JPH0966116A - 放射線治療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置 - Google Patents

放射線治療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置

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JPH0966116A
JPH0966116A JP7248507A JP24850795A JPH0966116A JP H0966116 A JPH0966116 A JP H0966116A JP 7248507 A JP7248507 A JP 7248507A JP 24850795 A JP24850795 A JP 24850795A JP H0966116 A JPH0966116 A JP H0966116A
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JP
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diaphragm
shape
light
body surface
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JP7248507A
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Takeshi Shinokawa
毅 篠川
Noboru Yamashita
登 山下
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線治療の一連の作業を効率良く行い、設
備の小型化等を図る。 【解決手段】 マーキングを支援するための指標光照射
装置3であって、任意の位置に設けられる指標光を照射
するための単数または複数の光源31と、光源31から
の指標光を任意の形状に絞る絞り器32と、X線CT装
置1からの医療画像情報に基づき被検体の体表面を特定
し、この体表面と計画装置2で決められた治療計画とに
基づき、治療装置4で被検体に治療放射線を照射すると
きの治療放射線束と被検体の体表面とが交差する交差形
状を求め、絞り器32による指標光の絞りを行う絞り平
面を仮想的に設定し、光源31に対する交差形状の絞り
平面への逆投影形状を求める逆投影形状算出部33と、
求められた逆投影形状に基づき絞り器32による絞り形
状を調節するための絞り器制御部34とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、放射線治療計画
におけるマーキングの支援のためにマーキング範囲に指
標光を照射する放射線治療計画におけるマーキング支援
用指標光照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】患部などに放射線を照射して治療を行う
放射線治療は、大きく分けて計画段階と治療段階とに分
けられる。計画段階は、医療画像情報を収集する過程
や、収集された画像情報に基づいて被検体への治療放射
線の照射範囲、照射方向、強度、照射時間などを決め
る、いわゆる治療計画の立案を行う過程などが含まれ
る。また、治療段階では、立案された治療計画に従って
実際に被検体に治療放射線が照射されて治療が行われ
る。
【0003】医療画像情報としては断層画像などが用い
られ、その収集はX線CT装置などで行われる。また、
治療計画の立案は、収集された画像情報の取込み装置や
表示装置、入力装置、CPU(中央処理装置)などを備
えたいわゆるコンピューターシステムで構成される計画
装置により取り込んだ画像情報を基に医師などが指示し
ながら行われる。
【0004】治療段階の放射線治療は治療装置で行われ
る。この治療装置は、被検体を搭載するベッドや、この
ベッドの近傍に設置され、治療放射線束を照射する放射
線源や放射線源から照射される治療放射線を絞るコリメ
ータなどを備えた架台部分などを備えている。この種の
治療装置は、一般にベッド上の被検体に対する放射線源
の位置関係を前記被検体の体軸方向や体軸回りに変位し
得るようにベッドと架台部分が相対変位可能に構成され
ていて、治療放射線を照射する部位(頭部や胸部、腹部
など)を調節したり、被検体の体軸回りからの治療放射
線の照射方向を調節できるようになっている。また、放
射線源と被検体との間隔を変更できるように構成される
こともある。なお、治療放射線の照射範囲は、コリメー
タの絞り形状で調節される。
【0005】ところで、治療装置による放射線治療(治
療段階)では、立案された治療計画が正確に反映される
必要がある。そこで、従来、治療段階に先立ち、計画段
階の一つの工程として、立案された治療計画に従って治
療放射線が被検体に照射されるときに治療放射線が当た
る被検体の体表面上の範囲をマーキングするようにして
いる。このマーキングは、体表面上での照射範囲などに
従って術者が被検体の体表面に特殊インクで描線するの
であるが、この作業の指標として、治療計画の照射範囲
や照射方向などに基づき体表面上での照射範囲などを光
(指標光)で照射するようにしている。
【0006】上記指標光の照射は、従来、以下のような
構成で実現されている。 <第1従来例>指標光を照射するための光源を治療装置
に備え、立案された治療計画によって決まる、治療装置
の放射線源の3次元空間内の位置に前記光源を位置させ
るように治療装置のベッドと架台部分を相対移動させ、
また、コリメータの開口形状を治療時と同じにして被検
体に向けて指標光を照射させる。これにより、治療計画
通りに放射線源から治療放射線が照射されたときの治療
照射線束の被検体の体表面上の照射範囲に光源からの指
標光が照射され、この指標光に沿って術者がマーキング
を行う。
【0007】<第2従来例>図20に示すような装置を
用いる。この装置は、ベッド100と架台部分200を
備える。ベッド100はベッド基台101とその上部に
水平移動可能に支持された被検体M搭載用の天板102
を備える。架台部分200は、投光部201、C型アー
ム202、基台203などを備える。投光部201は、
指標光を投光する光源204と、治療装置のコリメータ
と同様の絞り形状で光源204からの指標光を絞る絞り
器205を備えている。この投光部201はC型アーム
202の一端部に取り付けられている。C型アーム20
2は、投光部201を天板102上の被検体Mの体軸回
りに回動できるように基台203に変位可能に支持され
ている。また、放射線源と被検体との間隔を変位可能に
構成された治療装置に対しては、さらに、投光部201
が天板102上の被検体Mに接離可能にC型アーム20
2に取り付けられる。
【0008】上記装置によれば、天板102の水平移
動、被検体Mの体軸回りの投光部201の回動(、投光
部201の被検体Mに対する接離移動)を組み合わせる
ことによって、被検体Mに対する光源204の位置関係
を、治療装置の放射線源と同じように調節することがで
きる。また、絞り器205によって指標光を治療放射線
と同じように絞ることもできる。従って、放射線治療時
における被検体に対する放射線源の位置関係と同じ位置
関係になるように投光部201の光源204を位置さ
せ、絞り器205による絞り形状を放射線治療時におけ
るコリメータの絞り形状と同じにして指標光を被検体M
に照射させることで、治療計画通りに放射線源から治療
放射線が照射されたときの治療照射線の被検体の体表面
上の照射範囲に指標光を照射させることができる。な
お、図20(a)は、第2従来例装置の正面図、図20
(b)は、その装置を被検体の体軸方向から見た図であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。先にも述べたように放射線治療は、医療画像情報
の収集、治療計画の立案、マーキング、治療の順で行わ
れる。病院などにおいては、多数の患者(被検体)を対
象とするので、上記一連の作業が効率良く実施されるこ
とが望まれる。しかしながら、第1従来例の構成では、
マーキングのための指標光の照射を治療装置を用いて行
うので、マーキング作業と治療作業とが競合したときい
ずれか一方の作業を受ける患者が待たされることになり
作業効率が悪くなる。
【0010】また、第2従来例では、マーキングのため
の指標光の照射を行う装置は治療装置と別体であるの
で、上述した第1実施例のような問題は起きないが、こ
の第2従来例の装置は、被検体Mに対する投光部201
の光源204の位置関係を、治療装置の放射線源と同じ
位置関係に変位させる必要があり、光源204の変位範
囲を放射線源の変位範囲と同じにしなければならないの
で、構成が複雑で大がかりな装置が必要になり、設備の
大型化などを招くなどの別異の問題がある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、多数の患者に対する放射線治療の一
連の作業を効率良く行えるとともに、設備の簡素化、小
型化を図ることができる放射線治療計画におけるマーキ
ング支援用指標光照射装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、治療装置による治療の際の被検体への
治療放射線の照射範囲や照射方向などを含む、医療画像
情報などを基に決められた治療計画に従って、前記治療
放射線が被検体に照射されるときに、この治療放射線が
当たる被検体の体表面上の範囲をマーキングする際の指
標として被検体の体表面に光(指標光)を照射する放射
線治療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置で
あって、任意の位置に設けられる前記指標光を照射する
ための単数または複数の投光手段と、前記投光手段から
の指標光を任意の形状に絞る絞り手段と、前記医療画像
情報に基づき被検体の体表面を特定し、この体表面と前
記決められた治療計画とに基づき、前記治療装置で被検
体に治療放射線を照射するときの治療放射線束と前記被
検体の体表面とが交差する形状(以下、交差形状と称す
る)を求め、前記絞り手段による指標光の絞りを行う絞
り平面を仮想的に設定し、前記投光手段に対する前記交
差形状の前記絞り平面への逆投影形状を求める逆投影形
状算出手段と、前記求められた逆投影形状に基づき前記
絞り手段による絞り形状を調節するための絞り調節手段
とを備えたものである。
【0013】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。逆投影形
状算出手段は、まず、医療画像情報に基づき被検体の体
