JPH07259163A - 衛生洗浄装置 - Google Patents
衛生洗浄装置Info
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- JPH07259163A JPH07259163A JP4735794A JP4735794A JPH07259163A JP H07259163 A JPH07259163 A JP H07259163A JP 4735794 A JP4735794 A JP 4735794A JP 4735794 A JP4735794 A JP 4735794A JP H07259163 A JPH07259163 A JP H07259163A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 人体局部などの洗浄を行う衛生洗浄洗浄装置
に関するもので、人体局部に適した広範囲の洗浄を実現
することを目的とする。 【構成】 噴出方向に対して所定角度傾斜させることに
よって噴流が接触合流可能な第1、第2の噴出孔28
a、28bを設け、噴出孔28a、28bから噴出する
流量の比率を制御する流量比制御弁29を設けたもの
で、流量比を同率に制御すれば集中的な洗浄噴流が得ら
れ、また揺動選択スイッチ47を選択することにより流
量比が連続的に変化し、洗浄ノズル19全体を移動させ
ることなく広範囲の洗浄を行い得る揺動噴流が選択でき
るものである。
に関するもので、人体局部に適した広範囲の洗浄を実現
することを目的とする。 【構成】 噴出方向に対して所定角度傾斜させることに
よって噴流が接触合流可能な第1、第2の噴出孔28
a、28bを設け、噴出孔28a、28bから噴出する
流量の比率を制御する流量比制御弁29を設けたもの
で、流量比を同率に制御すれば集中的な洗浄噴流が得ら
れ、また揺動選択スイッチ47を選択することにより流
量比が連続的に変化し、洗浄ノズル19全体を移動させ
ることなく広範囲の洗浄を行い得る揺動噴流が選択でき
るものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用便後の人体局部の洗
浄を行う衛生洗浄装置に関し、特に洗浄ノズルを移動さ
せることなく、洗浄位置を変化させることが可能な衛生
洗浄装置に関するものである。
浄を行う衛生洗浄装置に関し、特に洗浄ノズルを移動さ
せることなく、洗浄位置を変化させることが可能な衛生
洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体局部を洗浄するこの種の洗浄装置と
しては単一もしくは、複数の噴出孔を設けた洗浄ノズル
から温水を噴出させ、局部を集中的に洗浄するものがあ
るが、強い刺激感が得られる反面、人体局部に適応した
広範囲の洗浄を行うことができなかった。また被洗浄部
での洗浄水の変化がないため、洗浄効率を高められない
という課題があった。すなわち被洗浄部に付着した汚物
の洗浄は、流体が被洗浄面と汚物との結合部に侵入し、
この結合力を低下させる過程、および洗浄流体が被洗浄
部に衝突して汚物を剥離させる過程があり、この剥離効
果を高めるためには被洗浄部において噴流を移動させる
ことが効果的であるためである。
しては単一もしくは、複数の噴出孔を設けた洗浄ノズル
から温水を噴出させ、局部を集中的に洗浄するものがあ
るが、強い刺激感が得られる反面、人体局部に適応した
広範囲の洗浄を行うことができなかった。また被洗浄部
での洗浄水の変化がないため、洗浄効率を高められない
という課題があった。すなわち被洗浄部に付着した汚物
の洗浄は、流体が被洗浄面と汚物との結合部に侵入し、
この結合力を低下させる過程、および洗浄流体が被洗浄
部に衝突して汚物を剥離させる過程があり、この剥離効
果を高めるためには被洗浄部において噴流を移動させる
ことが効果的であるためである。
【0003】このため近年、図6に示したように洗浄ノ
ズル全体をモータなどの駆動手段によって往復動させ、
洗浄噴流に変化を与えて人体局部に適した広範囲の洗浄
を実現するとともに、洗浄効率の向上を図るものが提案
されている(実開昭63−56775号公報)。同図に
おいて、1は洗浄ノズルであり、洗浄水供給手段(図示
せず)から供給された洗浄水が給水口2から流入し、先
端部に設けられた噴出孔3から人体局部に向けて噴出す
る。4は洗浄ノズル1を進退駆動するためのモータであ
り、その駆動力はギヤ5a、5b、5c、5dから構成
される減速手段5と、ギヤ5dの軸6に巻回されたワイ
ヤ7およびロータ8から構成される直線運動変換手段9
を介して伝達され、結合部10によってワイヤ7に結合
された洗浄ノズル1を進退駆動可能に構成されている。
11は洗浄ノズル1の進出量を検出するフォトインタラ
プタであり、ギヤ5dの側面に形成されたスリット部
(図示せず)のスリット数をカウントすることにより洗
浄ノズル1の進出位置が検出される。
ズル全体をモータなどの駆動手段によって往復動させ、
洗浄噴流に変化を与えて人体局部に適した広範囲の洗浄
を実現するとともに、洗浄効率の向上を図るものが提案
されている(実開昭63−56775号公報)。同図に
おいて、1は洗浄ノズルであり、洗浄水供給手段(図示
せず)から供給された洗浄水が給水口2から流入し、先
端部に設けられた噴出孔3から人体局部に向けて噴出す
る。4は洗浄ノズル1を進退駆動するためのモータであ
り、その駆動力はギヤ5a、5b、5c、5dから構成
される減速手段5と、ギヤ5dの軸6に巻回されたワイ
ヤ7およびロータ8から構成される直線運動変換手段9
を介して伝達され、結合部10によってワイヤ7に結合
された洗浄ノズル1を進退駆動可能に構成されている。
11は洗浄ノズル1の進出量を検出するフォトインタラ
プタであり、ギヤ5dの側面に形成されたスリット部
(図示せず)のスリット数をカウントすることにより洗
浄ノズル1の進出位置が検出される。
【0004】上記構成において洗浄開始スイッチ(図示
せず)が投入されると、モータ4が起動し、減速手段5
および直線運動変換手段9を介して洗浄ノズル1は洗浄
ノズル12内の後退位置から図6に示した人体局部位置
に進出駆動され、給水口2から流入した洗浄水が噴出孔
3から放出される。一方洗浄ノズル1の進出量はフォト
インタラプタ11により検出されており、進出位置でモ
ータ4を停止するとともに、必要により洗浄ノズル1を
所定間隔で前後駆動し、人体局部に適応した広範囲の洗
浄を行うとともに高い洗浄効率を実現するものである。
せず)が投入されると、モータ4が起動し、減速手段5
および直線運動変換手段9を介して洗浄ノズル1は洗浄
ノズル12内の後退位置から図6に示した人体局部位置
に進出駆動され、給水口2から流入した洗浄水が噴出孔
3から放出される。一方洗浄ノズル1の進出量はフォト
インタラプタ11により検出されており、進出位置でモ
ータ4を停止するとともに、必要により洗浄ノズル1を
所定間隔で前後駆動し、人体局部に適応した広範囲の洗
浄を行うとともに高い洗浄効率を実現するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
ような従来の洗浄装置では、洗浄ノズル全体を移動させ
るため、駆動手段となるモータ、減速手段およびモータ
の回転運動を洗浄ノズルの進退運動に変えるための直線
運動変換手段、さらに進出状態を検出する位置検出手段
などが必要であり、装置の複雑化、大型化およびそれに
伴う高価格化につながるという課題があった。
ような従来の洗浄装置では、洗浄ノズル全体を移動させ
るため、駆動手段となるモータ、減速手段およびモータ
の回転運動を洗浄ノズルの進退運動に変えるための直線
運動変換手段、さらに進出状態を検出する位置検出手段
などが必要であり、装置の複雑化、大型化およびそれに
伴う高価格化につながるという課題があった。
【0006】本発明は上記課題を解決するものであり、
二種類の噴出孔から噴出する洗浄水を合流可能に構成
し、各々の噴出孔から噴出する洗浄水の流量比を調節す
ることにより、洗浄ノズル全体を移動させることなく被
洗浄部での洗浄噴流を移動させ、人体局部に適した広範
囲の洗浄が行えるとともに洗浄効率を向上させることが
可能であり、かつ簡易構成の衛生洗浄装置を提供するこ
とを第一の目的としている。
二種類の噴出孔から噴出する洗浄水を合流可能に構成
し、各々の噴出孔から噴出する洗浄水の流量比を調節す
ることにより、洗浄ノズル全体を移動させることなく被
洗浄部での洗浄噴流を移動させ、人体局部に適した広範
囲の洗浄が行えるとともに洗浄効率を向上させることが
可能であり、かつ簡易構成の衛生洗浄装置を提供するこ
とを第一の目的としている。
【0007】第二の目的は、定常流による集中的な洗浄
と、噴流を移動させることによる広範囲な洗浄パターン
を使用者の体調、好みに応じて容易に選択できる衛生洗
浄装置を提供することにある。
と、噴流を移動させることによる広範囲な洗浄パターン
を使用者の体調、好みに応じて容易に選択できる衛生洗
浄装置を提供することにある。
【0008】また第三の目的は、スイッチ操作により使
用者が洗浄位置を任意に調節することが可能な衛生洗浄
装置を提供することにある。
用者が洗浄位置を任意に調節することが可能な衛生洗浄
装置を提供することにある。
【0009】さらに洗浄開始時には、前の使用者が設定
した洗浄パターンおよび洗浄位置を解除し、所定の標準
条件により洗浄を行い得る衛生洗浄装置を提供すること
を第四の目的としている。
した洗浄パターンおよび洗浄位置を解除し、所定の標準
条件により洗浄を行い得る衛生洗浄装置を提供すること
を第四の目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明の衛生洗浄装置は、洗浄水供給手段と、
第1および第2の流路と、各々の流路に連通する第1、
第2の噴出孔を有するとともに、前記第1および第2噴
出孔の軸線が、洗浄ノズルの噴出端面から被洗浄部の間
で交差する構成とした洗浄ノズルと、前記第1および第
2の流路に供給する洗浄水量の配分比を制御する流量比
制御手段を設けて構成したものである。
るために本発明の衛生洗浄装置は、洗浄水供給手段と、
第1および第2の流路と、各々の流路に連通する第1、
第2の噴出孔を有するとともに、前記第1および第2噴
出孔の軸線が、洗浄ノズルの噴出端面から被洗浄部の間
で交差する構成とした洗浄ノズルと、前記第1および第
2の流路に供給する洗浄水量の配分比を制御する流量比
制御手段を設けて構成したものである。
【0011】また第二の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、揺動選択スイッチを投入することによ
り流量比制御手段を制御し、洗浄ノズルの第1および第
2の流路に供給する洗浄水量の配分比、すなわち第1お
よび第2の噴出孔からの噴出流量を所定範囲内の比率で
自動的に増減させる流量比連続可変手段を設けたもので
ある。
衛生洗浄装置は、揺動選択スイッチを投入することによ
り流量比制御手段を制御し、洗浄ノズルの第1および第
2の流路に供給する洗浄水量の配分比、すなわち第1お
よび第2の噴出孔からの噴出流量を所定範囲内の比率で
自動的に増減させる流量比連続可変手段を設けたもので
ある。
【0012】また第三の目的を達成するために本発明の
衛生洗浄装置は、位置調節スイッチを操作することによ
り、流量比制御手段を制御し、洗浄ノズルの第1および
第2の流路に供給する洗浄水量の配分比、すなわち第1
および第2の噴出孔からの噴出流量の比率を段階的に増
減する流量比断続可変手段を設けたものである。
衛生洗浄装置は、位置調節スイッチを操作することによ
り、流量比制御手段を制御し、洗浄ノズルの第1および
第2の流路に供給する洗浄水量の配分比、すなわち第1
および第2の噴出孔からの噴出流量の比率を段階的に増
減する流量比断続可変手段を設けたものである。
【0013】さらに第四の目的を達成するために本発明
の衛生洗浄装置は、揺動選択スイッチおよび位置調節ス
イッチによって前の使用者が設定した洗浄条件を解除
し、洗浄開始時に第1および第2の流路に供給する洗浄
水量の配分比を同率に設定する初期設定手段を設けたも
のである。
の衛生洗浄装置は、揺動選択スイッチおよび位置調節ス
イッチによって前の使用者が設定した洗浄条件を解除
し、洗浄開始時に第1および第2の流路に供給する洗浄
水量の配分比を同率に設定する初期設定手段を設けたも
のである。
【0014】
【作用】本発明の衛生洗浄装置は、第1および第2の噴
出孔の軸線が、洗浄ノズルの噴出端面から被洗浄部の間
で交差するように傾斜させて設けたので、第1および第
2の噴出孔から噴出される洗浄水は所定位置で交差して
合流する。この時、合流した各々の噴流の噴出力を噴出
方向に対して水平成分と垂直成分に分解すると、第1お
よび第2の噴出孔から噴出する流量が同率に制御された
場合、第1および第2の噴出孔の噴流の垂直成分が互い
