0.7μm(ストライプ
内)・0.2μm(ストライプ外)、Nドープ3×10
17cm-3 中間層26 膜厚0.2μm、Nドープ5×
1017cm-3 コンタクト層27 膜厚1μm、Nドープ8×10
17cm-3 この本実施例2に基づく半導体レーザ装置のリッジスト
ライプ外部における、p−ZnS0.65Te0.35/p−M
0.1Zn0.90.2Se0.8/Cd0.1Zn0.9Se接合の
バンドダイアグラムを模式的に図4に示した。図4に示
されるように、p−ZnS0.65Te0.35はコンタクト層
27に、p−Mg0.1Zn0.90.2Se0 .8は上部クラッ
ド層25に、Cd0.1Zn0.9Seは活性層24に対応し
ている。これらZnS0.65Te0.35/Mg0.1Zn0.9
0.2Se0.8の界面には、ZnS0. 65Te0.35層からMg
0.1Zn0.90.2Se0.8層への正孔の移動を妨げるよう
な価電子帯のバンドオフセット(約0.6eV)が存在
し、かつ、Mg0.1Zn0.90.2Se0.8層からZnS
0.65Te0.35層への電子の移動を妨げるような伝導帯の
バンドオフセット(約0.1eV)が存在する。このよ
うに、本接合では、実施例1と同様の機構によって、p
−ZnS0.65Se0.35コンタクト層27からp−Mg
0.1Zn0.90.2Se0.8上部クラッド層25への正孔の
移動による電流が阻止されるだけでなく、Cd0.1Zn
0.9Se活性層24からp−Mg0.1Zn0.90.2Se
0.8上部クラッド層25さらにp−ZnS0.65Te0.35
コンタクト層27への電子のオーバーフローによる漏れ
電流も抑制される。
【0029】また、実効的に傾斜接合を形成しているよ
うな中間層26を有しているストライプ内部では、コン
タクト層27から上部クラッド層25にかけて価電子帯
のエネルギーレベルが滑らかに変化し、多数キャリアで
ある正孔が移動できる。したがって、本発明の半導体レ
ーザ素子に電圧を印加した場合、中間層26が積層され
たリッジストライプの中のみに、効果的に電流が流れる
ことになり、無効電流の低減が図られる。
【0030】さらに、リッジストライプ外部では、上部
クラッド層25の膜厚は光を閉じ込めるのに不十分であ
り、コンタクト層27と活性層24のエネルギーギャッ
プがほぼ等しいために、活性層24で発せられた光はコ
ンタクト層27での吸収を感じるので、ロスガイドモー
ドでリッジストライプに沿って導波する。したがって、
本発明の半導体レーザ素子においては、安定した横モー
ドでのレーザ発振を得ることができる。
【0031】これにより、特性の良好な半導体レーザ素
子、特に、従来の技術と比較して高温での特性の良好な
半導体レーザ素子を、歩留まりよく形成することができ
る。以上のようにして得られたウェハーにより、共振器
長350μmのレーザ素子を作製したところ、室温に
て、発振波長480nm、発振閾値40mAであり、2
0mWの光出力まで電流−光出力曲線にキンクが見られ
ず、遠視野像は単峰であった。また、100℃もの高温
まで光出力10mW以上のレーザ発振動作が確認でき
た。これらにより、電流狭搾が行われ、かつ良好なモー
ド制御が行われていることがわかった。また、このよう
に良好な特性の半導体レーザ素子を、高歩留まりで作製
することができた。
【0032】(実施例3)図5は本発明の実施例3にお
ける半導体レーザ装置の概略構造を示す断面図である。
図5において、n−InP基板31表面上に、n−Mg
0.3Cd0.70.57Se0.43下部クラッド層32、Cd
0.53Zn0.47Se活性層33、p−Mg0.3Cd0.7
0.57Se0.43上部クラッド層34、p−(Mg0.3Cd
0.70.57Se0 .4 31-z(Mg0.9Zn0.1Se)z中間
層35が順次連続して適宜形成されている。これら上部
クラッド層34および中間層35はリッジストライプ状
に加工されており、リッジストライプ構造上の全面にp
−Mg0.9Zn0.1Seコンタクト層36が形成されてい
る。さらに、ウェハーの上下面には電極37、38が設
けられて半導体レーザ構造が形成される。ここで、中間
層35は上部クラッド層34に接するところでz=0、
コンタクト層36に接するところでz=1、その中間で
はzが順次変化するような傾斜接合を形成しており、中
間層35を通じて正孔はコンタクト層36から上部クラ
ッド層34へ容易に移動できる。なお、本実施例3にお
ける半導体レーザ装置の製造方法は、実施例1,2から
容易に推察され得るので、ここでは説明を省略する。
【0033】この本実施例3に基づく半導体レーザ装置
