JPH07259898A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH07259898A
JPH07259898A JP6049534A JP4953494A JPH07259898A JP H07259898 A JPH07259898 A JP H07259898A JP 6049534 A JP6049534 A JP 6049534A JP 4953494 A JP4953494 A JP 4953494A JP H07259898 A JPH07259898 A JP H07259898A
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JP
Japan
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piston
natural frequency
pad
range
pistons
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Application number
JP6049534A
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English (en)
Inventor
Kinzo Kobayashi
金蔵 小林
Shinichi Izumi
愼一 泉
Shinji Suzuki
伸二 鈴木
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/14Actuating mechanisms for brakes; Means for initiating operation at a predetermined position
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2125/00Components of actuators
    • F16D2125/02Fluid-pressure mechanisms
    • F16D2125/06Pistons

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 キャリパシリンダ6にピストン17aが嵌合
され、該ピストン17aによりパッド4をディスク3方
向に押圧するディスクブレーキにおいて、ピストン17
aを、その固有振動数が20Hzから20kHzの範囲
外となるよう設定してなる。 【効果】 ピストン17aの固有振動数がディスク3と
パッド4との間で生じた鳴き振動と合致したとしても、
人間の可聴域から外れた周波数となるため、シムおよび
薄板を設けることなくとも、ディスク3とパッド4との
間で生じた鳴き振動とピストン17aの固有振動数とが
合致することにより生じるブレーキ鳴きを実質的に防止
できることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ディスクブレー
キに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図15および図16に示すよう
な、キャリパシリンダ30にピストン31が嵌合され、
該ピストン31によりパッド32をディスク33方向に
押圧するディスクブレーキにおいては、そのピストン3
1として、有底円筒状をなすものが用いられている。こ
のようなピストン31は、底部に対し反対側の開口端面
でパッド32に当接しこれを押圧するようになってい
る。そして、このピストン31の肉厚は、軽量化の観点
から、強度を確保できる最小限の薄肉状とされ、パッド
32に当接するピストン31の開口端面は、幅の狭い円
環となっていた。また、従来は、ブレーキ鳴きを防止す
るために、鉄板の表裏面にゴムをコーティングしたシム
を、アウタ側では、パッドとキャリパシリンダの爪部と
の間に、またインナ側ではパッドとピストンとの間に介
装させて、鳴き振動を緩衝させていた。なお、インナ側
では、ピストンの開口端面が幅の狭い円環状となってお
り、シムのゴムコーティングを損傷させる可能性がある
ため、シムとピストンとの間に、さらにステンレス製の
薄板を挟み、シムのゴムコーティングの保護を行ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、鳴き振
動を緩衝させるために、シムおよび薄板を設けるので
は、部品点数が多くなってしまうという問題があった。
ところで、図15および図16に示す薄肉のピストンの
固有振動数は、図17に一例を示せば、7.2kHz
と、人間の可聴域にあり、ディスクとパッドとの間で生
じた鳴き振動がこの周波数と合致するとブレーキ鳴きが
発生することが判った。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、シムおよび薄板を設けること
