JPH07256582A - メカニカルハンド - Google Patents

メカニカルハンド

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JPH07256582A
JPH07256582A JP5214394A JP5214394A JPH07256582A JP H07256582 A JPH07256582 A JP H07256582A JP 5214394 A JP5214394 A JP 5214394A JP 5214394 A JP5214394 A JP 5214394A JP H07256582 A JPH07256582 A JP H07256582A
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needle
pair
fingers
mechanical hand
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JP5214394A
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Itaru Toumei
格 東明
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TOUMEI ENG KK
Original Assignee
TOUMEI ENG KK
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/0071Gripping heads and other end effectors with needles engaging into objects to be gripped

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 肩パッド等の被加工材料を把持可能なメカニ
カルハンドを提供する。 【構成】 基枠10に互いに平行に軸支された一対の回
動軸13と、各回動軸13に固定的に取付けられた針状
フィンガ14と、回動軸13を回動することによって、
一対の針状フィンガ14を、互いに平行に垂下する状態
と先端側が互いに開いた状態とに往復駆動するエアシリ
ンダ19を含む駆動手段とからなる。被加工材料の把持
動作は、一対の針状フィンガ14を互いに平行に垂下さ
せた状態で被加工材料に刺し込み、次いで、先端側が開
くように駆動することによって行う。搬送後の被加工材
料の離し動作は、一対の針状フィンガ14を再度平行に
垂下させ、被加工材料を自重で落下させることによって
行う。この被加工材料の離し動作を確実にするために、
圧縮空気を吹付けることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搬送ロボット等に使用さ
れる材料把持装置としてのメカニカルハンドに関するも
ので、特に、肩パッド、襟芯等の柔軟性に富み、外力が
加わったとき特定の形状を維持し難い綿状の被加工材
料、或いは織布等の被加工材料を把持することが可能な
メカニカルハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】洋服等の肩部分には、肩パッドが保形の
ために使用されている。この肩パッドは、例えば、不織
布を積層して中央部を厚くした芯材を形成し、次いで、
その片面または両面に布帛材料を縫付け、または貼合わ
せ、そして、必要に応じてトリミング等の処理を行うこ
とによって製造される。
【0003】このような肩パッドの製造において、不織
布を積層して芯材を形成する工程、芯材と布帛材料とを
縫製する工程等は、現在ではそれぞれ自動化された機械
によって行われている。しかし、形成された肩パッド芯
材の縫製部所への移送、また、製造された肩パッドの包
装部所への移送等は、従来通り人手によって行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、肩パッド
またはその中間製品の作業部所間の移送は人手によって
行われるために、作業能率が悪いものであった。特に、
その移送はかご等を用いて一度に多量になされるため、
次の作業部所では運ばれた肩パッド等をかご等から取出
し、再度表裏及び向きを揃えることが必要であり、その
ために非常に手間を要した。
【0005】そこで、この実情に鑑み、肩パッドの作業
部所間の移送に搬送ロボットを用いることが検討され
た。
