JP2005520947A - 流体循環システムを備える製紙用熱ロール及びそのための方法 - Google Patents

流体循環システムを備える製紙用熱ロール及びそのための方法 Download PDF

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Abstract

ウェブに若しくはウェブから熱を効率的に移動させる熱ロールが提供される。熱ロールは、円筒形の外側のマントルを有する回転可能な外側シェルと、回転可能な外側シェル内に固定型内側シェルとを含む。環状の空間が、回転可能な外側シェルの内面と固定型内側シェルの外面との間に画成される。比較的低い容積の環状空間には、油や水のような熱交換流体が充填され、熱交換流体は回転可能な外側シェルのマントルを介して繊維ウェブと熱交換を行う。環状空間の低容積は、ウェブへの高い熱伝達速度を可能とし、熱交換流体の温度に速やかで効率的な変化を与えることを可能とする。熱ロールは、カレンダロール、プレスロール、乾燥シリンダ及びヤンキーシリンダのような種々のタイプのロールとしての使用に対しても適用可能である。

Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、紙若しくは他のウェブ状材料を処理若しくは製造する際に使用するロールに係り、より詳細には、紙若しくは他のウェブを加熱若しくは冷却するために使用される熱ロールに関する。特に、ロールは、紙ウェブをインパルス乾燥させるのに有用である。
[発明の背景]
種々のタイプのロールが紙若しくは他のウェブ状材料の処理若しくは製造中に使用される。例えば、ペーパーマシンは、カレンダロール、プレスロール、乾燥シリンダ及びヤンキーシリンダを含むことができる。これらのロールのそれぞれは、ウェブに関して幾つかの種類の処理を実行する。例えば、ウェブは加熱若しくは冷却される。
ウェブを加熱するための装置の一例は、インパルスドライヤであり、繊維ウェブを乾燥させるために大量の熱を供給する。インパルスドライヤは、ロールを含み、ロールは、回転可能にジャーナル結合される円筒形シェルを端部に有すると共に、シェル内に位置する固定シャフトを有する。シェルにより画成されるスペース内に油や水のような加熱液体を供給することによってロールを加熱することは本分野で知られている。例えば、加熱された水は、ロールのシェルの一端に供給され、シェルの他端から除去されることができる。熱は、水からシェルを介してウェブへ伝達される。
多くの問題点がかかるシステムで現れる。先ず、加熱液体は、シェルを流れる際に冷めるので、出て行く側の端部の近傍でのシェルを加熱する能力が少ない。これは、シェルの全長にわたる加熱において不均一性を引き起こす。更に、ロールの大きなサイズに起因して、大容量の液体が収容されることができる。しかし、液体は重く、シェルを回転させるための追加のエネルギを必要とする。エネルギは、液体の容積を加熱するために必要とされ、熱変化がゆっくりとしか達成されない場合がある。また、移動する大容量の液体は、シェルの動きに干渉しうる。或いは、シェルは、液体により部分的にのみ充填され、残りの容積にエアが充填されることもできる。しかし、圧力は、ロールの構成要素に更なる応力を生成し、近くの作業者及び装置の双方に危険をもたらす。エアは液体よりも貧弱な熱伝達材であるので加熱の効果も少ない。また、部分的に充填されるシェルにおいては、重力により過熱液体がシェルの底部に集まり、シェルの上部で加熱の効果が低減される傾向となる。
従って、ウェブに若しくはウェブから熱を移動するためのロールに対するニーズがある。ロールは、ウェブへの高い熱伝達率を可能とし、作業環境への熱の損失を最小化することで、実効的で且つ効率的な加熱を可能とすべきである。熱伝達は、ロールの全長に亘り均一であるべきである。ロールは、加熱液体の温度に速やかで効率的な変化を与えることを可能とする。また、複雑な加圧システムに関連した危険は最小化されるべきである。最後に、ロールは、カレンダロール、プレスロール、乾燥シリンダ及びヤンキーシリンダのような異なるタイプのロールとしての使用に対しても適用可能であるべきである。
[発明の概要]
本発明は、先行技術における欠点を解決するウェブ加熱若しくは冷却用改善型熱ロールを提供する。熱ロールは、繊維ウェブを支持する回転可能な外側シェルの近傍の環状空間を完全に満たす熱交換流体を少ない容積で含む。熱交換流体は、主供給パイプから供給される複数の接続パイプを介して環状空間に通される。環状空間を満たす熱交換流体の結果、熱が、回転可能な外側シェルを介して繊維ウェブに若しくは繊維ウェブから効率的に交換されることができる。
