JPH07259414A - 車両用ドアの多段式開閉装置 - Google Patents
車両用ドアの多段式開閉装置Info
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- JPH07259414A JPH07259414A JP6044196A JP4419694A JPH07259414A JP H07259414 A JPH07259414 A JP H07259414A JP 6044196 A JP6044196 A JP 6044196A JP 4419694 A JP4419694 A JP 4419694A JP H07259414 A JPH07259414 A JP H07259414A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用ドアを所定角度に開けた状態を確実に
維持し得るようにする。さらに、ドアの開閉に伴う不必
要な騒音も解消し得るとともに、装置の寿命も延長し得
るようにし、また、車両の燃費も向上し得るようにす
る。 【構成】 鋼材で形成された心材1aの外面にエンジニ
アリングプラスチックによる被覆層1bを被覆してな
り、一端側にストッパー3を固定し、他端側を車体に回
動可能に結合して、長手方向の複数箇所にロッキング部
13,14,15を形成したアーム1を備える。そし
て、エンジニアリングプラスチックで形成されたケース
24およびカバー29の内部に対をなしてアーム1の両
面に対応するローラー部材25,25を有し、アーム1
に沿って移動可能で、車両用ドアに固定され、複数箇所
のロッキング部13,14,15に対し選択的にそれぞ
れロッキング可能なロッキング部材2を備える。
維持し得るようにする。さらに、ドアの開閉に伴う不必
要な騒音も解消し得るとともに、装置の寿命も延長し得
るようにし、また、車両の燃費も向上し得るようにす
る。 【構成】 鋼材で形成された心材1aの外面にエンジニ
アリングプラスチックによる被覆層1bを被覆してな
り、一端側にストッパー3を固定し、他端側を車体に回
動可能に結合して、長手方向の複数箇所にロッキング部
13,14,15を形成したアーム1を備える。そし
て、エンジニアリングプラスチックで形成されたケース
24およびカバー29の内部に対をなしてアーム1の両
面に対応するローラー部材25,25を有し、アーム1
に沿って移動可能で、車両用ドアに固定され、複数箇所
のロッキング部13,14,15に対し選択的にそれぞ
れロッキング可能なロッキング部材2を備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ドア、例えば、
乗用車、乗合車、貨物車および特殊車両のような車両の
ドアの開放および閉鎖程度が多段式に調節し得るように
した車両用ドアの多段式開閉装置に関するものである。
乗用車、乗合車、貨物車および特殊車両のような車両の
ドアの開放および閉鎖程度が多段式に調節し得るように
した車両用ドアの多段式開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、現在運行している車両に
おけるドアは、ヒンジにより車体の一側に取り付けら
れ、その開閉部にロッキング部を備えることによって、
ヒンジを中心としてドアを開けたり閉めたりできるよう
に構成されている。
おけるドアは、ヒンジにより車体の一側に取り付けら
れ、その開閉部にロッキング部を備えることによって、
ヒンジを中心としてドアを開けたり閉めたりできるよう
に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用ドアは、ドアを開けたり閉めたりする
通常の動作に問題はないが、必要によりドアを所定角度
に開けた状態を維持することができなかった。このた
め、例えば、ドアを開けた状態で、車両から荷物を降ろ
す時に、風等のような外部から加わる不意の力により、
または、傾斜地でのドアの自重により、ドアが自ら閉ま
る場合があり、ドアまたは車体の車両損傷を誘発する問
題があった。
うな従来の車両用ドアは、ドアを開けたり閉めたりする
通常の動作に問題はないが、必要によりドアを所定角度
に開けた状態を維持することができなかった。このた
め、例えば、ドアを開けた状態で、車両から荷物を降ろ
す時に、風等のような外部から加わる不意の力により、
または、傾斜地でのドアの自重により、ドアが自ら閉ま
る場合があり、ドアまたは車体の車両損傷を誘発する問
題があった。
【0004】そこで、このような車両用ドアの開閉に伴
う問題を解決するために、本発明の目的は、必要により
ドアを所定角度に開けた状態を確実に維持し得るように
した車両用ドアの多段式開閉装置を提供することにあ
る。
う問題を解決するために、本発明の目的は、必要により
ドアを所定角度に開けた状態を確実に維持し得るように
した車両用ドアの多段式開閉装置を提供することにあ
る。
【0005】さらに、本発明の他の目的は、ドアの開閉
に伴う不必要な騒音も解消し得るとともに、装置の寿命
も延長し得るようにし、また、車両の燃費も向上し得る
ようにすることにある。
に伴う不必要な騒音も解消し得るとともに、装置の寿命
も延長し得るようにし、また、車両の燃費も向上し得る
ようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、車体に開閉可能に取り付けられ
る車両用ドアの多段式開閉装置であって、一端側にスト
ッパーを固定し、他端側を前記車体に回動可能に結合し
て、長手方向の複数箇所にロッキング部を形成したアー
ムと、このアームに沿って移動可能で、前記車両用ドア
に固定され、前記複数箇所のロッキング部に対し選択的
にそれぞれロッキング可能なロッキング部材と、を備え
た構成を特徴としている。
請求項1記載の発明は、車体に開閉可能に取り付けられ
る車両用ドアの多段式開閉装置であって、一端側にスト
ッパーを固定し、他端側を前記車体に回動可能に結合し
て、長手方向の複数箇所にロッキング部を形成したアー
ムと、このアームに沿って移動可能で、前記車両用ドア
に固定され、前記複数箇所のロッキング部に対し選択的
にそれぞれロッキング可能なロッキング部材と、を備え
た構成を特徴としている。
【0007】そして、請求項2記載の発明は、請求項1
記載の発明において、前記アームは、鋼材で形成された
心材と、この心材の外面に被覆されたエンジニアリング
プラスチックによる被覆層とからなり、且つ前記アーム
は、前記車体への結合部に形成したピンホール内に合成
樹脂製のブシングを一体に射出成形して構成されること
を特徴としている。
記載の発明において、前記アームは、鋼材で形成された
心材と、この心材の外面に被覆されたエンジニアリング
プラスチックによる被覆層とからなり、且つ前記アーム
は、前記車体への結合部に形成したピンホール内に合成
樹脂製のブシングを一体に射出成形して構成されること
を特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の発明において、前記ロッキング部材は、エ
ンジニアリングプラスチックで形成されたケースおよび
カバーと、このケースおよびカバーの内部に設けられ、
対をなして前記アームの両面に対応するローラー部材と
から構成されることを特徴としている。
たは2記載の発明において、前記ロッキング部材は、エ
ンジニアリングプラスチックで形成されたケースおよび
カバーと、このケースおよびカバーの内部に設けられ、
対をなして前記アームの両面に対応するローラー部材と
から構成されることを特徴としている。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項1、
2または3記載の発明において、前記ストッパーは、前
記ロッキング部材に対する緩衝材と、この緩衝材を押さ
えて前記アームの固定部に固定可能な固定具とから構成
され、且つこの固定具は、前記アームを挿入する挿入孔
と、この挿入孔を圧縮変形させるために両側部に設けた
圧縮用突出部と有することを特徴としている。
2または3記載の発明において、前記ストッパーは、前
記ロッキング部材に対する緩衝材と、この緩衝材を押さ
えて前記アームの固定部に固定可能な固定具とから構成
され、且つこの固定具は、前記アームを挿入する挿入孔
と、この挿入孔を圧縮変形させるために両側部に設けた
圧縮用突出部と有することを特徴としている。
【0010】さらに、請求項5記載の発明は、請求項3
記載の発明において、前記ローラー部材は、ローラーキ
ャリヤーと、その一側に挿入されたローラーと、ローラ
ーキャリヤーの他側に設けられた弾性体とから構成され
ることを特徴としている。
記載の発明において、前記ローラー部材は、ローラーキ
ャリヤーと、その一側に挿入されたローラーと、ローラ
ーキャリヤーの他側に設けられた弾性体とから構成され
ることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明によれば、車両用ドアに固
定したロッキング部材を、そのストッパーを有して車体
に回動可能に結合したアームに沿って移動可能に組み付
けたので、アームの長手方向の複数箇所に形成したロッ
キング部に対しロッキング部材が選択的にそれぞれロッ
キング状態となって、必要により車両用ドアが所定角度
に開けられた状態が確実に維持される。
定したロッキング部材を、そのストッパーを有して車体
に回動可能に結合したアームに沿って移動可能に組み付
けたので、アームの長手方向の複数箇所に形成したロッ
キング部に対しロッキング部材が選択的にそれぞれロッ
キング状態となって、必要により車両用ドアが所定角度
に開けられた状態が確実に維持される。
【0012】そして、請求項2記載の発明によれば、ア
ームは、鋼材で形成された心材の外面にエンジニアリン
グプラスチックによる被覆層を被覆してなるので、鋼材
が占める比重を低くして重量軽減が図れる。さらに、ア
ームは、車体への結合部に形成したピンホール内に合成
樹脂製のブシングを一体に射出成形してなるので、車体
への結合状態で金属製のブラケットピンが合成樹脂製の
ブシングに接触した状態で回動することになり、これに
より、騒音防止、ブラケットピンの摩耗防止が図れ、開
閉装置の寿命向上に寄与する。
ームは、鋼材で形成された心材の外面にエンジニアリン
グプラスチックによる被覆層を被覆してなるので、鋼材
が占める比重を低くして重量軽減が図れる。さらに、ア
ームは、車体への結合部に形成したピンホール内に合成
樹脂製のブシングを一体に射出成形してなるので、車体
への結合状態で金属製のブラケットピンが合成樹脂製の
ブシングに接触した状態で回動することになり、これに
より、騒音防止、ブラケットピンの摩耗防止が図れ、開
閉装置の寿命向上に寄与する。
【0013】また、請求項3記載の発明によれば、ロッ
キング部材は、そのケースおよびカバーがエンジニアリ
ングプラスチックで形成されているので、重量の軽量化
が図れるとともに、このケースおよびカバーの内部に設
けた対をなすローラー部材の騒音抑制が図れる。
キング部材は、そのケースおよびカバーがエンジニアリ
ングプラスチックで形成されているので、重量の軽量化
が図れるとともに、このケースおよびカバーの内部に設
けた対をなすローラー部材の騒音抑制が図れる。
【0014】また、請求項4記載の発明によれば、スト
ッパーは、ロッキング部材に対する緩衝材と、この緩衝
材を押さえてアームの固定部に固定可能な固定具とから
なるので、ドアの開放動作によるロッキング部材の過度
な回動動作が抑制され、且つその衝撃が緩衝材により吸
収される。しかも、固定具は、両側部に圧縮用突出部を
設けてなるので、アームを挿入する挿入孔を圧縮変形さ
せて、アーム上への固定が簡単・確実に行える。
ッパーは、ロッキング部材に対する緩衝材と、この緩衝
材を押さえてアームの固定部に固定可能な固定具とから
なるので、ドアの開放動作によるロッキング部材の過度
な回動動作が抑制され、且つその衝撃が緩衝材により吸
収される。しかも、固定具は、両側部に圧縮用突出部を
設けてなるので、アームを挿入する挿入孔を圧縮変形さ
せて、アーム上への固定が簡単・確実に行える。
【0015】さらに、請求項5記載の発明によれば、ロ
ーラー部材は、ローラーキャリヤーの一側にローラーを
挿入して、ローラーキャリヤーの他側に弾性体を設けて
なるので、弾性体の弾力によりロッキング部へのローラ
ーの保持力が得られる。
ーラー部材は、ローラーキャリヤーの一側にローラーを
挿入して、ローラーキャリヤーの他側に弾性体を設けて
なるので、弾性体の弾力によりロッキング部へのローラ
ーの保持力が得られる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明に係る車両用ドアの多段式開
閉装置の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
閉装置の実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。
【0017】先ず、図1は本発明に係る車両用ドアの多
段式開閉装置を適用した一例としての多段式開閉装置を
構成するアームおよびロッキング部材等の組立状態を示
したもので、図2はその縦断側面図で、アームのブラケ
ット側連結部を拡大して併せて示しており、さらに、図
3にはこれらの各種構成部品を分解状態で示している。
段式開閉装置を適用した一例としての多段式開閉装置を
構成するアームおよびロッキング部材等の組立状態を示
したもので、図2はその縦断側面図で、アームのブラケ
ット側連結部を拡大して併せて示しており、さらに、図
3にはこれらの各種構成部品を分解状態で示している。
【0018】図1乃至図3に示すように、アーム1は、
鋼材の心材1aをエンジニアリングプラスチック(engi
neering plastics)の被覆層1bで被覆して構成される
ものである。このアーム1は、その一端には、ストッパ
ー3が挿入されて固定される左右の切欠溝による固定部
11が形成されており、他端部には、車体Cとの結合の
ためのブラケット4を固定するピンホール12が形成さ
れている。
鋼材の心材1aをエンジニアリングプラスチック(engi
neering plastics)の被覆層1bで被覆して構成される
ものである。このアーム1は、その一端には、ストッパ
ー3が挿入されて固定される左右の切欠溝による固定部
11が形成されており、他端部には、車体Cとの結合の
ためのブラケット4を固定するピンホール12が形成さ
れている。
【0019】心材1aのピンホール12の内部には、図
2に拡大して示すように、合成樹脂材のブシング1cが
一体に射出成形されている。また、被覆層1bの表面
(上下両面)には、縦方向に第1ロッキング部13、第
2ロッキング部14、第3ロッキング部15が形成され
ている。
2に拡大して示すように、合成樹脂材のブシング1cが
一体に射出成形されている。また、被覆層1bの表面
(上下両面)には、縦方向に第1ロッキング部13、第
2ロッキング部14、第3ロッキング部15が形成され
ている。
【0020】そして、ロッキング部材2は、前記アーム
1上を転がり動作するもので、ケース24と、上下のロ
ーラー部材25,25と、カバー29とから構成されて
いる。
1上を転がり動作するもので、ケース24と、上下のロ
ーラー部材25,25と、カバー29とから構成されて
いる。
【0021】即ち、ケース24は、上部および下部に締
結ナット21,21が内部に設けられて、中央に通孔2
2が形成されるとともに、上下に締結孔23,23が形
成されて、両側外面に多数の結合突起24a,24aが
形成されている。上下のローラー部材25,25は、互
いのローラーキャリヤー26,26の対向する側にロー
ラー27,27を回転自在にそれぞれ挿入して、ローラ
ーキャリヤー26,26の他側に弾性体28,28をそ
れぞれ嵌め込んでいる。カバー29は、中央に通孔2
2′が形成されるとともに、上下に締結孔23′,2
3′が形成されて、両側に前記結合突起24a,24a
に対応する結合孔が形成された結合片29a,29aを
有している。
結ナット21,21が内部に設けられて、中央に通孔2
2が形成されるとともに、上下に締結孔23,23が形
成されて、両側外面に多数の結合突起24a,24aが
形成されている。上下のローラー部材25,25は、互
いのローラーキャリヤー26,26の対向する側にロー
ラー27,27を回転自在にそれぞれ挿入して、ローラ
ーキャリヤー26,26の他側に弾性体28,28をそ
れぞれ嵌め込んでいる。カバー29は、中央に通孔2
2′が形成されるとともに、上下に締結孔23′,2
3′が形成されて、両側に前記結合突起24a,24a
に対応する結合孔が形成された結合片29a,29aを
有している。
【0022】以上のケース24の通孔22、ローラー部
材25,25の両ローラー27,27の間、カバー29
の通孔22′を、前記アーム1が貫通するようになって
いる。ここで、ケース24およびカバー29は、高強度
のエンジニアリングプラスチックで形成されるため、内
部に組み込まれる締結ナット21,21とローラー部材
25,25が確実に固定し得るものとなっている。
材25,25の両ローラー27,27の間、カバー29
の通孔22′を、前記アーム1が貫通するようになって
いる。ここで、ケース24およびカバー29は、高強度
のエンジニアリングプラスチックで形成されるため、内
部に組み込まれる締結ナット21,21とローラー部材
25,25が確実に固定し得るものとなっている。
【0023】さらに、前記ストッパー3は、緩衝材33
と固定具34とから構成されている。即ち、緩衝材33
は、表面に多数(図示例では4個)の突起32,32,
32,32が形成され、中央に挿入孔31が形成されて
いる。また、この緩衝材33が前記アーム1の前記固定
部11に確実に固定されるようにするために、固定具3
4は、両側に圧縮用突出部35,35が形成されて、中
央に挿入孔36が形成されている。
と固定具34とから構成されている。即ち、緩衝材33
は、表面に多数(図示例では4個)の突起32,32,
32,32が形成され、中央に挿入孔31が形成されて