のリッジストライプ外部における、p−Mg0.9Zn0.1
Se/p−Mg0.3Cd0.70.57Se0.43/Cd0.53
0. 47Se接合のバンドダイアグラムを模式的に図6に
示した。図6に示されるように、p−Mg0.9Zn0.1
eはコンタクト層36に、p−Mg0.3Cd0.70.57
0.43は上部クラッド層34に、Cd0.53Zn0.47Se
は活性層33に対応している。これらMg0.9Zn0.1
e/Mg0.3Cd0.70.57Se0.43界面には、Mg0.9
Zn0.1Se層からMg0.3Cd0.70.57Se0.43層へ
の正孔の移動を妨げるような価電子帯のバンドオフセッ
ト(約0.4eV)が存在し、かつ、Mg0.3Cd0.7
0.57Se0.43層からMg0.9Zn0.1Se層への電子の移
動を妨げるような伝導帯のバンドオフセット(約1.2
eV)が存在する。このように、本接合では、実施例
1,2と同様の機構によって、p−Mg0.9Zn0.1Se
コンタクト層36からp−Mg0.3Cd0.70.57Se
0.43上部クラッド層34への正孔の移動による電流が阻
止されるだけでなく、Cd0.53Zn0.47Se活性層から
p−Mg0.3Cd0.70.57Se0.43上部クラッド層34
さらにp−Mg0.9Zn0.1Seコンタクト層36への電
子のオーバーフローによる漏れ電流も抑制される。
【0034】中間層を有するストライプ内部では、コン
タクト層から上部クラッド層に正孔が移動できる。した
がって、本発明の半導体レーザ素子に電圧を印加した場
合、より効果的に、中間層が積層されたリッジストライ
プの中のみに電流が流れることになり、無効電流の低減
が図られる。
【0035】また、リッジストライプ外部では、上部ク
ラッド層34の膜厚は光を閉じ込めるのに不十分であ
り、コンタクト層36の屈折率は上部クラッド層34よ
りも小さいために、光はリアルガイドモードでリッジス
トライプに沿って導波する。
【0036】したがって、本発明の半導体レーザにおい
ては、安定した横モードでのレーザ発振を得ることがで
きる。以上により、特性の良好な半導体レーザ素子、特
に、従来の技術と比較して高温での特性の良好な半導体
レーザ素子を、歩留まりよく形成することができる。
【0037】本構造の、共振器長350μmのレーザ素
子を作製したところ、室温にて、発振波長570nm、
発振閾値25mAであり、30mWの光出力まで電流−
光出力曲線にキンクが見られず、遠視野像は単峰であっ
た。また、120℃の高温まで、光出力10mW以上の
レーザ発振動作が確認できた。これらにより、電流狭搾
が行われ、かつ良好なモード制御が行われていることが
わかった。また、このように良好な半導体レーザ素子
を、高歩留まりで作製することができた。
【0038】以上により上記各実施例に基づく半導体レ
ーザ装置のリッジストライプ外部における、第2導電型
コンタクト層、第2導電型上部クラッド層、活性層のバ
ンドダイアグラムを模式的に図7に示す。図7に示され
るように、仮に、第2導電型をp型として図7を描いて
おり、以下の説明もこの場合に基づくものとする。
【0039】本発明に基づく半導体レーザ装置は、図7
に示されるように、第2導電型上部クラッド層と第2導
電型コンタクト層との界面で、ここでの多数キャリアで
ある正孔の輸送に関するバンドである価電子帯におい
て、正孔に対するエネルギーレベルが第2導電型コンタ
クト層よりも第2導電型上部クラッド層で大きいような
オフセットを有している。したがって、多数キャリアで
ある正孔の第2導電型コンタクト層から第2導電型上部
クラッド層への移動は抑制されるので、ストライプ外部
では正孔は活性層へほとんど注入されない。また、同じ
界面で、少数キャリアである電子の輸送に関するバンド
である伝導帯において、電子に対するエネルギーレベル
が第2導電型上部クラッド層よりも第2導電型コンタク
ト層で大きいようなオフセットを有している。したがっ
て、活性層で閉じ込まらずに、コンタクト層へ向けてオ
ーバーフローしようとする少数キャリアである電子の移
動は、上述のような界面の存在により抑制される。
【0040】なお、従来例と同様に、中間層を有するス
トライプ内部では、コンタクト層から上部クラッド層に
正孔が移動できる。したがって、本発明の半導体レーザ
素子に電圧を印加した場合、より効果的に、中間層が積
層されたリッジストライプの中のみに電流が流れること
になり、無効電流の低減が図られる。また、本発明の半
導体レーザ素子においては、第2導電型上部クラッド層
