JPH0726174A - 海水接触面の付着生物除去方法 - Google Patents

海水接触面の付着生物除去方法

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JPH0726174A
JPH0726174A JP6121751A JP12175194A JPH0726174A JP H0726174 A JPH0726174 A JP H0726174A JP 6121751 A JP6121751 A JP 6121751A JP 12175194 A JP12175194 A JP 12175194A JP H0726174 A JPH0726174 A JP H0726174A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発電所の循環水管内面などの海水接触面に対
し、海中生物が強固に付着しないような被覆を公害の危
険性を伴うことなく施して、付着生物を物理的手段で容
易に除去することを目的としている。 【構成】 発電所の循環水管内面などの海水接触面に付
着する海中生物を除去するにあたり、海水接触面にあら
かじめシヨア―硬度(D)が10〜70の弾性ポリウレ
タン塗膜を300μm以上の厚さに形成し、またこの弾
性ポリウレタン塗膜の上にさらにシリコ―ン系防汚塗膜
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発電所の循環水管内面
などの海水接触面に適用し、付着する海中生物を物理的
に除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原子力発電所などの循環水管内
面、つまり海水導入管内面には、防食塗装を行つたの
ち、海中生物(主として貝類)の付着を防止する目的
で、防汚塗料を塗装している。この塗料には、海中生物
の付着を防止するために、防汚剤を含有させており、塗
膜からの防汚剤の溶出により、海中生物の付着を阻止す
ることを目的としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、防汚剤とし
て代表的なものは、亜酸化銅、有機錫、ジンクメチルジ
チオカルバメ―ト、テトラメチルチウラムジスルフイド
などであるが、これらの防汚剤は、毒性が強く、取り扱
い時の危険性に加えて、その溶出が海洋を汚染するなど
公害問題として取り上げられている。
【0004】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、発電
所の循環水管内面などの海水接触面に対し、海中生物が
強固に付着しないような被覆を公害の危険性を伴うこと
なく施して、付着生物を物理的手段で容易に除去するこ
とを第1の目的としている。また、本発明は、この目的
に加えて、上記の被覆により海中生物の付着自体をも抑
制することを第2の目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、海水接触面に対
して、あらかじめ特定のポリウレタン塗膜を形成してお
くと、この塗膜上に付着する海中生物の付着力が弱くな
り、ウオ―タ―ジエツトのような物理的方法で容易に除
去でき、しかも上記塗膜は防汚剤を含まないため公害の
危険性がなく、そのうえ上記塗膜の物性が大きく変化し
ない限り長期にわたつて上記効果を持続できるものであ
ることを見い出した。
【0006】また、引き続く研究において、上記特定の
ポリウレタン塗膜の上にさらに無公害型防汚塗膜として
知られるシリコ―ン系防汚塗膜を形成しておくと、海中
生物の付着自体が低減されて、除貝などの除去が必要と
なるまでの期間を延長でき、しかも除去作業時には前記
同様の効果を発現できるばかりか、付着生物の減少によ
つて作業性を一層改善できることを見い出した。
【0007】すなわち、本発明は、以上の知見を基にし
て、完成されたものであり、発電所の循環水管内面など
の海水接触面に付着する海中生物を除去するにあたり、
海水接触面にあらかじめシヨア―硬度(D)が10〜7