本発明のロールは、回転可能な外側シェルと、外側シェル内の固定型内側シェルとを含む。回転可能な外側シェルは、外面及び内面を有し、第1ヘッドから第2ヘッドまで延在する。回転可能な外側シェルは、長手軸にまわりに回転するよう配置され、ウェブを支持する。固定型内側シェルも、外面及び内面を有する。固定型内側シェルの外面及び回転可能な外側シェルの内面は、環状空間を画成する。固定型内側シェルは、第1端から第2端まで延在し、複数の内側シェル開口部を画成する。熱ロールは、固定型内側シェルの第2端に向かって長手方向に固定型内側シェルの第1端から延在する主供給パイプを含む。更に、熱ロールは、複数の内側シェル開口部に主供給パイプを接続する複数の接続パイプを含む。環状空間は、完全に熱交換流体により充填され、熱が効率的に回転可能な外側シェルを介してロールにより交換される。
本発明の一実施例によれば、主供給パイプは、回転可能な外側シェルの第2ヘッドまで長手方向に回転可能な外側シェルの第1ヘッドから延在する。主供給パイプは、回転可能な外側シェルの第1若しくは第2ヘッドの何れか一方側に入口を有し、回転可能な外側シェルの第1若しくは第2ヘッドの他方側に出口を有する。その他の実施例では、主供給パイプは、入口及び出口を有し、入口及び出口の双方は、回転可能な外側シェルの第1若しくは第2ヘッドの何れか同一の一方側に配置される。本発明のその他の実施例では、主供給パイプは、接続パイプのそれぞれに直接接続される。
環状空間は、前記内側シェルの外面の外周を囲む。一実施例では、前記外側シェルの内面は、前記内側シェルの外面から40mmよりも近くに配置される。環状空間は、固定型内側シェルの第1端から第2端まで延在してもよい。
その他の実施例によれば、接続パイプは、可撓性のあるホースからなり、固定型内側シェルは、前記接続パイプを囲む内部本体空間を画成する。
熱ロールは、主排出パイプをも含む。主排出パイプは、固定型内側シェル内に配置され、前記固定型内側シェルの第1端から前記固定型内側シェルの第2端に向かって長手方向に延在する。熱ロールは、更に、複数の排出用接続パイプを更に含む。内側シェルは、第2の複数の内側シェル開口部を有し、前記排出用接続パイプは、前記第2の複数の内側シェル開口部に前記主排出パイプを接続する。
一実施例による熱ロールは、環状空間に流体的に連通される拡張タンクを更に含む。拡張タンクは、熱交換流体及び加圧ガスの双方を大量に含む。
熱ロールは、熱交換流体の温度を変化させる温度調節装置を更に含む。温度調節装置は、外部に、若しくは、外側シェル及び固定型内側シェルの双方内に配置されてよい。
本発明は、紙生成中のウェブを熱処理する閉循環システムをも提供する。循環システムは、流体的に閉じられることができ、回転可能な外側シェルの内面と固定型内側シェルの外面とにより画成される環状空間を含む。主供給パイプは、固定型内側シェル内に配置され、複数の接続パイプを介して環状空間に流体的に連通される。回転可能な外側シェルの外側に配置される拡張タンクは、環状空間に流体的に連通され、循環システム内の熱交換流体の流れの調整のために熱交換流体及び加圧ガスの双方を大量に含むことができる。
更に、本発明は、ウェブを処理するためのロールの加熱若しくは冷却方法を提供する。本方法は、回転可能な外側シェルを設けると共に固定型内側シェルを前記回転可能な外側シェル内に設けて、前記回転可能な外側シェルの内面と前記固定型内側シェルの外面との間に環状の空間を画成することを含む。本方法は、前記環状空間に熱交換流体を完全に満たし、環状空間をシールして、その中にエアが含まれないようにすることを含む。前記回転可能な外側シェルは前記固定型内側シェルに対して回転され、主パイプから複数の接続パイプを介して前記環状空間内の前記回転可能な外側シェルの内面上における複数の位置までの直接的且つ同時的な前記熱交換流体の循環を与える。前記熱交換流体は、熱調整装置に前記環状空間から排出され、熱調整装置で加熱若しくは冷却される。前記熱交換流体は、次いで環状空間へと再循環される。
従って、本発明は、ウェブに若しくはウェブから熱を効率的に伝達するロールを提供する。ロールは、比較的低容積の熱交換流体が完全に充填される環状のギャップを含み、従って、ウェブへの高い熱伝達率を可能とする。低容積は、熱交換流体の温度を速やかに且つ効率的に変化させることも可能とする。複雑な加圧システムに関連した危険は最小化され、ロールの全長に亘る熱伝達が一定となることができる。更に、本発明のロールは、カレンダロール、プレスロール、乾燥シリンダ及びヤンキーシリンダのような異なるタイプのロールとしての使用に対しても適用可能である。
一般的な観点で本発明を説明してきたが、今度は、必ずしもスケール通りに描かれていない添付図面を参照する。
[詳細な説明]
これより本発明は、本発明の好ましい実施例が示された添付図面を参照して以下でより完全に詳説される。しかし、本発明は、たくさんの異なる形態で具現化でき、ここに示す実施例に限定されるべきでない。むしろ、これらの実施例は、この開示が網羅的で完全であり、且つ、当業者に本発明の観点を完全に伝わるように、付与されている。同様の番号は全体を通して同様の要素をさす。
図1を参照するに、協働してロールニップを形成する熱ロール11及び第2ロール31が示されている。連続的な繊維ウェブ30は、ニップを通過し、熱ロール11及び第2ロール31の一方若しくは双方により処理される。或いは、シュープレスロール若しくは本分野で知られている他の支持要素が、ニップを形成するために第2ロール31に代わって使用されうる。図1の構成の側面視が図2に示される。図1及び図2に見られるような熱ロール11は、これらと同様の視点で表わされる本発明の多くの実施例を代表する。
本発明の一実施例による熱ロール11が図3に示される。熱ロール11は、回転可能な外側シェル13及び固定型内側シェル12を含む。回転可能な外側シェル13は、第1ヘッド15から第2ヘッド16に延在する円筒形の外側のマントル14を含む。好ましくは、マントル14は、50mmから150mmの間の厚さである。回転可能な外側シェル13は、外面38及び内面39を有する。第1及び第2ヘッド15,16は、アウタベアリング21により回転可能に支持され、ヘッド15,16は、インナベアリング26上で固定型内側シェル12を支持する。固定型内側シェル12は、回転可能な外側シェル13内に配置される。固定型内側シェル12は、スチールから形成でき、同様に円筒形であり、外面40及び内面41を有する。固定型内側シェル12の外径は、回転可能な外側シェル13の内径よりも小さく、環状空間25が固定型内側シェル12の外側に且つ回転可能な外側シェル13の内側に存在するようにする。環状空間25は、回転可能な外側シェル13の内面39及び固定型内側シェル12の外面40により画成される。好ましい実施例では、直径の差は、約80mmより小さく、環状空間25の幅が約40mmより小さくなるようにする。環状空間25には、油や水のような熱交換流体が充填され、熱交換流体は、回転可能な外側シェル13のマントル14を介して繊維ウェブ30と熱を交換する。環状空間25は、完全に熱交換流体により充填され、従って、エアや他のガスは含まれない。
主供給パイプ19は、熱ロール11を通って延在する。主供給パイプ19は、熱ロール11の外側から、回転可能な外側シェル13の第1ヘッド15を通って、固定型内側シェル12内に延在する。供給用接続パイプ17aは、複数の内側シェル開口部18に主供給パイプ19を接続する。排出用接続パイプ17bは、他の内側シェル開口部18を主排出パイプ20に接続し、主排出パイプ20は、固定型内側シェル12内から、回転可能な外側シェル13の第2ヘッド16を通って、熱ロール11の外側へと延在する。本実施例では、主排出パイプ20は、主供給パイプ19と共直線の関係にあり、主排出パイプ20の区間は主供給パイプ19と対応している。主排出パイプ20は、主供給パイプ19より大きな直径を有し、主供給パイプ19は、2つのパイプ19,20が対応する場合に主排出パイプ20内に位置する。この構成は図4でより明確にわかる。主供給パイプ19及び主排出パイプ20は、一定の直径を有して示されているが、他の実施例では、直径は、パイプ19,20の全長に亘って一定でない。例えば、主供給パイプ19及び主排出パイプ20は、流れ方向で収束する円錐形を有することができる。円錐形は、パイプ19,20全体を通して流速を不均一にするために有効となる。
図3及び図4に示すように、熱交換流体の流れ方向は、主供給パイプ19及び主排出パイプ20で同一である。主供給パイプ19の入口32は、熱ロール11の一端側に配置され、主排出パイプ20の出口33は、熱ロール11の反対の他端側に配置される。従って、熱交換流体は、入口32を通って主供給パイプ19に入り、固定型内側シェル12内の主供給パイプ19を流れ、供給用接続パイプ17aを通って固定型内側シェル12と回転可能な外側シェル13の間の環状空間25まで流れる。環状空間25からは、熱交換流体は、排出用接続パイプ17bを通って主排出パイプ20へ流れ、主排出パイプ20を通って出口33へと流れる。
図4で分かるように、接続パイプ17a,17bは、放射状に離間し、接続パイプ17a,17b内の熱交換流体の流れ方向は交互であり、各供給用接続パイプ17aは、排出用接続パイプ17bの隣に構成される。従って、この実施例では、熱交換流体のための循環の主要なルートは、固定型内側シェル12の外に供給用接続パイプ17aを通って流れ、次いで、環状空間25を介して排出用接続パイプ17bに流れ、固定型内側シェル12に戻る流れである。
固定型内側シェル12内の固定型内側シェル12及びパイプ17a,17b,19,20は、回転可能な外側シェル13と共に回転しない。パイプ17a,17b,19,20間の結合も固定されるものである。従って、熱交換流体のための循環システムは簡素化され、結合部における漏れの危険が低減される。
チェックバルブ(図示せず)は、流れの方向を制御するためにパイプ全体を通して種々のポイントに実装されてよい。更に、ポンプ(図4には示されず)が、熱ロール11を通して熱交換流体を循環させるために使用される。環状空間25を満たす熱交換流体は、循環のために高圧を必要としない。より低い圧力は、パイプ19,20,17a,17bのような構成要素の磨耗を低減し、近くの装置や人に対する危険を低減する。この実施例では、熱交換流体における内部摩擦は、熱交換流体と熱ロール11の表面39,40との間で生まれる摩擦よりも小さい。従って、回転可能な外側シェル13の回転は、熱交換流体に動きを付与し、イプ19,17a,17b,20の全体を通して循環させ、これにより、ポンプの負荷が低減される。また、熱ロール11は、環状空間25の小容積のより低い流速を必要とする。例えば、外径が約2100mmで長さが約1000mmの本発明の熱ロール11は、毎分約1000リットルの熱交換流体の流速を必要とする。本発明によるより大きなロールは、略比例的により早い流速を必要とする。例えば、長さが約3000から約5000mmのロールは、毎分約3000リットルと約5000リットルの間を必要とする。
