JPH0726007U - 帯鋼の巻取り装置 - Google Patents
帯鋼の巻取り装置Info
- Publication number
- JPH0726007U JPH0726007U JP5949293U JP5949293U JPH0726007U JP H0726007 U JPH0726007 U JP H0726007U JP 5949293 U JP5949293 U JP 5949293U JP 5949293 U JP5949293 U JP 5949293U JP H0726007 U JPH0726007 U JP H0726007U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロータリジョイントのケーシングを帯鋼の高
温巻取り時に冷却できるようにして、シールリングの昇
温を防止すること。 【構成】 ロータリジョイント50のケーシング51に
軸方向に延びる複数の冷却穴1を穿設する。帯鋼の高温
巻取り時には、開閉弁7を閉じケーシング51の給水穴
60を通してのマンドレルへの冷却水の供給を停止する
一方、開閉弁4を開らき、冷却水8をケーシング51の
各冷却穴1に供給して排水管6から流出させることによ
り、ケーシング51を冷却し、これによりケーシング5
1と回転軸52との間に介装されている複数のシールリ
ング53,54,55の昇温を防止するようにしたも
の。
温巻取り時に冷却できるようにして、シールリングの昇
温を防止すること。 【構成】 ロータリジョイント50のケーシング51に
軸方向に延びる複数の冷却穴1を穿設する。帯鋼の高温
巻取り時には、開閉弁7を閉じケーシング51の給水穴
60を通してのマンドレルへの冷却水の供給を停止する
一方、開閉弁4を開らき、冷却水8をケーシング51の
各冷却穴1に供給して排水管6から流出させることによ
り、ケーシング51を冷却し、これによりケーシング5
1と回転軸52との間に介装されている複数のシールリ
ング53,54,55の昇温を防止するようにしたも
の。
Description
【0001】
本考案は、熱間圧延された帯鋼を巻取る巻取り装置に関し、更に詳細には、帯 鋼巻取り装置に具備されているロータリジョイントのケーシングを、帯鋼の高温 巻取り時には冷却できるようにした冷却装置に関する。
【0002】
図3は、従来の帯鋼巻取り装置を示す側面図である。この帯鋼巻取り装置は大 別してマンドレル10とロータリジョイント50とを具備しており、マンドレル 10の構成は図4にまたロータリジョイント50の構成は図5にそれぞれ拡大し た縦断面図でもって詳細に示されている。
【0003】 そこで、まず図3において、マンドレル10は軸11を包含し、この軸11の 端部にはマンドレル拡縮シリンダ12が装着されている。そして、軸11は図示 しないモータの駆動軸13より減速機14を介して回転させられるように設けら れており、したがってマンドレル拡縮シリンダ12も一緒に回転する。また、マ ンドレル拡縮シリンダ12には、ロータリジョイント50がブラケット15を介 して装着されている。そして、バイパス管16により冷却水をロータリジョイン ト50からマンドレル拡縮シリンダ12をバイパスしてマンドレル10に送給す るようになっている。
【0004】 次に、図4を参照してマンドレル10の構成について詳細に説明する。軸11 には周4箇所のウエッジ部17aを成形したスリーブ17が嵌着され、このスリ ーブ17の各々のウエッジ部17aには周4分割されたセグメント18のウエッ ジ部18aが摺動可能に嵌挿されている。そして、軸11の中心部には、マンド レル拡縮シリンダ12のロッド19が嵌挿され、このロッド19と各々のセグメ ント18とはコッタ20及びリング21によって連結されていて、ロッド19の 矢印A方向の移動によって各々のセグメント18は矢印B方向にそれぞれ移動し て周方向に拡大するようになっている。また、軸11には周方向4箇所の給水穴 22が穿設されており、各々の給水穴22はスリーブ17に穿設されている貫通 穴23を通して、図3に示したバイパス管16に連通している。以上の部材によ って、マンドレル10が構成されている。
【0005】 次に、図5を参照してロータリジョイント50の構成について詳細に説明する 。ロータリジョイント50は、固定されたケーシング51を包含し、前述したブ ラケット15に固着された回転軸52がこのケーシング51に回転自在に嵌挿さ れていると共に、ケーシング51と回転軸52との間には複数のシールリング5 3,54,55が介装されている。そして、ケーシング51には2つの油圧穴5 6及び1つの給水ねじ穴57がそれぞれ穿設され、2つの油圧穴56は油圧管5 8によって図示しない油圧装置に、また給水ねじ穴57は給水管59によって図 示しない給水装置にそれぞれ連結されている。また、回転軸52の中心部には、 図3に示したバイパス管16に連通する給水穴60が穿設されている。更に、回 転軸52には2つの溝部61が刻設され、各々の溝部61からブラケット15を 介してマンドレル拡縮シリンダ12に連通する油圧穴62が穿設されている。以 上の部材によって、ロータリジョイント50が構成されている。
