JPH0725791B2 - 脱水素方法及び中間体 - Google Patents

脱水素方法及び中間体

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JPH0725791B2
JPH0725791B2 JP63159579A JP15957988A JPH0725791B2 JP H0725791 B2 JPH0725791 B2 JP H0725791B2 JP 63159579 A JP63159579 A JP 63159579A JP 15957988 A JP15957988 A JP 15957988A JP H0725791 B2 JPH0725791 B2 JP H0725791B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、化合物、詳細には3−オキソ−4−アザステ
ロイドを脱水素する方法に関する。特には対応するΔ
化合物およびその方法で利用される新規な中間体を製造
する方法に関する。
従来アザステロイドはΔ二重結合を導入するために飽
和化合物を還流クロロベンゼン中でベンゼンセレニン酸
無水物と加熱するベンゼンセレニン酸無水物酸化の方法
によって脱水素されていた。バック、T.G.,J.Org.Chem.
第46巻、1442頁(1981年)、ラスムッセン等、J.Med.Ch
em.第29巻、2298頁(1986年)。さらにスルホキシド脱
離が脱水素を達成するために使用される方法であった。
米国特許第4,377,584号、同第4,220,775号および欧州特
許第85301122.9号(1985年9月18日発行)参照。しかし
ながらこれらの反応は、不純物の程度が高い不十分な収
量を生じることが見い出されており、一つの反応は極め
て高価でかなり毒性のあるセレン触媒の使用を必要とし
ている。
またスルフェネート中間体を包含している複雑な5段階
方法によって3−オキソ−4−アザラクラムを脱水素す
ることも知られている。マグヌス等、J.Am.Chem.Soc.19
86年、第108巻、221〜227頁参照。しかしながら本発明
の方法は高収量でしかも先行技術に関連する毒性および
不純物の問題点を伴うことなく3−オキソ−4−アザス
テロイドにΔ二重結合を直接導入する万能シングルポ
ット方法を提供するものである。
本発明の方法はラクタムラクトンおよび3−ケト−4−
アザステロイドの対応するΔ二重結合化合物へのシン
グルポットシリル化仲介キノン酸化である。本発明はか
かる変換を行なう先行技術の方法の欠点を避けながらか
なり様々な化合物を脱水素する独特の方法を提供するも
のである。本発明によって克服される欠点は、複雑な多
段階方法、不十分な収量、望ましくない副生成物および
毒性のセレン触媒の使用を包含する。
本発明はキノンの存在下下記式の化合物をシリル化剤と
反応させてΔ二重結合を導入することを特徴とする式 〔式(I)は選択的に部分式(II)および/または(II
I)の構造を有することができる。式中 Aは(1)−CH2−CH2−; Bは(1) {XはN,OまたはCH2であり、R1は存在しないかあるいは (a) 水素、 (b) メチルまたはエチル、 (c) NR2R3(R2およびR3は水素またはメチルであ
る)または (d) シアノである。}または (R4はメチル、C1〜8直鎖または分枝鎖アルキル、C
3〜6シクロアルキル、フェニルまたはその組み合わせ
のいずれかである。)である。
R′は水素またはメチルである。
R″は水素またはβ−メチルである。
Rは水素、β−メチルまたはヒドロキシルであある。
Zは(1)β−水素およびα−ヒドロキシル (2)α−水素またはα−ヒドロキシルおよび {Alkは存在するかあるいは存在せず1〜12個の炭素原
子を有する直鎖または分枝鎖炭化水素であり、R8は (i)水素、 (ii)ヒドロキシル、 (iii)C1〜12アルキル、 (iv)NR9R10(R9およびR10は水素、C1〜12直鎖また
は分枝鎖アルキル、水素がヒドロキシ、カルボン酸また
はC1〜4アルキルエステルで置換されたC1〜12直鎖
または分枝鎖アルキル、C3〜6シクロアルキル、フェ
ニルから各々独立に選択されるかあるいはそれらが付い
ている窒素と一緒に結合したR9とR10は酸素および窒素
から選択される1個までの他のヘテロ原子を包含してい
る5〜6員飽和環を表わす)または (v)OR″(R″はM(Mは水素またはアルカリ金属で
ある)、またはC1〜18直鎖または分枝鎖アルキル、ベ
ンジルである)である}または (b)−(Alk)−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
せず、上記と同じ意味を有し、R12は (i)フェニルC1〜6アルキルカルボニル、 (ii)C5〜10シクロアルキルカルボニル、 (iii)ベンゾイル、 (iv)C1〜18アルコキシカルボニル、 (v) アミノまたはC1〜18アルキル置換アミノ、カ
ルボニルまたは (vi) 水素、但しAlkはC3〜8分枝鎖である。
または=CH−Alk−OR12(Alkは、存在するかあるいは存
在せず、上記と同じ意味を有し、R8およびR12は、上記
