JPH07261379A - 感光性転写シート及び画像形成方法 - Google Patents
感光性転写シート及び画像形成方法Info
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- JPH07261379A JPH07261379A JP4899594A JP4899594A JPH07261379A JP H07261379 A JPH07261379 A JP H07261379A JP 4899594 A JP4899594 A JP 4899594A JP 4899594 A JP4899594 A JP 4899594A JP H07261379 A JPH07261379 A JP H07261379A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 フォトポリマーを利用する、網点画素で形成
される画像の作成において、位置合わせが容易で、非画
像部の着色が少なく、かつ、光学的ドットゲインの小さ
な画像の作成を可能にする感光性転写シート及びそれを
用いた画像形成方法を提供する。 【構成】 可撓性を有する仮支持体上に、熱可塑性樹脂
を主成分とする熱軟化層、酸素に対して僅かな透過性を
有するにすぎない分離層、感光性樹脂層および熱により
接着性を生じる熱接着層を順に設けたことを特徴とする
感光性転写シート、およびこの感光性転写シートを用い
て、熱接着層と永久支持体とを加熱・加圧しながら密着
させた後、該仮支持体と熱軟化層とを剥離し、該分離層
を介して感光性樹脂層にパターン露光し、現像して該永
久支持体上に画像を形成する画像形成方法。
される画像の作成において、位置合わせが容易で、非画
像部の着色が少なく、かつ、光学的ドットゲインの小さ
な画像の作成を可能にする感光性転写シート及びそれを
用いた画像形成方法を提供する。 【構成】 可撓性を有する仮支持体上に、熱可塑性樹脂
を主成分とする熱軟化層、酸素に対して僅かな透過性を
有するにすぎない分離層、感光性樹脂層および熱により
接着性を生じる熱接着層を順に設けたことを特徴とする
感光性転写シート、およびこの感光性転写シートを用い
て、熱接着層と永久支持体とを加熱・加圧しながら密着
させた後、該仮支持体と熱軟化層とを剥離し、該分離層
を介して感光性樹脂層にパターン露光し、現像して該永
久支持体上に画像を形成する画像形成方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色校正用のプレプレス
プルーフ、ディスプレイなどの、網点画素からなる画像
の作成に用いられる感光性転写シート及び画像形成方法
に関するものである。
プルーフ、ディスプレイなどの、網点画素からなる画像
の作成に用いられる感光性転写シート及び画像形成方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フォトポリマーを利用した色
校正法(プレプレスプルーフ)にはオーバーレイ法およ
びサープリント法がある。オーバーレイ法の一例は米国
特許第3,136,637号に開示されている。透明支
持体上に各色の分解画像が設けられた複数のカラープル
ーフィングシートを用意し、これらのシートを重ね合わ
せることにより(得られたものをカラーテストシートと
いう)、色校正を行う方法である。この方法によれば、
その都度2色から4色のカラープルーフィングシートを
重ねることにより多色画像を得ることができる等の利点
を有するが、重ねられた合成樹脂シートによって、カラ
ーテストシートがやや暗くなり、また、入射光はいくつ
かのシートから反射し光沢を与え、その為にカラーテス
トシートから受ける印象が常用の印刷機で印刷される印
刷物に較べ非常に質感の異なる欠点を有する。
校正法(プレプレスプルーフ)にはオーバーレイ法およ
びサープリント法がある。オーバーレイ法の一例は米国
特許第3,136,637号に開示されている。透明支
持体上に各色の分解画像が設けられた複数のカラープル
ーフィングシートを用意し、これらのシートを重ね合わ
せることにより(得られたものをカラーテストシートと
いう)、色校正を行う方法である。この方法によれば、
その都度2色から4色のカラープルーフィングシートを
重ねることにより多色画像を得ることができる等の利点
を有するが、重ねられた合成樹脂シートによって、カラ
ーテストシートがやや暗くなり、また、入射光はいくつ
かのシートから反射し光沢を与え、その為にカラーテス
トシートから受ける印象が常用の印刷機で印刷される印
刷物に較べ非常に質感の異なる欠点を有する。
【0003】サープリント法は単一支持体上に数層の着
色層を重ね合わせるものであり、種々の色のトナーを一
枚の共通の不透明ベース上にもたらす方法、または、種
々の色の感光層を順次不透明ベース上に設ける方法など
種々の方法が開示されている。この重ね刷り法は色濃度
が合成樹脂ベースにより影響されないという利点を有す
る。また、同方法は本来の印刷法に一層類似しており、
シートを重ねる際に起こる色の歪が避けられる利点を有
する。
色層を重ね合わせるものであり、種々の色のトナーを一
枚の共通の不透明ベース上にもたらす方法、または、種
々の色の感光層を順次不透明ベース上に設ける方法など
種々の方法が開示されている。この重ね刷り法は色濃度
が合成樹脂ベースにより影響されないという利点を有す
る。また、同方法は本来の印刷法に一層類似しており、
シートを重ねる際に起こる色の歪が避けられる利点を有
する。
【0004】種々のトナーを一枚の不透明ベース上に設
ける方法として米国特許第3,649,268号など
に、不透明ベース上に無色の光重合性層を貼り合わせ、
画像露光した後、未露光部にトナーを付着させる方法が
開示されいるが、工程数が多く煩雑であり、トナー付着
の安定性が悪く、再現性の良いカラープルーフを得るこ
とが難しいという欠点を有する。
ける方法として米国特許第3,649,268号など
に、不透明ベース上に無色の光重合性層を貼り合わせ、
画像露光した後、未露光部にトナーを付着させる方法が
開示されいるが、工程数が多く煩雑であり、トナー付着
の安定性が悪く、再現性の良いカラープルーフを得るこ
とが難しいという欠点を有する。
【0005】種々の色の感光層を順次不透明ベースに設
ける方法としては、キャリアーシート上に種々の分解画
像を形成したあと、不透明ベースに直接貼り合わせるあ
るいは中間キャリアーシートに一度貼り合わせてから不
透明ベースに転写する方法と不透明シートに未処理の一
様な色の感光層を先に転写したのちに画像処理する方法
とがある。
ける方法としては、キャリアーシート上に種々の分解画
像を形成したあと、不透明ベースに直接貼り合わせるあ
