JPH07256092A - 気相腐食抑制剤・乾燥剤材料 - Google Patents

気相腐食抑制剤・乾燥剤材料

Info

Publication number
JPH07256092A
JPH07256092A JP3576394A JP3576394A JPH07256092A JP H07256092 A JPH07256092 A JP H07256092A JP 3576394 A JP3576394 A JP 3576394A JP 3576394 A JP3576394 A JP 3576394A JP H07256092 A JPH07256092 A JP H07256092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
desiccant
corrosion inhibitor
component
formulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3576394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3121489B2 (ja
Inventor
Boris A Miksic
エイ.ミクシック ボリス
Joseph M Foley
エム.フォーリィ ジョセフ
Zon Tsuou Tsui
− ゾン ツォウ ツィ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOTEC CORP
Cortec Corp
Original Assignee
KOTEC CORP
Cortec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOTEC CORP, Cortec Corp filed Critical KOTEC CORP
Priority to JP06035763A priority Critical patent/JP3121489B2/ja
Publication of JPH07256092A publication Critical patent/JPH07256092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3121489B2 publication Critical patent/JP3121489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Gases (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蒸気圧及び他の特性を有するように調製され
た気相腐食抑制剤・乾燥剤を提供する。 【構成】 (a)亜硝酸ナトリウム約22重量%〜約2
8重量%と、ベンゾトリアソゾール約4重量%〜約6重
量%と、モリブデン酸ナトリウム、二モリブデン酸アン
モニウム、モリブデン酸アミン及びそれらの混合物から
なる群から選ばれる無水モリブデン酸塩とからなる気相
腐食抑制剤成分、(b)約2μm〜約8μmの粒径を有
する粒状シリカゲルからなる乾燥剤成分(但し、該乾燥
剤成分の表面に該抑制剤成分が付着されて、気相腐食抑
制剤・乾燥剤の製剤が製造される。)、並びに(c)該
抑制剤・乾燥剤の製剤を保持する基体からなる、気相腐
食抑制剤・乾燥剤の製剤と基体との複合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に気相腐食抑制剤・
乾燥剤として用いるのに適した製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の商業及び工業においては、腐食性
部材の周囲環境の有害な作用から腐食性部材を保護する
腐食抑制剤を提供することによって、腐食性部材の耐用
年数の延長及び(又は)長持ちが可能となる。腐食抑制
剤、特に気相腐食抑制剤は、いくらかの腐食性部材が、
腐食性部材の雰囲気内に見出だされる単体又は化合物と
反応するのを防御するのに有用であり、しかも、それに
よって、腐食抑制剤の効力が失われ、腐食抑制剤の耐用
年数が減少し、或いは腐食抑制剤の価値が減少するとい
うことが見出だされた。そのような防御は、典型的に
は、パッケージ(packaging,梱包)の間、取扱い(handl
ing)の間、船積み(shipment)の間又は最終使用(end us
e) の間必要である。通常、一次的に問題となる単体又
は化合物は、酸素、水蒸気、硫化物、二酸化炭素等の気
体である。本発明の気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤は、
パッケージ材料の製造及び製剤含浸のフオーム製造にお
いて顕著な適用性が見られる。パッケージ材料は、フィ
ルムを有する材料の同時押出し成形(in-situ extrusio
n) によって製造される。次いで、このフィルムは防御
される物品の外皮(envelope)又は他の囲い込みを形成す
るに利用される。このフィルムは、表面に気相付着フィ
ルム又は金属アルミニウム層を含む応力配向ポリエチレ
ンテレフタレート等の良好な引裂き抵抗特性を有する金
属化フィルムを含有した多層積層物の構材としても使用
される。そのようなフィルムは、「金属化」フィルムと
して商業的に入手でき、かつ一般に設計される。フォー
ム含浸は、当業者に知られているように、フォームの中
に製剤を液体分散させることによって達成され、次いで
液体のキャリヤー(carrier, 担体)の蒸発が制御され、
その結果、フォームのセルの(cellular)隙間に製剤が付
着する(deposit, 沈積する)。得られた製品は防御すべ
き部材に接近させて置くことができ、そのような防御は
腐食抑制剤・乾燥剤がフォームから離れるにつれて生じ
る。
【0003】有用な金属物品に現れる腐食の一般的な徴
候には、これら部材表面の酸化、孔食、変色、まだら又
はしみがある。これらは、金属物品が特に酸素にさらさ
れるとき、気相又は液相で発現する。更に、硫化物が腐
食又は変色の問題を与え得る。常態では酸素も水(水蒸
気を含む)も存在するし、どこでも入手できるから、船
積み若しくは保存のために金属部材をパッケージする場
合又はそのような部材を普通に使用する場合は、腐食に
対する予防措置を講じる必要がある。通常の標準気圧条
件及び周囲条件の下で腐食し易いことがしばしば見られ
る金属は、鉄、銅、黄銅、アルミニウム、銀及びこれら
金属の合金である。本発明の製剤は、鉄金属及び非鉄金
属(アルミニウム、銅、黄銅等の非金属を含む。)の防
御を提供するのに特に有用である。そのような金属の表
面を処理して、その表面に電気防食用又は美観用の亜鉛
又はカドミウムのコーティングが与えられている場合で
さえも、そのような金属で制作された物品を防御するた
めに、しばしば配慮がされなければならない。そのよう
な電気防食用又は美観用のコーティングは、当然ながら
広く使用されているが、これら材料は一層の汚染問題等
を引き起こすので、材料の使用限界が時々生じる。従っ
て、手段を講じて、金属物品の保護及び(又は)保存の
ための代替技術を見出だす必要がある。
【0004】従来、防御すべき腐食性部材と共に1種以
