JPH07259428A - 引戸装置 - Google Patents

引戸装置

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Publication number
JPH07259428A
JPH07259428A JP6076597A JP7659794A JPH07259428A JP H07259428 A JPH07259428 A JP H07259428A JP 6076597 A JP6076597 A JP 6076597A JP 7659794 A JP7659794 A JP 7659794A JP H07259428 A JPH07259428 A JP H07259428A
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JP
Japan
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sliding door
panel
door panel
roller
closed position
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Application number
JP6076597A
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English (en)
Inventor
Takayuki Sasaki
隆行 佐々木
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置のコストや引戸パネルの重量および厚さ
を増大させることなく、円滑な開閉操作性と良好な防音
性を両立できる引戸装置を提供することである。 【構成】 走行軌道11が形成された引戸枠2と、走行
軌道11に沿って開位置と閉位置との間を移動すること
により引戸枠2を開閉する引戸パネル4と、引戸パネル
4に設けられ、走行軌道11上を転動して、引戸パネル
4を移動させる第1および第2の戸車16、17と、走
行軌道11上に、同一の軌道に沿って形成され、閉位置
において、戸車16、17が落ち込む第1および第2の
落込み凹部12、13と、引戸パネル4に取り付けら
れ、戸車16、17の落込みにより、引戸枠2の敷居8
および鴨居7の少なくとも一方に密接される弾性気密部
材10、29とを備え、第2の戸車17が第1の戸車1
6よりも大きな径を有し、第1の落込み凹部12は、第
2の戸車17の落込みを阻止可能な凹部長さを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、引戸装置に関し、特に
引戸パネルの閉時に防音性を得られるようにした引戸装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の代表的な引戸装置とし
て、圧接機構を用いたものが知られている。この引戸装
置は、引戸パネルに対し出没自在の圧接板と、圧接板を
駆動する駆動機構とを備えた圧接機構を有している。そ
して、引戸パネルの移動時には、圧接板を引戸パネル内
に退避させておき、引戸枠との間に隙間を確保すること
により、円滑な開閉操作を行う一方、引戸パネルが閉位
置に移動した後に、駆動機構によって圧接板を引戸パネ
ルから突出させ、引戸枠に圧接することにより、閉時の
防音性を確保するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この引戸装置
は、円滑な開閉操作性と防音性を両立できる反面、圧接
板および駆動機構を引戸パネルに内蔵しなければならい
ため、構成が複雑でコストが高くなるとともに、引戸パ
ネルの重量や厚さが増大し、ふすまなどの比較的薄い引
戸パネルには適用できないという欠点がある。
【0004】また、このような問題を解消するために、
本出願人は、戸車の落込みを利用した引戸装置をすでに
提案している。この引戸装置は、引戸枠の走行軌道、例
えば敷居の上に、閉位置において2つの戸車がそれぞれ
落ち込む2つの落込凹部を形成したものである。この引
戸装置では、引戸パネルの移動時には、戸車が走行軌道
上を転動することによって、開閉操作を行う一方、引戸
パネルが閉位置に達したときに、2つの戸車が2つの落
込凹部にそれぞれ落ち込み、それに伴って引戸パネル全
体が下降し、敷居に密接することによって、防音性が確
保される。
【0005】この引戸装置は、構成が簡便でコストが低
く、また引戸パネルの重量や厚さを小さくすることがで
きるなどの利点がある。しかし、2つの落込凹部を走行
軌道に沿って一直線上に配置した場合には、引戸パネル
の移動の途中で、閉位置側の戸車が開位置側の落込凹部
に落ち込んでしまうため、引戸パネルを円滑に開閉する