【0006】しかしながら、そのためには肩パッドを把
持するためのハンドが必要であるが、これまでに知られ
たハンドによっては、いずれも肩パッドのような被加工
材料を適切に把持することはできないものであった。例
えば、この種のハンドとして最も一般的なのは、一対の
フィンガによって被加工材料を握り締めるクランプ形式
のメカニカルハンドである。しかし、このクランプ形式
のハンドでは、肩パッドが偏平状であり、外力により特
定の形状を維持できなくなるため、フィンガによる握り
動作が困難であり、また、握り締めることによって把持
するために、柔軟な肩パッドに皺を付けたり、或いは不
織布の芯材の積層構造を破壊する恐れがあった。
【0007】また、肩パッドは不織布等の繊維材料から
なり、通気性に優れたものであるから、真空吸着式のハ
ンドによって肩パッドを把持するためには、多量の空気
を吸引する必要があり、周辺の糸屑等も多量に吸引する
恐れがあり、実用的でない。
【0008】そこで、本発明は、肩パッドのような外力
で容易に変形する被加工材料を把持することができるメ
カニカルハンドの提供を課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
メカニカルハンドは、基枠に支持され、互いに平行な軸
線の回りに回動可能な一対の回動部材と、前記各回動部
材に取付けられた針状フィンガと、前記回動部材を回動
して前記一対の針状フィンガを互いに平行する平行状態
と先端側が相互に開状態または閉状態として往復駆動す
る駆動手段とを具備するものである。
【0010】請求項2の発明にかかるメカニカルハンド
は、請求項1のメカニカルハンドに、更に、針状フィン
ガの先端側に向けて圧縮空気を吹付ける空気ノズルを備
えたものである。
【0011】請求項3の発明にかかるメカニカルハンド
は、請求項1のメカニカルハンドに、更に、一対の針状
フィンガの近傍位置で、前記一対の針状フィンガの往復
動と独立した往復動を行う押圧手段を備えたものであ
る。
【0012】
【作用】請求項1の発明にかかるメカニカルハンドにお
いては、肩パッド等の被加工材料の把持動作は、一対の
針状フィンガを平行に垂下させた状態で被加工材料に刺
し込み、次いで、駆動手段を駆動し、その一対の針状フ
ィンガの先端側が互いに開くように回動部材を回動する
ことによって行う。これによって、被加工材料は一対の
針状フィンガに引掛けられた状態で把持される。また、
移送後の被加工材料の離し動作は、駆動手段を駆動し、
一対の針状フィンガが再度平行に垂下するように回動部
材を回動することによって行う。これによって、針状フ
ィンガによって把持された被加工材料は、その自重によ
って針状フィンガから抜け出る。このようにして、肩パ
ッド等の被加工材料を把持し、また、把持した被加工材
料を離すことができる。
【0013】請求項2の発明にかかるメカニカルハンド
においては、針状フィンガの先端側に向けて圧縮空気を
吹付ける空気ノズルを備えるために、搬送後の被加工材
料の離し動作時に、針状フィンガの先端側に向けて圧縮
空気を吹付けることができる。このため、搬送後の被加
工材料を針状フィンガから確実に離脱することができ
る。
【0014】請求項3の発明にかかるメカニカルハンド
においては、一対の針状フィンガの近傍位置で、前記一
対の針状フィンガの往復動と独立した往復動を行う押圧
手段によって、搬送後の被加工材料の離し動作時に、搬
送後の被加工材料を押え、搬送後の被加工材料を針状フ
ィンガから確実に離脱することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例のメカニカルハン
ドの要部を一部を切欠いて示す正面図である。また、図
2は本発明の一実施例のメカニカルハンドを横側から見
た側面図、図3は本発明の一実施例のメカニカルハンド
を下側から見た底面図であり、これらの図においては一
部が断面で示されている。
【0017】図1乃至図3において、10はアルミニウ
ム合金等の軽金属材料から比較的厚みのある板状体とし
て形成された側板であり、その上部側は開口を有し、枠
状に形成されている。この側板10は前後または左右に
間隔を置いて、対向して配置される(図1は前面側の側
板10を取外した状態で描かれている)。また、11は
一対の側板10の上端部に結合された頂板、12は一対
の側板10間に横架されたシリンダ支持板であり、これ
らは側板10と同様の金属材料から形成されている。そ
して、これらの一対の側板10、頂板11、及びシリン
