JP3211400B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は人体局部の洗浄を行う衛
生洗浄便座等に利用される好適な洗浄装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、人体局部を洗浄するこの種洗浄装
置としては単一もしくは複数のノズル孔を設けた洗浄ノ
ズルから温水を噴出させ局部を集中的に洗浄するもの、
あるいは図７および図８に示したようにフィードバック
水路を有する流体発振素子を利用し散水効果によって比
較的広範囲の洗浄を行うことができるものとがある。

【０００３】同図において１は便器、２は衛生洗浄便座
であり便座３、便蓋４、洗浄装置を内蔵する本体５およ
び便器１内に突出して設けられ、人体６の局部の洗浄を
行う洗浄ノズル７が設けられている。図７にこの洗浄ノ
ズル７の構造を示す。８は洗浄水の供給路、９は噴出
口、１０，１１は付着壁、１２，１３はフィードバック
水路である。

【０００４】上記構成において洗浄ノズル７は、洗浄水
が例えば付着壁１０側に付着し、矢印Ａ側に噴出すると
洗浄水はフィードバック水路１２側に流入し、矢印Ａ側
に噴出している洗浄水に側面から圧力を加え、流水を付
着壁１１側に移動させ矢印Ｂ側から噴出する。この状態
が繰返されることにより自己発振状態となる。これによ
り比較的低水量でも洗浄効果、散水効果が得られるもの
である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
洗浄装置では各々集中的に人体局部を洗浄する、あるい
は局部周辺を分散的に洗浄することはできるが、その両
方を好みに応じて使い分けることができないという課題
があった。

【０００６】すなわち、この種洗浄装置は複数の利用者
があるため、性別、年齢、個人差あるいは体調等によっ
て快適な洗浄形態が異なる。このため一般的に水勢を可
変可能に構成されているが各々同一パターンでの水勢調
整であるため、必ずしも所望の快適洗浄形態とならない
場合があった。特に女性の局部洗浄においては生理期間
中における衛生保持を目的とした場合と通常の洗浄で必
要な洗浄形態に差があり改善が望まれている。

【０００７】また同一パターンでの洗浄は使用者に単調
感を与え、快適性に欠ける課題があった。

【０００８】本発明は上記課題を解決するものであり、
洗浄ノズルに夫々二流路を設けるとともに各々の流路に
対応して主ノズル孔および副ノズル孔を設け、前記副ノ
ズル孔から噴出する洗浄水を制御することにより人体局
部を集中的に、あるいは分散的に洗浄することを好みに
応じて選択切換可能な洗浄ノズルを提供することを第一
の目的としている。

【０００９】また第二の目的は、最適な洗浄パターンが
選択できるとともに集中洗浄、分散洗浄を交互にくり返
すことにより使用者の単調感を解消し、高い洗浄効果を
維持しつつ快適な使用感の得られる衛生洗浄装置を提供
することにある。

【００１０】さらに第三の目的は集中洗浄から分散洗浄
へ切換えた時自動的に洗浄水量を増加させることによ
り、使用感あるいは洗浄感の低下のない衛生洗浄装置の
制御装置を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために本発明は、洗浄水供給手段と、この洗浄水供給
手段に連通する主流路および副流路と、前記主流路に連
通する主ノズル孔および前記副流路に連通する副ノズル
孔を設けたノズル体と、前記副流路を開閉制御する開閉
手段から構成され、前記副ノズル孔は前記主ノズル孔か
ら放出される噴流に対して夫々異なる角度傾斜して上面
から見て主流路の軸線上に噴射軌跡を形成する噴流を噴
出する複数の副ノズル孔群を有し、少なくともその中の
ひとつの副ノズル孔群から放出される噴流が前記主ノズ
ル孔から放出される噴流に上面から見て主流路の軸線上
で接触干渉するように設けられたものである。

【００１２】また第二の目的を達成するために本発明
は、第一の目的を達成する手段に加え、開閉手段の開閉
選択を行う第一スイッチを有する第一の制御手段と、前
記開閉手段を断続駆動させる第二スイッチを有する第二
の制御手段から構成したものである。

【００１３】さらに第三の目的を達成するために本発明
は、、第一の目的を達成する手段に加え、設定手段で設
定された水量よりも所定量多い水量を送水するように送
水制御手段を制御するバイアス回路を設けたものであ
る。