【0006】 次に、図3、図4及び図5を参照して作用を説明する。油圧管58,油圧穴5 6,62からマンドレル拡縮シリンダ12に圧油を供給して、ロッド19を矢印 A方向へ移動し、各々のセグメント18を矢印B方向へ移動して拡大させ、冷却 水を給水管59、給水ねじ穴57、給水穴60、バイパス管16からマンドレル 10に供給し、軸11の各々の給水穴22及びスリーブ17の貫通穴23からス リーブ17とセグメント18との間に噴出してマンドレル10を冷却しながら回 転軸52、ブラケット15、バイパス管16、マンドレル拡縮シリンダ12及び マンドレル10を回転し、このマンドレル10によって熱間圧延された帯鋼30 を急速冷却しながら巻き取る。そして、この帯鋼30の巻取りが完了すると、ロ ッド19を矢印Aとは反対の方向へ移動して各々のセグメント18を縮小して冷 却水の供給を停止し、コイル状の帯鋼30をマンドレル10から抜取る。
【0007】
ところで、以上述べた帯鋼の巻取り装置にあっては、例えば低合金鋼のような 、冷却水による急速冷却が好ましくない材質の帯鋼30の巻取りにおいては、ロ ータリジョイント50からマンドレル10に冷却水を供給しない高温巻取りが試 行されている。
【0008】 この場合、図3〜図5に示した従来の装置では、前述した冷却巻取りにおいて 給水穴60に冷却水を流しているときはこの冷却水によって回転軸52が冷却さ れ、この回転軸52を介してシールリング53,54,55も冷却されるが、前 記高温巻取りのために冷却水の供給を停止すると、シールリング53,54,5 5と回転軸52の摩擦等によってシールリング53,54,55が昇温し、その 寿命が著しく短くなる。従って、シールリング53,54,55の交換頻度が高 くなり、運転の停止によるラインのダウンタイムが増大する。
【0009】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、ロー タリジョイントのケーシングを帯鋼の高温巻取り時に冷却できるようにして、シ ールリングの昇温を防止しその寿命を長くするようにした帯鋼の巻取り装置を提 供することを目的とする。
【0010】
上記の課題を解決するために、本考案は、マンドレル拡縮シリンダと共に回転 するマンドレルと、このマンドレル拡縮シリンダ及びマンドレルと共に回転する 回転軸、固定したケーシング及びこのケーシングと前記回転軸との間に介装した シールリングから成るロータリジョイントと、このロータリジョイントのケーシ ングから前記回転軸の穴を通してマンドレルに冷却液を供給する第1の冷却手段 とを具備した帯鋼の巻取り装置において、前記ロータリジョイントのケーシング を冷却する第2の冷却手段を設け、この第2の冷却手段と前記第1の冷却手段と は切替自在としたものである。
【0011】
上記の手段によれば、帯鋼の冷却巻取りの時は、ロータリジョイントからマン ドレル拡縮シリンダに圧液を供給してマンドレルを拡大してマンドレル及びマン ドレル拡縮シリンダを回転し、第1の冷却手段によりロータリジョイントのケー シングから回転軸の穴を通してマンドレルに冷却液を供給して冷却しながら熱間 圧延された帯鋼を巻取り、マンドレルを介してこの帯鋼を急速冷却する。
【0012】 そして、帯鋼の高温巻取りの時は、第1の冷却手段によるロータリジョイント からマンドレルへの冷却液の供給を停止し、第2の冷却手段によって、ロータリ ジョイントのケーシングを冷却し、このケーシングを介してシールリングを冷却 し、回転軸との摩擦による昇温を防止する。
【0013】
以下、図1及び図2を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。図1 は本考案に係る帯鋼巻取り装置の一実施例を示す、ロータリジョイント部分の縦 断面図、図2は図1のII−II断面図である。なお、マンドレル、拡縮シリンダ、 ブラケット、バイパス管等の構成及び配置は図3〜図5に示した従来の装置と同 一であるのでその図面を省略し、また図1及び図2において従来の装置と同一の 部材及び部位には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0014】 図1及び図2において、本実施例によれば、ロータリジョイント50のケーシ ング51には、軸方向に延びる6つの冷却穴1が穿設されていて、各々の冷却穴 1の入口は給水管2、ヘッダ3及び開閉弁4を介して図示していない給水装置に 連結されている。また、各々の冷却穴1の出口のねじ座5には排水管6が螺着さ れている。更に、ケーシング51の給水ねじ穴57に螺着されている給水管59 には開閉弁7が設けられている。
【0015】 次に、図1、図2に加え図3及び図4を参照して作用を説明する。帯鋼30の 冷却巻取りの時は、油圧管58、油圧穴56,62からマンドレル拡縮シリンダ 12に圧油を供給して、ロッド19を矢印A方向へ移動し、各々のセグメント1 8を矢印B方向へ移動して拡大させ、開閉弁7を開にして冷却水を給水管59、 給水ねじ穴57、給水穴60、バイパス管16からマンドレル10に供給し、軸 11の各々の給水穴22及びスリーブ17の貫通穴23からスリーブ17とセグ メント18との間に噴出してマンドレル10を冷却しながら回転軸52、ブラケ ット15、バイパス管16、マンドレル拡縮シリンダ12及びマンドレル10を 回転し、このマンドレル10によって熱間圧延された帯鋼30を急速冷却しなが ら巻取る。
【0016】 そして、帯鋼30の高温巻取りの時は、開閉弁7を閉にして冷却水のマンドレ ル10への供給を停止する一方、開閉弁4を開にして冷却水8を給水管2及びヘ ッダ3から各々の冷却穴1に供給して流通させ、ケーシング51だけを冷却する ことによって、ケーシング51と回転軸52との間に介装されている複数のシー ルリング53,54,55を冷却しながら、回転軸52、ブラケット15、バイ パス管16、マンドレル拡縮シリンダ12及びマンドレル10を回転し、このマ ンドレル10によって熱間圧延された帯鋼30を巻取る。
