JPH07255717A - 放射線治療システム - Google Patents

放射線治療システム

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JPH07255717A
JPH07255717A JP5637694A JP5637694A JPH07255717A JP H07255717 A JPH07255717 A JP H07255717A JP 5637694 A JP5637694 A JP 5637694A JP 5637694 A JP5637694 A JP 5637694A JP H07255717 A JPH07255717 A JP H07255717A
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哲朗 波田
Tomoyasu Komori
智康 小森
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放射線の照射期間中の体動に因る照射計画の精
度低下を解消する放射線治療システムを提供する。 【構成】放射線治療システムは、放射線治療計画用CT
システム1及び放射線治療装置2を備える。CTシステ
ム1は、システム制御部3、CTスキャナ部4及び治療
計画部5を備える。CTスキャナ部4で得られた収集デ
ータ及びセンサー9からの呼吸データを、治療計画部5
に供給する。治療計画部5は、両データの位相を対応付
けて、治療用計画データを作成する。一方、放射線治療
装置2は、全体制御部20、装置本体部21及び駆動制
御部21を備える。駆動制御部21は、CTスキャナ部
4からの治療用計画データに基づく放射線の照射時期及
びコリメータ27の開閉をセンサー9aからの呼吸デー
タに応じてリアルタイムに制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放射線治療システム
に係り、とくに放射線照射期間中の患者の体動を加味し
た治療計画に基づいて、実際の放射線照射を制御する放
射線治療システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放射線治療に際し、その放射線照
射の部位を特定し、その部位をターゲットとする各種の
治療用計画が立てられるようになっている。
【0003】この治療用計画については、CT装置やM
RI装置等から得られる断層画像(以下、スライス像と
いう)に基づいて行われていることが既に知られてい
る。この内、放射線照射に関する計画は、通常、図12
(a)に示すように、被検体Pのある時刻t1での身体
状況を反映したスライス像上において、部位Suの特定
からその部位SuをターゲットTaとした最適な照射法
の決定及びそのシミュレーションまでを含んでいる(同
図中の符号Oは仮想放射線源、点線矢印は仮想放射線錐
を示す)。
【0004】ただし、呼吸性等の体動の影響を受けやす
い部位に対して照射計画を立てるときは、図13(a)
及び(b)に示すように、被検体Pのスライス像上に表
示される部位Suに対し、その部位Suの呼期(収縮)
及び吸期(伸張)に応じた形態変化が考慮される。つま
り、その部位Snの形状よりも大きめの、いわゆるセー
フティマージンMaを取った照射部位が設定される。
【0005】従って、呼吸性の体動により腫瘍部位等の
部位Suの形状が大きく変化することが予め予想される
場合は、セーフティマージンMaが実際の部位Suの形
状よりも大きめに取られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術にあっては、照射計画に使用するスライス像
は、その画像像取得時の検査中のある時刻の患者の身体
状況を映像化したものであって、刻々と変化する体動や
体調の状況までは反映していないといった問題があっ
た。
【0007】例えば、実際の放射線照射時は、被検体P
の刻々と変化する呼吸性等の体動により、ターゲットT
aとしての部位Suの位置がその計画時のターゲットT
aの位置よりも常に変動しているにもかかわらず、その
ターゲットTaを固定したままの照射計画に沿って、実
際の照射を行っていたため、図12(b)に示すよう
に、照射期間中のある時刻t2では、放射線照射のター
ゲットTaが実際の部位Suからずれてしまうといった
問題があった。とくに、患者を長時間拘束する場合に
は、その体動に因る照射ターゲットの位置ずれの程度が
増加していた。
【0008】一方、セーフティマージンMaを含む照射
部位の設定(図13参照)は、オペレータ(医師)の経
験と勘に頼ったものであったため、いかに慎重にセーフ
ティマージンMaを取ったとしても、その大きさで必要
十分であるといった保証はなかった。
【0009】従って、セーフティマージンMaを含む照
射部位は、必要以上に大きめに設定されたり、逆に、必
要以下に小さめに設定されることがあった。例えば、必
要以上に大きめに設定された場合は、腫瘍部位の外側の
非腫瘍部位に対し過剰な放射線照射を行ってしまう可能
性があった。逆に、必要以下に小さめに設定された場合
は、照射線量がその予定基準値を下回り、再び放射線治
療をやり直したりするといった問題があった。
【0010】本発明は、上述した従来技術の問題を考慮
してなされたもので、放射線の照射期間中の体動に因る
照射計画の精度低下を解消する放射線治療システムを提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明に係る放射線治療システムは、
被検体のCT画像を取得しながら、その被検体に装着さ
れるセンサーからの該被検体の体動変化に応じた電気信
号を検出し、その検出される電気信号の波形データと上
記CT画像との両位相を対応付ける位相特定手段と、こ
の位相特定手段により上記波形データの位相と対応付け
られる上記CT画像に基づき、コリメータの開閉データ
を含む計画データを作成する計画データ作成手段と、こ
の計画データ作成手段により作成された計画データ及び
照射期間中の上記被検体に装着した上記センサーからの
上記波形データに応じて上記照射期間中の放射線の照射
状態をリアルタイムに制御する制御手段とを備えてい
る。
【0012】また、請求項2記載の発明では、前記制御
手段は、前記計画データの元になった前記CT画像の位
