JP2002165894A - 放射線治療システム - Google Patents

放射線治療システム

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JP2002165894A
JP2002165894A JP2000368419A JP2000368419A JP2002165894A JP 2002165894 A JP2002165894 A JP 2002165894A JP 2000368419 A JP2000368419 A JP 2000368419A JP 2000368419 A JP2000368419 A JP 2000368419A JP 2002165894 A JP2002165894 A JP 2002165894A
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irradiation
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JP2000368419A
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Susumu Nishihara
進 西原
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Mitsubishi Electric Corp
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1048Monitoring, verifying, controlling systems and methods
    • A61N5/1064Monitoring, verifying, controlling systems and methods for adjusting radiation treatment in response to monitoring

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体内部の腫瘍等特定部分を狙って放射線
を照射する場合に放射線照射範囲を決定し、放射線照射
期間中の患者の体動を考慮した治療計画に基づいて、実
際の放射線照射を制御する。 【解決手段】 照射実行時に取得する被検体内部の第1
の画像と照射計画時に取得する被検体内部の第2の画像
との距離をパターン認識処理により求め、上記第1の画
像と上記第2の画像の距離が所定の閾値を越えるときに
は、被検体に対するビーム照射を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体内部の腫瘍
等特定部分を狙って放射線を照射する場合に放射線照射
範囲を決定し、放射線照射期間中の患者の体動を考慮し
た治療計画に基づいて、実際の放射線照射を制御する放
射線治療システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被検体の腫瘍等特定部位に放射線を照射
する場合、照射範囲を決定すること、及び決定した照射
範囲を被検体表面上に表示することにより照射範囲と患
部の位置とを一致させることは、非常に重要な作業であ
る。
【0003】従来、放射線治療システムにおける照射範
囲を決定するために、CT装置等によって得られた断層
像、及びX線シミュレータによって得られた透視像を見
ながら照射範囲を決めるという方法がとられていた。
【0004】即ち、CT装置による断層像は、被検体内
部を高いコントラスト分解能で表示する事ができ、放射
線を照射するべき領域(関心領域)を断層上において比
較的容易に特定できる。そして、断層上の関心領域に対
応する部分を透視像上に求める。X線シミュレータによ
る透視像は透視の視点が放射線照射の中心と一致してい
るので、透視像上の関心領域を被検体表面の該当する部
位に対応させることができる。このようにして放射線照
射範囲を定性的に決定し、凹凸のある被検体表面にマジ
ック等でマーキングを施していた。
【0005】また、放射線治療計画は、通常、図9
(a)に示すように、被検体4のある時刻t1での身体
状況を反映した断層像上において、部位50の特定から
その部位50をターゲット8とした最適な照射法の決定
およびそのシミュレーションまでを含んでいる。(同図
中の符号Oは仮想放射線源、点線矢印は仮想放射線錘を
示す。)
【0006】ただし、呼吸性の体動の影響を受けやすい
部位に対して治療計画を立てるときは、図10(a)及
び(b)に示すように、被検体4のスライス像上に表示
される部位50に対し、その部位50の呼期(収縮)及
び吸期(伸張)に応じた形態変化が考慮される。つま
り、その部位50の形状より大きめの、いわゆるセーフ
ティマージンMaを取った照射部位が設定される。従っ
て、このような場合の照射範囲は、呼吸性の体動により
腫瘍部位等の部位50の形状よりも大きめに取られてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、X線シミュレ
ータによる透視像によって微妙なコントラストの違いを
識別するのは困難であるため、特に、関心領域とそれ以
外の領域のコントラストの差が小さい場合には、CT装
置による断層像で特定した関心領域がX線シミュレータ
による透視像では識別できなかった。このように、断層
像において特定した関心領域が透視像においてどこに該
当するかを判断するには熟練を要し、困難な作業であっ
た。また、このため、放射線照射範囲の決定を正確に行
うことも困難なことであった。
【0008】また、治療計画に使用する断層像は、その
画像取得時の検査中のある時刻の患者の身体状況を映像
化したものであって、刻々と変化する体動までは反映し
ていないといった問題があった。
【0009】例えば、実際の放射線照射時は、被検体4
の刻々と変化する呼吸性等の体動により、ターゲット8
としての部位50の位置がその計画時のターゲット8の
位置よりも常に変動しているにもかかわらず、そのター
