JPH07256764A - 紫外線硬化型画像形成シ−トの製造方法 - Google Patents

紫外線硬化型画像形成シ−トの製造方法

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JPH07256764A
JPH07256764A JP6055572A JP5557294A JPH07256764A JP H07256764 A JPH07256764 A JP H07256764A JP 6055572 A JP6055572 A JP 6055572A JP 5557294 A JP5557294 A JP 5557294A JP H07256764 A JPH07256764 A JP H07256764A
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light
vinyl
compound
image forming
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JP6055572A
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English (en)
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Tsunehisa Ueda
倫久 上田
Fujiaki Yamakawa
藤明 山河
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16

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Abstract

(57)【要約】 【目的】充分な凹凸深さや高さを有し、且つ、解像性に
優れた画像が得られる、紫外線硬化型画像形成シ−ト
を、容易に短時間で製造する方法を提供することにあ
る。 【構成】ビニルモノマー混合物100重量部、光反応性
ビニル化合物0.1〜300重量部および光重合開始剤
0.01〜20重量部からなる光重合性樹脂組成物を支
持体に塗工し、波長400〜600nmの光を照射し光
硬化層を形成する紫外線硬化型画像形成シ−トの製造方
法であって、上記ビニルモノマ−混合物が、水溶性もし
くはアルカリ可溶性単官能ビニルモノマ−5〜50重量
%とその他のビニルモノマ−50〜95重量%の混合物
であり、上記光反応性ビニル化合物が、波長400〜6
00nmの光ではラジカルを発生せず波長200nm以
上400nm未満の光でラジカルを発生する光反応性基
を有する化合物であり、上記光重合開始剤が波長400
〜600nmの光でラジカルを発生させる開始剤である
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像様露光し、現像する
ことによって、立体的な文字や図形を得ることができる
紫外線硬化型画像形成シ−トの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、表示盤や計器類の視認性を向上さ
せるために、その文字や図形等の画像を立体化したり、
フルカラー化したりする要求が高まってきている。
【0003】文字や図形等の画像を立体化する方法とし
ては、従来から、厚肉印刷する方法、ホットスタンピン
グによる凹凸を転写する方法、射出成形法等がある。し
かしながら、上記厚肉印刷方法では、着肉量の制限があ
り、凹凸の深さや高さが充分ではない。
【0004】上記ホットスタンピングによる凹凸を転写
する方法では、転写される部分の厚みが大きくなるとそ
の部分の温度上昇に時間がかかり、量産性に乏しく、射
出成形法では、量産性に優れるが、細い凹凸を形成する
ことができず文字や図形等の解像性に乏しく、また、射
出成形用金型を作製する費用が高いという問題がある。
【0005】上記の欠点を改善した方法として、アルカ
リ可溶性バインダー、多官能モノマーおよび光重合開始
剤からなる光重合性樹脂組成物を、溶剤により支持体に
塗工し、乾燥し、得られた光重合性塗膜をネガマスクを
介して露光し、未露光部を溶解現像する方法が、特開平
5−60582号公報に開示されている。
【0006】しかし、上記方法では、得られる凹凸深さ
や高さ、文字や図形等の解像性、露光し、凹凸を形成す
る工程では量産性にも優れるが、光重合性塗膜を製造す
るのに時間がかかり量産性が低いという欠点がある。
【0007】これは、充分な凹凸深さや高さを得るため
に、光重合性塗膜を厚くする(60μmを越える)と、
内部まで乾燥させるには長い乾燥時間が必要になるため
である。
【0008】また、温度を上げて、乾燥時間を短縮しよ
うとすると、表面の乾燥の方が速いので、表面粘度が高
くなり内部からの溶剤の蒸発が阻害され、内部は未乾燥
の状態となりやすく、内部に気泡を生じやすい。
【0009】また、あらかじめ塗膜を形成し、乾燥され
た60μm程度より薄い塗膜を張り合わせて製造する方
法では、製造に要する時間、製造工程が煩雑になるた
め、量産性が低くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたもので、その目的とするところは、充分
な凹凸深さや高さを有し、且つ、解像性に優れた画像が
得られる、紫外線硬化型画像形成シ−トを、容易に短時
間で製造する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明で用いられるビニ