相に対応づけられる前記波形データと前記照射期間中の
前記波形データとの間の波形相関性を判定する判定手段
と、この判定手段により波形相関性があると判定される
とき、放射線の照射を指令すると共に、前記コリメータ
に前記開閉データに基づく開閉を指令する照射制御手段
とを含んでいる。
【0013】また、請求項3記載の発明では、前記セン
サーは呼吸器計又は心電計である。
【0014】さらに、請求項4記載に発明に係る放射線
治療システムは、被検体の体内の形態及び動態に関する
データとその被検体の複数枚のスライス画像とを、予め
保持しているパラメータ可変の三次元動画像モデルに適
用し、三次元空間に設定される上記形態及び動態をシミ
ュレートするシミュレーション手段と、このシミュレー
ション手段によりシミュレートされる上記形態及び動態
に応じて少なくとも照射時期及びコリメータの開閉デー
タを含む計画データを作成する計画データ作成手段と、
この計画データ作成手段により作成される計画データに
基づいて放射線照射を行うときに、上記被検体に装着さ
れるセンサーからのその被検体の動態に関するデータに
応じて上記計画データをリアルタイムに補正すると共
に、その補正後の計画データに応じて上記放射線照射を
制御する補正制御手段とを備えている。
【0015】また、請求項5記載の発明では、前記シミ
ュレーション手段は、データベースに予め保管される前
記形態及びその動態に関するデータ及び複数枚のスライ
ス画像を前記三次元動画像モデルのパラメータとして設
定する手段を含んでいる。
【0016】また、請求項6記載の発明では、前記セン
サーは、少なくとも前記被検体の体径変化及び心拍変化
に相当する電気信号の検出装置である。
【0017】
【作用】請求項1〜3記載の発明に係る放射線治療シス
テムは、位相特定手段により、被検体のCT画像を取得
しながら、その被検体に装着されるセンサーから該被検
体の体動変化に応じた電気信号が検出され、その検出さ
れる電気信号の波形データとCT画像との両位相が対応
付けられる。次いで、計画データ作成手段により、波形
データの位相と対応付けられるCT画像に基づいて、コ
リメータの開閉データを含む計画データが作成される。
次いで、制御手段により、その作成された計画データ及
び照射期間中の上記被検体に装着した上記センサーから
の上記波形データに応じて照射期間中の放射線の照射状
態がリアルタイムに制御される。
【0018】例えば、判定手段により、計画データの元
になったCT画像の位相に対応づけられる波形データと
前記照射期間中の波形データとの間の波形相関性を判定
される。この判定手段で波形相関性があると判定される
とき、照射制御手段により、放射線の照射が指令される
と共に、コリメータに開閉データに基づく開閉が指令さ
れる。
【0019】請求項4〜6記載の発明に係る放射線治療
システムは、シミュレーション手段により、被検体の体
内の形態及び動態に関するデータとその被検体の複数枚
のスライス画像とを、予め保持しているパラメータ可変
の三次元動画像モデルに適用し、三次元空間に設定され
る上記形態及び動態がシミュレートされると、計画デー
タ作成手段により、そのシミュレートされる上記形態及
び動態に応じて少なくとも照射時期及びコリメータの開
閉データを含む計画データが作成される。この計画デー
タ作成手段により作成される計画データに基づいて放射
線照射を行うときに、補正制御手段により、上記被検体
に装着されるセンサーからのその被検体の動態に関する
データに応じて上記計画データがリアルタイムに補正さ
れると共に、その補正後の計画データに応じて上記放射
線照射が制御される。
【0020】例えば、シミュレーション手段により、デ
ータベースに予め保管される上記形態及び動態に関する
データ及び複数枚のスライス画像が上記三次元動画像モ
デルにパラメータとして設定される。
【0021】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明に係る放射線治療システ
ムの第1実施例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0022】図1に示す放射線治療システムは、放射線
治療に際し、画像取得から治療計画及び位置合わせ(シ
ミュレーション)までを一貫して行うための放射線治療
計画用CTシステム1と、この放射線治療計画用システ
ム1で計画及びシミュレートされた治療用計画データに
従って放射線治療を行う放射線治療装置2とを備えてい
る。放射線治療計画用CTシステム1と放射線治療装置
2とは、後述する治療用計画データを転送するために同
軸ケーブル及びネットワーク等を介して通信可能に接続
される。ただし、必ずしも通信可能に接続されなくても
よく、オンラインではない場合は、例えば治療用計画デ
ータを記録可能な磁気ディスク、光磁気ディスク、光デ
ィスク等の可搬型の記憶媒体を経由してもよい。
【0023】放射線治療計画用CTシステム1(以下、
単に「CTシステム」という)は、このCTシステム1
全体を総括するシステム制御部3と、治療計画用の画像
データ及び呼吸データを取得するCTスキャナ部4と、
このCTスキャナ部4で取得された各データを処理して
治療計画用データを作成する治療計画部5とから構成さ
れる。
【0024】システム制御部3は、例えば1台のコンピ
ュータで構成され、そのメモリに予め内蔵するプログラ
ムに従って処理を行い、その処理結果である各種の制御
信号をCTスキャナ部4及び治療計画部5に夫々、出力
するようになっている。
【0025】CTスキャナ部4は、少なくともガントリ
6及び寝台7を備え、システム制御部3から図示しない
複数の制御ユニット(X線、寝台、架台等)を介して指
令される制御信号に基づいて、例えばR−R方式で駆動
するようになっている。
【0026】寝台7の上面には、その長手方向にスライ
ド可能に支持された状態で天板7aが配設されており、
その天板7aの上面に、例えば呼吸器計から成るセンサ
ー9を装着した被検体Pが載せられる。このセンサー9
で検出された呼吸の変化に対応する微弱な電流信号は、
図示しないA/D変換器でデジタル量に変換され、呼吸
データとして治療計画部5に送られる。
【0027】ガントリ6は、その診断用開口部OPに挿
入された被検体Pを挟んで対向する図示しないX線管及