に均衡し、集中的な定常流となって人体局部に向けて噴
出される。一方、流量比制御手段により、第1の噴出孔
の洗浄水量に対して第2の噴出孔からの洗浄水量の比率
を増加すると、第2の噴出孔からの噴出力が増加し、逆
に第1の噴出孔からの噴出力が減少する。この結果、合
流した洗浄噴流の被洗浄面での洗浄位置は、第1の噴出
孔側に移動することとなる。すなわち流量比制御手段に
より第1および第2の噴出孔に供給する洗浄水の配分比
を変化させることにより、ノズル装置全体を移動させる
ことなく洗浄噴流を移動させることができるため、人体
局部に適した広範囲の洗浄が行えるとともに洗浄効率を
向上させることが可能となる。また洗浄ノズル全体を移
動する必要がないので構成の簡素化が図れる。
出孔の軸線が、洗浄ノズルの噴出端面から被洗浄部の間
で交差するように傾斜させて設けたので、第1および第
2の噴出孔から噴出される洗浄水は所定位置で交差して
合流する。この時、合流した各々の噴流の噴出力を噴出
方向に対して水平成分と垂直成分に分解すると、第1お
よび第2の噴出孔から噴出する流量が同率に制御された
場合、第1および第2の噴出孔の噴流の垂直成分が互い
に均衡し、集中的な定常流となって人体局部に向けて噴
出される。一方、流量比制御手段により、第1の噴出孔
の洗浄水量に対して第2の噴出孔からの洗浄水量の比率
を増加すると、第2の噴出孔からの噴出力が増加し、逆
に第1の噴出孔からの噴出力が減少する。この結果、合
流した洗浄噴流の被洗浄面での洗浄位置は、第1の噴出
孔側に移動することとなる。すなわち流量比制御手段に
より第1および第2の噴出孔に供給する洗浄水の配分比
を変化させることにより、ノズル装置全体を移動させる
ことなく洗浄噴流を移動させることができるため、人体
局部に適した広範囲の洗浄が行えるとともに洗浄効率を
向上させることが可能となる。また洗浄ノズル全体を移
動する必要がないので構成の簡素化が図れる。
【0015】また本発明の衛生洗浄装置は、揺動選択ス
イッチを投入することにより流量比制御手段を制御し、
洗浄ノズルの第1および第2の流路に供給する洗浄水量
の配分比、すなわち第1および第2の噴出孔からの噴出
流量を所定範囲内の比率で自動的に増減させる流量比連
続可変手段を設けたので、揺動選択スイッチを投入すれ
ば流量比連続可変手段により第1および第2の噴出孔か
らの噴出流量が所定範囲内の比率で自動的に増減され、
洗浄噴流は所定の範囲で自動的に揺動し、また揺動選択
スイッチを解除すれば流量比が固定されて定常流による
集中的な噴流が得られる。この結果、噴流を移動させる
ことによる広範囲な洗浄と定常流による集中的な洗浄パ
ターンを使用者の体調、好みに応じて容易に選択するこ
とが可能となる。
イッチを投入することにより流量比制御手段を制御し、
洗浄ノズルの第1および第2の流路に供給する洗浄水量
の配分比、すなわち第1および第2の噴出孔からの噴出
流量を所定範囲内の比率で自動的に増減させる流量比連
続可変手段を設けたので、揺動選択スイッチを投入すれ
ば流量比連続可変手段により第1および第2の噴出孔か
らの噴出流量が所定範囲内の比率で自動的に増減され、
洗浄噴流は所定の範囲で自動的に揺動し、また揺動選択
スイッチを解除すれば流量比が固定されて定常流による
集中的な噴流が得られる。この結果、噴流を移動させる
ことによる広範囲な洗浄と定常流による集中的な洗浄パ
ターンを使用者の体調、好みに応じて容易に選択するこ
とが可能となる。
【0016】また本発明による衛生洗浄装置は、位置調
節スイッチを操作することにより、流量比制御手段を制
御し、洗浄ノズルの第1および第2の流路に供給する洗
浄水量の配分比、すなわち第1および第2の噴出孔から
の噴出流量の比率を段階的に増減する流量比断続可変手
段を設けたものであるので、位置調節スイッチの投入毎
に流量比断続可変手段によって流量比制御手段が制御さ
れ、第1および第2の噴出孔からの噴出流量の比率が段
階的に増減されることとなり、洗浄位置を段階的に調整
可能となる。つまり使用者に適した任意の洗浄位置に洗
浄噴流を移動させることが可能となる。
節スイッチを操作することにより、流量比制御手段を制
御し、洗浄ノズルの第1および第2の流路に供給する洗
浄水量の配分比、すなわち第1および第2の噴出孔から
の噴出流量の比率を段階的に増減する流量比断続可変手
段を設けたものであるので、位置調節スイッチの投入毎
に流量比断続可変手段によって流量比制御手段が制御さ
れ、第1および第2の噴出孔からの噴出流量の比率が段
階的に増減されることとなり、洗浄位置を段階的に調整
可能となる。つまり使用者に適した任意の洗浄位置に洗
浄噴流を移動させることが可能となる。
【0017】さらに本発明による衛生洗浄装置は、揺動
選択スイッチおよび位置調節スイッチによって前の使用
者が設定した洗浄条件を解除し、洗浄開始時に第1およ
び第2の流路に供給する洗浄水量の配分比を同率に設定
する初期設定手段を設けたものであるので、洗浄時には
所定の標準条件により洗浄が開始されることとなる。こ
のことは年令、性別の異なる複数の利用者があるこの種
の衛生洗浄装置に好適である。
選択スイッチおよび位置調節スイッチによって前の使用
者が設定した洗浄条件を解除し、洗浄開始時に第1およ
び第2の流路に供給する洗浄水量の配分比を同率に設定
する初期設定手段を設けたものであるので、洗浄時には
所定の標準条件により洗浄が開始されることとなる。こ
のことは年令、性別の異なる複数の利用者があるこの種
の衛生洗浄装置に好適である。
【0018】
【実施例】以下本発明の実施例を図面にもとづいて説明
する。
する。
【0019】図1は本発明の一実施例を示す衛生洗浄装
置の構成図を示し、図2は同装置における洗浄ノズルの
拡大図を示す。同図において、13は水ポンプ14とそ
の駆動手段であるモータ15から構成される洗浄水供給
手段、16は電気ヒータ17によって加熱された温水を
貯湯する温水タンク、18は洗浄水を供給するための給
水路である。19は洗浄ノズルであり第1、第2の給水
口20a、20bを有するノズルシリンダ21、ノズル
シリンダ21内にあって洗浄水の水圧を受けて進出駆動
され、人体局部位置に停止して洗浄水を一端に設けられ
たノズル素子22から人体局部に向けて噴出する可動給
水体23および可動給水体23を後退位置の方向に付勢
する弾性部材23aから構成されている。可動給水体2
3には、進出位置で洗浄水のノズル外部への漏水を防止