ルモノマ−混合物は、水溶性もしくはアルカリ可溶性単
官能ビニルモノマ−と前記以外の単官能ビニルモノマ−
(以下「その他のビニルモノマ−」という。)との混合
物である。
【0012】上記水溶性もしくはアルカリ可溶性単官能
ビニルモノマ−は、分子中にエチレン性2重結合を1個
のみ有し、且つそのモノマーの重合体が水溶性またはア
ルカリ水溶液可溶性を示すものであって、例えば、分子
内にエチレン性2重結合1個とカルボキシル基(無水
物)、水酸基、シアノ基、アミド基または水素原子がア
ルキル基で置換されたアミド基、ピロリドン基、ピロ−
ル基、インド−ル基等の極性基を有するビニルモノマ−
が挙げられる。
【0013】上記極性基を有するビニルモノマ−として
は、例えば、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸(無水物)、フマル酸、イタコン酸、カルボキシエ
チル(メタ)アクリレート等の不飽和カルボン酸系モノ
マー;アリルアルコール、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレ−ト、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト等
のヒドロキシアルキルアクリレート系モノマー;(メ
タ)アクリル酸アミド、N−置換(メタ)アクリル酸ア
ミド、N,N−ジ置換(メタ)アクリル酸アミド、(メ
タ)アクリル酸アミノアルキル、(メタ)アクリル酸
(N−置換)アミノアルキル、(メタ)アクリル酸
(N,N−ジ置換)アミノアルキル、等の(メタ)アク
リル酸アミド系モノマー、N−ビニルピロリドン、N−
ビニルピロール、N−ビニルインドールなどのN−ビニ
ルモノマ−;(メタ)アクリロニトリル等があげられ、
これらは、単独で用いても、2種以上が併用されてもよ
い。
【0014】本発明で用いられる水溶性もしくはアルカ
リ可溶性単官能ビニルモノマ−としては、上記極性基を
有するビニルモノマ−のなかでも、重合体のガラス転移
点(Tg)が、室温より高くなるような組成にすること
が好ましく、重合反応速度の観点から、メタクリル系よ
りアクリル系の不飽和カルボン酸系モノマー、ピロリド
ン基を有する極性基を有するビニルモノマ−を使用する
ことが好ましく、例えば、アクリル酸、アクリル酸アミ
ド、ヒドロキシエチルアクリレ−ト、N−ビニルピロリ
ドン等が挙げられる。
【0015】本発明で用いられるビニルモノマ−混合物
を構成するその他のビニルモノマ−は、分子中にエチレ
ン性2重結合を1個のみ有し、カルボンキシル基(無水
物)、水酸基、シアノ基、アミド基またはアルキル基で
置換されたアミド基、ピロリドン基、ピロ−ル基、イン
ド−ル基等の極性基を有しないビニルモノマ−が挙げら
れる。
【0016】上記極性基を有しないビニルモノマ−とし
ては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メ
タ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチ
ル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸
−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、
(メタ)アクリル酸−2−クロルエチル、α−クロル
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸フェニ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
ジシクロペンタニル、(メタ)アクリル酸ボルニル、
(メタ)アクリル酸イソボルニルなどの(メタ)アクリ
ル酸エステル系モノマー;酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビ
ニルエステル系モノマー;スチレン、o−メチルスチレ
ン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メ
チルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、p−ヘキシルスチレン、p−オクチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、
3,4−ジメチルクロルスチレンなどのスチレン系モノ
マー;α−ビニルナフタレンまたは置換ビニルナフタレ
ンなどのビニルナフタレン系モノマー;C5 〜C30及び
それ以上のα−オレフィン系モノマー;臭化ビニルのよ
うなハロゲン化ビニル系モノマー;ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテルなどのビニルエーテル系モノ
マー;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトンなどの
ビニルケトン系モノマー;アリルクロライドのようなア
リル系モノマーなどが挙げられ、これらは、単独で用い
ても、2種以上を併用してもよい。また、得られる重合
体のガラス転移点(Tg)が、室温より高くなるような
組成にすることが好ましい。
【0017】本発明で用いられるビニルモノマ−混合物
を構成するその他のビニルモノマ−は、上記カルボンキ
シル基(無水物)、水酸基、シアノ基、アミド基または
アルキル置換アミド基、ピロリドン基、ピロ−ル基、イ
ンド−ル基等の極性基を有しないビニルモノマ−の中で