びX線検出器を内蔵している。このX線検出器で検出さ
れた透過X線に相当する微弱な電流信号は、ガントリ6
内の図示しないデータ収集部にてデジタル量に変換さ
れ、CT画像用の収集データとして治療計画部5に送ら
れる。
【0028】治療計画部5は、CTスキャナ部3からの
CT画像用の収集データとセンサー9からの呼吸データ
とに基づき、治療計画用データを作成するもので、生デ
ータユニット10、画像再構成ユニット11及び治療計
画ユニット12とから構成されている。
【0029】生データユニット10は、マルチプクレッ
サー10a及びディスク部10bを備えている。マルチ
プクレッサー10aは、CTスキャナ部3からのCT画
像用の収集データとセンサー9からの呼吸データを夫
々、ディスク部10bに送る。このディスク部10b
は、例えば光ディスク装置などの大容量ディスクを内蔵
しており、マルチプクレッサー10aからの収集データ
及び呼吸データを生データとして保管し、その生データ
を画像再構成ユニット11に供給するようになってい
る。
【0030】画像再構成ユニット11は、画像再構成部
11a及びディスク部11bを備えている。画像再構成
部11aは、例えば1台のコンピュータで構成され、そ
のメモリに予め内蔵する画像再構成用プログラムに従っ
て、生データユニット10からの生データの内の収集デ
ータを複数枚(n枚)のスライス面G1…Gnを含むC
T画像として再構成すると共に、そのスライス面G1…
Gnの各面に生データの内の呼吸データC1…Cnを付
加するようになっている。
【0031】このスライス面G1…Gnの各面に付加さ
れる呼吸データC1…Cnの夫々の信号波形には、再構
成画像の元になった収集データの検出時期と同じ位相を
特定できる位相マークM1…Mn(図 中の参照)が付
けられる。この位相マークM1…Mnが付された呼吸デ
ータC1…Cnを含むスライス面G1…Gnの各面は、
再構成データとしてディスク部11bに送られる。この
ディスク部11bは、例えば光ディスク装置などの大容
量ディスクを内蔵しており、画像再構成ユニット11a
からの再構成データを保管し、その再構成データを治療
計画ユニット12に供給するようになっている。
【0032】治療計画ユニット12は、計画部12a及
びディスク部12bを備えている。計画部12aは、例
えば1台のコンピュータで構成され、そのメモリに予め
内蔵する放射線治療計画用プログラムに従って処理を行
う。
【0033】つまり、この計画部12aは、画像再構成
ユニット11からの再構成データ、即ち位相マークM1
…Mnが付された呼吸データC1…Cnを含むスライス
面G1…Gnの各面を画面表示させると共に、このスラ
イス面G1…Gnの各面の映像の夫々に対応するコリメ
ータ開閉データL1…Ln(例えば大きさ、開口形状)
を含む計画データK1…Knを作成するようになってい
る。
【0034】この作成された計画データK1…Knの夫
々には、その計画データの元になったスライス面G1…
Gnの呼吸データC1…Cnが付加される。この呼吸デ
ータC1…Cnには位相マークM1…Mnが付されてい
るので、これにより、計画データK1…Knの夫々と呼
吸データC1…Cnの夫々とが同位相の1対関係をもっ
た治療用計画データD1…Dnとしてディスク部12b
に送られる。このディスク部12bは、例えば光ディス
ク装置などの大容量ディスクを内蔵しており、計画部1
2aからの治療計画データD1…Dnを保管し、その治
療計画データD1…Dnを放射線治療装置2に供給する
ようになっている。
【0035】放射線治療装置2(以下、単に「治療装
置」という)は、本実施例ではX線を使って治療するも
ので、治療装置2全体を管理する全体制御部20と、C
Tシステム1で作成された治療用計画データD1…Dn
に基づいて実際に治療を行うための装置本体部21と、
この装置本体部21の各種の駆動を制御する駆動制御部
22とから構成される。
【0036】全体制御部20は、例えば1台のコンピュ
ータで構成され、そのメモリに予め内蔵するプログラム
に従って処理を行うようになっている。この全体制御部
20は、CTシステム1で作成された治療用計画データ
D1…Dnを受け取ることができるようになっており、
この治療計画データに基づいて装置本体部21及び駆動
制御部22の夫々に制御信号を供給するようになってい
る。
【0037】装置本体部21は、CTシステム1で使用
されたセンサー9と同等のセンサー9aを装着した被検
体Pを載せる治療台23と、被検体Pの体軸方向を回転
軸として回転可能な架台24と、この架台24を回転可
能に支持する架台支持体25とを備えている。
【0038】治療台23は、その上側に天板23aを備
えている。この治療台23は、内部の駆動機構により高
さ調節可能であるから、これにより天板23aを上下動
させることができる。また、治療台23は、内部の別の
駆動機構の駆動により、天板23aをその長手方向及び
横方向に所定範囲で各々移動させることができるほか、
更に別の駆動機構を作動させることで、天板支柱回転及
びアイソセンタを中心とした回転が可能となっている。
これらの天板23aの動作は、被検体Pの天板上の位置
決め及び放射線照射のときに必要であり、全体制御部2
0から駆動制御部22を介して供給される制御信号によ
り制御される。
【0039】一方、架台24は、クライストロンからの
加重電子を偏向してターゲットに当て、そこから発生す
るX線ビームを被検体Pに照射する照射ヘッド26を備
えている。このX線ビームの照射は、後述する照射ゲー
ト部32からの制御信号S4に基づいて行われる。また
照射ヘッド26には、ターゲット即ち放射線源と放射口
との間に、被検体Pの体表面上の照射野を決めるコリメ
ータ27が設置されている。このコリメータ27は、本
実施例では、多分割原体絞りの構造を有したマルチリー
フコリメータである。
【0040】このマルチリーフコリメータは、複数枚の
板状にタングステン製のリーフから成る2種のリーフ群
が放射線源からのX線パスを挟んで並設状態で対向配置
され、リーフの各々がリードスクリューを要部とする移
動機構によって各リーフの長さ方向に独立して駆動可能
となっている。この移動機構は、後述するコリメータ制
御部32から供給される制御信号S3に応じて駆動し、
2つのリーフ群で形成される照射開口の大きさ、形状
(即ち照射野の大きさ、形状に相当)をリアルタイムに
