JPH07257650A - 棒状体パッケージ - Google Patents

棒状体パッケージ

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JPH07257650A
JPH07257650A JP1617495A JP1617495A JPH07257650A JP H07257650 A JPH07257650 A JP H07257650A JP 1617495 A JP1617495 A JP 1617495A JP 1617495 A JP1617495 A JP 1617495A JP H07257650 A JPH07257650 A JP H07257650A
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packaging container
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Sutoritsutsubaagu Toomasu
トーマス・ストリッツバーグ
Masatsugu Watanabe
正嗣 渡辺
Norio Kobayashi
紀夫 小林
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/22Details
    • B65D77/24Inserts or accessories added or incorporated during filling of containers
    • B65D77/28Cards, coupons, or drinking straws

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】包装容器に容易に貼着することができ、包装容
器から剥(は)がれるのを防止することができる棒状体
パッケージを提供する。 【構成】扁平(へんぺい)部14bと棒状体を収容する
ための膨出部14aとが形成された第1のフィルムと、
該第1のフィルムと熱シールされる第2のフィルムとを
有する。該第2のフィルムに、ホットメルトより融点及
びビカット軟化点がいずれも高い領域の特性を有するエ
チレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとして使用す
る。包装容器11の表面と第1のフィルムとが、互いに
融点が異なる樹脂によって形成されていても、ヒータを
接合部33、34に押し付けると、該接合部33、34
を形成する包装容器11の表面の樹脂と第2のフィルム
の樹脂とが融着される。ストローパッケージ31を包装
容器11に確実に貼着することができ、常温において触
れても前記第2のフィルムはべとつかない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状体パッケージに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、牛乳、清涼飲料等の液体食品は、
一般に、紙基材の外面及び内面をポリエチレン樹脂等に
よって被覆して形成した包材から成る包装容器に収容さ
れて販売されている。該包装容器には、トップ部分が傾
斜したゲーブルトップ型の包装容器、トップ部分が平坦
(へいたん)なブリック型の包装容器等がある。このう
ち、購入者が一度で飲み切る小容量の包装容器は、一般
に、店頭、自動販売機等で販売され、しかも、その場で
飲用されることが多い。したがって、通常、ストローを
フィルム内に収容することによって形成されたストロー
パッケージを、前記包装容器に貼着(ちょうちゃく)し
て販売するようにしている。
【0003】また、ヨーグルト、冷菓等の流動体食品の
包装容器においても、通常、樹脂製のスプーンをフィル
ム内に収容することによって形成されたスプーンパッケ
ージを、前記包装容器に貼着して販売するようにしてい
る。図2は従来の包装容器の斜視図、図3は従来のスト
ローパッケージの斜視図である。
【0004】図に示すように、包装容器11の側面に棒
状体パッケージ、例えば、ストローパッケージ55が貼
着される。そして、包装容器11の購入者は、該包装容
器11から前記ストローパッケージ55を引き剥(は)
がし、該ストローパッケージ55からストロー56を取
り出すことができるようになっている。この場合、前記
ストローパッケージ55は周縁が熱シールされた第1の
フィルム14及び第2のフィルム13から成る。そし
て、前記第1のフィルム14は膨出部14a及び扁平
(へんぺい)部14bを有するとともに、第2のフィル
ム13を第1のフィルム14に熱シールすることによっ
て、前記膨出部14a内に前記ストロー56を密封する
ことができる。
【0005】前記ストローパッケージ55は複数個が一
括されて図示しないストローラダーとして製造され、1
個ずつカットされて包装容器11に押し付けられ、加熱
溶融によって包装容器11に貼着される。なお、57は
ストローパッケージ55を包装容器11に貼着するため
の接合部である。次に、従来のストローアプリケート装
置について説明する。
【0006】図4は従来のストローアプリケート装置に
おける熱溶着部の拡大図である。図において、55は図
示しないストローラダーからカットされた後のストロー
パッケージ、56は該ストローパッケージ55内に収容
されたストローである。また、61は加熱部、62aは
