JP2656482B2 - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP2656482B2
JP2656482B2 JP62054014A JP5401487A JP2656482B2 JP 2656482 B2 JP2656482 B2 JP 2656482B2 JP 62054014 A JP62054014 A JP 62054014A JP 5401487 A JP5401487 A JP 5401487A JP 2656482 B2 JP2656482 B2 JP 2656482B2
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semiconductor
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茂雄 山下
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体レーザの構造に係り、特に民生用にお
いて要求される高出力半導体レーザに関する。
〔従来の技術〕
光デイスク等光情報機器の光源として用いるために、
発振波長が780〜830nmの、縦単一モードで、非点収差の
ない半導体レーザ装置が要求されている。これらの要求
を満足するものとして、自己整合型レーザ装置が有力な
候補である。従来この自己整合型半導体レーザ装置につ
いては、S.Nakatsukaらにより報告されている。(第15
回固体素子材料コンフアレンス/アブストラクト第297
〜300頁(1983年)(Extendecl Abstracts of the 15th
Conferonce on Solid State Device and Materials(1
983)p.297〜300)参照) この従来技術による自己整合型半導体レーザ装置の構
造を第1図を用いて説明する。この時、p型GaAlAsクラ
ツド層4の半導体のAlモル比と、n型GaAlAsクラツド層
2の半導体のAlモル比を等しくしている。この構造の半
導体レーザ装置を作製する時、溝ストライプを形成する
際に、溝底部のp型GaAlAsクラツド層が大気中に露出さ
れる。ところが、このp型GaAlAsクラツド層は、非常に
酸化されやすいため、大気にさらされると同時に露出面
10が酸化される。次に、露出面10及びn型GaAs電流挟窄
層5上に結晶を再成長させても、この酸化物は成長界面
に存在したままとなる。しかも、この酸化物は電流通路
に存在する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来技術は、前記界面の酸化物が原因で、作製さ
れた素子の電流−電圧特性の電流のたち上がり電圧は1.
9V、素子抵抗は5Ωといつたように、電気特性が非常に
悪かつた。したがつて、歩留りは悪かつた。また、この
界面の酸化物により素子の寿命はたいへん短く、信頼性
にも欠けていた。
本発明の目的は、自己整合型半導体レーザ装置の信頼
性を向上させ、素子を歩留りよく提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、溝ストライプ形成時に大気中に露出され
るストライプ底部のクラツド層(第1図におけるp型Ga
AlAsクラツド層4)を構成する半導体のAlモル比を、他
方のクラツド層(第1図におけるn型GaAlAsクラツド層
2)を構成する半導体のAlモル比よりも小さくするこ
と、ならびにレーザ発光に係わる接合面の垂直方向の光
強度分布のかたよりを押さえ活性層に効率よく導波する
ことにより達成される。さらに本発明は、埋込みクラツ
ド層6の屈折率を上記他方のクラツド層の屈折率よりも
小さくする。
本発明の関係技術としては、例えば特開昭60−14482
号公報に記載のものがあるが、これには上述したような
埋込みクラッド層6を上記他方のクラッド層の屈折率よ
りも小さくするという点については言及していない。
〔作用〕
Alを組成の1構成原子とする半導体は、大気中に露出
されると、露出面に酸化物を形成する。しかしながら、
この酸化物の生成量は、Alモル比に強く依存し、Alモル
比が小さくなると、この酸化物はほとんど生成されなく
なる。したがつて、溝ストライプ形成時に大気中に露出
されるp型GaAlAsクラツド層のAlモル比を、n型GaAlAs
クラツド層のAlモル比よりも小さくすることにより、溝
ストライプ形成時に大気中に露出する面に酸化物が生成
されなくなる。上記酸化物は、自己整合型半導体レーザ
装置の電気特性及び光学特性に悪影響を及ぼし、歩留り
を悪くさせ、また、信頼性を低下させる原因となつてい
た。したがつて、上述した酸化物が生成されなくなつた
ことにより、歩留りよく、高い信頼性を有する半導体レ
ーザ装置が得られるようになつた。さらに本発明では、
埋込みクラッド層6の屈折率を上記他方のクラッド層の
屈折率よりも小さくしたため、後述のとおり光は効率よ
く活性層に導波される。
更に、ストライプ底部を構成するクラッド層の上部に
形成するこれと同一導電型の埋込みクラッド層の屈折率
を活性層を挟んで反対側にある反対導電型のクラッド層
(第2図におけるn型GaAlAsクラッド層2)の屈折率よ
りも小さくすることにより、接合面垂直方向の光分布の
偏りを押さえ、光の活性層への導波の効率を良好ならし
める。即ち、上記ストライプ形成時に大気中に露出され
るクラッド層のA1モル比を小さくすることによって生ず
る難点を克服することができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第2図を用いて説明する。
n型GaAs基板結晶1の上にn型Ga1_xAlxAsクラツド層
2(x=0.45)、Ga1_yAlyAs活性層3(y=0.14)、p
型Ga1_zAlzAsクラツド層4(z=0.30)、n型Ga1_vAlv
Asエツチング停止層11(v=0.37)、n型GaAs電流狭窄
層5をMOCVD法により順次形成する。このウエハ上にフ
オトリソグラフイにより、窓幅1〜15μmのホトレジマ
スクを形成し、これをマスクにしてRIE(Reactive Ion
Etthing)によりn型GaAs電流狭窄層5を選択的に除去
する。このときn型GaAs電流狭窄層5のエツチングレー
トは、n型Ga1_vAlvAsエツチング停止層11のエツチング
停止層に対して、200倍程度であるので、エツチングは
n型Ga1_vAlvAsエツチング停止層11の表面で停止する。
その後、ウエツトエツチにより、n型Ga1_vAlvAsエツチ
ング停止層を除去し、p型Ga1_zAlzAsクラツド層4の表
面を露出する幅1〜15μmの溝ストライプを形成する。
次に、MOCVD法によりp型Ga1_uAluAs埋込みクラツド層
6(u=0.5)、p型GaAsキヤツプ層7を形成する。こ
の後、p側電極8、n側電極9を形成した後、へき開法
により、共振器長約300μmのレーザ素子を得た。な
お、本発明においては、n型Ga1_vAlvAsエツチング停止
層11を設けてあるため、RIEによるエツチングが、確実
にこの層の表面でとまる。したがつて、RIEによるオー
バーエツチがないため、ストライプ内部におけるp型Ga
1_zAlzAsクラツド層4の膜厚の制御性が非常によくな
る。
ところで、p型GaAlAsクラッド層4の屈折率が、n型
GaAlAsクラッド層2の屈折率より大きいため、接合面垂
直方向の光強度分布が、p型GaAlAsクラツド層側にかた
よることにより、活性層への光導波の効率が落ちること
が懸念されるが、本実施例においては、p型GaAlAs埋込
みクラツド層6の屈折率を、n型GaAlAsクラツド層の屈
折率よりも小さくしたため、光は効率よく活性層に導波
される。
試作した素子は、発振波長780nmにおいて、しきい電
流値30〜50mAで室温連続発振し、発振スペクトルは、安
定な縦単一モードであつた。また、非点収差は全くなか
つた。また、電流−電圧特性における電流の立上り電圧
は1.3V、素子抵抗1.5Ωといつた、良好な電気特性も得
られた。さらに、70℃において、光出力40mW定光出力動
作時の寿命も、2000時間経過後も、顕著な劣化は見られ
ず、信頼性も高いことが明らかとなつた。
本実施例においては、MOCVD法により素子を作製した
が、MBE法及びLPE法によつて作製した素子についても同
様な特性が得られた。
また、本実施例では、GaAlAs系の材料を用意したが、
AlGaPAs,AlInPAs,AlGaInP.AlGaInAsなど、Alを含む材料
系全てに適用できることは、言うまでもない。
〔発明の効果〕
溝ストライプ形成時に大気中に露出されるストライプ
底部のクラツド層のAlモル比を、他方のクラツド層のAl
モル比よりも小さくすることにより、溝ストライプ形成
時に大気中に露出する面に酸化物が生成されなくなる。
この結果、ダイオード特性である立上り電圧が従来構造
においては1.9Vであつたものが、本構造においては1.3V
と向上した。また、素子抵抗も、従来構造では5Ωであ
つたものが、本構造においては1.5Ωと向上した。この
ことは、界面付近の結晶の結晶性が大幅に改善されたこ
とを示している。また、信頼性についても、70℃におけ
る光出力40mW定光出力動作時の寿命が、従来構造におい
ては20〜30時間であつたものが、本構造においては、20
00時間経過後も顕著な劣化がみられない、というように
向上した。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の自己整合型半導体レーザ装置を説明する
ための図、第2図は本発明の実施例を説明するための図
である。 1……n型GaAs基板、2……n型GaAlAsクラッド層、3
……活性層、4……p型GaAlAsクラッド層、5……n型
GaAs電流狭窄層、6……p型GaAlAs埋込みクラッド層、
7……p型GaAsキャップ層、8……p型電極、9……n
型電極、10……露出面、11……エッチング停止層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶村 俊 国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式 会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭60−14482(JP,A) 特開 昭62−109387(JP,A) 特開 昭63−70587(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1導電型の第1半導体層と、前記第1半
    導体層上に設けられ且つ前記第1半導体層よりも屈折率
    が大きく且つ禁制帯幅が小さい第2半導体層と、前記第
    2半導体層上に設けられ且つ前記第2半導体層より屈折
    率が小さく且つ禁制帯幅が大きく、且つ前記第1半導体
    よりも大気中において酸化されにくい半導体からなる第
    2導電型の第3半導体層と、前記第3半導体層上に所定
    のストライプ部分を除いて設けられた第1導電型の第4
    半導体層と、前記第3半導体及び前記第4半導体層上に
    設けられ且つ前記第1半導体層より屈折率が小さく且つ
    前記第2半導体層より禁制帯幅が大きい第2導電型の第
    5半導体層とを有することを特徴とする半導体レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】前記第3半導体層と所定のストライプ部分
    を除いて設けられた前記第4半導体層の間にエッチング
    停止層なる半導体層を設けたことを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の半導体レーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62109387A (ja) * 1985-11-07 1987-05-20 Nec Corp 半導体レ−ザ

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