変更できるようになっている。
【0041】さらに、架台支持体25は、その内蔵する
駆動機構によって、架台24全体を時計回り及び反時計
回りの何れにも回転可能になっている。この駆動機構の
動作は、全体制御部20から駆動制御部22を介して供
給される制御信号に基づいて行われる。
【0042】駆動制御部22は、全体制御部20の指示
の元に個々に割り当てられた処理を行う図示しない複数
の制御ユニット、例えばクライストロン、治療台、架台
等の各制御ユニットを備えている。これら複数の制御ユ
ニットの夫々は、例えば1台のコンピュータで構成さ
れ、そのメモリに予め内蔵するプログラムに従って処理
を行う。これら複数の制御ユニットの内、本実施例の制
御ユニットは、検出部30、位相判定部31、マルチリ
ーフコリメータ制御部32(以下、単にコリメータ制御
部という)及び照射ゲート部33を含んでいる。
【0043】検出部30は、披検体Pに装着されたセン
サー9aからの呼吸の変化に対応する電流信号を常時検
出し、この検出値に対応した電圧信号を図示しないA/
D変換器でデジタル量に変換し、呼吸データKdとして
位相判定部31に出力するようになっている。
【0044】位相判定部31は、予めCTシステム1か
ら供給される治療用計画データD1…Dnの内の位相マ
ークM1…Mnの付された呼吸データC1…Cnと、検
出部からリアルタイムで送られてくる呼吸データKdと
を逐次比較し、その両呼吸データ間の波形、波高及びそ
の位相の相関性(マッチング)を逐次判断するようにな
っている。そして、呼吸データKdが位相マークM1…
Mnの内の何れにも相関性がないと判断される間、その
判断結果である制御信号S1をオフに維持するが、呼吸
データKdが位相マークM1…Mnの内の例えば位相マ
ークMaに相関性があると判断された時点で、制御信号
S1をオンに立ち上げると共に、位相マークMaに相当
する治療計画データDaの内のコリメータ開閉データL
aを特定する制御信号S2を次段のコリメータ制御部3
2に出力する。
【0045】コリメータ制御部32は、予めCTシステ
ム1から供給される治療用計画データD1…Dnの内の
コリメータ開閉データL1…Lnを例えばメモリに保持
しており、上記位相判定部31からの制御信号S2に対
応したコリメータ開閉データLaを特定し、この開閉デ
ータLaに従ってコリメータ27を開閉させる制御信号
S3を装置本体部21に出力する。
【0046】照射ゲート部33は、治療装置2が起動し
ている間、制御信号S4を装置本体部21に出力すると
共に、位相判定部31からの制御信号S1=オフからオ
ンへの立上がりに付勢されて、その制御信号S4をオフ
からオンに立上げる。この制御信号S4のオフからオン
への立上がりに付勢されて、装置本体部21ではX線ビ
ームを披検体Pに放射するようになっている。
【0047】続いて、本実施例の全体動作を図2に基づ
き説明する。
【0048】最初に、データ取得時から治療計画時まで
について説明する。
【0049】まず、システム制御部3からの各種の制御
信号に付勢されて、CTシステム1が起動し、CTスキ
ャナ部4でセンサー9を装着した披検体Pの収集データ
及び呼吸データが生成される。この収集データ及び呼吸
データは、治療計画部5に供給され、複数のスライス面
として再構成される。
【0050】ここで、再構成された複数のスライス面の
内、図2に示す治療計画用として3枚のスライス面G1
…G3が選択されたとする。このスライス面G1…G3
は、その夫々の元になった収集データ取得時期に相当す
る呼吸データの検出時間T1、T2及びT3の位相に対
応づけられており、その位相に相当する呼吸データC1
…C3に位相マークM1…M3が付されている。
【0051】上記3枚の再構成スライス面G1…G3に
基づいて、その各面の夫々でコリメータ開閉データL1
…L3を含む計画データK1…K3で作成される。この
計画データK1…K3は、位相マークM1…M3の付さ
れた呼吸データC1…C3と共に、治療用計画データD
1…D3として治療装置2に供給される。
【0052】次ぎに、放射線照射時について説明する。
【0053】いま、ある時刻t0にて、治療装置2が起
動したとする。この起動に際して、披検体Pに装着され
たセンサー9aからの呼吸データKdが検出器30でリ
アルタイムに検出される。この検出された呼吸データK
dは、位相判定部31で上記CTシステム1からの位相
マークM1…M3の各々と比較され、何れにも相関性が
ないと判断される間、制御信号S1がオフ状態のまま維
持され、制御信号S2も生成されない。従って、照射ゲ
ート部33からの制御信号S4はオフのまま変化せず、
装置本体部21から被検体PへのX線照射は行われな
い。
【0054】次いで、時刻t1になると、検出器30で
呼吸データKdは位相判定部31で位相マークM1と相
関性ありと判断され、制御信号S1がオフからオンに立
上げられる。この立上がりに付勢されて、その位相マー
クM1の位相に相当する治療用計画データD1の内のコ
リメータ開閉データL1を指示する制御信号S2がコリ
メータ制御部32に出力される。
【0055】これらの制御信号S1及びS2に応じて、
コリメータ制御部32では制御信号S3が生成されて、
コリメータ27に開閉データL1に基づく開閉が指令さ
れると共に、照射ゲート部33から装置本体部21への
制御信号S4がオンからオフに立上がり、被検体Pへの
X線照射が行われる。このX線照射は、時刻t2を経て
時刻t3になるまで継続される。
【0056】次いで、時刻t3になると、制御信号S1
がオンからオフに立下がり、この立下がりに付勢され
て、制御信号S2のコリメータ制御部32への出力がス
トップする。従って、制御信号S3も生成されず、制御
信号S4もオンからオフに立下がるため、X線照射は停
止される。この停止状態は、時刻t4を経て時刻t5に
なるまで維持される。
【0057】次いで、時刻t5になると、検出器30で
呼吸データKdは位相判定部31で今回は位相マークM
2と相関性ありと判断され、制御信号S1がオフからオ
ンに立上げられる。この立上がりに付勢されて、その位
相マークM2の位相に相当する治療用計画データD2の
内のコリメータ開閉データL2を指示する制御信号S2
がコリメータ制御部32に出力される。
【0058】これらの制御信号S1及びS2に応じて、