がリッジストライプ形状を有しているために、光を横方
向に閉じ込めて導波させることができる。したがって、
安定した横モードでのレーザ発振を得ることができる。
【0041】また、本発明は、第1導電型をn型、第2
導電型をp型とする場合、第1導電型をp型、第2導電
型をn型とする場合のいずれにも適用できるが、一般に
正孔と電子を比較した場合、正孔の方が移動度が小さく
動きにくいので、多数キャリアが正孔である方が、電流
の阻止には効果的である。したがって、前者組み合せの
構成の方がより望ましいことになる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、多数キャリアの第2導電型コンタクト層から第2導
電型上部クラッド層への移動を抑制することができて、
ストライプ外部では、多数キャリアは活性層へほとんど
注入されず、また、活性層で閉じ込まらずに、コンタク
ト層へ向けてオーバーフローしようとする少数キャリア
の移動を、少数キャリアに対するエネルギーレベルが上
部クラッド層よりもコンタクト層で大きいオフセットを
有する界面の存在により抑制することができる。
【0043】また、本発明の請求項2によれば、正孔と
電子を比較した場合、正孔の方が移動度が小さく動きに
くいため、多数キャリアが正孔である方が、電流の阻止
に効果的である。
【0044】さらに、本発明の請求項3によれば、Al
GaAs/InAlGaP界面では、p−AlGaAs
コンタクト層からp−InAlGaP上部クラッド層へ
の正孔の移動による電流を阻止するだけでなく、InA
lGaP活性層からInAlGaP上部クラッド層さら
にp−AlGaAsコンタクト層への電子オーバーフロ
ーによる漏れ電流を抑制することができる。
【0045】さらに、本発明の請求項4によれば、Zn
STe/MgZnSSe界面では、p−ZnSSeコン
タクト層からp−MgZnSSe上部クラッド層への正
孔の移動による電流を阻止するだけでなく、CdZnS
e活性層からp−MgZnSSe上部クラッド層さらに
p−ZnSTeコンタクト層への電子のオーバーフロー
による漏れ電流を抑制することができる。
【0046】さらに、本発明の請求項5によれば、Mg
ZnSe/MgCdSSe界面では、p−MgZnSe
コンタクト層からp−MgCdSSe上部クラッド層へ
の正孔の移動による電流を阻止するだけでなく、CdZ
nSe活性層からp−MgCdSSe上部クラッド層さ
らにp−MgZnSeコンタクト層への電子のオーバー
フローによる漏れ電流を抑制することができる。
【0047】さらに、請求項1〜5において、中間層を
有するストライプ内部では、コンタクト層から上部クラ
ッド層に正孔が移動可能であり、本発明の半導体レーザ
素子に電圧を印加した場合、より効果的に、中間層が積
層されたリッジストライプの中のみに電流が流れること
になって、無効電流の低減を図ることができる。また、
第2導電型上部クラッド層がリッジストライプ形状を有
しているため、光を横方向に閉じ込めて導波させること
ができ、安定した横モードでのレーザ発振を得ることが
できる。以上により、特性の良好な半導体レーザ素子、
特に、従来の技術と比較して高温での特性の良好な半導
体レーザ素子を、歩留まりよく形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における半導体レーザ装置の
概略構造を示す断面図である。
【図2】図1の半導体レーザ装置のp−Al0.35Ga
0.65As/p−In0.5Al0.5P/In0.5Ga0.5P接
合におけるバンドダイアグラムである。
【図3】本発明の実施例2における半導体レーザ装置の
概略構造を示す断面図である。
【図4】図3の半導体レーザ装置のp−ZnS0.65Te
0.35/p−Mg0.1Zn0.90. 2Se0.8/Cd0.1Zn
0.9Se接合におけるバンドダイアグラムである。
【図5】本発明の実施例3における半導体レーザ装置の
概略構造を示す断面図である。
【図6】図5の半導体レーザ装置のp−Mg0.9Zn0.1
Se/p−Mg0.3Cd0.70. 57Se0.43/Cd0.53
0.47Se接合におけるバンドダイアグラムである。
【図7】本発明に基づく半導体レーザ装置の第2導電型
コンタクト層、第2導電型上部クラッド層、活性層の接
合におけるバンドダイアグラムである。
【図8】従来の半導体レーザ装置の概略構造を示す断面
図である。
【図9】図8のp−GaAs/p−In0.5Al0.5P/
In0.5Ga0.5P接合におけるバンドダイアグラムであ
る。
【符号の説明】
