JP2023069956A - 遮煙構造を有する横開き扉、及びこれを用いた機械式駐車装置 - Google Patents

遮煙構造を有する横開き扉、及びこれを用いた機械式駐車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】扉を三方枠に押し付ける移動要素を不要とし、簡単な構造で遮煙性能を発揮する遮煙構造を有する横開き扉を提供することを目的とする。【解決手段】遮煙構造を有する横開き扉12は、三方枠2と敷居3に対して横方向に開閉可能な少なくとも2枚の扉4に遮煙構造を有する横開き扉12であって、前記扉4の上部と前記三方枠2の上枠21との隙間を塞ぐ第1気密部6と、前記扉4の下部と前記敷居3との隙間を塞ぐ第2気密部7と、前記扉4の妻側45Aの端部同士の隙間を塞ぐ第3気密部8と、前記扉4の妻側45Aの端部と前記三方枠2の縦枠22との隙間を塞ぐ第4気密部9と、前記扉4の妻側45Aの端部と前記三方枠2の上枠21との隙間を塞ぐ第5気密部10と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、遮煙構造を有する横開き扉、及びこれを用いた機械式駐車装置に関する。
特許文献1には、駐車場用の防火戸構造であって、互いに異なる速度で同一方向に移動する少なくとも2枚の扉と、前記少なくとも2枚の扉の移動方向に沿って延びる2本の堅枠とを備え、前記少なくとも2枚の扉を閉じたとき、当該少なくとも2枚の扉の端同士は、当該扉の幅方向に沿って延びる第1相じゃくり構造で接し、前記少なくとも2枚の扉を閉じたとき、前記少なくとも2枚の扉の幅方向端と、前記2本の堅枠とは、前記扉の移動方向に沿って延びる第2相じゃくり構造で接し、前記少なくとも2枚の扉を閉じたとき、前記第1相じゃくり構造と、前記第2相じゃくり構造とが連続する、防火戸構造が記載されている。
特許文献2には、オートドアの戸材を上下方向に移動させるためのドアレールに嵌合させる摺動体と、一端は前後方向に移動可能に前記摺動体と連結され、他端は前記戸材の側面に固定され、後面に突出部が設けられた支持部材と、前記支持部材が所定の位置を通過するときに前記突出部を前方に押し出すように前記ドアレールの後側に取り付けられたカムと、を有し、前記オートドアを閉じたときに、前記突出部が前記カムに押され、前記戸材が前記オートドアの枠材との隙間を塞ぐように押し付けられるオートドアの遮煙構造であって、前記支持部材は、前面に前記摺動体まで延びて前記摺動体より後方に移動することを抑制する表当板と、前記支持部材と前記摺動体の前後方向の位置を合わせるための弾性体と、を有する、ことを特徴とするオートドアの遮煙構造が記載されている。
特開2021-070925号公報 特許第6248247号公報
しかしながら、特許文献1に記載された防火戸構造は、扉が閉じた時に、扉の端同士に該扉の幅方向に沿って延びるじゃくり構造を用いて防火性能を発揮しようとするもので、遮煙を目的とする構造になっていない。
また、特許文献2に記載された遮煙構造は、オートドアの戸材を上下方向に開閉する形式のもので、戸材の側面に可動可能な突出部を有する支持部材が設けられ、戸材を閉じる際に、突出部が移動して戸材を三方枠に押し付けるようにされ、戸材の閉鎖の都度、戸材を三方枠に対して移動して押し付ける構造とされており、該突出部を有する支持部材が戸材の移動要素として必須の構成となっている。
本発明は、扉を三方枠に押し付ける移動要素を不要とし、簡単な構造で遮煙性能を発揮する遮煙構造を有する横開き扉を提供することを目的とする。
第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、三方枠と敷居に対して横方向に開閉可能な少なくとも2枚の扉に遮煙構造を有する横開き扉であって、前記扉の上部と前記三方枠の上枠との隙間を塞ぐ第1気密部と、前記扉の下部と前記敷居との隙間を塞ぐ第2気密部と、前記扉の妻側の端部同士の隙間を塞ぐ第3気密部と、前記扉の妻側の端部と前記三方枠の縦枠との隙間を塞ぐ第4気密部と、前記扉の妻側の端部と前記三方枠の上枠との隙間を塞ぐ第5気密部と、を有する。
第2態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第1気密部は、前記上枠に前記扉の表面に臨んで固定され、前記扉に向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の自由端に固定され、前記扉の表面に接触する第1気密部材と、を含んで構成される。
第3態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第2気密部は、前記敷居の前記扉の開閉方向に沿って固定される気密レールと、前記扉の下部に固定され、前記気密レールに向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の自由端に固定され、前記気密レールに接触する第2気密部材と、を含んで構成される。
第4態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第3気密部は、一方の前記扉の内部であって、他方の前記扉における開放方向を向く第3気密部材と、前記他方の前記扉の妻側の端部に固定され、前記第3気密部材に接触する気密板と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第3気密部材と前記気密板とが接触する。
第5態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第4気密部は、一方の前記縦枠に前記扉の閉鎖方向を向いて固定される第4気密部材と、前記扉の開放方向を向く妻側に固定され、前記扉の閉鎖方向を向く気密材と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第4気密部材と前記気密材とが接触する。
第6態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第4気密部は、一方の前記縦枠と反対側の他方の前記縦枠に前記扉の開放方向を向いて固定される第4気密部材と、前記扉の閉鎖方向を向く妻側の端部の面と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第4気密部材と前記妻側の端部の面とが接触する。
第7態様に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉において、前記第5気密部は、前記三方枠の前記上枠における前記扉の一方の妻側の端部の面と対向する位置に固定される対向板と、前記対向板における前記妻側の端部の面に臨んで固定される第5気密部材と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第5気密部材と前記一方の妻側の端部の面が接触する。
第8態様に係る機械式駐車装置は、車両が進退する乗降室と、前記車両が前記乗降室との間で移動される格納室と、前記乗降室の出入口に設置される第1態様から第7態様のいずれか1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉と、を備える。
第1態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第2態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の上部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第3態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の下部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第4態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の各扉同士の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第5態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の一方端の扉と三方枠の縦枠の間の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第6態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉の他方端の扉と三方枠の縦枠の間の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第7態様に係る遮煙構造を有する横開き扉によれば、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉の閉鎖のみの動作で横開き扉のうちの閉鎖端側の扉を除く扉の開放方向の側部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
第8態様に係る機械式駐車装置によれば、車両が進退する乗降室の出入口扉の気密が確保されて遮煙効果が発揮される。また、機械式駐車装置が設置される庫内において消火設備が起動されてフロン剤又は二酸化炭素が放出されても、横開き扉からのフロン剤又は二酸化炭素の漏洩が抑制される。
本実施形態に係る横開き扉を示す正面図である。 本実施形態に係る横開き扉を示す裏面図である。 本実施形態に係る横開き扉を示す平面図である。 本実施形態に係る横開き扉を示す側面断面図である。 本実施形態に係る横開き扉を示す上部側面断面図である。 本実施形態に係る横開き扉を示す下部側面断面図である。 図5における第1気密部を示す側面拡大断面図である。 図7における第1気密部を示す拡大斜視図である。 図6における第2気密部を示す側面拡大断面図である。 図9における第2気密部を示す拡大斜視図である。 本実施形態における扉同士で構成される第3気密部を示す拡大平面図である。 本実施形態における第1扉と三方枠の縦枠とで構成される第4気密部を示す拡大平面図である。 本実施形態における第3扉と三方枠の縦枠とで構成される第4気密部を示す拡大平面図である。 本実施形態における三方枠の上枠と各扉とで構成される第5気密部を示す拡大平面図である。 本実施形態におけるシリコンゴムパッキンを示す拡大断面図である。
[実施形態]
本実施形態に係る遮煙構造を有する横開き扉、及びこれを用いた機械式駐車装置の一例について、図面を参照しながら説明する。
なお、図中に示す矢印Wは扉幅方向を示し、矢印Dは扉奥行方向を示し、矢印Hは扉高さ方向を示す。なお、扉幅方向Wの方向を横方向又は扉の閉鎖方向と、また、扉奥行方向Wの側から見た部位を表面と、又はこの反対側から見た部位を裏面と、また、扉高さ方向Hの方向を上部又は上方、又は該上方から見たものを平面視と、又は扉高さ方向Hの反対方向を下部又は下方と、それぞれ言い換えることがある。また、扉幅方向Wの方向(閉鎖方向)と反対の方向を開放方向と言い換えることがある。
<横開き扉の全体構成>
図1から図3に示すように、本実施形態に係る遮煙構造を有する横開き扉12はオートドアとして構成され、オートドア12は出入口1に設けられる。具体的には、出入口1の躯体1Aの開口に三方枠2と敷居3とが固定され、三方枠2と敷居3とに、扉幅方向Wに沿って複数枚の扉が一方側から他方側に向けて開閉可能に設置されている。本実施形態では、複数枚の扉は3枚として説明する。三方枠2は、扉高さ方向Hの上部において扉幅方向Wに沿って延びる上枠21と、上枠21の扉幅方向Wの両端部に連結され、扉高さ方向Hに沿って延びる一対の縦枠22とを含んで構成されている。三方枠2の扉高さ方向Hの下方には、一対の縦枠22と連結され、扉幅方向Wに沿って延びる敷居3が設けられている。これにより、出入口1の開口は、三方枠2と敷居3と3枚の扉とによって閉鎖される。ここで、オートドア12は横開き扉の一例である。
オートドア12は、三方枠2の扉奥行方向Dの側であって躯体1Aの裏面となる位置に、扉を扉幅方向Wに沿って開閉する駆動部50が設けられている。駆動部50は、図2に示すように、三方枠2の外周において、扉幅方向Wの両側に構造体52が扉高さ方向Hに沿って立ち上げられ、構造体52の上部に扉幅方向Wに沿って、3枚の扉に対応して3個のレール54(図4を参照)が設けられ、個々のレール54にそれぞれの扉が吊下げられている。
[扉]
図1に示すように、横開き扉は、本実施形態では3枚横開き扉として説明し、扉幅方向Wに第1扉41、第2扉42、第3扉43が設けられている。扉幅方向Wは横開き扉12の閉鎖方向であり、この反対側を向く方向が横開き扉12の開放方向である。扉が開くと、3枚の扉は扉幅方向Wの反対側の縦枠22の左側に隠れるように横方向に開閉する。開閉速度は、第1扉41が低速であり、第2扉42が中速であり、第3扉43が高速であり、それぞれ同期して開閉する。
図4に示すように、第1扉41、第2扉42、第3扉43のそれぞれは、扉高さ方向Hの上部において吊り部材47が固定され、吊り部材47の上部と下部とにローラ48が設けられている。上部のローラ48は、レール54の上面に回転可能に支持され、扉を横方向に開閉可能に吊り下げるように支持している。下部のローラ48は、レール54の下面に接触して扉の扉高さ方向Hにおける上下動を抑制する。
[三方枠]
三方枠2の一対の縦枠22は、図3に示す3枚の扉の開閉位置に合わせ、扉幅方向Wの第1扉41の側は扉奥行方向Dに向けて幅が小さく、第3扉43の側は扉奥行方向Dに向けて幅が大きくされている。また、三方枠の上枠21は、図示しないが、3枚の扉の開閉位置に合わせ、扉高さ方向Hから見て階段状に形成されている。換言すれば、第1扉41の扉幅方向Wの側の妻側と、第2扉42の扉幅方向Wの側の妻側とに形成される段差に合わせて階段状に形成されている。これは、第2扉42と第3扉43についての三方枠2の上枠21についても同様である。
また、図5に示すように、三方枠2の上枠21の扉奥行方向Dの端部には扉高さ方向Hに向けて折り曲げた立ち上げ部211を有する。上枠21は、オートドア12の構造体52に対して、2つの取付部材23とこれら取付部材23に挟まれて固定される三方枠気密部24を有して、三方枠2の扉奥行方向Dにおける出入口1の内外を気密としている。また、上枠21の躯体1Aの側は、上枠21と躯体1Aとの間の隙間を埋める仕上部材25によって閉鎖され、この仕上部材25によっても、三方枠2と躯体1Aとの間の気密の状態が形成されている。この仕上部材25は、縦枠22と躯体1Aとの間についても同様に気密の状態が形成されている。
[敷居]
図6に示すように、敷居3は、躯体1Aの床面L1と面一となるよう埋め込まれている。敷居3の扉高さ方向Hの面には、第1扉41、第2扉42、及び第3扉43のそれぞれに対応し、扉奥行方向D及び扉高さ方向Hのそれぞれに寸法を有する断面で、各扉の開閉位置に対応する長さのレール31が扉幅方向Wに沿って固定されている。それぞれのレール31には、第1扉41、第2扉42、第3扉43の扉高さ方向Hの下部に設けられたガイドシュー46に形成された下方を向く凹部が摺動可能に係合されている。
また、敷居3の扉高さ方向Hの面には、後述する第2気密部7の一部構成である3本の気密レール74が、第1扉41、第2扉42、第3扉43のそれぞれに対応して、扉奥行方向D及び扉高さ方向Hのそれぞれに寸法を有する断面で、レール31に平行して扉幅方向Wに沿って固定されている。
<要部の構成>
次に、本実施形態に係る遮煙構造について、図4から図15を参照しながら説明する。
[第1気密部]
図4、5、7、8に示すように、第1気密部6は、上枠21に扉41、42、43の表面45、61に臨んで固定され、扉41、42、43に向けて付勢する板ばね62と、板ばね62の自由端に固定され、扉41、42、43の表面45、61に接触する合成樹脂板63と、を含んで構成される。ここで、板ばね62は付勢部材の一例であり、合成樹脂板63は第1気密部材の一例である。また、合成樹脂板63は、テフロン(登録商標)を用いている。
本実施形態では、第1扉41、第2扉42、第3扉43の3枚の扉を用いて横開き扉を構成しており、3枚の扉のそれぞれについて第1気密部6を有しているが、いずれも同一の構造であるので、第1扉41についてのみ説明する。
第1気密部6は、具体的には図7及び図8に示すように、三方枠2の扉奥行方向Dの側の端部から扉高さ方向Hに向けて折り曲げられた立ち上げ部211の扉奥行方向Dの側の面に、第1扉41の扉幅方向Wの全幅に対応する長さで延びるスペーサ64が扉幅方向Wに沿って固定されている。スペーサ64の扉奥行方向Dの側の面には、扉高さ方向Hに予め定められた寸法を有し、第1扉41の扉幅方向Wの全幅に対応する長さで延びる板ばね62の上部が扉幅方向Wに沿って固定されている。また、板ばね62の自由端の側であって扉奥行方向の側の面には、扉41の表面45に接触する合成樹脂板63が固定されている。本実施形態では、接触面の平滑性を向上させる気密板61が第1扉41の扉幅方向Wの全域に亘って設けられ、合成樹脂板63は板ばね62の付勢力によって気密板61の表面に押し付けられて接触される。なお、気密板61は、第1扉41の表面45が平滑に仕上げられる仕様のものであれば設けなくてもよい。
[第2気密部]
図4、6、9、10に示すように、第2気密部7は、敷居3の扉41又は42又は43の開閉方向に沿って固定される気密レール74と、扉41又は42又は43の下部に固定され、気密レール74に向けて付勢する板ばね71と、板ばね71の自由端に固定され、気密レール74に接触する合成樹脂板72と、を含んで構成される。ここで、板ばね71は付勢部材の一例であり、合成樹脂板72は第2気密部材の一例である。また、合成樹脂板72は、テフロン(登録商標)を用いている。
本実施形態では、第1扉41、第2扉42、第3扉43の3枚の扉を用いて横開き扉を構成しており、3枚の扉のそれぞれについて第2気密部7を有しているが、いずれも同一の構造であるので、第1扉41についてのみ説明する。
第2気密部7は、図9及び図10に示すように、第1扉41の下方と敷居3との間の隙間を塞いでいる。具体的には、第1扉41の内面45Bの側に固定される骨部材44の下方において、第1扉41の下方は敷居3に向けて開放され、敷居3のレール31にガイドシュー46が扉幅方向Wに沿って案内されるように配置されているが、第2気密部7は、第1扉41の下方において、内面45Bとガイドシュー46とに挟まれた位置に設けられている。
具体的には、第2気密部7は、第1扉41の下方における内面45Bにスペーサ73が固定され、スペーサ73の扉奥行方向Dの側の面に板ばね71の上方の側が取り付けられている。板ばね71の下方の側の自由端における扉奥行方向Dの反対側、すなわち、扉41の内面45Bを向く側には合成樹脂板72が固定されている。板ばね71及び合成樹脂板72は、第1扉41の扉幅方向Wの全域に亘る長さを有している。一方、敷居3の上面には合成樹脂板72の扉奥行方向Dの反対側の面が接触する気密レール74が固定されている。気密レール74は、第1扉41が開閉する方向において、第1扉41の移動幅全域に亘って設けられている。板ばね71は、扉奥行方向Dの反対側の向きに付勢力を与えるものであり、合成樹脂板72は板ばね71の付勢力によって気密レール74の表面に押し付けられて接触される。
[第3気密部]
第3気密部8は、一方の扉42又は41の内部であって、他方の扉43又は42における開放方向を向くシリコンゴムパッキン82と、他方の扉43又は42の妻側45Aの端部に固定され、シリコンゴムパッキン82に接触するブラケット83と、を含んで構成され、扉が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン82とブラケット83とが接触する。ここで、シリコンゴムパッキン82は第3気密部材の一例であり、ブラケット83は気密板の一例である。
本実施形態では、図3に示すように、第1扉41、第2扉42、第3扉43の3枚の扉を用いて横開き扉を構成しており、3枚の扉について、第1扉41と第2扉42との間、及び第2扉42と第3扉43との間のそれぞれに第3気密部8を有しているが、いずれも同一の構造であるので、第1扉41と第2扉42との間の構造について説明する。
第3気密部8は、図11に示すように、第1扉41と第2扉42との間であって、扉高さ方向Hに沿って設けられている。
具体的には、第1扉41の扉幅方向Wの側における妻側45Aの扉の内側において、妻側45Aの扉奥行方向Dにおける裏側の折り返し部に、扉幅方向Wの反対側、すなわち、第1扉41の開方向を向くブラケット81が固定され、ブラケット81の扉幅方向Wの反対側を向く面に、扉高さ方向Hの全域に亘って、扉幅方向Wの方向に可撓性を有するシリコンゴムパッキン82が固定されている。シリコンゴムパッキン82については後述する。
一方、第2扉42には、第2扉42の扉幅方向Wの反対側における妻側45Aの表面にブラケット83が扉高さ方向Hの全域に亘って設けられている。ブラケット83は、第2扉42の妻側45Aの表面に固定され、扉幅方向Wに沿う方向に延びるように折り曲げられた部材を有する基材83Aと、基材83Aの折り曲げられた部分に、基材83Aに対して扉幅方向Wに位置調整可能に取り付けられる気密材83Bとを含んで構成されている。本実施形態では、基材83Aの折り曲げられた部分に扉幅方向Wに沿う方向に図示しない長孔が設けられ、気密材83Bの基材83Aに接触する部分にタップが切られており、気密材83Bは基材83Aに対して位置調整可能にボルトで固定されている。気密材83Bの固定される側の反対側には、第1扉41に設けられるシリコンゴムパッキン82に押し付けられて接触する気密面84を有する。これにより、気密面84とシリコンゴムパッキン82との密接度が調整可能となっている。
[第4気密部]
第4気密部9は、図3に示すように、第1扉41と三方枠2の第1扉41の側の縦枠22との間、及び、第3扉43と三方枠2の第3扉43の側の縦枠22との間の2か所に設けられている。
(第1扉と縦枠との間の第4気密部)
第1扉41の側の第4気密部は、図12に示すように、一方の縦枠である第1扉41の側の縦枠22に第1扉41の開放方向を向いて固定されるシリコンゴムパッキン92を含んで構成され、前記扉が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン92と第1扉41の妻側45Aに固定されて閉鎖方向を向くブラケット93とが接触する。ここで、シリコンゴムパッキン92は第4気密部材の一例であり、ブラケット93は気密材の一例である。
具体的には、図12に示すように、第1扉41の側の縦枠22において、縦枠22の扉奥行方向Dの側に扉幅方向Wの反対側を向く面を有するブラケット91が固定され、ブラケット91に扉幅方向Wの反対側を向くシリコンゴムパッキン92が設けられている。ブラケット91及びシリコンゴムパッキン92は、第1扉41の扉高さ方向Hの全域に亘って設けられている。
一方、第1扉41には、第1扉41の扉幅方向Wの反対側を向く妻側45Aの表面にブラケット93が第1扉41の扉高さ方向Hの全域に亘って取り付けられている。本実施形態では、ブラケット93は、第1扉41の扉幅方向Wの反対側を向く妻側45Aの表面に固定され、扉幅方向Wに沿う方向に延びるように折り曲げられた部材を有する基材93Aと、基材93Aの折り曲げられた部分に、基材93Aに対して扉幅方向Wに位置調整可能に取り付けられる気密材93Bとを含んで構成されている。本実施形態では、基材93Aの折り曲げられた部分に扉幅方向Wに沿う方向に図示しない長孔が設けられ、気密材93Bの基材93Aに接触する部分にタップが切られており、気密材93Bは基材93Aに対して位置調整可能にボルトで固定されている。気密材93Bの固定される側の反対側には、縦枠22に設けられるシリコンゴムパッキン92に押し付けられて接触する気密面94を有する。これにより、気密面94とシリコンゴムパッキン92との密接度が調整可能となっている。
(第3扉と縦枠との間の第4気密部)
第3扉43の側の第4気密部9は、図13に示すように、他方の縦枠である第3扉43の側の縦枠22に第3扉43の開放方向を向いて固定されるシリコンゴムパッキン92と、第3扉43の閉鎖方向を向く妻側45Aの端部の面と、を含んで構成され、第3扉43が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン92と妻側45Aの端部の面とが接触する。また、第3扉43には、扉閉鎖時に人又は障害物を検知して扉を停止させて開方向に開放するための安全手段としてのガイドシュー49が設けられている。
ここで、シリコンゴムパッキン92は第4気密部材の一例である。
具体的には、図13に示すように、第3扉43の側の縦枠22において、縦枠22の扉奥行方向Dの側に扉幅方向Wの反対側を向く面を有するブラケット91が固定され、ブラケット91に扉幅方向Wの反対側を向くシリコンゴムパッキン92が設けられている。ブラケット91及びシリコンゴムパッキン92は、第3扉43の扉高さ方向Hの全域に亘って設けられている。
一方、第3扉43には、第3扉43の扉幅方向Wを向く妻側45Aの表面93が存在する。本実施形態では、ブラケット91の縦枠22に取り付けられる部分に扉幅方向Wに沿う方向に図示しない長孔が設けられ、縦枠22にタップが切られており、シリコンゴムパッキン92は第3扉43の妻側45Aの表面93に対して位置調整可能にボルトで固定されている。これにより、第3扉43の妻側45Aの表面93とシリコンゴムパッキン92との密接度が調整可能となっている。
[第5気密部]
第5気密部10は、三方枠2の上枠21における扉の一方の妻側45Aの端部と対向する位置に固定される対向板101と、対向板101の妻側45Aの端部に臨んで固定されるシリコン板102と、を含んで構成され、扉が閉鎖されるとシリコン板102と一方の妻側45Aの端部が接触する。ここで、シリコン板102は第5気密部材の一例である。
具体的には、第5気密部10は、図3に示すように、第1扉41と第2扉42とが扉奥行方向Dで重なる部分、及び、第2扉42と第3扉43とが扉奥行方向Dで重なる部分であって、図5、図7に示す三方枠2の上枠21の立ち上げ部211が、第1扉41、第2扉42、第3扉43のそれぞれの表面45に沿って平面視で階段状に形成される部分において、図14に示すように、それぞれの立ち上げ部211をつなぐように、対向板101が扉奥行方向Dに沿う方向に設けられている。
対向板101は、扉高さ方向Hにおいて、立ち上げ部211と同じ長さ寸法を有し、それぞれの立ち上げ部211と気密に固定されている。本実施形態では、対向板101は、それぞれの立ち上げ部211に溶接されている。これにより、第1扉41が扉幅方向Wに沿って閉じられて閉鎖状態になると、第1扉41の妻側45Aの表面はシリコン板102に密接される。なお、第1扉41の妻側45Aの表面はシリコン板102に密接される際は、同時に第2扉42についても、第2扉41の妻側45Aの表面はシリコン板102に密接される。このとき、第1扉41乃至第3扉43は、三方枠2の上枠22における立ち上げ部211に設けられている各合成樹脂板63と密接されているから、各扉の上方の端部はすべて気密状態になる。
第3気密部乃至第5気密部に用いられるシリコンゴムパッキン82又は92を図15に示す。シリコンゴムパッキン82又は92は同一の構造を有するので、ここでは、シリコンゴムパッキン82について説明する。
図15に示すように、シリコンゴムパッキン82は、ブラケットに取り付ける側の基部82Aと、直線部82Bと、接触部82Cと、を含んで構成されている。シリコンゴムパッキン82は全体として可撓性を有し、扉幅方向Wに圧力が加わると扉幅方向Wに沿って撓むようになっている。シリコンゴムパッキン82は、基部82Aがボルトで固定可能とするように、扉高さ方向Hに沿って間隔を隔てて複数の図示しない穴が設けられている。
<要部の作用>
次に、第1気密部から第5気密部における作用について説明する。
[第1気密部の作用]
第1気密部6は、図7、8に示すように、三方枠2の立ち上げ部211に板ばね62を介して設けられた合成樹脂板63が第1扉41の表面45又は気密板61に付勢されて密接している。この状態は、第2扉42、第3扉43においても同様である。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、合成樹脂板63は、第1扉41、第2扉42、第3扉43の各気密板61の表面又は各扉の表面45を摺動しながら密接する。各扉が閉鎖状態になると、合成樹脂板63と各気密板61の表面又は各扉の表面45は、扉幅方向Wの全域に亘って密接する。これにより、第1扉41、第2扉42、第3扉43の上方の端部は気密状態が維持される。
[第2気密部の作用]
第2気密部7は、図9、10に示すように、第1扉41の下方に向けて開口された内面45Bに板ばね71を介して設けられる合成樹脂板72が敷居3の上方を向く面に固定された気密レール74に付勢されて密接している。この状態は、第2扉42、第3扉43においても同様である。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、合成樹脂板72は、気密レール74の扉奥行方向Dの側を向く表面を摺動しながら密接する。各扉が閉鎖状態になると、各扉に設けられた合成樹脂板72と各扉に対応して設けられる気密レール74の表面は、扉幅方向Wの全域に亘って密接する。これにより、第1扉41、第2扉42、第3扉43の下方の端部は気密状態が維持される。
[第3気密部の作用]
第3気密部8は、図11に示すように、第1扉41の扉幅方向Wの側の妻側45Aにおける内部に扉幅方向Wの反対側を向いて設けられたシリコンゴムパッキン82と、第2扉42の扉幅方向Wの反対側の妻側45Aに固定され、シリコンゴムパッキン82に向けて接触する気密面84を有するブラケット83が扉閉鎖状態で密接する。この状態は、第2扉42と第3扉43との関係においても同様である。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、第1扉41のシリコンゴムパッキン82に向けて、第2扉42に設けられたブラケット83の気密面84が接近していく。各扉が閉鎖状態になると、第1扉41に設けられたシリコンゴムパッキン82と第2扉42に設けられた気密面84が密接する。これにより、第1扉41と第2扉42、又は第2扉42と第3扉43の各妻側45Aは気密状態が維持される。
[第4気密部の作用]
第4気密部9は、図12、13に示すように、第1扉41と三方枠2の第1扉41の側の縦枠22との間と、第3扉43と三方枠2の第3扉41の側の縦枠22との間、の2か所に設けられている。
(第1扉と縦枠22との間の第4気密部)
図12に示すように、第1扉41と三方枠2の第1扉41の側の縦枠22との間では、縦枠22の内部に固定されたブラケット91の扉幅方向Wの反対側を向く面に固定されたシリコンゴムパッキン92と、第1扉41の扉幅方向Wの反対側における妻側45Aに固定されたブラケット93の気密面94が扉閉鎖状態で気密に密接する。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、第1扉41の側の縦枠22に設けられたシリコンゴムパッキン92に向けて、第1扉41に設けられたブラケット93の気密面94が接近していく。各扉が閉鎖状態になると、縦枠22に設けられたシリコンゴムパッキン82と第1扉41に設けられたブラケット93の気密面94が気密に密接する。これにより、第1扉41と第1扉41の側の縦枠22は気密状態が維持される。
(第3扉と縦枠22との間の第4気密部)
図13に示すように、第3扉43と三方枠2の第3扉43の側の縦枠22との間では、縦枠22の扉奥行方向Dの側に固定されたブラケット91の扉幅方向Wの反対側を向く面に固定されたシリコンゴムパッキン92と、第3扉43の扉幅方向Wの側における妻側45Aの気密面93が扉閉鎖状態で気密に密接する。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、第3扉43の側の縦枠22に設けられたシリコンゴムパッキン92に向けて、第3扉43の気密面93が接近していく。各扉が閉鎖状態になると、縦枠22に設けられたシリコンゴムパッキン92と第3扉43の気密面93が気密に密接する。これにより、第3扉43と第3扉43の側の縦枠22は気密状態が維持される。
[第5気密部の作用]
第5気密部は、図14に示すように、第1扉41及び第2扉42のそれぞれの表面45に沿って平面視で階段状に形成される部分において、それぞれの立ち上げ部211をつなぐように、対向板101が扉奥行方向Dに沿う方向に設けられ、対向板101の扉幅方向Wの反対側を向く面に固定されたシリコン板102の気密面103と、第1扉41の扉幅方向Wの側の妻側45Aの表面が気密に密接する。各扉が扉幅方向Wに向けて閉じ始まると、第1扉41の側のシリコン板102の気密面103に向けて、第1扉41の妻側45Aの表面が接近していく。各扉が閉鎖状態になると、対向板101に設けられたシリコン板102の気密面103と第1扉41の妻側45Aの表面が気密に密接する。これにより、第1扉41と対向板101は気密状態が維持される。また、第2扉42の扉幅方向Wの側の妻側45Aも同様に、対向板101に設けられたシリコン板102の気密面103と第2扉42の妻側45Aの表面が気密に密接する。
上記に詳述したとおり、本実施形態に係る遮煙構造を有する横開き扉は、第1気密部から第5気密部の構造及び作用によって、三方枠2と扉、敷居3と扉、及び扉同士の間で気密状態となることで、火災による発煙は出入口1からの漏出が防止される。また、火災に伴うフロン剤又は二酸化炭素の放出に対しても、フロン剤又は二酸化炭素は出入口1からの漏出が防止される。
このように、本実施形態に係る遮煙構造を有する横開き扉12は、三方枠2と敷居3に対して横方向に開閉可能な少なくとも2枚の扉に遮煙構造を有する横開き扉であって、扉41、42、43の上部と三方枠2の上枠21との隙間を塞ぐ第1気密部6と、扉41、42、43の下部と敷居3との隙間を塞ぐ第2気密部7と、扉41、42、43の妻側45Aの端部同士の隙間を塞ぐ第3気密部8と、扉41、42、43の妻側45Aの端部と三方枠2の縦枠22との隙間を塞ぐ第4気密部9と、扉41、42、43の妻側45Aの端部と三方枠2の上枠21との隙間を塞ぐ第5気密部10と、を有する。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、第1気密部6は、上枠21に扉41、42、43の表面45に臨んで固定され、扉41、42、43に向けて付勢する板ばね62と、板ばね62の自由端に固定され、扉41、42、43の表面45に接触する合成樹脂板63と、を含んで構成される。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の上部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、第2気密部7は、敷居3の扉41、42、43の開閉方向に沿って固定される気密レール74と、扉41、42、43の下部に固定され、気密レール74に向けて付勢する板ばね71と、板ばね71の自由端に固定され、気密レール74に接触する合成樹脂板72と、を含んで構成される。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の下部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、第3気密部8は、一方の扉41又は42の内部であって、他方の扉42又は43における開放方向を向くシリコンゴムパッキン82と、他方の扉42又は43の妻側45Aの端部に固定され、シリコンゴムパッキン82に接触する気密板83Bと、を含んで構成され、扉41、42、43が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン82と気密板83Bとが接触する。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の各扉同士の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、第4気密部9は、一方の縦枠22に扉41の閉鎖方向を向いて固定されるシリコンゴムパッキン92と、扉41の開放方向を向く妻側45Aに固定され、扉41の閉鎖方向を向く気密材93Bと、を含んで構成され、扉41が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン92と気密材93Bとが接触する。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の一方端の扉41と三方枠2の縦枠22の間の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、一方の縦枠22と反対側の他方の縦枠22に扉43の開放方向を向いて固定されるシリコンゴムパッキン92と、扉43の閉鎖方向を向く妻側45Aの端部の面93と、を含んで構成され、扉43が閉鎖されるとシリコンゴムパッキン92と妻側45Aの端部の面93とが接触する。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12の他方端の扉43と三方枠2の縦枠22の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、第5気密部10は、三方枠2の上枠21における扉41又は42の一方の妻側45Aの端部と対向する位置に固定される対向板101と、対向板101における扉41又は42の妻側45Aの端部の面に臨んで固定されるシリコン板102と、を含んで構成され、前記扉41又は42が閉鎖されるとシリコン板102と扉41又は42の一方の妻側45Aの端部の面が接触する。
これにより、扉を移動して三方枠に押し付けるものに比べて、扉41、42、43の閉鎖のみの動作で横開き扉12のうちの扉41又は42の開放方向の端部の気密が確保され遮煙効果が発揮される。
また、機械式駐車装置は、車両が進退する乗降室と、車両が乗降室との間で移動される格納室と、乗降室の出入口に設置される第1態様から第7態様のいずれか1態様に記載の遮煙構造を有する横開き扉12と、を備える。
これにより、車両が進退する乗降室の出入口扉の気密が確保されて遮煙効果が発揮される。また、機械式駐車装置が設置される庫内において消火設備が起動されてフロン剤又は二酸化炭素が放出されても、出入口扉からのフロン剤又は二酸化炭素の漏洩が抑制される。
以上、一実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、本実施形態は一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更をして実施でき、また、本発明の権利範囲がこれら実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、横開き扉12はオートドアとして駆動部50を有するものとして説明したが、これに限らず、横開き扉は、駆動部50を設けずに手動で開閉する形式のものとしてもよい。
また、扉は3枚として説明したが、これに限らず、2枚、又は4枚以上の扉を有する横開き扉としてもよい。
また、第1気密部材及び第2気密部材として合成樹脂板を用い、その素材はテフロン(登録商標)であると説明したが、これに限らず、シリコン材その他の合成樹脂材料を用いてもよく、また、板状のものでなくてもよく、可撓性を有するものでもよい。
また、第3気密部材及び第4気密部材としてシリコンゴムパッキンを用いると説明したが、これに限らず、可撓性を有する樹脂材料であればいずれの材料を用いてもよい。
また、第5気密部材としてシリコン板を用いると説明したが、これに限らず、テフロン(登録商標)その他の合成樹脂材料を用いてもよく、また、板状のものでなくてもよく、可撓性を有するものでもよい。
