JPH07257455A - 自動二輪車用スイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動二輪車のハンドルに設ける方向指示器用
のスイッチ装置の内部ユニットを強固に取付けると共
に、汎用性を図る。 【構成】 ハンドルに装着するスイッチボックス内にス
イッチユニット５を収容したスイッチ装置において、ス
イッチユニット５の下部にコントロールユニット16を、
配線基板21を共通にして接続手段（ガイド板25、突起23
a ）により固定する。配線基板21を共通にしたので、接
続不良を防ぎ、強度が得られスイッチユニット５にのみ
固定するので組付作業も容易である。また、コントロー
ルユニット16の装着時に、スイッチボックスの下面に孔
を開けてコントロールユニット16を突出させるようにし
たので、仕様によりコントロールユニット16を装備しな
くても同型のスイッチボックスを使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、方向指示器用スイッチ
等の、ハンドルに設けられる自動二輪車用スイッチ装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、自動二輪車にはハンドルに各種ス
イッチが設けられ、ハンドルから手を離さずに操作がで
きるようになっている。図５に示すハンドル１において
は、ハンドルバー２の先部にグリップ３が装着され、ス
イッチはスイッチボックス４に収容され、防水、耐衝撃
等の保護がなされている。方向指示器においてはそのコ
ントロールユニットをスイッチボックスに一緒に収容し
たものがある（実公昭62-24628号公報参照）。

【０００３】図６および図７に示すスイッチ装置５はそ
のスイッチボックス４をハンドルバー２で支持してい
る。スイッチボックス４の内部には、ターンシグナル用
スイッチユニット６が設けられている。スイッチユニッ
ト６から延びたレバー７は中間部をねじ８で軸支して回
動自在に設け、その先端はスイッチボックス４から突出
させている。レバー７はスイッチユニット６内の可動片
９を移動させて固定接点板10の端子との結線を変えるよ
うになっており、固定接点板10にハンダ付けしたリード
線11がバッテリやターンシグナルランプに接続される。

【０００４】スイッチケース12は両側にガイド板部13が
形成され、一側をスイッチボックス４の内側に形成した
突起14に係合させ、他方を反対側の突起14にねじ15で固
定している。このスイッチユニット６の下部にコントロ
ールユニット16が配置され、スイッチボックス４の底面
にねじ17で固定されている。また、コントロールユニッ
ト16とスイッチユニット６とはリード線11で結線されて
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、スイッチボ
ックス４が大きくなってくるとハンドル１を操作したと
きに、燃料タンクに接触する可能性が出てくる。このた
め、燃料タンクの形状を変える場合もあるが、スイッチ
ボックス４を必要以上に大きくしないことが望まれてい
る。

【０００６】しかしながら、スイッチボックス４の内部
にコントロールユニット16を収容し、スイッチユニット
６とコントロールユニット16とをリード線11で接続した
ため、図６に示すスイッチボックス４を小さくすること
は、内部が窮屈になり、組付性の悪いものになる。ま
た、仕様において、コントロールユニット16を装備する
場合としない場合の２通りを作る場合に、図６に示すス
イッチボックス４を共通に使うと、コントロールユニッ
ト16を装着しない場合にスイッチボックス４の大きさが
不必要に大きくなり、燃料タンクのデザイン上不利にな
る。

【０００７】本発明は、スイッチユニットとコントロー
ルユニットとの組付けを簡単にし、かつ、堅固に構成
し、各種仕様においてスイッチボックスを共通させるよ
うにした自動二輪車用スイッチ装置を提供することを目
的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ハンドルに装着したスイッチボックスの内
部にターンシグナル用スイッチユニットを配設し、該ス
イッチユニットから延びたレバーをスイッチボックスか
ら突出させた自動二輪車用スイッチ装置において、前記
スイッチユニットの基板とターンシグナルをコントロー
ルするコントロールユニットの基板を共通にし、前記ス
イッチユニットの下部に接続手段を介してコントロール
ユニットを固定したことを特徴とする。

【０００９】また、上記の構成において、スイッチボッ
クスの下面に孔を開けて、コントロールユニットを突出
させたことを特徴とする。

【００１０】

【作用】本発明は上記のように構成したものであるの
で、コントロールユニットは共通の基板と接続手段とに
よってスイッチユニットにのみ確実に固定される。ま
た、スイッチユニットの下部にコントロールユニットを
装着し、スイッチボックスの大きさを大きくしないです
むので、自動二輪車のハンドル操作も支障なく行える。

【００１１】また、スイッチユニットの下部にコントロ
ールユニットを装着することにより、コントロールユニ
ットを仕様で装備するときには、スイッチボックスの下
面に孔を開けて、コントロールユニットを突出させる。
このため、仕様でコントロールユニットを装備しない場
合にも、同型のスイッチボックスを使用できる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図３に示すように、自動二輪車用スイッチ装
置５はスイッチユニット６をスイッチボックス４に収容
してハンドルバー２に支持したものであり、レバー７は
スイッチユニット６の可動片９（図１参照）に係合さ
れ、ねじ８を中心に回動自在に設けられ可動片９を移動
するようになっている。このスイッチユニット６の下部
にコントロールユニット16を配設するようになってい
る。