10,19 電極 11,21 n−GaAs基板 12 n−GaAsバッファ層 13 n−In0.5Al0.5P下部クラッド層 14 In0.5Ga0.5P活性層 15 p−In0.5Al0.5P上部クラッド層 16 p−In0.5Al0.5P中間層 17 p−Al0.35Ga0.35Asコンタクト層 18 p−GaAsコンタクト層 22 n−ZnSeバッファ層 23 n−Mg0.1Zn0.90.2Se0.8下部クラッド
層 24 Cd0.1Zn0.9Se/ZnS0.07Se0.93−多
重量子井戸活性層 25 p−Mg0.1Zn0.90.2Se0.8上部クラッド
層 26 p−(Mg0.1Zn0.90.2Se0.81-y(Z
nS0.65Te0.35y中間層 27 p−ZnS0.65Te0.35コンタクト層 28,29 電極 31 n−InP基板 32 n−Mg0.3Cd0.70.57Se0.43下部クラッ
ド層 33 Cd0.53Zn0.47Se活性層 34 p−Mg0.3Cd0.70.57Se0.43上部クラッ
ド層 35 p−(Mg0.3Cd0.70.57Se0.43
1-z(Mg0.9Zn0.1Se)z中間層 36 p−Mg0.9Zn0.1Seコンタクト層 37,38 電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に、第1導電型
    下部クラッド層、活性層、さらにリッジストライプ形状
    からなる第2導電型上部クラッド層を設け、該リッジス
    トライプ形状部の上面に第2導電型中間層を設け、該第
    2導電型上部クラッド層および第2導電型中間層の上面
    に第2導電型コンタクト層を設けた半導体レーザ装置に
    おいて、 該第2導電型上部クラッド層と第2導電型コンタクト層
    との界面で、多数キャリアの輸送に関するバンドについ
    て、該多数キャリアに対するエネルギーレベルが該第2
    導電型コンタクト層よりも該第2導電型上部クラッド層
    で大きいオフセットを有し、かつ、少数キャリアの輸送
    に関するバンドについて、該少数キャリアに対するエネ
    ルギーレベルが該第2導電型上部クラッド層よりも該第
    2導電型コンタクト層で大きいオフセットを有する半導
    体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2導電型はp型である請求項1記
    載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1導電型半導体基板はn−GaA
    s、前記第1導電型下部クラッド層はn−InAlGa
    P、前記活性層はInAlGaP、前記第2導電型上部
    クラッド層はp−InAlGaP、前記第2導電型中間
    層はp−InAlGaP、前記第2導電型コンタクト層
    はp−AlxGa1-xAs(x≧0.3)で構成される請
    求項1記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1導電型下部クラッド層はn−M
    gZnSSe、前記活性層はCdZnSe、前記第2導
    電型上部クラッド層はp−MgZnSSeで構成され、
    前記第2導電型中間層はp−MgZnSSeTe、前記
    第2導電型コンタクト層はp−ZnSTeで構成される
    請求項1記載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1導電型下部クラッド層はn−M
    gCdSSe、前記活性層はCdZnSe、前記第2導
    電型上部クラッド層はp−MgCdSSe、前記第2導
    電型中間層はp−MgCdZnSSe、前記第2導電型
    コンタクト層はp−MgZnSeで構成される請求項1
    記載の半導体レーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003101066A (ja) * 2001-09-20 2003-04-04 Sharp Corp 半導体発光素子およびその製造方法
US6849473B2 (en) 2000-04-21 2005-02-01 Sharp Kabushiki Kaisha Semiconductor light-emitting device and method for manufacturing thereof

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