るいは中間キャリアーシートに一度貼り合わせてから不
透明ベースに転写する方法と不透明シートに未処理の一
様な色の感光層を先に転写したのちに画像処理する方法
とがある。
【0006】前者の方法は米国特許第3,721,55
7号などに開示されているが、個々の分解画像を先に形
成したのちに熱および/または圧を利用して貼り合わせ
るために、画像の位置合わせが難しく、熱・圧による変
形のために位置ずれを生じ易いという欠点を有する。
7号などに開示されているが、個々の分解画像を先に形
成したのちに熱および/または圧を利用して貼り合わせ
るために、画像の位置合わせが難しく、熱・圧による変
形のために位置ずれを生じ易いという欠点を有する。
【0007】後者の方法は米国特許第3,671,23
6号、第4,596,757号などに開示されている。
この方法によれば、不透明ベースに一様に着色感光層を
貼り合わせた後に画像露光の工程で分解原稿と位置合わ
せを行えば良く、位置合わせが簡単であるという利点を
有するが、不透明ベース上あるいは画像を形成した凹凸
のある不透明支持体上に貼り合わせるために厚い粘着層
を必要とするので、画像の無い部分が着色するあるいは
粘着層内部での光散乱により光学的ドットゲイン量が増
大するなどの欠点を有する。
6号、第4,596,757号などに開示されている。
この方法によれば、不透明ベースに一様に着色感光層を
貼り合わせた後に画像露光の工程で分解原稿と位置合わ
せを行えば良く、位置合わせが簡単であるという利点を
有するが、不透明ベース上あるいは画像を形成した凹凸
のある不透明支持体上に貼り合わせるために厚い粘着層
を必要とするので、画像の無い部分が着色するあるいは
粘着層内部での光散乱により光学的ドットゲイン量が増
大するなどの欠点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フォ
トポリマーを利用する、網点画素で形成される画像の作
成において、位置合わせが容易で、非画像部の着色が少
なく、かつ、光学的ドットゲインの小さな画像の作成を
可能にする感光性転写シート及びそれを用いた画像形成
方法を提供するものである。
トポリマーを利用する、網点画素で形成される画像の作
成において、位置合わせが容易で、非画像部の着色が少
なく、かつ、光学的ドットゲインの小さな画像の作成を
可能にする感光性転写シート及びそれを用いた画像形成
方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、可撓性
を有する仮支持体上に、熱可塑性樹脂を主成分とする熱
軟化層、酸素に対して僅かな透過性を有するにすぎない
分離層、感光性樹脂層および熱により接着性を生じる熱
接着層を順に設けたことを特徴とする感光性転写シー
ト、およびこの感光性転写シートを用いて、熱接着層と
永久支持体とを加熱・加圧しながら密着させた後、該仮
支持体と熱軟化層とを剥離し、該分離層を介して感光性
樹脂層にパターン露光し、現像して該永久支持体上に画
像を形成する画像形成方法により達成された。以下、本
発明について詳細に説明する。
を有する仮支持体上に、熱可塑性樹脂を主成分とする熱
軟化層、酸素に対して僅かな透過性を有するにすぎない
分離層、感光性樹脂層および熱により接着性を生じる熱
接着層を順に設けたことを特徴とする感光性転写シー
ト、およびこの感光性転写シートを用いて、熱接着層と
永久支持体とを加熱・加圧しながら密着させた後、該仮
支持体と熱軟化層とを剥離し、該分離層を介して感光性
樹脂層にパターン露光し、現像して該永久支持体上に画
像を形成する画像形成方法により達成された。以下、本
発明について詳細に説明する。
【0010】本発明の感光性転写シートの可撓性を有す
る仮支持体は、化学的および熱的に安定な物質で構成さ
れるべきであり、具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネートなどのプラスチックで厚みが5〜
150μmのシートが好ましい。熱軟化層との密着力を
向上する目的で、これらのシートに、グロー放電処理、
コロナ処理、紫外線照射処理などの表面処理、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ゼラチン
などの下塗り処理、さらにこれらの処理を組み合わせた
処理を行うことができる。
る仮支持体は、化学的および熱的に安定な物質で構成さ
れるべきであり、具体的にはポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネートなどのプラスチックで厚みが5〜
150μmのシートが好ましい。熱軟化層との密着力を
向上する目的で、これらのシートに、グロー放電処理、
コロナ処理、紫外線照射処理などの表面処理、ポリ塩化
ビニリデン樹脂、スチレン−ブタジエンゴム、ゼラチン
などの下塗り処理、さらにこれらの処理を組み合わせた
処理を行うことができる。
【0011】本発明の熱軟化層の軟化点は100℃以下
が好ましい。熱軟化層の主成分である熱可塑性樹脂とし
てはVicat法(具体的にはASTM D1235に
よるポリマー軟化点測定法)による軟化点が80℃以下
のものが好ましい。この理由は軟化点の低い熱可塑性樹
脂を用いることにより、感光性転写シートを凹凸のある
永久支持体上に熱と圧で転写する際に下地の凹凸を完全
に吸収し、気泡残りが全くない状態で転写することが可
能となるためである。軟化点が高い熱可塑性樹脂を用い
た場合は、高い温度で転写する必要があり、実作業上不
利である。
が好ましい。熱軟化層の主成分である熱可塑性樹脂とし
てはVicat法(具体的にはASTM D1235に
よるポリマー軟化点測定法)による軟化点が80℃以下
のものが好ましい。この理由は軟化点の低い熱可塑性樹
脂を用いることにより、感光性転写シートを凹凸のある
永久支持体上に熱と圧で転写する際に下地の凹凸を完全
に吸収し、気泡残りが全くない状態で転写することが可
能となるためである。軟化点が高い熱可塑性樹脂を用い
た場合は、高い温度で転写する必要があり、実作業上不
利である。
【0012】軟化点が80℃以下の熱可塑性樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、エチレンと酢酸ビニル、その鹸化物あるいは(メ
タ)アクリル酸エステル等とのエチレン共重合体、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルあるいはその鹸化
物などの塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデンと酢酸ビニルあるいはその鹸化物などの塩
化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレンと(メ