【0017】 なお、本考案にしたがって設置されるロータリジョイント冷却手段は、前述し た実施例のものに限定されるものではなく、例えばケーシング51の外周面にジ ャケットを装着し、このジャケット内に冷却水を流通させてケーシング51及び シールリング53,54,55を冷却してもよい。
【0018】
以上述べたように、本考案によれば、帯鋼の巻取り装置において、ロータリジ ョイントの固定したケーシングだけを冷却するロータリジョイント冷却手段を設 けたことにより、熱間圧延された帯鋼の高温巻取りの時は、ロータリジョイント のケーシング及び回転軸からマンドレルへの冷却液の供給を停止しても、ロータ リジョイント冷却手段によって、ロータリジョイントのケーシングを冷却し、こ のケーシングを介して回転軸との間に介装したシールリングを冷却することが可 能になり、このシールリングの昇温を防止してその寿命を長くすることができる 。従って、シールリングの交換のための運転停止によるラインのダウンタイムを 大幅に減少することができる。
【図1】本考案に係る帯鋼巻取り装置の一実施例を示
す、ロータリジョイント部分の縦断面図である。
す、ロータリジョイント部分の縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来の帯鋼巻取り装置を示す側面図である。
【図4】図3中のマンドレル部分を拡大して詳細に示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図5】図3中のロータリジョイント部分を拡大して詳
細に示す縦断面図である。
細に示す縦断面図である。
1 冷却穴 2 給水管 3 ヘッダ 4 開閉弁 6 排水管 7 開閉弁 8 冷却水 10 マンドレル 12 マンドレル拡縮シリンダ 30 帯鋼 50 ロータリジョイント 51 ケーシング 52 回転軸 53 シールリング 54 シールリング 55 シールリング 59 給水管 60 給水穴
Claims (1)
- 【請求項1】マンドレル拡縮シリンダと共に回転するマ
ンドレルと、このマンドレル拡縮シリンダ及びマンドレ
ルと共に回転する回転軸、固定したケーシング及びこの
ケーシングと前記回転軸との間に介装したシールリング
から成るロータリジョイントと、このロータリジョイン
トのケーシングから前記回転軸の穴を通してマンドレル
に冷却液を供給する第1の冷却手段とを具備した帯鋼の
巻取り装置において、前記ロータリジョイントのケーシ
ングを冷却する第2の冷却手段を設け、この第2の冷却
手段と前記第1の冷却手段とは切替自在としたことを特
徴とする帯鋼の巻取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5949293U JPH0726007U (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 帯鋼の巻取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5949293U JPH0726007U (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 帯鋼の巻取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0726007U true JPH0726007U (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=13114849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5949293U Withdrawn JPH0726007U (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 帯鋼の巻取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726007U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10314840A (ja) * | 1997-04-10 | 1998-12-02 | Kvaerner Metals Clecim | 帯状製品を巻取るためのコイラースピンドルと、その使用 |
JP2011525427A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-22 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ストリップを巻き付けるための方法及び装置 |
-
1993
- 1993-10-07 JP JP5949293U patent/JPH0726007U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10314840A (ja) * | 1997-04-10 | 1998-12-02 | Kvaerner Metals Clecim | 帯状製品を巻取るためのコイラースピンドルと、その使用 |
JP2011525427A (ja) * | 2008-06-27 | 2011-09-22 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ストリップを巻き付けるための方法及び装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |