JPH07258032A - 粉体ポイントメイクアップ化粧料 - Google Patents

粉体ポイントメイクアップ化粧料

Info

Publication number
JPH07258032A
JPH07258032A JP7256494A JP7256494A JPH07258032A JP H07258032 A JPH07258032 A JP H07258032A JP 7256494 A JP7256494 A JP 7256494A JP 7256494 A JP7256494 A JP 7256494A JP H07258032 A JPH07258032 A JP H07258032A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tar
dye
powdery
acyllysine
pts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7256494A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Egawa
裕一郎 江川
Masako Taketomi
雅子 武富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP7256494A priority Critical patent/JPH07258032A/ja
Publication of JPH07258032A publication Critical patent/JPH07258032A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、色素の皮膚や唇への染着を抑制し、
安全性が高いと同時に化粧効果の持続性に優れる、粉体
ポイントメイクアップ化粧料を提供する。 【構成】N−アシルリジンによって表面処理されたター
ル色素およびそのレーキ類を含有することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、皮膚や唇への色素染着
性がないために、安全性に優れ、なおかつ化粧効果にも
優れる粉体ポイントメイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、粉体ポイントメイクアップ化粧料は鮮明な色調で、
皮膚や唇に塗布して色彩を施し、艶を与え、表情を魅力
的に見せるために用いられてきた。鮮やかな色調を得る
ため、また化粧崩れを改善するために、その配合成分と
して有色顔料やタール色素が多用されている。また、こ
の色調を持続させるため、様々な工夫がこらされてい
る。たとえば、特開昭61−69709号公報には、N
−アシルリジンを無機顔料に表面処理して、化粧崩れ等
を改善する開示がされている。しかし、皮膚や唇への色
素染着性がないために、安全性に優れ、なおかつ化粧効
果にも優れる粉体ポイントメイクアップ化粧料に関する
点で、十分でなかった。一方 、本発明に係わる着色剤
としては、その製品の用途から、ベンガラ、黄酸化鉄
、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化チタンなどに代表され
る無機顔料に比べて鮮やかな色みを持ち、天然色素より
も鮮やかな発色を示す、タール色素を配合することが好
ましい。
【0003】しかしながら、タール色素はその種類によ
って差はあるが、水や溶媒に溶出して、皮膚や唇に染着
するという特性を有するものが多い。これらの色素のう
ち溶出の程度の大きなものは、通常アルミニウム、バリ
ウムまたはジリコニウム等でレーキ化したものを用いる
が、レーキ化しても溶出を完全に抑制することは困難で
ある。そして、これらの溶出性を有する色素を粉体ポイ
ントメイクアップ化粧料に配合する場合、皮膚や唇に染
着するという安全性上の問題があり、その使用に当たっ
ては、配合量などの点でさまざまな制約を考慮しなけれ
ばならなかった。一方、前記公報には、有機粉体につい
て、水や溶媒に溶出して、皮膚や唇に染着するという課
題を解決するための、示唆も記載もされていない。
【0004】この問題を解決する手段として、着色剤と
してタール色素を使用しないことが考えられるが、その
ような粉体ポイントメイクアップ化粧料ではごく限られ
た色調しか作り出すことができず、皮膚や唇に塗布して
色彩をほどこし、艶を与え、表情を魅力的に見せるとい
うポイントメイクアップ化粧料の本来の目的を十分に果
たせない。
【0005】本発明者らは、タール色素を粉体ポイント
メイクアップ化粧料に用いるという前提で、タール色素
の持つ問題点、すなわち色素染色性による皮膚障害、化
粧効果の不十分さを解決せんとして、鋭意検討を行った
結果、N−アシルリジンによって表面処理されたタール
色素およびそのレーキ類を配合することによって、色素
の溶出性、皮膚や唇への染着性がほとんどないために安
全性が極めて高く、またこの表面処理によって色素の皮
膚や唇への付着性が向上し、化粧崩れしにくい粉体ポイ
ントメイクアップ化粧料を得られることを見いだし、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、色素の皮膚や唇への染
着を抑制し、安全性が高いと同時に化粧効果の持続に優
れる粉体ポイントメイクアップ化粧料を提供することを
目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の粉体ポイントメイクアップ化粧料は、つ
ぎのような構成をとる。すなわち、処理物100重量部
に対して1〜20重量部のN−アシルリジンで表面処理
されたタール色素を含有することを特徴とする粉体ポイ
ントメイクアップ化粧料である。
【0008】以下に本発明の構成を詳説する。本発明に
用いられるN−アシルリジンとしては、炭素数8〜22
の脂肪族アシル基を1つ以上分子内に有するものであっ
て、例えばN−カプロイルリジン、N−ラウロイルリジ
ン、N−ミリストイルリジン、N−パルミトイルリジ
ン、N−ステアロイルリジン、およびN−ココイルリジ
ン等が挙げられるが、それらの中で、炭素数12のN−
ラウロイルリジンが特に好ましい。
【0009】本発明に用いられるタール色素は、化粧品
に使用できるタール色素のうち、酸性染料に分類される
ものであり、それらを列記するならば、赤色2号、赤色
3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤
色106号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1
号、青色2号、赤色201号、赤色227号、赤色23
0号の(1)、赤色230号の(2)、赤色231号、
赤色232号、橙色205号、橙色207号、黄色20
1号、黄色202号の(1)、黄色202号の(2)、
黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色20
5号、青色202号、青色203号、青色205号、褐
色201号、赤色401号、赤色502号、赤色503
号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色
402号、黄色403号の(1)、黄色406号、黄色
407号、緑色401号、緑色402号、紫色401
号、黒色401号およびこれらのレーキ類が挙げられ
る。また、化粧効果の持続性向上という観点では、これ
ら酸性染料以外のタール色素にも適用できる。
【0010】タール色素およびそのレーキ類の表面処理
をするN−アシルリジンの量は、処理物100重量部に
対し1〜20重量部が好ましく、さらに好ましくは5〜
10重量部である。
【0011】N−アシルリジンでタール色素およびその
レーキ類を表面処理する方法としては、たとえばタール
色素を酸性水溶液に分散した溶液に、N−アシルリジン
を強アルカリ溶液中に溶解させた溶液を投入し、撹拌
し、ついで脱塩した後、乾燥、粉砕するという方法があ
る。
【0012】本発明で用いる、N−アシルリジン処理タ
ール色素およびそのレーキ類の配合量は、剤型によって
異なるが、感触、伸びなどの点で、製剤総量を基準とし
て0.5〜30.0重量%が好ましい。
【0013】本発明の粉体ポイントメイクアップ化粧料
には、必須成分であるN−アシルリジンにより表面処理
されたタール色素およびそのレーキ類以外に、本発明の
目的を損なわない範囲で、パラフィン、セレシン、ミツ
ロウ、キャンデリラロウ等の固形油性原料、ワセリン、
ラノリン、イソステアリン酸硬化ヒマシ油等のペースト
状油性原料、流動パラフィン、スクワラン、シリコーン
油、ヒマシ油等の液状油性原料、ベンガラ、黄酸化鉄、
黒酸化鉄、グンジョウ、酸化チタン、雲母チタン等の無
機顔料、タルク、マイカ等の体質顔料、抗酸化剤、防腐
剤、および香料等を配合することができる。
【0014】本発明の粉体ポイントメイクアップ化粧料
は、常法に従って、たとえば口紅、アイシャドウ、フェ
ースカラー等のパウダー状もしくは固形状の剤型に製造
し、使用することが可能である。
【0015】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げ本発明を詳
説するが、これらに限定されるものではない。また、本
発明に使用した方法および評価項目は下記の通りであ
る。なお、実施例に示す%とは重量%である。
【0016】(評価試験方法)女性パネラー95名を用
い、実施例試料と比較例試料を塗布し、4時間の化粧も
ちを5点採点法で評価した。さらに、クレンジング料に
てふきとる際に、皮膚や唇への色素の染着具合を比較し
同じく5点採点法で評価した。: 〔化粧もち〕 5… 良い 4… やや良い 3… 普通 2… やや悪い 1… 悪い 〔ふきとり時の染着具合〕 5… 簡単にきれいにふきとれた 4… ややふきとるのに手間がかかった 3… ふきとるのに手間がかかったが、色は残らなかっ
た 2… 少し色がのこってしまったが気にはならない程度
である 1… 色が残ってしまった
【0017】実施例1〜2、比較例1〜2(口紅) 表1に記載の通り、本発明に係わる成分を配合した実施
例および無配合の比較例を、通常の方法で調整した。こ
れらにつき、前記試験を行った。
【0018】
【表1】
【0019】実施例3〜4、比較例3〜4(アイシャド
ウ) 表2に記載の通り、本発明に係わる成分を配合した実施
例および無配合の比較例を、通常の方法で調整した。こ
れらにつき、前記試験を行った。
【0020】
【表2】
【0021】実施例5〜6、比較例5〜6(フェースカ
ラー) 表3に記載の通り、本発明に係わる成分を配合した実施
例および無配合の比較例を、通常の方法で調整した。こ
れらにつき、前記試験を行った。
【0022】
【表3】
【0023】各実施例および比較例の試験結果を一括し
て、表4に示す。
【0024】
【表4】
【0025】表4に記載した通り、実施例1〜2の口
紅、実施例3〜4のアイシャドウ、実施例5〜6のフェ
ースカラーは、化粧もちが良く、また皮膚や唇への染着
性も低いことがわかる。
【0026】
【発明の効果】本発明の粉体ポイントメイクアップ化粧
料は、皮膚や唇への染着がなく、化粧効果の持続に優れ
る。また、皮膚や唇への染着がないため安全性に優れる
ことは明らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−アシルリジンによって表面処理され
    たタール色素およびそのレーキ類を少なくとも1種以上
    含有することを特徴とする粉体ポイントメイクアップ化
    粧料。
  2. 【請求項2】 タール色素およびそのレーキ類が酸性染
    料である請求項1記載の粉体ポイントメイクアップ化粧
    料。
JP7256494A 1994-03-16 1994-03-16 粉体ポイントメイクアップ化粧料 Pending JPH07258032A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7256494A JPH07258032A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 粉体ポイントメイクアップ化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7256494A JPH07258032A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 粉体ポイントメイクアップ化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07258032A true JPH07258032A (ja) 1995-10-09

Family

ID=13492992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7256494A Pending JPH07258032A (ja) 1994-03-16 1994-03-16 粉体ポイントメイクアップ化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07258032A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU646690B2 (en) Coated cosmetic materials and method of coating cosmetic materials
US4988502A (en) Mascara composition
US5108736A (en) Method of incorporating cosmetic pigments and bases into products containing oil and water phases
RU2142781C1 (ru) Композиция для макияжа ресниц и бровей и агент, ингибирующий рост микроорганизмов в косметических эмульсиях
DE3541008C2 (ja)
EP0548694B2 (en) Oil-based solid cosmetic composition
US8758732B2 (en) Makeup composition comprising a black colour mixture of pigments
DE2109850C3 (de) Verfahren zur Herstellung von Farbstoff-Lyophilisaten oder -Zerstäubungsprodukten und Mittel zum Färben von Keratinfasern
DE3911197A1 (de) Wimpernschminke auf der grundlage von wachs und keratinhydrolysat
JPS6124512A (ja) 口紅オ−バ−コ−ト
JPH1112493A (ja) 複合粉体及びこれを含有する組成物
JP2009510058A (ja) 増大した色の強度を有する化粧品組成物およびその製造方法
JP2001288039A (ja) 口紅用組成物
JPH07242515A (ja) 油性ポイントメイクアップ化粧料
JPH07258032A (ja) 粉体ポイントメイクアップ化粧料
JP4412673B2 (ja) 水系唇用下地化粧料および化粧方法
JPH01172312A (ja) 化粧料
JP2003012459A (ja) 化粧料
JP2004091645A (ja) 表面処理された紺青被覆粉体及びその製造方法
JP5108337B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JPH03236307A (ja) 油性化粧料
JP3065375B2 (ja) メーキャップ化粧料
JP5485778B2 (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2003095899A (ja) ヘアマスカラ
JP2958536B2 (ja) 着色顔料及びこれを含有する化粧料