JPH0726216A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH0726216A
JPH0726216A JP17162893A JP17162893A JPH0726216A JP H0726216 A JPH0726216 A JP H0726216A JP 17162893 A JP17162893 A JP 17162893A JP 17162893 A JP17162893 A JP 17162893A JP H0726216 A JPH0726216 A JP H0726216A
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JP
Japan
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layer
adhesive
weight
primer
pressure
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JP17162893A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hiragori
正彦 平郡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コロナ処理及びプライマー処理を施すことな
く、基材層と粘着剤層との密着性の高い粘着テープを得
る。 【構成】 基材層と粘着剤層との間にプライマー層が設
けられた粘着テープであり、プライマー層が基材層とと
もに共押出しによって形成されたものであることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着ラベル等に使用さ
れる粘着シートを含めた広義の粘着テープに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般的な押出しフィルムを基材とした粘
着テープは、単層または多層で基材を押出し、基材の粘
着加工を施す面に粘着剤と基材との密着性を上げるため
コロナ処理を施し、さらにその上にプライマー処理を施
した後、粘着剤層を形成する粘着加工を行っている
(「粘着の新技術」、経営開発センター、昭和53年5
月21日発行)。
【0003】また、表面保護フィルム等においては、ポ
リオレフィン樹脂を基材層にし、その片面に粘着剤層を
基材層とともに共押出しして形成したのものが知られて
いる(特開平4−53883号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コロナ
処理及びプライマー処理を施す場合、粘着加工設備以外
に、さらにコロナ処理設備、プライマー塗布設備、乾燥
設備等が必要になり、製造工程が複雑化するとともに、
製造コストが高くなるという問題があった。また、この
ようなコロナ処理及びプライマー処理を行わない場合に
は、基材層と粘着剤層との間に十分な密着性を得ること
ができないという問題を生じた。
【0005】また、上記のように基材層と共に粘着剤層
を共押出しにより形成する方法があるが、このような方
法では、粘着剤層の材質が共押出し可能な材質であるこ
とが必要であり、押出し加工性、及び製膜性等において
粘着剤の材質が大幅に制約され、粘着剤を塗布する粘着
加工と比較すると、各種の要求品質に応じた粘着テープ
を得ることができないという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、基材層と粘着剤層との密着性に優れ、かつ簡
易な工程で製造することのできる粘着テープを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の粘着テープは、
基材層と粘着剤層との間にプライマー層が設けられた粘
着テープであり、プライマー層が基材層とともに共押出
しによって形成されたものであることを特徴としてい
る。
【0008】本発明の粘着テープにおいて、基材層の材
質は特に限定されるものではなく、押出し成型によって
製膜可能なものであればよく、PP、PE等粘着テープ
の基材として用いられているものを用いることができ
る。また必要に応じて1軸・2軸延伸等を基材に施すこ
ともできる。本発明は、基材層と粘着剤層との密着性を
改善するものであるので、従来より粘着剤層との接着性
が得にくかったポリオレフィン樹脂に対して有用なもの
となる。
【0009】本発明において用いるプライマー層は、粘
着剤層との相溶性が極めて悪いものでなければ特に限定
されることはなく、SEBS、SIS、EVA、EMM
A等もしくはそれらの変性品等の押出し可能な材質のも
のを用いることができる。天然ゴム系の粘着剤に対して
は、SEBS、SIS等、アクリル系粘着剤に対しては
EMMA等をプライマー層として用いると、粘着剤層と
の密着性をより高めることができる。具体的には、ゴム
系粘着剤に対しては、SIS、SBSまたはSEBS、
アクリル系粘着剤に対してはEMMAまたはEVA等が
好ましい。また必要に応じて、粘着付与樹脂を加えても
よい。
【0010】本発明において用いられる粘着剤層は特に
限定されるものではなく、天然ゴム、合成ゴム、または
アクリル等を溶剤に溶解または水に分散させたものを塗
工・乾燥あるいはホットメルト状態で塗工して形成され
るものを用いることができる。また粘着剤層は、転写に
よってプライマー層上に形成されてもよい。
【0011】また、本発明においては、粘着テープの粘
着剤層を塗布する側と反対側の面に離型剤等を塗布して
もよい。またプライマ層に弾性体を使用した場合に厚み
を厚くすることによって粘着剤層の代わりにすることが
でき、その場合には粘着剤層の厚みを薄くすることがで
きる。粘着剤層の厚みを薄くすることにより、高速加工
が可能になり、また加工設備の省スペース化を図ること
ができる。また、乾燥等の工程における加熱の度合いが
減少し、熱に対して弱い基材も使用することができるよ
うになる。
【0012】
【作用】本発明では、共押出しにより形成したプライマ
ー層により、基材層と粘着剤層との間の接着性が向上す
るので、従来接着性向上のために必要であったコロナ処
理及びプライマー処理の工程を省略することができる。
また、粘着加工及びプライマー加工は一般に溶剤を使用