タ)アクリル酸エステルあるいは(メタ)アクリル酸と
のスチレン共重合体、ビニルトルエン、ビニルトルエン
と(メタ)アクリル酸エステルあるいは(メタ)アクリ
ル酸とのビニルトルエン共重合体、ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、ジカルボン酸化合物とジオール
化合物との縮合物であるポリエステル、共重合ナイロ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロンまたはN−ジアル
キルアミノ化ナイロンなどのポリアミド樹脂等から少な
くとも1つ選ばれることが好ましいが、さらに「プラス
チック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全日本
プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発行、1
968年10月25日刊行)による軟化点が約80℃以
下の熱可塑性樹脂を使用することができる。熱軟化層中
には該熱可塑性樹脂と相溶性のある各種の可塑剤を添加
して実質的な軟化点を下げることも可能である。
は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン、エチレンと酢酸ビニル、その鹸化物あるいは(メ
タ)アクリル酸エステル等とのエチレン共重合体、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルあるいはその鹸化
物などの塩化ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニリデンと酢酸ビニルあるいはその鹸化物などの塩
化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、スチレンと(メ
タ)アクリル酸エステルあるいは(メタ)アクリル酸と
のスチレン共重合体、ビニルトルエン、ビニルトルエン
と(メタ)アクリル酸エステルあるいは(メタ)アクリ
ル酸とのビニルトルエン共重合体、ポリ(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、ジカルボン酸化合物とジオール
化合物との縮合物であるポリエステル、共重合ナイロ
ン、N−アルコキシメチル化ナイロンまたはN−ジアル
キルアミノ化ナイロンなどのポリアミド樹脂等から少な
くとも1つ選ばれることが好ましいが、さらに「プラス
チック性能便覧」(日本プラスチック工業連盟、全日本
プラスチック成形工業連合会編著、工業調査会発行、1
968年10月25日刊行)による軟化点が約80℃以
下の熱可塑性樹脂を使用することができる。熱軟化層中
には該熱可塑性樹脂と相溶性のある各種の可塑剤を添加
して実質的な軟化点を下げることも可能である。
【0013】また、軟化点が80℃以上の熱可塑性樹脂
においても、相溶性のある可塑剤を添加して実質的な軟
化点を80℃以下に下げることも可能である。熱軟化層
中には仮支持体や分離層との接着力を調整するために実
質的な軟化点が80℃を越えない範囲で各種ポリマー、
過冷却物質、密着改良剤、界面活性剤あるいは離型剤を
加えても良い。
においても、相溶性のある可塑剤を添加して実質的な軟
化点を80℃以下に下げることも可能である。熱軟化層
中には仮支持体や分離層との接着力を調整するために実
質的な軟化点が80℃を越えない範囲で各種ポリマー、
過冷却物質、密着改良剤、界面活性剤あるいは離型剤を
加えても良い。
【0014】熱軟化層は上記の熱可塑性樹脂が可溶な溶
剤に溶解して公知の方法を用いて、上記の可撓性支持体
上に塗布し、乾燥することにより形成することができ
る。また、熱安定性の良い熱可塑性樹脂を主成分とする
場合には溶融押し出し法などで可撓性支持体上に皮膜を
形成することも可能である。熱軟化層の膜厚は3μm以
上が好ましい。熱軟化層の厚みが3μm未満であると1
μm以上の下地の凹凸を完全に吸収することが不可能で
ある。更に好ましくは5μm以上である。また上限につ
いては、性能的には特に限界はないが、製造適性から1
00μm以下、好ましくは50μm以下である。
剤に溶解して公知の方法を用いて、上記の可撓性支持体
上に塗布し、乾燥することにより形成することができ
る。また、熱安定性の良い熱可塑性樹脂を主成分とする
場合には溶融押し出し法などで可撓性支持体上に皮膜を
形成することも可能である。熱軟化層の膜厚は3μm以
上が好ましい。熱軟化層の厚みが3μm未満であると1
μm以上の下地の凹凸を完全に吸収することが不可能で
ある。更に好ましくは5μm以上である。また上限につ
いては、性能的には特に限界はないが、製造適性から1
00μm以下、好ましくは50μm以下である。
【0015】本発明の分離層としては水またはアルカリ
水溶液に分散または溶解し、酸素透過性が低いものであ
れば良く、公知のものが使用できる。例えば、特開昭4
6ー2121号や特公昭56ー40824号の各明細書
に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸共重合
体、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性
セルロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の水溶
性塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド類、水溶性ポリアミド、ポリアクリ
ル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサイド共重合
体、澱粉およびその類似物からなる群の水溶性塩、スチ
レン/マレイン酸共重合体およびマレイネート樹脂など
が上げられる。分離層の膜厚は0.1〜5μmが好まし
く、特に好ましくは、0.5〜2μmである。分離層の
厚みが0.1μm以下では酸素の透過性が大きすぎ、5
μmを超えると現像時の分離層除去に時間が掛かりすぎ
る。
水溶液に分散または溶解し、酸素透過性が低いものであ
れば良く、公知のものが使用できる。例えば、特開昭4
6ー2121号や特公昭56ー40824号の各明細書
に記載のポリビニルエーテル/無水マレイン酸共重合
体、カルボキシアルキルセルロースの水溶性塩、水溶性
セルロースエーテル類、カルボキシアルキル澱粉の水溶
性塩、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、
ポリアクリルアミド類、水溶性ポリアミド、ポリアクリ
ル酸の水溶性塩、ゼラチン、エチレンオキサイド共重合
体、澱粉およびその類似物からなる群の水溶性塩、スチ
レン/マレイン酸共重合体およびマレイネート樹脂など
が上げられる。分離層の膜厚は0.1〜5μmが好まし
く、特に好ましくは、0.5〜2μmである。分離層の
厚みが0.1μm以下では酸素の透過性が大きすぎ、5
μmを超えると現像時の分離層除去に時間が掛かりすぎ
る。
【0016】本発明の感光性樹脂層の材料としては、公
知の感光性転写シートに用いられる各種の材料を使用す
ることができるが、アルカリ現像タイプの感光性樹脂が
好ましい。たとえば、N→P型の場合には、2,6−ジ
(4’−アジドベンザル)シクロヘキサン等のアジド系
感光剤とフェーノルノボラック樹脂との混合物、および
ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合体を結合
剤としてトリメチロールプロパントリアクリレート等の
多官能性モノマーとミヒラーケトン等の光重合開始剤と
の混合物が好ましい。P→P型の場合にはo−キノンジ
アジド等のキノンジアジド系感光剤が好ましい。感光性
樹脂層の膜厚は一般に0.5〜10μmの範囲にあり、
好ましくは1〜5μmの範囲にある。これらの感光性樹
脂の材料およびその形成方法の詳細については、たとえ
ば特公昭46−15326号、特公昭46−35682
号、特開昭47−41830号、特開昭47−4183
0号、特開昭48−93337号、特開昭49−441
号、特開昭51−5101号、特開昭59−97140
号などの各公報に記載されている。
知の感光性転写シートに用いられる各種の材料を使用す
ることができるが、アルカリ現像タイプの感光性樹脂が
好ましい。たとえば、N→P型の場合には、2,6−ジ
(4’−アジドベンザル)シクロヘキサン等のアジド系
感光剤とフェーノルノボラック樹脂との混合物、および
ベンジルメタクリレート・メタクリル酸共重合体を結合
剤としてトリメチロールプロパントリアクリレート等の
多官能性モノマーとミヒラーケトン等の光重合開始剤と
の混合物が好ましい。P→P型の場合にはo−キノンジ
アジド等のキノンジアジド系感光剤が好ましい。感光性
樹脂層の膜厚は一般に0.5〜10μmの範囲にあり、
好ましくは1〜5μmの範囲にある。これらの感光性樹
脂の材料およびその形成方法の詳細については、たとえ
ば特公昭46−15326号、特公昭46−35682
号、特開昭47−41830号、特開昭47−4183
0号、特開昭48−93337号、特開昭49−441
号、特開昭51−5101号、特開昭59−97140
号などの各公報に記載されている。
【0017】着色物質は感光性樹脂層に含有されてもよ
いし、あるいは別に色材層を設けてこの中に含有されて
もよい。色材層は感光性樹脂層の上部および下部のどち
らにでも設けることができるが、画像露光工程における
感光性樹脂層の感度の点から、色材層を上に設けること
が好ましい。着色物質としては公知の顔料および染料を
用いることができるが、印刷用のカラーインキと同等の
色相をもつ顔料(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)を用いるのが好ましい。着色顔料および色材層の詳
細については、たとえば特開昭59−97140号公報
に記載されている。
いし、あるいは別に色材層を設けてこの中に含有されて
もよい。色材層は感光性樹脂層の上部および下部のどち
らにでも設けることができるが、画像露光工程における
感光性樹脂層の感度の点から、色材層を上に設けること
が好ましい。着色物質としては公知の顔料および染料を
用いることができるが、印刷用のカラーインキと同等の
色相をもつ顔料(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク)を用いるのが好ましい。着色顔料および色材層の詳
細については、たとえば特開昭59−97140号公報
に記載されている。
【0018】上記感光性樹脂層のアルカリ現像液は、主
としてアルカリ性物質の水溶液が好ましい。適当なアル
カリ性物質はアルカリ金属水酸化物類(例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属炭酸
塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)、アルカリ金属重炭酸塩類(例えば、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなど)、アルカリ金属ケイ酸
塩類(例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムな
ど)、アルカリ金属メタケイ酸塩類(例えば、メタケイ
酸ナトリウム、メタケイ酸カリウムなど)、トリエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド類(例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ドなど)または燐酸三ナトリウムなどである。アルカリ
性物質の濃度は0.01〜30重量%であり、pHは8
〜14が好ましい。
としてアルカリ性物質の水溶液が好ましい。適当なアル
カリ性物質はアルカリ金属水酸化物類(例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属炭酸
塩(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムな
ど)、アルカリ金属重炭酸塩類(例えば、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムなど)、アルカリ金属ケイ酸
塩類(例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウムな
ど)、アルカリ金属メタケイ酸塩類(例えば、メタケイ
酸ナトリウム、メタケイ酸カリウムなど)、トリエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、モルホリン、テトラアルキルアンモニウムヒドロキ
シド類(例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ドなど)または燐酸三ナトリウムなどである。アルカリ
性物質の濃度は0.01〜30重量%であり、pHは8
〜14が好ましい。
【0019】アルカリ現像液には、水と混和性のある有
機溶剤を添加することができる。好ましい有機溶剤は、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチ
ルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、
γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホ
スホルアミド、乳酸メチル、乳酸エチル、ε−カプロラ
クタム、N−メチルピロリドンなどである。水と混和性
の有機溶剤の濃度は0.1〜30重量%が好ましい。
機溶剤を添加することができる。好ましい有機溶剤は、
メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロ
パノール、ブタノール、ジアセトンアルコール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコール
モノエチルエーテル、エチレングリコールモノn−ブチ
ルエーテル、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、ε−カプロラクトン、
γ−ブチロラクトン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホ
スホルアミド、乳酸メチル、乳酸エチル、ε−カプロラ
クタム、N−メチルピロリドンなどである。水と混和性
の有機溶剤の濃度は0.1〜30重量%が好ましい。
【0020】さらに、公知の界面活性剤を添加すること
ができる。界面活性剤の濃度は0.01〜10重量%が
好ましい。
ができる。界面活性剤の濃度は0.01〜10重量%が
好ましい。
【0021】現像液は、溶液としても、あるいは噴霧液
としても用いることができる。感光性樹脂層の溶解する
部分を除去するには現像液中で回転ブラシで擦るか湿潤
したスポンジで擦る等の方法を組合わせることができ
る。現像液の液温度は通常室温から40℃が好ましく、
現像処理の後には水洗工程をいれることが好ましい。
としても用いることができる。感光性樹脂層の溶解する
部分を除去するには現像液中で回転ブラシで擦るか湿潤
したスポンジで擦る等の方法を組合わせることができ
る。現像液の液温度は通常室温から40℃が好ましく、
現像処理の後には水洗工程をいれることが好ましい。
【0022】本発明の熱接着層は着色物質を含有する層
の上に塗布されるので、熱接着層の着色を防ぎ、かつ着
色物質を含有する層を侵さないという観点より、着色物
質含有層の成分と内部溶解せず、かつ乾燥した状態でア
ルカリ性現像液によって溶解されることの無い、水に分
散可能な樹脂を使用することが好ましい。例えば、スチレン
ーフ゛タシ゛エン共重合体、スチレン-フ゛タシ゛エンと(メタ)アクリル酸・(メタ)アク
リル酸アルキルエステル・(メタ)アクリルアミト゛・ク゛リシシ゛ル(メタ)アクリレート・2-ヒ
ト゛ロキシエチル(メタ)アクリレート・N-メチロール化(メタ)アルリルアミト゛及びヒ゛ニルイ
ソシアネートからなる群から選ばれた少なくとも1つの単量体
との多元共重合体、エチレンーエチルアクリレート共重合体、エチレンー(メ
タ)アクリル酸、エチレンー酢酸ヒ゛ニル共重合体、酢酸ヒ゛ニル共重合体
などの水分散物が挙げられる。熱接着層の膜厚は0.1
〜5μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜3μmで
ある。熱接着層が0.1μm未満では皮膜が弱いため先
行画像の凹凸があるところへ転写したときに破損し、現
像液のしみこみにより剥がれ易くなる。他方、5μmを
超えると、最終画像のドットゲインが大きくなりすぎ
る。
の上に塗布されるので、熱接着層の着色を防ぎ、かつ着
色物質を含有する層を侵さないという観点より、着色物
質含有層の成分と内部溶解せず、かつ乾燥した状態でア
ルカリ性現像液によって溶解されることの無い、水に分
散可能な樹脂を使用することが好ましい。例えば、スチレン
ーフ゛タシ゛エン共重合体、スチレン-フ゛タシ゛エンと(メタ)アクリル酸・(メタ)アク
リル酸アルキルエステル・(メタ)アクリルアミト゛・ク゛リシシ゛ル(メタ)アクリレート・2-ヒ
ト゛ロキシエチル(メタ)アクリレート・N-メチロール化(メタ)アルリルアミト゛及びヒ゛ニルイ
ソシアネートからなる群から選ばれた少なくとも1つの単量体
との多元共重合体、エチレンーエチルアクリレート共重合体、エチレンー(メ
タ)アクリル酸、エチレンー酢酸ヒ゛ニル共重合体、酢酸ヒ゛ニル共重合体
などの水分散物が挙げられる。熱接着層の膜厚は0.1
〜5μmが好ましく、更に好ましくは0.5〜3μmで
ある。熱接着層が0.1μm未満では皮膜が弱いため先
行画像の凹凸があるところへ転写したときに破損し、現
像液のしみこみにより剥がれ易くなる。他方、5μmを
超えると、最終画像のドットゲインが大きくなりすぎ
る。
【0023】熱接着層には、製造時あるいは保存時のブ
ロッキング防止のために、微粒子化合物を添加しても良
い。微粒子化合物は無機材料あるいは有機材料から構成
される。適当な材料は二酸化珪素、二酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化アルミニウム等の無機材料、スチレン、エチ
レン、プロピレン、ビニルアルコール、酢酸ビニル、ア
クリル酸とメタアクリル酸及びそれらのエステル誘導
体、及びテトラフルオロエチレン等のホモポリマー及び
コポリマー等の有機材料が挙げられる。架橋ポリスチレ
ン、架橋ポリメチル(メタ)アクリレート等が特に適し
ている。
ロッキング防止のために、微粒子化合物を添加しても良
い。微粒子化合物は無機材料あるいは有機材料から構成
される。適当な材料は二酸化珪素、二酸化亜鉛、酸化チ
タン、酸化アルミニウム等の無機材料、スチレン、エチ
レン、プロピレン、ビニルアルコール、酢酸ビニル、ア
クリル酸とメタアクリル酸及びそれらのエステル誘導
体、及びテトラフルオロエチレン等のホモポリマー及び
コポリマー等の有機材料が挙げられる。架橋ポリスチレ
ン、架橋ポリメチル(メタ)アクリレート等が特に適し
ている。
【0024】次に、本発明の感光性転写シートを用いた
画像形成方法について説明する。まず、感光性転写シー
トの熱接着層面と永久支持体とを加熱、加圧下で貼り合
わせる。貼り合わせには、公知のラミネーターを使用す
ることができる。その後、仮支持体と熱可塑性樹脂とを
剥した後で、所定のマスクを介して分離層側から露光
し、次いで現像する。現像は公知の方法で溶剤もしくは
水性の現像液、特にアルカリ水溶液への浸漬またはスプ
レーからの噴霧を行い、さらにブラシでのこすりまたは
超音波を照射しつつ処理することで行われる。異なる色
に着色した感光性樹脂層を有する感光性転写シートを用
い、上記の工程を複数回繰り返せば多色画像を形成する
ことができる。
画像形成方法について説明する。まず、感光性転写シー
トの熱接着層面と永久支持体とを加熱、加圧下で貼り合