ダ支持板12は、図示しないボルトによって相互に締結
され、把持機構を支持するための分解可能な基枠を構成
し、メカニカルハンドの必要とする装置に取付けられた
り、またはメカニカルハンドの必要とする装置に一体と
なっている。
【0018】そして、一対の側板10間には、回動軸1
3が回動自在に支持される。
【0019】図4はこの回動軸13を、これに関連する
部材と共に単独で示した斜視図である。
【0020】図4に示すように、回動軸13は丸棒状の
軸部材からなり、その外周面の一部は、後述するアーム
片を固着するために平坦に切欠かれている。また、回動
軸13の両端部は、側板10の軸穴に嵌合する小径軸部
として形成されている。したがって、回動軸13は、図
2及び図3に示されるように、両端部が軸支された状態
で、一対の側板10によって回動可能に支持されてい
る。
【0021】この回動軸13は、側板10の下端におい
て、水平に、また、左右または前後に間隔を置いて一対
配置されている。そして、この一対の回動軸13は互い
に平行であり、したがって、互いに平行な軸線の回りに
回動する。
【0022】これらの各回動軸13には、肩パッド等の
被加工材料をつかみ、把持するための針状フィンガ14
が取付けられている。この針状フィンガ14は縫い針の
ような、先の尖った細くて長い針状体からなるもので、
ステンレス鋼等の金属から一般に形成される。そして、
この針状フィンガ14は、各回動軸13にそれぞれ少な
くとも1本取付けられる。本実施例では、この針状フィ
ンガ14は、各回動軸13の両側にそれぞれ1本づつ取
付けられている。したがって、本実施例では、合計して
4本の針状フィンガ14が備えられ、これらはほぼ正四
角形を形成するように配置されている(図3参照)。
【0023】これらの各針状フィンガ14を回動軸13
に固定的に取付けるために、回動軸13には、その軸線
と直交して、針状フィンガ14を挿通する挿通孔15が
設けられ、また、その軸線に沿って回動軸13の端面か
らその挿通孔15に至るまでネジ孔16が形成されてい
る。そして、このネジ孔16には止めネジ17が捩込ま
れている。なお、針状フィンガ14を止めネジ17が捩
込まれ、その止めネジ17によって針状フィンガ14に
歪みが入ったり、折れる可能性がある場合には、図示し
ないスリーブに針状フィンガ14を挿着して使用するこ
ともできる。この場合には、針状フィンガ14の折れ等
の不具合をなくすことができる。
【0024】これによって、針状フィンガ14を挿通孔
15に挿通し、次いで、止めネジ17を捩込み、その先
端で針状フィンガ14を挿通孔15の内壁に押付けるこ
とによって、針状フィンガ14は回動軸13に固定され
る。また、止めネジ17を逆に回して緩めることによっ
て、針状フィンガ14を回動軸13から取外し、または
固定位置の調節のために動かすことができる。
【0025】このように針状フィンガ14が取付けられ
た一対の回動軸13は、被加工材料を把持し、また移送
後に離すために、所定の角度だけ回動される。
【0026】このために、各回動軸13には、アーム片
18が一体に固着されている。図4に特に示されるよう
に、このア−ム片18は、後述するローラと係合するた
めに、先端側がU字状の切欠きによって二股状に形成さ
れている。そして、このアーム片18は、各回動軸13
の中央より少しだけ一方端側に、溶接によって固着され
ている。
【0027】他方、シリンダ支持板12上にはエアシリ
ンダ19が据付けられ、そのピストンロッド20は、シ
リンダ支持板12の開口を通して下方に伸びている。そ
して、ピストンロッド20の先端には、各回動軸13に
固着された一対のアーム片18の間で上下に運動可能な
可動ブロック21が、捩込まれて取付けられている。ま
た、この可動ブロック21には小軸22が取付けられ、
更に、この小軸22の両端にローラ23が回転可能に装
着されている。このローラ23は、ナイロン、フッソ樹
脂等の低摩擦性、耐摩耗性のベアリング材料から形成さ
れ、アーム片18のU字状の切欠き内に配置されて、こ
れと係合している。
【0028】これによって、エアシリンダ19を作動す
ると、ピストンロッド20に固着された可動ブロック2
1は上下に直線的に運動する。そして、この可動ブロッ
ク21の上下の直線運動は、小軸22及びローラ23を
介してアーム片18を揺動させ、一対の回動軸13を回
動させる。この場合、可動ブロック21は一対の回動軸
13の中心に配置されているので、各回動軸13はピス
トンロッド20のストロークに応じた同じ回動角度で回