ゲット8を固定したままの治療計画に沿って、実際の照
射を行っていたため、図9(b)に示すように、照射期
間中のある時刻t2では、放射線照射のターゲット8が
実際の部位50からずれてしまうといった問題点があっ
た。とくに、患者を長時間拘束する場合には、その体動
に因る照射ターゲットの位置ずれの程度が増加してい
た。
【0010】一方、セーフティマージンMaを含む照射
部位の設定(図10参照)は、オペレータ(医師)の経
験と勘に頼ったものであったため、いかに慎重にセーフ
ティマージンMaを取ったとしても、その大きさで必要
十分であるといった保証はなかった。
【0011】従って、セーフティマージンMaを含む照
射部位は、必要以上に大きめに設定された場合は、腫瘍
部位の外側の非腫瘍部位に対し過剰な放射線照射を行っ
てしまう可能性があった。逆に必要以下に小さめに設定
された場合は、照射線量がその予定基準値を下回り、再
び放射線治療をやり直したりするといった問題点があっ
た。
【0012】本発明は上記に鑑みて成されたもので、そ
の目的は、放射線照射範囲を決定するのに好都合な画像
を合成するとともに、照射と同時にX線TVでモニタす
る被検体の透視画像を合成し、照射期間中の体動による
治療計画の精度低下を解消する放射線治療システムを提
供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放射線治
療システムは、照射実行時に取得する被検体内部の第1
の画像と照射計画時に取得する被検体内部の第2の画像
との距離をパターン認識処理により求め、上記第1の画
像と上記第2の画像の距離が所定の閾値を越えるときに
は、被検体に対するビーム照射を停止するものである。
【0014】また、この発明に係る放射線治療システム
は、上記第1の画像と第2の画像はパターン化するよう
にしたものである。
【0015】また、この発明に係る放射線治療システム
は、被検体に対しビーム照射を行なう照射手段と、被検
体内部を撮像する第1の撮像手段と、被検体内部を撮像
する第2の撮像手段と、上記第1の撮像手段から出力さ
れる第1の画像と上記第2の撮像手段から出力される第
2の画像との間の距離を計算する距離計算手段と、上記
画像間距離をあらかじめ設定された閾値と比較する比較
手段と、この比較結果により上記照射手段からのビーム
照射を制御する制御手段とを備えたものである。
【0016】また、この発明に係る放射線治療システム
は、被検体に対しビーム照射を行なう照射手段と、被検
体に対向する空間の特定位置から被検体内部を撮像しパ
ターン化した被検体画像を出力する第1の撮像手段と、
被検体の断層撮影を行なう断層撮影部、この断層撮影部
からの断層画像を上記第1の撮像手段における被検体画
像の座標系に座標変換しパターン化した参照画像を生成
する座標変換部を有する第2の撮像手段と、上記被検体
画像と参照画像との距離をパターン認識処理により計算
する距離計算手段と、上記画像間距離をあらかじめ設定
された閾値と比較する比較手段と、この比較結果により
上記照射手段からのビーム照射を制御する制御手段とを
備えたものである。
【0017】また、この発明に係る放射線治療システム
は、上記パターン認識処理は、パターン化した被検体画
像とパターン化した参照画像との相関をとることにより
画像間の距離を計算するようにしたものである。
【0018】また、この発明に係る放射線治療システム
は、上記第1の撮像手段はCTスキャナ装置を有し、上
記第2の撮像手段はX線TV装置を有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
して本発明の実施の形態1について詳細に説明する。図
1は本発明の放射線治療システムの動作を説明するフロ
ーチャートである。図2は本発明の放射線治療システム
の概略ブロック図である。図3は放射線治療システムに
おける中心投影画像合成方法の実施例、及び、投影画像
表示方法の実施例の一部を示す図である。
【0020】図2において、21は被検体内部の複数の
断層像をもとにした3次元データを作成するCT装置、
22は放射線治療システムの制御部、23は3次元デー
タを記憶するメモリ、24は3次元データから投影画像
を計算する計算処理部、25は各種画像を表示する表示
部、26は関心領域、投影中心点の幾何学的条件を入力
するキーボード及びマウスを示す。また、27は投影画
像を出力する記録媒体である。
【0021】図3(a)〜(d)において、4は被検
体、5は患部である病変部を示す。7はCT装置3によ
るスライス位置を示す。70はCT装置による断層像を
示し、50は病変部の断層像を示す。8は断層像70上
に設定された関心領域(病変部8を含むように照射計画
時に設定される放射線照射の対象領域)を示す。また、
71は断層像70を補間して得られた被検体に関する3
次元データ、81は関心領域8を補間して得られた3次
元の関心領域、85は関心領域の中心を示す。Sは関心
領域85に対して所望の方向に所望の有限距離SADだ
け離れた(所望の幾何学的条件をもった)仮想の投影中
心点、10は投影中心点Sと関心領域の中心85を結ぶ
直線に垂直に設定された仮想の投影面、11は計算によ
って投影面10に投影された被検体に関する3次元デー
タ71の投影画像、12は計算によって投影された関心
領域81の投影画像を示す。なお、60は関心領域の中
心85に向けて左右上の3方向から投光されるレーザ光
線、6はレーザ光線に従って被検体表面に付けられたア
イソセンタマークを示す。
【0022】図1により治療計画の動作の流れを説明す
る。全体の治療計画の中で、中心投影画像の作成部分及
び出力画像の投影部分を示す。まず最初に関心領域(タ
ーゲット)を設定入力する(S1)。次に、関心領域の中
心をアイソセンタとして計算し(S2)、仮想の放射線源
の位置(投影中心点)を計算する(S3)。次に、CT座
標から、治療座標に変換するために、基準位置からアイ
ソセンタへのオフセット計算(平行移動)を行なう(S
4)。次に、投影中心点(仮想線源)の方向による回転