も、紫外線硬化型画像形成用シ−トを製造(光照射)す
る際の重合反応速度の観点から(メタ)アクリル系モノ
マー、カルボン酸ビニルエステル系モノマーが好まし
く、より好ましくは、メタクリル系よりアクリル系モノ
マーである。
【0018】本発明で用いられるビニルモノマ−混合物
は、前記水溶性もしくはアルカリ可溶性単官能ビニルモ
ノマ−の添加量が、少なくなると、得られる紫外線硬化
型画像形成シ−トの現像性に乏しく、(深い凹や高い凸
が形成できない。)多くなると紫外線硬化型画像形成シ
−トを使用して得られる表示盤のような製品の耐湿性が
低下悪化するため、5〜50重量%、上記その他のビニ
ルモノマ−95〜5重量%からなる。より好ましくは、
15〜30重量%からなる。
【0019】本発明で用いられる波長400〜600n
mの光ではラジカルを発生せず波長200以上400n
m未満の光でラジカルを発生する光反応性ビニル化合物
は、波長200以上400nm未満の光でラジカルを発
生し、同強度の波長400〜600nmの光では、ラジ
カル発生速度に、約100倍以上の差がある光反応性ビ
ニル化合物のことをいう。
【0020】上記ラジカル発生速度は、ビニルモノマ−
の2重結合の減少速度を指し、ガスクロマトグラフィー
や赤外線吸収スペクトルでの測定から算出される。
【0021】上記光反応性ビニル化合物は、分子内にエ
チレン性2重結合を1個のみ有し、波長400〜600
nmでは、ビニルモノマ−としてラジカル重合性を有
し、且つ、波長200以上400nm未満の光で開裂し
たり、水素を引き抜いたりしてラジカルを発生し、高分
子化合物を架橋させたり、架橋点になったりする光反応
性基を、分子中に1個以上有する。
【0022】すなわち、上記光反応性ビニル化合物は、
(共)重合性光重合開始剤といえるもので、波長400
〜600nmの光を照射し、紫外線硬化型画像形成シ−
トを製造する際には、単に単官能共重合性ビニルモノマ
ーのとして作用し光硬化層を形成し、次いで、ネガマス
クを介して、波長200以上400nm未満を含む光で
像様露光する際には、ラジカルを発生し架橋剤として作
用し光硬化層を架橋し硬化する。
【0023】上記光反応性ビニル化合物は、前記水溶性
もしくはアルカリ可溶性単官能ビニルモノマーおよび/
またはその他のビニルモノマ−と波長400〜600n
mの光では反応せず、200以上400nm未満の光で
反応しラジカルを発生する開裂型や水素引き抜き型の光
重合開始剤を1個以上反応させて得られる。
【0024】上記反応としては、ウレタン化のような付
加反応、エステル化のような縮合反応等が挙げられる。
【0025】上記水溶性もしくはアルカリ可溶性単官能
ビニルモノマーとしては、例えば、カルボンキシル基、
水酸基等を有するビニルモノマーが、次にあげる様な光
重合開始剤と反応させることが容易になるので、好まし
い。
【0026】上記光重合開始剤としては、開裂型では、
モノクロロアセトフェノン、ジクロロアセトフェノン、
トリクロロアセトフェノンなどのクロロアセトフェノン
類;ジメトキシアセトフェノン、ジエトキシアセトフェ
ノンなどのジアルコキシアセトフェノン類;1−フェニ
ル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、
4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロ
キシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトンなどのヒドロキシアセトフェノン
類;ベンゾインブチルエ−テル、ベンゾインプロピルエ
−テルなどのベンゾインエーテル類;ベンジルジメチル
ケタ−ル、ベンジルジエチルケタ−ルなどのベンジルジ
アルキルケタール類が挙げられ、水素引き抜き型では、
ベンゾイル安息香酸、ヒドロキシベンゾフェノンなどの
ベンゾフェノン類が挙げられる。
【0027】上記光重合開始剤としては、α−アミノア
セトフェノン類;アシルホスフィンオキシド類;ジメチ
ルチオキサントン、ジエチルチオキサントンなどのチオ
キサントン類;N,N−ジアルキルベンゾフェノンのよ
うなミヒラーケトン類;カンファ−キノン、ベンジル、
アントラキノンなどのジカルボニル化合物は、400n
m以上の光で反応しラジカルを発生するので使用できな
い。
【0028】上記光反応性ビニル化合物としては、例え
ば、分子構造式(1)で示される開裂型のα−アリルベ
ンゾイン、分子構造式(1)〜(3)のヒドロキシアセ
トフェノン誘導体、分子構造式(4)〜(6)の水素引
き抜き型のベンゾフェノン誘導体、分子構造式(7)の
開裂型と水素引き抜き型の光反応性基を有する複合型の
ものが挙げられる。
【0029】
【化1】
【0030】
【化2】
【0031】
【化3】
【0032】
【化4】
【0033】
【化5】
【0034】
【化6】
【0035】
【化7】
【0036】上記分子構造式(2)〜(5)中でXは
(CH2 2 を示す。
【0037】上記光反応性ビニル化合物の添加量は、少
なくなると、得られた紫外線硬化型画像形成シ−トを使
用して画像を得る際、露光部の架橋度が低くなり、現像
した時画像(凸)の高さが低くなり、多くなると、架橋
度が高くなりすぎて、得られた画像の屈曲性に欠け、ク
ラックが生じたり、露光部の周辺部の未露光部まで硬化
する(線太り)ため、前記ビニルモノマ−の混合物10
0重量部に対して、0.1〜300重量部であり、好ま
しくは、5〜50重量部である。