動される。しかし、回動方向は互いに反対である。
【0029】なお、本実施例では、圧縮空気を針状フィ
ンガ14の先端に向けて吹付ける空気ノズル24が備え
られている。
【0030】図5はこの空気ノズル24を特に示す本実
施例のメカニカルハンドの正面図である(図1ではこの
空気ノズルの記載が省かれている)。
【0031】図5及び図2,3に示されるように、各側
板10の内側には、一対の回動軸13の中間に、この空
気ノズル24が2個づつ溶接されて取付けられている。
これらの各空気ノズル24の先端は、対応する針状フィ
ンガ14の先端側に指向されている。そして、これらの
空気ノズル24には空気ホースが連結され、把持した被
加工材料の離し動作に関連して、圧縮空気源からの圧縮
空気が制御弁を介して送給される。
【0032】このように構成された本実施例のメカニカ
ルハンドの動作を、図6に基いて説明する。
【0033】図6は本実施例のメカニカルハンドの動作
を示す説明図である。図中、破線で示す30は肩パッド
等の把持される被加工材料であり、また、31は被加工
材料が載置される載置台(作業台)である。
【0034】図6(a)は把持動作の初期段階を示す。
一対の回動軸13にそれぞれ取付けられた針状フィンガ
14は、鉛直方向に垂下され、また、互いに平行であ
る。なお、針状フィンガ14は各回動軸13に前後に2
本づつ取付けられているが、図においては、前後に重な
っているため1本しか見えていない。そして、この初期
段階では、メカニカルハンドを下げるか、または、載置
台31を上げるかのいずれかによって、針状フィンガ1
4を被加工材料30に突き刺し、十分な深さまで刺し込
む。この刺し込む深さは、把持する材料の重さ、材質等
に応じて決められる。その深さが深い程、被加工材料3
0の把持力が高くなるが、場合によれば、被加工材料3
0を再度離すことが困難になる。なお、この初期段階で
は、エアシリンダ19のピストンロッド20は最も引っ
込められた状態にあり、この状態で一対の針状フィンガ
14が互いに平行に垂下するように、ピストンロッド2
0と可動ブロック21との相互の捩込み長さが調整され
ている。
【0035】次いで、図6(b)のように、被加工材料
30に刺し込まれた一対の針状フィンガ14の先端側を
互いに広げるように、一対の回動軸13を回動する。こ
のために、エアシリンダ19をピストンロッド20が伸
張するように作動し、可動ブロック21を下降させ、小
軸22及びローラ23を介してアーム片18を揺動し、
一対の回動軸13を互いに反対方向に回動する。このよ
うに、一対の針状フィンガ14をその先端側が相互に開
くように駆動することによって、針状フィンガ14間に
は張力がかかり、針状フィンガ14と被加工材料30と
の間の摩擦力が高められて、被加工材料30は一対の針
状フィンガ14に係止される。この際の各回動軸13ま
たは各針状フィンガ14の回動角度は、把持する被加工
材料30の材質等に応じて決められるが、不織布を芯材
とする肩パッドの場合、一般に、20度程度である。そ
して、この所定の角度だけ回動軸13を回動するため
に、ピストンロッド20のストロークが調整される。
【0036】このように、被加工材料30の把持動作
は、一対の針状フィンガ14を互いに平行に垂下させた
状態で被加工材料30に刺し込み、次いで、その一対の
針状フィンガ14を先端側が相互に開いた状態に駆動す
ることによって行われる。そして、メカニカルハンドに
よってこのように把持された被加工材料30は、離脱す
ることなく、適宜な場所に移送または搬送される。
【0037】図6(c)は把持した被加工材料30の移
送後の離し動作を示すものである。この図のように、一
対の針状フィンガ14は、互いに平行に垂下する状態に
再度戻される。このために、エアシリンダ19をピスト
ンロッド20が収縮するように作動し、図6(a)の段
階と同じ状態に、一対の回動軸13を回動する。これに
よって、一対の針状フィンガ14に係止されていた被加
工材料30は、それの自重によって針状フィンガ14か
ら抜出して、落下する。なお、この場合、被加工材料3
0がその自重のみでは針状フィンガ14から抜出さない
ことがある。そのため、前述の空気ノズル24から圧縮
空気を吹出して、被加工材料30が針状フィンガ14か
ら抜出すことを補助し、または強制する。このようにし
て、メカニカルハンドによって把持された被加工材料3
0は、確実に離脱される。
【0038】なお、空気ノズル24から圧縮空気を吹出