固定型内側シェル12と回転可能な外側シェル13の間の環状空間25を満たす熱交換流体は、回転可能な外側シェル13の第1及び第2ヘッド15,16及び固定型内側シェル12により画成されるチャンバ34へと若しくはから循環できる。しかし、固定型内側シェル12はヘッド15,16の近傍の位置から延在しているので、チャンバ34の容積は大きくなく、チャンバ34はそれ故に殆ど流体を含まない。固定型内側シェル12とヘッド15,16との間の距離は約40mm程小さくてもよい。更に、回転可能な外側シェル13と固定型内側シェル12の間の相対的な動きがマントル14で生ずるので、熱交換流体は、チャンバ34よりも環状空間25においてより多く流れる。環状空間25内の流体流れはチャンバ34よりも大きく、なぜなら、内側シェル開口部18がマントル14の近傍に配置され、接続パイプ17a,17bへの及びからの流れが、チャンバ34ではなく、直接的に環状空間25に及びからであるためである。内部の熱交換流体の容積、及び、熱交換流体の付随的な流れを最小化することで、チャンバ34は、第1及び第2ヘッド15,16を通して起こる熱伝達を低減し、ヘッド15,16を介した廃熱エネルギの喪失を低減する。これは、熱交換流体の必要とされる再加熱を低減し、エネルギの節約となる。チャンバ34内に設けられる流体は、ヘッド15,16をマントル14の温度に類した温度で維持し、従って、温度差による熱応力を最小化する。
第1及び第2ヘッド15,16は、回転可能な外側シェル13の長手軸の方向に延長される。従って、固定型内側シェル12を支持するインナベアリング26及び回転可能な外側シェル13を支持するアウタベアリング21は、チャンバ34の近傍に配置される。一若しくはそれ以上のシール若しくはガスケット24は、チャンバ34内にありインナベアリング26から離れた熱交換流体を保持する。従って、ヘッド15,16の延長形状及びシール若しくはガスケット24の存在及び介在するエア空間は、熱交換流体とインナベアリング26との間の熱伝達を抑制する。これは、インナベアリング26の熱応力及び磨耗を低減し、それらの所期の動作寿命を長くする。ベアリング26の加熱の低減は、また、使用するベアリング26の小径化を可能とし、これより、ベアリング26のコストが低減される。
図5及び図6は、入口32及び出口33が熱ロール11の同一側に配置される本発明のその他の実施例を示す。図示のように、固定型内側シェル12は、一方のヘッド15で固定のベアリング26により他方のヘッド16でジャーナルベアリング27により支持される。ジャーナルベアリング27は、ヘッド16に対する固定型内側シェル12の軸方向の動きを許容し、ロール構成要素の熱膨張や収縮を吸収する。
主供給パイプ19及び主排出パイプ20は、全長に沿って共直線で対応関係にある。主排出パイプ20は、主供給パイプ19よりも大きな直径を有し、主供給パイプ19は、図6に示すように主排出パイプ20内に配置される。
本発明のその他の実施例では、接続パイプ17a,17bは、多数の分配パイプ22a,22b及び搬送パイプ23a,23bを介して環状空間25に流体的に連通される。異なる接続パイプ17a,17bからの熱交換流体は、分配パイプ22a,22bで混合する。従って、熱交換流体の温度が主供給パイプ19の全長に亘って変化する場合、熱交換流体は、供給用分配パイプ22a内で混合し、分配パイプ22a全体を通した温度変動が低減される。
図7及び図8で分かるように、各外周位置にある全ての供給用分配パイプ22aは、複数の供給用搬送パイプ23aに接続される供給用分配パイプ22aに接続される。従って、熱交換流体は、入口32を介して主供給パイプ19に入り、固定型内側シェル12内の主供給パイプ19を流れ、供給用接続パイプ17aを介して供給用分配パイプ22aの1つに流れる。次いで、熱交換流体は、固定型内側シェル12と回転可能な外側シェル13との間の環状空間25に供給用搬送パイプ23aを介して流れる。環状空間25から、熱交換流体は、排出用搬送パイプ23bを介して排出用分配パイプ22bに流れ、次いで、排出用接続パイプ17bを介して主排出パイプ20に流れる。熱交換流体は、主排出パイプ20を通って出口34に流れる。この実施例では、主供給パイプ19の入口33は、熱ロール11の一端に配置され、主排出パイプ20は他端に配置される。その他の実施例では、入口32及び出口33の双方は、図5及び図6に関して上述したように、熱ロール11の一端側に配置される。従って、図9及び図10は、入口32及び出口33を一方の側に有する熱ロール11を示す。