【0038】本発明で用いられる波長400〜600n
mの光で反応しラジカルを発生する光重合開始剤は、ビ
ニルモノマ−混合物と光反応性ビニル化合物の光重合を
開始させ、水溶性またはアルカリ可溶性の線状高分子が
得られるものであればよく、例えば、2−メチル−1−
(4−メチルチオフェニル)−2−モルホリノ−プロパ
ン−1−オンのようなα−アミノアセトフェノン類;
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシドのようなホスフィンオキシド類などの開裂型
光重合開始剤、ジエチルチオキサントンのようなチオキ
サントン類;N,N−ジアクリルベンゾフェノンのよう
なミヒラ−ケトン類;カンファ−キノン、ベンジル、ア
ンスラキノン等のジカルボニル化合物等の水素引き抜き
型光重合開始剤が挙げられ、中でも、開裂型光重合開始
剤が、上記線状高分子を架橋させる望ましくない副反応
を起こすおそれが少ないので好ましい。
【0039】上記光重合開始剤の添加量は、少なくなる
と、紫外線硬化型画像形成シ−トを製造する光重合反応
速度が遅くなり、多くなると、上記線状高分子の平均分
子量が小さくなり、得られる紫外線硬化型画像形成シ−
トを使用して得られる画像の屈曲性に欠け、クラックが
生じたり、現像により溶解するようになるため、上記ビ
ニルモノマ−混合物と光反応性ビニル化合物100重量
部に対して、0.01〜20重量部であり、好ましく
は、0.1〜10重量部である。
【0040】本発明で用いられる光重合性樹脂組成物
は、上述の基本構成であるが、必要に応じて、上記線状
高分子の平均分子量を調節するためにドデシルメルカプ
タンのような鎖長調整剤(連鎖移動剤);光重合反応速
度を大きくするために脂肪族アミンのような光重合開始
助剤;光重合樹脂組成物に溶剤を加え塗工液とする際に
塗工液の粘度を調整するための高分子量アクリルゴムな
どの増粘剤;可塑剤、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤等の
添加剤;顔料、導電性粉体、炭酸カルシウムなどの充填
剤を添加してもよい。
【0041】本発明の紫外線硬化型画像形成シ−トの製
造は、前記光重合性樹脂組成物を支持体に塗工し、波長
400〜600nmの光を照射し、光硬化層を形成する
ことによって得られる。
【0042】上記支持体としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポ
リメチルメタクリレ−ト、セロハン等のフィルム、これ
らのフィルムの延伸されたもの、アニーリング処理され
たもの、金属箔、紙、プラスチックなどがコートされた
コート紙などが挙げられる。
【0043】上記支持体は、紫外線硬化型画像形成シ−
トを使用して得られる製品に残存しても良い場合は、光
硬化層との密着性をあげるためにコロナ放電処理やプラ
ズマ処理を行うことが好ましい。
【0044】上記支持体は、紫外線硬化型画像形成シ−
トの光硬化層または光硬化層を露光、現像して得られる
画像層を他の基盤、例えば、アクリル樹脂板、ポリカー
ボネート板等のプラスチックプレートに転写して用いる
場合は、シリコン系剥離剤やフッ素系剥離剤を塗布して
剥離処理されていることが好ましい。
【0045】上記塗工は、上記光重合性樹脂組成物中に
溶存する酸素を除去または濃度を低くした状態で行うの
が好ましく、そのためには、例えば、光重合性樹脂組成
物および塗工雰囲気を窒素ガスなどの不活性ガスでパ−
ジするか、空気(酸素)と接触しないように工夫された
塗工装置を用いるか、あるいは、フェニルジイソデシル
ホスファイト、トリイソデシルホスファイトオクタン酸
第一錫などの酸素除去効果のある化合物を光重合性樹脂
組成物に添加することが好ましく、酸素除去効果のある
化合物の添加により、塗工雰囲気の酸素濃度がある程度
高くても充分光重合反応が進み光硬化層が形成される。
【0046】上記光重合性樹脂組成物の塗工厚みは、薄
すくなると、光硬化層も薄くなり、得られる画像の凹凸
の視認性が低下し、厚くなると重合熱の問題や光が内部
まで透過せず支持体側が充分に硬化しない問題などが発
生するので、好ましくは0.1μ〜40mm、より好ま
しくは10μ〜20mm、さらに好ましくは80μ〜1
0mmである。
【0047】上記塗工は、塗膜厚みが大きい場合(30
0μm以上)や光重合性樹脂組成物の粘度が低い場合
(100cps以下)は、支持体の端に枠を設け型枠状
にして行われることが好ましい。
【0048】上記光重合性組成物は、溶剤を加えてまた
は加えずに塗工液とすることができ、高分子量アクリル
ゴムを添加したり、波長400〜600nmの光を少量
照射して、予め単官能ビニルモノマ−成分の一部を光重
合させ増粘することができる。
【0049】上記波長400〜600nmの光を得るに
は、紫外線ランプに、400nm未満の光をカットする
ような紫外線遮弊フィルター、例えば、HOYA製カラ
ーフィルターガラス;シャープカットフィルター(無
色)L−42をつけるか、400〜600nmにのみ発
光スペクトル分布のある光源を用いる。
【0050】上記紫外線ランプとしては、通常、波長2
50〜450nm領域にスペクトル分布を持つものが用
いられ、例えば、比較的低い光強度を得るためにはケミ
カルランプ、ブラックライトランプ(東芝電材製)、比
較的高い光強度を得るのには低圧、高圧、超高圧水銀ラ
ンプ、メタルハライドランプ、マイクロウエ−ブ励起水
銀ランプ等が挙げられる。
【0051】上記400〜600nmにのみ発光スペク