と同じ意味を有し、R12はさらに水素またはC1〜20
ルキルカルボニルである。) (ダッシュ結合は17α水素に置き換わる。) (5)α−水素および (R13は(a)C1〜12アルキルまたは (b)NR9R10である。) (6)α−水素およびシアノまたは (7)α−水素およびテトラゾリルである。〕 で表わされる化合物の脱水素方法を提供する。
本発明の方法によって製造されるアザステロイド化合物
は尋常性痙瘡、脂漏、雌性粗毛症、雄型脱毛症を含む男
性ホルモン脱毛症、前立腺癌および良性前立腺肥大の男
性ホルモン過剰症状を局所または全身投与により治療す
るのに有用なテストステロン−5α−還元酵素阻害剤で
ある。
また対応するΔ化合物を製造するのに有用な新規なシ
リル化中間体化合物は本発明の重要な一部である。
一般に本発明の方法はキノンの存在下出発飽和ラクタ
ム、ラクトンまたはアザステロイドをシリル化剤で処理
することを包含する。ラクタム、ラクトンおよびアザス
テロイドをシリル化することができる多数のシリル化剤
を使用することができる。例えばビストリメチルシリル
アセトアミド、ビストリメチルシリルトリハロアセトア
ミド、ヘキサメチルジシラザンまたはビストリメチルシ
リル尿素が本発明の方法で使用することができるシリル
化剤である。ビストリメチルシリルトリハロアセトアミ
ドシリル化剤はクロロ、フルオロ、ブロモまたはヨード
のようないかなるハロ基もその一部として有することが
できる。好適なシリル化剤はビストリメチルシリルトリ
フルオロアセトアミド(BSTFA)である。
まず、本発明の方法で使用するには、容易に入手し得る
2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(D
DQ)および3,4,5,6−テトラクロロ−1,2−ベンゾキノン
が好適であるが、反応が十分可能な他のいかなるキノン
をも使用することができる。例えば、次式 (式中R14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ
キシ、Cl、F、I、Brのようなハロ、ニトロまたはシア
ノである。)で表わされるオルトまたはパラ−ベンゾキ
ノンを本発明て使用することができる。これは、2,3,5
−トリメチル−1,4−ベンゾキノン、2,6−ジメチル−1,
4−ベンゾキノン、2,6−ジ−t−ブチル−1,4−ベンゾ
キノン、3,5−ジ−t−ブチル−1,2−ベンゾキノンおよ
び2,3−ジ−アルコキシ−1,4−ベンゾキノンのようなキ
ノンを包含する。反応が十分可能な他のキノンはDDQに
置き換わることができ、これも本発明の範囲内である。
一般操作として脂肪族または環状エーテルまたは塩素化
または芳香族炭化水素溶媒中強酸触媒の存在または存在
下、低温予備熟成しあるいはせずに次いでまず低温で次
に上昇温度で窒素下5〜25時間キノンおよびシリル化剤
で処理して対応する脱水素ラクタムまたはラクトンを高
収量できれいに生成する。またこれらの条件は3−ケト
−4−アザステロイドを対応するΔ−アザステロイド
に同じ高収量で転化するために使用される。
反応図式は次の通り表わされる。
XがNR1、OまたはCH2である場合、Aの化合物はDDQお
よびBSTFAと反応して次の部分構造で表わされるジアス
テレオマ−中間体Bを生成する。
X=NR1,OまたはCH2 ジアステレオマー混合物Bを加熱して対応するΔ化合
物の生成が生じる。加熱分解に先立って残留DDQを分解
するためにシクロヘキサン−1,3−ジオンを使用する。
XがNまたはCH2である場合、化合物AはDDQおよびBSTF
Aと反応させて次の部分構造による中間体を生成する。
例えば17β−カルボキシ−4−アザ−アンドロスタン−
3−オン(A)は、ジクロロジシアノ−p−ベンゾキノ
ン(DDQ)およびビストリメチル−シリルトリフルオロ
−アセトアミド(BSTFA)と反応させてジアステレオマ
ー中間体(B)を生成する。中間体(B)はジオキサン
加熱還流されて式Iに対応する17β−カルボキシ−3−
オキソ−4−置換−4−アザ−アンドロスト−1−エン
−3−オン(C)を生成する。
本明細書で開示される方法で生成される新規な化学中間
体もまた本発明の重要な一部である。これらの新規な化
学中間体(B)は、ジアステレオマーとして生成される
が、各々のジアステレオマーは本発明の範囲内に包含さ
れる。中間体は、式 〔式中 Qは存在しないかあるいは (R4はメチル、C1〜8直鎖または分枝鎖アルキル、C
3〜6シクロアルキル、フェニルまたはその組み合わせ
であり、R14は水素、C1〜6直鎖または分枝鎖アルキ
ル、C1〜6アルコキシ、ハロ、ニトロまたはシアノで
ある。)である。
Bは、(a) (Xは、NR1、OまたはCH2あり、R1は、存在しないかあ
るいは水素、メチルまたはエチルである。) (X′はNである。) (X″はOまたはCH2である。)を表わす。ただし、Q
が存在しない場合は(a)ではない。
Zは、(1) β−水素およびα−ヒドロキシル、 (2) α−水素またはα−ヒドロキシルおよび {Alkは、存在するかあるいは存在せず、1〜12個の炭
素原子を有する直鎖または分枝鎖炭化水素鎖であり、R8
は (i)水素、 (ii)ヒドロキシル、 (iii)C1〜12アルキル、 (iv)NR9R10(R9およびR10は、水素、C1〜12直鎖ま
たは分枝鎖アルキル、水素がヒドロキシ、カルボン酸ま
たはC1〜4アルキルエステルで置換されたC1〜12
鎖または分枝鎖アルキル、C3〜6シクロアルキル、フ
ェニルから各々独立に選択されるかあるいはそれらが付
いている窒素と一緒に結合したR9とR10は、酸素および
窒素から選択される1個までの他のヘテロ原子を包含し
ている5〜6員飽和環を表わす)または (v)OR″(R″はM(Mは水素またはアルカリ金属で
ある)またはC1〜18直鎖または分枝鎖アルキル、ベン
ジルである)である}または (b)−(Alk)−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
せず、上記と同じ意味を有し、R12は (i)フェニルC1〜6アルキルカルボニル、 (ii)C5〜10シクロアルキルカルボニル、 (iii)ベンゾイルまたは (iv)C1〜18アルコキシカルボニル (v)アミノまたはC1〜18アルキル置換アミノ、カル
ボニルまたは (vi)水素、但しAlkはC3〜8分枝鎖である。
または=CH−Alk−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
せず、上記と同じ意味を有し、R8およびR12は上記と同
じ意味を有し、R12はさらに水素またはC1〜20アルキ
ルカルボニルである。) (ダッシュ結合は17α水素に置き換わる。) (5) α−水素および (R13は (a) C1〜12アルキルまたは (b) NR9R10である。) (6) α−水素およびシアノまたは (7) α−水素およびテトラゾリルである。
R′は、水素またはメチルである。
R″は、水素またはβ−メチルである。
Rは、水素、β−メチルまたはヒドロキシルである〕 で表わされる化合物である。
次の実施例は、発明の制限とみなされるべきではなく、
本発明を達成する方法を例示するためのものである。
実施例1 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−17β−カルボン酸 窒素導入口、還流コンデンサー、添加漏斗機械的撹拌
器、および浸漬温度計を備えた1の三つ口丸底フラス
コにジオキサン180mlを充填した後、3−オキソ−4−
アザ−5α−アンドロスタン−17β−カルボン酸18gを
撹拌しながら分割して添加した。撹拌した懸濁液にDDQ1
3.86gを分割して添加した。フラスコを真空排気(22″H
g)し、窒素で3回フラッシュした。この撹拌懸濁液にB
STFAを添加漏斗により50ml/分の速度で添加した。温度
を22〜25゜に30分間この時間内にほとんどの固形分が溶
解するように上昇させて澄明な溶液を生成した。
その溶液を22゜で18時間撹拌した後、2種のジアステレ
オマー付加物の生成物が観察された。
この溶液にシクロヘキサン−1,3−ジオン0.54gを添加
し、反応混合液を22゜でさらに3時間撹拌してあらゆる
残留DDQを分解した。次にこの溶液を極めて緩和な還流
が維持されるように油浴中で加熱した。(浴温120゜、
内部温度108゜)20時間還流した後付加物の完全な消失
とW1の生成が観察された。
フラスコをCH2Cl250mlですすいだ。混合液を30分間撹拌
した後、この溶液に6NHCl18mlを添加しさらに30分間撹
拌した。不均質混合液を濾過し、残渣を1NHCl60mlで次
にCH2Cl2250mlで洗浄した。濾液を分液漏斗に移し、沈
降させた。生成物を含むCH2Cl2底層を水性上層から分離
し、上層をCH2Cl260mlで洗浄した。合わせたCH2Cl2層を
2NHCl200mlで洗浄した。水層をCH2Cl260mlで洗浄した。
2つのCH2Cl2溶液を合わせた。この段階で液体クロマト
グラフィ収量は16.0g(88%)であった。次に合わせたC
H2Cl2溶液を蒸留し、約120ml容量に濃縮した。蒸留を続
け、フラスコにアセトニトリルを全容量が約120mlで維
持されるような速度で添加した。アセトニトリル約400m
lを添加した後、蒸留上部は約82゜の温度を示した。母
液で行なわれたガスクロマトグラフィ分析は、約2%の
ジオキサンの存在を示した。蒸留をこの点で停止した。
懸濁液を20゜に冷却し、20゜で20時間撹拌しながら熟成
した。結晶を濾過し、濾液が無色になるまでアセトニト
リルで洗浄した。アセトニトリル約100mlを洗浄のため
に使用した。湿ったケークを真空下(約1mm mg)60℃で
一晩乾燥してW1酸15.3gを生成した。
実施例2 17−β−(t−ブチルカルバモイル)−4−アザ−5α
−アンドロスト−1−エン−3−オン 窒素導入口、還流コンデンサー、添加漏斗磁気撹拌器お
よび浸漬温度計を備えた50mlの三つ口丸底フラスコにジ
オキサン10ml次に17β−N−(t−ブチルカルバモイ
ル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン1gを
撹拌しながら分割して充填した。撹拌懸濁液にDDQ 0.65
6gを分割して添加した。フラスコを真空排気(20″Hg)