共通の分配パイプ22a,22bに取り付けられる搬送パイプ23a,23b及び接続パイプ17a,17bのそれぞれの距離が同一若しくは異なるものであってよい。例えば、図7に示す実施例では、連続した供給用接続パイプ17aは、連続した供給用搬送パイプ23a間の距離と略同一の距離だけ離間しているが、連続した排出用接続パイプ17bは、連続した排出用搬送パイプ23b間の距離に対して略2倍の距離だけ離間している。好ましくは、供給用搬送パイプ23aが環状空間25に接続する箇所における全ての供給用搬送パイプ23aの全面積は、排出用搬送パイプ23bが環状空間25に接続する箇所における全ての排出用搬送パイプ23bの全面積に等しい。また、図7に示すように、異なる数の搬送パイプ23a,23b及び接続パイプ17a,17bが存在してもよく、図7に示す例では、接続パイプ17a,17bよりも搬送パイプ23a,23bが多くある。より大きな数の内側シェル開口部18は、搬送パイプ23a,23bに起因して、クロスマシーン方向に於ける均質で一定の温度プロファイル(profile)を容易にする。
搬送パイプ23a,23bは、図7及び図9に示すように、円筒形を有することができ、若しくは、流れ方向で収束する円錐形を有することができる。円錐形は、搬送パイプ23a,23b内に不均一な流速を実現するように流速を調整するために有効となる。
接続パイプ17a,17b、分配パイプ22a,22b及び搬送パイプ23a,23bは、スチール、ステンレススチール、他の金属、ポリマーなどのような硬質材料から形成されてよい。或いは、パイプ17a,17b、22a,22b、23a,23bは、フレキシブルスチールホースのような軟質若しくはフレキシブルな材料から形成されてよい。パイプは、好ましくは、550℃の温度に耐えることができる。図11及び図12は、フレキシブルな接続パイプ17a,17bを備える熱ロール11を示す。フレキシブルな接続パイプ17a,17bは、熱交換流体が主供給パイプ19の単一の長手方向の位置から、固定型内側シェル12の全長に沿って異なる長手方向の位置に配置される内側シェル開口部18に向けられるように、構成される。この構成は、主供給パイプ19内の熱交換流体に温度変化がある場合であっても、環状空間25内の熱交換流体の均一な温度を維持するために使用できる。
その他の効果的な特徴は、全ての供給用接続パイプ17aが主供給パイプ19に共通の長手位置で接続されることである。同様に、全ての排出用接続パイプ17bが主排出パイプ20に共通の長手位置で接続される。従って、熱交換流体は、入口32で主供給パイプ19に入り、固定型内側シェル12内に流れる。熱交換流体のすべては、主供給パイプ19から共通の長手位置で流れ出て、複数の長手位置で環状空間25に接続する供給用接続パイプ17a内に流れる。熱交換流体は、環状空間25から異なる長手位置で出て、排出用接続パイプ17bを通って主排出パイプ20の共通の長手位置まで流れる。次いで、熱交換流体は、主排出パイプ20を介して出口33に流れる。主供給パイプ19及び主排出パイプ20は共直線の関係にある。図13及び図14の実施例では、入口32及び出口33の双方が熱ロール11の同一の一方の側に配置される。
図15及び図16の実施例では、熱ロール11は、分配パイプ22a,22b及び搬送パイプ23a,23bを含み、全ての供給用接続パイプ17aは、共通の長手位置で主供給パイプ19に接続される。更に、供給用分配パイプ22aのそれぞれは、唯一の供給用接続パイプ17aに接続される。従って、熱交換流体のすべては共通の長手位置で主供給パイプ19を出、熱交換流体のすべては共通の長手位置で供給用分配パイプ22aに入る。同様に、排出用接続パイプ17bは、主排出パイプ20に共通の長手位置で接続され、排出用分配パイプ22bのそれぞれは、唯一の排出用接続パイプ17bに接続される。
熱交換流体は、繊維ウェブ30上で実行される種類の処理に依存して加熱若しくは冷却される。インパルス式乾燥に対しては、熱交換流体の温度は、典型的には、約300℃若しくはそれより高い温度である。温度調整装置35が熱交換流体を加熱若しくは冷却するために使用される。温度調整装置35は、電気ヒータ、ガスヒータ若しくは熱交換器のようなヒータであってよい。多様な他の加熱装置及び冷却装置が本分野で周知である。
温度調整装置35は、熱ロール11内、例えば固定型内側シェル12内に配置されることができ、若しくは、熱ロール11の外に配置されることができる。本発明の一実施例による熱ロール11の概略が図17に示される。この実施例では、熱交換流体は、ポンプ36により温度調整装置35を通って圧送され、温度調整装置35で加熱される。次いで、流体は、主供給パイプ19の入口32内を流れ、熱ロール11内で循環する。熱交換流体は、出口33を通って熱ロールから出て、ポンプ36へと流れて戻る。熱交換流体は、次いで、温度調整装置35へと再循環され、そこで、熱交換流体の温度が必要に応じて調整される。