トル分布のある光源としては、通常の、蛍光灯や、さら
に強度の高い光を望む場合には、高強度蛍光灯タイプ、
例えば、フィリップス製;「TL/03」やガリウムタ
イプの無電極ランプ、例えば、Fusion製;V−B
ULBを用いることができる。
【0052】上記波長400〜600nm以下の光を照
射の方法としては、例えば、不活性ガスで置換されたボ
ックス内で石英ガラス、パイレックスガラス、ホウ酸ガ
ラスごしに行う方法、光重合性樹脂組成物の塗膜表面を
剥離性を有するポリエステルフィルムでカバ−し、空気
(酸素)との接触を防止して行う方法等が挙げられ、特
に後者の方法では、上記酸素除去効果のある化合物を添
加しておくことが好ましい。
【0053】上記400〜600nm以下の光を照射す
る際の、光強度は、低くなると光重合反応に時間がかか
り、高くなると得られる線状高分子の分子量が小さくな
り、得られる画像の屈曲性、柔軟性等が低下するので、
0.5〜200mW/cm2であり、好ましくは1〜1
50mW/cm2 、さらに好ましくは5〜120mW/
cm2 である。
【0054】上記照射時間は、被照射体までの距離や光
源の電圧の調整によって変えられる光強度により適宜決
められるべきであるが、短かくなると光重合性樹脂組成
物中のエチレン性2重結合の光重合反応が進まず、塗膜
が液状のままで光硬化層が形成されず、長がくなると、
光重合熱で加熱されるので、光強度に応じて、1秒〜5
分程度が好ましく、より好ましくは、5秒から2分であ
る。
【0055】上記照射方法は、同一の光強度で照射を行
っても良いが、時間とともに光強度を変えて照射するこ
とにより、重合体の物性をさらに精密に調整することも
できる。
【0056】上記照射は、光重合性樹脂組成物中のエチ
レン性2重結合の反応が進まないと、塗膜が光硬化せ
ず、光硬化層が形成できないので、30モル%以上反応
を反応させることが好ましい。
【0057】上記30モル%以上反応したかどうかは、
赤外線吸収スペクトルを測定したり、ガスクロマトグラ
フによりエチレン性2重結合の残存量を算出し確認する
ことができる。
【0058】上記光照射により、前記光重合開始剤が、
ビニルモノマ−混合物、光反応性ビニル化合物の重合開
始させ、光重合性樹脂組成物から線状高分子を形成し、
光硬化層が形成され紫外線硬化型画像形成シ−トが得ら
れる。
【0059】上記紫外線硬化型画像形成シ−トは、それ
を使用するまで表面を保護したり、使用時像様露光する
際の酸素阻害を防止する目的で、シリコン離形剤で剥離
処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルムやポリ
エチレンフィルム等の保護フィルムを、その表面にラミ
ネートすることも可能である。この保護フィルムの厚さ
は、像様露光する際、このフィルム側から、このフィル
ム上にネガマスクをおいて露光する場合、画像の太りを
防止するために、薄い方がよく、1μ〜38μが好まし
い。
【0060】本発明の紫外線硬化型画像形成シ−トの製
造方法で得られた紫外線硬化型画像形成シ−トは、所定
の画像ができるようにあらかじめ作製したネガマスクを
介して、波長200以上400nm未満の光で光硬化層
を像様露光し、露光部を硬化し、水またはアルカリ水溶
液で未露光部を溶解現像し、画像を得るために用いる。
【0061】上記波長200以上400nm未満の光強
度は、被照射体までの距離や光源の電圧の調整によって
変え、低くなると硬化に時間がかかったり、充分硬化せ
ず、現像性が低下し、高くなると、発熱が多くなり、画
像の画線が太ったり(未照射部まで硬化する。)するの
で、0.5〜200mW/cm2 が好ましく、より好ま
しくは1〜150mW/cm2 、さらに好ましくは5〜
120mW/cm2 である。
【0062】上記照射時間は、短くなると、硬化せず現
像性が低下し、長くなると、発熱が多くなり、画像の画
線が太るので、光強度に応じて、0.1秒〜5分が好ま
しく、より好ましくは5秒〜2分である。
【0063】上記光源としては、波長250〜450n
m領域にスペクトル分布を持つ紫外線ランプが用いられ
るが、例えば、比較的低い光強度を得るためにはケミカ
ルランプ、ブラックライトラ、比較的高い光強度を得る
のには低圧、高圧、超高圧水銀ランプ、メタルハライド
ランプ、マイクロウエ−ブ励起水銀ランプ等が挙げられ
る。
【0064】上記現像は、保護フィルムがある場合、保
護フィルムを剥離した後に、現像液として、例えば、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化アンモニウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水溶液を
用いて行う。
【0065】上記現像液には、現像能力を高めるなどの
ために、メタノール、エタノール、プロパノール、ベン
ジルアルコールなどの水溶性の有機溶媒を、加えること
が好ましい。
【0066】上記現像に使用される現像装置は、スプレ
ー式の現像装置や、ブラシ式の現像装置が使用可能で、
現像温度は、低くなると、現像能力が低下し、高くなる
と画像として残るべき部分までも溶解されるため、5〜
80℃とするのが好ましく、より好ましくは25〜40
℃である。
【0067】現像時間は、光硬化層の厚さ、現像装置、
現像温度で異なるが、短くなると、未露光部が充分に溶
解除去できず、長くなると画像部が損傷を受けるので、
10秒〜15分が好ましい。
【0068】上記で得られる画像は、例えば、接着剤を