いる。また、この緩衝材33が前記アーム1の前記固定
部11に確実に固定されるようにするために、固定具3
4は、両側に圧縮用突出部35,35が形成されて、中
央に挿入孔36が形成されている。
【0024】固定具34の挿入孔36は、両圧縮用突出
部35,35を挿入孔36の方に圧縮することにより、
その大きさが小さくなるため、アーム1の固定部11に
ぎゅっと狭まるので、ストッパー3はアーム1の一端に
確実に固定された状態を維持するものとなっている。
部35,35を挿入孔36の方に圧縮することにより、
その大きさが小さくなるため、アーム1の固定部11に
ぎゅっと狭まるので、ストッパー3はアーム1の一端に
確実に固定された状態を維持するものとなっている。
【0025】また、前記ブラケット4は、前記アーム1
を車体Cに回動可能に連結するために折曲形成されたも
のである。即ち、ブラケット4は、ブラケットピン41
が挿入される挿入孔42が折曲部44に形成されて、車
体固定孔43がブラケット4の下部の一側に形成されて
いる。
を車体Cに回動可能に連結するために折曲形成されたも
のである。即ち、ブラケット4は、ブラケットピン41
が挿入される挿入孔42が折曲部44に形成されて、車
体固定孔43がブラケット4の下部の一側に形成されて
いる。
【0026】なお、図面のうち未説明符号について、D
はドア、45はワッシャー、46は異物質の流入を防止
するためのパッド、47はヒンジ、48はボルトを示し
ている。
はドア、45はワッシャー、46は異物質の流入を防止
するためのパッド、47はヒンジ、48はボルトを示し
ている。
【0027】次に、以上のように構成される本発明に係
る車両用ドアの多段式開閉装置を車両に設置する方法に
ついて説明する。
る車両用ドアの多段式開閉装置を車両に設置する方法に
ついて説明する。
【0028】先ず、アーム1の固定部11が形成された
先端を、ロッキング部材2のパッド46が付着されたカ
バー29の方から通孔22′,22に挿入した後、ロッ
キング部材2をドアDに取り付ける。このロッキング部
材2のドアDへの取り付けは、図2に示すように、ロッ
キング部材2の上下端に形成された締結孔23′,2
3、23′,23にボルト48,48をそれぞれ挿入し
て、ロッキング部材2内に設けた締結ナット21,21
にボルト48,48をそれぞれ締結することによって、
大変簡便に行われる。
先端を、ロッキング部材2のパッド46が付着されたカ
バー29の方から通孔22′,22に挿入した後、ロッ
キング部材2をドアDに取り付ける。このロッキング部
材2のドアDへの取り付けは、図2に示すように、ロッ
キング部材2の上下端に形成された締結孔23′,2
3、23′,23にボルト48,48をそれぞれ挿入し
て、ロッキング部材2内に設けた締結ナット21,21
にボルト48,48をそれぞれ締結することによって、
大変簡便に行われる。
【0029】この後、ドアDの最大開放範囲を限定する
ストッパー3をアーム1の固定部11に結合する。即
ち、アーム1の固定部11に、先ず、緩衝材33をその
突起32,32,32,32を有する面の方から挿入孔
31により挿入してから、固定具34を挿入孔36によ
り挿入する。そして、固定具34の両側に形成された圧
縮用突出部35を挿入孔36の方に強く圧縮することに
より、挿入孔36の大きさが小さくなるように変化し
て、固定具34がアーム1の固定部11に堅固に固定さ
れる。このため、ロッキング部材2がアーム1から離脱
することが防止される。
ストッパー3をアーム1の固定部11に結合する。即
ち、アーム1の固定部11に、先ず、緩衝材33をその
突起32,32,32,32を有する面の方から挿入孔
31により挿入してから、固定具34を挿入孔36によ
り挿入する。そして、固定具34の両側に形成された圧
縮用突出部35を挿入孔36の方に強く圧縮することに
より、挿入孔36の大きさが小さくなるように変化し
て、固定具34がアーム1の固定部11に堅固に固定さ
れる。このため、ロッキング部材2がアーム1から離脱
することが防止される。
【0030】このような状態で、アーム1の他端を車体
Cに回動可能に取り付ける。即ち、ブラケット4をその
車体固定孔43で車体Cにボルト結合により固定(図2
参照)した後、図2に拡大して示すように、ブラケット
ピン41をアーム1のピンホール12に上下のワッシャ
ー45,45を介在させて挿入し、コーキング(caulki
ng)処理する。
Cに回動可能に取り付ける。即ち、ブラケット4をその
車体固定孔43で車体Cにボルト結合により固定(図2
参照)した後、図2に拡大して示すように、ブラケット
ピン41をアーム1のピンホール12に上下のワッシャ
ー45,45を介在させて挿入し、コーキング(caulki
ng)処理する。
【0031】ところで、アーム1に形成されたピンホー
ル12には、図2に示すように、アーム1を構成する心
材1aの孔の内部に、ピンホール12の直径と同じ内径
を有する合成樹脂材のブシング1cが一体に射出成形さ
れている。このブシング1cの存在によりブラケットピ
ン41は金属と接触しなく回動するので、アーム1の回
動時に摩擦による騒音が全然発生しなく、ブラケットピ
ン41の寿命も延長される。
ル12には、図2に示すように、アーム1を構成する心
材1aの孔の内部に、ピンホール12の直径と同じ内径
を有する合成樹脂材のブシング1cが一体に射出成形さ
れている。このブシング1cの存在によりブラケットピ
ン41は金属と接触しなく回動するので、アーム1の回
動時に摩擦による騒音が全然発生しなく、ブラケットピ
ン41の寿命も延長される。
【0032】次に、以上のように組立・設置される本発
明に係る車両用ドアの多段式開閉装置による作動状態に
ついて詳細に説明する。
明に係る車両用ドアの多段式開閉装置による作動状態に
ついて詳細に説明する。
【0033】先ず、図4(A)に実線で示すように、ド
アDが閉まっている時、ドアDに取り付けられたロッキ
ング部材2は、アーム1の第1ロッキング部13に位置
して車体Cに近接した状態を維持する。この第1ロッキ