するための弁部材24a、24bが設けられており、弁
部材24aと24bの中間部に給水口20bが位置する
ように設けられている。また可動給水体23には、進出
位置において第1の給水口20aに連通する第1の流路
25と、第2の給水口20bに連通する第2の流路26
を有しており、夫々洗浄ノズルの噴出端面27と被洗浄
部Aの間で軸線が交差するように所定角度θnをなして
傾斜して設けられた第1および第2の噴出孔28a、2
8bに連通している。
置の構成図を示し、図2は同装置における洗浄ノズルの
拡大図を示す。同図において、13は水ポンプ14とそ
の駆動手段であるモータ15から構成される洗浄水供給
手段、16は電気ヒータ17によって加熱された温水を
貯湯する温水タンク、18は洗浄水を供給するための給
水路である。19は洗浄ノズルであり第1、第2の給水
口20a、20bを有するノズルシリンダ21、ノズル
シリンダ21内にあって洗浄水の水圧を受けて進出駆動
され、人体局部位置に停止して洗浄水を一端に設けられ
たノズル素子22から人体局部に向けて噴出する可動給
水体23および可動給水体23を後退位置の方向に付勢
する弾性部材23aから構成されている。可動給水体2
3には、進出位置で洗浄水のノズル外部への漏水を防止
するための弁部材24a、24bが設けられており、弁
部材24aと24bの中間部に給水口20bが位置する
ように設けられている。また可動給水体23には、進出
位置において第1の給水口20aに連通する第1の流路
25と、第2の給水口20bに連通する第2の流路26
を有しており、夫々洗浄ノズルの噴出端面27と被洗浄
部Aの間で軸線が交差するように所定角度θnをなして
傾斜して設けられた第1および第2の噴出孔28a、2
8bに連通している。
【0020】29は、温水タンク16の下流に設けら
れ、洗浄水供給手段13から供給された洗浄水を第1の
流路25と第2の流路26に分配供給する流量比制御弁
であり、図3に断面図を示し、図4に図3におけるX−
X断面図を示す。すなわち30はハウジングであり、温
水タンク16に連通する入水ポート31と、入水ポート
31から各々分岐して設けた第1および第2の出水ポー
ト32a、32bを有しており、第1の出水ポート32
aは第1の給水口20aに、また第2の出水ポート32
bは、バイパス路33を介して第2の給水口20bに連
通している。34はハウジング30内に回動可能に設け
らた弁栓であり、円柱の一部に設けた切り欠き部35を
設けることにより入水ポート31と第1、第2の出水ポ
ート32a、32bを選択的に連通する通路36が形成
されている。37は、四フッ化エチレンを含有する高分
子材料から構成されるシール部材であり、弁栓34に一
体成型されている。四フッ化エチレンを含有する高分子
材料は摩擦係数が小さくかつ高弾性な特性を有し、弁栓
34のスムーズな回動を実現するとともに、制御流体の
外部への漏れを防止する。38は、弁栓34の駆動手段
であり、ステッピングモータ39、減速手段40、弁栓
34に挿入されたモータ軸41から構成されている。
れ、洗浄水供給手段13から供給された洗浄水を第1の
流路25と第2の流路26に分配供給する流量比制御弁
であり、図3に断面図を示し、図4に図3におけるX−
X断面図を示す。すなわち30はハウジングであり、温
水タンク16に連通する入水ポート31と、入水ポート
31から各々分岐して設けた第1および第2の出水ポー
ト32a、32bを有しており、第1の出水ポート32
aは第1の給水口20aに、また第2の出水ポート32
bは、バイパス路33を介して第2の給水口20bに連
通している。34はハウジング30内に回動可能に設け
らた弁栓であり、円柱の一部に設けた切り欠き部35を
設けることにより入水ポート31と第1、第2の出水ポ
ート32a、32bを選択的に連通する通路36が形成
されている。37は、四フッ化エチレンを含有する高分
子材料から構成されるシール部材であり、弁栓34に一
体成型されている。四フッ化エチレンを含有する高分子
材料は摩擦係数が小さくかつ高弾性な特性を有し、弁栓
34のスムーズな回動を実現するとともに、制御流体の
外部への漏れを防止する。38は、弁栓34の駆動手段
であり、ステッピングモータ39、減速手段40、弁栓
34に挿入されたモータ軸41から構成されている。
【0021】42は送水制御回路であり、洗浄スイッチ
43を投入することにより作動し、洗浄水供給手段13
を制御して洗浄水の供給量を調節する水量調節手段44
および流量比制御弁29を制御する流量比調節手段45
から構成されている。
43を投入することにより作動し、洗浄水供給手段13
を制御して洗浄水の供給量を調節する水量調節手段44
および流量比制御弁29を制御する流量比調節手段45
から構成されている。
【0022】流量比調節手段45は、ステッピングモー
タ39に信号を出力して弁栓34を回転し、洗浄水供給
手段13によって供給される所定量の洗浄水を第1、第
2の流路25、26に分配供給する。46は水勢調節ス
イッチであり、本スイッチの調整により水量調節手段4
4を介して洗浄水供給手段13が制御され、使用者の好
みに応じた水勢が設定可能に構成されている。
タ39に信号を出力して弁栓34を回転し、洗浄水供給
手段13によって供給される所定量の洗浄水を第1、第
2の流路25、26に分配供給する。46は水勢調節ス
イッチであり、本スイッチの調整により水量調節手段4
4を介して洗浄水供給手段13が制御され、使用者の好
みに応じた水勢が設定可能に構成されている。
【0023】図5は弁栓34の回転角θと第1の流路2
5に分配する流量Q1および第2の流路26に分配する
流量Q2の比率の関係を示したものである。図4におい
て、回転角θが0の状態で第1、第2の出水ポート32
a、32bに同量の流量が分配され、弁栓34がθa側
に回転すると第1の出水ポート32aへの流量が増加す
るとともに第2の出水ポート32bへの流量が減少す
る。また逆にθb側に回転すると第1の出水ポート32
aへの流量が減少するとともに第2の出水ポート32b
への流量が増加する。
5に分配する流量Q1および第2の流路26に分配する
流量Q2の比率の関係を示したものである。図4におい
て、回転角θが0の状態で第1、第2の出水ポート32
a、32bに同量の流量が分配され、弁栓34がθa側
に回転すると第1の出水ポート32aへの流量が増加す
るとともに第2の出水ポート32bへの流量が減少す
る。また逆にθb側に回転すると第1の出水ポート32
aへの流量が減少するとともに第2の出水ポート32b
への流量が増加する。
【0024】47は揺動選択スイッチであり、本スイッ
チが投入されると流量比連続可変手段48が作動して流
量比調節手段45に信号を出力し、駆動手段38によっ
て弁栓34が図4に示したθa〜θbの範囲で連続的に
交互に正逆転され、第1および第2の流路25、26に
供給する流量Q1 、Q2の比率が連続的に増減される。
チが投入されると流量比連続可変手段48が作動して流
量比調節手段45に信号を出力し、駆動手段38によっ
て弁栓34が図4に示したθa〜θbの範囲で連続的に
交互に正逆転され、第1および第2の流路25、26に
供給する流量Q1 、Q2の比率が連続的に増減される。
【0025】また49は、前進および後退スイッチ50
a、50bを有する位置調節スイッチであり、本スイッ
チが投入されると流量比断続可変手段51が作動して流
量比調節手段45に信号を出力し、前進あるいは後退ス
イッチ50a、50bの投入ごとにステッピングモータ
39が所定角度回転して弁栓34がθa〜θbの範囲で
断続的に回転駆動され、第1および第2の流路25、2
6に供給される流量Q 1、Q2の比率が断続的に増減され
る。
a、50bを有する位置調節スイッチであり、本スイッ
チが投入されると流量比断続可変手段51が作動して流
量比調節手段45に信号を出力し、前進あるいは後退ス
イッチ50a、50bの投入ごとにステッピングモータ
39が所定角度回転して弁栓34がθa〜θbの範囲で
断続的に回転駆動され、第1および第2の流路25、2
6に供給される流量Q 1、Q2の比率が断続的に増減され
る。
【0026】52は初期設定手段であり、洗浄スイッチ
43が投入された後、水勢調節スイッチ46、揺動選択
スイッチ47および位置調節スイッチ49によって使用
者の好みに応じた水勢および流量比率が設定された場合
においても、停止スイッチ53が投入されて洗浄動作を
終了すると、水勢調節手段44を標準水勢に設定し、ま
た流量比調節手段45は弁栓34の回転角θが図4に示
す0の位置、すなわち第1および第2の流路25、26
に分配する流量比を同率となるように設定して洗浄動作
が完了する。したがって次の利用者が再度洗浄スイッチ
43を投入すると、所定の初期設定条件に基づいて洗浄
が開始される。
43が投入された後、水勢調節スイッチ46、揺動選択
スイッチ47および位置調節スイッチ49によって使用
者の好みに応じた水勢および流量比率が設定された場合
においても、停止スイッチ53が投入されて洗浄動作を
終了すると、水勢調節手段44を標準水勢に設定し、ま
た流量比調節手段45は弁栓34の回転角θが図4に示
す0の位置、すなわち第1および第2の流路25、26
に分配する流量比を同率となるように設定して洗浄動作
が完了する。したがって次の利用者が再度洗浄スイッチ
43を投入すると、所定の初期設定条件に基づいて洗浄
が開始される。
【0027】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。洗浄スイッチ43が投入される
と、初期設定手段52によって設定された条件により洗
浄水供給手段13が動作し、温水タンク16を経て流量
比制御弁29に洗浄水が流入する。ここで流量比制御弁
29の弁栓34は、図4に示すように回転角0の位置に
設定されており、第1および第2の出水ポート32a、
32bから供給量に対して同率、すなわち50%づつに
分配されて第1、第2の給水口20a、20bに分配供
給される。ノズルシリンダ21内に洗浄水が流入すると
可動給水体23に水圧が作用して前進し、ノズル素子2
2が人体局部位置に達した点で停止するとともに第1お
よび第2の噴出孔28a、28bから洗浄水が噴出す
る。
動作について説明する。洗浄スイッチ43が投入される
と、初期設定手段52によって設定された条件により洗
浄水供給手段13が動作し、温水タンク16を経て流量
比制御弁29に洗浄水が流入する。ここで流量比制御弁
29の弁栓34は、図4に示すように回転角0の位置に
設定されており、第1および第2の出水ポート32a、
32bから供給量に対して同率、すなわち50%づつに
分配されて第1、第2の給水口20a、20bに分配供
給される。ノズルシリンダ21内に洗浄水が流入すると
可動給水体23に水圧が作用して前進し、ノズル素子2
2が人体局部位置に達した点で停止するとともに第1お
よび第2の噴出孔28a、28bから洗浄水が噴出す
る。
【0028】噴出孔28a、28bはθnの角度を設け
て傾斜して設けられているため、噴出した洗浄水はP点
で合流し、図2の実線で示したように集中的な噴流とな
って被洗浄部Aに衝突し、洗浄が行われる。また水勢調
節スイッチ46の操作により使用者の好みに応じた水勢
が選択できる。なおこの時の洗浄位置は個人差、着座位
置により最適なものではない場合がある。このような場
合、例えば洗浄噴流を使用者に対して前方に移動させた
い時は、位置調節スイッチ49の前進スイッチ50aを
1回投入すると流量比率断続可変手段51からの出力信
号によって流量比調節手段45が動作し、図5に示した
ように流量比制御弁29の弁栓34が、回転角0の位置
からθbの方向に所定角θb1回転駆動され、第1の流
路25に供給される流量Q1が減少するとともに、第2
の流路26に供給される流量Q2が増加する。この結
果、図2に示すように第2の噴出孔28bからの噴出力
が強まり、噴流による洗浄位置は矢印Fの方向(使用者
に対して前方)に移動することとなる。なお、さらに前
方に移動したい場合は再度前進スイッチ50aを操作し
て回転角をθb2とすることで可能であり、また後退さ
せたい場合は後退スイッチ50bを選択することによ
り、段階的に洗浄位置を調節することが可能である。
て傾斜して設けられているため、噴出した洗浄水はP点
で合流し、図2の実線で示したように集中的な噴流とな
って被洗浄部Aに衝突し、洗浄が行われる。また水勢調
節スイッチ46の操作により使用者の好みに応じた水勢
が選択できる。なおこの時の洗浄位置は個人差、着座位
置により最適なものではない場合がある。このような場
合、例えば洗浄噴流を使用者に対して前方に移動させた
い時は、位置調節スイッチ49の前進スイッチ50aを
1回投入すると流量比率断続可変手段51からの出力信
号によって流量比調節手段45が動作し、図5に示した
ように流量比制御弁29の弁栓34が、回転角0の位置
からθbの方向に所定角θb1回転駆動され、第1の流
路25に供給される流量Q1が減少するとともに、第2
の流路26に供給される流量Q2が増加する。この結
果、図2に示すように第2の噴出孔28bからの噴出力
が強まり、噴流による洗浄位置は矢印Fの方向(使用者
に対して前方)に移動することとなる。なお、さらに前
方に移動したい場合は再度前進スイッチ50aを操作し
て回転角をθb2とすることで可能であり、また後退さ
せたい場合は後退スイッチ50bを選択することによ
り、段階的に洗浄位置を調節することが可能である。
【0029】次に流量比連続可変手段48の動作につい
て説明する。洗浄スイッチ43が投入された後、揺動選
択スイッチ47が投入されると、流量比連続可変手段4
8が動作して流量比可変手段45に信号を出力し、流量
比制御弁29の弁栓34が図4に示したθa〜θbの範
囲で連続的に交互に正逆転され、第1および第2の流路
25、26に供給する流量Q1、Q2の比率が連続的に増
減される。この結果、第1、第2の噴出孔28a、28
bから噴出される洗浄水は交互にしかも連続的に増減さ
れることとなり、図2に示したようにQ1が増加すれば
洗浄位置は矢印Bの方向に、またQ2が増加すれば矢印
Fの方向に移動し、これらが交互に繰り返されることに
より噴流の揺動による広範囲の洗浄が可能となる。なお
噴流の揺動幅Wnは噴出孔28a、28bの傾斜角θn
に比例し、傾斜角θnを大きく設定すれば揺動幅Wnあ
るいは位置調節幅を大きく設定できる。また揺動洗浄に
おける揺動周期は流量比制御弁29の動作速度、すなわ
ちステッピングモータ39の回転速度と、減速手段40
の減速比に依存する。
て説明する。洗浄スイッチ43が投入された後、揺動選
択スイッチ47が投入されると、流量比連続可変手段4
8が動作して流量比可変手段45に信号を出力し、流量
比制御弁29の弁栓34が図4に示したθa〜θbの範
囲で連続的に交互に正逆転され、第1および第2の流路
25、26に供給する流量Q1、Q2の比率が連続的に増
減される。この結果、第1、第2の噴出孔28a、28
bから噴出される洗浄水は交互にしかも連続的に増減さ
れることとなり、図2に示したようにQ1が増加すれば
洗浄位置は矢印Bの方向に、またQ2が増加すれば矢印
Fの方向に移動し、これらが交互に繰り返されることに
より噴流の揺動による広範囲の洗浄が可能となる。なお
噴流の揺動幅Wnは噴出孔28a、28bの傾斜角θn
に比例し、傾斜角θnを大きく設定すれば揺動幅Wnあ
るいは位置調節幅を大きく設定できる。また揺動洗浄に
おける揺動周期は流量比制御弁29の動作速度、すなわ
ちステッピングモータ39の回転速度と、減速手段40
の減速比に依存する。
【0030】以上述べたように本実施例は、噴出方向に
対して所定角度傾斜させることによって噴流が接触合流
可能な第1、第2の噴出孔28a、28bを設けるとと
もに、各々の噴出孔28a、28bに対応して二つの流
路25、26を設け、この流路25、26に供給する流
量の比率を制御する流量比制御弁29を設けたものであ
り、噴出孔28a、28bから噴出される流量比を同率
に制御すれば、集中的な洗浄噴流が得られ、また揺動選
択スイッチ47を選択することにより、流量比が連続的
に変化し、洗浄ノズル19全体を移動させることなく広
範囲の洗浄を行い得る揺動噴流が選択できるものであ
る。このため使用者の体調、年令、好みなどに応じて最
適な洗浄噴流が容易に選択できるとともに洗浄装置の構
成の簡素化および低コスト化が実現できる。
対して所定角度傾斜させることによって噴流が接触合流
可能な第1、第2の噴出孔28a、28bを設けるとと
もに、各々の噴出孔28a、28bに対応して二つの流
路25、26を設け、この流路25、26に供給する流
量の比率を制御する流量比制御弁29を設けたものであ
り、噴出孔28a、28bから噴出される流量比を同率
に制御すれば、集中的な洗浄噴流が得られ、また揺動選
択スイッチ47を選択することにより、流量比が連続的
に変化し、洗浄ノズル19全体を移動させることなく広
範囲の洗浄を行い得る揺動噴流が選択できるものであ
る。このため使用者の体調、年令、好みなどに応じて最
適な洗浄噴流が容易に選択できるとともに洗浄装置の構
成の簡素化および低コスト化が実現できる。
【0031】また流量比制御弁29として、弁栓34を
ステッピングモータ39によって回転駆動して流量比を
調節する方式を用いたので、ステッピングモータ39へ
供給するパルス信号の制御により流量比を高精度に制御
できるため、回転角度の検出によるフィードバック制御
が不要である。このため、回転角度の検出手段およびそ
のための制御回路が不要となり、低コスト化が図れる。
また弁栓34の表面に四フッ化エチレンを含有する高分
子材料から構成されるシール部材37を一体成型により
設けたので、回動時の摩擦係数を低減でき、ステッピン
グモータ39の低トルク化が図れるとともに、制御流体
の外部漏れに対する信頼性が向上する。
ステッピングモータ39によって回転駆動して流量比を
調節する方式を用いたので、ステッピングモータ39へ
供給するパルス信号の制御により流量比を高精度に制御
できるため、回転角度の検出によるフィードバック制御
が不要である。このため、回転角度の検出手段およびそ
のための制御回路が不要となり、低コスト化が図れる。
また弁栓34の表面に四フッ化エチレンを含有する高分
子材料から構成されるシール部材37を一体成型により
設けたので、回動時の摩擦係数を低減でき、ステッピン
グモータ39の低トルク化が図れるとともに、制御流体
の外部漏れに対する信頼性が向上する。
【0032】また位置調節スイッチ49の操作により、
流量比を段階的に調整することで洗浄位置の調節が可能
である。これにより洗浄ノズル19全体を移動させるこ
となく、使用者に適した洗浄位置を選択でき、便座(図
示せず)への着座位置の違い、あるいは個人差による洗
浄位置のずれを解消できる。
流量比を段階的に調整することで洗浄位置の調節が可能
である。これにより洗浄ノズル19全体を移動させるこ
となく、使用者に適した洗浄位置を選択でき、便座(図
示せず)への着座位置の違い、あるいは個人差による洗
浄位置のずれを解消できる。
【0033】さらに初期設定手段52を設けたので、前
の使用者の使用条件がキャンセルされ、使用開始時は必
ず予め設定された水勢および洗浄位置で洗浄が開始され
るため、使用者の不要なスイッチ操作が減少する。この
ことは複数の利用者があるこの種の衛生洗浄装置に好適
である。
の使用者の使用条件がキャンセルされ、使用開始時は必
ず予め設定された水勢および洗浄位置で洗浄が開始され
るため、使用者の不要なスイッチ操作が減少する。この
ことは複数の利用者があるこの種の衛生洗浄装置に好適
である。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の衛生洗浄装
置は、噴出方向に対して所定角度傾斜させることによっ
て噴流が接触合流可能な第1、第2の噴出孔を設けると
ともに、第1、第2の噴出孔から噴出する流量の比率を
制御する流量比制御弁を設けたものであり、流量比率の
制御により、洗浄ノズル全体を移動させることなく被洗
浄部での洗浄噴流を移動させることが可能となる。この
ため、人体局部に適した広範囲の洗浄が行えるとともに
洗浄効率を向上させることが可能となり、しかも従来必
要であった減速手段、直線運動変換手段および位置検出
手段が不要であり、洗浄装置の構成の簡素化およびそれ
に伴う低コスト化が図れる。
置は、噴出方向に対して所定角度傾斜させることによっ
て噴流が接触合流可能な第1、第2の噴出孔を設けると
ともに、第1、第2の噴出孔から噴出する流量の比率を
制御する流量比制御弁を設けたものであり、流量比率の
制御により、洗浄ノズル全体を移動させることなく被洗
浄部での洗浄噴流を移動させることが可能となる。この
ため、人体局部に適した広範囲の洗浄が行えるとともに
洗浄効率を向上させることが可能となり、しかも従来必
要であった減速手段、直線運動変換手段および位置検出
手段が不要であり、洗浄装置の構成の簡素化およびそれ
に伴う低コスト化が図れる。
【0035】また本発明の衛生洗浄装置は、揺動選択ス
イッチを投入することにより流量比制御手段を制御し、
第1および第2の噴出孔から噴出される流量を所定範囲
内の比率で自動的に増減させる流量比連続可変手段を設
けたものであり、揺動選択スイッチの選択により、定常
流による集中的な洗浄と、噴流を移動させることによる
広範囲な洗浄パターンを使用者の体調、好みなどに応じ
て容易に選択できる。また流量比制御により洗浄パター
ンの可変を行うことができるため、洗浄パターン可変の
遠隔制御が可能となる。このことは洗浄ノズルを水圧に
より人体局部位置に進出させるノズル構造に好適であ
る。
イッチを投入することにより流量比制御手段を制御し、
第1および第2の噴出孔から噴出される流量を所定範囲
内の比率で自動的に増減させる流量比連続可変手段を設
けたものであり、揺動選択スイッチの選択により、定常
流による集中的な洗浄と、噴流を移動させることによる
広範囲な洗浄パターンを使用者の体調、好みなどに応じ
て容易に選択できる。また流量比制御により洗浄パター
ンの可変を行うことができるため、洗浄パターン可変の
遠隔制御が可能となる。このことは洗浄ノズルを水圧に
より人体局部位置に進出させるノズル構造に好適であ
る。
【0036】また本発明の衛生洗浄装置は、位置調節ス
イッチを操作することにより、流量比制御手段を制御
し、第1および第2の噴出孔からの噴出流量の比率を段
階的に増減する流量比断続可変手段を設けたものであ
り、スイッチ操作により使用者が洗浄位置を任意に調節
することが可能となる。これにより洗浄ノズル全体を移
動させることなく、使用者に適した洗浄位置を選択で
き、着座位置の違い、あるいは個人差による洗浄位置の
ずれが解消できる。
イッチを操作することにより、流量比制御手段を制御
し、第1および第2の噴出孔からの噴出流量の比率を段
階的に増減する流量比断続可変手段を設けたものであ
り、スイッチ操作により使用者が洗浄位置を任意に調節
することが可能となる。これにより洗浄ノズル全体を移
動させることなく、使用者に適した洗浄位置を選択で
き、着座位置の違い、あるいは個人差による洗浄位置の
ずれが解消できる。
【0037】さらに本発明の衛生洗浄装置は、前の使用
者が設定した洗浄条件を解除する初期設定手段を設けた
ので、洗浄開始時には、前の使用者が設定した洗浄パタ
ーンおよび洗浄位置が解除され、所定の標準条件により
洗浄が開始される。このため、使用者の不要なスイッチ
操作が減少する。このことは複数の利用者があるこの種
の衛生洗浄装置に好適である。
者が設定した洗浄条件を解除する初期設定手段を設けた
ので、洗浄開始時には、前の使用者が設定した洗浄パタ
ーンおよび洗浄位置が解除され、所定の標準条件により
洗浄が開始される。このため、使用者の不要なスイッチ
操作が減少する。このことは複数の利用者があるこの種
の衛生洗浄装置に好適である。
【図1】本発明の一実施例を示す衛生洗浄装置の構成図
【図2】同衛生洗浄装置の洗浄ノズルの拡大断面図
【図3】同衛生洗浄装置の流量比制御弁の断面図
【図4】同衛生洗浄装置の流量比制御弁のX−X矢視断
面図
面図
【図5】同衛生洗浄装置の流量比制御弁の回転角と流量
比率の関係を示す特性図
比率の関係を示す特性図
【図6】従来の衛生洗浄装置の上面図
13 洗浄水供給手段 18 給水路 19 洗浄ノズル 20a 第1の給水口 20b 第2の給水口 21 ノズルシリンダ 23 可動給水体 23a 弾性部材 25 第1の流路 26 第2の流路 27 噴出端面 28a 第1の噴出孔 28b 第2の噴出孔 29 流量比制御弁 30 ハウジング 32a 第1の流出路 32b 第2の流出路 34 弁栓 38 駆動手段 39 モータ 45 流量比調節手段 47 揺動選択スイッチ 48 流量比連続可変手段 49 位置調節スイッチ 51 流量比断続可変手段 52 初期設定手段
フロントページの続き (72)発明者 豊島 基子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】洗浄水供給手段と、給水路と、洗浄水を人
体局部に向けて噴出する洗浄ノズルとを有し、前記洗浄
ノズルは、第1および第2の流路と、各々の流路に連通
する第1、第2の噴出孔を有するとともに、前記第1お
よび第2噴出孔の軸線が、洗浄ノズルの噴出端面から被
洗浄部の間で交差する構成とし、前記第1および第2の
流路に供給する洗浄水量の配分比を制御する流量比制御
手段を設けた衛生洗浄装置。 - 【請求項2】洗浄ノズルは、第1、第2の給水口を有す
るノズルシリンダと、第1および第2の噴出孔に各々連
通する第1、第2の流路とを有し、洗浄水の水圧によっ
て前記ノズルシリンダ内を進退可能に構成された可動給
水体と、前記可動給水体を後退方向に付勢する弾性部材