し、窒素で3回フラッシュした。この撹拌懸濁液にBSTF
Aを注射器により約2ml/分の速度で添加した。ほとんど
の固形分が30分間に溶解して澄明な赤色溶液を生成し
た。溶液を22゜で18時間撹拌した後、現存物質の完全な
消失と2種のジアステレオマー付加物の生成が液体クロ
マトグラフィによって観察された。この溶液にシクロヘ
キサン−1,3−ジオンを添加し、反応混合液を22゜でさ
らに3時間撹拌して残留DDQを分解した。次に溶液を極
めて緩和な還流が維持されるような油浴中で加熱した。
20時間還流した後、付加物の完全な消失と標記化合物の
生成が液体クロマトグラフィによって観察された。反応
混合液を22゜に冷却し、CH2Cl230mlと1%重亜硫酸ナト
リウム水溶液6mlに徐々に注いだ。フラスコをCH2Cl210m
lですすいだ。混合液を15分間撹拌した後、この混合液
に6NHCl4mlを添加し、さらに15分間撹拌した。不均質混
合液を濾過し、残渣をCH2Cl220mlで洗浄した。濾液を分
液漏斗に移し、沈降させた。生成物を含むCH2Cl2底層を
水性上層から分離し、上層をCH2Cl220mlで洗浄した。合
わせたCH2Cl2層を2%水酸化ナトリウム20mlで洗浄し
た。次にCH2Cl2溶液を蒸留し、容量約6mlに濃縮した。
蒸留を続け、酢酸イソプロピルを全容量が約6mlに維持
されるような速度でフラスコに添加した。蒸留上部が約
85゜の温度を示した時に蒸留を停止した。懸濁液を0゜
で6時間冷却した。結晶を濾過し、酢酸イソプロピル2m
lで洗浄した。結晶を真空下(1mm Hg)60℃で一晩乾燥
して標記化合物0.8gを生成した。(80%)。
実施例3 NMRガラス管中の17β−(t−ブチルカルバモイル)−
4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン250mgに塩
化メチレン2ml(NMR調査に適当なCH2Cl2CD2Cl2混合液と
して)、BSTFA0.7mlおよびCF3SO3H60mcL60mlほど添加し
た。メタノール−氷中で管を冷却し、乾燥N2の流れを注
入することを伴ってテトラクロロ−1,2−ベンゾキノン1
68mgを添加した。次にぴったり合ったプリエチレン栓で
管を閉め伸張したパラフィルム(Parafilm)で密閉
し、わずかの間だけ暖めながら簡単に撹拌し、予め、約
−5℃で反応中間体の13C観測値に調整しておいた冷却N
MRプローブ内に装填した。2日間にわたって時々スペク
トルを得た。その間試料温度を0〜−10℃に維持した。
次に追加のスペクトルを時々記録しながら室温で5日溶
液を熟成させた。この熟成の終わりに、全溶液を量的に
移し、酢酸1mlと冷却し、HPLC分析を実施するために容
量希釈し、飽和ラクタム先駆物質から純粋な17−β−
(t−ブチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オンに対する検定に基づき収率
80〜84%を得た。
実施例4 窒素導入口、還流コンデンサー、磁気撹拌器および中隔
導入口を備えた100mlの三つ口丸底フラスコに17−β−
(t−ブチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンド
ロスタン−3−オン(4.0g)、DDQ(4.0g)およびジオ
キサン(26ml)を充填した。この懸濁液にBSTFA(10.5
g)を10分間にわたって注射器により撹拌しながら添加
した。混合液を10分間加熱還流して澄明な溶液を生成し
た。この溶液を18時間還流し、終わりに出発物質の完全
な消失がLCによって観察された。溶液を室温に冷却し、
5%NaHSO3およびCH2Cl2各100mlの混合液に添加し、ヒ
ドロキノンが沈澱し、濾過によって分離した。濾過のCH
2Cl2層を分離し、5%NaHSO3100mlで2回抽出し、濃厚
な油に濃縮し、ジエチルエーテル200mlで粉砕した。1
番目および2番目の生成固形分を分離し、真空下50゜で
4時間乾燥し88%純粋な17−β−(t−ブチルカルバモ
イル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−3
−オン全量3.28gを生成した。
実施例5 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−17β−カルボン酸(Δ−アザ酸) 窒素導入口、還流コンデンサー、添加漏斗、機械的撹拌
器および浸漬温度計を備えた1の三つ口丸底フラスコ
にトルエン320ml、3−オキソ−4−アザ−5α−アン
ドロスタン−17β−カルボン酸20g、DDQ15.7g、BSTFA70
mlおよびトリフリックアシッド(triflicacid)0.32ml
を充填した。フラスコを真空排気し、N2で3回フラッシ
ュした。反応混合液を38〜40゜で18時間撹拌した後、出
発物質の完全な消失と2種のジアステレオマー付加物の
生成物がLCによって観察された。シクロヘキサン−1,3
−ジオン(0.8g)を添加し、反応混合液を38〜40゜で3
時間撹拌してあらゆる残留DDQを分解した。次に溶液を2
0時間緩かに加熱還流した後付加物の完全な消失とW1
酸(検定収率95%)の生成がLCによって観察された。反