ング部13にロッキング部材2に位置した状態で、ドア
Dに軽い振動あるいは衝撃が加わっても、ドアDが動い
たり開くのが阻止される。即ち、この場合、ロッキング
部材2内に設けたローラー部材25,25のローラー2
7,27は、ローラーキャリヤー26,26の他側に設
けた弾性体28,28の弾力によりアーム1の両面に強
く接触された状態をそれぞれ維持する。
アDが閉まっている時、ドアDに取り付けられたロッキ
ング部材2は、アーム1の第1ロッキング部13に位置
して車体Cに近接した状態を維持する。この第1ロッキ
ング部13にロッキング部材2に位置した状態で、ドア
Dに軽い振動あるいは衝撃が加わっても、ドアDが動い
たり開くのが阻止される。即ち、この場合、ロッキング
部材2内に設けたローラー部材25,25のローラー2
7,27は、ローラーキャリヤー26,26の他側に設
けた弾性体28,28の弾力によりアーム1の両面に強
く接触された状態をそれぞれ維持する。
【0034】このようなドアDを閉めた状態で、ドアD
を開け始めると、ドアDはヒンジ47により回動し、こ
のドアDの回動動作につれてロッキング部材2はアーム
1に沿って移動する。この場合、ロッキング部材2内に
設けたローラー部材25,25は、ロッキング部材2が
アーム1に沿って移動してアーム1の傾斜部に到達する
と、弾性体28,28の弾力により収縮したり開きなが
らローラー27,27が、アーム1の表面の形状変化に
かかわらず、アーム1の両面に確実に接触する状態がそ
れぞれ維持し得るようになっている。
を開け始めると、ドアDはヒンジ47により回動し、こ
のドアDの回動動作につれてロッキング部材2はアーム
1に沿って移動する。この場合、ロッキング部材2内に
設けたローラー部材25,25は、ロッキング部材2が
アーム1に沿って移動してアーム1の傾斜部に到達する
と、弾性体28,28の弾力により収縮したり開きなが
らローラー27,27が、アーム1の表面の形状変化に
かかわらず、アーム1の両面に確実に接触する状態がそ
れぞれ維持し得るようになっている。
【0035】図4(A)に鎖線で示したドアDの開放状
態は、ロッキング部材2のローラー部材25,25がア
ーム1の第1ロッキング部13から移動して第2ロッキ
ング部14に位置する状態で、ドアDが一段階として半
分くらい開いた状態を維持している。この状態では、何
らかの外部からの力を加えない限り、ドアDは、自ら閉
まったり、さらに開かないようになっている。
態は、ロッキング部材2のローラー部材25,25がア
ーム1の第1ロッキング部13から移動して第2ロッキ
ング部14に位置する状態で、ドアDが一段階として半
分くらい開いた状態を維持している。この状態では、何
らかの外部からの力を加えない限り、ドアDは、自ら閉
まったり、さらに開かないようになっている。
【0036】この状態からドアDを完全に開放するため
に、図4(B)に示すように、ドアDを矢印方向に回転
させると、アーム1の第2ロッキング部14に掛かって
いたロッキング部材2のローラー部材25,25は、弾
性体28,28が圧縮されながらローラー27,27が
第2ロッキング部14から離脱してアーム1に沿って第
3ロッキング部15に移動してロッキングされる。こう
して、ドアDが完全開放状態になる。
に、図4(B)に示すように、ドアDを矢印方向に回転
させると、アーム1の第2ロッキング部14に掛かって
いたロッキング部材2のローラー部材25,25は、弾
性体28,28が圧縮されながらローラー27,27が
第2ロッキング部14から離脱してアーム1に沿って第
3ロッキング部15に移動してロッキングされる。こう
して、ドアDが完全開放状態になる。
【0037】このドアDの完全状態の際には、アーム1
の先端の固定部11に取り付けられたストッパー3の存
在により、ドアDの開放動作によるロッキング部材2の
過度な回動動作が抑制され、その時の衝撃は、ストッパ
ー3を構成する緩衝材33の突起32,32,32,3
2による全て吸収されるので、ドアDまたはロッキング
部材2が受ける衝撃は大変少ないものとなる。
の先端の固定部11に取り付けられたストッパー3の存
在により、ドアDの開放動作によるロッキング部材2の
過度な回動動作が抑制され、その時の衝撃は、ストッパ
ー3を構成する緩衝材33の突起32,32,32,3
2による全て吸収されるので、ドアDまたはロッキング
部材2が受ける衝撃は大変少ないものとなる。
【0038】そして、このようにドアDが完全に開放さ
れた状態では、ロッキング部材2のローラー部材25,
25が第3ロッキング部15にロッキングされた(掛か
っている)状態であるため、例えば、傾斜地でのドアD
の自重または風のような外部力による閉鎖動作が起こら
ないので、荷物を車両に積んだり降ろしたりすることが
簡便にできる。
れた状態では、ロッキング部材2のローラー部材25,
25が第3ロッキング部15にロッキングされた(掛か
っている)状態であるため、例えば、傾斜地でのドアD
の自重または風のような外部力による閉鎖動作が起こら
ないので、荷物を車両に積んだり降ろしたりすることが
簡便にできる。
【0039】また、以上のような開放されたドアDを示
す場合、アーム1の第3ロッキング部15にロッキング
部材2がロッキングされた状態からドアDを閉めていく
と、ロッキング部材2のローラー部材25,25は、前
述した動作を逆に反復しながらアーム1の第2ロッキン
グ部14で一次ロッキングされる。続けて、ドアDを閉
めると、ロッキング部材2のローラー部材25,25
は、アーム1の第1ロッキング部13に移動して、最終
的に、図4(A)に実線で示すように、元の状態に復帰
してドアDが完全に閉められることになる。
す場合、アーム1の第3ロッキング部15にロッキング
部材2がロッキングされた状態からドアDを閉めていく
と、ロッキング部材2のローラー部材25,25は、前
述した動作を逆に反復しながらアーム1の第2ロッキン
グ部14で一次ロッキングされる。続けて、ドアDを閉
めると、ロッキング部材2のローラー部材25,25
は、アーム1の第1ロッキング部13に移動して、最終