とからなり、前記可動給水体の進出位置において前記第
2の給水口と第2の流路が連通する構成とした請求項1
記載の衛生洗浄装置。 - 【請求項3】流量比制御手段は、給水路に連通する流入
路と、洗浄ノズルの第1および第2の給水路に各々連通
する第1および第2の流出路を有するハウジングと、前
記ハウジング内に回動可能に設けられ前記第1および第
2の流出路に供給する洗浄水の流量比を調節する弁栓
と、この弁栓を回動するモータを有する駆動手段から構
成される流量比制御弁と、前記モータの回転角を制御す
る流量比調節手段から構成した請求項1または2記載の
衛生洗浄装置。 - 【請求項4】揺動選択スイッチの投入により、第1およ
び第2の流路に供給する洗浄水量の配分比を所定範囲内
の比率で自動的に増減させる流量比連続可変手段を有す
る請求項1記載の衛生洗浄装置。 - 【請求項5】位置調節スイッチを操作することにより、
第1および第2の流路に供給する洗浄水量の配分比を段
階的に増減する流量比断続可変手段を有する請求項1記
載の衛生洗浄装置。 - 【請求項6】洗浄開始時に、第1および第2の流路に供
給する洗浄水量の配分比を同率に設定する初期設定手段
を設けた請求項4または5記載の衛生洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04735794A JP3355768B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 衛生洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04735794A JP3355768B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 衛生洗浄装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002161230A Division JP3608558B2 (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 衛生洗浄装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07259163A true JPH07259163A (ja) | 1995-10-09 |
JP3355768B2 JP3355768B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=12772888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04735794A Expired - Fee Related JP3355768B2 (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 衛生洗浄装置 |
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---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7191473B2 (en) | 2002-01-15 | 2007-03-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Sanitary washing apparatus |
JP2007159669A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Matsushita Electric Works Ltd | 水流噴出装置 |
JP2007319602A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Works Ltd | ジエット噴流方向制御装置 |
JP2009517203A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | クレアホリック・ソシエテ・アノニム | 洗浄装置 |
JP4622065B2 (ja) * | 2000-08-29 | 2011-02-02 | アイシン精機株式会社 | 人体局部洗浄装置 |
JP2020117920A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP04735794A patent/JP3355768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7191473B2 (en) | 2002-01-15 | 2007-03-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Sanitary washing apparatus |
JP2009517203A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | クレアホリック・ソシエテ・アノニム | 洗浄装置 |
US8458826B2 (en) | 2005-11-29 | 2013-06-11 | Creaholic S.A. | Washing device |
US9303394B2 (en) | 2005-11-29 | 2016-04-05 | Creaholic S.A. | Washing device |
JP2007159669A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Matsushita Electric Works Ltd | 水流噴出装置 |
JP2007319602A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Matsushita Electric Works Ltd | ジエット噴流方向制御装置 |
JP2020117920A (ja) * | 2019-01-23 | 2020-08-06 | Toto株式会社 | 衛生洗浄装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3355768B2 (ja) | 2002-12-09 |
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