するため、従来は同じ設備でコロナ処理を行うことが難
しく、仮にコロナ処理の設備を設置しようとする場合は
大がかりな防爆設備が必要であった。本発明では、この
ような設備の必要もなく、同じ設備内でプライマー層を
形成して基材層と粘着剤層との接着性の良好な粘着テー
プを得ることができる。
【0013】また、従来のプライマー処理は、一般に溶
剤等で希釈したものを塗布し乾燥していたため、熱に弱
い基材を用いた場合には、このようなプライマー加工が
困難であった。本発明に従えば、プライマー層は基材層
とともに共押出しによって形成されるため、このような
塗布乾燥における熱の影響を考慮する必要がなくなる。
【0014】また、従来はプライマー層及び粘着剤層を
ともに塗工によって形成していたため、2つの層の間で
の拡散が生じ、粘着力等の特性が経時により変化すると
いう問題があった。本発明では、プライマー層が共押出
し成型によって形成されるため、このような粘着剤層と
プライマー層との間の拡散による経時変化が起こりにく
く、経時変化による引き剥がし後の糊残り等を大幅に改
善することができる。
【0015】
【実施例】実施例−1〔(PE+SEBS)+ゴム系粘着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、SEBS(シェル化学社
製、商品名「クレイトンG1657」)100重量部に
対して粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコン
P−100」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・
ガイギー社製、商品名「イルガノックス1010」)1
重量部を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材
層の厚みを60μm、プライマー層の厚みを10μmと
なるようにTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得ら
れたフィルムに天然ゴム(グレード名「TPC−1
X」)100重量部に対して、粘着付与樹脂(荒川化学
社製、商品名「アルコンP−100」)100重量部、
酸化防止剤(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガノッ
クス1010」)1重量部、及びトルエン603重量部
を混合したものを100g/m2 塗布し、乾燥して粘着
シートを得た。
【0016】実施例−2〔(PE+EMMA)+アクリ
ル系粘着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、EMMA(住友化学社製、
商品名「アクリフトWH303」)100重量部に対し
て、酸化防止剤(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガ
ノックス1010」)1重量部を添加した混合物をプラ
イマー組成物とし、基材層の厚みを60μm、プライマ
ー層の厚みを10μmとなるようTダイ共押出し法にて
フィルムを得た。得られたフィルムにアクリル溶剤系粘
着剤(綜研化学社製、商品名「SKダイン1259
B」)を62.5g/m2 塗布し、乾燥して粘着シート
を得た。
【0017】比較例−1〔PE+粘着加工・ゴム系〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、基材層の厚みを60μmと
なるようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られ
たフィルムに天然ゴム(グレード名「TPC−1X」)
100重量部に対して、粘着付与樹脂(荒川化学社製、
商品名「アルコンP−100」)100重量部、酸化防
止剤(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガノックス1
010」)1重量部、及びトルエン603重量部を混合
したものを100g/m2 塗布し、乾燥して粘着シート
を得た。
【0018】比較例−2〔PE+粘着加工・アクリル
系〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、基材層の厚みを60μmと
なるようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られ
たフィルムにアクリル溶剤系粘着剤(綜研化学社製、商
品名「SKダイン1259B」)を62.5g/m2
布し、乾燥して粘着シートを得た。
【0019】比較例−3〔PE+コロナ処理+粘着加
工〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、基材層の厚みを60μmと
なるようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られ
たフィルムに表面張力が40dyneとなるようコロナ
放電処理したもののコロナ処理を施した面上に、天然ゴ
ム(グレード名「TPC1−X」)100重量部に対し
て、粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコンP
−100」)100重量部、酸化防止剤(チバ・ガイギ
ー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重量
部、及びトルエン603重量部を混合したものを100
g/m2 塗布し、乾燥して粘着シートを得た。
【0020】比較例−4〔PE+下塗り+粘着加工〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、基材層の厚みを60μmと
なるようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られ
たフィルムに天然ゴム(グレード名「TPC1−X」)
60重量部、MMAグラフト天然ゴム(MG30)30
重量部、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレタン社
製、商品名「コロネートL」)10重量部、及びトルエ
ン900重量部の混合物を固型分で1g/m2 塗布・乾
燥し、さらにその上に天然ゴム(グレード名「TPC1
−X」)100重量部に対して、粘着付与樹脂(荒川化
学社製、商品名「アルコンP−100」)100重量
部、酸化防止剤(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガ
ノックス1010」)1重量部、及びトルエン603重
量部を混合したものを100g/m2 塗布し、乾燥して
粘着シートを得た。
【0021】比較例−5〔PE+コロナ処理+下塗り+
粘着加工〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、基材層の厚みを60μmと
なるようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られ
たフィルムに、表面張力が40dyne以上になるよう
にコロナ放電処理を施した後、天然ゴム(グレード名
「TPC1−X」)60重量部、MMAグラフト天然ゴ
ム(MG30)30重量部、イソシアネート系架橋剤
(日本ポリウレタン社製、商品名「コロネートL」)1
0重量部、及びトルエン900重量部の混合物を固型分
で1g/m2 塗布・乾燥し、さらにその上に天然ゴム
(グレード名「TPC1−X」)100重量部に対し
て、粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコンP
−100」)100重量部、酸化防止剤(チバ・ガイギ
ー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重量
部、及びトルエン603重量部を混合したものを100
g/m2 塗布し、乾燥して粘着シートを得た。
【0022】得られた実施例1,2及び比較例1〜5の
粘着シートについて、SP粘着力及び密着性を測定し
た。その結果を表1に示す。SP粘着力は、JIS−Z
0237に準拠して測定した。また密着性は、天然ゴム
系OPP粘着テープ(積水化学社製、商品名「タフライ
トテープ」)の粘着面に対して、粘着シートの粘着面を
押し付けてすぐに引き剥がす工程を複数回繰り返し行
い、粘着シートの粘着剤が剥がれてしまうまでの回数を
測定した。
【0023】
【表1】
【0024】表1から明らかなように、本発明に従う実
施例の粘着テープは、優れた密着性を示している。ま
た、実施例−1の密着性は、基材に対しコロナ処理及び
プライマー処理を施した比較例−5と同程度の優れた密
着性を示している。
【0025】従って、本発明に従えば、従来のようにコ
ロナ処理及びプライマー処理を施さずとも、簡易な工程
で基材層と接着剤層との密着性が良好な粘着テープとす
ることができる。
【0026】本発明においては、上述のように、プライ
マー層の厚みが20μm以上であることが好ましい。こ
れについてさらに詳細に説明するため、プライマー層が
20μm以上である実施例3,4及びこれと比較するた
めの実施例5〜7について以下に説明する。
【0027】実施例−3〔(PE+SBS)+ゴム系粘
着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、SEBS(シェル化学社
製、商品名「クレイトンG1657」)100重量部に
対して粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコン
P−70」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・ガ
イギー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重
量部を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材層
の厚みを60μm、プライマー層の厚みを25μmとな
るようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られた
フィルムに天然ゴム(グレード名「TPC1−X」)1
00重量部に対して、粘着付与樹脂(荒川化学社製、商
品名「アルコンP−100」)100重量部、酸化防止
剤(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガノックス10
10」)1重量部、及びトルエン603重量部を混合し
たものを40g/m2塗布し、乾燥して粘着シートを得
た。
【0028】実施例−4〔(PE+EMMA)+シリコ
ーン粘着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、EMMA(住友化学社製、
商品名「アクリフトWH303」)100重量部に対し
て粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコンP−
70」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・ガイギ
ー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重量部
を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材層の厚
みを60μm、プライマー層の厚みを25μmとなるよ
うTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られたフィ
ルムにシリコーン溶剤系粘着剤(信越化学社製、商品名
「KR−120」)を17g/m2 塗布し、乾燥して粘
着シートを得た。
【0029】実施例−5〔(PE+SBS)+ゴム系粘
着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、SEBS(シェル化学社
製、商品名「クレイトンG1657」)100重量部に
対して粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコン
P−70」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・ガ
イギー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重