ことができない。この場合、2つの落込凹部および戸車
を走行軌道と直角方向に互いにずらして配置することも
考えられるが、その場合には、引戸パネルが厚くなって
しまうため、この点に関して改善の余地があった。
【0006】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたものであり、装置のコストや引戸パネルの重量およ
び厚さを増大させることなく、円滑な開閉操作性と良好
な防音性を両立させることができる引戸装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の引戸装置は、敷居および鴨居を
有し、敷居および鴨居の少なくとも一方に走行軌道が形
成された引戸枠と、引戸枠に建て付けられ、走行軌道に
沿って開位置と閉位置との間を移動することにより引戸
枠を開閉する引戸パネルと、引戸パネルの開位置側およ
び閉位置側にそれぞれ設けられ、走行軌道上を転動し
て、引戸パネルを移動させる第1および第2の戸車と、
引戸枠の走行軌道上に、同一の軌道に沿って形成され、
引戸パネルの閉位置において、第1および第2の戸車が
それぞれ落ち込む第1および第2の落込み凹部と、引戸
パネルに取り付けられ、第1および第2の戸車の落込み
により、敷居および鴨居の少なくとも一方に密接される
弾性気密部材とを備え、第2の戸車が第1の戸車よりも
大きな径を有し、第1の落込み凹部は、第2の戸車の落
込みを阻止可能な凹部長さを有していることを特徴とし
ている。
【0008】請求項2の引戸装置は、敷居および鴨居を
有し、敷居および鴨居の少なくとも一方に走行軌道が形
成された引戸枠と、引戸枠に建て付けられ、走行軌道に
沿って開位置と閉位置との間を移動することにより引戸
枠を開閉する引戸パネルと、引戸パネルの開位置側およ
び閉位置側にそれぞれ設けられ、走行軌道上を転動し
て、引戸パネルを移動させる第1および第2の戸車と、
引戸枠の走行軌道上に、同一の軌道に沿って形成され、
引戸パネルの閉位置において、第1および第2の戸車が
それぞれ落ち込む第1および第2の落込み凹部と、引戸
パネルに取り付けられ、第1および第2の戸車の落込み
により、敷居および鴨居の少なくとも一方に密接される
弾性気密部材とを備え、第2の戸車が第1の戸車よりも
大きな幅を有し、第1の落込み凹部は、第2の戸車の幅
よりも小さな凹部幅を有していることを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】請求項1に記載の引戸装置によれば、第1およ
び第2の戸車が走行軌道上を転動することにより、引戸
パネルは、開位置と閉位置との間を移動し、引戸枠を開
閉する。引戸パネルが閉位置に移動すると、第1および
第2の戸車が第1および第2の落込み凹部にそれぞれ落
ち込むことによって、引戸パネル全体が下降し、引戸パ
ネルに取り付けられた弾性気密部材が、敷居および鴨居
の少なくとも一方に密接する。これにより、引戸装置の
防音性が確保される。
【0010】また、閉位置側の第2の戸車が開位置側の
第1の戸車よりも大きな径を有し、第1の落込み凹部が
第2の戸車の落込みを阻止可能な凹部長さを有している
ので、引戸パネルの移動中、第2の戸車が第1の落込み
凹部を通過する際に、第2の戸車が第1の落込み凹部に
落ち込むことはなく、したがって、引戸パネルの開閉操
作を円滑に行うことができる。
【0011】このように、第1および第2の落込み凹部
ならびに第1および第2の戸車を、同一の軌道に沿って
配置しても、円滑な開閉操作性と良好な防音性の双方を
得ることができるので、引戸パネルの厚さを増大させる
ことなく、例えば、ふすまなどにも適用できるととも
に、構成が簡便であることにより、引戸装置のコストや
引戸パネルの重量を増大させることもない。
【0012】請求項2に記載の引戸装置では、第2の戸
車が第1の戸車よりも大きな幅を有し、第1の落込み凹
部が第2の戸車の幅よりも小さな凹部幅を有しているこ
とから、第1の落込み凹部への第2の戸車の落込みが確
実に阻止され、したがって、請求項1の引戸装置と同様
に、円滑な開閉操作性と良好な防音性の双方を得ること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を、図面を参
照して詳細に説明する。
【0014】図1〜図5は、本発明の第1実施例に係る
引戸装置を示している。この引戸装置1は、図1〜図3
に示すように、部屋の壁面Wに設けられた引戸枠2と、
引戸枠2に建て付けられた嵌殺しパネル3および引戸パ
ネル4とによって構成されている。嵌殺しパネル3は、
引戸枠2の右半部に固定されている一方、引戸パネル4
は、嵌殺しパネル3の手前側に左右方向に移動自在に取
り付けられ、嵌殺しパネル3に重なり、引戸枠2の左半
部の開口Oを開放する開位置(図1参照)と、開口Oを