応物を20%に冷却した。水性NaOH(430ml、1重量%)
およびイソプロパノール120mlを添加した。混合液を30
分間撹拌し、沈降させ、水性底層をトルエン430mlおよ
びi−プロパノール120mlの混合液で抽出した。合わせ
たトルエン層を1%NaOH320mlで抽出した。生成物を含
む水性底層を抽出し、有機層を別の1%NaOH160mlで洗
浄した。水層を合わせ真空蒸留によってイソプロパノー
ルを除去し、アセトニトリル100mlに置き換えた。混合
液を60〜65℃に加温し、6NHCl12mlでpH1に酸性とし、60
〜65℃で2時間熟成し、20℃に冷却し、18時間熟成し、
濾過した。濾過ケークをH2O/CH3CN(4/1)100mlで洗浄
した。生成物を真空下50〜60℃で乾燥して所望のW1−ア
ザ酸17.6g(88%)を生成した。
実施例6 メチル−3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−
1−エン−17β−カルボキシレート 窒素導入口、還流コンデンサー、添加漏斗、機械的撹拌
器および浸漬温度計を備えた1の三つ口丸座フラスコ
をトルエン320ml、メチル−3−オキソ−4−アザ−5
α−アンドロスタン−17β−カルボキシレート20g、DDQ
14.73g、BSTFA67mlおよびトリフリックアシッド0.32ml
で充填した。フラスコを真空排気し、N2で3回フラッシ
ュした。反応混合液を22゜で18時間撹拌した後、出発物
質の完全な消失と2種のジアステレオマー付加物の生成
物がLCによって観察された。シクロヘキサン−1,3−ジ
オンを添加し、反応混合液を22゜で3時間撹拌してあら
ゆる残留DDQを分解した。次に溶液を20時間緩やかに加
熱還流した後、付加物の完全な消失とメチル−3−オキ
ソ−4−アザ−5−アンドロスト−1−エン−17−カル
ボキシレートの生成がLCによって観察された。トルエン
溶液を22℃に冷却し、CH2Cl242mlおよび重炭酸ナトリウ
ム飽和溶液390mlを撹拌しながら添加した。底層を生成
物を含む有機上層から分離した。上層を重炭酸ナトリウ
ム飽和溶液390mlでさらに1回洗浄した。トルエン溶液
を容量100mlに蒸留した。トルエンを容量100mlを維持す
る蒸留によりn−ブチルアセテートに置き換えた。スラ
リーを22゜で18時間熟成し、濾過して生成物ステロイド
を収率91%で生成した。
実施例7 前述の実施例の操作を繰り返して、90%収率の17β−
(t−ブチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンド
ロスト−1−エン−3−オンを対応する17β−(t−ブ
チルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスタン
−3−オンから得た。
実施例8 前述の実施例の操作を繰り返して、90%収率の22(R、
S)−メチル−4−アザ−21−ノル−5α−コレン−3,
20−ジオンを対応する22(R、S)−メチル−4−アザ
−21−ノル−5α−コラン−3,20−ジオンから得た。
実施例9 磁気撹拌器および窒素導入口を備えた100mlの三つ口丸
底フラスコを17β−(t−ブチルカルバモイル)−4−
アザ−5α−アンドロスタン−3−オン2g、CH2Cl220ml
およびオルト−クロラニル1.344gで充填した。溶液をメ
タノール/氷冷却によって−8゜に冷却し、BSTFA6mlを
次にトリフリックアシッド0.48mlを注射器により(約1
分)添加した。溶液を−10゜で2日間、次に22゜で6日
間撹拌した後、出発物質の完全な消失がLCによって観察
された。この熟成の終わりにHPLC分析は、17β−(t−
ブチルカルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト
−1−エン−3−オン(純粋な17β−(t−ブチルカル
バモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン
−3−オンに対する検定に基づく)1.6gを示した。収率
80%。
実施例10 3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスタン−17β−
カルボン酸およびDDQで生成されたジアステレオマー付
加物の分離 窒素導入口および磁気撹拌器を備えた100mlの三つ口丸
底フラスコをテトラヒドロピラン20ml、3−オキソ−4
−アザ−5α−アンドロスタン−17β−カルボン酸2g、
BSTFA6.7ml、DDQ1.47gおよびトリフリックアシッド2mCL
で充填した。溶液をN2下22゜で20時間撹拌した後、出発
物質の完全な消失と2種のジアステレオマー付加物の生
成がLCによって観察された。溶液を4゜に冷却(氷冷
却)し、それに水0.2mlを添加した。混合液を4゜で3
時間撹拌した。溶媒を20℃で回転蒸発器中で除去して黄
色油を生成し、CH2Cl260mlで粉砕した。2種のジアステ
レオマー付加物を結晶化した。結晶を22゜で1時間熟成
し、濾過し、CH2Cl220mlで洗浄し、真空中22゜で乾燥し
て2種のジアステレオマー付加物収率90%を生成した。