上の抑制性化合物を含有する、パッケージ又は他の囲い
込みを提供することが知られていた。また、物品は固
体、液体、グリース又はペーストの形態の防御性コーテ
ィングを利用することによって、防御されていた。しか
し、そのようなコーティングは本質的に一時的なもので
あって、しかも、通常の取扱い及びパッケージにおいて
いくつかの欠点がある。更に、そのような防御性コーテ
ィングの除去については、除去が完全にできないこと、
又はそのような除去のコストの問題がある。本発明の気
相腐食抑制剤・乾燥剤の複合材料は、フォームの中への
含浸が可能な又は防御すべき物品の囲い込みを形成する
フィルムと共に押出し成形が可能な固相複合物として適
用することができる。
【0005】気相腐食抑制剤の供給源を提供するため
に、従来、固相又は液相の化合物が使用されていた。こ
れらの材料は典型的には蒸発又は昇華を伴って、抑制剤
の実質的に一定の有用性を与える。換言すれば、気相腐
食抑制剤は典型的には蒸気を放出し、その蒸気によって
腐食性表面に保護フィルム又は保護コーティングの付着
又は凝縮が行われ、その表面が保護される。抑制剤の一
定供給が確保されるためには、十分な量の固相又は液相
の腐食抑制性化合物が供給され、腐食抑制性化合物は必
要な位置又は必要な位置の近辺に放出されなければなら
ない。
【0006】粒状シリカゲルは乾燥剤用として広く入手
できる。しばしば、粒状シリカゲルは織物袋又は編み物
袋の内部に置かれ、かつ、腐食し易い物品を包むパッケ
ージ又は囲い込みの領域内に置かれる。粒状材料は、約
8μm未満の粒径に保持されると、固相基体として利用
することができる。その固相基体の上に粉末化された気
相腐食抑制剤材料を置くことができる。
【0007】積層物(この積層物において、第1層は本
発明の複合組成物を同時押出し成形した(extruded in-s
itu)ポリエチレン等のヒートシールが可能なフィルム(h
eatsealable film)からなり、第2フィルム層は、応力
配向の金属化ポリエチレンテレフタレート等の材料であ
る。)が形成されるとき、諸特性の望ましい組合わせを
有する諸フィルムが得られる。特に、該ポリエチレンフ
ィルム層には通常のヒートシール特性が保持され、他
方、該応力配向金属化ポリエチレンテレフタレートから
引き裂き抵抗特性が提供される。該金属化層は静電気形
成を減少及び(又は)除去するのに利用される。そうさ
れることによって、該積層物の特性及び品質が向上す
る。応力配向のポリエチレンテレフタレートは通常、二
軸で配向し、しかも当然ながら、商業的に利用できる。
本発明の気相腐食抑制剤・乾燥剤の複合材料は、該複合
材料を取り入れている(又は含んでいる)フィルムの防
御特性を高める。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、金
属の露出表面を腐食させる環境に暴露された金属表面の
防御に使用するのに非常に適した改良気相腐食抑制剤・
乾燥剤を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、蒸気圧及び他の特
性(その特性によって、フィルム中の固相から金属表面
へ適量の抑制剤が移動するのが適正化され、該抑制剤の
残量が該フィルム中に保持され、放出された腐食抑制性
材料が連続的に供給される。)を有するように調製され
た改良気相腐食抑制剤・乾燥剤を提供することにある。
【0010】更に、本発明の目的は、フォームの中に含
浸すること、又はポリエチレン、ポリプロピレン等の通
常の脂肪族炭化水素樹脂フィルムと共に押出し成形がで
きるように調製した改良気相腐食抑制剤・乾燥剤の複合
物を提供することにもある。
【0011】また、本発明の目的は、ポリエチレン等の
ヒートシールが可能な通常のフィルムと共に押出し成形
ができるように調製し、次いで、そのようなポリエチレ
ンフィルムを第2の金属化フィルムへ積層させて複合積
層物の機械的特性及び静的除去特性を向上させた改良気
相腐食抑制剤・乾燥剤の複合物を提供することにもあ
る。
【0012】更に、本発明の目的は、本明細書に記載の
気相腐食抑制剤・乾燥剤材料で含浸されたフォーム製品
を提供することにもある。
【0013】また、本発明の目的は、防御すべき部材に
接近させて配置するための、本発明の気相腐食抑制剤・
乾燥剤材料を含有する空気透過性カプセルを提供するこ
とにもある。
【0014】本発明の他の目的及び更なる目的は、当業
者が次の明細書、請求の範囲及び添付図面を検討すれば
明瞭になる。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の組成物は、具体
的には、気相腐食抑制剤・乾燥剤からなり、その気相腐
食抑制剤の成分は、無水モリブデン酸ナトリウムと、亜
硝酸ナトリウム及びベンゾトリアゾールを含有するモリ
ブデン酸の混合物と、ベンゾトリアゾール及びアミン塩
の硝酸塩を含有する、アミン塩の安息香酸塩の混合物と
からなる群から選ばれる。その組成物の乾燥剤成分は、
本質的にシリカゲルからなる固相の粒状粒子であり、そ
の気相腐食抑制剤の成分は粉末形態でシリカゲルの上に
付着する。これらの組成物は気相腐食抑制剤・乾燥剤を
提供する。その抑制剤・乾燥剤は、フィルム材料と共に
押出し成形され、その後、そのフィルム材料は、防食す
べき部材を覆う囲い込み(enclosures)を形成するのに利
用される。或いは、その組成物は、腐食から保護される
べき部材を含む囲い込み又はパッケージ(packages)の内
部に置いて(place, 配置して)もよい。このようなアプ
ローチが効果的である第1の方法は、空気透過性のカプ
セル又は中に該組成物を含有する他の類似容器を備える
ことである。当然ながら、そのカプセル又は他の類似容
器は十分な透過性を有し、その中の腐食抑制剤・乾燥剤
の諸成分が防食すべき部材の雰囲気に入り込み得なけれ
ばならない。防食すべき部材を含む囲い込み又はパッケ
ージの内部に腐食抑制剤・乾燥剤の組成物を置くことの
できる第2の方法は、該組成物をフォームに含浸させ、
次いで、そのフォームを部材に接近させて置くことであ
る。
【0016】大抵の用途においては、亜硝酸ナトリウム
及びベンゾトリアゾールを含有するモリブデン酸塩の粉
末化又は微細分割化された無水の混合物、並びに硝酸ア
ミン及びベンゾトリアゾールを含有するアミンベンゾエ
ート(amine benzoates) の粉末化又は微細分割化された
無水の混合物のほかに、無水のモリブデン酸ナトリウ
ム、二モリブデン酸アンモニウム及びモリブデン酸アミ
ンを含む幾つかのモリブデン酸塩の粉末化又は微細分割
化された無水の混合物が好ましい。更に、これらの材料
は気相腐食抑制剤成分と共に、より大きなシリカゲル細
粒の上に付着させられる。この気相腐食抑制剤成分はそ
のような付着に適するように選ばれている。この複合混
合物を、約2重量%〜3重量%の濃度でポリエチレンフ
ィルムの中に押し出し加工するのが望ましい。該複合混
合物を、約1重量%〜30重量%の濃度でフォームの中
に含浸するのが望ましい。該シリカゲルの粒状材料は約
2μm〜8μmの範囲の平均粒径を有し、粒子の表面に
付着した気相腐食抑制剤成分は約0.001μm〜0.