閉じる閉位置(図2参照)との間で移動して、開口Oを
開閉するようになっている。
【0015】引戸枠2は、左右の立枠5、6と、立枠
5、6間に延びる上部の鴨居7および下部の敷居8とに
よって構成されている。
【0016】鴨居7の下面の手前側には、図5に示すよ
うに、その長さ方向に沿って連続的に延びる案内溝9が
形成されており、この案内溝9に、引戸パネル4の上端
部を収容し、案内するようになっている。また、鴨居7
の下面には、係合パッキン(弾性気密部材)10が取り
付けられている。係合パッキン10は、一対のゴムなど
の弾性体で構成されており、案内溝9の縁部から中心側
に張り出すように取り付けられている。
【0017】一方、敷居8の上面の手前側は、引戸パネ
ル4が走行する走行軌道11になっている。走行軌道1
1には、図1〜図4に示すように、開口Oの下側で、嵌
殺しパネル3に近い位置に第1の落込み凹部12が、左
立枠5に近い位置に第2の落込み凹部13がそれぞれ形
成されている。両落込み凹部12、13は、図4に示す
ように、いずれも走行軌道11の幅方向の中心に、すな
わち同一の軌道に沿って配置されている。また、第1お
よび第2の落込み凹部12、13は、いずれも円弧状に
形成され、幅および深さが互いに同一である一方、中心
半径は前者よりも後者の方が極端に大きく、このため、
凹部長さも後者の方が極端に長くなっている。
【0018】嵌殺しパネル3は、その両側端部が右立枠
6と図示しない召合せ立骨との間に挟持されるととも
に、上下端部が鴨居7と敷居8の間に挟持されることに
より、引戸枠2に嵌殺し状態で固定されている。嵌殺し
パネル3は、任意の材料で構成できるが、次に述べる引
戸パネル4と同様に、それ自身、高い防音性能を有する
構成とすることが好ましい。
【0019】引戸パネル4は、パネル本体14と、パネ
ル本体14の周縁部に取り付けられた框15とによって
構成され、引戸パネル4の下端部には、第1および第2
の戸車16、17が取り付けられている。
【0020】パネル本体14は、合板、石膏ボード、パ
ーティクルボード、あるいはアルミニウムなどの金属板
などの内部に、グラスウール等の吸音材を充填して、フ
ラッシュ構成されており、それ自身、高い防音性能を有
している。
【0021】框15は、合板、MDF、アルミニウムな
どから成り、上下の端部にそれぞれ設けられた上框18
および下框19と、パネル本体14の左右の端部にそれ
ぞれ設けられた戸先框20および召合せ框21とによっ
て構成されている。
【0022】上框18は、図5に示すように、下端面に
嵌合溝22を有する嵌合部23と、嵌合部23から幅狭
部24を介して上方に突出する抜止め突部25とを備え
ている。嵌合溝22にはパネル本体14の上端部が嵌合
され、抜止め突部25は、鴨居7の案内溝9に収容され
ている。また、鴨居7の係合パッキン10は、その内端
が幅狭部24に当接しており、幅狭部24と抜止め突部
25とで構成される係合段部26に係合可能になってい
る。
【0023】下框19は、パネル本体14の下端部を両
側から挟むように、かつパネル本体14から若干、下方
に突出して、敷居8の両側面上部に臨むように、パネル
本体14に取り付けられている。下框19には、召合せ
框21側に軸受27が、戸先框20側に軸受28が、そ
れぞれ前後方向に水平に設けられており、これらの軸受
27、28に、第1および第2の戸車16、17がそれ
ぞれ支持されている。
【0024】第1および第2の戸車16、17は、パネ
ル本体14の厚さ方向の中心に位置して、パネル本体1
4内に収容されるとともに、下端部がパネル本体14か
ら互いに同じ長さだけ突出して、走行軌道11に載置さ
れている。この構成により、両戸車16、17は、走行
軌道11上をその中心に沿って転動して、引戸パネル4
を移動させる。なお、パネル本体14の下面には、図5
に示すように、両戸車16、17を設けた以外の部分
に、係合パッキン10と同様の材料で構成されたパッキ
ン(弾性気密部材)29が貼り付けられている。
【0025】また、第1および第2の戸車16、17
は、引戸パネル4が閉位置にあるときに、第1および第
2の落込み凹部12、13の位置にそれぞれ合致するよ
うに配置されている。さらに、第1および第2の戸車1
6、17は、第1および第2の落込み凹部12、13よ
りも若干狭い同一の幅を有する一方、第1および第2の
落込み凹部12、13の中心半径の相違に対応した異な
る径を有しており、すなわち第2の戸車17の径は、第
1の戸車16の径よりも極端に大きくなっている。この
ため、第2の戸車17の軸受28は、第1の戸車16の
軸受27よりも高い位置に配置されている。このような
構成により、第1および第2の戸車16、17は、引戸
パネル4が閉位置まで移動したときに、第1および第2