の計算(回転移動)を行なう(S5)。次に、投影中心点
と投影面を結ぶビーム要素を選択して(S6)、ビーム要
素と交わるボクセル(体積要素)のCT値の補正と加算
を行う(S7)。これをビーム要素上の全ボクセルについ
て行う(S8)。そして、投影画面上の全有効画素につい
て計算し終了する(S9)。次に、計算した画面上からマ
ーカの位置を認識し(S10)、この投影画面を記録媒体
に出力し(S11)、得られた画像を投影中心点と同様な
幾何学的条件を持つ光学系による出力画像として投影す
る(S12)。
【0023】図3(a)に示すように、CT装置21に
よって被検体4およびその内部にある病変部5を複数の
スライス位置7でスキャンして3次元データ71を作成
する。被検体4は図示しない固定治具に設置し固定して
おく。図3(b)に示す各断層像70を放射線治療シス
テムの表示部25で見ながら、その病変部50をキーボ
ード及びマウス26を利用して関心領域8として推定し
入力する。関心領域8とそれ以外の領域を区別するため
の新たなデータが作られる。関心領域8の入力が終わる
と、計算処理部24の動作により図3(c)に示す関心
領域の中心85が求まる。関心領域の中心85が求まる
と、図中心の患部データを受けた図示しないレーザ光線
発生器から固定治具に設置・固定された被検体4の関心
領域の中心85に該当する部分に向けてレーザ光線60
が投光される。被検体表面のレーザ光線60が投光され
た部分にはアイソセンタマーク6を付けておく。次にこ
の被検体4の病変部5に照射する放射線発生源点の位置
を決めて、その位置に対応して、関心領域の中心85に
対する有限の距離SAD及びその方向をキーボード及び
マウス26により入力する。即ち、投影中心点Sの関心
領域81に対する幾何学的条件は被検体4の病変部5に
対する放射線発生源点の幾何学的条件に等しい。投影画
像11、12は、投影面10に投影され、投影中心点S
の座標、関心領域の中心85の座標、3次元データ及び
関心領域81の各要素によって決定される。この投影画
像11、12は上記各要素を基に計算処理部24で計算
される。特に投影画像12は関心領域81の投影であ
り、関心領域81と他の領域を区別するデータを参照し
て投影することにより、他の投影画像11から区別して
表示している。従って、他の3次元データの投影画像1
1の部分とはっきり区別することができる。従って、病
変部5のコントラストが他の部分と差がない場合でも、
投影画像11、12において病変部5の周囲を識別でき
る。投影画像11、12はキーボード26から入力され
た所望の割合で拡大または縮小されて放射線治療システ
ムに備え付けられた出力装置によって記録媒体に出力さ
れる。図3(d)は、上記によって得られた被検体の中
心投影画像11を示し、この画像を例えば図のようにパ
ターン9のように三角形等の単純な形状でパターン化し
て、関心領域の投影画像(患部)12との位置関係を計
算する。
【0024】図4は上記投影画像合成法を用いた投影画
像表示方法及び放射線治療システムの実施例の図3に示
されなかった部分を示すものである。図において上記図
と同一符号は同一の対象を示す。82は関心領域81に
対応する被検体4の対応領域、86は関心領域の中心8
5に対応する被検体4の対応領域の中心、13は放射線
治療システムのX線発生源を示し、その対応領域82及
び対応領域の中心86に対する位置即ち幾何学的条件は
仮想の投影中心Sの関心領域81及び関心領域の中心8
5に対する幾何学的条件と等しい。
【0025】10sは上記投影画像合成方法及び放射線
治療システムで得られた投影画像11、12が所望の割
合で縮小されて撮影されたフィルム、16はフィルムに
撮影された画像をX線発生源13を投影中心として投影
するための光学系を示す。14はフィルム10s、光学
系16によって投影された関心領域85の投影画像を示
すものである。アイソセンタマーク6をレーザ光線61
にあわせるようにして被検体4を放射線治療システムの
固定治具に固定する。放射線治療システムのフィルム保
持部にフィルム10sをセットする。フィルム10sに
撮影された投影画像11、12は光学系16によって被
検体4に投影される。放射線の照射においては、この投
影された画像に合わせて放射線ビームのコリメータ開口
を調節する。この投影画像11、12の被検体表面への
投影、対応領域82へのX線の照射、及び関心領域81
の投影中心点Sによる計算上の投影においては、これら
の幾何学的条件は同一である。従って、投影画像表示方
法及び治療装置によれば、さらに放射線表示範囲の決定
が容易になる。また、ガントリーの角度を変えて多門照
射をする場合には、各角度毎の画像を用意しておき、設
定角度になったら投影するようにする。
【0026】次に、投影画像合成方法及び装置の投影画
像合成について説明する。図5(a)に、CT装置によ
るCT座標O−XYZから、投影画像を作成するための
CS(Computed Simulation)座標O−XYZへの座標
変換を示す。座標軸の変換は、関心領域の中心85への
原点の平行移動(O−XYZからO’−X’Y’Z’へ
の移動)と、放射線の照射方向すなわち投影中心点Sの
相対位置による回転(O’−X’Y’Z’からO−XY
Zへの移動)の2つからなる。
【0027】図5(b)に画像の投影の様子を示す。直
交座標O−XYZにおいて、投影中心点をS(X0
0、Z0)とし、その点Sより投影される投影画像をピ
クセル座標P(xp、yp、zp)とする。次に点P、S
を通る直線を考え、これをビーム要素と呼び、ビーム要
素上の点の座標を求める。ビーム要素上の点の座標を求
めることにより、ビーム要素が横切る3次元データ71
及び関心領域81の全てのボクセルの座標を得ることが
できる。投影座標11、12はこのビーム要素上のボク
セルのCT値を累積することによって得られる。図6に
ビーム要素上のCT値の累積におけるCT値の補正を示
す。図6(a)について説明する。図に示す直方体はC
T装置による各断層像の間を、1mmのスライス厚で補
間して求めたボクセル(3次元データの1要素)であ