量部を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材層
の厚みを60μm、プライマー層の厚みを5μmとなる
ようTダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られたフ
ィルムに天然ゴム(グレード名「TPC1−X」)10
0重量部に対して、粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品
名「アルコンP−100」)100重量部、酸化防止剤
(チバ・ガイギー社製、商品名「イルガノックス101
0」)1重量部、及びトルエン603重量部を混合した
ものを40g/m2 塗布し、乾燥して粘着シートを得
た。
【0030】実施例−6〔(PE+EMMA)+シリコ
ーン粘着剤〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、EMMA(住友化学社製、
商品名「アクリフトWH303」)100重量部に対し
て粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコンP−
70」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・ガイギ
ー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重量部
を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材層の厚
みを60μ、プライマー層の厚みを5μmとなるようT
ダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られたフィルム
にシリコーン溶剤系粘着剤(信越化学社製、商品名「K
R−120」)を17g/m2 塗布し、乾燥して粘着シ
ートを得た。
【0031】実施例−7〔(PE+EMMA)+シリコ
ーン粘着剤(塗布量大)〕 低密度ポリエチレン(三井石油化学社製、商品名「ミラ
ソン12」)を基材層とし、EMMA(住友化学社製、
商品名「アクリフトWH303」)100重量部に対し
て粘着付与樹脂(荒川化学社製、商品名「アルコンP−
70」)100重量部、及び酸化防止剤(チバ・ガイギ
ー社製、商品名「イルガノックス1010」)1重量部
を添加した混合物をプライマー組成物とし、基材層の厚
みを60μ、プライマー層の厚みを5μmとなるようT
ダイ共押出し法にてフィルムを得た。得られたフィルム
にシリコーン溶剤系粘着剤(信越化学社製、商品名「K
R−120」)を58g/m2 塗布し、乾燥して粘着シ
ートを得た。
【0032】以上のようにして得られた実施例3〜7の
粘着シートについて、SP粘着力、セパ粘着力、経時粘
着力、及び密着性を測定し、この結果を表2に示した。
SP粘着力及び密着性については、上記実施例と同様に
して測定した。
【0033】またセパ粘着力については、貼り合わせる
粘着シートをシリコーン塗布ポリラミクラフト紙のシリ
コン塗布面に貼り合わせ、その他の条件はSP粘着力と
同様にして試験し、その粘着力を測定した。
【0034】経時粘着力は、60℃のギヤオーブンにて
1カ月経時した後のSP粘着力を測定した。
【0035】
【表2】
【0036】実施例3は、プライマー層の厚みを25μ
mとし、実施例5はプライマー層の厚みを5μmとし、
ともに粘着剤層を40g/m2 塗布したものである。ま
た実施例4はプライマー層の厚みを25μmとし、実施
例6はプライマー層の厚みを5μmとし、ともにシリコ
ーン粘着剤を17g/m2 塗布したのものである。これ
らの比較から明らかなように、本発明の好ましい実施例
態様に従いプライマー層を20μm以上にすることによ
り、高いSP粘着力及び経時粘着力が得られる。
【0037】実施例7は、実施例6と同様にプライマー
層の厚みを5μmとしたものであるが、シリコーン粘着
剤の塗布量を58g/m2 としたものである。このよう
に粘着剤の塗布量をかなり多くしなければ、実施例4と
同程度のSP粘着力及び経時粘着力が得られていない。
【0038】以上のことから明らかなように、本発明の
好ましい実施例態様に従い、プライマー層を20μm以
上の厚みとすることにより、基材層と粘着剤層の密着性
を向上させるとともに、僅かな粘着剤の塗布量でも、安
定した高い粘着力を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明に従えば、従来のようなコロナ処
理及びプライマー処理を施さなくとも、基材層と粘着剤
層との密着性を著しく向上させることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層と粘着剤層との間にプライマー層
    が設けられた粘着テープであって、 前記プライマー層が前記基材層とともに共押出しによっ
    て形成されたものであることを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層が、塗布または転写によっ
    て形成されたものであることを特徴とする請求項1に記
    載の粘着テープ。
JP17162893A 1993-07-12 1993-07-12 粘着テープ Pending JPH0726216A (ja)

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JP17162893A JPH0726216A (ja) 1993-07-12 1993-07-12 粘着テープ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500513A (ja) * 1999-05-22 2003-01-07 テサ・アクチエンゲゼルシヤフト ポリプロピレンブロック共重合体からなる表面保護用未延伸フィルム

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003500513A (ja) * 1999-05-22 2003-01-07 テサ・アクチエンゲゼルシヤフト ポリプロピレンブロック共重合体からなる表面保護用未延伸フィルム

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