拡張タンク28は、熱ロール11に流体的に連通される。拡張タンク28は、大量の熱交換流体及び大量の加圧ガスを含む。熱ロール11における熱交換流体の流れは、拡張タンク28におけるガスの圧力を調整することによって制御される。従って、拡張タンク28は、流れの変化を実現するか、若しくは一定の流れを維持するために使用できる。例えば、流れの増大は、回転可能な外側シェル13の速度が増加しているときに必要とされる。図17に示す実施例では、拡張タンク28は、温度調整装置35に接続されるが、熱ロール11の他の部分に代わりに接続されてもよい。拡張タンク28は、十分な容積の加圧ガスを有し、熱交換流体の容積が、例えば熱膨張に起因して、変化した場合に、対応する容積の熱交換流体が回転可能な外側シェル13内部から拡張タンク28に流れるようにする。従って、殆ど均一な流れが熱ロール11内で維持される。
図18は、内部に温度調整装置35を備える熱ロール11の概略を示す。この実施例では、熱交換流体は、加熱されるために熱ロール11の外側で循環しないが、変わりにロール11内で過熱される。温度調整装置35は、固定型内側シェル12内に配置され、上述若しくは本分野で知られているあらゆる種類の加熱装置であってよい。例えば、温度調整装置は、図19に示すように環状空間25の近傍で固定型内側シェル12内に配置される電気インダクション若しくは抵抗ヒータであってよい。図19に示すように、電気は、回転可能な外側シェル13のヘッド15,16の一方を通って配索される電線37により温度調整装置35に供給される。或いは、電線37は、回転可能な外側シェル13のヘッド15,16の双方を通って配索されてもよい。
図19の実施例では温度調整装置35が熱ロール11内に配置されているので、熱交換流体は、温度調整のために熱ロール11の外で循環されない。この実施例では、通常の動作中は、環状空間25に拡張タンク28を接続する拡張タンク接続パイプ29を通って流れる熱交換流体を除いて、熱ロール11の外で熱交換流体の循環が行われる。拡張タンク28及び拡張タンク接続パイプ29は、流れが上述のように調整されることを可能とする。例えば、熱交換流体が加熱時に膨張した場合、熱交換流体は、拡張タンク接続パイプ29を通って拡張タンク28内に流れ、これにより、環状空間25内の均一な流れが維持される。
本発明の多くの修正及びその他の実施例が、上述の説明及び関連する図面で示された教示の利益を有する当業者には思い浮かぶだろう。
それ故に、本発明が、開示された特別な実施例に限定されず、修正や他の実施例が添付のクレームの観点内に含まれることを意図されていることは、理解されるべきである。ここでは特別な用語が採用されているが、それらは限定の目的ではなく一般的で説明的な意味でのみ使用されている。
本発明の多くの実施例を代表する熱ロールの斜視図である。 図1の熱ロールの側面図である。 本発明の一実施例による図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの断面図である。 ライン2−2によって示された面から見た際の図2の熱ロールの断面図である。 熱交換流体が本発明のその他の実施例による同一のヘッドを介して入出する、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの断面図である。 ライン3−3によって示された面から見た際の図4の熱ロールの断面図である。 ロールが本発明のその他の実施例による分配パイプ及び搬送パイプを含む、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの断面図である。 ライン4−4によって示された面から見た際の図6の熱ロールの断面図である。 ロールが本発明のその他の実施例によるロールの一端に配置された出口及び入口及び分配パイプ及び搬送パイプを含む、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの断面図である。 ライン5−5によって示された面から見た際の図8の熱ロールの断面図である。 ロールが本発明のその他の実施例によるフレキシブルホースによりなる接続パイプを含む、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの切開断面図である。 ライン6−6によって示された面から見た際の図10の熱ロールの断面図である。 ロールが本発明の一実施例によるロールの一端に配置された出口及び入口及びフレキシブルホースによりなる接続パイプを含む、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの切開断面図である。 ライン7−7によって示された面から見た際の図12の熱ロールの断面図である。 ロールが本発明の一実施例による水圧式に非接続される共直線状の主排出パイプ及び主供給パイプを含む、図2のライン1−1によって示された面から見た際の熱ロールの断面図である。 ライン8−8によって示された面から見た際の図14の熱ロールの断面図である。 本発明の一実施例による外部温度調整装置及び拡張タンクを備える熱ロールの流れを示す概略図である。 本発明の一実施例による内部温度調整装置を備える熱ロールの流れを示す概略図である。 本発明の一実施例による内部ヒータを含む熱ロールの切開断面図である。