1μmの範囲の粒径を有するのが望ましい。
【0017】本発明の複合製剤は、防御すべき部材に接
触させて配置するための空気透過性カプセルの中に閉じ
込められること、フォームの中に含浸させられること、
又はポリエチレン、ポリプロピレン等の脂肪族炭化水素
で製造されたフィルムを有する押出し成形品として組み
込まれることに著しく適合するが分かった。含浸又は押
出し成形の操作を容易にするために、ベンゾトリアゾー
ル及び硝酸ナトリウムと混合したアミンのモリブデン酸
塩、ジモリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸ナトリ
ウム等の無水モリブデン酸塩の粉末、又はアミンの硝酸
塩及びベンゾトリアゾールと混合したアミンベンゾエー
トからなる複合物を粒状シリカゲル粒子の上に付着させ
る。次いで、これらの複合物をフォームの中に含浸させ
るか、適切なフィルム形成性材料と共に共有押出し成形
する(co-extruded) 。概して、本発明の製剤は、プラス
チックフィルム又はプラスチックフォームで製造された
適度に多孔性の外皮(envelopes) 又は他の囲い込み(enc
losures)の内部に保持及び(又は)パッケージするのに
利用される。ミクシック(Miksic)等の米国特許第4,0
51,066号及び第4,275,835号の明細書に
開示され特許請求されている上記のようないくつかの囲
い込みは、本発明の製剤又は化合物と共に使用するのに
典型的にうまく適合する。更に、ポリエチレン等のヒー
トシールが可能なフィルム(heat sealable film)と共に
押出し成形する場合、二軸応力配向のポリエチレンテレ
フタレート等の金属化(アルミニウム処理した)層を、
全体的なフィルム配置の機械的特性を向上させるのに使
用してもよい。これらのフィルムを一緒に積層する技術
は当然ながら当業者には周知である。
【0018】本発明の、モリブデン酸塩(このモリブデ
ン酸塩は腐食し易い金属表面に結合させて使用すること
が特に望ましいことが分かった。)からなる腐食抑制剤
の諸成分は、無水モリブデン酸ナトリウム[Na2 Mo
4 ]、無水ジモリブデン酸アンモニウム[(NH4
2 MoO4 ]、又は一般構造式
【化2】 を有する無水モリブデン酸アミン(式中、R1 は7以下
の炭素原子を有する脂肪族炭化水素であり、R2 は水素
又は7以下の炭素原子を有する脂肪族炭化水素であ
る。)を含む。本発明の複合物のこの成分のモリブデン
酸アミンは、好ましくは、ジシクロヘキシルアミン、2
−エチルヘキシルアミン及びシクロヘキシルアミンから
なる群から得られるアミンのモリブデン酸塩(amine-mol
ybdates)である。そのようなモリブデン酸塩は容易に合
成され、しかも特別な工程又は操作上の問題を必要とせ
ず無水形に調製することができる。上記に指摘した通
り、これらモリブデン酸塩は、透過性カプセルの中に供
給されるとき、フォームの中に含浸されるとき又はフィ
ルムと共に押出し成形されるときは、無水形で利用さ
れ、しかも、亜硝酸ナトリウム及びベンゾトリアゾール
と組合せた混合物で使用される。代替として、無水のモ
リブデン酸ナトリウム及びジモリブデン酸アンモニウム
を、亜硝酸ナトリウム及びベンゾトリアゾールと組合せ
て使用してもよい。気相腐食抑制剤成分として特に好ま
しい有用性を有する第2群の成分もまた、アミンベンゾ
エート、硝酸アミン及びベンゾトリアゾールからなる混
合物である。好ましい組成物は、シクロヘキシルアミン
・ベンンゾエート、エチルアミン・ベンンゾエート、硝
酸ジシクロヘキシルアミン及びベンゾトリアゾールから
なる。使用において、これらの材料は、固相からの連続
的放出のバランス(balance, 平衡)が非常に望ましく、
この放出は十分に遅い速度であるので、比較的、効果的
で長期間かつ経済的な防御及び処理を行う。
【0019】本発明の粒状シリカゲル成分は約8μm未
満の範囲の粒径を有する。そのような粒状シリカゲルは
当然ながら、広く商業的に入手することができ、しか
も、上記に示した通り、気相腐食抑制剤成分のための固
相基体を提供する。
【0020】
【実施例】本発明の好ましい具体例では、空気透過性カ
プセルの中に供給すべき複合材料、又はフォーム若しく
は押出し成形されたポリエチレンフィルムと組合わせる
べき複合材料のための、著しく有用な気相腐食抑制剤成
分には、無水モリブデン酸ナトリウム、無水ジモリブデ
ン酸アンモニウム又はアミン・モリブデン酸塩と、亜硝
酸ナトリウム及びベンゾトリアゾールとの混合物が含ま
れる。、特に、著しく好ましい具体例では、次の製剤の
混合物が提供される。
【0021】成分 重量% 無水モリブデン酸ナトリウム 約70% 亜硝酸ナトリウム 約25% ベンゾトリアゾール 約5%
【0022】この混合物は、約1μm未満の粒径を有す
る粉末形態で製造され、かつ粒状シリカゲルの上に付着
されたときに、著しい効果がある。気相腐食抑制剤成分
約30%〜約50%以上、シリカゲル残量の相対重量比
を使用してもよいが、好ましい相対重量比は気相腐食抑
制剤成分約45%以上、シリカゲル残量である。その複
合材料は、約1重量%〜約30重量%の濃度でフォーム
の中に含浸させる。約2重量%〜約3重量%の濃度でポ
リエチレンフィルムの中に押出し成形する。
【0023】上記に与えられる製剤の気相腐食抑制成分
に存在する成分の有効範囲は次のように示してもよい。
これらの範囲はいくつかの適用に有用であることが分か
る。 成分 重量% 無水モリブデン酸ナトリウム 約65%〜約75% 亜硝酸ナトリウム 約22%〜約28% ベンゾトリアゾール 約4%〜約6%
【0024】複合材料のための二番目に有用な気相腐食
抑制成分は、アミンベンゾエートと硝酸アミンとベンゾ
トリアゾールとの混合物からなる。特に、次の製剤は著
しく好ましい具体例を与える。
【0025】 成分 重量% シクロヘキシルアミン・ベンゾエート 約68% エチルアミン・ベンゾエート 約10% 硝酸ジシクロヘキシルアミン 約20% ベンゾトリアゾール 約2%
【0026】この混合物は粉末形態で約1μm未満の粒
径を有し、モリブデン酸塩を含む製剤として上記に挙げ
たものと同様の相対重量比で、粒状シリカゲルの上に付
着させられる。更に、該混合物のフォームの中への含浸
又はフィルムの中への押出し成形は、モリブデン酸塩製
剤のために述べたのと同じ濃度で行われる。上記の好ま
しい製剤の有効範囲は次の通りである。
【0027】 成分 重量% シクロヘキシルアミン・ベンゾエート 約50%〜約97% エチルアミン・ベンゾエート 約1%〜約20% 硝酸ジシクロヘキシルアミン 約1%〜約20% ベンゾトリアゾール 約1%〜約10% これらの成分を含有する組成物の製造は、粉末化諸成分
を一緒に単に混合することによって行われる。
【0028】例えば、ここに記載の種類のポリエチレン
及び気相腐食抑制剤・乾燥剤を含む適切な押出し成形フ
ィルムを提供するために使用される種々の技術がある。
特に、複合製剤は粒径及び配置(configuration) ができ
るだけ均一になるように生成する。次いでこの複合物
は、比較的限定されれた量のポリエチレンと組合わせ、
次いで、その混合物をして通常の押出し機のバレル(bar
rel)を通過させて、主バッチ(master batch)を形成す
る。次いで、得られた主バッチを切り刻み、ペレット形
状にする。次いで、これらのペレットを追加のポリエチ
レンと組合わせ、次いで、上記のタイプの気相腐食抑制
剤・乾燥剤を含むフィルムとして押出し成形する。
【0029】フォーム・含浸製品の製造は、本発明の腐
食抑制剤・乾燥剤の製剤を液体キャリヤー中に調合する
ことによって行う。ここに、フォームは液体キャリヤー
中に浸漬している。浸漬している間、製剤はフォームの
構造全体に渡って分配され、次いで、液体キャリヤーか
らフォームを取り出す時、そこに保持される。次いで、
該キャリヤーを蒸発させて、含浸フォーム製品を得る。
フォーム製品に粘着性の支持体(backing) を適用すれ
ば、防御が必要な位置にフォーム製品を配置し固定する
のが便利である。
【0030】好ましい空気透過性カプセル製品は、本発
明の腐食抑制剤・乾燥剤の製剤を含有し開口を有するプ
ラスチック容器で構成される。その開口は、空気透過性
のチベック膜(Tyvek membrane)(デラウェア州ウィルミ
ントン,デュポン社で製造)で覆われていて、その膜を
通って製剤の放出が起きる。
【0031】本発明に関連して有用な代替材料を述べる
ために、3種のアミン・モリブデン酸塩の化合物の合成
について以下述べるが、得られた各々化合物はその無水
形で適切な物理的及び化学的な特性を有し、本発明の種
々の面に関連して非常に有用であることが分かった。
【0032】使用される脂肪族アミンは、ジシクロヘキ
シルアミン、2−エチルヘキシルアミン及びシクロヘキ
シルアミンからなる群から選ばれるが、この一般カテゴ
リー内の他の脂肪族アミンもまた有用であることが分か
った。
【0033】アミン・モリブデン酸塩「A」 本具体例によると、181.36の分子量及び実験式C
1223Nを有するジシクロヘキシルアミンを使用する。
以下の実施例1に開示の方法及び操作は次の通りであ
る。
【0034】
【例1】製剤は次の成分で製造した。 成分 重量% ジシシクロヘキシルアミン 10% リン酸 4% 水 36% モリブデン酸アンモニア(20%)の水溶液 50%
【0035】水酸化アンモニウムの5%水溶液に純粋な
三酸化モリブデンを添加することによって、20%のモ
リブデン酸アンモニウム溶液を調製する。得られる溶液
のpHは標準的には7.5〜8.5の範囲である。ジシ
シクロヘキシルアミン、リン酸及び水を一緒に混合し
て、わずかにアルカリ性の中性溶液(pHは7.5〜
8.5の範囲)を生成する。次いで、モリブデン酸アン
モニウムの20%水溶液を加える。起こる反応は単なる
置換反応であって、該モリブデン酸アンモニウム溶液を
添加すれば、白色粉末状の沈殿物が生じる。反応が完結
したら、その混合物を約60 OFまで冷却し、その後、
該沈殿物を濾過する。最終の無水製品は、次の構造式を
有する微細な白色粉末である。
【0036】
【化3】 式中、R1 及びR2 はクロロヘキシルラジカルである。
【0037】アミン・モリブデン酸塩「B」 この具体例によると、129.2の分子量及び実験式C
8 19Nを有する2−エチルヘキシルアミンを使用す
る。以下の例2に開示の方法及び操作は次の通りであ
る。
【0038】
【例2】製剤は次の成分によって調製した。 成分 重量% 2−エチルヘキシルアミン 5% リン酸 2.5% 水 67.5% モリブデン酸アンモニウム(20%)の水溶液 25%
【0039】上記の例1に開示の通り、20%のモリブ
デン酸アンモニウム溶液を調製する。2−エチルヘキシ
ルアミン、リン酸及び水を一緒に混合してわずかにアル
カリ性の中性溶液(pHは7.5〜8.5の範囲であ
る。)を生成する。次いで、モリブデン酸アンモニウム
の20%水溶液を加える。起こる反応は単なる置換反応
であって、該モリブデン酸アンモニウム溶液を添加すれ
ば、白色粉末状の沈殿物が生じる。反応が完結したら、
その混合物を約60 OFまで冷却し、その後、該沈殿物
を濾過し、洗浄し、次いで無水形が得られるまで乾燥さ
せる。最終の無水製品は、次の構造式を有する微細な白
色粉末である。
【0040】
【化4】 式中、R1 は2−エチルヘキシルラジカルであり、R2
は水素である。
【0041】アミン・モリブデン酸塩「C」 この具体例によると、シクロヘキシルアミンのモリブデ
ン酸塩の製造にシクロヘキシルアミンを使用する。9
9.17の分子量及び実験式C6 11NH2 を有するシ
クロヘキシルアミンを使用する。以下の例3に開示の方
法及び操作は次の通りである。
【0042】
【例3】製剤は次の成分によって調製した。 成分 重量% シクロヘキシルアミン 20% 三酸化モリブデン 13% 水 67%
【0043】水、三酸化モリブデン及びシクロヘキシル
アミンの全てを一緒に同時に混合する。混合している
間、その溶液を約175 OFまで加熱する。該溶液が澄
んできたら、該混合物を60〜70 OFまで冷却する。
その結果、灰色がかった白色の沈殿物が形成される。沈
殿物を濾過し洗浄し、次いで無水形が得られるまで乾燥
する。最終の無水製品は次の構造式を有する白色の結晶
質粉末である。
【化5】 式中、R1 は2−シクロヘキシルラジカルであり、R2
は水素である。
【0044】上記に開示するようなアミン・モリブデン
酸塩は、当然ながら、シリカゲル基体と共に無水形で使
用される。そのようなモリブデン酸塩は、無水形で使用
され、かつ粒状シリカゲルの上に付着すると、フォー
ム、又はポリエチレン及びポリプロピレン等のオレフィ
ンフィルムの中へ容易に組み込まれる。アミン・モリブ
デン酸塩成分の有用な混合物は、標準的には上記の例
1、2及び3に示すタイプの無水アミン・モリブデン酸
塩70重量%、亜硝酸ナトリウム25重量%及びベンゾ
トリアゾール5重量%を利用しながら調製する。無水モ
リブデン酸ナトリウムを利用して上記で検討した製剤に
関して指摘した通り、アミン・モリブデン酸塩「A」、
「B]又は「C」を組み込んだ製剤を、約1重量%〜約
30重量%の濃度でフォームの中に含浸させたり、又は
2重量%〜3重量%の濃度でポリエチレンフィルムの中
に押出し成形する。
【0045】諸例の脂肪族アミンは、約5%〜20%の
範囲の量で存在してもよい。関連する反応の完結のため
に、約10重量%の脂肪族アミンは望ましい最終製品を
製造することが分かった。関連する諸反応は非常に急激
に起こり、かつ室温で実質的に完結する。
【0046】ジシクロヘキシルアミン、2−エチルヘキ
シルアミン及びシクロヘキシルアミンは最も望ましい材
料と指摘したが、一方において、いくつかの他の考慮す
べき問題、パラメータ及び最終用途のいくつかの条件に
よっては、脂肪族の鎖の長さの幾分短いものを使用すべ
きことが要求され得るということは、当然ながら、理解
される。例えば、幾分冷たい環境で材料を使用する場
合、環境にさらされる間、適度の昇華を達成するため
に、鎖の長さの幾分短いものを有する材料を利用するの
が望ましくなるかも知れない。他の考慮すべき問題によ
っても、そのような鎖の長さの短いものの利用が必要と
されるかも知れない。
【0047】上記で指摘する通り、また図1に対する留
意点を踏まえると、本発明の気相腐食抑制剤・乾燥剤の
複合物は、パッキング工業で通常使用される樹脂フィル
ム材料と共に押出し成形するのに非常に適している。積
層物の部材又は層として使用する場合、添付図に対する
留意点を踏まえると、一般に示されるフィルム10に
は、プラスチックフィルム11の第1層が含まれる。プ
ラスチックフィルム11はその上に付着した金属層12
又は金属化層12を有する。積層物10の層13は、本
発明の複合組成物で含浸され、しかも固体粒子が共有押
出し成形(co-extrusion)技術によってフィルム内に導入
される。例えば、実施例1のアミン・モリブデン酸塩が
製造され、シリカゲルの上に微細な白色粉末として付着
して複合物を形成する。該複合物を通常のポリエチレン
フィルムの中に導入する。次いで、この含浸されたフィ
ルムをフィルム11の金属化層12に積層させて最終の
複合物を形成する。そのよう諸フィルムを積層する技術
は、当然ながら、当業者には周知である。二軸配向性ポ
リエチレン・テレフタレートの金属化フィルムを13に
示すポリエチレンフィルムに急激に結合させ、積層させ
る。類似方法では、当初述べたアミンベンゾエート組成
物をシリカゲルの上に付着させて複合物を形成する。次
いで該複合物をフィルムに導入する。
【0048】図2はフォーム15の断面図である。フォ
ーム15には本発明の腐食抑制剤・乾燥剤の製剤を含浸
させる。フォーム15は開放セルのイソシアネート誘導
のポリマーであって、当業者には知られている。抑制剤
・乾燥剤の製剤の分離した粒子(不連続粒子)17は、
セル16内に保持される。腐食抑制剤・乾燥剤の製剤を
分散させた液体の中にフォームを浸漬することによっ
て、これらの粒子17をフォーム内に分配する。含浸フ
ォーム15は、混合液体を吸い込むのがちょうどスポン
ジのように作用し、その結果、フォーム15の内部に抑
制剤・乾燥剤の製剤が付着する。該液体が蒸発すれば、
結果的に粒子17による製剤が含浸されることとなる。
図3に示す通り、含浸されたフォーム15はロールフォ
ーム20又はコイルフォーム20の中に供給することが
でき、しかも、現場での接着保持のための粘着性支持体
22と共に供給することができる。
【0049】図4に示すような透過性カプセルは、該カ
プセルの配置を防御すべき部材に接近させて本発明の腐
食抑制剤・乾燥剤の製剤を与える。カプセル30の本体
32はプラスチックで構成され、一方、カバー34はT
yvel、すなわち腐食抑制剤が防御すべき部材の上に
付着するように放出させる透過特性を有するポリマーで
作られている。
【0050】本発明の気相腐食抑制剤・乾燥剤の複合物
は、更に、適度の多孔性の外皮又は他の囲い込み(enclo
sures)の内部に保持及び(又は)パッケージを行うのに
も十分適している。これらの外皮は、プラスチックフィ
ルム又はプラスチックフォームで形成することができる
が、代替として、紙又は同等品等のセルロース製品で製
造してもよい。外皮又は他の囲い込みの内部に保持及び
(又は)パッケージされるほか、合成樹脂、フォーム又
はセルロースの諸材料で形成された適切な基体の内部に
該材料を配置してもよい。有用な材料の代表的な例に
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリマー・フォー
ム、紙及び同等品が含まれる。紙を使用する場合は、無
水アミンモリブデン酸塩材料を適度に供給するために、
乾燥操作を行うのが好ましい。
【0051】従って、ここの諸実施例は説明をする目的
で挙げたに過ぎず、当業者が、実質的に本発明の精神と
範囲とから外れないで、これらの特別の諸実施例から離
れる程度においては、特許請求の範囲を制限しないもの
とみなすべきであるということが認識される。
【0052】
【発明の効果】本願発明の物質は金属物品の腐食の抑制
及び(又は)金属物品の表面を不動態化に有用である。
また、その製剤は、フォーム(foam,泡)内への含浸によ