わせる。貼り合わせには、公知のラミネーターを使用す
ることができる。その後、仮支持体と熱可塑性樹脂とを
剥した後で、所定のマスクを介して分離層側から露光
し、次いで現像する。現像は公知の方法で溶剤もしくは
水性の現像液、特にアルカリ水溶液への浸漬またはスプ
レーからの噴霧を行い、さらにブラシでのこすりまたは
超音波を照射しつつ処理することで行われる。異なる色
に着色した感光性樹脂層を有する感光性転写シートを用
い、上記の工程を複数回繰り返せば多色画像を形成する
ことができる。
【0025】本発明の感光性転写シートの主な用途は色
校正用のプレプレスカラープルーフやカラーディスプレ
イなどの作成であり、永久支持体としては耐水性のある
白色紙支持体や白色PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などを用いることができる。以下に、本発明を実施
例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されるものではない。
校正用のプレプレスカラープルーフやカラーディスプレ
イなどの作成であり、永久支持体としては耐水性のある
白色紙支持体や白色PET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などを用いることができる。以下に、本発明を実施
例を用いて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施
例に限定されるものではない。
【0026】
実施例1 厚さ100μmのポリエリレンテレフタレートフィルム
仮支持体の上に下記の処方A1からなる塗布液を塗布、
乾燥させ、乾燥膜厚が20μmの熱軟化層を設けた。
仮支持体の上に下記の処方A1からなる塗布液を塗布、
乾燥させ、乾燥膜厚が20μmの熱軟化層を設けた。
【0027】 熱軟化層処方A1: ・塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体 290.0g (重量比:塩ビ/酢ビ=75/25、重合度:約400、 日信化学(株)製MPR−TSL) ・塩化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸共重合体 76.0g (重量比:塩ビ/酢ビ/マレイン酸=86/13/1、 重合度:約400、日信化学(株)製MPR−TM) ・フタル酸ジブチル 88.5g ・フッ素系界面活性剤 5.4g (大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−177P) ・MEK 975.0g
【0028】次に上記熱軟化層上に下記処方B1からな
る塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μmの分
離層を設けた。 分離層処方B1: ・ポリビニルアルコール 173.2g (クラレ(株)製PVA205、鹸化率=80%) ・フッ素系界面活性剤 8.0g (旭硝子(株)製サーフロンS−131) ・蒸留水 2800.0g
る塗布液を塗布、乾燥させ、乾燥膜厚が1.6μmの分
離層を設けた。 分離層処方B1: ・ポリビニルアルコール 173.2g (クラレ(株)製PVA205、鹸化率=80%) ・フッ素系界面活性剤 8.0g (旭硝子(株)製サーフロンS−131) ・蒸留水 2800.0g
【0029】上記熱軟化層および分離層を有する4枚の
仮支持体上に、それぞれ表1の処方からなる、イエロー
(Y)層用、マゼンタ(M)層用、シアン(C)層用お
よびブラック(K)層用の4色の感光性溶液を塗布、乾
燥させ、乾燥膜厚が2μmの着色感光性樹脂層を形成し
た。
仮支持体上に、それぞれ表1の処方からなる、イエロー
(Y)層用、マゼンタ(M)層用、シアン(C)層用お
よびブラック(K)層用の4色の感光性溶液を塗布、乾
燥させ、乾燥膜厚が2μmの着色感光性樹脂層を形成し
た。
【0030】 表1:着色感光性樹脂層用塗布液の組成 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Y(g) M(g) C(g) K(g) ────────────────────────────────── ・ヘ゛ンシ゛ルメタクリレート/メタクリル酸共重合体 60.0 60.0 60.0 60.0 (モル比=70/30, 粘度η=0.12) ・ヘ゜ンタエリスリトールテトラアクリレート 43.2 43.2 43.2 43.2 ・ミヒラース゛ケトン 2.4 2.4 2.4 2.4 ・2-(o-クロロフェニル)-4,5-シ゛フェニルイミタ゛ソ゛ール 2.5 2.5 2.5 2.5 二量体 ・セイカファーストイエローH-0755(大日精化 9.4 − − − 工業(株)製) ・セイカファーストカーミン1483(大日精化 − 5.2 − − 工業(株)製) ・シアニンフ゛ルー4920(大日精化工業(株)製) − − 5.6 − ・三菱カーホ゛ンフ゛ラックMA-100(三菱化成 − − − 6.6 工業(株)製) ・メチルセロソルフ゛アセテート 560.0 560.0 560.0 560.0 ・メチルエチルケトン 280.0 280.0 280.0 280.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ *:粘度ηは、温度25℃におけるメチルエチルケトン
溶液中での極限粘度を意味する。
溶液中での極限粘度を意味する。
【0031】上記4色の着色感光性樹脂層上に、下記の
処方D1からなる塗布液を塗布、乾燥して、乾燥膜厚が
1.5μmの熱接着層を形成し、イエロー、マゼンタ、
シアンおよびブラックの感光性転写シートを得た。 熱接着層処方D1: ・SBRラテックス 100.0g (日本ゼオン(株)製ニッポールLx407) ・アニオン系界面活性剤 5.0g (日本油脂(株)製ラピゾールB−80) ・蒸留水 170.0g
処方D1からなる塗布液を塗布、乾燥して、乾燥膜厚が
1.5μmの熱接着層を形成し、イエロー、マゼンタ、
シアンおよびブラックの感光性転写シートを得た。 熱接着層処方D1: ・SBRラテックス 100.0g (日本ゼオン(株)製ニッポールLx407) ・アニオン系界面活性剤 5.0g (日本油脂(株)製ラピゾールB−80) ・蒸留水 170.0g
【0032】この感光性転写シートを用いて、以下の方
法でカラープルーフィングシートを作成した。イエロー
の感光性転写シートの熱接着層面を耐水性で熱寸度安定
性のよい白色紙(シェラー・テクニカル・ペーパー社製
SN9686)にラミネーター(大成ラミネーター
(株)製VP−II)を用いて、加熱(130℃)、加
圧(2Kg/cm2)して、速度60cm/分で貼り合