Claims (37)

  1. 内部熱交換流体を含むことができるペーパーマシン用熱ロールにおいて、
    外面及び内面を有し、第1ヘッドから第2ヘッドまで延在し、長手軸まわりの回転のために配置された回転可能な外側シェルと、
    前記回転可能な外側シェル内に配置され、外面及び内面を有し、該外面及び前記回転可能な外側シェルの外面が環状の空間を画成し、第1端から第2端まで延在して複数の内側シェル開口部を画成する固定型内側シェルと、
    前記固定型内側シェル内に配置され、前記固定型内側シェルの第1端から前記固定型内側シェルの第2端に向かって長手方向に延在する熱交換流体供給のための主供給パイプと、
    前記複数の内側シェル開口部に前記主供給パイプを接続して、前記環状空間に前記熱交換流体が供給されて該環状空間が完全に前記熱交換流体で満たし、熱が前記回転可能な外側シェルを介して当該ロールにより効率的に交換されるようにする複数の接続パイプとを含む、熱ロール。
  2. 前記主供給パイプは円錐形である、請求項1に記載の熱ロール。
  3. 前記主供給パイプは、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッドから第2ヘッドまで長手方向に延在し、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッド及び第2ヘッドの何れか一方に配置される入口を有し、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッド及び第2ヘッドの他方に配置される出口を有する、請求項1に記載の熱ロール。
  4. 前記主供給パイプは、入口及び出口を有し、前記主供給パイプの入口及び出口の双方は、前記回転可能な外側シェルの第1若しくは第2ヘッドの何れか同一の一方側に配置される、請求項1に記載の熱ロール。
  5. 前記主供給パイプは、前記接続パイプのそれぞれに直接接続される、請求項1に記載の熱ロール。
  6. 前記環状空間は、前記内側シェルの外面の外周を囲む、請求項1に記載の熱ロール。
  7. 前記外側シェルの内面は、前記内側シェルの外面から40mmよりも近くに配置される、請求項1に記載の熱ロール。
  8. 前記環状空間は、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッドから第2ヘッドまで延在する、請求項1に記載の熱ロール。
  9. 前記接続パイプは、可撓性のあるホースを含む、請求項1に記載の熱ロール。
  10. 前記固定型内側シェルは、前記接続パイプを囲む内部本体空間を画成する、請求項1に記載の熱ロール。
  11. 前記固定型内側シェル内に配置され、前記固定型内側シェルの第1端から前記固定型内側シェルの第2端に向かって長手方向に延在する主排出パイプを更に含む、請求項1に記載の熱ロール。
  12. 前記主排出パイプは円錐形である、請求項11に記載の熱ロール。
  13. 複数の排出用接続パイプを更に含み、前記内側シェルは、更に、第2の複数の内側シェル開口部を有し、前記排出用接続パイプは、前記第2の複数の内側シェル開口部に前記主排出パイプを接続する、請求項11に記載の熱ロール。
  14. 前記固定型内側シェルの第1端及び前記回転可能な外側シェルの第1ヘッドは、第1の端部空間を画成し、前記固定型内側シェルの第2端及び前記回転可能な外側シェルの第2ヘッドは、第2の端部空間を画成し、該第1及び第2の端部空間は前記環状空間に接続される、請求項1に記載の熱ロール。
  15. 前記環状空間に流体的に連通され、熱交換流体及び加圧ガスの双方を大量に含む拡張タンクを更に含む、請求項1に記載の熱ロール。
  16. 前記熱交換流体の温度を変化させる温度調節装置を更に含む、請求項1に記載の熱ロール。
  17. 前記環状空間への前記熱交換流体の供給を促進するポンプを更に含む、請求項1に記載の熱ロール。
  18. 内部熱交換流体を含むことができるペーパーマシン用熱ロールにおいて、
    外面及び内面を有し、第1ヘッドから第2ヘッドまで延在し、長手軸まわりの回転のために配置された回転可能な外側シェルと、
    前記回転可能な外側シェルにより画成される空間内に配置され、熱交換流体を加熱する加熱装置と、
    前記外側シェル内に配置され、第1端から第2端まで延在し、外面及び内面を有し、該外面及び前記回転可能な外側シェルの外面が環状の空間を画成する固定型内側シェルとを含み、前記環状空間は、前記熱交換流体で実質的に満たされ、熱が前記回転可能な外側シェルを介して当該ロールにより効率的に交換される、熱ロール。
  19. 前記環状空間に流体的に連通され、熱交換流体及び加圧ガスの双方を含む拡張タンクを更に含む、請求項18に記載の熱ロール。