また、第4気密部9において、シリコンゴムパッキン92が気密に接触する部位を第1扉41の妻側45Aの端部の表面と説明したが、これに限らず、妻側45Aの端部の表面に、第1気密部6で用いた気密板61と同様の気密板を設けてもよい。
また、第4気密部9において、シリコンゴムパッキン92が気密に接触する部位を第3扉41の妻側45Aの端部の表面と説明したが、これに限らず、妻側45Aの端部の表面に、第1気密部6で用いた気密板61と同様の気密板を設けてもよい。
また、第5気密部10において、シリコン板102が気密に接触する部位を第2扉42の妻側45Aの端部の表面と説明したが、これに限らず、妻側45Aの端部の表面に、第1気密部6で用いた気密板61と同様の気密板を設けてもよい。
1 出入口
1A 躯体
12 オートドア(横開き扉の一例)
2 三方枠
21 上枠
211 立ち上げ部
22 縦枠
23 取付部材
24 三方枠気密部
25 仕上部材
3 敷居
31 レール
4 扉
41 第1扉
42 第2扉
43 第3扉
44 骨部材
45 表面
45A 妻側
45B 内面
46 ガイドシュー
47 吊り部材
48 ローラ
49 セイフティエッジ
6 第1気密部
61 気密板
62 板ばね(付勢手段の一例)
63 合成樹脂板(第1気密部材の一例)
64 スペーサ
7 第2気密部
71 板ばね(付勢手段の一例)
72 合成樹脂板(第2気密部材の一例)
73 スペーサ
74 気密レール
8 第3気密部
81 ブラケット
82 シリコンゴムパッキン(第3気密部材の一例)
82A 基部
82B 直線部
82C 接触部
83 ブラケット
83A 基材
83B 気密材
84 気密面
9 第4気密部
91 ブラケット
92 シリコンゴムパッキン(第4気密部材の一例)
92A 基部
92B 直線部
92C 接触部
93 ブラケット
93A 基材
93B 気密材
94 気密面
10 第5気密部
101 対向板(対向部の一例)
102 シリコン板(第5気密部材の一例)
103 気密面
50 駆動部
52 構造体
54 レール
56 駆動機構
L1 床面

Claims (8)

  1. 三方枠と敷居に対して横方向に開閉可能な少なくとも2枚の扉に遮煙構造を有する横開き扉であって、
    前記扉の上部と前記三方枠の上枠との隙間を塞ぐ第1気密部と、
    前記扉の下部と前記敷居との隙間を塞ぐ第2気密部と、
    前記扉の妻側の端部同士の隙間を塞ぐ第3気密部と、
    前記扉の妻側の端部と前記三方枠の縦枠との隙間を塞ぐ第4気密部と、
    前記扉の妻側の端部と前記三方枠の上枠との隙間を塞ぐ第5気密部と、
    を有する遮煙構造を有する横開き扉。
  2. 前記第1気密部は、前記上枠に前記扉の表面に臨んで固定され、前記扉に向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の自由端に固定され、前記扉の表面に接触する第1気密部材と、含んで構成される、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  3. 前記第2気密部は、前記敷居の前記扉の開閉方向に沿って固定される気密レールと、前記扉の下部に固定され、前記気密レールに向けて付勢する付勢部材と、前記付勢部材の自由端に固定され、前記気密レールに接触する第2気密部材と、を含んで構成される、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  4. 前記第3気密部は、一方の前記扉の内部であって、他方の前記扉における開放方向を向く第3気密部材と、前記他方の前記扉の妻側の端部に固定され、前記第3気密部材に接触する気密板と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第3気密部材と前記気密板とが接触する、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  5. 前記第4気密部は、一方の前記縦枠に前記扉の閉鎖方向を向いて固定される第4気密部材と、前記扉の開放方向を向く妻側に固定され、前記扉の閉鎖方向を向く気密材と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第4気密部材と前記気密材とが接触する、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  6. 前記第4気密部は、一方の前記縦枠と反対側の他方の前記縦枠に前記扉の開放方向を向いて固定される第4気密部材と、前記扉の閉鎖方向を向く妻側の端部の面と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第4気密部材と前記妻側の端部の面とが接触する、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  7. 前記第5気密部は、前記三方枠の前記上枠における前記扉の一方の妻側の端部の面と対向する位置に固定される対向板と、前記対向板における前記扉の前記妻側の端部の面に臨んで固定される第5気密部材と、を含んで構成され、前記扉が閉鎖されると前記第5気密部材と前記一方の妻側の端部の面が接触する、請求項1に記載の遮煙構造を有する横開き扉。
  8. 車両が進退する乗降室と、前記車両が前記乗降室との間で移動される格納室と、前記乗降室の出入口に設置される請求項1から7のいずれか1項に記載の遮煙構造を有する横開き扉と、を備える機械式駐車装置。
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