実施例11 分離したジアステレオマー付加物の加熱分解による3−
オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エン−17
β−カルボン酸の製造 2種のジアステレオマー付加物(実施例10で得られた)
100mgをN2雰囲気下ジオキサン2ml中で18時間加熱して所
望の3−オキソ−4−アザ−5α−アンドロスト−1−
エン−17β−カルボン酸36mg(LC分析による、60%)を
生成した。
実施例12〜37 出発物質として対応する1,2−飽和ステロイドに置き換
えたほかは実施例1または2の操作を繰り返して、次の
化合物を得ることができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07J 73/00 9051−4C (72)発明者 エドワード ジエー.グラボウスキ アメリカ合衆国,07090 ニユージヤーシ イ,ウエストフイールド,マーセラス ド ライヴ 741 (72)発明者 ウルフ エツチ.ドリング アメリカ合衆国,07090 ニユージヤーシ イ,ウエストフイールド,フオース アヴ エニユー 641 (56)参考文献 特開 昭55−147300(JP,A)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式の化合物を脱水素する方法におい
    て、 下記式(I)(II)または(III)の化合物にキノン及
    びシリル化剤を反応させて△二重結合を導入すること
    を特徴とする方法: [式(I)は選択的に部分式(II)および/または(II
    I)の構造を有することができる。 式中 Aは(1) −CH2−CH2; Bは(1) {XはN、OまたはCH2であり、 R1は存在しないかあるいは (a) 水素 (b) メチルまたはエチル (c) NR2R3(R2およびR3は水素またはメチルであ
    る)または (d) シアノである。}または (R4はメチルC1〜8直鎖または分岐鎖アルキル、C
    3〜6シクロアルキル、フェニルまたはその組み合わせ
    のいずれかである。)である。 R′は水素またはメチルである。 R″は水素またはβ−メチルである。 Rは水素、β−メチルまたはヒドロキシルである。 Zは(1)β−水素およびα−ヒドロキシル (2)α−水素またはα−ヒドロキシルおよび {Alkは存在するかあるいは存在せず、1〜12個の炭素
    原子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素であり、R8は (i)水素、 (ii)ヒドロキシル、 (iii)C1〜12アルキル、 (iv)NR9R10(R9およびR10は水素、C1〜12直鎖また
    は分岐鎖アルキル、水素がヒドロキシ、カルボン酸また
    はC1〜4アルキルエステルで置換されたC1〜12直鎖
    または分岐鎖アルキル、C3〜6シクロアルキル、フェ
    ニルから各々独立に選択されるかあるいは、それらが付
    いている窒素原子と一緒に結合したR9とR10は、酸素お
    よび窒素から選択される1個までの他のヘテロ原子を包
    含している5〜6員飽和環を表わす)または (v) OR″(R″はM(Mは水素またはアルカリ金属
    である)またはC1〜18直鎖または分岐鎖アルキル、ベ
    ンジルである)である}または (b) −(Alk)−OR12 (Alkは存在するかあるいは存在せず、上記と同じ意味
    を有し、R12は (i)フェニルC1〜6アルキルカルボニル、 (ii)C5〜10シクロアルキルカルボニル、 (iii)ベンゾイル、 (iv)C1〜18アルコキシカルボニル、 (v)アミノまたはC1〜8アルキル置換アミノ、カル
    ボニルまたは (vi)水素、但しAlkはC3〜8分岐鎖である。) または=CH−Alk−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
    せず上記と同じ意味を有し、R8およびR12は、上記と同
    じ意味を有し、R12はさらに水素またはC1〜20アルキ
    ルカルボニルである。 (ダッシュ結合は17α水素に置き換わる。) (5)α−水素および (R13は(a)C1〜12アルキルまたは (b)NR9R10である。) (6)α−水素およびシアノまたは (7)α−水素およびテトラゾリルである。]。
  2. 【請求項2】シリル化剤がビストリメチルシリルトリハ
    ロアセトアミド、ビストリメチルシリルアセトアミド、
    ヘキサメチルジシラザンまたはビストリメチルシリル尿
    素である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】キノンが (式中R14は水素、C1〜6アルキル、C1〜6アルコ
    キシ、ハロ、ニトロまたはシアノである。)である請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】キノンが2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−