コリメータ制御部32では制御信号S3が生成されて、
コリメータ27に開閉データL2に基づく開閉が指令さ
れると共に、照射ゲート部32から装置本体部21への
制御信号S4がオンからオフに立上がり、被検体Pへの
X線照射が行われる。このX線照射は、時刻t6を経て
時刻t7になるまで継続される。
【0059】次いで、時刻t7になると、制御信号S1
がオンからオフに立下がり、この立下がりに付勢され
て、制御信号S2のコリメータ制御部32への出力がス
トップする。従って、制御信号S3も生成されず、制御
信号S4もオンからオフに立下がるため、X線照射は停
止される。この停止状態は、時刻t8を経て時刻t9に
なるまで維持される。
【0060】次いで、時刻t9になると、検出器30で
呼吸データKdは位相判定部31で今回は位相マークM
3と相関性ありと判断され、制御信号S1がオフからオ
ンに立上げられる。この立上がりに付勢されて、その位
相マークM3の位相に相当する治療用計画データD3の
内のコリメータ開閉データL3を指示する制御信号S2
がコリメータ制御部32に出力される。
【0061】これらの制御信号S1及びS2に応じて、
コリメータ制御部32では制御信号S3が生成されて、
コリメータ27に開閉データL3に基づく開閉が指令さ
れると共に、照射ゲート部33から装置本体部21への
制御信号S4がオンからオフに立上がり、被検体Pへの
X線照射が行われる。このX線照射は、時刻t10を経
て時刻t11になるまで継続される。
【0062】次いで、時刻t11になると、制御信号S
1がオンからオフに立下がり、この立下がりに付勢され
て、制御信号S2のコリメータ制御部32への出力がス
トップする。従って、制御信号S3も生成されず、制御
信号S4もオンからオフに立下がるため、X線照射は停
止される。
【0063】以上の動作は放射線照射中に継続して繰り
返される。従って、癌腫瘍等の部位が患者の呼吸性の体
動に伴って移動又は変形したとしても、その部位の体動
時の位相に応じて予め立てた治療計画データに基づく照
射状態をその体動時の位相に応じてリアルタイムに指令
できるので、患者の体動に関係なく常にターゲットとし
ての部位に対し、必要十分で且つ正確な放射線照射を行
うことができる。また、無駄な放射線照射が抑制される
ので、患者の被爆量を必要最小限に抑えることができ
る。
【0064】なお、この第1実施例では、位相判定部3
1からの制御信号S1のオンオフに応じてコリメータ制
御部32に制御信号S2を出力するとしたが、本発明に
係る放射線治療システムは必ずしもこの構成に限定され
ない。
【0065】つまり、コリメータ制御部32からの制御
信号S3を受けてからコリメータ27が開閉データに沿
って実際に開閉するまでに要する時間を考慮にいれて、
コリメータ27の開閉を制御する構成であってもよい。
【0066】例えば、コリメータ制御部32のメモリ内
に予め開閉データの出現順序(例えば図2中では開閉デ
ータM1の次ぎに開閉データM2、その次ぎに開閉デー
タM3)を記憶させておき、その順序に沿って適宜な時
間間隔(制御信号S1がオフ状態のときに前もって)で
制御信号S3をコリメータ27に出力してもよい。
【0067】また、コリメータ制御部32のメモリ内に
予め開閉データの出現順序と位相基準値と記憶させとお
き、位相判定部31からの制御信号S1のオンオフに関
係なく、コリメータ27の開閉を制御する構成であって
もよい。
【0068】またなお、この第1実施例では、センサー
9、9aは呼吸器計としているが、本発明に係る放射線
治療システムは必ずしもこれに限定されない。例えば、
照射部位が心臓付近のときは心電計を用いてもよく、要
は被検体の体動変化を検出可能なセンサーであればよ
い。
【0069】(第2実施例)以下、この発明に係る放射
線治療システムの第2実施例を図3〜図11に基づいて
説明する。
【0070】図3に示す放射線治療システムは、放射線
治療に際し、治療計画時のパラメータとしての患者に関
するデータを予め保管・登録するデータベース50と、
このデータベース50に保管されるデータを利用して、
治療計画及び各種シミュレーションを行う治療計画ユニ
ット51と、この治療計画装置51で計画及びシミュレ
ートされた治療用計画データに従って放射線治療を行う
放射線治療装置52とを備えている。
【0071】データベース50は、例えば1台のコンピ
ュータで機能的に構成されるデータベース制御部50a
と、このデータベース制御部50aの指示の元に患者に
関するデータを保管・登録する大容量ディスク50bと
を備えている。このデータベース50は、予め保管・登
録した患者に関するデータを通信回線等を介して治療計
画ユニット51に出力するようになっている。
【0072】また、このデータベース50は、X線CT
スキャナ、MRI装置、超音波装置等の各種の医用モダ
リティ53で得られた画像データを患者に関するデータ
の一部として保管・登録するため、この医用モダリティ
53と通信回線又はフロッピーディスク等の可搬型の記
憶媒体を介して接続されている。さらに、このデータベ
ース50は、放射線治療装置52からの後述するセンサ
ーデータSAも患者に関するデータの一部として保管す
るために、この治療装置52と通信回線を介して接続さ
れている。
【0073】上記大容量ディスク50bに保管・登録さ
れる患者に関するデータには、図4に示すように、患者
情報KD、画像情報GD及び治療実施例情報TDが含ま
れている。患者情報KDには、病歴、治療歴、身体計測
(身長、体重、体径、脈拍、呼吸動、体温など)等が含
まれる。画像情報GDには、X線CTスキャナ、MRI
装置、超音波診断装置等の各種の医用モダリティ53で
得られた画像データが含まれる。治療実施例情報TDに
は、過去の治療照射計画、照射履歴等の情報が患者情報
KDの内の体径に基づいてその体径毎に整理されてい
る。
【0074】治療計画ユニット50は、例えば1台のコ
ンピュータで機能的に構成される治療計画装置51a
と、キーボード61a、マウス61b、トラックボール
等の入力装置60と、ディスプレイ等の表示装置61と
を備えている。この内、治療計画装置51aは、その図
示しないメモリ(又は磁気ディスク)等にパラメータ可
変の三次元動画像モデル51c及び治療計画用プログラ
ム51bを内蔵しており、データベース50からの各パ