わせ、続いて分離層と熱軟化層との界面で剥離し、仮支
持体と熱軟化層を同時に除去した。次に、イエローの分
解ネガ原稿を介して露光し、下記の組成E1からなる現
像液を用いて、35℃の温度で現像処理して、イエロー
の分色画像を得た。 現像液組成E1: ・炭酸ナトリウム 15.0g ・ブチルセロソルブ 3.0g ・水 1000.0g 得られたイエローの分色画像の上に、上記と同様に、マ
ゼンタ、シアンおよびブラックの画像を位置を合わせな
がら順次作成し、印刷と同様にイエロー、マゼンタ、シ
アンおよびブラックの網点画像を有し、分解ネガ原稿を
忠実に再現した欠陥のない色再現性の良好なカラープル
ーフィングシートを得た。
法でカラープルーフィングシートを作成した。イエロー
の感光性転写シートの熱接着層面を耐水性で熱寸度安定
性のよい白色紙(シェラー・テクニカル・ペーパー社製
SN9686)にラミネーター(大成ラミネーター
(株)製VP−II)を用いて、加熱(130℃)、加
圧(2Kg/cm2)して、速度60cm/分で貼り合
わせ、続いて分離層と熱軟化層との界面で剥離し、仮支
持体と熱軟化層を同時に除去した。次に、イエローの分
解ネガ原稿を介して露光し、下記の組成E1からなる現
像液を用いて、35℃の温度で現像処理して、イエロー
の分色画像を得た。 現像液組成E1: ・炭酸ナトリウム 15.0g ・ブチルセロソルブ 3.0g ・水 1000.0g 得られたイエローの分色画像の上に、上記と同様に、マ
ゼンタ、シアンおよびブラックの画像を位置を合わせな
がら順次作成し、印刷と同様にイエロー、マゼンタ、シ
アンおよびブラックの網点画像を有し、分解ネガ原稿を
忠実に再現した欠陥のない色再現性の良好なカラープル
ーフィングシートを得た。
【0033】比較例1 実施例1において、熱軟化層を除いた以外は同様の方法
で、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色
の感光性転写シートを形成し、実施例1と同様にカラー
プルーフィングシートを作成したが、30〜70%の網
点の部分で画像の浮きが発生し、内部に残存した気泡に
よる光散乱で色の歪が生じ、カラープルーフィングシー
トとして十分なものではなかった。
で、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色
の感光性転写シートを形成し、実施例1と同様にカラー
プルーフィングシートを作成したが、30〜70%の網
点の部分で画像の浮きが発生し、内部に残存した気泡に
よる光散乱で色の歪が生じ、カラープルーフィングシー
トとして十分なものではなかった。
【0034】実施例2 実施例1において、熱接着層用塗布液の組成を下記処方
D2に変更した以外は実施例1と同様の方法で、イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転
写シートを作成した。 熱接着層処方D2: ・エチレン−酢酸ビニルエマルジョン 100.0g (三菱油化(株)製アクアテックスAC−2010) ・フッ素系カチオン界面活性剤 0.3g (大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−150) ・蒸留水 200.0g 上記の4色の感光性転写シートを用いて、実施例1にカ
ラープルーフィングシートを作成し、印刷と同様にイエ
ロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの網点画像を有
し、分解ネガ原稿を忠実に再現した欠陥のない色再現性
の良好なカラープルーフィングシートを得た。
D2に変更した以外は実施例1と同様の方法で、イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転
写シートを作成した。 熱接着層処方D2: ・エチレン−酢酸ビニルエマルジョン 100.0g (三菱油化(株)製アクアテックスAC−2010) ・フッ素系カチオン界面活性剤 0.3g (大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−150) ・蒸留水 200.0g 上記の4色の感光性転写シートを用いて、実施例1にカ
ラープルーフィングシートを作成し、印刷と同様にイエ
ロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの網点画像を有
し、分解ネガ原稿を忠実に再現した欠陥のない色再現性
の良好なカラープルーフィングシートを得た。
【0035】比較例2 実施例2において、熱接着層を除いた以外は同様の方法
で、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色
の感光性転写シートを形成し、実施例1と同様にカラー
プルーフィングシートを作成したが、貼り合わせ中に混
入したゴミに起因すると思われるピンホールが画像部に
多発し、カラープルーフィングシートとしては十分なも
のではなかった。
で、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色
の感光性転写シートを形成し、実施例1と同様にカラー
プルーフィングシートを作成したが、貼り合わせ中に混
入したゴミに起因すると思われるピンホールが画像部に
多発し、カラープルーフィングシートとしては十分なも
のではなかった。
【0036】実施例3 実施例2において、熱軟化層用塗布液の組成を下記処方
A2に変更した以外は実施例2と同様の方法で、イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転
写シートを作成した。 熱軟化層処方A2: ・ポリエステル樹脂(東レ(株)製、ケミットR−185) 300.0g ・フッ素系界面活性剤 4.5g (大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−177P) ・トルエン 500.0g ・メチルエチルケトン 500.0g 上記の4色の感光性転写シートを用いて、実施例1にカ
ラープルーフィングシートを作成し、印刷と同様にイエ
ロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの網点画像を有
し、分解ネガ原稿を忠実に再現した欠陥のない色再現性
の良好なカラープルーフィングシートを得た。
A2に変更した以外は実施例2と同様の方法で、イエロ
ー、マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転
写シートを作成した。 熱軟化層処方A2: ・ポリエステル樹脂(東レ(株)製、ケミットR−185) 300.0g ・フッ素系界面活性剤 4.5g (大日本インキ化学工業(株)製メガファックF−177P) ・トルエン 500.0g ・メチルエチルケトン 500.0g 上記の4色の感光性転写シートを用いて、実施例1にカ
ラープルーフィングシートを作成し、印刷と同様にイエ
ロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの網点画像を有
し、分解ネガ原稿を忠実に再現した欠陥のない色再現性
の良好なカラープルーフィングシートを得た。
【0037】比較例3 実施例3において、熱軟化層を除き、熱接着層の乾燥膜
厚を5.0μmにした以外は同様の方法で、イエロー、
マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転写シ
ートを形成し、実施例1と同様にカラープルーフィング
シートを作成し、印刷と同様にイエロー、マゼンタ、シ
アンおよびブラックの網点画像を有し、欠陥のないカラ
ープルーフィングシートを得た。
厚を5.0μmにした以外は同様の方法で、イエロー、
マゼンタ、シアンおよびブラックの4色の感光性転写シ
ートを形成し、実施例1と同様にカラープルーフィング
シートを作成し、印刷と同様にイエロー、マゼンタ、シ
アンおよびブラックの網点画像を有し、欠陥のないカラ
ープルーフィングシートを得た。
【0038】次いで、分解ネガ原稿の60%に相当する
網点部分のドットゲインを実施例3と比較して測定し
た。ドットゲインは、マクベス社製RD−918を用い
て、網点面積を測定し、ドットゲインの無い場合の網点
面積(100−分解ネガの網点面積)との差で表した。
結果を下記表2に示す。
網点部分のドットゲインを実施例3と比較して測定し
た。ドットゲインは、マクベス社製RD−918を用い
て、網点面積を測定し、ドットゲインの無い場合の網点
面積(100−分解ネガの網点面積)との差で表した。
結果を下記表2に示す。
【0039】
【0040】本発明の実施例3の方が、比較例3に較
べ、ドットゲイン量が小さいことが判る。
べ、ドットゲイン量が小さいことが判る。
【0041】
【発明の効果】本発明の感光性転写材料では、転写され
る感光性樹脂層および分離層と仮支持体との間に熱可塑
性樹脂層を設けてあるので、先に形成した画像の凹凸に
対して十分追随し、気泡残りの無い転写が可能であり、
また、感光性樹脂層の上に薄い熱接着層を設けてあるの
で、基体上のゴミが存在してもピンホールとなることが
無く、簡便な方法で光学的ドットゲインの小さい良質の
カラープルーフィングシートを形成することができる。
る感光性樹脂層および分離層と仮支持体との間に熱可塑
性樹脂層を設けてあるので、先に形成した画像の凹凸に
対して十分追随し、気泡残りの無い転写が可能であり、
また、感光性樹脂層の上に薄い熱接着層を設けてあるの
で、基体上のゴミが存在してもピンホールとなることが
無く、簡便な方法で光学的ドットゲインの小さい良質の
カラープルーフィングシートを形成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 稔 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 可撓性を有する仮支持体上に、熱可塑
性樹脂を主成分とする熱軟化層、酸素に対して僅かな
透過性を有するにすぎない分離層、染料もしくは顔料
を含有する感光性樹脂層または感光性樹脂層と染料もし
くは顔料を含有する着色層との積層、および加熱によ
り粘着性を生じる熱接着層を順に有し、該熱軟化層と該
分離層との間の接着力が最も小さいことを特徴とする感
光性転写シート。 - 【請求項2】 上記着色剤が、印刷インキに近似した色
相を有するブラック、シアン、マゼンタもしくはイエロ
ーから選ばれた少なくとも一種の顔料であることを特徴
とする請求項1記載の感光性転写シート。 - 【請求項3】 上記熱軟化層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の
感光性転写シート。 - 【請求項4】 上記熱軟化層がエチレン−エチルアクリ
レート共重合体を主成分とすることを特徴とする請求項
1記載の感光性転写シート。 - 【請求項5】 上記熱軟化層がポリエステル樹脂を主成
分とすることを特徴とする請求項1記載の感光性転写シ
ート。 - 【請求項6】 上記熱接着層がスチレン−ブタジエンを
主成分とする共重合体を主成分とすることを特徴とする
請求項1記載の感光性転写シート。 - 【請求項7】 上記熱接着層がエチレン−酢酸ビニル共
重合体を主成分とすることを特徴とする請求項1記載の
感光性転写シート。 - 【請求項8】 請求項1に記載の感光性転写シートの該
熱接着層と永久支持体とを加圧及び加熱しながら密着さ
せ、該仮支持体と熱軟化層を剥離除去し、該分離層を介
して該感光性樹脂層にパターン露光し、次いで現像して
該永久支持体上に画像を形成することを特徴とする画像
形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4899594A JPH07261379A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 感光性転写シート及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4899594A JPH07261379A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 感光性転写シート及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07261379A true JPH07261379A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12818799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4899594A Pending JPH07261379A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 感光性転写シート及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07261379A (ja) |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP4899594A patent/JPH07261379A/ja active Pending
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