なくとも、ディスクとパッドとの間で生じた鳴き振動と
ピストンの固有振動数とが合致することで生じるブレー
キ鳴きを防止できるディスクブレーキを提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、キャ
リパシリンダにピストンが嵌合され、該ピストンにより
パッドをディスクに押圧するものであって、前記ピスト
ンを、その固有振動数が20Hzから20kHzの範囲
外となるよう設定してなることを特徴としている。
【0006】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
は、請求項1記載のものに加えて、前記キャリパシリン
ダは、ディスクの少なくとも一側に同外径かつ複数のピ
ストンが嵌合されており、前記複数のピストンのうち少
なくとも一つを、その固有振動数が20Hzから20k
Hzの範囲外となるよう設定してなることを特徴として
いる。
【0007】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
は、請求項2記載のものに加えて、前記複数のピストン
のすべてを、その固有振動数が20Hzから20kHz
の範囲外となるよう設定してなることを特徴としてい
る。
【0008】
【作用】本発明の請求項1記載のディスクブレーキによ
れば、ピストンを、その固有振動数が20Hzから20
kHzの範囲外となるよう設定してなるため、この固有
振動数がディスクとパッドとの間で生じた鳴き振動と合
致したとしても、人間の可聴域から外れた周波数とな
る。
【0009】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つを、そ
の固有振動数が20Hzから20kHzの範囲外となる
よう設定してなるため、ブレーキ鳴きに関係するピスト
ンのみ鳴き防止対策を行うことができる。
【0010】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのすべてを、その固有振動数
が20Hzから20kHzの範囲外となるよう設定して
なるため、すべてのピストンにおける鳴き防止対策が図
れ、鳴き防止を確実に行うことができる。
【0011】
【実施例】本発明の第1実施例によるディスクブレーキ
を図1〜図3を参照して以下に説明する。なお、以下の
説明におけるディスク回転方向とは、車両前進時のディ
スク回転方向のことである。また、図においてはピスト
ンのパッドに接触する開口端面に斜線を施している。図
において、符号1はディスクブレーキである。このディ
スクブレーキ1は車両の非回転部に固定されるキャリア
2と、このキャリア2にディスク3を挾むよう配設され
た一対のパッド4と、二カ所の摺動案内部5によってデ
ィスク3の軸線方向に摺動自在となるようキャリア2に
支持されたキャリパシリンダ6とから主に構成されてい
る。なお、両パッド4はキャリア2の摺動案内部5の内
側位置に相互に対向するように設けられた一対のパッド
ガイド7によりディスク3の軸線に沿う方向へ摺動自在
となるよう支持されている。また、ディスク3は、図に
おける矢印A方向に回転するようになっている。
【0012】キャリパシリンダ6は、ディスク3の一面
側に対向配置されたシリンダ部10aと、該シリンダ部
10aの一側からディスク3の外周部を跨いで延出する
ディスクパス部11と、該ディスクパス部11のシリン
ダ部10aに対し反対側からディスク3の他面側に対向
するよう延出する爪部12とを有している。
【0013】そして、シリンダ部10aには、そのディ
スク3側に開口するよう、断面円形状をなす一つのボア
14aが設けられている。このボア14aは、その軸線
をディスク3の軸線に平行させて設けられている。ボア
14aには、有底円筒状をなすピストン17aが、底部
側をディスク3に対し反対側に配置して摺動自在に嵌合
されている。
【0014】ここで、上記ピストン17aは、ボア14
aとの間の室にブレーキ液が導入されることにより、平
面状の開口端面19aで、対向するパッド4の裏金に当
接し、そして、さらなるブレーキ液の導入で、ピストン
17aは、爪部12とで両パッド4を両側から挾持して
これらをディスク3方向に押圧し、これにより、両パッ
ド4とディスク3とを接触させこれらの間に摩擦を発生
させて車輪の回転を弱め車両を制動するようになってい
る。
【0015】そして、第1実施例において、ピストン1
7aの、内径および開口端面19aから底部までの深さ
は、図15および図16に示す従来のものより小さくさ
れておりかつ外径および軸方向長は同じとされていて、
全体としてピストン17aは、厚肉とされている。これ
により、開口端面19aは、幅の広い円環状となってい
る。なお、ピストン17aの開口端面19aの内周側に
は面取部22aが形成されている。