的に、図4(A)に実線で示すように、元の状態に復帰
してドアDが完全に閉められることになる。
【0040】以上の通り、車両用ドアDにおいて、鋼材
の心材1aの表面にエンジニアリングプラスチックの被
覆層1bが形成されたアーム1と、ケース24およびカ
バー29がエンジニアリングプラスチックにより形成さ
れたロッキング部材2とを、車両用ドアDと車両本体
(車体)Cとに取り付けることにより、車両用ドアDの
開閉作動時にロッキング部材2がアーム1の表面に形成
された多数のロッキング部13,14,15に多段式に
弾止されるようにしたので、車両用ドアDが必要に応じ
て所定角度開けられた状態で維持して、不意の開閉作動
によるドアDまたは車体Cの損傷を防止でき、さらに、
ドアDの開閉時の摩擦による不必要な騒音の発生を抑制
できるとともに、開閉装置の重量減少により車両の燃費
を効率的に向上して、使用寿命を延長できる。
の心材1aの表面にエンジニアリングプラスチックの被
覆層1bが形成されたアーム1と、ケース24およびカ
バー29がエンジニアリングプラスチックにより形成さ
れたロッキング部材2とを、車両用ドアDと車両本体
(車体)Cとに取り付けることにより、車両用ドアDの
開閉作動時にロッキング部材2がアーム1の表面に形成
された多数のロッキング部13,14,15に多段式に
弾止されるようにしたので、車両用ドアDが必要に応じ
て所定角度開けられた状態で維持して、不意の開閉作動
によるドアDまたは車体Cの損傷を防止でき、さらに、
ドアDの開閉時の摩擦による不必要な騒音の発生を抑制
できるとともに、開閉装置の重量減少により車両の燃費
を効率的に向上して、使用寿命を延長できる。
【0041】即ち、ドアDの開閉動作によりアーム1に
沿って移動するロッキング部材2が第2ロッキング部1
4または第3ロッキング部15に選択的にロッキングさ
れるため、ドアDが所定角度に開けられた状態が確実に
維持できる。そして、その構成に関しても、アーム1の
構成を鋼材の心材1aの外面を高強度のエンジニアリン
グプラスチックの被覆層1bで被覆して、アーム1にお
ける鋼材が占める比重を低めることにより、開閉装置の
重量が著しく減らせる。さらに、ローラー27,27と
アーム1との接触においても、金属間の接触でなく、金
属とプラスチックが接触するので、摩擦による金属性騒
音の発生が未然に防止でき、また、ローラー27,27
がアーム1の表面全体に面接触した状態で転がるので、
ドアDの開閉動作が一層滑らかに行われる。
沿って移動するロッキング部材2が第2ロッキング部1
4または第3ロッキング部15に選択的にロッキングさ
れるため、ドアDが所定角度に開けられた状態が確実に
維持できる。そして、その構成に関しても、アーム1の
構成を鋼材の心材1aの外面を高強度のエンジニアリン
グプラスチックの被覆層1bで被覆して、アーム1にお
ける鋼材が占める比重を低めることにより、開閉装置の
重量が著しく減らせる。さらに、ローラー27,27と
アーム1との接触においても、金属間の接触でなく、金
属とプラスチックが接触するので、摩擦による金属性騒
音の発生が未然に防止でき、また、ローラー27,27
がアーム1の表面全体に面接触した状態で転がるので、
ドアDの開閉動作が一層滑らかに行われる。
【0042】また、ロッキング部材2をなすケース24
およびカバー29を高強度のエンジニアリングプラスチ
ックで構成することにより、その重量を軽量化するとと
もに、ロッキング部材2内に設けたベアリング部材(ロ
ーラーキャリヤー26,26)および締結ナット21,
21を確実に安定させた状態が維持できて、騒音発生を
抑制し、装置の耐久性を向上できる。そして、アーム1
を車体Cに回動可能に結合する構成においても、アーム
1の端部のピンホール12の内部に合成樹脂材のブシン
グ1cを一体に射出成形することにより、金属材のブラ
ケットピン41が合成樹脂材のブシング1cに接触した
状態で回動するので、何の騒音も発生しないだけでな
く、ブラケットピン41の摩耗が未然に防止できるの
で、装置の寿命延長が期待できる。
およびカバー29を高強度のエンジニアリングプラスチ
ックで構成することにより、その重量を軽量化するとと
もに、ロッキング部材2内に設けたベアリング部材(ロ
ーラーキャリヤー26,26)および締結ナット21,
21を確実に安定させた状態が維持できて、騒音発生を
抑制し、装置の耐久性を向上できる。そして、アーム1
を車体Cに回動可能に結合する構成においても、アーム
1の端部のピンホール12の内部に合成樹脂材のブシン
グ1cを一体に射出成形することにより、金属材のブラ
ケットピン41が合成樹脂材のブシング1cに接触した
状態で回動するので、何の騒音も発生しないだけでな
く、ブラケットピン41の摩耗が未然に防止できるの
で、装置の寿命延長が期待できる。
【0043】以上のように、本発明は、ローラー27,
27とアーム1、そして、アーム1とブラケット4等の
全ての作動部位を金属とプラスチックが接触するように
構成して、動作を円滑にするとともに、摩擦による騒音
発生を根本的に抑制するだけでなく、装置の総重量まで
も著しく減らして、車両の燃費にも好影響を及ぼす等の
有用な効果を発揮することができる。
27とアーム1、そして、アーム1とブラケット4等の
全ての作動部位を金属とプラスチックが接触するように
構成して、動作を円滑にするとともに、摩擦による騒音
発生を根本的に抑制するだけでなく、装置の総重量まで
も著しく減らして、車両の燃費にも好影響を及ぼす等の
有用な効果を発揮することができる。
【0044】なお、以上の実施例においては、3箇所に
ロッキング部13,14,15を形成したアーム1とし
たが、ロッキング部の数はこれに限定されるものではな
く、2箇所や4箇所以上に設けてもよい。さらに、本発
明による多段式開閉装置は、車両用ドアだけでなく、そ
の他のドア、例えば、家具用ドア等にも広範囲に利用し
得るものである。さらに、その他、具体的な細部構造等
についても適宜に変更可能であることは勿論である。
ロッキング部13,14,15を形成したアーム1とし