該加熱部61の中央前方(図における左方)に形成さ
れ、膨出部14aを収容する凹部である。
【0007】前記加熱部61は凹部62aに膨出部14
aを収容した状態でストローパッケージ55を保持し、
該ストローパッケージ55を包装容器11(図2)に貼
着する。そのため、扁平部14bに対応する部分に二対
のヒータ63が配設される(図4にはそのうち一対が示
されている。)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の棒状体パッケージにおいては、包装容器11の表面
とストローパッケージ55とが、互いに融点が異なる樹
脂によって形成されていると、包装容器11の表面の樹
脂とストローパッケージ55の樹脂との間の加熱溶融性
が低下してしまう。この場合、前述したようにヒータ6
3を接合部57(図3)に押し付けても、前記接合部5
7を形成する包装容器11の表面の樹脂とストローパッ
ケージ55の樹脂とは融着されず、該ストローパッケー
ジ55を包装容器11に貼着することができない。
【0009】そこで、ホットメルトガンによってホット
メルトを接合部57に噴射し、前記ホットメルトを介し
てストローパッケージ55を包装容器11に押し付けて
貼着することが考えられる。ところが、ホットメルトを
使用すると、ホットメルトを溶融状態に維持するための
加熱装置が必要になり、ストローアプリケート装置が大
型化してしまうだけでなく、多大なエネルギーを消費し
てしまう。さらに、ホットメルトは常時加熱されている
ので劣化して、接着力が低下したりホットメルトガンの
ノズルが詰まったりしてしまう。
【0010】また、ホットメルトガンからホットメルト
を噴射する際に、ホットメルトが飛散するので、該ホッ
トメルトの消費量が多くなり、コストが高くなってしま
う。そして、包装容器11の表面に均一に塗布すること
ができないので、ストローパッケージ55が包装容器1
1から剥がれてしまうことがある。さらに、自動販売機
に包装容器11を収容した場合、例えば、50〔℃〕以
上の高温下においてはホットメルトが溶融してしまい、
また、例えば、10〔℃〕以下の低温下においてはホッ
トメルトが固化してしまうので、ストローパッケージ5
5が包装容器11から剥がれることがある。
【0011】本発明は、前記従来の棒状体パッケージの
問題点を解決して、包装容器に容易に貼着することがで
き、包装容器から剥がれるのを防止することができる棒
状体パッケージを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の棒
状体パッケージにおいては、扁平部と棒状体を収容する
ための膨出部とが形成された第1のフィルムと、該第1
のフィルムと熱シールされる第2のフィルムとを有す
る。そして、該第2のフィルムに、ホットメルトより融
点及びビカット軟化点がいずれも高い領域の特性を有す
るエチレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとして使
用する。
【0013】本発明の他の棒状体パッケージにおいて
は、扁平部と棒状体を収容するための膨出部とが形成さ
れた第1のフィルムと、該第1のフィルムと熱シールさ
れる第2のフィルムと、該第2のフィルムの表面を被覆
して接合部を形成する接着性フィルムとを有する。そし
て、該接着性フィルムに、ホットメルトより融点及びビ
カット軟化点がいずれも高い領域の特性を有するエチレ
ン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとして使用する。
【0014】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
棒状体パッケージにおいては、扁平部と棒状体を収容す
るための膨出部とが形成された第1のフィルムと、該第
1のフィルムと熱シールされる第2のフィルムとを有す
る。そして、該第2のフィルムに、ホットメルトより融
点及びビカット軟化点がいずれも高い領域の特性を有す
るエチレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとして使
用する。
【0015】したがって、包装容器の表面と第1のフィ
ルムとが、互いに融点が異なる樹脂によって形成されて
いても、ヒータを接合部に押し付けると、該接合部を形
成する包装容器の表面の樹脂と第2のフィルムの樹脂と
が融着される。その結果、ストローパッケージを包装容
器に確実に貼着することができる。また、常温において
触れても前記第2のフィルムはべとつかない。さらに、
複数の棒状体パッケージから成るラダーをロール状に巻
いてもラダー同士が接着することはない。
【0016】そして、エチレン酢酸ビニル共重合体は第
2のフィルムとして使用されるだけであるので、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体の消費量を少なくすることができ
る。したがって、コストを低くすることができる。さら
に、自動販売機に包装容器を収容した場合、例えば、5
0〔℃〕以上の高温下においても、また、10〔℃〕以
下の低温下においても棒状体パッケージが包装容器から
剥がれることはない。
【0017】本発明の他の棒状体パッケージにおいて
は、扁平部と棒状体を収容するための膨出部とが形成さ
れた第1のフィルムと、該第1のフィルムと熱シールさ
れる第2のフィルムと、該第2のフィルムの表面を被覆
して接合部を形成する接着性フィルムとを有する。この
場合、棒状体パッケージは、両端の接合部において包装
容器に加熱溶融によって貼着される。そして、前記接合
部以外の部分においては、第2のフィルムと包装容器と
は加熱溶融されない。したがって、棒状体パッケージの
両端近傍以外の部分は包装容器と分離されるので、棒状
体パッケージと包装容器との間に指を挿入するのが容易
になり、棒状体パッケージを包装容器から引き剥がすの
がその分容易になる。
【0018】そして、前記接着性フィルムに、ホットメ
ルトより融点及びビカット軟化点がいずれも高い領域の
特性を有するエチレン酢酸ビニル共重合体をベースレジ
ンとして使用する。したがって、包装容器の表面と第2
のフィルムとが、互いに融点が異なる樹脂によって形成
されていても、ヒータを接合部に押し付けると、該接合
部を形成する包装容器の表面の樹脂と接着性フィルムと
が融着される。その結果、ストローパッケージを包装容
器に確実に貼着することができる。
【0019】また、常温において触れても前記接着性フ
ィルムはべとつかない。さらに、複数の棒状体パッケー
ジから成るラダーをロール状に巻いてもラダー同士が接
着することはない。そして、エチレン酢酸ビニル共重合
体は接着性フィルムとして使用されるだけであるので、
エチレン酢酸ビニル共重合体の消費量を少なくすること
ができる。したがって、コストを低くすることができ
る。
【0020】さらに、自動販売機に包装容器を収容した
場合、例えば、50〔℃〕以上の高温下においても、ま
た、10〔℃〕以下の低温下においても棒状体パッケー
ジが包装容器から剥がれることはない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。なお、この場合、棒状体パッケ
ージとしてストローパッケージについて説明するが、ス
プーンパッケージにも適用することができる。図1は本
発明の第1の実施例におけるストローパッケージの貼着
状態図、図5は本発明の第1の実施例におけるストロー
パッケージの縦断面図、図6は本発明の第1の実施例に
おけるストローパッケージの横断面図、図7は本発明の
第1の実施例におけるストローパッケージの背面図、図
8は本発明の第1の実施例におけるストローラダーの背
面図、図9は本発明の第1の実施例における接着性フィ
ルムの被覆装置を示す図、図10は本発明の第1の実施
例におけるエチレン酢酸ビニル共重合体の特性図であ
る。なお、図10において、横軸に融点を、縦軸にビカ
ット軟化点を採ってある。
【0022】図に示すように、包装容器11の側面にス
トローパッケージ31が貼着される。この場合、限られ
た面積にできる限り長いストローパッケージ31を貼着
することができるように、包装容器11の側面の対角線
上にストローパッケージ31が位置させられる。該スト
ローパッケージ31は、周縁が相互に熱シールされた第
1のフィルム14及び第2のフィルム13から成り、前
記第1のフィルム14は、膨出部14a及び扁平部14
bを有する。そして、第1のフィルム14と第2のフィ
ルム13とを熱シールすることによって前記膨出部14
a内に前記ストロー56を密封することができる。
【0023】この場合、所定の幅を有する第1のフィル
ム14を所定間隔ごとに膨出させて複数の膨出部14a
を形成し、該各膨出部14a内にストロー56を収容し
た後、第2のフィルム13を第1のフィルム14に被覆
するようにしている。したがって、前記扁平部14bに
おいて第1のフィルム14と第2のフィルム13とを熱
シールすることによってストローラダー62が形成され
る。続いて、該ストローラダー62の各ストローパッケ
ージ31が1個ずつカットされて包装容器11に押し付
けられ、該包装容器11に加熱溶融によって貼着され
る。
【0024】そのために、前記ストローパッケージ31
の両端近傍の扁平部14bには接合部33、34が形成
され、図示しないヒータを前記接合部33、34に押し
付けると、該接合部33、34を形成する樹脂が包装容
器11の表面に被覆された樹脂に融着されるようになっ
ている。この場合、前記接合部33、34以外の部分に
おいては、第2のフィルム13と包装容器11とは加熱
溶融されない。したがって、図5に示すように、前記ス
トローパッケージ31の両端近傍以外の部分は包装容器
11と分離していて、ストローパッケージ31と包装容
器11との間に指を挿入するのが容易になり、ストロー
パッケージ31を包装容器11から引き剥がすのがその
分容易になる。
【0025】また、前記接合部33、34がストローパ
ッケージ31の両端近傍に形成されるので、ストローパ
ッケージ31の側縁の扁平部14bの幅を狭くすること
ができる。したがって、ストローパッケージ31の幅も
狭くなり、第1のフィルム14及び第2のフィルム13
の使用量が少なくなるので、コストを低くすることがで
きる。
【0026】前記第1のフィルム14及び第2のフィル
ム13は、例えば、インフレーション法等によって製造
され、ポリオレフィン系樹脂、例えば、ポリエチレン樹
脂(PE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、低
密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、ポリプロピレン樹
脂(PP)、延伸ポリプロピレン樹脂(OPP)等を使
用することができる。該延伸ポリプロピレン樹脂は、ポ
リプロピレン樹脂を押出成形してフィルム化させ、1軸