0の弾性ポリウレタン塗膜を300μm以上の厚さに形
成しておくことを特徴とする海水接触面の付着生物除去
方法に係る第1の発明と、上記の弾性ポリウレタン塗膜
の上にさらにシリコ―ン系防汚塗膜を形成しておくこと
を特徴とする海水接触面の付着生物除去方法に係る第2
の発明とからなるものである。
【0008】
【発明の構成・作用】本発明においては、発電所の循環
水管内面などの海水接触面、つまり通常では比較的広く
て凹凸の少ない海水接触面に対し、あらかじめ、シヨア
―硬度(D)が10〜70、好ましくは20〜50とな
る弾性ポリウレタン塗膜を形成する。上記のシヨア―硬
度(D)は、20℃での測定値である。
【0009】このようなポリウレタン塗膜は、適度な弾
性を有する軟質の塗膜であるため、これが海中生物の付
着力の低下に寄与する。たとえば、ふじつぼに代表され
る貝類は、比較的硬質の蛋白質からなる接着層で付着し
ているが、弾性を有する軟質塗膜に対しては付着力が乏
しく、このため、ウオ―タ―ジエツトによる除貝方法で
は、水流が塗膜と付着貝類の座の間にまで入り込むこと
により、付着貝類の座の部分が容易にはずれるものと推
定される。
【0010】シヨア―硬度(D)が10未満となると、
付着した貝類などの海中生物によつて、またウオ―タ―
ジエツトによる水圧によつて、塗膜が破壊されやすくな
る。また、シヨア―硬度(D)が70を超えてしまう
と、貝類などの海中生物が塗膜に強固に付着してしま
い、除貝作業などが困難になる。
【0011】ポリウレタン弾性塗膜の厚さは、除貝作業
性などに大きな影響を及ぼすため、300μm以上、好
ましくは500μm以上で通常5,000μmまでとす
るのがよい。300μmより薄い膜厚では、塗膜の弾性
作用が生かしきれなくなり、除貝作業などの付着生物の
除去作業性が悪くなる。
【0012】このようなポリウレタン塗膜の形成は、通
常、a)数平均分子量が300〜20,000、好まし
くは600〜5,000で、かつ水酸基価が10〜30
0mgKOH/g、好ましくは50〜200mgKOH/g
のポリオ―ル化合物と、b)多官能イソシアネ―ト化合
物とを含む塗料を用いて、これを海水接触面にスプレ―
ガンなどを用いた常用の塗装法にて塗装する方式で行わ
れる。
【0013】上記の塗料において、a成分のポリオ―ル
化合物とb成分の多官能イソシアネ―ト化合物とは、そ
れぞれ、1種であつても2種以上の混合物であつてもよ
い。a成分のポリオ―ル化合物が2種以上の混合物であ
る場合、混合物としての数平均分子量および水酸基価が
前記の範囲となるようにする。
【0014】a成分のポリオ―ル化合物としては、たと
えば、ポリエステルポリオ―ル、ポリエ―テルポリオ―
ル、アクリルポリオ―ル、エポキシポリオ―ル、ポリブ
タジエンポリオ―ル、ポリオレフイン系ポリオ―ル、ひ
まし油脂肪酸と2〜6価のポリオ―ルとの化合物などか
ら選ばれるものが挙げられる。
【0015】また、これらの化合物とともに、必要によ
り、分子中に水酸基または水酸基とアミノ基とを含有す
る化合物を、上記のポリオ―ル化合物の30重量%以下
の範囲内で混合して使用してもよい。たとえば、エチレ
ングリコ―ル、ジプロピレングリコ―ル、1,4−ブタ
ンジオ―ル、オクタンジオ―ル、1,6−ヘキサンジオ
―ル、トリメチロ―ルプロパンなどの水酸基含有化合物
や、モノエタノ―ルアミン、トリエタノ―ルアミンなど
のアミン類が挙げられる。
【0016】b成分の多官能イソシアネ―ト化合物は、
a成分の硬化剤として作用する、つまりa成分とのウレ
タン化反応によつてポリウレタン結合を導入するための
ものであつて、1分子あたり2個または3個あるいはそ
れ以上のイソシアネ―ト基を有するものであればよく、
脂肪族、芳香族または脂環族などの種々の化合物を使用
することができる。
【0017】具体的には、ヘキサメチレンジイソシアネ
―ト、イソホロンジイソシアネ―ト、トリレンジイソシ
アネ―ト、キシリレンジイソシアネ―ト、ジフエニルメ
タンジイソシアネ―ト、トリメチルヘキサンジイソシア
ネ―ト、メチルシクロヘキサンジイソシアネ―ト、メチ
レンビス(シクロヘキシルイソシアネ―ト)、ジ(イソ
シアネ―トメチル)シクロヘキサン、およびこれらの2
量体、3量体、10量体以下の重合体、またこれらイソ
シアネ―ト化合物と水、エチレングリコ―ル、プロピレ
ングリコ―ル、ジエチレングリコ―ル、トリメチロ―ル
プロパンなどの多価アルコ―ルとの反応物、さらにビユ
―レツト体などが挙げられる。
【0018】このようなa成分のポリオ―ル化合物とb
成分の多官能イソシアネ―ト化合物を含む塗料には、必
要に応じて、ジオクチルフタレ―ト(DOP)、ジブチ
ルフタレ―ト(DBP)などの可塑剤;キシレン樹脂、
クマロン樹脂などの石油樹脂類;酸化チタン、酸化鉄、
タルク、シリカ、カオリン、マイカ、アルミナ、炭酸カ
ルシウムなどの体質顔料や着色顔料;垂れ止め剤、消泡
剤、レベリング剤などの添加剤;有機溶剤などを配合し
てもよい。
【0019】本発明においては、弾性ポリウレタン塗膜
をこれ単独で形成するほか、この塗膜の上にさらにシリ
コ―ン系防汚塗膜を形成するという構成をとることによ
り、貝類などの生物の付着自体が抑えられて、除貝など
の除去が必要となるまでの期間を延長でき、この場合に
弾性ポリウレタン塗膜に基づく前記効果は維持され、付
着生物の減少により除去作業性に一層好結果が得られ
る。
【0020】シリコ―ン系防汚塗膜とは、シリコ―ンの
持つ表面張力の低さにより生物付着を防ぐ無公害型の防
汚塗膜であり、シリコ―ンゴム系、アクリルシリコ―ン
系、ポリエステルシリコ―ン系、エポキシシリコ―ン系
などがある。これらのシリコ―ン系防汚塗膜の形成に際
しては、ジメチルシリコ―ン、フエニルメチルシリコ―
ン、アクリルシリコ―ンなどを基本樹脂とし、これに必
要によりジメチルシリコ―ンオイル、アクリルシリコ―
ンオイル、ワツクスなどの副成分を配合し、さらに要す
れば弾性ポリウレタン塗膜形成用塗料におけると同様の
各種の添加剤などを配合した塗料が用いられる。
【0021】この塗料を弾性ポリウレタン塗膜の上に刷
毛塗りなどの常用の塗装法にて塗装することにより、シ
リコ―ン系防汚塗膜を形成する。この防汚塗膜の膜厚
は、とくに限定されないが、一般に、10〜500μ
m、好ましくは30〜400μmとするのがよい。薄く
しすぎると、この塗膜に基づく効果が十分に得られな
い。厚膜形成は塗膜の性質上難しく、また厚くしすぎる
と、下塗り層である弾性ポリウレタン塗膜に基づく前記
効果が損なわれる。
【0022】このようにして弾性ポリウレタン塗膜を形
成した海水接触面、また弾性ポリウレタン塗膜とこの上
にさらにシリコ―ン系防汚塗膜を形成した海水接触面に
は、貝類などの海中生物が徐々に付着してくるが、この
付着生物は、上記塗膜への付着力が弱いことから、ウオ
―タ―ジエツト方式により、たとえば水圧100Kg/cm
2 程度の射水により、定期的に除去される。その際、塗
膜の破壊を伴うおそれはなく、付着生物の除去後はその
まま使用に供することができる。また、必要により、付
着生物の除去後シリコ―ン系防汚塗膜だけを再度上塗り
形成して、使用に供するといつた態様をとつてもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明の弾性ポリウレタン塗膜を形成す
る方法は、海中生物を初めから付着させないというもの
ではなく、海中生物が付着しても、その付着力が強固に
ならないことに着目したものであり、したがつて、本発
明の効果としては、極めて簡便な方法で付着生物を除去
できること、その効果が長期間持続すること、塗膜から
の有害物質の溶出がなく環境汚染の問題を生じないこと
である。
【0024】また、本発明の弾性ポリウレタン塗膜とこ
の上にさらにシリコ―ン系防汚塗膜を形成する方法は、
上記の効果に加えて、海中生物の付着自体を抑えれると
いう効果があり、除貝などが必要となるまでの期間を延
長できると同時に、極めて容易に除去作業できるため、
除貝などの工事期間の大幅な短縮と生物付着量の減少に
より、除去作業に要する諸経費の大幅な削減が図れる。
【0025】
【実施例】つぎに、本発明を、実施例によりさらに具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0026】実施例1〜3 各成分の配合量を重量部数で表した後記の表1の配合組
成に準じて、多官能イソシアネ―ト化合物を除くすべて
を混合し、ロ―ラ―ミルで粒度を20μm以下に分散し
て、3種の主剤を調製した。つぎに、この主剤と多官能
イソシアネ―ト化合物とを塗装の直前に混合して塗料を
調製し、これをサンドブラストした300mm×300mm
×3mmの鋼板に、エアレススプレ―にて乾燥塗膜厚が
1,000μmとなるように塗装し、20℃で7日乾燥
させて、弾性ポリウレタン塗膜を有する試験片を作製し
た。
【0027】なお、表1中、「ポリブタジエン系ポリオ
―ル」は出光石油科学(株)製のポリブタジエンポリオ
―ルR45HT(数平均分子量2,800、水酸基価4
6.6mgKOH/g)、「ひまし油系ポリオ―ル」は伊
藤製油(株)製のユ―リツクY−403(数平均分子量
600〜700、水酸基価156mgKOH/g)、「ポ
リエ―テル系ポリオ―ル」は住友バイエルウレタン
(株)製のデイスモフエン550U(数平均分子量45
0、水酸基価379mgKOH/g)、「ジフエニルメタ
ンジイソシアネ―ト系イソシアネ―ト」は日本ポリウレ
タン(株)製のミリオネ―トMTL(NCO基含有量2
9%)、「シリカ」は日本アエロジル(株)製のエアロ
ジル300である。
【0028】また、実施例1で用いたポリオ―ル化合物
(ポリブタジエン系ポリオ―ル100重量部と1,4−
ブタンジオ―ル3.6重量部との混合物)の水酸基価は
92mgKOH/g、実施例2で用いたポリオ―ル化合物
(ポリブタジエン系ポリオ―ル100重量部とN,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)アニリン7.2重量部と
の混合物)の水酸基価は91mgKOH/gであつた。
【0029】
【表1】
【0030】実施例4 鋼板への乾燥塗膜厚を2,000μmに変更した以外
は、実施例1と同様にして、弾性ポリウレタン塗膜を有
する試験片を作製した。
【0031】実施例5 鋼板へ実施例1と同様にして乾燥塗膜厚が1,000μ
mの弾性ポリウレタン塗膜を形成したのち、この上にシ
リコ―ンゴム系防汚塗料〔日本油脂(株)のエバ―クリ
ンNo.2000(登録商標)〕を乾燥塗膜厚が140
μmとなるように刷毛塗りし、乾燥することにより、弾
性ポリウレタン塗膜とこの上にシリコ―ン系防汚塗膜を
有する試験片を作製した。
【0032】比較例1 鋼板への乾燥塗膜厚を200μmに変更した以外は、実
施例1と同様にして、弾性ポリウレタン塗膜を有する試
験片を作製した。
【0033】比較例2〜4 各成分の配合量を重量部数で表した後記の表2の配合に
準じて、多官能イソシアネ―ト化合物を除くすべてを混
合し、ロ―ラ―ミルで粒度を20μm以下に分散して、
3種の主剤を調製した。この主剤と多官能イソシアネ―
ト化合物とを塗装の直前に混合して塗料を調製し、以
下、実施例1〜3と同様にして、ポリウレタン塗膜を有
する試験片を作製した。
【0034】なお、表2中、ポリブタジエン系ポリオ―
ル、ひまし油系ポリオ―ル、ポリエ―テル系ポリオ―
ル、ジフエニルメタンジイソシアネ―ト系イソシアネ―
トおよびシリカは、いずれも、前記の表1と同じもので
ある。また、比較例3で用いたポリオ―ル化合物(ひま
し油系ポリオ―ル50重量部とポリエ―テル系ポリオ―
ル50重量部との混合物)の水酸基価は267mgKOH
/gであつた。
【0035】
【表2】
【0036】つぎに、上記の実施例1〜5および比較例
1〜4で作製した試験片について、ポリウレタン塗膜
(実施例5は弾性ポリウレタン塗膜とシリコ―ン系防汚
塗膜)のシヨア―硬度(D)を測定するとともに、下記
の方法により、海中浸漬および除去作業試験を行つた。
これらの結果を、後記の表3に示す。
【0037】<海中浸漬および除去作業試験>試験片を
海中に1年間浸漬して、試験片への貝類などの生物付着
の状況を観察した。また、この浸漬後、試験片に付着し
た貝類などの付着生物を射水(100Kg/cm2 、10秒
間)により除去する除去作業を試み、貝類または貝類の
殻などの残つている面積が試験片面積の5%以下のもの
を良好(合格)、5%を超えるものを不良(不合格)、
と判定した。さらに、試験板に付いた貝類などの海中生
物を除去したのちのポリウレタン塗膜(実施例5は弾性
ポリウレタン塗膜とシリコ―ン系防汚塗膜)の破損の有
無を調べた。
【0038】
【表3】
【0039】上記の表3の結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜5の方法では、除貝などの除去作業
性、塗膜破損ともに良い結果を示し、発電所の循環水管
内面など凹凸の少ない面に対する付着海中生物の除去方
法として実用的な方法であることがわかる。また、とく
に実施例5の方法は、シリコ―ン系防汚塗膜により、貝
類などの海中生物の付着防止にも役立つものであること
がわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 183/04 PMV

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電所の循環水管内面などの海水接触面
    に付着する海中生物を除去するにあたり、海水接触面に
    あらかじめシヨア―硬度(D)が10〜70の弾性ポリ
    ウレタン塗膜を300μm以上の厚さに形成しておくこ
    とを特徴とする海水接触面の付着生物除去方法。
  2. 【請求項2】 弾性ポリウレタン塗膜の形成を、a)数
    平均分子量300〜20,000、水酸基価10〜30
    0mgKOH/gのポリオ―ル化合物と、b)多官能イソ
    シアネ―ト化合物とを含む塗料を海水接触面に塗装する
    方式で行う請求項1に記載の海水接触面の付着生物除去
    方法。
  3. 【請求項3】 弾性ポリウレタン塗膜の上にさらにシリ
    コ―ン系防汚塗膜を形成しておくことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の海水接触面の付着生物除去
    方法。
  4. 【請求項4】 付着生物の除去をウオ―タ―ジエツト方
    式で行う請求項1〜3のいずれかに記載の海水接触面の
    付着生物除去方法。
JP12175194A 1993-05-13 1994-05-10 海水接触面の付着生物除去方法 Expired - Lifetime JP3620802B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6077327A (en) * 1996-03-29 2000-06-20 Hitachi Metals, Ltd. Aluminum composite material of low-thermal expansion and high-thermal conductivity and method of producing same
JP2019173012A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日東電工株式会社 下塗層形成用組成物、下塗層、及び塗膜

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US6077327A (en) * 1996-03-29 2000-06-20 Hitachi Metals, Ltd. Aluminum composite material of low-thermal expansion and high-thermal conductivity and method of producing same
JP2019173012A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 日東電工株式会社 下塗層形成用組成物、下塗層、及び塗膜

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