たが、ロッキング部の数はこれに限定されるものではな
く、2箇所や4箇所以上に設けてもよい。さらに、本発
明による多段式開閉装置は、車両用ドアだけでなく、そ
の他のドア、例えば、家具用ドア等にも広範囲に利用し
得るものである。さらに、その他、具体的な細部構造等
についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る車両用ドアの多段式開閉装置によれば、車両用ドアに
固定したロッキング部材が、そのストッパーを有して車
体に回動可能に結合したアームに沿って移動可能で、そ
のアームの長手方向の複数箇所に形成したロッキング部
に対しロッキング部材が選択的にそれぞれロッキング状
態となるため、必要により車両用ドアを所定角度に開け
た状態を確実に維持することができる。従って、例え
ば、ドアを開けた状態で、車両から荷物を降ろす時に、
風等のような外部から加わる不意の力により、または、
傾斜地でのドアの自重により、ドアが自ら閉まるのを確
実に防止して、ドアまたは車体の車両損傷を未然に防止
することができる。
る車両用ドアの多段式開閉装置によれば、車両用ドアに
固定したロッキング部材が、そのストッパーを有して車
体に回動可能に結合したアームに沿って移動可能で、そ
のアームの長手方向の複数箇所に形成したロッキング部
に対しロッキング部材が選択的にそれぞれロッキング状
態となるため、必要により車両用ドアを所定角度に開け
た状態を確実に維持することができる。従って、例え
ば、ドアを開けた状態で、車両から荷物を降ろす時に、
風等のような外部から加わる不意の力により、または、
傾斜地でのドアの自重により、ドアが自ら閉まるのを確
実に防止して、ドアまたは車体の車両損傷を未然に防止
することができる。
【0046】そして、請求項2記載の発明のように、鋼
材で形成された心材の外面にエンジニアリングプラスチ
ックによる被覆層を被覆してなるアームとすれば、鋼材
が占める比重を低くして重量を軽減できて、車両の燃費
向上が図れる。さらに、車体への結合部に形成したピン
ホール内に合成樹脂製のブシングを一体に射出成形して
なるアームとすれば、車体への結合状態で金属製のブラ
ケットピンが合成樹脂製のブシングに接触した状態で回
動することになり、従って、騒音防止、ブラケットピン
の摩耗防止が図れ、開閉装置の寿命向上が期待できる。
材で形成された心材の外面にエンジニアリングプラスチ
ックによる被覆層を被覆してなるアームとすれば、鋼材
が占める比重を低くして重量を軽減できて、車両の燃費
向上が図れる。さらに、車体への結合部に形成したピン
ホール内に合成樹脂製のブシングを一体に射出成形して
なるアームとすれば、車体への結合状態で金属製のブラ
ケットピンが合成樹脂製のブシングに接触した状態で回
動することになり、従って、騒音防止、ブラケットピン
の摩耗防止が図れ、開閉装置の寿命向上が期待できる。
【0047】また、請求項3記載の発明のように、ロッ
キング部材のケースおよびカバーをエンジニアリングプ
ラスチックで形成すれば、重量を軽量化できるととも
に、その内部に設けた対をなすローラー部材の騒音も抑
制することができる。
キング部材のケースおよびカバーをエンジニアリングプ
ラスチックで形成すれば、重量を軽量化できるととも
に、その内部に設けた対をなすローラー部材の騒音も抑
制することができる。
【0048】また、請求項4記載の発明のように、ロッ
キング部材に対する緩衝材と、この緩衝材を押さえてア
ームの固定部に固定可能な固定具とからなるストッパー
とすれば、ドアの開放動作によるロッキング部材の過度
な回動動作を抑制でき、且つその衝撃を緩衝材により吸
収することができる。しかも、両側部に圧縮用突出部を
設けてなる固定具とすれば、アームを挿入する挿入孔を
圧縮変形させて、アーム上への固定を簡単・確実に行う
ことができる。
キング部材に対する緩衝材と、この緩衝材を押さえてア
ームの固定部に固定可能な固定具とからなるストッパー
とすれば、ドアの開放動作によるロッキング部材の過度
な回動動作を抑制でき、且つその衝撃を緩衝材により吸
収することができる。しかも、両側部に圧縮用突出部を
設けてなる固定具とすれば、アームを挿入する挿入孔を
圧縮変形させて、アーム上への固定を簡単・確実に行う
ことができる。
【0049】さらに、請求項5記載の発明のように、ロ
ーラーキャリヤーの一側にローラーを挿入して、ローラ
ーキャリヤーの他側に弾性体を設けてなるローラー部材
とすれば、弾性体の弾力によってロッキング部へのロー
ラーの保持力を得ることができる。
ーラーキャリヤーの一側にローラーを挿入して、ローラ
ーキャリヤーの他側に弾性体を設けてなるローラー部材
とすれば、弾性体の弾力によってロッキング部へのロー
ラーの保持力を得ることができる。
【図1】本発明に係る車両用ドアの多段式開閉装置を適
用した一例としての多段式開閉装置を構成するアームお
よびロッキング部材等を示す組立状態の斜視図である。
用した一例としての多段式開閉装置を構成するアームお
よびロッキング部材等を示す組立状態の斜視図である。
【図2】図1の多段式開閉装置を構成するアームおよび
ロッキング部材等の組立状態での縦断側面図で、アーム
のブラケット側連結部を拡大して併せて示した断面図で
ある。
ロッキング部材等の組立状態での縦断側面図で、アーム
のブラケット側連結部を拡大して併せて示した断面図で
ある。
【図3】図1の多段式開閉装置を構成するアームおよび
ロッキング部材等の各部品を示す分解斜視図である。
ロッキング部材等の各部品を示す分解斜視図である。
【図4】図1の多段式開閉装置を構成するアームおよび
ロッキング部材等の車体への組付状態での作動状態を示
すもので、(A)はドアを閉めた状態を実線で示してド
アを所定角度に開けた状態を鎖線で示した一部破断の平
面図、(B)はドアを完全に開放した状態を示した一部
破断の平面図である。
ロッキング部材等の車体への組付状態での作動状態を示
すもので、(A)はドアを閉めた状態を実線で示してド
アを所定角度に開けた状態を鎖線で示した一部破断の平