    1,4−ベンゾキノンである請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】Aが−CH2−CH2−であり、 Bが (式中R1は(a)水素、 (b)メチルまたはエチルである。)であり、 R″、Rは水素であり、 Zは (R8は(i)−NHC3〜12分岐鎖アルキル、 (ii)水素がヒドロキシ、カルボン酸またはC1〜4
    ルキルエステルで置換された−NHC3〜12分岐鎖アルキ
    ル (iii)−C3〜12分岐鎖アルキルまたは (iv)−OCH3である。)である請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】シリル化剤が、ビストリメチルシリルトリ
    ハロアセトアミド、ビストリメチルシリルアセトアミ
    ド、ヘキサメチルジシラザンまたはビストリメチルシリ
    ル尿素である請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】シリル化剤がビストリメチルシリルトリフ
    ルオロアセトアミドであり、キノンが2,3−ジクロロ−
    5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンである請求項6記載
    の方法。
  8. 【請求項8】R1が水素であり、R8が−NH−t−ブチルで
    ある請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】キノンの存在下17β−N−(t−ブチルカ
    ルバモイル)−4−アザ−5α−アドロスタン−3−オ
    ンをシリル化剤と反応させて17β−N−(t−ブチルカ
    ルバモイル)−4−アザ−5α−アンドロスト−1−エ
    ン−3−オンを生成することを特徴とする脱水素方法。
  10. 【請求項10】シリル化剤がビストリメチルシリルトリ
    フルオロアセトアミドであり、キノンが2,3−ジクロロ
    −5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノンである請求項9記
    載の方法。
  11. 【請求項11】キノンの存在下23−メチル−4−アザ−
    21−ノル−5α−コラン−3,20−ジオンをシリル化剤と
    反応させて△化合物を生成することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  12. 【請求項12】キノンの存在下22−メチル−4−アザ−
    21−ノル−5α−コラン−3,20−ジオンをシリル化剤と
    反応させて△化合物を生成することを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  13. 【請求項13】キノンの存在下3−オキソ−4−アザ−
    5α−アンドロスタン−17β−カルボン酸ジオンをシリ
    ル化剤と反応させて△化合物を生成することを特徴と
    する請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】キノンの存在下17β−(イソプロピルカ
    ルボニル)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オ
    ンをシリル化剤と反応させて△化合物を生成すること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】キノンの存在下17β−(カルボメトキ
    シ)−4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オンをシ
    リル化剤と反応させて△化合物を生成することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】式 [式中 Qは (R14は、メチル、C1〜8直鎖または分岐鎖アルキ
    ル、C3〜6シクロアルキル、フェニルまたはその組み
    合わせであり、R14は水素、C1〜6アルキル、C
    1〜6直鎖または分岐鎖アルコキシ、ハロ、ニトロまた
    はシアノである。) であり、 Bは(a) (XはNR1、OまたはCH2であり、R1は存在しないかある
    いは水素、メチルまたはエチルである。)、 (X′はNである。)または (X″はOまたはCH2である。)を表わす。ただし、Q
    が存在しない場合は(a)ではない。 Zは(1)β−水素およびα−ヒドロキシル (2)α−水素またはα−ヒドロキシルおよび {Alkは存在するかあるい存在せず、1〜12個の炭素原
    子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素鎖であり、R8は (i)水素、 (ii)ヒドロキシル、 (iii)C1〜12アルキル、 (iv)NR9R10(R9およびR10は水素、C1〜12直鎖また
    は分岐鎖アルキル、水素がヒドロキシ、カルボン酸また
    はC1〜4アルキルエステルで置換されたC1〜12直鎖