る。補間されたボクセルのCT値は断層像からの距離に
よる比例配分となっている。このとき、ビーム要素がボ
クセルを横切る長さPaPb=ΔLをボクセルの体積V
で割った値にCT値nを掛ける。そしてこの値即ち(n
/V)ΔLを断層像が存在する範囲で積算することによ
り、投影画像のピクセルのもつ画素値Σ(n/V)ΔL
を求める。関心領域81のCT値は極端な値(白または
黒)に塗り替えられているので、投影画像上でも他の部
分と容易に識別できる。また、複数のボクセルを考え
て、この様な処理を行うこともできる。この場合nを複
数のボクセルの平均CT値とすればよい。図6(b)は
ビーム要素上のCT値の累積におけるCT値の他の補正
を示す。各断層像のピクセル間に平面を作成し、ビーム
要素が平面を横切る点の断層像からの距離の比でCT値
を分配する。前者の補正は分解能が優れているので頭部
用として好都合である。また、後者の補正はノイズが少
ないため腹部用として好都合である。投影面10の所定
範囲のピクセルについて上記の処理を施して画素値を求
めると投影画像は完成する。
【0028】なお、本発明は上記実施例に限定するもの
ではない。被検体4の内部に関する3次元データはX線
CTによる複数の断層像でもよく、MRI(磁気共鳴イ
メージング装置)によるものでもよい。また、投影画像
合成装置及び投影画像表示装置は、単体として存在する
装置でも、CT装置とそれに付随する装置、または、C
T装置とそれに付随する装置からなるものでもよく、装
置が1つにまとまっていても、複数に分かれているもの
でもよい。また、関心領域のボクセルを極端に大きな
(または小さな)階調データと入れ替えて投影してもよ
い。また、関心領域のボクセルに階調データと異なる識
別記号を付加して、ビーム要素上の識別記号のあるボク
セルの有無を判断するようにしてもよい。このようにす
れば、ビーム要素上に一つの関心領域ボクセルしかない
場合であっても、投影画面上に異なる表示ができる。ま
た、フィルムへの撮影は画像を反転させたものを撮影し
てもよい。また、投影画像の出力はフィルムへの撮影で
なく映像信号によるオンラインのものでもよい。そして
その投影はCRTに写し出されたものをプロジェクタ等
の光学系によって投影するものでもよく、透過性液晶パ
ネルに映像信号を入力して投影するものでもよい。ま
た、関心領域81の投影画像12に関する信号を入力し
て、放射線照射装置のコリメータによる開口の形状を制
御することも容易である。
【0029】以上が、CT装置による被検体スライス画
像から放射線源位置を中心とする中心投影画像合成法に
より合成画像を作成し、その合成画像に基づき照射装置
のコリメータ開口を設定するための手順である。なお、
この中心投影画像合成法は、照射実行時の被検体の位置
のずれの判定に使用される被検体の参照画像(ずれを測
定する際の基準画像)の作成にも適用される。詳細につ
いては、下記の実施の形態2で説明する。
【0030】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2である放射線治療システムのシステムブロック図で
ある。放射線治療に際し、画像取得から治療計画及び位
置合わせ(シミュレーション)までを一貫して行うため
の放射線治療計画用CT装置31と、この放射線治療計
画用CT装置31で計画及びシミュレートされた治療用
計画データに従って放射線治療装置32に接続されてい
る。なお、照射実行時に被検体内部の関心領域の画像を
取得する第1の撮像手段は放射線治療装置32内に、照
射計画時に被検体内部の関心領域の画像を取得する第2
の撮像手段は放射線治療計画用CT装置31内に設置さ
れている。
【0031】放射線治療計画用CT装置31と放射線治
療装置32とは、後述する治療用計画データを転送する
ために同軸ケーブル及びネットワーク等を介して通信可
能に接続される。ただし、必ずしも通信可能に接続され
なくてもよく、オンラインではない場合は、例えば治療
用計画データを記録可能な磁気ディスク、光磁気ディス
ク、光ディスク等の可搬型の記録媒体を経由しても良
い。
【0032】放射線治療計画用CT装置31(以下、単
にCT装置という)は、このCT装置31全体を総括す
るシステム制御部33と、治療計画用の画像データを取
得するCTスキャナ部34と、このCTスキャナ部34
で取得された各データを処理して治療計画データを作成
する治療計画部35から構成される。システム制御部3
3は、例えば1台のコンピュータで構成され、そのメモ
リに予め内蔵するプログラムに従って処理を行い、その
処理結果である各種の制御信号をCTスキャナ部34及
び治療計画部35に夫々、出力するようになっている。
CTスキャナ部34は、少なくともガントリ36及び寝
台37を備え、システム制御部33から図示しない複数
の制御ユニット(X線、寝台、架台等)を介して指令さ
れる制御信号に基づいて、例えばR−R方式で駆動する
ようになっている。
【0033】ガントリ36は、その診断用開口部OPに
挿入された被検体4を挟んで対抗する図示しないX線管
及びX線検出器を内蔵している。このX線検出器で検出
された透過X線に相当する微弱な電流信号は、ガントリ
36内の図示しないデータ収集部にてデジタル量に変換
され、CT画像用の収集データとして治療計画部35に
送られる。
【0034】治療計画部35は、CTスキャナ部34か
らのCT画像用の収集データに基づき、治療計画データ
を作成するもので、生データユニット40、画像再構成
ユニット41及び治療計画ユニット42とから構成され
ている。生データユニット40は、ディスク部40bを
備えている。このディスク部40bは、例えば光ディス
ク装置などの大容量ディスクを内蔵しており、収集デー
タを生データとして保管し、その生データを画像再構成
ユニット41に供給するようになっている。
【0035】画像再構成ユニット41は、画像再構成部
41a及びディスク部41bを備えている。画像再構成
部41aは、例えば1台のコンピュータで構成され、そ
のメモリに予め内蔵する画像再構成用プログラムに従っ