ラメータ及び医用画像に基づいて、治療用計画データD
A1を作成し、その作成された治療用計画データDA1
を放射線治療装置52に出力するようになっている。
【0075】さらに、治療計画装置51aは、放射線照
射期間中に放射線治療装置52からの後述するセンサー
データSAをリアルタイムに受け取るようになってお
り、このセンサーデータSAに基づいて治療用計画デー
タDA1を修正し、その修正後の計画データDA2をリ
アルタイムに治療装置52に出力するようになってい
る。
【0076】三次元動画像モデル51c(コンピュータ
グラフィックモデルともいう)は、データベース50か
らの対象患者に関するデータをそのモデル51bのパラ
メータとして設定する。このモデル51cに設定される
パラメータには、例えば人体の形態に関するものとして
身長、体重、体径等のデータと、人体の動態に関するも
のとして心拍数、呼吸等のデータとが含まれており、こ
のモデル51bは、これらのパラメータに応じて構築さ
れるようになっている。
【0077】つまり、このモデル51cは、図5に示す
ように、パラメータに応じて設定される平均的な形態を
有する人体(体内の各構成臓器ZO等を含む)の透視立
体像PPを三次元空間に構築できると共に、その構築さ
れた平均的な透視立体像PPの動態(収縮に伴う各各構
成臓器ZOの形態変化等)を実際の放射線照射中に予想
される呼吸性の体動に合わせてシミュレーションできる
ようになっている。
【0078】そのシミュレートされた結果は、三次元状
又は二次元状(三次元空間に設定される複数枚のスライ
ス面の各面)に動画像として表示(アニメーション又は
シネ表示ともいう)される。このシミュレート結果とし
て表示される動画像は、データベース50からの対象患
者の医用画像、例えばCTスキャナで得られたCT画像
に基づいて、体内の形態(各臓器の大きさ、形状)や動
態(体動に因る形態変化)が予めモデル51cに設定さ
れる平均的な透視立体像(体径等のデータに従って予め
準備される平均的な形態やその動態)よりもより現実に
近い透視立体像になるよう微調整される。
【0079】この微調整された動画像は、図6に示すよ
うに、治療用計画データの元になる対象患者のシミュレ
ート・スライス像Sm1…Smnとして治療計画用プロ
グラム51bに設定されるようになっている。このシミ
ュレート・スライス像Sm1…Smnは、その画像上に
表示される特定部位をROIや色によって識別可能とな
っている。
【0080】治療計画用プログラム51bは、三次元動
画像モデル51cからの複数のシミュレート・スライス
像Sm1…Smnに基づいて、そのスライス像Sh1…
Shnの夫々で照射部位の設定からその照射部位に対す
る最適な照射計画(照射方法、位置合わせ等)までをシ
ミュレーションするための各種演算プログラムから構成
されている。この各種演算プログラムに従って、例えば
照射部位を表示されるシミュレート・スライス像Sm1
…Smn上でROIや色によって識別表示されると共
に、照射野形状から求まるコリメータ開閉データ(例え
ば後述するコリメータの大きさ、開口形状)等を含む治
療用計画データDA1が作成される。
【0081】上記治療計画装置51は、上記三次元動画
像モデル51c及び治療計画用プログラム51bにより
作成した治療用計画データDA1を放射線照射を制御す
るためのデータとして照射前の放射線治療装置52に出
力するようになっている。
【0082】また、放射線治療装置52からの後述する
センサーデータSAに基づいて、シミュレート・スライ
ス像Sm1…Smnをリアルタイムに補正すると共に、
そのスライス像Sm1…Smnに応じて作成された治療
用計画データDA1を補正し、その補正後の計画データ
DA2を体動に関する補正制御データとして照射中の放
射線治療装置52にリアルタイムに出力するようになっ
ている。
【0083】放射線治療装置52(以下、単に「治療装
置」という)は、本実施例ではX線を使って治療するも
ので、治療装置52全体の駆動を管理する治療装置制御
部70(以下、単に制御部という)と、治療計画装置7
0で作成された治療用計画データに基づいて実際に治療
を行うための装置駆動部71とから構成される。
【0084】制御部70は、例えば1台のコンピュータ
で構成され、そのメモリに予め内蔵するプログラムに従
って処理を行うようになっている。制御部70は、その
制御部70の指示の元に個々に割り当てられた処理を行
う図示しない複数の制御ユニット(例えば治療台、架台
等)を内蔵している。この制御部70で生成される制御
信号は、上記複数の制御ユニットを介して装置駆動部7
1に供給されるようになっている。
【0085】つまり、この制御部70は、治療計画ユニ
ット51からの治療用計画データA1に基づいて装置駆
動部71に制御信号S8を供給すると共に、治療計画ユ
ニット51からの修正後の計画データDA2をリアルタ
イムに受け取るようになっており、その修正後計画デー
タDA2に基づいてリアルタイムに装置駆動部71に制
御信号S9を供給するようになっている。
【0086】装置駆動部71は、心拍数及び体径変化を
検出するセンサー69を装着した被検体Pを載せる治療
台72と、被検体Pの体軸方向を回転軸として回転可能
な架台73と、この架台73を回転可能に支持する架台
支持体74とを備えている。センサー69は、図7及び
図8に示すように、その本体69aに被検体Pの体表周
囲に当接して巻かれる伸縮自在のワイヤー67と、その
本体69aの被検体Pに接する側面に(+)極及び
(−)極の両電極68、68とが設けられる。このセン
サー69は、ワイヤー67の伸縮により被検体の呼吸性
の体動に伴う人体の体径変化を微弱な電流信号S6とし
て検出すると共に、電極68、68により被検体Pの心
拍変化を微弱な電流信号S7として検出するようになっ
ている。このセンサー69で検出された微弱な電流信号
S6及びS7は、後述する検出器69bに出力される。
【0087】治療台72は、その上側に天板72aを備
えている。治療台72は、内部の駆動機構により高さ調
節可能であるから、これにより天板72aを上下動させ
ることができる。また、治療台72は、内部の別の駆動
機構の駆動により、天板72aをその長手方向及び横方
向に所定範囲で各々移動させることができるほか、更に
別の駆動機構を作動させることで、天板支柱回転及びア