    または分岐鎖アルキル、C3〜6シクロアルキル、フェ
    ニルから各々独立に選択されるかあるいは、それらが付
    いている窒素と一緒に結合したR9とR10は酸素および窒
    素から選択される1個までの他のヘテロ原子を包含して
    いる5〜6員飽和環を表わす)または (v)OR″(R″はM(Mは水素またはアルカリ金属で
    ある)またはC1〜18直鎖または分岐鎖アルキル、ベン
    ジルである)である}または (b)−(Alk)−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
    せず、上記と同じ意味を有し、R12は (i)フェニルC1〜6アルキルカルボニル、 (ii)C5〜10シクロアルキルカルボニル、 (iii)ベンゾイルまたは (iv)C1〜18アルコキシカルボニル、 (v)アミノまたはC1〜8アルキル置換アミノ、カル
    ボニルまたは (vi)水素、但しAlkはC3〜8分岐鎖である) または=CH−Alk−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
    せず、上記と同じ意味を有し、R8およびR12は、上記と
    同じ意味を有し、R12はさらに水素またはC1〜20アル
    キルカルボニルである。) (ダッシュ結合は17α水素に置き換わる。) (5)α−水素および (R13は(a)C1〜12アルキルまたは (b)NR9R10である。) (6)α−水素およびシアノまたは (7)α−水素およびテトラゾリルである。 R′は水素またはメチルである。 R″は水素またはβ−メチルである。 Rは水素、β−メチルまたはヒドロキシルである。] で表わされる化合物。
  17. 【請求項17】Qが存在し、R4がメチルであり、Bが (XはNR1である)であり、R″、Rが水素であり、
    Zが (R8は (i)−NHC3〜12分岐鎖アルキル、 (ii)水素がヒドロキシ、カルボン酸またはC1〜4
    ルキルエステルで置換された−NHC3〜12分岐鎖アルキ
    ル、 (iii)−C3〜12分岐鎖アルキルまたは (iv)−OCH3である)である請求項16記載の化合物。
  18. 【請求項18】R8が−NH−t−ブチル、 sec−ブチル、イソブチルまたは−OCH3である請求項17
    記載の化合物。
  19. 【請求項19】R1が水素であり、R8が−NH−t−ブチル
    である請求項18記載の化合物。
  20. 【請求項20】Qが である請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】Qが である請求項19記載の化合物。
  22. 【請求項22】 [式中 Bは (X′はNである。)または (X″はOまたはCH2である。)であり、Zは(1)β
    −水素およびα−ヒドロキシル、 (2)α−水素またはα−ヒドロキシルおよび {Alkは存在するかあるいは存在せず、1〜12個の炭素
    原子を有する直鎖または分岐鎖炭化水素鎖であり、R8は (i)水素、 (ii)ヒドロキシル、 (iii)C1〜12アルキル、 (iv)NR9R10(R9およびR10は水素、C1〜12直鎖また
    は分岐鎖アルキル、水素がヒドロキシ、カルボン酸また
    はC1〜4アルキルエステルで置換されたC1〜12直鎖
    または分岐鎖アルキル、C3〜6シクロアルキル、フェ
    ニルから各々独立に選択されるかあるいは、それらが付
    いている窒素と一緒に結合したR9とR10は酸素および窒
    素から選択される1個までの他のヘテロ原子を包含して
    いる5〜6員飽和環を表わす)または (v)OR″(R″はM(Mは水素またはアルカリ金属で
    ある)またはC1〜18直鎖または分岐鎖アルキル、ベン
    ジルである)である}または (b)−(Alk)−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
    せず、上記と同じ意味を有し、R12は (i)フェニルC1〜6アルキルカルボニル、 (ii)C5〜10シクロアルキルカルボニル、 (iii)ベンゾイルまたは (iv)C1〜18アルコキシカルボニル、 (v)アミノまたはC1〜8アルキル置換アミノ、カル
    ボニルまたは (vi)水素、但しAlkはC3〜8分岐鎖である) または=CH−Alk−OR12(Alkは存在するかあるいは存在
    せず、上記と同じ意味を有し、R8およびR12は、上記と
    同じ意味を有し、R12はさらに水素またはC1〜20アル
    キルカルボニルである。) (ダッシュ結合は17α水素に置き換わる。) (5)α−水素および (R13は(a)C1〜12アルキルまたは (b)NR9R10である。) (6)α−水素およびシアノまたは (7)α−水素およびテトラゾリルである。 R′は水素またはメチルである。 R″は水素またはβ−メチルである。 Rは水素、β−メチルまたはヒドロキシルである。] で表わされる化合物。
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