て、生データユニット40からの生データを複数枚(n
枚)のスライス面G1・・・Gnを含むCT画像として
再構成する。ディスク41bは、例えば光ディスク装置
などの大容量ディスクを内臓しており、画像再構成ユニ
ット41aからの再構成データを保管し、その再構成デ
ータを治療計画ユニット42に供給するようになってい
る。
【0036】治療計画ユニット42は、計画部42a及
びディスク部42bを備えている。計画部42aは、例
えば1台のコンピュータで構成され、そのメモリに予め
内蔵する放射線治療計画用プログラムに従って処理を行
う。つまり、この計画部42aは、画像再構成ユニット
41からの再構成データ、即ちスライス面G1・・・G
nの各面を画面表示させると共に、このスライス面G1
・・・Gnの各面の映像の夫々に対応するコリメータ開
閉データL1・・・Ln(例えば大きさ、開口形状)を
含む計画データK1・・・Knを作成するようになって
いる。
【0037】この作成された計画データK1・・・Kn
の夫々には、その計画データの元になったスライス面G
1・・・Gnが付加される。これらのデータはディスク
部42bに送られる。このディスク部42bは、例えば
光ディスク装置などの大容量ディスクを内蔵しており、
計画部42aからの治療計画データD1・・・Dnを保
管し、その治療計画データD1・・・Dnを放射線治療
システム32に供給するようになっている。
【0038】また、計画部42aでは、照射実行時に患
部が照射ビームからずれたことをパターン認識処理によ
り判定する際の被検体内部の参照画像も作成する。この
参照画像も上記再構成データと同様に、CTスキャナに
よる被検体スライス面の各面の映像から作成される。こ
の作成の手順は実施の形態1における図3での中心投影
画像の作成手順と基本的に同じであるので説明を省略す
る。なお、上記参照画像の作成においては、仮想投影中
心点Sが後述するX線TV装置98の位置に対応し、仮
想の投影面10はV線管99の位置に対応することにな
る。従って、上記参照画像は仮想X線TV像とも呼ばれ
る。この参照画像をもとに、後述する位置相関を判断す
るためのパターン位置データM1・・・Mnが作成され
治療計画データに付加される。
【0039】放射線治療装置32(以下、単に治療装置
という)は、本実施例ではX線を使って治療するもの
で、治療装置32全体を管理する全体制御部50と、C
T装置31で作成された治療用計画データD1・・・D
nに基づいて実際に治療を行うための装置本体部91
と、この装置本体部91の各種の駆動を制御する駆動制
御部92とから構成される。
【0040】全体制御部90は、例えば1台のコンピュ
ータで構成され、そのメモリに予め内蔵するプログラム
に従って処理を行うようになっている。この全体制御部
90は、CT装置31で作成された治療計画用データD
1・・・Dnを受け取ることができるようになってお
り、この治療計画データに基づいて装置本体部91及び
駆動制御部92のそれぞれに制御信号を供給するように
なっている。
【0041】装置本体部91は、被検体4を載せる治療
台93と、被検体4の体軸方向を回転軸として、回転可
能な架台94と、この架台94を回転可能に支持する架
台支持体95とを備えている。治療台93は、その上側
に天板93aを備えている。この治療台93は、内部の
駆動機構により高さ調節可能であるから、これにより天
板93aを上下に動かすことができる。
【0042】また、治療台93は、内部の別の駆動機構
の駆動により、天板93aをその長手方向及び横方向に
所定範囲で各々移動させることができる他、更に別の駆
動機構を作動させることで、天板支柱回転及びアイソセ
ンタを中心とした回転が可能となっている。これらの天
板93aの動作は、被検体4の天板上の位置決め及び放
射線照射の時に必要であり、全体制御部90から駆動制
御部92を介して供給される制御信号により制御され
る。
【0043】一方、架台94は、加速管からの加速電子
を偏向してターゲットに当て、そこから発生するX線ビ
ームを被検体4に照射する照射ヘッド96を備えてい
る。このX線ビームの照射は、後述する照射ゲート部1
03からの制御信号S4に基づいて行われる。また、照
射ヘッド96には、ターゲット即ち放射線源と放射口と
の間に、被検体4の体表面上の照射野を決めるコリメー
タ97が設置されている。このコリメータ97は、本実
施例では、多分割原体絞りの構造を有したマルチリーフ
コリメータである。
【0044】このマルチリーフコリメータは、複数枚の
板状にタングステン製のリーフから成る2種のリーフ群
が放射線源からのX線パスを挟んで並列状態で対向配置
され、リーフの各々がリードスクリューを要部とする移
動機構によって各リーフの長さ方向に独立して駆動可能
となっている。この移動機構は、後述するコリメータ制
御部102から供給される制御信号S3に応じて駆動
し、2つのリーフ群で形成される照射開口の大きさ、形
状(即ち照射野の大きさ、形状に相当)をリアルタイム
に変更できるようになっている。駆動部はリードスクリ
ューでなく、リーフにのこぎり状に歯形を加工して、ギ
アで駆動してお良い。さらに、架台支持体95は、その
内蔵する駆動機構によって、架台94全体を時計回り及
び反時計回りの何れにも回転可能になっている。この駆
動機構の動作は、全体制御部90から駆動制御部92を
介して供給される制御信号に基づいて行われる。
【0045】駆動制御部92は、全体制御部90の指示
の元に個々に割り当てられた処理を行う図示しない複数
の制御ユニット、例えばクライストロン、治療台、架台
等の各制御ユニットを備えている。これら複数の制御ユ
ニットのそれぞれは、例えば1台のコンピュータで構成
され、そのメモリに予め内蔵するプログラムに従って処
理を行う。これら複数の制御ユニットの内、本実施例の
制御ユニットは、パターン検出部100、パターン位置
判定部101、マルチリーフコリメータ制御部102
(以下、単にコリメータ制御部という)及び照射ゲート
部103を含んでいる。
【0046】パターン検出部100は、X線TV等の透