イソセンタを中心とした回転が可能となっている。これ
らの天板72aの動作は、被検体Pの天板上の位置決め
及び放射線照射のときに必要であり、制御部70から供
給される制御信号S8及びS9により制御される。
【0088】一方、架台73は、クライストロンからの
加重電子を偏向してターゲットに当て、そこから発生す
るX線ビームを被検体Pに照射する照射ヘッド75を備
えている。この照射ヘッド75には、ターゲット即ち放
射線源と放射口との間に、被検体Pの体表面上の照射野
を決めるコリメータ76が設置されている。このコリメ
ータ76は、本実施例では、多分割原体絞りの構造を有
したマルチリーフコリメータである。
【0089】このマルチリーフコリメータは、複数枚の
板状にタングステン製のリーフから成る2種のリーフ群
が放射線源からのX線パスを挟んで並設状態で対向配置
され、リーフの各々がリードスクリューを要部とする移
動機構によって各リーフの長さ方向に独立して駆動可能
となっている。この移動機構は、制御部70から供給さ
れる制御信号S8及びS9に応じて駆動し、2つのリー
フ群で形成される照射開口の大きさ、形状(即ち照射野
の大きさ、形状に相当)をリアルタイムに変更できるよ
うになっている。
【0090】さらに、架台支持体74は、その内蔵する
駆動機構によって、架台73全体を時計回り及び反時計
回りの何れにも回転可能になっている。この駆動機構の
動作は、制御部70から供給される制御信号S8及びS
9に基づいて行われる。
【0091】上記治療装置52は、上記構成要素とは別
に、披検体Pに装着されたセンサー69からの体径変化
及び心拍変化に対応する微弱な電流信号S6及びS7を
増幅する検出器69bと、この検出器69bで増幅され
る電流信号をデジタル量に変換するA/D変換器69c
とを備えている。A/D変換器69cで変換されたデジ
タル信号は、センサーデータSAとして照射期間中、治
療計画ユニット51にリアルタイムに供給される。ま
た、このセンサーデータSAは、患者に関するデータの
一部として保管するためにデータベース50にも供給さ
れるようになっている。
【0092】次に、この実施例の動作を説明する。
【0093】最初に、治療計画時について図9に基づい
て説明する。
【0094】まず、治療計画ユニット51によるシミュ
レーション及び治療計画の処理を説明する。ステップS
1にてデータベース50から患者に関するデータが入力
されると、ステップS2にてそのデータが三次元動画像
モデル51cにパラメータとして設定され、そのパラメ
ータに基づいて平均的な透視立体像が動画像としてシミ
ュレートされる。
【0095】次いで、ステップS3にて、そのシミュレ
ートされる平均的な透視立体像がより現実的な透視立体
像として、医用画像に応じて微調整され、その微調整さ
れた透視立体像に応じてシミュレート・スライス像Sm
が作成される。
【0096】次いで、ステップS4にて、シミュレート
・スライス像Smが治療計画用プログラム51bに設定
されると、ステップS5にて照射予定部位がROIや色
などで識別表示され、コリメータ開閉データ等を含む治
療用計画データDA1が作成される。この作成された治
療用計画データDA1は、ステップS6にて治療装置5
2に出力される。
【0097】続いて、放射線照射時について図10及び
図11に基づいて説明する。
【0098】まず、治療計画ユニット51では、放射線
照射期間中、ステップ7によりセンサーデータSAが入
力されると、ステップS7にてそのセンサーデータSA
に基づいて上記各ステップS1〜S6で作成した治療用
計画データDA1がリアルタイムに補正され、ステップ
S9にてその補正後の計画データDA2が治療装置52
に出力される。その後、ステップS7に戻り、上記処理
が繰り返される(図10参照)。
【0099】上記各ステップS7〜S9の一連の処理
は、放射線照射時に繰り返し実行される。
【0100】この治療計画ユニット51による処理と並
行して、治療装置52では、ステップ10にて装置が起
動すると、ステップ11にて予め治療計画ユニット51
から受け取っていた治療用計画データDA1に基づいて
制御信号S8が出力され、放射線が照射される。
【0101】次いで、ステップ12にて治療計画ユニッ
ト51からの補正後の計画データDA2を入力すると、
ステップ13にてその補正後計画データDA2に応じた
制御信号S9が出力され、放射線照射がリアルタイムに
変更修正される。その後、ステップ10に戻り、上記処
理が繰り返される(図11参照)。
【0102】以上により、本実施例に係る放射線治療シ
ステムは、治療計画時に患者の体動に応じた人体の形態
変化を予めシミュレーションし、そのシミュレート結果
に基づいて治療用計画データを作成すると共に、この計
画データを照射期間中の実際の患者の体動に応じてリア
ルタイムに変更修正し、その修正後の計画データに基づ
いて、放射線の照射状態を制御できる。従って、仮に患
者を照射中に長期間拘束したとしても、その患者の体動
に関係なく常にターゲットとしての部位に対する正確な
照射が可能となる。また、無駄な放射線照射が抑制され
るので、患者の被爆量を必要最小限に抑えることができ
る。
【0103】なお、この第2実施例では、センサーを放
射線治療中に患者に装着させる構成であったが、これに
対し、同じセンサーを治療計画前の画像取得時に患者に
装着させ、画像と同時に取得するセンサー信号を治療計
画に使用する構成であってもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜3記載
の発明に係る放射線治療システムでは、被検体のCT画
像を取得しながら、その被検体に装着されるセンサーか
らの被検体の体動変化に応じた電気信号を検出し、その
検出される電気信号の波形データとCT画像との両位相
を対応付け、この対応付けられるCT画像に基づき、コ
リメータの開閉データを含む計画データを作成し、この
作成された計画データ及び照射期間中の被検体に装着し
たセンサーからの波形データに応じて照射期間中の放射
線の照射状態をリアルタイムに制御しているので、放射
線の照射期間中、患者の体動に関係なく常にターゲット
としての部位に対し、必要十分で且つ正確な放射線照射
を行うことができる。これにより、無駄な放射線照射が
抑制されるので、患者の被爆量を必要最小限に抑えるこ
とができ、放射線治療計画の精度が大幅に向上するよう
になる。
【0105】また、請求項4〜6記載の発明に係る放射
線治療システムでは、被検体の体内の形態及び動態に関
するデータとその被検体の複数枚のスライス画像とを、
予め保持しているパラメータ可変の三次元動画像モデル
に適用し、三次元空間に設定される上記形態及び動態を
シミュレートし、このシミュレートされる上記形態及び
動態に応じて少なくとも照射時期及びコリメータの開閉
データを含む計画データを作成し、この作成される計画
データに基づいて放射線照射を行うときに、上記被検体
に装着されるセンサーからのその被検体の動態に関する
データに応じて計画データをリアルタイムに補正すると
共に、その補正後の計画データに応じて放射線照射を制
御しているので、放射線の照射期間中、患者の体動に関
係なく常にターゲットとしての部位に対し、必要十分で
且つ正確な照射を行うことができる。これにより、無駄
な放射線照射が抑制されるので、患者の被爆量を必要最
小限に抑えることができ、放射線治療計画の精度が大幅
に向上するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る放射線治療システムの全体構
成を示す概略ブロック図。
【図2】第1実施例の全体動作を説明する概略のタイミ
ングチャート。
【図3】第2実施例に係る放射線治療システムの全体構
成を示す概略ブロック図。
【図4】第2実施例のデータベースのデータ内容の説明
図。
【図5】第2実施例の三次元動画像モデルの概要図。
【図6】第2実施例のシミュレート・スライス像の概要
図。
【図7】第2実施例のセンサーの構成を示す概略図。
【図8】第2実施例のセンサーの装着例を説明する図。
【図9】第2実施例の治療計画ユニット側の治療計画時
の処理を示す概略フローチャート。
【図10】第2実施例の治療計画ユニット側の放射線照
射時の処理を示す概略フローチャート。
【図11】第2実施例の治療装置側の放射線照射時の処
理を示す概略フローチャート。
【図12】従来技術の照射計画及びその問題点を説明す
る図であり、(a)は照射計画時の説明面、(b)は実
際の照射時の説明図。
【図13】従来技術の照射計画を説明する図であり、
(a)は呼期の説明図、(b)は吸期の説明図。
【符号の説明】
1 放射線治療計画用CTシステム 2 放射線治療装置(第1実施例) 3 システム制御部 4 CTスキャナ部 5 治療計画部 9、9a センサー 10 生データユニット 11 画像再構成ユニット 12 治療計画ユニット 20 全体制御部 21 装置本体部 22 駆動制御部 50 データベース 51 治療計画ユニット 51a 治療計画装置 52 放射線治療装置(第2実施例) 67 ワイヤー(センサー) 68 電極(センサー) 69 センサー
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 19/00 G06T 1/00 G06F 15/62 390 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体のCT画像を取得しながら、その
    被検体に装着されるセンサーからの該被検体の体動変化
    に応じた電気信号を検出し、その検出される電気信号の
    波形データと上記CT画像との両位相を対応付ける位相
    特定手段と、この位相特定手段により上記波形データの
    位相と対応付けられる上記CT画像に基づき、コリメー
    タの開閉データを含む計画データを作成する計画データ
    作成手段と、この計画データ作成手段により作成された
    計画データ及び照射期間中の上記被検体に装着した上記
    センサーからの上記波形データに応じて上記照射期間中
    の放射線の照射状態をリアルタイムに制御する制御手段
    とを備えたことを特徴とする放射線治療システム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記計画データの元に
    なった前記CT画像の位相に対応づけられる前記波形デ
    ータと前記照射期間中の前記波形データとの間の波形相
    関性を判定する判定手段と、この判定手段により波形相
    関性があると判定されるとき、放射線の照射を指令する
    と共に、前記コリメータに前記開閉データに基づく開閉
    を指令する照射制御手段とを含む請求項1記載の放射線
    治療システム。
  3. 【請求項3】 前記センサーは、呼吸器計又は心電計で
    ある請求項2記載の放射線治療システム。
  4. 【請求項4】 被検体の体内の形態及び動態に関するデ
    ータとその被検体の複数枚のスライス画像とを、予め保
    持しているパラメータ可変の三次元動画像モデルに適用
    し、三次元空間に設定される上記形態及び動態をシミュ
    レートするシミュレーション手段と、このシミュレーシ
    ョン手段によりシミュレートされる上記形態及び動態に
    応じて少なくとも照射時期及びコリメータの開閉データ
    を含む計画データを作成する計画データ作成手段と、こ
    の計画データ作成手段により作成される計画データに基
    づいて放射線照射を行うときに、上記被検体に装着され
    るセンサーからのその被検体の動態に関するデータに応
    じて上記計画データをリアルタイムに補正すると共に、
    その補正後の計画データに応じて上記放射線照射を制御
    する補正制御手段とを備えたことを特徴とする放射線治
    療システム。
  5. 【請求項5】 前記シミュレーション手段は、データベ
    ースに予め保管される前記形態及び動態に関するデータ
    及び複数枚のスライス画像を前記三次元動画像モデルの
    パラメータとして設定する手段を含む請求項4記載の放
    射線治療システム。
  6. 【請求項6】 前記センサーは、少なくとも前記被検体
    の体径変化及び心拍変化に相当する電気信号の検出装置
    である請求項5記載の放射線治療システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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