JPH07260162A - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】電子レンジ等の加熱調理器に独立したタイマ機
能を持たせて、加熱調理器の機能を向上させる。 【構成】加熱運転に伴って設定された作動時間を表示部
４で減算表示する加熱調理器において、タイマ操作手段
３と、タイマ手段１と、報知手段５と、タイマ操作手段
３により入力があった場合に表示部４でその設定時間の
表示を優先して行わせ、かつ、タイマ手段１を作動する
とともにタイマ手段１のタイムアップにより報知手段５
を作動させる制御手段１とを備えてなる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、加熱調理器の付加機
能に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子レンジ等の加熱調理器は設定された
時間において作動されるが、台所ではそれと並行してガ
スレンジを使用し食品を所定時間ゆでるような場合があ
り、その場合にはゆで過ぎることがないように時間を監
視する必要がある。また、調理と並行して風呂を沸かす
ような場合も、その時間を監視する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】したがって、従来で
は、台所において単体のタイマを使用していたが、台所
は多数の調理器具や食器があって繁雑な状態となりやす
いのでその置き場所に困り、また、見失しなって使用で
きない場合が発生した。

【０００４】この発明は、上記の事情に鑑みて行ったも
ので、電子レンジ等の加熱調理器に独立したタイマ機能
を持たせて、加熱調理器の機能を向上させることを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】そして、この発明では、
加熱運転に伴って設定された作動時間を表示部で減算表
示する加熱調理器において、タイマ操作手段と、タイマ
手段と、報知手段と、前記タイマ操作手段により入力が
あった場合に前記表示部でその設定時間の表示を優先し
て行わせ、かつ、前記タイマ手段を作動するとともに前
記タイマ手段のタイムアップにより前記報知手段を作動
させる制御手段とを備えてなる構成とした。

【０００６】

【作用】この発明によれば、加熱調理器の作動中におい
ても独立してタイマ機能が果たされ、それに基づく報知
がなされる。

【０００７】

【実施例】図１はこの発明の加熱調理器の回路構成図で
あり、１は制御部で、この制御部１に加熱機構２、操作
部３、表示部４、報知ブザー５がそれぞれ接続されてい
る。そして、通常は、操作部３の操作により、制御部１
の指令に基づいて設定時間において加熱機構２が作動さ
れ、また、表示部４では設定された作動時間が時間経過
に沿って減算表示され、作動終了時には報知ブザー５が
鳴動するようになっている。制御部１はタイマ機能も果
たしている。

【０００８】そして、上記操作部３がこの発明のタイマ
操作手段に、制御部１がこの発明のタイマ手段と制御手
段とに、報知ブザー５がこの発明の報知手段に兼用され
ることにより、この加熱調理器では図２のフローチャー
トに示すような独立したタイマ動作が果たされるように
なっている。

【０００９】図２を参照して加熱調理器の独立したタイ
マ動作の説明を行う。加熱調理中の動作について説明す
る。加熱機構２が作動されるとともに制御部１の運転時
間タイマのカウントダウンがなされ、表示部４で残り運
転時間が表示されている状態において、操作部３で所定
の操作により独立タイマ動作の時間設定が行われると
（ステップ１）、表示部４で現在表示している加熱調理
の残り運転時間［図３（Ａ）］を、「０」表示［図３
（Ｂ）］とし、次に設定された時間［図３（Ｃ）］を表
示する（ステップ２）。この時間表示を見ることで操作
者は設定時間を確認できる。次に操作部３でスタートキ
ーが押されると（ステップ３）、表示部４は加熱調理の
残り運転時間［図３（Ｄ）］の表示に戻る（ステップ
４）。図３に示す表示内容は、独立タイマの設定時間が
５分であり、その設定に２秒かかったことを示してい
る。

【００１０】次に、制御部１での独立タイマのカウント
が開始され（ステップ５）、タイムアップすると報知ブ
ザーが鳴動する（ステップ６、７）。タイムアップとな
る前に操作部３でリコール操作がなされた場合は、現在
の残り運転時間の表示を独立タイマ動作の残り時間の表
示に切り替え、その後に再び残り運転時の表示に切り替
える。（ステップ８、９）。

【００１１】上記のように、加熱調理器の作動中におい
てその加熱調理の残り運転時間表示がなされている場合
も、操作部３での操作により表示部４は表示を変えて独
立タイマ時間の設定が行えるとともに、そのタイマの作
動ができ、設定時間後に報知ブザー５で報知音が得られ
る。また、上記の実施例では、リコール操作により、設
定後においても独立タイマ時間の途中での経過時間を容
易に確認できる構成としている。

【００１２】また、上記の実施例では加熱調理器の作動
中における動作を示したが、非作動時においても独立し
たタイマ作動は行え、また、加熱調理器の作動前におい
て独立タイマの設定をして作動中に報知することも可能
で、逆に加熱調理器の作動中において独立タイマの設定
をして作動後に報知することも可能である。上記のステ
ップ２、４、９における表示の切り替え動作が非作動時
である場合は、その切り替えは独立タイマの設定時刻と
現在時刻との間でなされる。

【００１３】

【発明の効果】この発明によれば、加熱調理器の作動中
においても独立してタイマ機能が果たされてそれに基づ
く報知がなされるので、加熱調理器が単なるタイマとし
ても使用できるようになり、これにより加熱調理器の機
能が向上され、また、台所で別個のタイマを使用せずに
すむので便利になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の加熱調理器の回路構成を示す簡略図

【図２】この発明の加熱調理器の動作説明のためのフロ
ーチャート

【図３】この発明の加熱調理器の表示説明図

【符号の説明】

１ 制御部（制御手段） ３ 操作部（タイマ操作手段） ４ 表示部 ５ 報知ブザー（報知手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 加熱運転に伴って設定された作動時間を
   表示部で減算表示する加熱調理器において、タイマ操作
   手段と、タイマ手段と、報知手段と、前記タイマ操作手
   段により入力があった場合に前記表示部でその設定時間
   の表示を優先して行わせ、かつ、前記タイマ手段を作動
   するとともに前記タイマ手段のタイムアップにより前記
   報知手段を作動させる制御手段とを備えてなることを特
   徴とする加熱調理器。