  20. 前記加熱装置は、前記固定型内側シェルにより画成される空間内に配置される、請求項18に記載の熱ロール。
  21. 前記加熱装置は電気ヒータである、請求項18に記載の熱ロール。
  22. 紙生成中のウェブを熱処理する閉循環システムであって、
    熱交換流体の温度を調整する温度調整装置と、
    前記温度調整装置に流体的に連通される主供給パイプと、
    前記温度調整装置に流体的に連通される主排出パイプと、
    回転可能な外側シェルの内面と固定型内側シェルの外面とにより画成される環状空間とを含み、該環状空間は、複数の接続パイプを介して前記主供給パイプ及び主排出パイプに流体的に連通され、前記回転可能な外側シェルの回転により、前記熱交換流体が前記環状空間及び前記温度調整装置の間を循環する、循環システム。
  23. 前記熱交換流体と、前記回転可能な外側シェルの内面及び固定型内側シェルの外面のそれぞれとの間の摩擦力は、前記熱交換流体の内部摩擦力よりもそれぞれ大きく、前記回転可能な外側シェルの回転により、前記熱交換流体が前記環状空間から前記温度調整装置へと循環するようにする、請求項22に記載の循環システム。
  24. 前記主供給パイプは円錐形である、請求項22に記載の循環システム。
  25. 前記主排出パイプは、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッドから第2ヘッドまで延在し、前記回転可能な外側シェルの第1ヘッドに位置する入口を有し、前記回転可能な外側シェルの第2ヘッドに位置する出口を有する、請求項22に記載の循環システム。
  26. 前記主供給パイプは、入口及び出口を有し、前記主供給パイプの入口及び出口の双方は、前記回転可能な外側シェルの第1若しくは第2ヘッドの何れか同一の一方側に配置される、請求項22に記載の循環システム。
  27. 前記回転可能な外側シェルの内面は、前記固定型内側シェルの外面から40mmよりも近くに配置される、請求項22に記載の循環システム。
  28. 前記接続パイプは、可撓性のあるホースを含む、請求項22に記載の循環システム。
  29. 前記環状空間に流体的に連通され、前記固定型内側シェル内に配置され、前記固定型内側シェルの第1端から前記固定型内側シェルの第2端に向かって長手方向に延在する主排出パイプを更に含む、請求項22に記載の循環システム。
  30. 前記主排出パイプは円錐形である、請求項29に記載の循環システム。
  31. 前記熱交換流体の循環を促進するポンプを更に含む、請求項22に記載の循環システム。
  32. ウェブを処理するためのロールの温度を調整する方法であって、
    回転可能な外側シェルを設けると共に固定型内側シェルを前記回転可能な外側シェル内に設けて、前記回転可能な外側シェルの内面と前記固定型内側シェルの外面との間に環状の空間を画成するステップと、
    前記環状空間に熱交換流体を完全に満たすステップと、
    前記回転可能な外側シェルを前記固定型内側シェルに対して回転させ、主パイプから複数の接続パイプを介して前記環状空間内の前記回転可能な外側シェルの内面上における複数の入口位置までの前記熱交換流体の循環を与えるステップと、
    熱調整装置に前記環状空間から前記熱交換流体を排出する排出ステップと、
    前記熱調整装置において前記熱交換流体の温度を調整するステップと、
    前記環状空間に前記熱交換流体を再循環させる再循環ステップとを含む、方法。
  33. 大量の前記熱交換流体を前記環状空間と拡張タンクの間で搬送するステップを更に含み、
    前記拡張タンクは、前記回転可能な外側シェルの外側に配置され、前記熱交換流体及び加熱ガスの双方を大量に含むことができる、請求項32に記載の方法。
  34. 前記排出ステップは、前記熱交換流体を前記環状空間から前記回転可能な外側シェルの第1端に配置される出口を介して排出することを含み、
    前記再循環ステップは、前記環状空間に前記熱交換流体を第1端とは逆の前記回転可能な外側シェルの第2端に配置される入口を介して再循環させることを含む、請求項32に記載の方法。
  35. 前記排出ステップは、前記熱交換流体を前記環状空間から前記回転可能な外側シェルの第1端に配置される出口を介して排出することを含み、
    前記再循環ステップは、前記環状空間に前記熱交換流体を前記回転可能な外側シェルの第1端に配置される入口を介して再循環させることを含む、請求項32に記載の方法。
  36. 前記排出ステップは、前記熱交換流体を前記環状空間から、前記固定型内側シェルの第2端に向かう方向に前記固定型内側シェルの第1端から長手方向に延在するメインパイプを介して、排出することを含む、請求項32に記載の方法。
  37. 前記排出ステップは、前記熱交換流体を前記環状空間から、前記主パイプに前記環状空間を接続する複数の排出用接続パイプを介して、排出することを含む、請求項32に記載の方法。
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