設けた基盤に転写したり、または、本発明で用いられる
紫外線硬化型画像形成シ−トを画像を得る前に、基盤に
転写して、次いで上記と同様にして基盤に画像を形成す
ることもできる。
【0069】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。尚、以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0070】(実施例1) (光重合性樹脂組成物の調製) 次の組成により光重合性樹脂組成物を調製した。 アクリル酸イソボルニル(以下「IBA」という。) :60部 アクリル酸2−エチルヘキシル(以下「2EHA」という。) :15部 アクリル酸(以下「AA」という。) :25部 分子構造式(2)で示される光反応性ビニル化合物 :10部 (以下「化合物(2)という。メルク社試作品ZLI−3331) 2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド (BASF製;ルシリンTPO(LucirinTPO) :0.5部 ドデシルメルカプタン(以下「DMP」という。) :0.10部 高分子量アクリルゴム(重量平均分子量250万) (日本合成ゴムPS−250) :3部
【0071】(光重合性樹脂組成物の塗膜形成)上記光
重合性樹脂組成物を塗工液とし、窒素により脱酸素後、
易接着処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(厚さ25μm:帝人テトロンフィルムHPJタイプ)
に、膜厚800μmで塗工し、光重合性樹脂組成物の塗
膜を形成した。 (光硬化層の形成、紫外線硬化型画像形成シ−トの作
成)上記塗膜を、窒素ガスで置換されたボックス内で、
波長400nm未満の光をカットする紫外線遮蔽フィル
ター(HOYA製;L−42)を通して高圧水銀ランプ
で光強度10mW/cm2 で15秒間光照射を行った。
【0072】上記で得られた紫外線硬化型画像形成シ−
トは、ポリスチレン換算重量平均分子量(以下「MW
という。)18.1万、赤外線吸収スペクトルより算出
された未反応エチレン性2重結合(以下「残存2重結
合」という。)が35モル%であった。
【0073】上記紫外線硬化型画像形成シ−トの光硬化
層に、剥離処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム(厚さ25μm:帝人テトロンフィルムS35タイ
プ)をラミネートし、その上に解像性の評価用ネガマス
クを重ね、超高圧水銀ランプにより照射エネルギ−30
0mJ/cm2 で照射し、次いで、剥離処理されたポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムを剥離した後、25℃
の1.0重量%の炭酸水素ナトリウム水溶液で、8分間
スプレー現像を行い、得られた画像について下記の方法
で解像性を評価した。
【0074】上記解像性の評価用ネガマスクは、非シャ
ドウ部(光が透過する部分)およびシャドウ部(光が透
過しない部分)がL字型でL字型の線幅が、50〜10
00μmまで50μm毎に設けられているものを用い
た。
【0075】(画像の解像性評価方法)上記画像の非シ
ャドウ部から得られた凸のL字型のうち、画像の揺らぎ
等が無く評価用ネガマスクのL字型を忠実に再現してい
る凸のL字型の上記線幅の内最小線幅(ア)と、シャド
ウ部から得られた凹のL字型のうち、現像されていない
部分が無く評価用ネガマスクのL字型を忠実に再現して
いる凹のL字型の上記線幅の内最小線幅(イ)とをそれ
ぞれ決定し、(ア)と(イ)の内で大きい値の方を解像
度として解像性を評価した。従って上記解像度の小さい
方が解像性に優れていることになる。
【0076】上記画像の解像性評価方法では、紫外線硬
化型画像形成シ−トから画像を得るために現像すると
き、解像性の評価用ネガマスクを忠実に再現する程、露
光部が現像液で溶解除去されず、未露光部が溶解除去さ
れることになる。その時上記(ア)(イ)とも、ほぼ同
じ小さな値になる。解像性の評価用ネガマスクを忠実に
再現しなくなると、露光部が現像液で溶解除去されやす
くなったり、未露光部が溶解除去され難くなったりする
ため上記(ア)(イ)のいずれかが大きくなり、解像度
は大きくなり、解像性は低下することになる。
【0077】上記画像の解像性評価方法では、現像液で
露光部および未露光部が共に溶解除去され易くなると
(ア)(イ)共に小さな値となり解像性に優れることに
なるが、その場合は、解像性の評価用ネガマスクを忠実
に再現していないとした。
【0078】(実施例2)実施例1のIBA65部を7
5部に、2EHAを用いなかった以外は、同様にしてM
W 15.1万、残存2重結合40モル%の光硬化層を形
成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を形
成し、解像性を評価した。
【0079】(実施例3)実施例1のIBA65部を7
0部に、2EHA15部を10部に、AA25部を20
部とした以外は、同様にしてMW 17.3万、残存2重
結合38モル%の光硬化層を形成した紫外線硬化型画像
形成シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を評価し
た。
【0080】(実施例4)実施例1の化合物(2)を分
子構造式(4)で示される光反応性ビニル化合物(以下
「化合物(4)」という。)とした以外は、同様にして