視画像を単純な形状パターンを有するパターン画像(被
検体画像)に変換し、パターン位置判定部101に出力
するようになっている。また、パターン検出部100で
は、上記被検体画像のパターン位置データの算出も行な
っている。パターン位置判定部101は、予めCTシス
テム31から供給される治療計画データD1・・・Dn
の内のパターン位置データM1・・・Mnと、パターン
検出部からリアルタイムで送られてくるパターン位置デ
ータKdとを逐次比較し、その両データ間の位置の相関
性を逐次判断するようになっている。ここで相関性と
は、CTスキャナによる参照画像のパターン位置とX線
TV装置による被検体画像のパターン位置との距離に対
応するものであり、距離が近いほど相関性が高いといえ
る。この意味で、上記パター-ン位置判定部101は両
画像間の距離を算出する距離算出手段及び特定の閾値と
上記距離とを比較する比較手段としての機能を有する。
そして、パターン位置データKdがパターン位置データ
M1・・・Mnの内の例えばパターン位置データMaに
相関性があると判断された時点で、制御信号S1をオン
に立ち上げると共に、パターン位置データMaに相当す
る治療計画データDaの内のコリメータ開閉データLa
を特定する制御信号S2を次段のコリメータ制御部10
2に出力する。
【0047】上記説明では、パターン位置の求め方につ
いては特に述べなかったが、ある広がりのあるパターン
図形の位置を定義する方法として、例えばそのパターン
図形の重心位置をパターン位置とすることは可能であ
る。また、上記説明では、参照画像と被検体画像の位置
同士の相関性(距離)を用いて被検体の位置のずれを判
断したが、画像そのものを直接比較する(相関をとる)こ
とによって位置のずれを判断することも可能である。こ
の場合にはパターン認識処理等の手法により両画像を重
ね合わせることによってその重なりの程度を定量的に表
し、その数値の大小によって両画像のずれを判断するこ
とにある。
【0048】コリメータ制御部102は、予めCTシス
テム31から供給される治療用計画データD1・・・D
nの内のコリメータ開閉データL1・・・Lnを例えば
メモリに保持しており、上記パターン位置判定部101
からの制御信号S2に対応したコリメータ開閉データL
aを特定し、この開閉データLaに従ってコリメータ9
7を開閉させる制御信号S3を装置本体部91に出力す
る。
【0049】照射ゲート部103は、治療装置32が起
動している間、制御信号S4を装置本体部91に出力す
ると共に、パターン位置判定部101からの制御信号S
1のオフからオンへの立ち上がりに付勢されて、その制
御信号S4をオフからオンに立ち上げる。この制御信号
S4のオフからオンへの立ち上がりに付勢されて、装置
本体部91ではX線ビームを被検体Pに放射するように
なっている。また、上記の例ではコリメータを動かす場
合を述べたが、体動による患者の動きに対して、患部を
追跡しても良い。
【0050】続いて、本実施例の全体動作を図8に基づ
いて説明する。最初に、データ取得時から治療計画時ま
でについて説明する。まず、システム制御部33からの
各種の制御信号に付勢されて、CT装置31が起動し、
被検体4の収集データが生成される。この収集データ
は、治療計画部35に供給され、複数のスライス面とし
て再構成される。ここで再構成された複数のスライス面
の内、図8に示す治療計画用として3枚のスライス面G
1、G2、G3が選択されたとする。このスライス面G
1、G2、G3は、その夫々の元になった収集データ取
得時期T1、T2、T3に対応づけられている。
【0051】上記3枚の再構成スライス面G1、G2、
G3に基づいて、その各面の夫々でコリメータ開閉デー
タL1、L2、L3を含む計画データK1、K2、K3
が作成される。この計画データK1、K2、K3は、パ
ターン位置M1、M2、M3と共に、治療用計画データ
D1、D2、D3として治療装置32に供給される。
【0052】次に、放射線照射時について説明する。い
ま、ある時刻t0にて、治療装置32が起動したとす
る。この起動に際して、被検体4がX線TV98、V線
管99等で透視されて画像上でパターン位置データKd
がパターン検出器100でリアルタイムに検出される。
この検出されたパターン位置データKdは、パターン位
置検出部101で上記CT装置31からの位置データM
1、M2、M3の各々と比較され、何れにも相関性がな
いと判断される間、制御信号S1がオフ状態のまま継続
され、制御信号S2も生成されない。従って、照射ゲー
ト部103からの制御信号S4はオフのまま変化せず、
装置本体部91から被検体4へのX線照射は行なわれな
い。
【0053】次いで、時刻t1になると、パターン検出
器100で位置データKdはパターン位置判定部101
でパターン位置M1と相関性ありと判断され、制御信号
S1がオフからオンに立ち上げられる。この立ち上がり
に同期して、その位置データM1の位置に相当する治療
計画データD1の内のコリメータ開閉データL1を指示
する制御信号S2がコリメータ制御部102に出力され
る。これらの制御信号S1及びS2に応じて、コリメー
タ制御部102では制御信号S3が生成されて、コリメ
ータ97に開閉データL1に基づく開閉が指令されると
共に、照射ゲート部103から装置本体部91への制御
信号S4がオンからオフに立上がり、被検体4へのX線
照射が行われる。このX線照射は、時刻t2を経て時刻
t3になるまで継続される。
【0054】次いで、時刻t3になると、制御信号S1
がオンからオフに立下がり、この立ち下がりに同期し
て、制御信号S2のコリメータ制御部102への出力が
ストップする。従って、制御信号S3も生成されず、制
御信号S4もオンからオフに立ち下がるため、X線照射
は停止される。この停止状態は、時刻t4を経て時刻t
5になるまで維持される。
【0055】次いで、時刻t5になると、パターン検出
器100でパターン位置データKdはパターン位置判定
部101で今回は位置データM2と相関性ありと判断さ
れ、制御信号S1がオフからオンに立ち上げられる。こ
の立上がりに同期して、その位置データM2の位置に相
当する治療用計画データD2の内のコリメータ開閉デー
タL2を指示する制御信号S2がコリメータ制御部10
2に出力される。これらの制御信号S1及びS2に応じ
て、コリメータ制御部102では制御信号S3が生成さ
れて、コリメータ97に開閉データL2に基づく開閉が
指令されると共に、照射ゲート部102から装置本体部
91への制御信号S4がオンからオフに立上がり、被検
体4へのX線照射が行われる。このX線照射は、時刻t
6を経て時刻t7になるまで継続される。
【0056】次いで、時刻t7になると、制御信号S1
がオンからオフに立ち下がり、この立ち下がりに同期し
て、制御信号S2のコリメータ制御部102への出力が
ストップする。従って、制御信号S3も生成されず、制
御信号S4もオンからオフに立ち下がるため、X線照射
は停止される。この停止状態は、時刻t8を経て時刻t
9になるまで維持される。
【0057】次いで、時刻t9になると、位置検出器1
00でパターン位置Kdはパターン位置判定部101で
今回は位置データM3と相関性ありと判断され、制御信
号S1がオフからオンに立上げられる。この立上がりに
同期して、その位置データM3の位相に相当する治療用
計画データD3の内のコリメータ開閉データL3を指示
する制御信号S2がコリメータ制御部102に出力され
る。これらの制御信号S1及びS2に応じて、コリメー
タ制御部102では制御信号S3が生成されて、コリメ
ータ97に開閉データL3に基づく開閉が指令されると
共に、照射ゲート部103から装置本体部91への制御
信号S4がオンからオフに立上がり、被検体4へのX線
照射が行われる。このX線照射は、時刻t10を経て時
刻t11になるまで継続される。
【0058】次いで、時刻t11になると、制御信号S
1がオンからオフに立ち下がり、この立ち下がりに同期
して、制御信号S2のコリメータ制御部102への出力
がストップする。従って、制御信号S4もオンからオフ
に立ち下がるため、X線照射は停止される。
【0059】以上の動作は放射線照射中に連続して繰り
返される。従って、癌腫瘍等の部位が患者の呼吸性の体
動に伴って移動または変形したとしても、その部位の体
動時のパターン9の位置に応じて予め立てた治療計画デ
ータに基づく照射状態をその体動時のパターン位置に応
じてリアルタイムに指令できるので、患者の体動に関係
なく常にタ−ゲットとしての部位に対し、必要十分で且
つ正確な放射線照射を行うことができる。また、無駄な
放射線照射が抑制されるので、患者の被爆量を必要最小
限に抑えることができる。また、関心領域が体動によ
り、ターゲットからずれた時、放射線照射を停止する方
法は、図示されない三極管電子銃のグリッドにより制御
できる。また、二極化電子銃の場合は、印加する高圧パ
ルスを制御しても良い。また関心領域が元に戻った時は
放射線照射を再開する。
【0060】なお、この実施例では、パターン位置検出
部101からの制御信号S1のオンオフに応じてコリメ
ータ制御部102に制御信号S2を出力するとしたが、
本発明は必ずしもこの構成に限定されない。つまり、コ
リメータ制御部102からの制御信号S3を受けてから
コリメータ97が開閉データに沿って実際に開閉するま
でに要する時間を考慮にいれて、コリメータ97の開閉
を制御する構成であっても良い。
【0061】なお、コリメータの設定値は固定してお
き、X線TVで透視された画像を処理して生成されたパ
ターン位置がこの開口に対応するパターン位置Kdと一
致した時だけ照射しても良い。
【0062】なお、上記実施例では、パターンは3角形
1個であったが2個以上複数個であっても良く、別の形
状であっても良い。
【0063】なお、本実施例では、X線TVにより透視
画像を取得したが、エコー、超音波など他の透視画像取
得方法でもよく、同等な効果がある、
【0064】なお、パターン9の形状は直径2mmほど
の球を体内に入れる場合が望ましいが、他の形であって
も良い。
【0065】なお、本実施例ではX線を照射する場合に
ついて、述べたが、陽子線、重粒子線などその他の放射
線であっても良く、同等の効果がある。
【0066】なお、本実施例ではX線TVは1式であっ
たが、2式でも良く、3次元的にパターンの位置を同定
できる。また、3式以上構成すれば、ガントリが回転し
た時、見えなくなるX線TVの代わりに他のものを使用
して、3次元的な位置決めが可能になる。
【0067】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。被検体
の3次元データ及び金等のパターン及びまたはその中の
関心領域から放射線照射と同一な条件による投影画像を
合成した。このため放射線透視像と同一な視点による透
視画像であって、関心領域の、位置及び範囲が明確に投
影画像を得ることができる。また、X線TVの放射線透
視像と同一な視点による透視画像であって、関心領域の
位置及び範囲が明確に投影画像を得ることができる。従
って、被検体内部の特定部分を狙って放射線を照射する
場合の放射線照射位置及び範囲を決定するのに好都合で
ある。また、所望の拡大・縮小率でフィルムに撮影でき
るようになっているので、光学系の大小にかかわらずフ
ィルムを使用できる。
【0068】また、時間的に変化する被検体のCT画像
を取得し、これから同一時刻の放射線照射と同一な条件
による中心投影画像及びX線TVと同一な条件による中
心投影画像を合成し、放射線照射と同一な条件による中
心投影画像に基づき、コリメータの開閉データを含む治
療計画データを作成し、この作成された治療計画データ
及び照射期間中のX線TV装置で透視された画像から作
成されたパターンの動きに応じて照射期間中の放射線の
照射状態をリアルタイムに制御しているので、放射線の
照射期間中、患者の体動に関係なく常にターゲットとし
ての部位に対し、必要十分で且つ正確な放射線照射を行
うことができる。これにより無駄な放射線照射が抑制さ
れるので、患者の被爆量を必要最小限に抑えることがで
き、放射線治療計画の精度が大幅に向上するようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の放射線治療システム
の動作フローチャートである。
【図2】 本発明の実施の形態1の放射線治療システム
の概略ブロック図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の投影画像合成方法を
示す説明図であり、(a)はCT装置の動作概念の説明
図、(b)はCT装置により取得されたスライス画像の
説明図、(c)は中心投影画像合成方法の概念の説明
図、(d)は中心投影画像合成方法により得られる投影
画像の説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1の投影画像合成方法を
示す他の説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態1の投影画像合成方法の
細部を示す他の説明図であり、(a)は座標変換の説明
図、(b)は画像投影の説明図である。
【図6】 本発明の実施の形態1の投影画像合成方法の
細部を示す他の説明図であり、(a)はCT値の補正方
法の説明図、(b)はCT値の他の補正方法の説明図で
ある。
【図7】 本発明の実施の形態2の放射線治療計画及び
治療装置の構成を示すシステムブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態2の放射線治療計画及び
治療装置の動作を示す説明図である。
【図9】 従来技術の照射計画及びその問題点を説明す
る図であり、(a)は照射計画時の説明図、(b)は実
際の照射時の説明図である。
【図10】 従来技術の照射計画を説明する図であり、
(a)は呼期の説明図、(b)は吸期の説明図である。
【符号の説明】
4 被検体、 50 病変部、 6 アイソセンタを示
す被検体表面に付けたマーク、 7 スライス位置、
9 パターン、 71 3次元データ、 8、81 関
心領域、 82 対応領域、 85 関心領域の中心、
86 対応領域の中心、 10 投影面、 10s
フィルム、 13 X線発生源、 16光学系、 31
放射線治療計画用CTシステム、 32 放射線治療
システム、33 システム制御部、 34 CTスキャ
ナ部、 35 治療計画部、40 生データユニット、
41 画像再構成ユニット、 42 治療計画ユニッ
ト、 90 全体制御部、 91 装置本体部、 92
駆動制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 290 G06T 1/00 290A 7/00 300 7/00 300E Fターム(参考) 4C082 AA01 AC02 AC05 AC06 AE01 AG02 AG08 AG09 AG22 AJ05 AJ07 AJ08 AN02 AP07 AP08 AP16 4C093 AA01 AA22 AA30 CA50 5B057 AA09 BA03 CA08 CA13 CA16 CD01 DB03 DC34 5L096 AA09 BA06 BA13 DA05 EA15 EA16 FA34 FA66 HA07 JA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照射実行時に取得する被検体内部の第1
    の画像と照射計画時に取得する被検体内部の第2の画像
    との距離をパターン認識処理により求め、上記第1の画
    像と上記第2の画像の距離が所定の閾値を越えるときに
    は、被検体に対するビーム照射を停止することを特徴と
    する放射線治療システム。
  2. 【請求項2】 上記第1の画像と第2の画像はパターン
    化したことを特徴とする請求項1に記載の放射線治療シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 被検体に対しビーム照射を行なう照射手
    段と、被検体内部を撮像する第1の撮像手段と、被検体
    内部を撮像する第2の撮像手段と、上記第1の撮像手段
    から出力される第1の画像と上記第2の撮像手段から出
    力される第2の画像との間の距離を計算する距離計算手
    段と、上記画像間距離をあらかじめ設定された閾値と比
    較する比較手段と、この比較結果により上記照射手段か
    らのビーム照射を制御する制御手段とを備えたことを特
    徴とする放射線治療システム。
  4. 【請求項4】 被検体に対しビーム照射を行なう照射手
    段と、被検体に対向する空間の特定位置から被検体内部
    を撮像しパターン化した被検体画像を出力する第1の撮
    像手段と、被検体の断層撮影を行なう断層撮影部、この
    断層撮影部からの断層画像を上記第1の撮像手段におけ
    る被検体画像の座標系に座標変換しパターン化した参照
    画像を生成する座標変換部を有する第2の撮像手段と、
    上記被検体画像と参照画像との距離をパターン認識処理
    により計算する距離計算手段と、上記画像間距離をあら
    かじめ設定された閾値と比較する比較手段と、この比較
    結果により上記照射手段からのビーム照射を制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とする放射線治療システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記パターン認識処理は、パターン化し
    た被検体画像とパターン化した参照画像との相関をとる
    ことにより画像間の距離を計算することを特徴とする請
    求項4に記載の放射線治療システム。
  6. 【請求項6】 上記第1の撮像手段はCTスキャナ装置
    を有し、上記第2の撮像手段はX線TV装置を有するこ
    とを特徴とする請求項4に記載の放射線治療システム。
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