して作業することができないものの場合には、空気ノズ
ル24からの圧縮空気の代りに、一対の針状フィンガ1
4の中間位置で、一対の針状フィンガ14の往復動と独
立したエアシリンダとピストンロッドにより往復動を行
う押圧手段を設けて被加工材料を載置台31に押圧して
も、同様の効果を期待できる。この種の実施例の構成
は、特に、外力を加えても、その外力を解放することに
より復元できる被加工材料30に使用するのが好適であ
る。
【0039】特に、本発明の実施例では、図1及び図2
に示すように、エアシリンダ46でストロークされるピ
ストンロッドにワイヤ44の一端を接続し、そのワイヤ
44を挿通したワイヤケーブル45を配設し、ワイヤ4
4の他端を押圧杆体42の一端に接続されている。押圧
杆体42を挿通させた筒状部材41はシリンダ支持板1
2に固着されている。また、押圧杆体42の下端には押
圧部材43が配設されており、被加工材料30を載置台
31側に押圧できるように、これらが一対構成されてい
る。
【0040】したがって、エアシリンダ46の操作によ
って、押圧杆体42の下端には押圧部材43が被加工材
料30を載置台31側に押圧でき、針状フィンガ14の
先端で支持されている被加工材料30を取外すことがで
きる。
【0041】しかし、本発明を実施する場合は、圧縮空
気を吹出す手段及び押圧手段の両者を具備することを必
要とするものではない。
【0042】次に、本実施例のメカニカルハンドの使用
の一態様について説明する。
【0043】図7は本実施例のメカニカルハンドを使用
した搬送ロボットを示す概略図である。そして、図中、
33は基部、34は旋回軸、35は継手部、36は搬送
腕であり、本実施例のメカニカルハンドは符号37で示
される。
【0044】図7のように、本実施例のメカニカルハン
ド37は、搬送腕36の先端にボルト等によって取付け
られる(図1また図2における頂板11が、この搬送腕
36に結合される)。搬送腕36は、旋回軸34によっ
て上下動が可能であり、またその軸線の回りに旋回可能
である。また、搬送腕36は継手部35によって進退可
能である。このため、メカニカルハンド37は3次元的
に移動することができ、被加工材料30をある場所から
他の場所へ自由に移送することができる。この場合、メ
カニカルハンド37による被加工材料30の把持動作と
離し動作は、搬送ロボットの動作と合わせて関連制御さ
れる。
【0045】そして、肩パッドの製造において、肩パッ
ドまたはその中間製品の移送にこのような搬送ロボット
を使用することによって、肩パッドの生産効率を大幅に
上げることができる。しかし、搬送ロボットはここに示
したものに限定されず、関節形ロボット等の他の形式の
ロボットであることができる。また、ロボットに限定さ
れず、搬送または移送手段自体は、コンベア等の他の任
意の手段であることができる。
【0046】このように、上記実施例のメカニカルハン
ドは、一対の側板10と、頂板11と、シリンダ支持板
12とからなる基枠と、その一対の側板10によって互
いに平行に軸支された一対の回動軸13と、各回動軸1
3に固定的に取付けられた針状フィンガ14と、この各
回動軸13を一定の角度回動し、各回動軸13に取付け
られた一対の針状フィンガ14を、互いに平行に垂下す
る状態と先端側が互いに開いた状態とに往復駆動する駆
動手段とを備える。そして、その駆動手段は、各回動軸
13に固着された、先端側がU字状に開口するアーム片
18と、シリンダ支持板12に取付けられたエアシリン
ダ19と、このエアシリンダ19のピストンロッド20
の先端に取付けられ、一対のアーム片18の間に配置さ
れる可動ブロック21と、この可動ブロック21に取付
けた小軸22に回転可能に装着された、アーム片18の
U字状の開口内に係合するローラ23とから形成されて
いる。
【0047】このため、全体が簡易に構成されており、
制作が容易であると共に、分解、組立も容易である。ま
た、駆動手段においては、アーム片18のU字状の開口
内に、可動ブロック21に小軸22を介して回転可能に
装着されたローラ23を係合させたため、エアシリンダ
19のピストンロッド20の直進往復運動が、各回動軸
13の回動運動に、機械的に確実に変換される。このた
め、故障も少なく、安全、確実に作動する。
【0048】また、本実施例では、回動軸13にこれと
直交して挿通孔15を形成して、針状フィンガ14を挿
通し、回動軸13の端面から軸線に沿って挿通孔15に
至るネジ孔16を形成し、挿通孔15に挿通した針状フ
ィンガ14をそのネジ孔16に捩込んだ止めネジ17に