面図、(B)はドアを完全に開放した状態を示した一部
破断の平面図である。
1 アーム 1a 心材 1b 被覆層 1c ブシング 11 固定部 12 ピンホール 13,14,15 ロッキング部 2 ロッキング部材 21 締結ナット 24 ケース 25 ローラー部材 26 ローラーキャリヤー 27 ローラー 28 弾性体 29 カバー 3 ストッパー 31 挿入孔 32 突起 33 緩衝材 34 固定具 35 圧縮用突出部 4 ブラケット 41 ブラケットピン 47 ヒンジ 48 ボルト C 車体 D ドア
Claims (5)
- 【請求項1】 車体に開閉可能に取り付けられる車両用
ドアの開閉装置において、 一端側にストッパーを固定し、他端側を前記車体に回動
可能に結合して、長手方向の複数箇所にロッキング部を
形成したアームと、 このアームに沿って移動可能で、前記車両用ドアに固定
され、前記複数箇所のロッキング部に対し選択的にそれ
ぞれロッキング可能なロッキング部材と、を備えたこと
を特徴とする車両用ドアの多段式開閉装置。 - 【請求項2】 前記アームは、鋼材で形成された心材
と、この心材の外面に被覆されたエンジニアリングプラ
スチックによる被覆層とからなり、 且つ前記アームは、前記車体への結合部に形成したピン
ホール内に合成樹脂製のブシングを一体に射出成形して
構成されることを特徴とする請求項1記載の車両用ドア
の多段式開閉装置。 - 【請求項3】 前記ロッキング部材は、エンジニアリン
グプラスチックで形成されたケースおよびカバーと、こ
のケースおよびカバーの内部に設けられ、対をなして前
記アームの両面に対応するローラー部材とから構成され
ることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ドア
の多段式開閉装置。 - 【請求項4】 前記ストッパーは、前記ロッキング部材
に対する緩衝材と、この緩衝材を押さえて前記アームの
固定部に固定可能な固定具とから構成され、 且つこの固定具は、前記アームを挿入する挿入孔と、こ
の挿入孔を圧縮変形させるために両側部に設けた圧縮用
突出部と有することを特徴とする請求項1、2または3
記載の車両用ドアの多段式開閉装置。 - 【請求項5】 前記ローラー部材は、ローラーキャリヤ
ーと、その一側に挿入されたローラーと、ローラーキャ
リヤーの他側に設けられた弾性体とから構成されること
を特徴とする請求項3記載の車両用ドアの多段式開閉装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044196A JPH07259414A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 車両用ドアの多段式開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6044196A JPH07259414A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 車両用ドアの多段式開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259414A true JPH07259414A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12684828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6044196A Pending JPH07259414A (ja) | 1994-03-15 | 1994-03-15 | 車両用ドアの多段式開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07259414A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110359791A (zh) * | 2013-10-01 | 2019-10-22 | 沃伦产业有限公司 | 车门控制系统 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716574U (ja) * | 1980-06-25 | 1982-01-28 | ||
JPS5845866U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-28 | スズキ株式会社 | ドアチエツカ− |
JPS6143896Y2 (ja) * | 1979-11-28 | 1986-12-11 |
-
1994
- 1994-03-15 JP JP6044196A patent/JPH07259414A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6143896Y2 (ja) * | 1979-11-28 | 1986-12-11 | ||
JPS5716574U (ja) * | 1980-06-25 | 1982-01-28 | ||
JPS5845866U (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-28 | スズキ株式会社 | ドアチエツカ− |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110359791A (zh) * | 2013-10-01 | 2019-10-22 | 沃伦产业有限公司 | 车门控制系统 |
CN110359791B (zh) * | 2013-10-01 | 2021-07-13 | 沃伦产业有限公司 | 车门控制系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
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Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111211 |