【００１４】

【作用】本発明の第一の目的達成手段より、開閉手段を
閉成状態に保持すれば洗浄水は主ノズル孔のみから放出
され、集中的な洗浄が可能であり、また開閉手段を開成
状態にすれば洗浄水は主ノズル孔と副ノズル孔群の両方
から放出する。ここで副ノズル孔群の少なくともひとつ
から放出される噴流は主ノズル孔からの噴流に接触干渉
するごとく構成されているため、主ノズル孔からの噴流
は副ノズル孔からの噴流の物理的な流体の力を受けて被
洗浄部における当接位置は主ノズル孔単独の場合に比較
して変化し、また他の副ノズル孔からの噴流も加わって
主ノズル孔単独の噴流よりも分散した噴流となる。また
所定の流量で洗浄ノズル内に送入されてきた洗浄水に対
して副ノズル孔が開口することによりノズルの開口面積
が拡大される。すなわち主ノズル孔と副ノズル孔に分流
して放出されることになるため洗浄水の噴出速度も低減
され、分散化したやさしい体感が得られる噴流となる。

【００１５】本発明の第二の目的達成手段より、開閉手
段を開閉選択する第一スイッチの選択により集中洗浄と
分散洗浄が洗浄水供給手段で設定された水量に関係なく
任意に選択できる。また第二スイッチの選択により開閉
手段が断続的に開閉制御され、集中洗浄と分散洗浄が交
互にくり返されることとなり、使用者に単調感を与える
ことがない。また主ノズル孔からの噴流に副ノズル孔の
噴流を接触干渉させ、これを断続的にくり返すことによ
って噴流は揺動することとなり洗浄効果が向上するとと
もに被洗浄部のマッサージ効果も得られる。

【００１６】また本発明の第三の目的達成手段により、
第一スイッチおよび第二スイッチの投入時、すなわち開
閉手段が開状態となって、副ノズル孔から噴流が放出さ
れる時、バイアス回路により自動的に洗浄水の送水制御
手段が制御されて給水量が所定量増加される。

【００１７】分散洗浄における噴流の分散度合い、ある
いは揺動洗浄における噴流の揺動範囲は副ノズル孔から
の噴出流量に依存し、洗浄水の設定手段で低水量に設定
された場合、副ノズル孔からの噴出流量が少なくなり、
所望の洗浄能力あるいは快適性が得られない場合が考え
られる。

【００１８】本発明では上記のように分散洗浄が選択さ
れた時バイアス回路によって自動的に水量が増加される
ため、水量設定手段で低水量に設定された場合でも使用
感および洗浄感が低下することがない。

【００１９】

【実施例】以下本発明の実施例を添付図面にもとづいて
説明する。

【００２０】図１は本発明の一実施例を示す衛生洗浄装
置の断面図であり、図２はノズル先端部の部分断面図、
図３はノズル先端部の上面図である。同図において１４
はポンプなどから構成される洗浄水供給手段、１５はノ
ズルシリンダーであり、その内部には主流路１６に連通
する主ノズル孔１８および副流路１７に連通する副ノズ
ル孔群１９を有する可動ノズル２０が設けられている。
ここで副ノズル孔群１９は、図１に示したように主ノズ
ル孔１８から放出される噴流に対して異なる傾斜角度θ
1 、θ2 を設けて穿設された第一副ノズル孔群１９ａと
第二副ノズル孔群１９ｂから構成されており、しかも第
一副ノズル孔群１９ａは図２に示したように主ノズル孔
１８から放出される噴流に接触干渉し、物理的な噴出力
を主ノズル孔１８からの噴流に与え得るように設けられ
ている。

【００２１】可動ノズル２０は、洗浄水供給手段１４か
ら洗浄水が供給されない状態では弾性部材２１によって
ノズルシリンダー１５内に後退収納され（図示せず）、
洗浄水が供給されると図１に示したように洗浄水の水圧
によって進出し、二段に設けられた弁部２２，２２ａに
可動ノズル２０に設けられたシール部材２３，２３ａが
当接して洗浄位置で停止する。ノズルシリンダー１５に
は可動ノズル２０の進出位置において洗浄水を分流する
吐出口２４と、副流路１７に連通する流入口２５が設け
られており、吐出口２４、流入口２５はバイパス路２６
によって連通している。２７はバイパス路２６中に設け
られ、このバイパス路２６を開閉してバイパス路２６お
よび副流路１７を介して副ノズル孔群１９から噴出する
洗浄水を開閉制御する開閉弁である。

【００２２】また２８は第一スイッチ２９の投入により
開閉弁２７を開弁し、副ノズル孔群１９からの洗浄水を
放出させて分散化した噴流を選択する第一の制御手段で
あり、開閉制御回路３０を有している。３１は第二スイ
ッチ３２の投入により開閉弁２７を断続的に開閉して副
ノズル孔群１９からの洗浄水を断続的に放出させ、集中
と分散洗浄を交互にくり返す、あるいは噴流を揺動させ
る第二の制御手段であり、出力にゆらぎを生ずる信号発
生手段３３と断続制御回路３４を有している。ここで信
号発生手段３３からのゆらぎ出力により開閉弁２７が制
御され、副ノズル孔群１９から放出される洗浄水が不連
続にゆらぐ構成としている。

【００２３】３５は送水制御手段３６を介して洗浄水供
給手段１４を制御し、ノズルから放出される洗浄水の水
量を複数段階に設定する設定手段である。

【００２４】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。

【００２５】設定手段３５を選択すると送水制御手段３
６が動作し、洗浄水供給手段１４からノズルシリンダー
１５内に洗浄水が供給されると可動ノズル２０の端面に
水圧が作用し、弾性部材２１の力に抗して可動ノズル２
０が進出し弁部２２，２２ａにシール部材２３，２３ａ
が当接して洗浄位置で停止する。開閉弁２７が閉弁状態
では、洗浄水は主流路１６を経て主ノズル孔１８のみか
ら放出し、図１に示したように比較的強い洗浄感の得ら
れる集中的な噴流Ｐｓとなって被洗浄部に当接する。

【００２６】次に第一スイッチ２９を投入すると開閉制
御回路３０を介して開閉弁２７が開弁され、洗浄水はバ
イパス路２６をへて副流路１７にも分流され、主ノズル
孔１８と副ノズル孔群１９の両方から放出する。ここで
主ノズル孔１８からの噴流は副ノズル孔群１９ａからの
噴流の物理的な流体の力を受けて図２に示したように被
洗浄位置は図面右側に移行し、また副ノズル孔群１９ｂ
からの噴流によって図２に示す分散化した噴流Ｐｗとな
って被洗浄部に当接する。また設定手段３５によって一
定流量でノズルシリンダー１５内に送入されてきた洗浄
水に対して副ノズル孔群１９が開口することにより主ノ
ズル孔１８と副ノズル孔群１９に分流して放出されるた
め噴出速度も低減され、分散化したやさしい体感が得ら
れる噴流となる。ここで副ノズル孔群１９ａからの噴流
は、主ノズル孔１８からの噴流を図面右側に移動させる
作用を果たし、副ノズル孔群１９ｂの噴流は移動した噴
流を補うように作用する。これらの相乗効果によって被
洗浄部を広範囲に洗浄することができる。

【００２７】また第二スイッチ３２を投入すると信号発
生手段３３からゆらぎ信号が出力され、断続制御回路３
４を介して開閉弁２７が不連続に開閉制御されることと
なり、副ノズル孔群１９からの噴流は不連続にゆらぎな
がら放出される。これにより集中洗浄と分散洗浄が交互
にしかも不連続にくり返されるとともに、副ノズル孔群
１９ａからの噴流の作用によって噴流が揺動し、一定の
水量および水勢での洗浄に比較して洗浄効果が向上する
とともに使用者の単調感を解消することができ、また被
洗浄部のマッサージ効果も得られる。

【００２８】上記のごとく本実施例の衛生洗浄装置によ
れば、主ノズル孔１８からの噴流に対して異なる角度傾
斜して設けた副ノズル孔群１９ａ，１９ｂを設け、その
内の副ノズル孔群１９ａからの噴流を主ノズル孔１８か
らの噴流に接触干渉させる構成としたため、集中洗浄と
広範囲に分散化したやさしい洗浄形態が開閉弁２７を開
閉するのみで選択できる。このことは特に女性局部洗浄
および痔疾者に好適である。

【００２９】また信号発生手段３３からゆらぎ信号によ
り開閉弁２７を不連続に開閉制御することによって副ノ
ズル孔群１９からの噴流は不連続にゆらぎながら放出さ
れる。これにより集中洗浄と分散洗浄が交互にしかも不
連続にくり返されるとともに、副ノズル孔群１９ａから
の噴流の作用によって噴流が揺動し、一定の水量および
水勢での洗浄に比較して洗浄効果が向上するとともに使
用者の単調感を解消することができ、また被洗浄部のマ
ッサージ効果も得られる。

【００３０】図４、図５は本発明の他の実施例を示す洗
浄装置における制御装置の構成図を示し、開閉弁２７を
駆動する第一スイッチ２９および第二スイッチ３２のど
ちらか一方が投入された時、設定手段３５で設定された
水量よりも所定量多い水量を送水するように送水制御手
段３６を制御するバイアス回路３７を設けたものであ
り、３８は設定手段３５で設定された水量設定値を検出
する設定値検出回路、３９は設定値検出回路３７の信号
から水量増加量を演算する演算回路である。その他は図
１に示した実施例と同様の構成と作用効果であり、同一
符号を付して詳細な説明を省略する。

【００３１】以上の構成において次に本実施例の作用、
動作について説明する。洗浄時において、設定手段３５
を選択すると送水制御手段３６が動作して、洗浄水供給
手段１４から設定された水量がノズルに供給され、図１
の実施例と同様に開閉弁２７が閉弁状態、すなわち第一
スイッチ２９および第二スイッチ３２が投入されていな
い状態では洗浄水は主ノズル孔１８のみから噴出して集
中洗浄が行われ、設定手段３５を任意に設定することに
より好みの水量が得られる。図５は設定手段３５での水
量設定範囲と洗浄水供給手段１４からノズルに供給され
る洗浄水の流量の関係を示す特性図であり、集中洗浄で
は図６のＡに示したように１〜５の調節範囲で洗浄水は
Ｑ1 〜Ｑ5 の間で設定される。

【００３２】次に第一スイッチ２９あるいは第二スイッ
チ３２が投入されると開閉弁が制御されて分散洗浄また
は集中および分散を交互にくり返す断続洗浄が行われる
わけであるが、この時上記の集中洗浄において設定され
た設定手段３５の水量が低水量、たとえば図６の水量調
節範囲１に設定されている状態で第一スイッチ２９ある
いは第二スイッチ３２が投入されて開閉弁２７が開弁し
た場合、副ノズル孔群１９から充分な洗浄水が噴出せ
ず、所望の洗浄効果が発揮されない場合が考えられる。
すなわち分散洗浄における噴流の分散度合い、あるいは
断続洗浄における噴流の揺動範囲は副ノズル孔群１９か
らの噴出流量に依存し、洗浄水流量が少ない場合充分な
分散あるいは揺動効果が得られないためである。

【００３３】本実施例では第一スイッチ２９あるいは第
二スイッチ３２が投入されると設定値検出回路３８で設
定手段３５の設定値が検出されるとともに、演算回路３
９で必要増加水量が演算され、設定手段３５で設定され
た水量よりも所定量多い水量を送水するように送水制御
手段３６が制御される。この関係を図６のＢに示す。例
えば集中洗浄における設定手段３５の設定値が１の場
合、第一スイッチ２９あるいは第二スイッチ３２が投入
されるとΔＱ1 だけ水量を増加するようにバイアス回路
３７は送水制御手段３６を制御する。これにより集中洗
浄から分散洗浄へ切換えた時自動的にバイアス回路３７
によって洗浄水量が増加されるため、水量設定手段３５
で低水量に設定された場合でも使用感および洗浄感が低
下することがない。

【００３４】

【発明の効果】以上詳述したように本発明は、洗浄水供
給手段と、この洗浄水供給手段に連通する主流路および
副流路と、前記主流路に連通する主ノズル孔および前記
副流路に連通する副ノズル孔を設けたノズル体と、前記
副流路を開閉制御する開閉手段から構成され、前記副ノ
ズル孔は前記主ノズル孔から放出される噴流に対して夫
々異なる角度傾斜して上面から見て主流路の軸線上に噴
射軌跡を形成する噴流を噴出する複数の副ノズル孔群を
有し、少なくともその中のひとつの副ノズル孔群から放
出される噴流が前記主ノズル孔から放出される噴流に上
面から見て主流路の軸線上で接触干渉するように設けら
れたものであり、集中洗浄と広範囲に分散化したやさし
い洗浄形態が開閉手段を開閉するのみで選択できる。こ
のことは特に女性局部洗浄および痔疾者に好適である。
また開閉手段を開閉するのみで洗浄水の噴出パターンを
可変可能なため、切換えを遠隔制御できる。このことは
使用時に水圧によって局部位置に送出され、非使用時に
は装置内に後退収納されるこの種、衛生洗浄ノズルに好
適である。

【００３５】また本発明は、開閉手段を開閉選択する第
一スイッチの選択により集中洗浄と分散洗浄が洗浄水供
給手段で設定された水量に関係なく任意に選択できる。
また第二スイッチの選択により開閉手段が断続的に開閉
制御され、集中洗浄と分散洗浄が交互にくり返されるこ
ととなり、使用者に単調感を与えることがない。また主
ノズル孔からの噴流に副ノズル孔の噴流を接触干渉さ
せ、これを断続的にくり返すことによって噴流は揺動す
ることとなり一定の水量および水勢での洗浄に比較して
洗浄効果が向上するとともに使用者の単調感を解消する
ことができ、また被洗浄部のマッサージ効果も得られ
る。

【００３６】さらに本発明は、第一スイッチあるいは第
二スイッチが投入された時、すなわち集中洗浄から分散
洗浄に切換えた時、設定手段で設定された水量よりも所
定量多い水量を送水するように送水制御手段を制御する
バイアス回路を設けたものであるから、水量設定手段で
低水量に設定された場合でも使用感および洗浄感が低下
することがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す衛生洗浄装置の断面図

【図２】同洗浄ノズルのノズル先端部の部分断面図

【図３】同洗浄ノズルのノズル先端部の上面図

【図４】本発明の他の実施例を示す衛生洗浄装置におけ
る制御装置の構成図

【図５】同洗浄ノズルのノズル先端部の部分断面図

【図６】水量設定手段の水量調節範囲と洗浄水量の関係
を示す特性図

【図７】従来の洗浄装置の構成図

【図８】同洗浄ノズルの断面図

【符号の説明】

１４ 洗浄水供給手段 １６ 主流路 １７ 副流路 １８ 主ノズル孔 １９ 副ノズル孔群 ２７ 開閉弁 ２８ 第一の制御手段 ２９ 第一スイッチ ３１ 第二の制御手段 ３２ 第二スイッチ ３３ 信号発生回路 ３５ 設定手段 ３６ 送水制御手段 ３７ バイアス回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) E03D 9/08

Claims (6)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄水供給手段と、この洗浄水供給手段
   に連通する主流路および副流路と、前記主流路に連通す
   る主ノズル孔および前記副流路に連通する副ノズル孔を
   設けたノズル体と、前記副流路を開閉制御する開閉手段
   から構成され、前記副ノズル孔は前記主ノズル孔から放
   出される噴流に対して夫々異なる角度傾斜して上面から
   見て主流路の軸線上に噴射軌跡を形成する噴流を噴出す
   る複数の副ノズル孔群を有し、少なくともその中のひと
   つの副ノズル孔群から放出される噴流が前記主ノズル孔
   から放出される噴流に上面から見て主流路の軸線上で接
   触干渉するように設けられた衛生洗浄装置。
2. 【請求項２】 洗浄水供給手段の水量を設定する設定手
   段と、前記設定手段の信号に応じて前記洗浄水供給手段
   を制御する送水制御手段とを備えた請求項１記載の衛生
   洗浄装置。
3. 【請求項３】 開閉手段を断続駆動させる請求項１記載
   の衛生洗浄装置。
4. 【請求項４】 開閉手段の開閉選択を行う第一スイッチ
   を有する第一の制御手段と、前記開閉手段を断続駆動さ
   せる第二スイッチを有する第二の制御手段から構成した
   請求項１記載の衛生洗浄装置。
5. 【請求項５】 開閉手段を断続駆動させる制御手段は、
   出力にゆらぎを生ずる信号発生手段を有し、前記信号発
   生手段の出力に応じて開閉手段が制御され、副ノズル孔
   からの洗浄水の放出頻度が不連続にゆらぐ構成とした請
   求項３または４記載の衛生洗浄装置。
6. 【請求項６】 設定手段で設定された水量よりも所定量
   多い水量を送水するように送水制御手段を制御するバイ
   アス回路を設けた請求項２記載の衛生洗浄装置。