ってフォームの内部に直接取り込むこと、又はオレフレ
フィンフィルム(film,膜)、ポリエチレン若しくは同等
材料等のフィルムの中への押出し成形若しくは付着によ
って合成樹脂フィルムの内部に直接取り込むことに特に
適している。本発明によって製造したフィルム製品に
は、腐食し易い金属物品を囲い込む構造において、顕著
な応用性が見られ、しかも、その内部に比較的乾燥した
腐食抑制雰囲気を提供する。本発明によって製造した空
気透過性カプセルと含浸フォームの製品には、防食すべ
き部材の存在する場所でその製品を取り付けることがで
きるという応用性が見られる。
【0053】本発明の付加的な特徴として、本発明の製
剤と共に押出し成形されるフィルム材料は、順次、例え
ば、金属化ポリエチレンテレフタレート等の第2の金属
化フィルムに積層される。結合した積層物によって、フ
ィルムの中の又はフィルムに沿った静電気形成(static
build-up) の減少及び(又は)除去を行う手段が提供さ
れ、しかも、その結果として、囲い込みとして使用され
るときの該フィルムの性質が改善される。
【0054】本発明による、気相腐食抑制剤材料の供給
源と粒状シリカゲルの基体とを提供する固相材料が見出
だされた。該複合材料の蒸気圧は、処理のためにさらさ
れている金属表面を効果的かつ長期間に渡って防御する
ために放出されるべき標準必要量で平衡状態となる。本
発明の製剤は、金属表面を強力に防御するのに適した濃
度の蒸気を放出するために提供され、しかも、耐久性が
比較的長く、長期間に渡り効果的で経済的な処理を提供
するのに十分遅い速度で提供される。気相腐食抑制剤成
分の基体としての粒状シリカゲルが存在すれば、製品の
防御特性が向上することが分かった。本発明の製剤はイ
ソシアネート誘導体ポリマーフォームのようなフォーム
と混合しても化学反応を起こさず(compatible)、しかも
そのフォームの中に含浸させることができる。或いは、
本発明の製剤は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の脂
肪族炭化水素フィルム又はオレフィンフィルムのような
合成樹脂フィルムと共に押出し成形又は付着をさせるこ
とができる。そのような膜は他のフィルムと共に積層物
の中に組み込むことができ、しかも、金属化フィルムと
組み合わせて、該複合物の静電気除去(static eliminat
ion)及び機械的特性を向上させることができる。
【0055】更に、本発明の気相腐食抑制剤・乾燥剤の
複合物に肉眼で見える残留物がたとえ存在したとして
も、残留物を見ることはほとんどできない。たとえ存在
するとしても、これら材料の連続的使用によって機械的
又は電気的な諸問題がほとんど生じないために、残留物
の欠乏は該材料の有用性を向上させる。また、粒状シリ
カゲル成分が腐食抑制剤成分の基体として使用されると
き、該腐食抑制剤成分の蒸気及びフューム(fume)の放出
が著しく減少する。
【0056】従来使用された典型的な腐食抑制剤の物品
及び材料は、ミクシック(Miksic)等の米国特許第4,0
51,066号明細書及びミクシック(Miksic)等の米国
特許第4,275,835号明細書に開示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって製造した典型的積層物の断面図
である。製図上の制限のため、中心層又は金属化層は幾
分誇張されている。
【図2】隙間のあるセル・フォームの拡大断面図であ
る。該フォームの内部に腐食抑制剤・乾燥剤の製剤が含
浸されている。
【図3】図2のフォームのロール又はコイルである。
【図4】中に腐食抑制剤・乾燥剤の製剤が入っている空
気透過性カプセルである。
【符号の説明】
10 積層物 11 フィルム 12 金属化層 13 層 15 フォーム 16 セル 17 分離した粒子 20 ロール形、又はコイル形 22 粘着性支持体 30 カプセル 32 本体 34 カバー

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤と基体と
    の複合物において、 (a)亜硝酸ナトリウム約22重量%〜約28重量%
    と、ベンゾトリアソゾール約4重量%〜約6重量%と、
    モリブデン酸ナトリウム、二モリブデン酸アンモニウ
    ム、モリブデン酸アミン及びそれらの混合物からなる群
    から選ばれる無水モリブデン酸塩とからなる気相腐食抑
    制剤成分、 (b)約2μm〜約8μmの粒径を有する粒状シリカゲ
    ルからなる乾燥剤成分(但し、該乾燥剤成分の表面に該
    抑制剤成分が付着されて、気相腐食抑制剤・乾燥剤の製
    剤が製造される。)、並びに (c)該抑制剤・乾燥剤の製剤を保持する基体 からなる、上記複合物。
  2. 【請求項2】 基体がフォームからなる、請求項1に記
    載の複合物。
  3. 【請求項3】 抑制剤・乾燥剤の製剤が約1重量%〜約
    30重量%の範囲で存在する、請求項1に記載の複合
    物。
  4. 【請求項4】 基体が多孔性の空気透過性外皮である、
    請求項1に記載の複合物。
  5. 【請求項5】 抑制剤成分が約0.1μm未満の粒径を
    有する乾燥粉末であり、乾燥剤成分が約2μm〜約8μ
    mの粒径を有する、請求項4に記載の複合物。
  6. 【請求項6】 腐食抑制剤成分が、亜硝酸ナトリウム約
    25重量%と、ベンゾトリアソゾール約5重量%と、無
    水モリブデン酸ナトリウム約70重量%とからなる、請
    求項1〜5のいずれか1項に記載の複合物。
  7. 【請求項7】 無水モリブデン酸アミンが構造式 【化1】 (式中、R1 は7以下の炭素原子を有する脂肪族炭化水
    素であり、R2 は水素又は7以下の炭素原子を有する脂
    肪族炭化水素である。)を有する、請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤と基体
    との複合物。
  8. 【請求項8】 アミンがモノシクロヘキシルアミン、ジ
    シクロヘキシルアミン又は2−エチルヘキシルアミンで