又は2軸に延伸することによって形成される。この場
合、ポリプロピレン樹脂は、フィルム化されることによ
って結晶化が進むので、透明になる。
【0027】ところで、前記包装容器11に被覆された
樹脂の融点と第2のフィルム13の樹脂の融点とが異な
る場合、両者の樹脂の相溶性が低い場合等においては、
前記第2のフィルム13と包装容器11との間の加熱溶
融性が低下してしまう。この場合、前記ヒータを接合部
33、34に押し付けても、該接合部33、34を形成
する樹脂と包装容器11の表面に被覆された樹脂とは融
着されない。
【0028】そこで、前記接合部33、34における第
2のフィルム13と包装容器11との間に接着性フィル
ム64を介在させ、該接着性フィルム64によってスト
ローパッケージ31を包装容器11に貼着するようにし
ている。そのために、前記ストローパッケージ31の背
面の両端近傍における前記第2のフィルム13の上にあ
らかじめ接着性フィルム64が被覆される。
【0029】なお、実際は、前記構成のストローパッケ
ージ31は、図8に示すようにストローラダー62とし
て形成され、該ストローラダー62の両側縁に前記接着
性フィルム64が被覆される。そして、前記ストローラ
ダー62の各ストローパッケージ31は1個ずつカット
されて包装容器11に押し付けられ、加熱溶融によって
包装容器11に貼着される。
【0030】そのために、前記ストローパッケージ31
の第2のフィルム14側の両端近傍が接合部33、34
とされ、該接合部33、34に前記ヒータが押し付けら
れる。したがって、該ヒータの熱によって前記接着性フ
ィルム64が溶融させられ、包装容器11の表面に被覆
された樹脂に融着される。この場合、前記接着性フィル
ム64としては、ビカット軟化点及び融点がいずれもホ
ットメルトより高い領域の特性を有するエチレン酢酸ビ
ニル共重合体(EVA)がベースレジンとして使用され
る。したがって、前記接着性フィルム64が第2のフィ
ルム13の上に被覆されていても、常温において接着性
フィルム64は触れた場合にべとつかない。また、スト
ローラダー62をロール状に巻いてもストローラダー6
2同士が接着することはない。
【0031】そして、前記エチレン酢酸ビニル共重合体
は接着性フィルム64として使用されるだけであるの
で、エチレン酢酸ビニル共重合体の消費量を少なくする
ことができ、コストが低くなる。また、ストローパッケ
ージ31を包装容器11に確実に貼着することができる
ので、ストローパッケージ31が包装容器11から剥が
れるのを防止することができる。
【0032】さらに、自動販売機に包装容器11を収容
した場合、例えば、50〔℃〕以上の高温下において
も、また、10〔℃〕以下の低温下においてもストロー
パッケージ31が包装容器11から剥がれることはな
い。なお、本実施例においては、第2のフィルム13と
包装容器11とを接着性フィルム64によって貼着する
ことができるので、第2のフィルム13としてポリオレ
フィン系樹脂、非オレフィン系樹脂等のいずれも使用す
ることができる。
【0033】また、前記接着性フィルム64は、ストロ
ーラダー62を形成した後に該ストローラダー62の背
面に被覆することができるが、前記第2のフィルム13
にあらかじめ被覆することもできる。そして、前記第2
のフィルム13にあらかじめ接着性フィルム64を被覆
する場合は、図9に示すように、第2のフィルム13と
接着性フィルム64とを一対のローラ67、68間に挟
むとともに、該ローラ67、68により加熱することに
よって、接着性フィルム64を前記第2のフィルム13
に被覆することができる。なお、該第2のフィルム13
はフィルムロール70から、接着性フィルム64は接着
性フィルムロール69からそれぞれ繰り出される。
【0034】次に、前記接着性フィルム64の特性につ
いて説明する。本実施例においては、接着性フィルム6
4としてエチレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンと
して使用し、該エチレン酢酸ビニル共重合体として表1
に示す特性のものを使用した。
【0035】
【表1】
【0036】なお、表において、MFRはJIS K
7210の「熱可塑性プラスチックの流れ試験方法」に
よる押出速度を示す。また、接着性フィルム64として
表2に示す特性のものを使用した。
【0037】
【表2】
【0038】そして、各種のエチレン酢酸ビニル共重合
体について融点及びビカット軟化点をプロットすると、
図10に示すようになる。ここで、ビカット軟化点は耐
熱性の指標となる。前記エチレン酢酸ビニル共重合体を
ホットメルトに適用する場合は、通常、図の領域AR1
に収まるものが使用される。すなわち、MFRが10
〔dg/min〕より大きく、酢酸ビニル含有量が25
〔wt%〕以上であり、融点が80〔℃〕以下であり、
ビカット軟化点が50〔℃〕以下であるエチレン酢酸ビ
ニル共重合体がホットメルトとして使用される。
【0039】これに対して、本実施例に示す接着性フィ
ルム64にエチレン酢酸ビニル共重合体を適用する場合
は、表1において説明したように、図の領域AR2に収
まるものを使用するのが最も好ましい。すなわち、MF
Rが0.5〜10〔dg/min(=g/10〔mi
n〕)〕であり、酢酸ビニル含有量が10〔wt%〕以
下であり、融点が90〜105〔℃〕であり、ビカット
軟化点が70〜85〔℃〕であるエチレン酢酸ビニル共
重合体が接着性フィルム64として使用される。
【0040】なお、図の領域AR3に収まるものを接着
性フィルム64として使用することもできる。さらに、
本実施例においては、前記接着性フィルム64としてエ
チレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとして使用し
ているが、エチレン酢酸ビニル共重合体に代えてポリオ
レフィン系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂の共重合体
をベースレジンとして使用することもできる。
【0041】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図11は本発明の第2の実施例におけるストロー
パッケージの横断面図である。図に示すように、ストロ
ーパッケージ31は第1のフィルム14、及び第2のフ
ィルムとしての接着性フィルム71から成り、膨出部1
4a内にストロー56を収容する。そして、前記接着性
フィルム71はストローパッケージ31の裏面全体を被
覆する。
【0042】該ストローパッケージ31は複数個が一括
されて図示しないストローラダーとして製造され、1個
ずつカットされて包装容器11に押し付けられ、加熱溶
融によって包装容器11に貼着される。そのために、前
記ストローパッケージ31の両端近傍の扁平部14bに
は接合部33、34(図1)が形成され、図示しないヒ
ータを前記接合部33、34に押し付けると、該接合部
33、34を形成する接着性フィルム71の樹脂が包装
容器11の表面に被覆された樹脂に融着されるようにな
っている。
【0043】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるストローパッケ
ージの貼着状態図である。
【図2】従来の包装容器の斜視図である。
【図3】従来のストローパッケージの斜視図である。
【図4】従来のストローアプリケート装置における熱溶
着部の拡大図である。
【図5】本発明の第1の実施例におけるストローパッケ
ージの縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるストローパッケ
ージの横断面図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるストローパッケ
ージの背面図である。
【図8】本発明の第1の実施例におけるストローラダー
の背面図である。
【図9】本発明の第1の実施例における接着性フィルム
の被覆装置を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施例におけるエチレン酢酸
ビニル共重合体の特性図である。
【図11】本発明の第2の実施例におけるストローパッ
ケージの横断面図である。
【符号の説明】
11 包装容器 13 第2のフィルム 14 第1のフィルム 14a 膨出部 14b 扁平部 31 ストローパッケージ 33、34 接合部 56 ストロー 64、71 接着性フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)扁平部と棒状体を収容するための
    膨出部とが形成された第1のフィルムと、(b)該第1
    のフィルムと熱シールされる第2のフィルムとを有する
    とともに、(c)該第2のフィルムに、ホットメルトよ
    り融点及びビカット軟化点がいずれも高い領域の特性を
    有するエチレン酢酸ビニル共重合体をベースレジンとし
    て使用することを特徴とする棒状体パッケージ。
  2. 【請求項2】 (a)扁平部と棒状体を収容するための
    膨出部とが形成された第1のフィルムと、(b)該第1
    のフィルムと熱シールされる第2のフィルムと、(c)
    該第2のフィルムの表面を被覆して接合部を形成する接
    着性フィルムとを有するとともに、(d)該接着性フィ
    ルムに、ホットメルトより融点及びビカット軟化点がい
    ずれも高い領域の特性を有するエチレン酢酸ビニル共重
    合体をベースレジンとして使用することを特徴とする棒
    状体パッケージ。
JP01617495A 1995-02-02 1995-02-02 棒状体パッケージ Expired - Fee Related JP3457757B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6221946B1 (en) * 1996-04-23 2001-04-24 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Polyoxymethylene resin composition
WO2020137138A1 (ja) * 2018-12-26 2020-07-02 株式会社TanaーX ストロー及びその製造方法
CN113387057A (zh) * 2021-06-30 2021-09-14 罗茗飞 一种液态食品复合纸包装盒及其制作方法
US11149170B2 (en) 2016-08-23 2021-10-19 Henkel Ag & Co. Kgaa Hot melt adhesive agent for container with straw

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