W 17.5万、残存2重結合41モル%の光硬化層を
形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を
形成し、解像性を評価した。
【0081】(化合物(4)の調製)化合物(4)は、
遮光した状態で2−ヒドロキシエチルアクリレ−ト11
6g(1モル)をメチルエチルケトン(MEK)100
0gに溶解し、触媒としてジブチルチンジラウレ−ト
0.3g、熱重合禁止剤としてヒドロキノン0.01g
を加え、更に、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニ
ル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン224g
(1モル)を加え、MEKの沸点温度で、1時間攪拌し
た後、MEKを留去し、調製した。
【0082】(実施例5)実施例1のIBA65部を7
5部に、2EHAを用いずに、化合物(2)を化合物
(4)とした以外は、同様にしてMW 14.8万、残存
2重結合34モル%の光硬化層を形成した紫外線硬化型
画像形成シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を評価
した。
【0083】(実施例6)実施例1のIBA65部を7
0部に、2EHA15部を10部に、化合物(2)を化
合物(4)とした以外は、同様にしてMW 17.9万、
残存2重結合37モル%の光硬化層を形成した紫外線硬
化型画像形成シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を
評価した。
【0084】(実施例7)実施例1のIBA65部を7
3部に、2EHA15部を10部に、AA25部を10
部に、化合物(2)を化合物(4)とした以外は、同様
にしてMW 18.9万、残存2重結合38モル%の光硬
化層を形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、
画像を形成し、解像性を評価した。
【0085】(実施例8)実施例1のIBA65部を5
0部に、2EHA15部を10部に、AA25部を40
部に、化合物(2)を化合物(4)とした以外は、同様
にしてMW 17.5万、残存2重結合37モル%の光硬
化層を形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、
画像を形成し、解像性を評価した。
【0086】(実施例9)実施例1の化合物(2)10
部を化合物(4)3部とした以外は、同様にしてMW
7.7万、残存2重結合40モル%の光硬化層を形成し
た紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を形成
し、解像性を評価した。
【0087】(実施例10)実施例1の化合物(2)1
0部を化合物(4)90部とした以外は、同様にしてM
W 19.5万、残存2重結合41モル%の光硬化層を形
成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を形
成し、解像性を評価した。
【0088】(実施例11)実施例1のルシリンTPO
0.5部を0.05部に、化合物(2)を化合物(4)
とし、照射時間15秒を25秒とした以外は、同様にし
てMW 21.5万、残存2重結合38モル%の光硬化層
を形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像
を形成し、解像性を評価した。
【0089】(実施例12)実施例1のルシリンTPO
0.5部を15部に、化合物(2)を化合物(4)と
し、照射時間15秒を10秒とした以外は、同様にして
W 15.0万、残存2重結合34モル%の光硬化層を
形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を
形成し、解像性を評価した。
【0090】(比較例1)実施例1のIBA65部を1
8部に、2EHA15部を7部に、AA25部を75部
にした以外は、同様にしてMW 20.1万、残存2重結
合30モル%の光硬化層を形成した紫外線硬化型画像形
成シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を評価した。
【0091】(比較例2)実施例1のIBA65部を2
5部に、2EHA15部を22部に、AA25部を3部
にした以外は、同様にしてMW 17.5万、残存2重結
合38モル%の光硬化層を形成した紫外線硬化型画像形
成シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を評価した。
【0092】(比較例3)実施例1の化合物(2)10
部を化合物(2)500部にした以外は、同様にしてM
W 22.1万、残存2重結合30モル%の光硬化層を形
成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を形
成し、解像性を評価した。
【0093】(比較例4)実施例1の化合物(2)10
部を化合物(2)0.01部にした以外は、同様にして
W 17.0万、残存2重結合35モル%の光硬化層を
形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作成し、画像を
形成し、解像性を評価した。
【0094】(比較例5)実施例1のルシリンTPO
0.5部を40部に、照射時間15秒を5秒にした以外
は、同様にしてMW 8.4万、残存2重結合20モル%
の光硬化層を形成した紫外線硬化型画像形成シ−トを作
成し、画像を形成し、解像性を評価した。
【0095】(比較例6)実施例1のルシリンTPO
0.5部を0.001部に、照射時間15秒を60秒に
した以外は、同様にしてMW 23.2万、残存2重結合
74モル%の光硬化層を形成した紫外線硬化型画像形成
シ−トを作成し、画像を形成し、解像性を評価した。
【0096】(比較例7)下記組成を混合し組成物を得
た。 IBA :60部 2EHA :15部 AA :25部 過酸化ベンゾイル :0.02部 ドデシルメルカプタン(以下「DMP」という。):0.10部 酢酸エチル :300部 次いで、上記組成物を窒素雰囲気下で、70℃に保ちな
がら、重合させ、MW 18.0万の樹脂組成物とし、こ
の樹脂組成物にトリメチロールプロパントリアクリレー
ト65部と、光重合開始剤としてベンジルジメチルケタ
ール1.5部を加え、光重合性樹脂組成物を得た。
【0097】上記光重合性組成物を易接着処理されたポ
リエチレンテレフタレ−トフィルム(厚さ25μm;帝
人製テトロンフィルムHPJタイプ)に、膜厚80μm
で塗工し、80℃で120秒間乾燥させ、次いで、その
上に、あらかじめ、剥離処理されたポリエチレンテレフ
タレ−トフィルム(厚さ25μm;帝人製テトロンフィ
ルムS35タイプ)の剥離処理面に、膜厚80μmで塗
工し、80℃で120秒間乾燥させたものを、9枚ラミ
ネートした。ラミネ−トは、ラミネートする毎に、剥離
処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルムを剥離
して行い、紫外線硬化型画像形成シ−トを得た。(総製
造時間は、1,200秒であった。)。
【0098】上記で得られた紫外線硬化型画像形成シ−
トに、剥離処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィ
ルム(厚さ25μm:帝人テトロンフィルムS35タイ
プ)の処理面が接するようにをラミネートし、その上に
解像性の評価用ネガマスクを重ね、それを介して超高圧
水銀ランプにより照射エネルギ−300mJ/cm2
光照射し、剥離処理されたポリエチレンテレフタレ−ト
フィルムを剥離した後、25℃の1.0wt%の炭酸水
素ナトリウム水溶液で、8分間スプレー現像を行い、画
像を得た。
【0099】(比較例8)比較例1と同様にして、光重
合性樹脂組成物を作成し、この光重合性樹脂組成物を易
接着処理されたポリエチレンテレフタレ−トフィルム
(厚さ25μm:帝人製テトロンフィルムHPJタイ
プ)に、膜厚800μmに塗工し、80℃で1200秒
間乾燥し、紫外線硬化型画像形成シ−トを得ようとした
が、光重合性樹脂組成物の塗膜の内部に発泡がかなりあ
り、また、表面は乾燥しているものの、内部は乾燥不十
分であったので、その後の評価は行わなかった。
【0100】実施例1〜12、比較例1〜8までの光重
合性樹脂組成物の構成成分、光重合性樹脂組成物の塗
膜、塗工条件、光硬化層形成条件および実施例1〜1
2、比較例1〜7までの画像の解像性の評価を表1に示
した。
【0101】
【表1】
【0102】
【発明の効果】本発明の紫外線硬化型画像形成シ−トの
製造方法は、上述の通り、ビニルモノマ−の混合物、波
長400〜600nmの光では反応せず波長200nm
以上400nm未満の光で反応しラジカルを発生する光
反応性基を分子中に1個以上有する光反応性ビニル化合
物および波長400〜600nmの光で反応しラジカル
を発生する光重合開始剤からなる光重合性樹脂組成物を
支持体に塗工し、得られる塗膜を波長400〜600n
m以下の光を照射し光硬化層を形成してなるので、解像
性に優れた、充分な厚さの紫外線硬化型画像形成シ−ト
を、短時間で製造でき、得られる紫外線硬化型画像形成
シ−トからは、表示用に用いることができる立体的な文
字や図形を形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 105:24

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニルモノマー混合物100重量部、光反
    応性ビニル化合物0.1〜300重量部および光重合開
    始剤0.01〜20重量部からなる光重合性樹脂組成物
    を支持体に塗工し、波長400〜600nmの光を照射
    して光硬化層を形成する紫外線硬化型画像形成シ−トの
    製造方法であって、上記ビニルモノマ−混合物が、水溶
    性もしくはアルカリ可溶性単官能ビニルモノマ−5〜5
    0重量%と前記以外の単官能ビニルモノマ−50〜95
    重量%の混合物であり、上記光反応性ビニル化合物が、
    波長400〜600nmの光ではラジカルを発生せず波
    長200nm以上400nm未満の光でラジカルを発生
    する光反応性基を有する化合物であり、上記光重合開始
    剤が波長400〜600nmの光でラジカルを発生する
    開始剤であることを特徴とする紫外線硬化型画像形成シ
    −トの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008507619A (ja) * 2004-07-26 2008-03-13 ストラタシス・インコーポレイテッド 三次元造形用の可溶性材料および工程

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