【0016】このようなディスクブレーキによれば、ピ
ストン17aを厚肉とすることにより、その固有振動数
を20Hzから20kHzの範囲外となるよう設定する
ことができ、固有振動数を可聴周波数域から外すことが
できる。これにより、パッド4が可聴周波数範囲で鳴き
振動を生じた場合にも、これにピストン17aが共振す
ることを防止することができる。
【0017】したがって、シムおよび薄板を設けること
なくとも、ディスク3とパッド4との間で生じた鳴き振
動とピストン17aの固有振動数とが合致することによ
り生じるブレーキ鳴きを実質的に防止できることにな
る。これにより、部品点数を削減しコストを低減するこ
とが可能となる。なお、ピストン17aが厚肉とされた
ことによりシムを保護する薄板は不要となり、よって、
必要に応じてシムのみ組込めばさらなるブレーキ鳴きの
抑制が図れる。
【0018】なお、上記においては、ピストン17aの
固有振動数を20Hzから20kHzの範囲外となるよ
う設定するため、肉厚を厚くするものを例にとり説明し
たが、ピストン17aの材質そのものを、より硬度の高
いものを使用する、あるいはピストンの円筒部に補強材
を埋設することにより円筒部の剛性を高めることによっ
て行なうことも可能である。但し、ピストン17aの肉
厚を厚くした場合、パッド4を広い面積で押圧すること
ができるため、特にパッド4が摩耗してパッド4の曲げ
剛性が低下した場合でも、パッド4を確実にディスク3
に押圧させることができ、パッド4の曲げ剛性低下に起
因する鳴きを抑制することができるというメリットがあ
る。
【0019】ここで、厚肉のピストン17aとして、外
径43mm、肉厚10mm、底部厚11mmのスチール
製のものの振動特性を例示すれば、図3に示すように、
1kHz〜20kHzの範囲に固有振動数は存在しない
ことになる(この場合図示せぬ20kHzを越えた範囲
に固有振動数は存在する)。
【0020】なお、第1実施例においては、一つのピス
トンでパッドを押圧するものを例にとり説明したが、デ
ィスクの両側にピストンが配置された対向2ポット型の
ディスクブレーキにおいて、これらピストンのうちの少
なくとも一方のピストンの固有振動数を20Hzから2
0kHzの範囲外となるよう設定することも可能である
(図示略)。
【0021】次に、本発明の第2実施例によるディスク
ブレーキを図4および図5を参照して第1実施例との相
違部分を中心に以下に説明する。第2実施例において
は、シリンダ部10aに、そのディスク3側に開口する
よう、断面円形状をなす二つのボア13a,14aが、
同径かつ同深さをなして設けられている。これらのボア
13a,14aは、ディスク3の周方向に沿って並列し
かつ各軸線をディスク3の軸線に平行させて設けられて
いる。
【0022】両ボア13a,14aには、有底円筒状を
なすピストン16a,17aが、それぞれ底部側をディ
スク3に対し反対側に配置して摺動自在に嵌合されてい
る。ディスク回転方向における入口側のピストン(以下
入口側ピストンと称す)16aの外径と出口側のピスト
ン(以下出口側ピストンと称す)17aの外径は同径と
されており、また、入口側ピストン16aと出口側ピス
トン17aとは軸線方向における全長が同じとされてい
る。
【0023】ここで、上記入口側ピストン16aは、ボ
ア13aとの間の室にブレーキ液が導入されることによ
り、平面状の開口端面18aで、対向するパッド4の裏
金に当接し、同様に、出口側ピストン17aは、ボア1
4aとの間の室にブレーキ液が導入されることにより、
平面状の開口端面19aで、対向するパッド4の裏金に
当接する。そして、さらなるブレーキ液の導入で、両ピ
ストン16a,17aは、爪部12とで両パッド4を両
側から挾持してこれらをディスク3方向に押圧し、これ
により、両パッド4とディスク3とを接触させこれらの
間に摩擦を発生させて車輪の回転を弱め車両を制動する
ようになっている。
【0024】そして、第2実施例において、出口側ピス
トン17aの内径は、入口側ピストン16aの内径より
小さくされており、出口側ピストン17aの開口端面1
9aから底部までの深さも、入口側ピストン16aの開
口端面18aから底部までの深さより小さくなってい
て、全体として出口側ピストン17aは、入口側ピスト
ン16aより厚肉とされている。なお、両ピストン16
a,17aには、開口側内周面に面取部21a,22a
がそれぞれ形成されている。
【0025】このようなディスクブレーキ1によれば、
出口側ピストン17aを厚肉とすることにより、その固
有振動数を20Hzから20kHzの範囲外となるよう
設定することができ、固有振動数を可聴周波数域から外
すことができる。したがって、第1実施例と同様の効果
を発揮することができる。しかも、キャリパシリンダ6
はボア13a,14aが同一形状であるため、従来同様
容易に加工できる。さらに、出口側ピストン17aのみ
厚肉としているため、特に、この出口側ピストン17a
がブレーキ鳴きに関係する場合に、ピストン厚肉化によ
る重量増を最小限に抑えることができる。
【0026】なお、上記とは逆に、入口側ピストン16
aがブレーキ鳴きに関係する場合には、入口側ピストン
16aのみ厚肉とすることも可能である。加えて、第2
実施例においては、一方のピストンのみを厚肉とし他方
のピストンを薄肉とすることにより、各々のピストンの
固有振動数を異ならせることになるため、パッドとの共
振モードがアンバランスとなり、鳴き性能をさらに向上
させることができる(なお、図4および図5に示すディ
スクブレーキは、入口側ピストン16aおよび出口側ピ
ストン17aが共にスチール製となっている)。
【0027】ここで、各々のピストンの固有振動数の相
違は、各ピストンの材質を、例えば、フェノール樹脂製
とスチール製との組合せ、アルミニウム製とスチール製
との組合せ、あるいはアルミニウム製とフェノール樹脂
製との組合せ等、すべてのピストンで相違させたり、あ
るいは各ピストンの全長を相違させることでも可能であ
る。例えば、図6および図7は、出口側ピストン17a
を厚肉のフェノール樹脂製とし、入口側ピストン16a
を薄肉のスチール製とした場合を示すもので、この例で
は、出口側ピストン17aの開口端面19aの位置を面
取部22a,23aを形成することにより、入口側ピス
トン16aの開口端面18aの位置に対し半径方向内側
となるようにしている。なお、フェノール樹脂製のピス
トンの固有振動数は、例えば図8に示すように、14.
4kHzとなっている。勿論、このような構成は、後述
する対向型キャリパに適用することもでき、この場合、
例えば上記出口側ピストンを対向する両出口側ピストン
に適用し上記入口側ピストンを対向する両入口側ピスト
ンに適用すること等が可能である。
【0028】さらに、図9および図10に示すように、
入口側ピストン16aおよび出口側ピストン17aを共
に厚肉とすることも可能であり、このように構成すれ
ば、すべてのピストンにおける鳴き防止対策が図れ、鳴
き防止を確実に行うことができる。
【0029】ここで、第2実施例においては、キャリパ
シリンダ6のディスク3の一面側にのみシリンダ部10
aが設けられるものを例にとり説明したが、図11およ
び図12に示すように、ディスク3の他面側にもシリン
ダ部10bを有する対向型のものにも勿論適用可能であ
る。このような第3実施例における対向型のキャリパシ
リンダ6は、シリンダ部10aに対向してシリンダ部1
0bを設け、該シリンダ部10bにもディスク3側に開
口するよう、ボア13a,14aと同軸・同径・同深さ
でボア13b,14bを形成し、これらボア13b,1
4bにもピストン16b,17bを嵌合させている。こ
のような、対向型のキャリパシリンダ6においても、図
11および図12に示すように、両出口側ピストン17
a,17bを厚肉とし、両入口側ピストン16a,16
bを薄肉としたり、あるいは、両出口側ピストン17
a,17bを薄肉とし、両入口側ピストン16a,16
bを厚肉としたり、出口側ピストン17a,17bおよ
び入口側ピストン16a,16bのいずれか一つのみ厚
肉としたり、出口側ピストン17a,17bおよび入口
側ピストン16a,16bのいずれか三つを厚肉とした
り、さらには、出口側ピストン17a,17bおよび入
口側ピストン16a,16bを全て厚肉としたりするこ
とが可能である。
【0030】なお、厚肉である出口側ピストン17a
(17b)の開口端面19aの面積を大きくするため、
図13に示すように、出口側ピストン17aの開口端部
25を内方に絞った形状とすることも可能である(この
場合開口端部25の内外周は同心円状とするのが製作上
好ましい)。また、図14に示すように、出口側ピスト
ン17aの開口端面19aに放射状をなして溝26を形
成したりすることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のディスクブレーキによれば、ピストンを、その固
有振動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう
設定してなるため、この固有振動数がディスクとパッド
との間で生じた鳴き振動と合致したとしても、人間の可
聴域から外れた周波数となる。したがって、シムおよび
薄板を設けることなくとも、ディスクとパッドとの間で
生じた鳴き振動とピストンの固有振動数とが合致するこ
とにより生じるブレーキ鳴きを実質的に防止できること
になる。これにより、部品点数を削減しコストを低減す
ることが可能となる。
【0032】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのうち少なくとも一つを、そ
の固有振動数が20Hzから20kHzの範囲外となる
よう設定してなるため、ブレーキ鳴きに関係するピスト
ンのみ鳴き防止対策を行うことができる。
【0033】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、複数のピストンのすべてを、その固有振動数
が20Hzから20kHzの範囲外となるよう設定して
なるため、すべてのピストンにおける鳴き防止対策が図
れ、鳴き防止を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるディスクブレーキを
示す図1におけるB−B線に沿う断面矢視図である。
【図3】本発明の第1実施例によるディスクブレーキの
ピストンの振動特性を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例によるディスクブレーキを
示す一部を断面とした平面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるディスクブレーキを
示す図4におけるC−C線に沿う断面矢視図である。
【図6】本発明の第2実施例によるディスクブレーキの
別の例を示す一部を断面とした平面図である。
【図7】本発明の第2実施例によるディスクブレーキの
別の例を示す図6におけるD−D線に沿う断面矢視図で
ある。
【図8】本発明の第2実施例によるディスクブレーキの
フェノール樹脂製ピストンの振動特性を示すグラフであ
る。
【図9】本発明の第2実施例によるディスクブレーキの
さらに別の例を示す一部を断面とした平面図である。
【図10】本発明の第2実施例によるディスクブレーキ
のさらに別の例を示す図9におけるE−E線に沿う断面
矢視図である。
【図11】本発明の第3実施例によるディスクブレーキ
を示す一部を断面とした平面図である。
【図12】本発明の第3実施例によるディスクブレーキ
を示す図11におけるF−F線に沿う断面矢視図であ
る。
【図13】ディスクブレーキのピストンの他の一例を示
すもので、(a)は正面図、(b)はこれを右方から見
た側断面図である。
【図14】ディスクブレーキのピストンのさらに他の例
を示すもので、(a)は正面図、(b)はこれを右方か
ら見た側断面図である。
【図15】従来のディスクブレーキを示す一部を断面と
した平面図である。
【図16】従来のディスクブレーキを示す図15におけ
るG−G線に沿う断面矢視図である。
【図17】従来のディスクブレーキのピストンの振動特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 3 ディスク 4 パッド 6 キャリパシリンダ 16a,16b,17a,17b ピストン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリパシリンダにピストンが嵌合さ
    れ、該ピストンによりパッドをディスクに押圧するディ
    スクブレーキにおいて、 前記ピストンを、その固有振動数が20Hzから20k
    Hzの範囲外となるよう設定してなることを特徴とする
    ディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記キャリパシリンダは、ディスクの少
    なくとも一側に同外径かつ複数のピストンが嵌合されて
    おり、 前記複数のピストンのうち少なくとも一つを、その固有
    振動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう設
    定してなることを特徴とする請求項1記載のディスクブ
    レーキ。
  3. 【請求項3】 前記複数のピストンのすべてを、その固
    有振動数が20Hzから20kHzの範囲外となるよう
    設定してなることを特徴とする請求項2記載のディスク
    ブレーキ。
JP6049534A 1994-03-18 1994-03-18 ディスクブレーキ Pending JPH07259898A (ja)

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JP6049534A JPH07259898A (ja) 1994-03-18 1994-03-18 ディスクブレーキ
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024285A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Hosei Brake Ind Ltd シール構造
EP3929457A3 (en) * 2020-06-22 2022-04-27 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Disc brake device and disc brake pad

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