表面を特定し、次に、この体表面と決められた治療計画
とに基づき、治療装置で被検体に治療放射線を照射する
ときの治療放射線束と、先に特定された被検体の体表面
とが交差する形状(交差形状)を求め、絞り手段による
光の絞りを行う絞り平面を仮想的に設定する。ここで、
投光手段、絞り手段(絞り平面)、被検体の体表面は、
空間上、投光手段、絞り手段(絞り平面)、被検体の体
表面の順で配置される。次に、逆投影形状算出手段は、
交差形状の各点と投光手段を結ぶ直線と絞り平面との各
交点を順次求めていき、投光手段に対する交差形状の絞
り平面への逆投影形状を求める。そして、絞り調節手段
を介して、求められた逆投影形状に基づき絞り手段によ
る絞り形状が調節される。これにより、投光手段から投
光され、逆投影形状に基づいて絞り形状が調節された絞
り手段によって絞られた指標光束は、前記交差形状、す
なわち、治療放射線が被検体に照射されるときにこの治
療放射線が当たる被検体の体表面上のマーキング範囲を
照射することになる。
【0014】すなわち、このように絞り手段の絞り形状
を調節して投光手段からの指標光を絞って体表面上のマ
ーキング範囲を照射するので、放射線治療時の治療装置
の放射線源の位置に制約されない任意な位置に投光手段
を設けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、この発明に係る放射線治
療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置の概略
構成、および、それを備えた放射線治療システムの全体
の概略構成を示すブロック図であり、図2は、X線CT
装置の構成を示す正面図、図3(a)は、治療装置の一
例の構成を示す正面図、図3(b)は、図3(a)の治
療装置をベッド側から見た架台部分の一部と被検体との
関係を示す図である。
【0016】図1に示すように、この放射線治療システ
ムは、医療画像情報を収集するためのX線CT装置1
と、治療計画を立てる計画装置2と、決められた治療計
画に従って被検体の体表面にマーキングする際の指標と
して被検体の体表面に指標光を照射するためのこの発明
の要部の指標光照射装置3と、治療装置4とを備えてい
る。
【0017】X線CT装置1は、図2に示すように、ガ
ントリ11とベッド12とを備えている。ガントリ11
には被検体Mを挿抜するための開口13が形成されてお
り、X線管14とX線検出器15とが対向支持されて内
設されている。X線管14とX線検出器15とは、対向
状態を維持しながら前記開口13の中心軸CJ回りに回
転可能に構成されている。ベッド12は昇降可能な基台
16と基台16の上部に水平移動可能に支持された天板
17を備えている。天板17上に被検体Mが載置され、
基台16を上昇させて天板17上の被検体Mの体軸を前
記開口13の中心軸CJに一致させ、天板17を水平移
動させて被検体Mを開口13内に挿入し、X線管14と
X線検出器15とを結ぶ撮像位置SLに、被検体Mの撮
像部位を位置させる。そして、X線管14からX線を照
射しながらX線管14とX線検出器15をこの被検体M
の体軸(中心軸CJ)回りで回転させ、撮像位置SLに
位置された被検体Mの撮影部位の周回方向からのX線透
過データをX線検出器15で検出する。この収集された
データに基づき図示しない画像再構成部でその撮像部位
の断層画像が再構成される。
【0018】このX線CT装置1で、上記撮像動作を被
検体Mの体軸方向に連続して行い、図4に示すように放
射線治療の対象の患部が存在する撮像領域(例えば、胸
部)KAに数mmピッチでスライス面SMを設定し、各ス
ライス面SMごとに撮像した複数枚の断層画像SGを得
る。これら複数枚の断層画像SGが治療計画を立てる際
に用いられる医療画像情報となる。なお、上記X線CT
装置1を基準とした基準座標系xyz(図2では、x軸
は紙面に垂直な方向になる)が予め決められていて、得
られた各断層画像SGの位置情報もこの基準座標系によ
って表される。
【0019】計画装置2は、得られた断層画像を取込む
取込み装置や表示装置、入力装置、CPUなどを備えた
いわゆるコンピューターシステムで構成されていて、上
記X線CT装置1で得られた所定の撮像領域の複数枚の
断層画像(医療画像情報)を取込み、それを基に医師な
どが指示しながら治療計画が立てられる。
【0020】治療装置4は、図3に示すように、ベッド
41や架台部分42を備えている。ベッド41は、基台
43の上部に被検体M搭載用の天板44が水平移動自在
に支持されている。架台部分42は、治療放射線を照射
する放射線源45や放射線源45から照射される治療放
射線を任意の絞り形状に絞るコリメータ46などを備え
ていて、天板44上の被検体Mの体軸回りに放射線源4
5やコリメータ46が回動されるように構成されてい
る。上記天板44の水平移動と、放射線源45などの回
動によって、天板44上の被検体Mと放射線源45、コ
リメータ46の位置関係を被検体Mの体軸方向や体軸回
りに変位でき、治療放射線を照射する部位(頭部や胸
部、腹部など)を調節したり、被検体Mの体軸回りから
の治療放射線の照射方向を調節できるようにしている。
また、放射線源45と天板44上の被検体Mとの間隔を
変更できるように構成されることもある。
【0021】コリメータ46は、例えば、図5(a)〜