    ある、請求項7に記載の複合物。
  9. 【請求項9】 気相腐食抑制剤成分と乾燥剤成分とから
    なる気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤において、該腐食抑
    制剤成分がシクロヘキシルアミンベンゾエート約50重
    量%〜約97重量%と、エチルアミンベンゾエート約1
    重量%〜約20重量%と、ジシクロヘキシルアミンベン
    ゾエート約1重量%〜約20重量%と、ベンゾトリアゾ
    ール約1重量%〜約10重量%とからなり、しかも、該
    乾燥剤成分が粒状シリカゲル(但し、該腐食抑制剤成分
    は該粒状シリカゲルの上に付着している。)からなる、
    上記気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤。
  10. 【請求項10】 腐食抑制剤成分がシクロヘキシルアミ
    ンベンゾエート約68重量%と、エチルアミンベンゾエ
    ート約10重量%と、ジシクロヘキシルアミンベンゾエ
    ート約20重量%と、ベンゾトリアゾール約2重量%と
    からなる、請求項9に記載の気相腐食抑制剤・乾燥剤の
    製剤。
  11. 【請求項11】 腐食抑制剤成分が約0.1μm未満の
    粒径を有する乾燥粉末であり、かつ、乾燥剤成分が約2
    μm〜約8μmの粒径を有する、請求項9又は10に記
    載の気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤。
  12. 【請求項12】 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤と基体
    の複合物において、 (a)シクロヘキシルアミンベンゾエート約50重量%
    〜約97重量%と、エチルアミンベンゾエート約1重量
    %〜約20重量%と、ジシクロヘキシルアミン硝酸塩約
    1重量%〜約20重量%と、ベンゾトリアゾール約1重
    量%〜約10重量%とからなる気相腐食抑制剤成分、 (b)約2μm〜約8μmの粒径を有する粒状シリカゲ
    ルからなる乾燥剤成分(但し、該乾燥剤成分の表面に該
    抑制剤成分が付着されて、気相腐食抑制剤・乾燥剤の製
    剤が製造される。)、並びに (c)該抑制剤・乾燥剤の製剤を保持する基体 からなる、上記複合物。
  13. 【請求項13】 基体がフォームからなる、請求項12
    に記載の複合物。
  14. 【請求項14】 抑制剤・乾燥剤の製剤が約1重量%〜
    約30重量%の範囲で存在する、請求項13に記載の複
    合物。
  15. 【請求項15】 基体がポリエチレン及びポリプロピレ
    ンからなる群から選ばれる脂肪族炭化水素からなり、し
    かも、抑制剤・乾燥剤の製剤が押出し成形によって該基
    体内に保持される、請求項12に記載の複合物。
  16. 【請求項16】 抑制剤・乾燥剤の製剤が約2重量%〜
    約3重量%の範囲で存在する、請求項15に記載の複合
    物。
  17. 【請求項17】 中心金属層に結合して複合物構造を形
    成する第1フィルム層と第2フィルム層とからなる積層
    物において、 (a)該第1フィルム層が、押出し成形によって該フィ
    ルム内に保持され気相腐食抑制剤・乾燥剤でコーティン
    グされたシリカゲル微粒を有する、ポリエチレン及びポ
    リプロピレンからなる群から選ばれる脂肪族炭化水素フ
    ィルムからなり、しかも、該気相腐食抑制剤が、シクロ
    ヘキシルアミンベンゾエート約50重量%〜約97重量
    %と、エチルアミンベンゾエート約1重量%〜約20重
    量%と、ジシクロヘキシルアミン硝酸塩約1重量%〜約
    20重量%と、ベンゾトリアゾール1重量%〜約10重
    量%とからなり、かつ (b)該第2フィルム層が二軸応力延伸ポリエチレンテ
    レフタレートからなる、上記積層物。
  18. 【請求項18】 中心金属層が、ポリエチレンテレフタ
    レートフィルムの表面に付着したアルミニウムフィルム
    である、請求項17に記載の積層物。
  19. 【請求項19】 腐食抑制剤成分と乾燥剤成分とからな
    る気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤を含有する透過性カプ
    セルにおいて、該腐食抑制剤成分がシクロヘキシルアミ
    ンベンゾエート約50重量%〜約97重量%と、エチル
    アミンベンゾエート約1重量%〜約20重量%と、ジシ
    クロヘキシルアミン硝酸塩約1重量%〜約20重量%
    と、ベンゾトリアゾール1重量%〜約10重量%とから
    なり、しかも、該乾燥剤成分が粒状シリカゲル(但し、
    該腐食抑制剤成分は該粒状シリカゲルの上に付着してい
    る。)からなる、上記透過性カプセル。
  20. 【請求項20】 腐食抑制剤成分がシクロヘキシルアミ
    ンベンゾエート約68重量%と、エチルアミンベンゾエ
    ート約10重量%と、ジシクロヘキシルアミン硝酸塩約
    20重量%と、ベンゾトリアゾール約2重量%とからな
    る、請求項19に記載の透過性カプセル。
JP06035763A 1994-03-07 1994-03-07 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤 Expired - Fee Related JP3121489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06035763A JP3121489B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06035763A JP3121489B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07256092A true JPH07256092A (ja) 1995-10-09