の落込み凹部12、13にそれぞれ落ち込むとともに、
開位置と閉位置間の移動の途中で、第2の戸車17が第
1の落込み凹部12に落ち込むことが防止される。
【0026】次に、上述した構成の引戸装置1の動作を
詳細に説明する。
【0027】まず、引戸パネル4が図1に示す開位置に
位置しているとき、引戸パネル4は図5(a)に示す状
態にある。すなわち、第1および第2の戸車16、17
は、走行軌道11の中心に載っており、引戸パネル4の
上框18の抜止め突部25は、鴨居7の案内溝9に収容
され、下框19は、敷居8の両側面上部に若干の隙間を
もって臨んでいる。また、上框18の係合段部26は、
鴨居7に取り付けた係合パッキン10から離れた状態に
なっている。したがって、引戸パネル4は、上端部を案
内溝9によって案内され、下端部を鴨居7によって案内
されながら、第1および第2の戸車16、17が走行軌
道11上を転動することによって、走行軌道11の中心
に沿って移動する。
【0028】開位置から図2に示す閉位置への移動の途
中で、引戸パネル4の先頭側の第2の戸車17は、走行
軌道11の手前側の第1の落込み凹部12上に達する
(図3参照)。この場合、第2の戸車17の半径が第1
の落込み凹部12の中心半径よりも極端に大きい関係に
あり、第1の落込み凹部12の長さが極端に短いので、
同図に示すように、第2の戸車17は、第1の落込み凹
部12にほとんど落ち込むことなく、その上を滑らかに
通過し、閉位置に向かう。
【0029】引戸パネル4の戸先框20が引戸枠2の左
立枠5に当接し、引戸パネル4が閉位置に達すると、図
2に示すように、第1の戸車16が第1の落込み凹部1
2に、第2の戸車17が第2の落込み凹部13にそれぞ
れ合致して、両落込み凹部12、13内にそれぞれ落ち
込む。図5(b)は、このときの引戸パネル4の状態
を、第2の戸車17の部分について示しており、第2の
戸車17の落込みに伴って、引戸パネル4が全体的に下
降することによって、パネル本体14の下面のパッキン
29が走行軌道11の表面に密接されるとともに、引戸
パネル4の係合段部26が係合パッキン10に係合し、
密接される。第1の戸車16の部分でも、同様の動作が
行われる。この結果、引戸パネル4の上端部と下端部に
おいて、引戸枠2との間の隙間が確実に閉塞されること
により、良好な防音性を得ることができる。
【0030】また、引戸パネル4を逆に閉位置から開位
置に移動させる場合にも、上述したのと同様に、第1の
落込み凹部12への第2の戸車17の落込みが防止され
るので、引戸パネル4の開閉操作を円滑に行うことがで
きる。
【0031】なお、引戸装置1の防音性能をより高める
ために、引戸パネル4の戸先框20の左側面に、係合突
起(図示せず)を上下方向に連続して設けるとともに、
この係合突起に対応して、引戸枠2の左立枠5の側面す
なわち戸当り面に係合凹部(図示せず)を形成し、引戸
パネル4を閉じたときに、係合突起が、パッキンを介し
て、係合凹部に係合するようにしてもよい。
【0032】図6および図7は、本発明の第2実施例に
係る引戸装置を示している。この実施例では、図7に示
すように、第2の戸車52が第1の戸車51よりも大き
な幅を有するとともに、第1および第2の落込み凹部5
3、54は、両戸車51、52よりもそれぞれ若干大き
な幅を有し(図6参照)、第1の落込み凹部53の幅が
第2の戸車52の幅よりも小さな関係になっている。他
の構成は、上述した第1実施例と同様である。
【0033】したがって、この第2実施例では、引戸パ
ネル4の閉位置において、図7(a)(b)に示すよう
に、戸車51、52が落込み凹部53、54にそれぞれ
落ち込み、第1実施例と同様に、良好な防音性を確保す
ることができる。また、引戸パネル4の移動の途中、第
2の戸車52が第1の落込み凹部53上を通過する際に
は、同図(c)に示すように、第2の戸車52が第1の
落込み凹部53を完全にまたぎ、これに落ち込むことが
ないので、第1実施例と同様に、引戸パネル4の開閉操
作を円滑に行うことができる。
【0034】以上のように、本実施例の引戸装置によれ
ば、引戸パネルの閉位置において、第1および第2の戸
車を第1および第2の落込み凹部に落ち込ませ、これに
伴う引戸パネルの下降により、パッキンを敷居に、係合
パッキンを鴨居に密接させることによって、良好な防音
性を確保することができる。また、2つの戸車の径また
は厚さおよび2つの落込み凹部の径または厚さを異なら
せることにより、引戸パネルの移動中における戸車の不
必要な落込みを防止でき、引戸パネルの開閉操作を円滑
に行うことができる。さらに、2つの戸車および2つの
落込み凹部を、同一の軌道に沿って配置することができ
るので、引戸パネルの厚さを増大させることなく、例え
ば、ふすまなどにも適用できるとともに、従来の圧接機
構のような複雑な機構を必要としないことから、引戸装
置のコストや引戸パネルの重量の削減をも図ることがで
きる。
【0035】なお、実施例では、戸車の走行軌道が敷居
に形成されているが、引戸パネルが宙吊り式などの場合
には、走行軌道を鴨居側に形成してもよい。その他、本
発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の構成を適宜変更
することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の引戸装置
は、装置のコストや引戸パネルの重量および厚さを増大
させることなく、円滑な開閉操作性と良好な防音性を両
立させることができるなどの効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の引戸装置の開位置におけ
る正面図である。
【図2】図1の引戸装置の閉位置における正面図であ
る。
【図3】図1の引戸装置の移動途中位置における正面図
である。
【図4】図1の引戸装置の落込み凹部の配置を示す平面
図である。
【図5】図1の引戸装置の開位置および閉位置における
側面図である。
【図6】本発明の第2実施例の引戸装置を示す、図4と
同様の図である。
【図7】図6の引戸装置の閉位置および移動途中位置に
おける要部の側面図である。
【符号の説明】
1 引戸装置 2 引戸枠 4 引戸パネル 7 鴨居 8 敷居 10 係合パッキン 11 走行軌道 12 第1の落込み凹部 13 第2の落込み凹部 16 第1の戸車 17 第2の戸車 51 第1の戸車 52 第2の戸車 53 第1の落込み凹部 54 第2の落込み凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 敷居および鴨居を有し、当該敷居および
    当該鴨居の少なくとも一方に走行軌道が形成された引戸
    枠と、 当該引戸枠に建て付けられ、前記走行軌道に沿って開位
    置と閉位置との間を移動することにより前記引戸枠を開
    閉する引戸パネルと、 当該引戸パネルの前記開位置側および前記閉位置側にそ
    れぞれ設けられ、前記走行軌道上を転動して、前記引戸
    パネルを移動させる第1および第2の戸車と、 前記引戸枠の前記走行軌道上に、同一の軌道に沿って形
    成され、前記引戸パネルの前記閉位置において、前記第
    1および第2の戸車がそれぞれ落ち込む第1および第2
    の落込み凹部とを備え、 前記引戸パネルに取り付けられ、前記第1および第2の
    戸車の落込みにより、前記敷居および前記鴨居の少なく
    とも一方に密接される弾性気密部材と、 前記第2の戸車が前記第1の戸車よりも大きな径を有
    し、前記第1の落込み凹部は、前記第2の戸車の落込み
    を阻止可能な凹部長さを有していることを特徴とする引
    戸装置。
  2. 【請求項2】 敷居および鴨居を有し、当該敷居および
    当該鴨居の少なくとも一方に走行軌道が形成された引戸
    枠と、 当該引戸枠に建て付けられ、前記走行軌道に沿って開位
    置と閉位置との間を移動することにより前記引戸枠を開
    閉する引戸パネルと、 当該引戸パネルの前記開位置側および前記閉位置側にそ
    れぞれ設けられ、前記走行軌道上を転動して、前記引戸
    パネルを移動させる第1および第2の戸車と、 前記引戸枠の前記走行軌道上に、同一の軌道に沿って形
    成され、前記引戸パネルの前記閉位置において、前記第
    1および第2の戸車がそれぞれ落ち込む第1および第2
    の落込み凹部とを備え、 前記引戸パネルに取り付けられ、前記第1および第2の
    戸車の落込みにより、前記敷居および前記鴨居の少なく
    とも一方に密接される弾性気密部材と、 前記第2の戸車が前記第1の戸車よりも大きな幅を有
    し、前記第1の落込み凹部は、前記第2の戸車の幅より
    も小さな凹部幅を有していることを特徴とする引戸装
    置。
JP6076597A 1994-03-23 1994-03-23 引戸装置 Pending JPH07259428A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094415A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社イトーキ 扉構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094415A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 株式会社イトーキ 扉構造

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