(c)に示すようなものが用いられる。図5(a)のコ
リメータ46は、2組の開閉自在のリーフ46aを互い
に直交する方向に開閉させるように構成されており矩形
の絞り形状(治療放射線を通過させる開口部分)CKを
形成できる。図5(b)のコリメータ46は、放射線遮
蔽材料で形成された板状体46bに絞り形状CKが予め
形成されたもので、各種の絞り形状CKのものが用意さ
れていて、それらを取り替えるようにしている。また、
図5(a)と(b)とを併用して、より複雑な絞り形状
CKを形成することもある。図5(c)のコリメータ4
6は、複数組の開閉自在のリーフ46cが並設されたも
のである。この図5(c)のコリメータ46では、より
複雑な絞り形状CKを形成することができる。なお、リ
ーフ46aや46cは放射線遮蔽材料で形成される。
【0022】上記計画装置2によって立てられる治療計
画のうち、治療放射線の照射範囲は、例えば、図6に示
すように、治療装置4の放射線源45から照射される治
療放射線によって患部Kが包含されるように決められ、
治療放射線の照射方向は、放射線治療に最適と考えられ
る、放射線源45からの治療放射線の照射方向(被検体
Mの体軸回りの方向)が決められる。また、被検体Mと
放射線源45との間隔を変更できる治療装置4にあった
は、被検体Mと放射線源45との間隔も決められる。上
述のようにして決められた治療放射線の照射方向、被検
体Mと放射線源45の間隔などによって被検体Mに対す
る放射線源45の位置が決められ、上記放射線源45の
位置や治療放射線の照射範囲などによって放射線源45
から照射される治療放射線を絞るコリメータ46の絞り
形状が決められる。これら放射線源45の位置やコリメ
ータ46の絞り形状は、基準座標系上で決められる。
【0023】なお、基準座標系の基準であるX線CT装
置1と治療装置4とは別体の装置であり、これら装置
1、4間で被検体Mの移替えが行われる。従って、治療
装置4の座標系と基準座標系との座標合わせが必要にな
る。この種の放射線治療システムでは、被検体Mの所定
箇所に座標合わせ用のマーキングを施し、X線CT装置
1のベッド12の天板17の予め決められた位置にその
マーキング箇所を位置合わせして被検体Mを天板17に
載置し、医療画像情報(断層画像)を撮像して上記治療
計画を立て、一方で、治療段階では、治療装置4のベッ
ド41の天板44の予め決められた位置に前記マーキン
グ箇所を位置合わせして被検体Mを天板44に載置して
放射線治療を行うことで、治療装置4の座標系と基準座
標系との座標合わせを行っている。これにより、基準座
標系で決められた治療計画に基づき、治療装置4の天板
44や放射線源45、コリメータ46などの調節が可能
となる。
【0024】計画装置2で立てられた治療計画は、指標
光照射装置3と治療装置4とに与えられる。指標光照射
装置3では、X線CT装置1で得られた医療画像情報も
与えられていて、この医療画像情報と、計画装置2で立
てられた治療計画の内容を用いて後述するように被検体
Mの体表面に指標光を照射し、マーキング作業が行われ
る。また、治療装置4では、立てられた治療計画の内容
に基づき、天板44の水平移動や放射線源45の位置、
コリメータ46の絞り形状などを調節しながら被検体M
に治療放射線を照射して治療を行う。
【0025】図1に戻って、指標光照射装置3は、投光
手段としての単数または複数の光源31と、各光源31
から照射される指標光を任意の絞り形状に絞る絞り手段
としての絞り器32、逆投影形状算出手段としての逆投
影形状算出部33、絞り調節手段としての絞り器制御部
34などで構成される。
【0026】この指標光照射装置3は、被検体Mに対す
る放射線源45の位置と無関係な任意の位置に光源31
を設け、図7の概念図に示すように、治療計画に基づき
放射線治療時に被検体Mに治療放射線が照射されるとき
の治療放射線束と被検体Mの体表面T上との交差する部
分Pに、任意の位置に設けられた光源31から指標光を
照射するように絞り器32の絞り形状を調節するもので
ある。
【0027】このような絞り器32の絞り形状は、逆投
影形状算出部33により逆投影形状として求められる。
この手順を以下に説明する。なお、特に断らない限り、
以下の説明に出てくる形状、直線、点などは、上記基準
座標系(xyz)上のもので、この基準座標系上の座標
で表されるものとする。
【0028】逆投影形状算出部33は、まず、医療画像
情報(所定の撮像領域の連続した複数の断層画像)に基
づき被検体Mの体表面Tを求める。これを図8を参照し
て説明する。
【0029】まず、各断層画像SGごとに体表面の輪郭
TCを求める。これは、従来より一般に行われている方
法、例えば、画像の各ドットのCT値と所定のしきい値
とを比較するなどの方法により容易に求めることができ
る。各断層画像SGは、基準座標系上のxy平面上の断
層画像であるから、各断層画像SGごとの体表面の輪郭
TCのxy座標が特定される。また、各断層画像SGの
基準座標系上のz軸(被検体の体軸に一致する)の座標
は画像撮像時に決まる。従って、各断層画像SGごとの
体表面の輪郭TCの基準座標系上のxyz座標が特定さ
れるので、これらをつなげることで被検体の体表面Tを
求めることができる。ここでは、この基準座標系上の体
表面Tを関数T(x,y,z)とする。