【００１３】図１および図２に示すように、スイッチユ
ニット６はコ字状のスイッチケース12の対向面に孔12a
を開け、固定接点板18を、固定接点板18に形成した凸部
18aを孔12a に嵌合して固定し、スイッチケース12と固
定接点板18とで枠を形成させ、枠内に可動片９を移動自
在に設けている。スイッチケース12は従来品と同様に両
側上部に形成したガイド板部13によって、スイッチボッ
クス４にねじ15で固定されている。

【００１４】固定接点板18の複数の固定接点19にはリー
ド線11がハンダ付けされ、可動片９の可動接点20が固定
接点19のいずれかと結線され、固定接点側は配線基板21
を固定接点板18に連結させている。

【００１５】コントロールユニット16は配線基板21に電
子部品22を装着し、コントロールケース23で覆って内部
を合成樹脂24で充填させたものであり、図１に示すよう
に、配線基板21が固定接点板18と一体にされ、コントロ
ールケース23には、スイッチケース12に固定した一対の
ガイド板25の孔25a に係合する突起23a が設けられてい
る。配線基板21はスイッチユニット６とコントロールユ
ニット16とに共通させているので、電子部品22を装着
後、コントロールケース23をガイド板25、突起23a （接
続手段）を介してスイッチケース12に固定し、内部を合
成樹脂24で充填する。

【００１６】このように、スイッチ装置５のスイッチボ
ックス４の内部を構成したことにより、コントロールユ
ニット16はスイッチボックス４に固着しなくても、スイ
ッチユニット６とコントロールユニット16とで強固に接
続されることになる。このほかにも、固定接点板18をス
イッチユニット６とコントロールユニット16とに共通さ
せるようにしても同じ効果が得られる。また、スイッチ
ケース12とコントロールケース23に、ガイド板25、突起
23a （接続手段）を逆に取付けても良く、この場合、コ
ントロールユニット16の装着前、ガイド板25がスイッチ
ケース12側に取付けられていないので、スイッチケース
12に突出部がなく扱いが容易である。

【００１７】また、コントロールユニット16を装着した
ときのスイッチボックス４は、図３に示すように、下面
に孔4aを開けてコントロールユニット16を突出させるよ
うにしているが、この孔4aからは雨水が入りにくく、ま
た、電子部品22は合成樹脂24で充填してあるので防水性
が良く、配線のショートは起きにくいものになってい
る。

【００１８】一方、コントロールユニット16を装着しな
いときには、図４に示すように、同一の大きさのスイッ
チボックス４を使用することができるので、スイッチボ
ックス内の空間の無駄がなく、従来のスイッチボックス
４より小型になり、この構成は各機種への汎用性が高い
という利点が得られる。なお、コントロールユニット16
を装着しないときには、配線基板21を省略し、カイド板
25を省略することができる。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成した自動二
輪車用スイッチ装置であるから、スイッチユニットとコ
ントロールユニットの基板を共通にしてリード線による
配線を不要とし、組付作業を簡易にし断線を防止するこ
とができる。さらに、接続手段により固定したので機械
的強度が大きくなり、また、小型化を図ることができ
る。さらに、コントロールユニットをスイッチボックス
の下部から突出させたことで、電子部品の発生熱を放射
するようにコントロールユニットを冷却することができ
る。また、スイッチボックスは孔を開けることでコント
ロールユニットを装備でき、このスイッチ装置は各機種
への汎用性が大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例の自動二輪車用スイッチ装
置のスイッチボックス内の斜視図である。

【図２】図１に示すスイッチユニットとコントロールユ
ニットとの側面図である。

【図３】図１に示すスイッチ装置の断面図である。

【図４】図１に示すスイッチ装置の他の仕様の断面図で
ある。

【図５】従来の自動二輪車のハンドル部を示す部分上面
図である。

【図６】従来のスイッチ装置の断面図である。

【図７】図６に示すＡ−Ａ矢視方向の断面図である。

【符号の説明】

１ ハンドル ４ スイッチボックス 4a 孔 ５ スイッチ装置 ６ スイッチユニット ７ レバー 16 コントロールユニット 21 配線基板 23a 接続手段 25 接続手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花井 省三 静岡県浜北市中条1126番地 朝日電装株式 会社内 (72)発明者 榊原 光樹 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業株 式会社工場内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドルに装着したスイッチボックスの
   内部にターンシグナル用スイッチユニットを配設し、該
   スイッチユニットから延びたレバーをスイッチボックス
   から突出させた自動二輪車用スイッチ装置において、前
   記スイッチユニットの基板とターンシグナルをコントロ
   ールするコントロールユニットの基板を共通にし、前記
   スイッチユニットの下部に接続手段を介してコントロー
   ルユニットを固定したことを特徴とする自動二輪車用ス
   イッチ装置。
2. 【請求項２】 スイッチボックスの下面に孔を開けて、
   コントロールユニットを突出させたことを特徴とする請
   求項１記載の自動二輪車用スイッチ装置。