よって固定するようにしている。このため、針状フィン
ガ14の取付、取外操作は、側板10の外側から止めネ
ジ17を回すことによって、容易に行うことができる。
また、同様の操作によって、針状フィンガ14の突出長
さの調節も容易に行うことができる。
【0049】更に、本実施例では、各針状フィンガ14
の先端側に向けて圧縮空気を吹付けるための空気ノズル
24を備えている。このため、針状フィンガ14に把持
された被加工材料30を移送後に離す場合、その空気ノ
ズル24から圧縮空気を噴出することによって、被加工
材料30が針状フィンガ14から抜け出ることを確実に
することができる。
【0050】ところで、上記実施例では、針状フィンガ
14を取付ける回動部材を、一対の側板10間に軸支さ
れる回動軸13として形成しているが、本発明を実施す
る場合には、これに限定されるものではなく、適宜な基
枠に回動可能に支持され、針状フィンガ14を取付可能
なものであればよい。したがって、例えば、基枠にピン
によって回動可能に支持された板状の部材であることも
できる。そして、この場合、針状フィンガ自体も、把持
する被加工材料30に刺し込み可能な針状の先端部分を
有するものであればよく、したがって、回動部材と一体
であることもできる。また、上記実施例では、各回動軸
13にそれぞれ2本づつ針状フィンガ14を取付けるよ
うにしているが、この針状フィンガ14は少なくとも1
本であればよく、その本数は適宜に決めることができ
る。数が多い程、被加工材料30の把持時の係止力を高
めることができるが、余り多すぎても効果は少ない。上
記実施例のように、2本づつの一対として方形状に配置
するのが好ましい。
【0051】また、上記実施例では、回動部材を回動す
るための駆動手段を、エアシリンダ19を含むものとし
て構成しているが、このエアシリンダからなるアクチュ
エータは、可動ブロック21を上下に往復駆動する手段
であれば、どのようなものであってもよい。例えば、油
圧シリンダ等の他の流体アクチュエータ、電磁アクチュ
エータ、等とすることができる。また、電動モータを使
用すると共に、可動ブロック21をナットとして形成
し、モータ軸を可動ブロックに螺合して、モータ軸の回
転運動を可動ブロックの上下の運動に変換するようにし
てもよい。そして、電気的なアクチュエータの場合は、
配管を必要としないので、メカニカルハンドが長い距離
動かされるような場合に適している。しかし、エアシリ
ンダ等の空気式のアクチュエータは、最も簡易であり、
また軽量でもあり、針状フィンガの駆動に大きな力を要
しない本発明のメカニカルハンドには、最も適してい
る。
【0052】更に、上記実施例における可動ブロック、
小軸、ローラ、アーム片からなるピストンロッドの直線
運動を回動軸の回動運動に変換する手段は、例えば、リ
ンクからなる機構等に代えることができる。また、回動
部材の回動は、直線運動を回動運動に変換することによ
ってだけではなく、例えば、電動モータの回転運動を、
減速し、チェーン等で伝導して回動部材を回動するよう
にしてもよい。
【0053】そして、このように回動部材とこれを駆動
する手段とを変更することによって、基枠自体もそれに
応じて適切に設計することができる。また、本発明のメ
カニカルハンドは、ロボット等のハンドとして使用する
だけでなく、例えば、コンベアに装着して長い距離の搬
送に適用することができる。このために、基枠は搬送手
段の一部として形成することもできる。更に、本発明の
メカニカルハンドは、手工具としても構成することがで
きる。この場合、基枠は適当な把握部を含めて形成さ
れ、また、針状フィンガを駆動するために手動操作手段
が備えられる。
【0054】なお、このような本発明の実施例のメカニ
カルハンドは、肩パッド等の繊維製品、或いはスポンジ
のような柔軟で多孔質の被加工材料30、肩パッド、襟
芯等の柔軟性に富み、特定の形状を維持し難い綿状の形
態の被加工材料30或いは不織布等を把持して移送する
ものに用いることができる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にかかる
メカニカルハンドは、基枠に支持され、互いに平行な軸
線の回りに回動可能な一対の回動部材と、その各回動部
材に取付けられた針状フィンガと、前記回動部材を回動
して前記一対の針状フィンガを互いに平行する平行状態
と先端側が相互に開状態または閉状態として往復駆動す
る駆動手段とを具備するものである。
【0056】したがって、一対の針状フィンガを互いに
平行に垂下させた状態で被加工材料に刺し込み、次い
で、その一対の針状フィンガを先端側が相互に開いた状
態または閉じた状態に駆動することによって、被加工材
料を把持することができる。また、被加工材料の移送
後、一対の針状フィンガを互いに平行に垂下させた状態
に再度駆動することによって、被加工材料をその自重に
より針状フィンガから離脱させることができる。このた
め、クランプ形式のメカニカルハンドや真空吸着形式の
ハンドでは把持が困難な肩パッド等の被加工材料を、そ
れを変形させることなく、確実に把持して移送すること
ができる。また、針状フィンガを用いているので、被加
工材料に傷を付けることはない。
【0057】また、請求項2の発明にかかるメカニカル
ハンドは、請求項1のメカニカルハンドに、更に、針状
フィンガの先端側に向けて圧縮空気を吹付ける空気ノズ
ルを備えたものである。このため、搬送後の被加工材料
の取外し時に、その空気ノズルから圧縮空気を吹付ける
ことによって、被加工材料が針状フィンガから抜出し、
離脱するのをより確実にすることができ、押圧力を解い
ても変形する可能性のあるものに使用するとよい。
【0058】また、請求項3の発明にかかるメカニカル
ハンドは、請求項1のメカニカルハンドに、更に、一対
の針状フィンガの近傍位置で、前記一対の針状フィンガ
の往復動と独立した往復動を行う押圧手段を備えたもの
である。このため、搬送後の被加工材料の取外し時に、
被加工材料を押圧手段で押圧することによって、被加工
材料が針状フィンガから抜出し、離脱するのをより確実
にすることができ、圧縮空気の吹付けにより飛散する可
能性のある被加工材料の加工の際の使用が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のメカニカルハンドの
要部を示す正面図である。
【図2】図2は本発明の一実施例のメカニカルハンドを
横側から見た側面図である。
【図3】図3は本発明の一実施例のメカニカルハンドを
下側から見た底面図である。
【図4】図4は本発明の一実施例のメカニカルハンドの
回動軸とこれに関連する部材を拡大して示す斜視図であ
る。
【図5】図5は本発明の一実施例のメカニカルハンドの
空気ノズルを特に示した正面図である。
【図6】図6は本発明の一実施例のメカニカルハンドの
動作を示す説明図である。
【図7】図7は本発明の一実施例のメカニカルハンドを
使用した搬送ロボットを示す概略図である。
【符号の説明】 10 側板 11 頂板 12 シリンダ支持板 13 回動軸 14 針状フィンガ 15 挿通孔 16 ネジ孔 17 止めネジ 18 アーム片 19 エアシリンダ 20 ピストンロッド 21 可動ブロック 22 小軸 23 ローラ 24 空気ノズル 30 被加工材料 37 メカニカルハンド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基枠と、 前記基枠に支持され互いに平行な軸線の回りに回動可能
    な一対の回動部材と、 前記各回動部材に取付けられた針状フィンガと、 前記回動部材を回動して前記一対の針状フィンガを互い
    に平行する平行状態と先端側が相互に開状態または閉状
    態として往復駆動する駆動手段とを具備することを特徴
    とするメカニカルハンド。
  2. 【請求項2】 基枠と、 前記基枠に支持され互いに平行な軸線の回りに回動可能
    な一対の回動部材と、 前記各回動部材に取付けられた針状フィンガと、 前記回動部材を回動して前記一対の針状フィンガを互い
    に平行する平行状態と先端側が相互に開状態または閉状
    態として往復駆動する駆動手段と、 前記針状フィンガの先端側に向けて圧縮空気を吹付ける
    空気ノズルとを具備することを特徴とするメカニカルハ
    ンド。
  3. 【請求項3】 基枠と、 前記基枠に支持され互いに平行な軸線の回りに回動可能
    な一対の回動部材と、 前記各回動部材に取付けられた針状フィンガと、 前記回動部材を回動して前記一対の針状フィンガを互い
    に平行する平行状態と先端側が相互に開状態または閉状
    態として往復駆動する駆動手段と、 前記一対の針状フィンガの近傍位置で、前記一対の針状
    フィンガの往復動と独立した往復動を行う押圧手段とを
    具備することを特徴とするメカニカルハンド。
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