【0030】次に、逆投影形状算出部33は、図9に示
すように、上述で求められた体表面T(x,y,z)
と、決められた治療計画とに基づき、治療装置4で被検
体Mに治療放射線を照射するときの治療放射線束と被検
体の体表面T(x,y,z)とが交差する形状(交差形
状)Pを求める。
【0031】先にも述べたように、治療計画が立てられ
た段階で基準座標系上の放射線源45の位置やコリメー
タ46の絞り形状が決まるので、放射線治療時の治療放
射線束に沿った直線Lが決まる。図9に示すように、治
療計画を立てる際には、治療放射線束の照射範囲SA
は、実際には患部KにアイソセンタICを決め、このア
イソセンタICを含むアイソセンタ平面ICP上で決め
られるので、この照射範囲SA上の点Aと放射線源45
とを通る直線が上記直線Lである。点Aと放射線源45
の位置の基準座標系の座標は既知であるので直線Lが特
定される。この直線Lと体表面T(x,y,z)との交
点PPを、照射範囲SA上の各点について順次求めてい
くことで交差形状Pが求められる。
【0032】ここで、直線Lと体表面T(x,y,z)
との交点PPを求める一例を図10を参照して説明す
る。図10(a)に示すように、体表面T(x,y,
z)を多数の点TPij(i=1〜m、j=1〜n)の集
合と考え、これら点TPijから交点PPをさがすものと
する。
【0033】図10(b)に示すように、直線Lを交点
PPで2つの半直線L1、L2に区分したとき、半直線
L1、L2の方向は直線Lの方向と一致する。一方、直
線Lを交点PPでない体表面T(x,y,z)上の点T
ijで2つの半直線L1、L2を区分したときには、図
10(c)に示すように、半直線L1、L2の方向は直
線Lの方向と一致しない。なお、図中の点B、Cは、直
線L上に任意に決めた点である。
【0034】そこで、体表面T(x,y,z)を構成す
る多数の点TPijを決めておき、各点TPijで直線Lを
2つの半直線L1、L2に区分し、半直線L1、L2の
方向が直線Lの方向と一致する点TPijを検索し、その
点TPijを交点PPとして決める。具体的な計算方法と
しては以下の方法を採ることができる。
【0035】直線LはA(xA ,yA ,zA )を通り、
方向ベクトル(α、β、γ)に平行であるとすれば、直
線Lは以下の式で表される。
【0036】
【数1】
【0037】なお、方向ベクトル(α、β、γ)は直線
Lの傾きに平行な単位ベクトルを設定する。
【0038】この直線L上に任意の2点B(xB
B ,zB )、C(xC ,yC ,zC )をとり、検索対
象の体表面T(x,y,z)を構成する点TP
ij(xT ,yT ,zT )と、上記点B、Cを結ぶ半直線
L1(点TPijと点Bを結ぶ半直線)、L2(点TPij
と点Cを結ぶ半直線)を求めると以下の式で表される。
【0039】
【数2】
【0040】この2つの半直線L1、L2の単位方向ベ
クトル(νx ,νy ,νz )、(μx ,μy ,μz
が、直線Lの単位方向ベクトル(α、β、γ)と一致す
る点TPijを検索すればよい。
【0041】この逆投影形状算出部33は、実際にはコ
ンピュータ(CPU)で構成されるので、実際の評価方
法としては、各要素の誤差の2乗和をとり、それがコン
ピュータの数値計算誤差δ以下に収まるような点TPij
を検索する。具体的には、以下の式で評価する。
【0042】 (νx −α)2 +(νy −β)2 +(zz −γ)2 ≦δ 、かつ、 (μx −α)2 +(μy −β)2 +(μz −γ)2 ≦δ
【0043】なお、上記検索を体表面T(x,y,z)
を構成する全点について行うと時間がかかるので、例え
ば二分検索法などを応用して検索することで処理時間の
短縮を図ることができる。
【0044】また、上記交差形状Pが、治療計画に従っ
て治療放射線を被検体Mに照射したときの被検体Mの体
表面に当たる範囲の輪郭になり、これがマーキング範囲
になる。
【0045】交差形状Pを求めると、逆投影形状算出部
33は、次に、図7、図11に示すように、絞り器32
による、光源31からの照射光の絞りを行う絞り平面S
Pを仮想的に設定する。ここでは、絞り平面SPをax
+by+cz+d=0で表される平面とする。なお、以
下の説明では上記一般式を用いて説明するが、絞り器3
2が具体的な位置に設置されると、上記a、b、c、d
は具体的に決まる。
【0046】次に、図12に示すように、上記絞り平面
SPを含むstu座標系を決める。図ではst平面を絞
り平面SPに一致させ、u軸上に光源31が位置される
ようにしている。後述するように、光源31や絞り器3
2は基準座標系上の既知の位置に設けられるので、この
stu座標系と基準座標系xyzとの関係は既知であ
る。従って、このstu座標系のs、t、u軸の単位ベ
クトルIS 、IT 、Iu、stu座標系の原点Gを基準
座標系の座標で表すことができ、ここでは以下のように
表す。
【0047】IS =(xs ,ys ,zs ) It =(xt ,yt ,zt ) Iu =(xu ,yu ,zu ) 原点G(x0 ,y0 ,z0
【0048】また、光源31の焦点E(xE ,yE ,z
E )が原点Gからu軸の+方向に距離e(実際に光源3
1や絞り器32が配設されたときに決まる)離れた位置
にあるとすると、その座標は以下のように表せる。
【0049】 (xE ,yE ,zE )=(x0 ,y0 ,z0 )+eIu =(x0 +exu ,y0 +eyu ,z0 +ezu
【0050】そして、先に求めた交差形状P上の点PP
(xP ,yP ,zP )と光源31の焦点Eとを結ぶ直線
LLと、絞り平面SPとの交点Qを交差形状P上の各点
について順次求めていけば、図13に示すように、光源
31に対する交差形状Pの絞り平面SPへの逆投影形状
BPが求められる。
【0051】上記交点Qは具体的には以下のような方法
で求められる。上記直線LL上の点(x,y,z)は以
下のように表せる。
【0052】(x,y,z)=(xE ,yE ,zE )+
m(xP −xE ,yP −yE ,zP −zE ) ただし、mは実数の値である。
【0053】そして、上記式のx=xE +m(xP −x
E )、y=yE +m(yP −yE )、z=zE +m(z
P −zE )を上記絞り平面SPを表す式ax+by+c
z+d=0に代入すれば、直線LLにおける交点Qの際
のm(mQ )が求まる。これを以下に示す。
【0054】
【数3】
【0055】従って、交点Qの基準座標系xyzにおけ
る座標(xQ ,yQ ,zQ )が求められる。
【0056】このようにして決められた逆投影形状BP
に従って絞り器制御部34が絞り器32の絞り形状を調
節することで光源31からの照射光で交差形状P(マー
キング範囲)を照射させることができる。
【0057】ところで、絞り器32の絞り形状の調節
は、上記絞り平面SP上で行われる。従って、stu座
標系における逆投影形状BPが求められる方が絞り形状
の調節上便利である。そこで、stu座標系における逆
投影形状BPを、座標変換により求めてもよい。この方
法を以下に説明する。
【0058】上記交点Qのstu座標系における座標を
(sQ ,tQ ,uQ )とすると、交点Qは以下の式で表
せる。
【0059】sQ s +tQ t +uQ u =(xQ
0 ,yQ −y0 ,zQ −z0 ) 従って、(sQ ,tQ ,uQ )は次式で表せる。
【0060】
【数4】
【0061】先に説明した方法で求まる基準座標系にお
ける逆投影形状BPの各点について上記のように座標変
換することで、stu座標系における逆投影形状BPが
求められる。
【0062】このように、この発明によれば、立てられ
た治療計画に従って放射線治療を照射するときの治療放
射線束が当たる被検体Mの体表面上のマーキング範囲
(交差形状)の絞り平面SPへの逆投影形状を求めてそ
れに基づき光源31からの指標光束を絞るようにしたの
で、光源31は、放射線源45の位置に制約さない位置
に設けてあってもマーキング範囲に指標光を照射させる
ことができる。
【0063】例えば、図14(a)に示すように、被検
体(体表面T)と放射線源45、光源31の間隔が相違
する場合であっても、この発明によれば逆投影形状BP
が求められ、光源31からの指標光でマーキング範囲
(P)を照射することができる。これは、治療装置4の
被検体(体表面T)と放射線源45との実際の間隔と相
違した間隔で光源31を設けられることを意味し、ま
た、治療装置4が被検体Mと放射線源45との間隔を変
位し得るように構成されていても、光源31と被検体M
との間隔を変位させることが必ずしも必要でないことを
意味する。また、図14(b)に示すように、放射線源
45と光源31の被検体Mの体軸回りの位置が相違して
も、この発明によれば光源31からの指標光でマーキン
グ範囲を照射することができる。これは、光源31を被
検体Mの体軸回りに回転させることが必ずしも必要でな
いことを意味する。さらに、例えば、図14(c)に示
すように、放射線源45からの最大照射範囲で被検体M
の体軸方向に複数範囲に渡って放射線治療を行う場合、
第2従来例によれば、光源204と被検体Mとの体軸方
向への変位が必要であったが、上記複数範囲に渡って照
射できる光源31を用いれば、被検体Mの体軸方向への
変位を行うことなく、上記複数範囲に渡るマーキング範
囲への指標光の照射が可能になる。これは、光源31を
被検体Mの体軸方向に変位させることが必ずしも必要で
ないことを意味する。
【0064】すなわち、光源31は予め所定位置に固定
させておくこともできる。また、光源31と被検体Mと
を体軸回りや体軸方向に相対変位する機構、被検体Mと
光源31の間隔を変位する機構の全て、あるいは、その
うちのいずれ1個または複数個の機構を設けてもよい
が、先にも説明したようにこの発明によれば、第2従来
例のように光源31の変位範囲を放射線源45の変位範
囲と同じにする必要がないので、大がかりな駆動機構を
必要とせず、設備の簡素化、小型化が図れる。
【0065】なお、光源31は例えばレーザー光源で構
成され、絞り器32は、図5(a)〜(c)で説明した
コリメータ46と同様の構成のもの(ただし、放射線遮
蔽部分を遮光性にする)などで構成される。ただし、絞
り器32による絞り形状は、コリメータ46による絞り
形状と同一ではないので、絞り器32による絞り形状は
複雑な形状に調節できることが好ましい、従って、図5
(c)に示すような構成のものや、図5(d)に示すよ
うな構成のものを用いるのが好ましい。図5(d)に示
す絞り器32は、平面上に配設された多数個のドット3
2dごとに指標光の通過と遮光とを切り替えられる液晶
シャッターであり、より複雑な絞り形状(指標光を通過
させる開口部分)を形成することができる。なお、図5
(b)と同様に、任意形状の開口(透光部分)が形成さ
れた遮光板を取り替えるように構成する場合には、例え
ば、求められた(stu座標系で表される)逆投影形状
や寸法をモニタなどに表示するようにすれば、術者はそ
れを見て必要な形状の絞り用の遮光板へ交換することが
できる。このような構成の場合には、逆投影形状や寸法
を表示するモニタが絞り調節手段を構成することにな
る。
【0066】
【実施例】以下に、光源31の設置などの具体的な実施
例をいくつか示す。図15は、図2で示すX線CT装置
をベッド側から見たガントリの前面図である。
【0067】この実施例では、光源31と絞り器32を
内設する投光部35をガントリ11の前面の3か所に固
定設置し、図16(a)に示すように、この3個の光源
31から照射される指標光によって被検体Mの体軸回り
の全周に渡って指標光を照射するように構成した。な
お、図16(b)に示すように、マーキング範囲Pが、
2個の光源31からの指標光の照射範囲にまたがる場合
には、同図に示すようにこの2個の光源31からの指標
光の絞り形状を調節すればよい。
【0068】また、この実施例では、例えば、胸部から
腹部にかけての体軸方向に比較的長い範囲に渡るマーキ
ング範囲への指標光の照射は、X線CT装置1のベッド
12の天板17の水平移動によって被検体Mと投光部3
5(光源31、絞り器32)との体軸方向の位置を変位
させながら行われる。なお、この実施例では光源31、
絞り器32はX線CT装置1のガントリ11に取り付け
られるので、基準座標系上の光源31、絞り器32の位
置は特定される。
【0069】上記図15では3か所から指標光を照射す
るように構成したが、図17(a)に示すように、4か
所(あるいはそれ以上)から指標光を照射するようにし
てもよい。また、被検体Mの体軸回りの前面と側面に指
標光を照射(マーキング)するだけでよければ(すなわ
ち、その方向からの放射線治療しか行わない場合)、図
17(b)に示すように光源31、絞り器32を2組設
け2か所から指標光を照射するようにしてもよい。さら
に、被検体Mの体軸回りの主に前面に指標光を照射する
だけでよければ、図17(c)に示すように1か所から
指標光を照射すればよく、光源31、絞り器32は1組
設けるだけでよくなる。
【0070】また、上記実施例では、投光部35をガン
トリ11の前面に設けたが、例えば、X線CT装置1が
設置される検査室の天井や壁面に設けてもよい。この場
合にもX線CT装置1と投光部35(光源31、絞り器
32)との位置関係が特定できるので、基準座標系xy
z上の光源31、絞り器32の位置は容易に特定でき
る。また、X線CT装置1が設置される検査室と別の検
査室に被検体Mを仰臥させるベッドを設け、その検査室
に光源31、絞り器32を設けてもよい。この場合、光
源31、絞り器32の座標系と基準座標系xyzとの座
標合わせが必要であるが、これは、例えば、先に説明し
た基準座標系xyzと治療装置4の座標系との座標合わ
せと同様の方法で行うことができる。
【0071】なお、上記実施例では、被検体Mと投光部
35との体軸方向の変位を天板17の水平移動で実現し
たが、投光部35を体軸方向に移動させる駆動機構を設
けてもよい。また、被検体Mの体軸方向の全てを照射し
得る光源31を用いたり、被検体Mの体軸方向に複数個
の光源31を並設して被検体Mの体軸方向の全てを照射
するようにすれば、被検体Mと投光部35との体軸方向
の変位は必要なくなる。また、図18に示すように、投
光部35から照射される指標光を被検体Mの体軸方向に
ふらせるように構成しても、被検体Mと投光部35との
体軸方向の変位は必要なくなる。この場合、投光部35
の揺動角度に応じて絞り平面SPを適宜に設定すれば逆
投影形状BPは容易に求められる。
【0072】また、上記実施例では、投光部35を被検
体Mの体軸回りに固定させたが、図19に示すように、
投光部35を被検体Mの体軸回りに変位させるように構
成してもよい。この変位機構を、例えば、ガントリ1内
に設け、投光部35をガントリ11の前面に沿って、被
検体Mの体軸回りに変位させるように構成するなどによ
り、第2従来例のC型アーム202や基台201を含む
架台部分200のような大がかりな駆動機構は必要な
い。
【0073】また、上記実施例では、投光部35と被検
体Mとの間隔を固定させたが、投光部35と被検体Mと
の間隔を変位し得る駆動機構を設けてもよい。この場合
であっても、光源31の変位範囲を放射線源45の変位
範囲に合わせるような大がかりな機構を必要としない。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、医療画像情報に基づき被検体の体表面を求
め、この体表面と決められた治療計画とに基づき、治療
装置で被検体に治療放射線を照射するときの治療放射線
束と被検体の体表面とが交差する形状(交差形状)を求
め、絞り手段による光の絞りを行う絞り平面を仮想的に
設定し、投光手段に対する交差形状の絞り平面への逆投
影形状を求め、この逆投影形状に基づき絞り手段による
絞り形状を調節して投光手段からの指標光束を絞り、被
検体の体表面上のマーキング範囲に指標光を照射するよ
うに構成したので、放射線治療時の治療装置の放射線源
の位置に制約されない任意の位置に投光手段を設けるこ
とができる。これによって、放射線治療時の放射線源の
位置と同じ位置に投光手段を位置させる必要から第1従
来例にように投光手段(光源)を治療装置に設けるとい
うことが不要になるし、また、第2従来例のように放射
線源と同じ変位範囲で投光手段(光源)を変位させる必
要もない。
【0075】従って、この発明によれば、投光手段や絞
り手段を治療装置と別個に設けることができるので、マ
ーキング作業と治療作業とを独立、並行して行え、多数
の患者に対する放射線治療の一連の作業を効率良く行う
ことができる。また、第2従来例のように放射線源の変
位を模倣させるような投光手段(光源)、絞り手段(絞
り器)の複雑で大がかりな駆動機構を備える必要がな
く、設備の簡素化、小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る放射線治療計画におけるマーキ
ング支援用指標光照射装置の概略構成、および、それを
備えた放射線治療システムの全体の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図2】X線CT装置の構成を示す正面図である。
【図3】治療装置の一例の構成を示す図である。
【図4】収集された医療画像情報の構成を示す図であ
る。
【図5】各種のコリメータや絞り器の構成を示す図であ
る。
【図6】治療計画における治療放射線の照射範囲、照射
方向などを説明するための図である。
【図7】この発明の特徴を概念的に示す図である。
【図8】被検体の体表面を求める手順を示す図である。
【図9】治療放射線束と体表面とが交差する形状(交差
形状)を説明するための図である。
【図10】交差形状の算出方法の一例を説明するための
図である。
【図11】絞り平面が設定された状態を示す図である。
【図12】逆投影形状の算出方法を説明するための図で
ある。
【図13】求められた逆投影形状を示す図である。
【図14】この発明の効果を説明するための図である。
【図15】図2で示すX線CT装置をベッド側から見た
ガントリの前面図であって、光源の設置などの実施例を
示す図である。
【図16】実施例の構成を説明するための図である。
【図17】実施例装置の変形例を示す図である。
【図18】実施例装置の別の変形例を示す図である。
【図19】実施例装置のさらに別の変形例を示す図であ
る。
【図20】第2従来例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 … X線CT装置 2 … 計画装置 3 … マーキング支援用の指標光照射装置 4 … 治療装置 31 … 光源(投光手段) 32 … 絞り器(絞り手段) 33 … 逆投影形状算出部(逆投影形状算出手段) 34 … 絞り器制御部(絞り調節手段) M … 被検体 T … 被検体の体表面 P … 交差形状 SP … 絞り平面 BP … 逆投影形状

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療装置による治療の際の被検体への治
    療放射線の照射範囲や照射方向などを含む、医療画像情
    報などを基に決められた治療計画に従って、前記治療放
    射線が被検体に照射されるときに、この治療放射線が当
    たる被検体の体表面上の範囲をマーキングする際の指標
    として被検体の体表面に光(指標光)を照射する放射線
    治療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置であ
    って、任意の位置に設けられる前記指標光を照射するた
    めの単数または複数の投光手段と、前記投光手段からの
    指標光を任意の形状に絞る絞り手段と、前記医療画像情
    報に基づき被検体の体表面を特定し、この体表面と前記
    決められた治療計画とに基づき、前記治療装置で被検体
    に治療放射線を照射するときの治療放射線束と前記被検
    体の体表面とが交差する形状(以下、交差形状と称す
    る)を求め、前記絞り手段による指標光の絞りを行う絞
    り平面を仮想的に設定し、前記投光手段に対する前記交
    差形状の前記絞り平面への逆投影形状を求める逆投影形
    状算出手段と、前記求められた逆投影形状に基づき前記
    絞り手段による絞り形状を調節するための絞り調節手段
    とを備えたことを特徴とする放射線治療計画におけるマ
    ーキング支援用指標光照射装置。
JP7248507A 1995-08-31 1995-08-31 放射線治療計画におけるマーキング支援用指標光照射装置 Pending JPH0966116A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9125623B2 (en) 2012-04-17 2015-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Radiographic imaging apparatus, control method therefor, and storage medium having stored program

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