JP3121489B2 JP3121489B2 (ja) 2000-12-25

Family

ID=12450903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06035763A Expired - Fee Related JP3121489B2 (ja) 1994-03-07 1994-03-07 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3121489B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037045A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Chubu Chelest Co., Ltd. 金属防錆性化合物粉末とその製法、および金属防錆用組成物と金属防錆用フィルム
KR101230521B1 (ko) * 2010-10-14 2013-02-07 주식회사 미림 아민 몰리브데이트의 제조 방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0587690U (ja) * 1992-04-27 1993-11-26 日本電信電話株式会社 自動危険報知器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007037045A1 (ja) * 2005-09-28 2007-04-05 Chubu Chelest Co., Ltd. 金属防錆性化合物粉末とその製法、および金属防錆用組成物と金属防錆用フィルム
JP5124738B2 (ja) * 2005-09-28 2013-01-23 中部キレスト株式会社 金属防錆性化合物粉末とその製法、および金属防錆用組成物と金属防錆用フィルム
KR101230521B1 (ko) * 2010-10-14 2013-02-07 주식회사 미림 아민 몰리브데이트의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3121489B2 (ja) 2000-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5422187A (en) Vapor phase corrosion inhibitor-desiccant material
US5344589A (en) Vapor phase corrosion inhibitor-desiccant material
US5320778A (en) Vapor phase corrosion inhibitor-desiccant material
US5209869A (en) Vapor phase corrosion inhibitor-dessiccant material
US5715945A (en) Vapor phase corrosion inhibitor package utilizing plastic packaging envelopes
EP0662527B1 (en) Vapor phase corrosion inhibitor-desiccant material
EP0566789A1 (en) Vapor phase corrosion inhibitor material
JP5484718B2 (ja) 腐食防止物質配合物およびその製造方法
CA2040993C (en) Oxygen absorbent composition and method of preserving article with same
US4973448A (en) Vapor phase corrosion inhibitor product and method containing a desiccant
US5840381A (en) Corrosion inhibiting laminate sheets and containers
US6033599A (en) Vapor phase corrosion inhibitors
US5958115A (en) Corrosion-inhibiting composite material
JP2003113483A (ja) 気相腐蝕抑制剤及びその製造方法
WO2007076350A2 (en) Volatile corrosion inhibitor packages
US6540959B1 (en) Vapor-phase corrosion inhibitors and methods for their production
KR0148802B1 (ko) 산소 흡수제 조성물 및 그것으로 물품을 보존하는 방법
JP2829314B2 (ja) 金属防錆用樹脂組成物
JP3121489B2 (ja) 気相腐食抑制剤・乾燥剤の製剤
US10926933B2 (en) Packaging material for prevention of rust and method of manufacturing the same
CN109554712B (zh) 气相腐蚀抑制剂的组成及其用途及其制备方法
JP5736283B2 (ja) 防錆積層フイルム
JP3160247B2 (ja) 金属包装用フイルム
JP3129667B2 (ja) 金属防錆剤
JPH03181311A (ja) シート状乾燥剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071020

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081020

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091020

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees